JP3863286B2

JP3863286B2 - Polyester special crimped yarn and method for producing the same

Info

Publication number: JP3863286B2
Application number: JP09906498A
Authority: JP
Inventors: 裕樹宇土; 喜弘藤井
Original assignee: Mitsubishi Chemical Corp; Mitsubishi Rayon Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Chemical Corp; Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date: 1998-04-10
Filing date: 1998-04-10
Publication date: 2006-12-27
Anticipated expiration: 2018-04-10
Also published as: JPH11293534A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、適度な反発感とハリ・コシを有しソフトで伸縮性に富んだ編織物を提供することができるポリエステル特殊捲縮糸及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より伸縮性を保持した編織物を得る方法は、数多く提案され、また採用されている。例えば、編織物を構成する繊維にポリウレタン系繊維を用いる方法がある。この方法によれば、ポリウレタン系繊維の特徴である伸縮性を十分に生かした編織物を得ることが可能である。しかしながら、ポリウレタン固有の性質である硬さが、編織物の風合い低下につながることもあり、極く限られた分野での展開を余儀なくされているのが現状である。特に婦人衣料分野では、反発感とハリ・コシ、ソフト感は商品に要求される様々な条件の中でも常に持ち合わせていなければならない風合いの重要な要素であり、伸縮性を全面に推した商品に於いても、この点を軽視することは出来ず、上述したようなポリウレタン系繊維を用いた伸縮性を有する商品は、その硬さ故、敬遠されがちである。
【０００３】
また、ポリエステル繊維を仮撚により高捲縮を付与した高捲縮仮撚糸を用いる方法もある。この方法によれば、仮撚工程に於ける加撚−熱固定−解撚の作用で、糸条が柔らかくなりソフト感を有するもののハリ・コシに欠ける編織物となる。かかる問題点を解決すべく、特開昭５２−９６２６５号公報では、固有粘度の異なる２種のポリエチレンテレフタレ−トよりなる複合フィラメントを緊張熱処理し、捲縮複合糸を得る手法が提案されている。しかしながら、緊張熱処理では捲縮発現が抑制され緩和熱処理ほどの捲縮特性は望めない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題点を解決し、ソフトで伸縮性に富んだ編織物となるポリエステル特殊捲縮糸及びその製造方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成するために次の構成からなる。すなわち本発明の第１の要旨は、熱収縮性の異なる２成分のポリエステル重合体を貼り合わされた、５サイクル／ｃｍ以上の微小捲縮を有するスパイラル状の複合フィラメントからなる糸条であって、糸条としてＳ方向のスパイラル状集合部とＺ方向のスパイラル状集合部が、Ｓ方向とＺ方向のスパイラル部の混在した開繊部を介して糸長手方向に沿って、それぞれ不規則に有するポリエステル特殊捲縮糸にあり、第２の要旨は熱収縮性の異なる２成分のポリエステル重合体を貼り合わせ紡糸した複合フィラメントからなる糸条をヒ−タ−温度１２０〜１５０℃、緩和率＋１０〜＋２０％の条件下で緩和熱処理後、更に該緩和熱処理時のヒ−タ−温度以上且つ１５０℃以下の温度条件、及び＋５％以下のオ−バ−フィ−ド条件で熱セットする事を特徴とするポリエステル特殊捲縮糸の製造方法にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】
熱収縮性の異なる２成分のポリエステル重合体を貼合わせて紡糸した複合フィラメントは、緩和加熱処理させると捲縮を生じスパイラル状となるものをいう。特にＪＩＳＬ−１０９０Ａ法により測定される複合フィラメントの沸水収縮率が３％以上から２５％好ましくは６％以上２０％以下のものがよい。
