JP3864207B2 - アスファルト切削機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、道路の補修のために道路表面のアスファルトを切削する工事において、例えば油圧ショベルのアーム先端部に装着して使用されるアスファルト切削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路の補修のために道路表面のアスファルトを切削する工事が行われ、この場合、大型のアスファルト切削機によって、道路表面のアスファルト表面の大部分は切削される。道路にはマンホール、縁石があり、又道路と橋梁との境界部分の伸縮継手など各種の非切削部分もあり、大型のアスファルト切削機はこの非切削部分を回避しながらの切削となるが、小回りが利かないため非切削部分の周囲には切削できないアスファルト残余部分が生じる。また、道路の一部のアスファルトを切削する場合、大型のアスファルト切削機を使用するとコスト的に合わない場合もある。このため、アスファルト残余部分や一部アスファルト削除は、例えば油圧ショベルのアーム先端部に装着された小型の図6に示すようなアスファルト切削機101を使って切削している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、油圧ショベルのアーム先端部に装着されて使用される図6に示す従来のアスファルト切削機101にあっては、次のような欠点があった。
(1)側周面に切削ビット102が装着された横置型回転ドラムの両側にはガイド板103が設けられ、切削ビット102の先端はガイド板103の下端辺103aより少し下方に突出するように調整されており、道路上のアスファルト表面aを切削する場合には、回転している回転ドラムの側周面に装着されたアーム先端部を道路のアスファルト表面a上に静かに下ろして行くが、ショベルのアームの操作が未熟だと、回転ドラムの回転中の切削ビット102がアスファルト表面a上に激しく衝突して、切削ビット102が損傷し易くなり、またアスファルト切削機101が激しく振動して危険であり、さらにその反動でアスファルト切削機101がアスファルト上で激しく振動して移動し、切削位置からずれてしまうという欠点があった。
(2)回転ドラムの両側のガイド板103の下端辺103aは、切削ビット102が所定の切削深さhでアスファルト表面aを切削できるように、横置型の回転ドラムの前後方向に水平に張り出しているため、前後張り出しているガイド板103の下端辺103aの前端や後端が非切削部分bの側面に当たり、非切削部分bの直近のアスファルト表面aを切削できないという欠点があった。
(3)回転ドラムの両側のガイド板103の下端辺103aは、切削ビット102が所定の切削深さhでアスファルト表面aを切削できるように、前後方向に水平に張り出しているが、ショベルのアームの操作が未熟だと、水平なガイド板103の下端辺103aをアスファルト表面aに対して水平に維持できず傾斜させることになって、下端辺103aの傾斜側の端部がアスファルト表面aに先に当接し、その結果、ガイド板103の下端辺103aから一部突出する最下端の切削ビット102がアスファルト表面aまで達せず、又は所定の切削深さhまでアスファルト表面aを切削できなくなるという欠点があった。
(4)切削前後には、アスファルト切削機101はアスファルト表面aから離れたその上方に位置していて、回転ドラムの両側のガイド板103の下端辺103aから最下端の切削ビット103の先端側が一部むき出しの状態で回転するために、危険であった。
【0004】
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、切削ビットがアスファルト表面に激突するのを防ぎ、激突によってアスファルト切削機が振動し切削位置からずれるのを防ぎ、非切削部分の直近のアスファルト表面を切削でき、アスファルト切削機が傾いてもアスファルト表面を切削でき、アスファルト非切削時には切削ビットの両側をガイド板により隠して安全性を高めることのできるアスファルト切削機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、ショベルのアーム先端部に装着されるショベルアタッチメントとして使用されるアスファルト切削機であって、側周面に切削ビットが装着された横置型回転ドラムの両側のガイド板を、該ガイド板の下端が最下端の切削ビット先端より上方となる上限位置と該ガイド板の下端が最下端の切削ビット先端より下方となる下限位置との間で枢支ピンを中心として上下方向に回転して傾動する上下傾動自在に設けると共に、上記ガイド板の下部を下向きに弧状に形成し、上記ガイド板の上向き傾動動作を緩やかにする緩衝器を設けた手段よりなるものである。
