JP3865544B2 - はすば歯車の圧粉成形方法 - Google Patents

はすば歯車の圧粉成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3865544B2
JP3865544B2 JP25529399A JP25529399A JP3865544B2 JP 3865544 B2 JP3865544 B2 JP 3865544B2 JP 25529399 A JP25529399 A JP 25529399A JP 25529399 A JP25529399 A JP 25529399A JP 3865544 B2 JP3865544 B2 JP 3865544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
tooth
intermediate die
outer periphery
helical gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25529399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001073003A (ja
Inventor
頼正 藤田
豊繁 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP25529399A priority Critical patent/JP3865544B2/ja
Publication of JP2001073003A publication Critical patent/JP2001073003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865544B2 publication Critical patent/JP3865544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、はすば歯車を圧粉成形する際、歯元の強度を高める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、はすば歯車を焼結品として製造するための圧粉成形技術として、例えば本出願人の提案に係る特開平11−58087号のような技術が知られており、この技術では、フローティングダイ(中間ダイス)の内周はすばに対して上下のパンチの外周はすばを噛合させ、フローティングダイと上下のパンチで囲まれる空間部内に充填される原料粉末に、上下のパンチで圧縮荷重を加え圧粉成形するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような圧粉成形方法において、例えば、はすばのねじれ角を深くしようとするような場合や、歯厚が薄い歯形を成形するような場合には、圧粉成形が終えて中間ダイスを離脱させる際に、成形品の歯部のうち特に歯元部分にクラックが発生しやすくなるという問題がある。
【0004】
そこで本発明は、はすばのねじれ角が深くなるような場合でも、また歯厚が薄い歯車部品を成形するような場合でも、圧粉成形品の歯元部分にクラックが発生しにくくなるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、中間ダイスの内周はすばの下方部に下パンチの外周はすばを噛合させ、中間ダイスと下パンチによって形成される凹部空間内に原料粉末を充填した後、中間ダイスの内周はすばの上部に上パンチの外周はすばを噛合させ、その後、上下のパンチで前記原料粉末に圧縮荷重を加えて圧粉成形するようにしたはすば歯車の圧粉成形方法において、上パンチと下パンチの外周はすばの歯先部に、歯先側の原料粉末の一部を歯元側に押しやるための傾斜凸部を形成し、この傾斜凸部により、歯元部分の密度を高めて圧粉成形するようにした。
【0006】
ここで、圧粉成形完了後、中間ダイスを離脱させる際に歯元部分にクラックが発生する理由は、例えば上パンチから420トン程度の荷重をかけて圧粉成形した後、上パンチの荷重を4トン程度に減らし、次いで、それまで周囲を拘束していた中間ダイスを離脱させる際、上パンチが横ずれし、このため、上パンチの下面が成形品の上面を引き摺って発生するものと思われる。
そこで、歯元部分の密度を高めて強度を増し、歯元部分のクラックの発生を防止する。
【0007】
ここで、上パンチと下パンチの外周はすばの歯先部に形成される傾斜凸部としては、例えば上パンチの歯先部下面と下パンチの歯先部上面に、外側に向けて突起量が徐々に増大するような傾斜面の凸部形状を形成し、圧縮荷重を加えた際に歯先側の原料粉末の一部が自動的に歯元側に向けて流動するようにする。
この際、傾斜面としては、直線状に傾斜する傾斜面でも曲線状に傾斜する傾斜面でも良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係るはすば歯車の圧粉成形方法が適用される圧粉成形装置の構成概要図、図2は上パンチと下パンチの外周はすばの傾斜凸部の作用を説明する説明図、図3はクラックの発生理由の説明図、図4はクラックの発生箇所の説明図である。
【0009】