【０００７】
この様な熱収縮性の異なる２成分からなる複合フィラメントは、粘度の異なる２種のポリエステルポリマが接合されたものである。２種のポリエステルポリマは、固有粘度差で０．１００以上あることが望ましく、各ポリエステルポリマは、エチレンテレフタレート単位或いはテトラメチレンテレフタレート単位主体のポリエステルポリマであればよいが、本発明に用いる複合フィラメントとしては、ポリエチレンテレフタレートを低粘度ポリマ及び高粘度ポリマ、或いはポリエチレンテレフタレートを低粘度ポリマ、第三成分を５〜１５モル％共重合したエチレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルを高粘度ポリマ、とする２種のポリエステルポリマが接合されることが好ましい。
【０００８】
複合フィラメントの接合成分としての好ましい共重合ポリエステルの第三成分としては、イソフタル酸、アジピン酸、２，２−ビス［４−（２−ヒドロキシエトキシ）フェニル］プロパン、５−ナトリウムスルホイソフタル酸等が挙げられる。より好ましい共重合ポリエステルとしては、イソフタル酸、アジピン酸、５−ナトリウムスルホイソフタル酸を単独或いは組み合わせて共重合したエチレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルが挙げられる。
【０００９】
複合フィラメントは、２種のポリエステルポリマが接合比（重量）で３０／７０〜７０／３０、より好ましくは４０／６０〜６０／４０に接合されていることが望ましい。この接合比は、フィラメントの長さ５ｃｍ未満の間隔で変動していることが好ましく、該フィラメントからなる糸条は緩和熱処理によりＳ方向、Ｚ方向のスパイラル集束部が形成され伸縮性能に優れた糸条となり、更には糸条１ｍ当たり３０〜７０ｃｍのＳ方向及びＺ方向のスパイラル部の総長となることが伸縮性能から好ましい。また、複合フィラメントは、その単繊維繊度が４デニール以上であり、単繊維繊度が４デニール未満では、織物としたときハリ・腰感に欠ける織編物になる。
【００１０】
複合フィラメントは、粘度の異なる２種のポリエステルポリマのそれぞれの溶融流を紡糸口金の上流部でほぼ面対称に合流させて複合流とし、該複合流を４．５〜１４ｃｍ／秒の吐出線速度で細孔部に続く先端部が円錐状に末広に開口した形状の吐出孔より吐出させることにより安定性よく得ることができる。
【００１１】
また、複合フィラメントは糸断面形態は特に限定されるものでなく、得られる織物の風合いや光沢等を考慮して、円形、扁平等を選択すればよい。
【００１２】
図１は本発明の特殊捲縮糸を構成する複合フィラメントの無張力状態でのスパイラル状の捲縮形態の様子を模式的に表したものである。Ａａ部−Ｂａ部−Ａｂ部を１サイクルとした場合に複合フィラメント長手方向１ｃｍ当たり、５サイクル以上繰り返す捲縮形態を有するものを微小捲縮と呼称し、該微小捲縮が存在し、且つ各複合フィラメントがスパイラル状であることにより、織編物等の製品にした時のソフト感と伸縮性に繋がる。なお、微小捲縮の測定は、糸条より複合フィラメント１本を取り出し、顕微鏡を用いて無張力下での１ｃｍ当たりの捲縮数を数えたものである。
【００１３】
本発明の特殊捲縮糸は、５サイクル／ｃｍ以上の微小捲縮を有するスパイラル状の複合フィラメントからなる。微小捲縮が５サイクル／ｃｍ未満の場合、織り編み物とした際、伸縮性及びソフト感の面で不十分である。５サイクル／ｃｍ以上の微小捲縮、更には８サイクル／ｃｍ以上あることが、編織物の見栄えが良く品質の高いものとする上で好ましい。
【００１４】
本発明のポリエステル特殊捲縮糸を図２を用いて説明する。本発明の特殊捲縮糸は、各複合フィラメントがそれぞれ５サイクル／ｃｍ以上のスパイラル状の微小捲縮を有した開繊部（以下Ｃ部と言う）を介して、糸条としてＳ方向のスパイラル状集合部（以下Ｄ部と言う）及び糸条としてＺ方向のスパイラル状集合部（以下Ｅ部と言う）の形態を有する部分が糸長手方向に沿ってそれぞれ不規則に存在している。
【００１５】
Ｃ部は、各複合フィラメントのスパイラルの方向が異なるため、開繊した状態を示しており、膨らみを有している。
【００１６】