【0006】
ここで、請求項1の好ましい態様として、上限位置は上下に可変自在である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に記載の発明の実施の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0008】
ここで、図1はアスファルト切削機を装着したショベルの斜視図、図2はアスファルト切削機の側面図、図3はアスファルト切削機の正面図、図4は切削中のアスファルト切削機の側面図、図5は切削中のアスファルト切削機の正面図である。
【0009】
図1〜図5において、アスファルト切削機1は、道路の補修のために道路表面のアスファルト表面aを切削する工事において、例えば油圧ショベル10のアーム先端部10aに装着して使用されるショベルアタッチメントで一つであり、横置型回転ドラム2、上半分カバー軸受板3、左右のガイド板4、緩衝器5などから構成されている。
【0010】
横置型回転ドラム2は、水平軸回りに回転するように、円柱型の回転ドラムを横向きに倒した状態に取り付けられている。横置型回転ドラム2の上下回りに回転する側周面には複数の切削ビット21が装着されている。各切削ビット21は横置型回転ドラム2の側周面に固着された図示しない各ホルダーにボルトなどによって取り外し交換自在に固定されている。
【0011】
切削ビット21が装着された側周面が上下回りに回転する横置型回転ドラム2の上半分側の外面側には、上半分カバー軸受板3が取り付けられている。上半分カバー軸受板3は、横置型回転ドラム2の左右両端の外側にそれぞれ配置される上半分半円形型の側板31と、横置型回転ドラム2の上方に円弧状に配置された上部側周板32とから構成されている。上部側周板32はその左右両端が左右の上半分半円形型の側板31の半円形の上辺に連結されている。
【0012】
横置型回転ドラム2の上半分側は、上半分カバー軸受板3を構成する左右の側板31及び上部側周板32とで形成される空間内に入っていて囲まれており、この上半分カバー軸受板3によって横置型回転ドラム2の側周面に装着された回転する切削ビット21が外部にむき出しになるのが防がれて安全性が高められている。
【0013】
横置型回転ドラム2の左右両端の図示しない回転軸は、上半分カバー軸受板3の左右の側板31に駆動回転自在に軸支されている。上半分カバー軸受板3の上部側周板32には、例えば油圧ショベル10のアーム先端部10aにアスファルト切削機1を取り付けるためのアーム取付ブラケット33が左右側に例えば2個固着されている。
【0014】
ガイド板4は、アスファルト切削機1をアスファルト表面aに下ろす場合には横置型回転ドラム2の切削ビット21よりも先にその下端がアスファルト表面aに接地して切削ビット21に接地時の衝撃が作用するのを緩和し、又アスファルト切削機1がアスファルト表面aより上方に位置する場合には最下端の切削ビット21よりも下方の側面側に位置して、側方から見て切削ビット21がむき出しになるのを防いで安全性を高める機能を果たすもので、上半分カバー軸受板3の左右の側板31の外側面側に側板31の下端より下方に突出する状態でそれぞれ傾動自在に取り付けられ、その下部が下向きに弧状に形成されている。
【0015】
上半分カバー軸受板3の左右の側板31の外側面にそれぞれ取り付けられたガイド板4は、上端辺が直線状に形成され、下部41が下向きの例えば円弧状又は楕円弧状などの弧状に形成されていて、アスファルト切削機1をアスファルト表面aに下ろす場合、上下回りに回転する切削ビット21よりも先に下端41aとなる弧状の一点が接点としてアスファルト表面aに接地する構造になっている。
【0016】
このため、アスファルト切削機1がアスファルト表面aに対して水平でなく例え前後に傾いていても、ガイド板4の下端41aは一点の接点の状態でアスファルト表面aに常に接地し、ガイド板4の下端41aからの切削ビット21の突出量を一定にでき、切削深さhを一定に維持することができる。このように、従来のアスファルト切削機と異なり、ガイド板の下端辺をアスファルト表面aに平行になるように操作する必要がなく、熟練でない者でも操作可能となる。また、ガイド板4の下部41は下向きに弧状に形成されているために、非切削部分bの側面に当たりにくいので、非切削部分bの直近までアスファルト表面aを切削することができる。
【0017】
左右のガイド板4は、上部一端側例えば上部前端側(図では左端側)が上半分カバー軸受板3の上部側周板32の前部側に水平軸回りに正逆回転自在に軸支されていて、この前端側を中心として傾動する構造になっている。
【0018】
即ち、左右のガイド板4の上部前端側は上部側周板32の前部側より少し前方に突出しており、突出する左右のガイド板4の上部前端側の向かい合う内側面には例えば円柱形状の軸取付片42が内側に向けてそれぞれ取り付けられている。この左右の軸取付片42に対応する箇所の上部側周板32の前部側の左右側には軸受け34がそれぞれ取り付けられている。左右の各軸受け34と軸取付片42には枢支ピン43が軸受け34を水平に貫通してそれぞれ取り付けられている。
【0019】
この枢支ピン43及び軸受け34、軸取付片42により、左右のガイド板4は上部側周板32の前部側に傾動自在に枢支されている。つまり、左右のガイド板4をこの枢支ピン43を中心として上下方向に回転して傾動する構造になっていて、ガイド板4が下向きに傾動したときには下端41aは最下端の切削ビット21より下方に位置し、ガイド板4が上向きに傾動したときには下端41aは最下端の切削ビット21より上方に位置する。
【0020】
左右のガイド板4は、上部他端側例えば上部後端側(図では右端側)が上半分カバー軸受板3の上部側周板32の後部側より後方に張り出しており、後方に張り出す左右のガイド板4の上部後端側は連結片44によって連結されている。この連結片44によって、左右のガイド板4は枢支ピン43を中心として一体となって上下に傾動する。
【0021】
左右のガイド板4を連結する連結片44の下面は下限ストッパー受け45になっている。この下限ストッパー受け45と係合する下限ストッパー35が上半分カバー軸受板3の上部側周板32の後部側の下端側に後方に向けて突出して形成されている。即ち、枢支ピン43を中心として下向きに傾動する左右のガイド板4の下限ストッパー受け45が上半分カバー軸受板3の下限ストッパー35に当接することによって、左右のガイド板4とってはそれ以上、下向きに傾動しない下限位置となる。
【0022】
左右のガイド板4の下端41aは、下限ストッパー受け45が下限ストッパー35に当接する下限位置で、最下端の切削ビット21の先端より下方に位置し、左右のガイド板4の下部41により回転する最下端側の切削ビット21は側面から見た場合に隠されてむき出しとなることがなく、安全性が高められている。
【0023】
左右のガイド板4を連結する連結片44の後側面には上限位置可変ストッパー受け46が取り付けられている。上限位置可変ストッパー受け46は、上下方向に螺子孔が形成された取付片46aと、取付片46aの螺子孔に螺合されて高さが可変自在な調節螺子ストッパー受け46bから構成され、調節螺子ストッパー受け46bの上端頭部には係止受け片46cが形成されている。上限位置可変ストッパー受け46は、調節螺子ストッパー受け46bを回すことによって取付片46aに対して螺子運動により、上限ストッパー36と当接する上端頭部の係止受け片46cの位置を上下方向に移動させて調節できる構造になっている。
【0024】
上限位置可変ストッパー受け46の係止受け片46cと係合する上限ストッパー36が上半分カバー軸受板3の上部側周板32の後部側の上部に後方に向けて突出して形成されている。即ち、枢支ピン43を中心として上向きに傾動する左右のガイド板4の上限位置可変ストッパー受け46の係止受け片46cが上半分カバー軸受板3の上限ストッパー36に当接することによって、左右のガイド板4にとってはそれ以上、上向きに傾動しない上限位置となる。
【0025】
左右のガイド板4の下端41aは、上限位置可変ストッパー受け46が上限ストッパー36に当接する上限位置で、最下端の切削ビット21の先端より上方に位置し、回転する切削ビット21はアスファルト表面aを切削することが可能となる。また、ガイド板4の下端41aの最下端の切削ビット21の先端より上方に出る量がアスファルト表面aの切削深さhとなり、この出る量は上限位置可変ストッパー受け46の調節螺子ストッパー受け46bを螺子運動により上下方向に移動させることで調節できる構造になっている。
【0026】
上半分カバー軸受板3を構成する左右の側板31の何れかの片方側には、ガイド板4の上向き傾動動作を緩やかにする緩衝器5が取り付けられている。緩衝器5には例えばダンパーシリンダーが使用されている。緩衝器5はその伸縮するロッド51が下向きに取り付けられている。ロッド51は上向きに押圧される場合にはその押圧力に抵抗してゆっくり上向きに収縮し、下向きに伸長する場合には瞬時に伸長する構造になっている。
【0027】
緩衝器5が取り付けられた側のガイド板4には、緩衝器5のロッド51の下端と当接する押圧片47が突設されている。上向きに傾動するガイド板4の押圧片47がロッド51の下端を上向きに押圧することにより、緩衝器5のロッド51はゆっくり収縮して、緩衝器5はガイド板4が瞬時に上向きに傾動するのを防いでガイド板4を緩やかに上向きに傾動させる。
【0028】
次に、上記発明の実施の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
例えば油圧ショベル10のアーム先端部10aにアスファルト切削機1を装着し、油圧ショベル10を操作して、切削するアスファルト表面aにアーム先端部10aのアスファルト切削機1を徐々に下ろしてゆく。
【0029】
このとき、アスファルト表面aの上方のアスファルト切削機1の左右のガイド板4は、自重によって前端側の枢支ピン43を中心として下向きに傾動していて、ガイド板4の下限ストッパー受け45が上半分カバー軸受板3の下限ストッパー35に当接して、下限位置にある。ガイド板4が下限位置にある場合には、ガイド板4の下端41aは回転する切削ビット21の最下端位置よりも下方にあり、左右のガイド板4の下部41によって回転する切削ビット21の両側面は塞がれてむき出しとならず、安全性が高められている。
【0030】
徐々に下ろしていったアスファルト切削機1の左右のガイド板4の下向きに弧状の下端41aの一点が回転する切削ビット21よりも先にアスファルト表面aに接地する。このとき、左右のガイド板4の下部41は下向きに弧状に形成されているため、アスファルト切削機1を油圧ショベル10の操作未熟により前後の何れか方向に傾けても、接点は一点となり、ガイド板4の下端41aからの切削ビット21の突出量を一定にでき、切削深さhを一定に維持することができる。また、ガイド板4の下部41は下向きに弧状に形成されているために、非切削部分bの側面に当たりにくいので、非切削部分bの直近までアスファルト表面aを切削することができる。
【0031】
また、アスファルト切削機1は、回転する切削ビット21よりも先にガイド板4の下端41aがアスファルト表面aに接地するために、回転する切削ビット21には接地時の衝撃が作用せず、これに伴う、切削ビット21の破損やアスファルト切削機1の振動、振動によるアスファルト切削機1の切削箇所からの移動によるずれなどを生じることがなく、油圧ショベル10の操作の熟練者でなくても、アスファルト切削機1の操作が容易に行える。
【0032】
アスファルト切削機1のガイド板4の下端41aがアスファルト表面aに接地すると、左右のガイド板4には接地する下端41aから反力を受け、その反力によってガイド板4は前端側の枢支ピン43を中心として上向きに傾動し始める。このとき、上向きに傾動するガイド板4の押圧片47には、下向きの緩衝器5のロッド51の下端が当接しており、ガイド板4の上向きへの急速傾動に対して、ロッド51が抵抗するために、ガイド板4は急速に上向きに傾動することができず、ゆっくりな傾動となる。このため、上下回りに回転中の切削ビット21も急速にアスファルト表面aに当たらずに、少しづつ徐々に当たり始めながらアスファルト表面aを切削していく。
【0033】
そして、緩衝器5の働きによって上向きにゆっくり傾動した左右のガイド板4は、上限位置可変ストッパー受け46が上半分カバー軸受板3の上限ストッパー36に当接することにより、上向きへの傾動が阻止されて上限位置に到達することになる。左右のガイド板4が上限位置まで傾動している間、ガイド板4の下端41aから下方に徐々に突出していた回転中の切削ビット21は、ガイド板4が上限位置に到達することで下方からの突出は止まり、アスファルト表面aを所定の切削深さhで切削でき、必要以上に切削するのが防がれる。
【0034】
アスファルト表面aの所定領域の切削が完了して、アスファルト切削機1をアスファルト表面aから上方に移動させると、回転中の切削ビット21の両側の左右のガイド板4は自重によって、前端側の枢支ピン43を中心として瞬時に下向きに傾動して、ガイド板4の下限ストッパー受け45が上半分カバー軸受板3の下限ストッパー35に当接することで、下向きへの傾動は停止し、回転中の切削ビット21の最下端の両側は下向きに傾動したガイド板4の下部41によって塞がれてむき出しとならないので、安全性が高められることになる。
【0035】