本発明に係るはすば歯車の圧粉成形方法は、図1に示すような圧粉成形装置1ではすば歯車を成形する際に適用され、この成形装置1は、機台2に固定される下プレート3と、機台2に立設されるガイドポスト4と、このガイドポスト4に対して不図示のフローティング機構によりフローティング支持される中間プレート5と、ガイドポスト4に対して不図示のプレス機構により上下動自在な上プレート6を備えている。
【0010】
そして機台2と下プレート3の上部には、下パンチ7が固定されており、この下パンチ7は、外側の下アウタパンチ7aと内側の下インナパンチ7bから構成されるとともに、下アウタパンチ7aの外周部には、外周はすばpが形成されている。
【0011】
また、前記上プレート6の下方部には、上アウタパンチ8が設けられており、この上アウタパンチ8は、上プレート6に固定される上インナパンチ8bと、この上インナパンチ8bの周囲で縦軸周りに回転自在な上アウタパンチ8aから構成されるとともに、この上アウタパンチ8aの外周部には、外周はすばqが形成されている。
【0012】
前記中間プレート5の中央部には、縦軸まわりに回転自在な中間ダイス10が設けられており、この中間ダイス10の内周部には、内周はすばrが形成されている。
そして、この中間ダイス10の内周はすばrの下方部には、前記下アウタパンチ7aの外周はすばpが噛合しており、この下アウタパンチ7aと中間ダイス10によって囲まれる空間部に原料粉末充填用の凹部が形成されるようにしている。
【0013】
また中間ダイス10の内周はすばrの上部は、前記上パンチ8が降下した際、上アウタパンチ8aの外周はすばqが噛み合うようにされ、この際、上アウタパンチ8aの外周はすばqと中間ダイス10の内周はすばrの位相を合わせるため、位相ガイド11が設けられており、上アウタパンチ8aの外周はすばqが、位相ガイド11の内周はすばsに噛合している。
【0014】
そして、上パンチ8が降下すると、上アウタパンチ8aは位相ガイド11の内周はすばsに案内されて回転し、上アウタパンチ8aの下面が中間ダイス10の上面の位置まで達した時点で、上アウタパンチ8aの外周はすばqの位相と、中間ダイス10の内周はすばrの位相とが一致するようにしている。
【0015】
ところで、上アウタパンチaの外周はすばqの歯先部下面と、下アウタパンチ7aの外周はすばpの歯先部上面には、図2に示すような傾斜凸部tを設けている。
【0016】
この傾斜凸部tは、外側(歯先先端側)に向けて徐々に突出量が増加するような傾斜面として構成され、以下に述べる要領で原料粉末Gに圧縮荷重を加える際、歯先側の原料粉末Gの一部を歯元側に押しやることが出来るようにされている。
【0017】
以上のような圧粉成形装置1は、上アウタパンチ8aと下アウタパンチ7aの傾斜凸部tを除いて、従来の圧粉成形装置の構造と同一であるが、ここで従来の装置におけるクラックの発生原因等について、再度、説明する。
【0018】
まず、中間ダイス10と下パンチ7で囲まれる凹部空間部内に原料粉末Gを充填し、上パンチ8を降下させると、上アウタパンチ8aは、上インナパンチ8bの軸周りに回転しながら降下し、その外周はすばqが中間ダイス10の内周はすばrの上端部に噛合する。そしてその後更に上パンチ8を降下させて、原料粉末Gに約420トン程度の圧縮荷重を加える。
【0019】
この際、図3(a)に示すように、上パンチ8の垂直荷重Fにより、上アウタパンチ8aの傾斜した外周はすばqは、中間ダイス10の内周はすばrの上端部に支えられる状態になり、上パンチ8の荷重が約4トンの保持荷重に減った後も、同様な状態が継続される。
【0020】
次いで、図3(b)に示すように、中間ダイス10が降下を始めると、上アウタパンチ8aの外周はすばqは支えがなくなって横ずれを始め、成形品の歯部上面を引き摺って、図4に示すような成形品の歯元にクラックcが発生しやすくなる。
【0021】
そこで、本発明では、圧粉成形時に成形品の歯元部分の密度を増して強度を上げるようにし、図2(a)から図2(b)に示すように、上パンチ8によって圧縮荷重が加わると、歯先部分aの原料粉末Gの一部が、傾斜凸部tにより歯元部分bに向けて押しやられるようにしている。
このため、図2(c)に示すように、中間ダイス10が離脱して型開きした際、歯元部分bにクラックのない成形品が取り出されるようにしている。
【0022】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば傾斜凸部tの形状等は、歯先側に向けて直線的に傾斜する傾斜面でも良く、また、圧粉成形装置1の具体的構成等も一例である。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るはすば歯車の圧粉成形方法は、上パンチと下パンチの外周はすばの歯先部に、歯先側の原料粉末の一部を歯元側に押しやるための傾斜凸部を形成するようにしたため、原料粉末に圧縮荷重を加える際、歯元の密度を高めて圧粉成形が出来るためクラックの防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るはすば歯車の圧粉成形方法が適用される圧粉成形装置の構成概要図