Ｄ部及びＥ部は、糸条を構成する全複合フィラメントのうち少なくとも３／４以上が同方向（Ｄ部はＳ方向、Ｅ部はＺ方向）のスパイラルを有し、糸条として集束した状態を示し、Ｄ部及びＥ部は、捲縮力が糸条全体として発揮されるため、編織物とした時に優れた伸縮性とハリ・コシを有する。
【００１７】
ソフトで伸縮性に富んだ編織物を得るには、ソフト感を持つＣ部と伸縮性に富んだＤ部及びＥ部を不規則にバランス良く有することが望ましく、Ｄ部及びＥ部の連続長さが５ｃｍ未満であることが好ましい。連続長さを５ｃｍ未満にすることでＣ部との捲縮形態の差異による編織物の外観に適度な表面変化を与えることができ、好ましくは３ｃｍ以下である。連続長さが５ｃｍ以上になると、Ｃ部との捲縮形態の差異により編織物の表面に筋状に表れ見栄えを損なう方向となる。
【００１８】
編織物のソフト感を損なわず、伸縮性に富んだ捲縮糸とするには、Ｄ部及びＥ部の全長が糸条長手方向１ｍ当たり３０〜７０ｃｍであることが望ましい。また、適度な反発感とハリ・コシを持たせるには、５０〜７０ｃｍが更に好ましい。
【００１９】
次に本発明のポリエステル特殊捲縮糸の製造方法について、一実施態様を図示した図３により詳細に説明する。熱収縮性の異なる２成分のポリエステル重合体を貼り合わせ紡糸した複合フィラメントからなる糸条（１）は、フィードローラー（２）とデリベリローラー（４）間で、第１ヒーター（３）を介し緩和熱処理後、デリベリローラー（４）と第２デリベリローラー（６）間で第２ヒーター（５）を介し、熱セットされ、巻き取りローラー（７）によりポリエステル特殊捲縮糸（８）として巻き取られる。
【００２０】
低張力下で緩和熱処理された糸条は、潜在収縮差によりスパイラル状となり且つ微小捲縮を発現するが、５サイクル／ｃｍ以上の微小捲縮を発現させるには適切な緩和率の設定が必要である。緩和率が大きくなる程、捲縮形態は細かく良好な捲縮特性を有した捲縮糸となるが、特定の緩和率を超えると加工不安定になり発現した捲縮形態も不均一となる。また、緩和率が低すぎると微小捲縮が発現しない、あるいはＤ部及びＥ部が存在しないこととなる。
【００２１】
安定加工が可能で良好な微小捲縮形態を有する捲縮糸を得るためには、緩和率＋１０〜＋２０％の範囲である。緩和率が＋１０％以下の場合、微小捲縮形態を得ることができずＤ部及びＥ部の発現がない。また、＋２０％以上の場合は糸ブレが大きく加工できない。ここで緩和率（％）とは、（フィードローラー速度−デリベリーローラー速度）／デリベリーローラー速度×１００なる式で得られる値を言う。
【００２２】
緩和熱処理時の温度は、複合フィラメントの熱収縮性の高い成分が十分な収縮が可能である温度から融着しない温度範囲であることが必要であり、１２０〜１５０℃の範囲である。ヒーター温度が１２０℃以下の場合、十分な熱効果が与えられず微小捲縮は発現せず、緩和率＋１０以下であっても糸ブレが発生し安定して加工を行うことはできない。また、１５０℃以上の場合、熱収縮性の高い方の成分が熱により融着を起こし、微小捲縮は発現せず膨らみのない締まった糸となる。
【００２３】
前述の如くして得られた捲縮糸はスパイラル状の微小捲縮を有し、編織物とした場合に十分な伸縮性を発揮するが、該微小捲縮は低張力下で熱固定されているため、その捲縮形態は不安定であり、緩和熱処理後、更に熱セットすることが必要である。
【００２４】
熱セットすることにより得られた糸条は、緩和熱処理を施したのみの加工糸に比較して、捲縮伸長率が抑えられ捲縮復元率が向上し捲縮斑の少ない安定した微小捲縮を有する捲縮糸となり、編織物とした場合に品質の高いものとなる。
【００２５】
熱セットは、緩和熱処理時のヒ−タ−温度以上１５０℃以下の温度条件で且つ０％より大きく＋５％以下のオ−バ−フィ−ド条件である。熱セットの温度が緩和熱処理時の温度より低い場合、捲縮伸長率は抑えられるが捲縮復元率が減少してしまい、微小捲縮形態は不安定なまま残留しており編織物の外観上、品質を損なう。また、熱セット温度は融着しない温度であることが必要であり最高１５０℃以下であることが必要である。また、オ−バ−フィ−ド条件は０％より大きくしないと緩和熱処理により発現した微小捲縮、スパイラル状のフィラメント形態を崩し、一方＋５％以下でなければ、糸切れや毛羽の発生等の問題が懸念され安定した加工を行うことはできない。好ましくは、＋１％より大きく＋３％以下である。
【００２６】
【実施例】
以下、実施例により具体的に説明する。なお、固有粘度はフェノール／テトラクロロエタン（重量比５０／５０）の混合溶媒を用いウベローデ粘度計にて２５℃で測定した。紡出時の固有粘度が０．５０４のポリエチレンテレフタレートと５−ナトリウムスルホイソフタル酸１．０モル％及びアジピン酸１２モル％をポリエチレンテレフタレートに共重合した紡出時の固有粘度が０．６２２の共重合ポリエステルとを接合成分とし、各成分の溶融流を紡糸口金の上流部で面対称に合流させ、複合流を細孔部に続く先端部がテーパ角度１５゜に円錐状に末広に開口した形状の吐出孔より吐出させて紡糸、延伸して、接合比（重量）が５０／５０の複合フィラメントからなる１００デニール／２４フィラメントの糸条を得た。
【００２７】
得られた糸条を種々の条件で緩和熱処理及び熱セットを施し、微小捲縮の数値とＤ部及びＥ部の存在の有無、及び丸編み後７０℃精練し１３０℃染色を行って得た編み地の外観を目視評価、ハンドリングによる風合い評価をした結果を表１に示す。
【００２８】
【表１】

【００２９】
【発明の効果】
本発明のポリエステル特殊捲縮糸は、適度な反発感とハリ・コシを有しソフトで外観も均整な伸縮性に富んだ編織物とすることができ、また本発明の製造方法によれば、通常の２ヒーター仮撚機の若干の手直しで安価に安定した糸条が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の特殊捲縮糸の１フィラメントの無張力状態での模式的捲縮形態図
【図２】本発明の特殊捲縮糸の形態図
【図３】本発明のポリエステル特殊捲縮糸の製造方法の一実施態様図
【符号の説明】
Ａａ〜Ａｄ：捲縮の山部
Ｂａ〜Ｂｃ：捲縮の谷部
（１）複合繊維糸
（２）フィードローラー
（３）第１ヒーター
（４）デリベリローラー
（５）第２ヒーター
（６）第２デリベリローラー
（７）巻き取りローラー
（８）ポリエステル特殊捲縮糸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyester special crimped yarn capable of providing a knitted fabric having a moderate resilience and firmness and elasticity and having a high elasticity and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Many methods for obtaining a knitted fabric having stretchability have been proposed and adopted. For example, there is a method in which polyurethane fibers are used as the fibers constituting the knitted fabric. According to this method, it is possible to obtain a knitted fabric that fully utilizes the stretchability characteristic of polyurethane fibers. However, the hardness that is a characteristic of polyurethane may lead to a decrease in the texture of the knitted fabric, and is currently forced to develop in a very limited field. Especially in the women's apparel field, resilience, elasticity, and softness are important elements of the texture that must always be possessed in the various conditions required for the product. However, this point cannot be disregarded, and a product having stretchability using the polyurethane-based fiber as described above tends to be avoided because of its hardness.
[0003]
There is also a method of using a highly crimped false twisted yarn obtained by imparting high crimp to polyester fiber by false twisting. According to this method, the yarn becomes soft and has a soft feeling due to the effect of twisting, heat setting, and untwisting in the false twisting process, but the knitted fabric lacks firmness and stiffness. In order to solve such problems, Japanese Patent Laid-Open No. 52-96265 proposes a method of obtaining a crimped composite yarn by subjecting a composite filament made of two types of polyethylene terephthalate having different intrinsic viscosities to tension heat treatment. Yes. However, the tension heat treatment suppresses the occurrence of crimping, and the crimping properties as much as the relaxation heat treatment cannot be expected.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve this conventional problem and to provide a polyester special crimped yarn that becomes a knitted fabric that is soft and rich in stretchability, and a method for producing the same.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention comprises the following arrangement. That is, the first gist of the present invention is a yarn composed of a spiral composite filament having a microcrimp of 5 cycles / cm or more bonded with two-component polyester polymers having different heat shrinkability, Polyesters that the S-direction spiral gathering portion and the Z-direction spiral gathering portion are irregularly arranged along the longitudinal direction of the yarn through the opening portion in which the S-direction and Z-direction spiral portions are mixed. Specially crimped yarns, the second subject is a composite filament obtained by laminating and spinning two-component polyester polymers having different heat shrinkability, a heater temperature of 120 to 150 ° C., a relaxation rate of +10 to +20 After heat treatment under the condition of%, heat setting is further performed under the condition of the heater temperature not lower than 150 ° C. and the overfeed condition of + 5% or lower. In producing a polyester special crimped yarn according to claim.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A composite filament obtained by laminating and spinning two-component polyester polymers having different heat shrinkage properties refers to a spiral shape that is crimped when subjected to a mild heat treatment. In particular, the boiling water shrinkage of the composite filament measured by the JIS L-1090A method is 3% to 25%, preferably 6% to 20%.
[0007]
Such a composite filament composed of two components having different heat shrinkage properties is obtained by bonding two types of polyester polymers having different viscosities. The two kinds of polyester polymers desirably have an intrinsic viscosity difference of 0.100 or more. Each polyester polymer may be a polyester polymer mainly composed of ethylene terephthalate units or tetramethylene terephthalate units. Is a low-viscosity polymer and a high-viscosity polymer made of polyethylene terephthalate, or a low-viscosity polymer made of polyethylene terephthalate, and a high-viscosity polymer made of a copolymerized polyester mainly composed of ethylene terephthalate units in which 5 to 15 mol% of the third component is copolymerized. It is preferable that the polyester polymer is bonded.
[0008]
Preferred examples of the third component of the copolyester as the bonding component of the composite filament include isophthalic acid, adipic acid, 2,2-bis [4- (2-hydroxyethoxy) phenyl] propane, and 5-sodium sulfoisophthalic acid. Can be mentioned. More preferable copolymer polyesters include copolymer polyesters mainly composed of ethylene terephthalate units obtained by copolymerization of isophthalic acid, adipic acid, and 5-sodium sulfoisophthalic acid alone or in combination.
[0009]
In the composite filament, it is desirable that two kinds of polyester polymers are bonded at a bonding ratio (weight) of 30/70 to 70/30, more preferably 40/60 to 60/40. It is preferable that the joining ratio fluctuates at intervals of less than 5 cm in length of the filament, and the yarn made of the filament is formed with a spiral converging portion in the S direction and the Z direction by relaxation heat treatment, and has excellent stretchability. It is preferable from the viewpoint of the expansion / contraction performance to be a total length of the spiral portion in the S direction and the Z direction of 30 to 70 cm per 1 m of the yarn. Further, the composite filament has a single fiber fineness of 4 denier or more, and if the single fiber fineness is less than 4 denier, it becomes a woven or knitted fabric that lacks firmness and low back when made into a woven fabric.
[0010]
The composite filament is obtained by joining the melt flows of two types of polyester polymers having different viscosities almost symmetrically in the upstream portion of the spinneret to form a composite flow, and the composite flow is a discharge linear velocity of 4.5 to 14 cm / sec. Thus, it is possible to obtain with good stability by discharging from a discharge hole having a shape in which the tip portion following the pore portion is conically widened.
[0011]
In addition, the cross-sectional shape of the composite filament is not particularly limited, and a circular shape, a flat shape, or the like may be selected in consideration of the texture and gloss of the resulting fabric.
[0012]
FIG. 1 schematically shows a spiral crimped state in a tension-free state of the composite filament constituting the special crimped yarn of the present invention. When the Aa portion-Ba portion-Ab portion is defined as one cycle, one having a crimped shape that repeats 5 cycles or more per 1 cm in the longitudinal direction of the composite filament is referred to as a microcrimp, and the microcrimp exists and The spiral shape of the composite filament leads to a soft feeling and stretchability when it is made into a product such as a woven or knitted fabric. In the measurement of micro crimps, one composite filament was taken out from the yarn, and the number of crimps per 1 cm under no tension was counted using a microscope.
[0013]
The special crimped yarn of the present invention is composed of a spiral composite filament having a minute crimp of 5 cycles / cm or more. When the microcrimp is less than 5 cycles / cm, it is insufficient in terms of stretchability and soft feeling when made into a woven or knitted fabric. A fine crimp of 5 cycles / cm or more, and more preferably 8 cycles / cm or more is preferable for improving the quality and quality of the knitted fabric.
[0014]
The polyester special crimped yarn of the present invention will be described with reference to FIG. The special crimped yarn of the present invention is a spiral in the S direction as a thread through an opening portion (hereinafter referred to as C portion) in which each composite filament has a spiral microcrimp of 5 cycles / cm or more. A portion having a shape of a spiral aggregate portion (hereinafter referred to as an E portion) in the Z direction as a yarn is irregularly present along the longitudinal direction of the yarn.
[0015]
Since the spiral direction of each composite filament is different, part C shows an opened state and has a bulge.
[0016]
D part and E part have a spiral in which at least 3/4 or more of all the composite filaments constituting the yarn have the same direction (D part is S direction, E part is Z direction) and are concentrated as a yarn Since the crimping force is exerted as the entire yarn, the D part and the E part have excellent stretchability and firmness when used as a knitted fabric.
[0017]
In order to obtain a soft and stretchable knitted fabric, it is desirable to have a C part having a soft feeling and a D part and an E part rich in stretch in an irregularly balanced manner. Is preferably less than 5 cm. By making the continuous length less than 5 cm, an appropriate surface change can be given to the appearance of the knitted fabric due to the difference in the crimped form from the C part, and it is preferably 3 cm or less. When the continuous length is 5 cm or more, it appears in a streak shape on the surface of the knitted fabric due to the difference in the crimped form with the C portion, and the appearance is impaired.
[0018]
In order to obtain a crimped yarn rich in elasticity without impairing the soft feeling of the knitted fabric, it is desirable that the total length of the D part and the E part is 30 to 70 cm per 1 m in the longitudinal direction of the yarn. Moreover, in order to give moderate resilience and elasticity, 50 to 70 cm 2 is more preferable.
[0019]
Next, the manufacturing method of the polyester special crimped yarn of the present invention will be described in detail with reference to FIG. 3 illustrating one embodiment. The yarn (1) composed of a composite filament obtained by laminating and spinning two-component polyester polymers having different heat shrinkage properties passes between the feed roller (2) and the delivery roller (4) via the first heater (3). After the relaxation heat treatment, heat is set between the delivery roller (4) and the second delivery roller (6) through the second heater (5), and the polyester special crimped yarn (8) is formed by the take-up roller (7). It is wound up.
[0020]
Yarn subjected to relaxation heat treatment under low tension becomes spiral due to latent shrinkage difference and develops micro crimps, but it is necessary to set an appropriate relaxation rate to develop micro crimps of 5 cycles / cm or more. It is. As the relaxation rate increases, the crimped form becomes a finely crimped yarn having good crimp characteristics. However, if the relaxation rate exceeds a specific relaxation rate, the processing becomes unstable and the crimped form that appears becomes non-uniform. On the other hand, if the relaxation rate is too low, microcrimps will not appear, or the D part and E part will not exist.
[0021]
In order to obtain a crimped yarn that can be stably processed and has a good microcrimped form, the relaxation rate is in the range of +10 to + 20%. When the relaxation rate is + 10% or less, a microcrimped form cannot be obtained, and there is no expression of D part and E part. Further, when it is + 20% or more, the yarn blur is too large to be processed. Here, the relaxation rate (%) refers to a value obtained by the formula (feed roller speed−delivery roller speed) / delivery roller speed × 100.
[0022]
The temperature during the relaxation heat treatment needs to be in a temperature range in which the component having high heat shrinkability of the composite filament can be sufficiently shrunk to a temperature that does not fuse, and is in a range of 120 to 150 ° C. When the heater temperature is 120 ° C. or lower, a sufficient thermal effect is not given and micro crimps do not appear, and even if the relaxation rate is +10 or lower, yarn blurring occurs and stable processing cannot be performed. On the other hand, when the temperature is 150 ° C. or higher, the heat-shrinkable component causes fusion due to heat, and the crimp does not swell and does not develop a micro crimp.
[0023]
The crimped yarn obtained as described above has spiral micro-crimps and exhibits sufficient stretchability when formed into a knitted fabric, but the micro-crimps are heat-set under low tension. Therefore, the crimped form is unstable, and it is necessary to further heat set after the relaxation heat treatment.
[0024]
Yarns obtained by heat setting are stable micro-crimps with reduced crimp elongation and improved crimp recovery rate and fewer crimp spots compared to processed yarns that have only undergone mild heat treatment. When a knitted fabric is formed, the quality becomes high.
[0025]
The heat setting is an overfeed condition of a temperature of not less than 150% and not more than 0% and not more than + 5% at a heat temperature during relaxation heat treatment. If the temperature of the heat set is lower than the temperature during relaxation heat treatment, the crimp elongation rate can be suppressed, but the crimp restoration rate will decrease, and the micro crimped form will remain unstable, which will affect the appearance of the knitted fabric. , Impair quality. Further, the heat setting temperature needs to be a temperature at which the heat setting does not occur, and needs to be a maximum of 150 ° C. or less. Also, if the overfeed condition is not greater than 0%, the micro-crimps and spiral filaments developed by the relaxation heat treatment are destroyed, and if not less than + 5%, yarn breakage, fluffing, etc. There is concern about the problem and stable processing cannot be performed. Preferably, it is greater than + 1% and less than + 3%.
[0026]
【Example】
Hereinafter, specific examples will be described. The intrinsic viscosity was measured at 25 ° C. with a Ubbelohde viscometer using a mixed solvent of phenol / tetrachloroethane (weight ratio 50/50). Polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.504, 1.0 mol% of 5-sodium sulfoisophthalic acid and 12 mol% of adipic acid were copolymerized with polyethylene terephthalate, and an intrinsic viscosity of 0.622 was obtained. A shape in which polymer polyester is used as a bonding component, the melt flows of the respective components are merged symmetrically in the upstream portion of the spinneret, and the composite flow is conically widened with a tip at a taper angle of 15 °. Spinning and drawing were carried out from the discharge holes, and a 100 denier / 24 filament yarn composed of a composite filament having a joining ratio (weight) of 50/50 was obtained.
[0027]
The obtained yarn was subjected to relaxation heat treatment and heat setting under various conditions, obtained by subjecting the numerical value of micro crimps and the presence or absence of D part and E part, and scouring to 70 ° C. after circular knitting and dyeing at 130 ° C. Table 1 shows the results of visual evaluation of the appearance of the knitted fabric and texture evaluation by handling.
[0028]
[Table 1]

[0029]
【The invention's effect】
The polyester special crimped yarn of the present invention can be a knitted fabric rich in elasticity with moderate resilience and firmness and softness and smooth appearance, and according to the production method of the present invention, A stable yarn can be obtained at a low cost by a slight modification of a normal two-heater false twister.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Fig. 2 is a schematic diagram of a crimped state of one filament of the special crimped yarn of the present invention in a non-tension state. [Fig. 2] Fig. 3 is a diagram of the shape of the special crimped yarn of the present invention. One embodiment of a method for producing crimped yarn [Explanation of symbols]
Aa-Ad: Crimp peak Ba-Bc: Crimp valley (1) Composite fiber yarn (2) Feed roller (3) First heater (4) Delivery roller (5) Second heater (6) Second delivery roller (7) Winding roller (8) Polyester special crimped yarn

Claims

A yarn composed of spiral composite filaments having micro-crimps of 5 cycles / cm or more bonded with two-component polyester polymers having different heat-shrinkability , among all composite filaments constituting the yarn At least 3/4 or more have spirals in the same direction, and the S-direction spiral gathering portion and the Z-direction spiral gathering portion as yarns are interleaved through the spread portion where the S-direction and Z-direction spiral portions are mixed. Special polyester crimped yarns that are irregularly arranged along the longitudinal direction of the yarn.

A yarn comprising a composite filament obtained by laminating and spinning two-component polyester polymers having different heat shrinkability is subjected to a relaxation heat treatment under the conditions of a heater temperature of 120 to 150 ° C. and a relaxation rate of +10 to + 20%, and the relaxation is further performed. A method for producing a polyester special crimped yarn, characterized in that heat setting is performed under a heat condition at a heat treatment temperature of 150 ° C. or less and an overfeed condition of + 5% or less.