また、このとき、収縮していた緩衝器5のロッド51もガイド板4の下方への瞬時の傾動に連動して、下向きに伸長するために、アスファルト表面aの上方にあったアスファルト切削機1が操作ミスや事故などによって、アスファルト切削機1がアスファルト表面aに落下しても、ガイド板4の下端41aがアスファルト表面aに当接し、ガイド板4の上向きの急速傾動は緩衝器5の伸長していたロッド51によって阻止されるために、アスファルト切削機1の落下などによって回転中の切削ビット21がアスファルト表面aに瞬時に当たって衝撃を受けたりすることがなく、回転中の切削ビット21に作用する衝撃によって、切削ビット21が破損したり、アスファルト切削機1が激しく振動して危険な状態になるのを未然に防ぐことができる。
【0036】
なお、この発明は上記発明の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
以上の記載より明らかなように、この発明に係るアスファルト切削機によれば、アスファルト表面にアスファルト切削機を下ろしたとき、ガイド板の下端が最初にアスファルト表面に接触すると共に、緩衝器の働きによってガイド板はゆっくり上向きに移動するため、回転中の切削ビット先端がアスファルト表面に激突するのを防ぐことができると共に、回転中の切削ビット先端を徐々にアスファルト表面に接触させることができる。これにより、切削ビットが損傷するのを防ぐことができ、又、アスファルト切削機がアスファルト表面との接触によって激しく振動するのを防ぐことができ、アスファルト切削機の激しい振動による危険性を回避できると共に、振動による反動でアスファルト切削機が移動するのを防いで、目的の切削位置からずれるのを防止することができる。
アスファルト切削機のガイド板の下部は弧状に形成されているため、例えショベルのアームの操作が未熟で、アスファルト切削機がアスファルト表面に対して相対的に傾いても、常に切削ビット先端をアスファルト表面に接触させて所定の切削深さでその表面を切削することができる。
アスファルト切削機のガイド板の下部は弧状に形成されているため、ガイド板の下端の前後端が非切削部分に当たることもなく、これにより、非切削部分の直近までアスファルトを切削することができる。
切削前後にアスファルト切削機がアスファルトの上方に位置している場合、回転ドラムの両側のガイド板は自重により降下して、ガイド板の下端は回転中の最下端の切削ビットの先端より下方に位置して、回転中の最下端の切削ビットを隠して外部に露出するのを阻止するため、安全にすることができる。
また、請求項2のように、上限位置が上下に可変自在である場合には、上限位置を変えることにより、アスファルト表面の切削深さを所望の切削深さに変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すアスファルト切削機を装着したショベルの斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態を示すアスファルト切削機の側面図である。
【図3】この発明の実施の形態を示すアスファルト切削機の正面図である。
【図4】この発明の実施の形態を示す切削中のアスファルト切削機の側面図である。
【図5】この発明の実施の形態を示す切削中のアスファルト切削機の正面図である。
【図6】従来のアスファルト切削機の側面図である。
【符号の説明】
1 アスファルト切削機
10 油圧ショベル
10a アーム先端部
2 横置型回転ドラム
21 切削ビット
3 上半分カバー軸受板
31 側板
32 上部側周板
33 アーム取付ブラケット
34 軸受け
35 下限ストッパー
36 上限ストッパー
4 ガイド板
41 下部
41a 下端
42 軸取付片
43 枢支ピン
44 連結片
45 下限ストッパー受け
46 上限位置可変ストッパー受け
46a 取付片
46b 調節螺子ストッパー受け
46c 係止受け片
47 押圧片
5 緩衝器
51 ロッド
a アスファルト表面
b 非切削部分
h 切削深さ

Claims (2)

  1. ショベルのアーム先端部に装着されるショベルアタッチメントとして使用されるアスファルト切削機であって、側周面に切削ビットが装着された横置型回転ドラムの両側のガイド板を、該ガイド板の下端が最下端の切削ビット先端より上方となる上限位置と該ガイド板の下端が最下端の切削ビット先端より下方となる下限位置との間で枢支ピンを中心として上下方向に回転して傾動する上下傾動自在に設けると共に、上記ガイド板の下部を下向きに弧状に形成し、上記ガイド板の上向き傾動動作を緩やかにする緩衝器を設けたことを特徴とするアスファルト切削機。
  2. 上限位置は上下に可変自在である請求項1記載のアスファルト切削機。
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