【図2】上パンチと下パンチの外周はすばの傾斜凸部の作用を説明する説明図
【図3】クラックの発生理由の説明図
【図4】クラックの発生箇所の説明図
【符号の説明】
1…圧粉成形装置、7…下パンチ、8…上パンチ、10…中間ダイス、p…外周はすば、q…外周はすば、r…内周はすば、t…傾斜凸部。

Claims (1)

  1. 中間ダイスの内周はすばの下方部に下パンチの外周はすばを噛合させ、中間ダイスと下パンチによって形成される凹部空間内に原料粉末を充填した後、中間ダイスの内周はすばの上部から上パンチの外周はすばを噛合させ、その後、上下のパンチで前記原料粉末に圧縮荷重を加えて圧粉成形するようにしたはすば歯車の圧粉成形方法であって、前記上パンチと下パンチの外周はすばの歯先部には、歯先側の原料粉末の一部を歯元側に押しやるための傾斜凸部が形成され、この傾斜凸部により、歯元部分の密度を高めて圧粉成形することを特徴とするはすば歯車の圧粉成形方法。
JP25529399A 1999-09-09 1999-09-09 はすば歯車の圧粉成形方法 Expired - Fee Related JP3865544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25529399A JP3865544B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 はすば歯車の圧粉成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25529399A JP3865544B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 はすば歯車の圧粉成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001073003A JP2001073003A (ja) 2001-03-21
JP3865544B2 true JP3865544B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=17276763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25529399A Expired - Fee Related JP3865544B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 はすば歯車の圧粉成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865544B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101692984B1 (ko) * 2016-07-06 2017-01-17 정삼균 헬리컬 기어 제조용 분말 야금 프레스 금형

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001073003A (ja) 2001-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100290242B1 (ko) 압분 성형체의 제조장치
EP2335915A1 (en) Tablet compression die
JPH1158087A (ja) 圧粉成形装置
JPH04136107A (ja) 焼結斜歯歯車の成形装置
CN201792516U (zh) 自动开合凹模
CN104543062B (zh) 一种柱茶的成型模具
JP3865544B2 (ja) はすば歯車の圧粉成形方法
JP2008075157A (ja) 金属粉末の充填方法
JP3003126B2 (ja) 粉末成形方法
JPH0832922B2 (ja) ボス付き成形体の粉末成形方法およびその装置
JPH035919B2 (ja)
JPS639562B2 (ja)
KR100249705B1 (ko) 크랭크각 센서 휠 제작방법
JPH09262697A (ja) 粉末成形装置
JPS639561B2 (ja)
JPH0344880B2 (ja)
CN221415019U (zh) 一种自动装粉填实装置
JP3470739B2 (ja) 圧粉成形体の製造方法
JPH10156591A (ja) 多段ヘリカルギアの製造方法及びその粉末成形用金型
JP6713236B2 (ja) 固形粉末化粧料の製造方法および固形粉末化粧料
JP3105989U (ja) 粉末成形装置
JPS6217179Y2 (ja)
JP3078356B2 (ja) 粉末加圧成形方法
RU2369465C2 (ru) Способ изготовления заготовок из неформующегося порошка карбидостали в оболочке и устройство для его осуществления
JPH09194904A (ja) 圧粉成形体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees