JP3862038B2 - ペリメーターの暖房機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はペリメーターの暖房機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冬期のペリメーターゾーンは、室内温度が設定温度に保たれていても、窓ガラスや外壁からの冷輻射により、寒さを感じ、不快なことが多い。このため、従来は、ペリメーターに、ファンコイルユニットのケーシングとしての鋼製等のカウンター、いわゆるペリカウンターを構成し、その上部に構成した吐出口からガラス面に向けて温風を吹き出してペリメーターの暖房を行うのが一般的である。
【0003】
このような構成において、ファンコイルユニットは、事務所等における始業前に運転を開始し、所定の室温になるまで、暖房能力一杯の運転を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような温風の吹き出しだけでは、窓ガラスや外壁からの冷輻射の影響を解消することはできず、ペリメーターゾーンの環境を改善するのに余り有効となっていない。
しかも上記のような運転形態であり、機器能力を最大負荷に設定するため、機器が大きく、また始業前の運転が必要であること等からランニングコストが高いというような課題がある。
そこで本発明では、安い夜間電力を利用することにより、このような課題を解決することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、ペリメーターにプレキャストコンクリートで壁を形成してカウンターを構成し、このカウンター内にファンコイルユニットを格納すると共に空気の吸込口と吐出口を設け、カウンターの壁に電気ヒーターの発熱体を設置したペリメーターの暖房機構を提案する。
【0006】
上記の構成において、発熱体はカウンターの壁内に埋め込んで設置したり、又はカウンター内において、壁に隣接して設置することができる。
【0007】
また本発明では、以上の構成において、カウンター内において、建物の壁側に断熱材を設置することを提案する。
【0008】
更に本発明では、以上の構成において、カウンター内において、その壁に隣接して補助蓄熱材を設置することを提案する。この構成においては、補助蓄熱材内に発熱体を設置することができる。
【0009】
以上の本発明によれば、電力料金の安い夜間において電気ヒーターをONとして発熱体によりカウンターの壁に蓄熱を行い、蓄熱した温熱を昼間の暖房時に壁からの輻射として放熱することができる。このため、窓ガラスや外壁からの冷輻射を緩和し、ペリメーターゾーンの環境が改善される。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明によるペリメーターの暖房機構の実施の一形態を示すもので、建物のペリメーターの部分を概念的に表している。
符号1は建物の外壁、2は窓ガラスであり、外壁1の内側にカウンター3、いわゆるペリカウンターを構成している。このカウンター3は建物の外壁1に隣接して上壁部4と側壁部5を設置した構成で、内部にファンコイルユニット(図示省略)を格納する空間6を構成している。
【0011】
本発明において、カウンター3の上壁部4と側壁部5は、従来のカウンター、即ち、ファンコイルユニットのケーシングとしての一般的な材質である鋼製等ではなく、蓄熱性を有する材質で構成している。即ち、カウンター3の上壁部4と側壁部5を構成する材質は、蓄熱性を有し、しかもカウンターを構成するための強度を有する材質である必要があり、その適切なものとしてプレキャストコンクリートを挙げることができる。
【0012】
上述したとおり、カウンター3内の空間6には、図示を省略しているが適宜の熱源機に連なるファンコイルユニットを格納しており、上面に吐出口7、側面に吸込口8を設けている。そして側面にはファンコイルユニットの点検口9を設けている。
【0013】
そしてカウンター3の上壁部4と側壁部5には、電気ヒーターの発熱体としてのヒーター導線10が予め埋め込まれていて適宜の電気回路により通電可能に構成している。ここで、発熱体の形状は、線状の他、帯状、面状とすることもできる。
【0014】
一方、カウンター3内において、建物の外壁1側には断熱材11を設置しており、また側壁部5に沿って補助蓄熱材12を設置している。このような構成において、断熱材11としては、例えば押出し発泡ポリスチレン板等の適宜の保温材を適用することができ、また補助蓄熱材12としては、レンガ等の顕熱蓄熱材や、共晶塩、アルカリ金属等の共融混合物等を用いた潜熱蓄熱材を適用することができる。
【0015】
以上の本発明の実施の形態では、電力料金の安い夜間に電気ヒーターをONとしてヒーター導線10を発熱させる。ヒーター導線1からの熱はプレキャストコンクリート製の側壁部5及び上壁部4を伝わり、これらを温めて、ここに蓄熱される。側壁部5及び上壁部4を伝わる熱の一部は、側壁部5及び上壁部4の表面から室内に放熱されると共に、他の一部はカウンター3内の補助蓄熱材12に伝わり、これを温めて、ここに蓄熱される。この際、断熱材11は外壁1を通しての放熱を防止する。
【0016】
このように蓄熱を行うために電気ヒーターをONとする時間は、電力料金の安い時間帯において予め設定した時間としたり、側壁部5や上壁部4等の適所に設置した温度センサにより検出する温度が予め設定した温度となるまでの時間としたり、適宜に制御することができる。
【0017】
そして暖房が必要な時間帯においては、ファンコイルユニットをONとし、室内の空気を吸込口8から吸い込んで温め、温風を吐出口7から吐出してペリメ−ターの暖房を行う。
【0018】
このようなファンコイルユニットの動作と共に、夜間電力により側壁部5、上壁部4及び補助蓄熱材12に蓄熱された温熱は、側壁部5及び上壁部4の表面から室内に輻射としても放熱される。
【0019】
従ってペリメ−タは、ファンコイルユニットによる温風と共に、カウンター3の壁からの輻射により暖房されるので、窓ガラス2や外壁1からの冷輻射の影響を効果的に緩和し、ペリメ−タゾーンの環境が改善される。
【0020】
このように冷輻射の影響を緩和する輻射は、夜間電力によりカウンター3自体に蓄熱した温熱により行われるので、ファンコイルユニット自体の能力は、冷輻射の影響を緩和するための熱量を含めた最大負荷に設定する必要がなく、機器の大型化を来さない。また上述したとおり、カウンター3の壁の表面からの放熱は夜間においても行われ、この放熱は室内の暖房に供されるので、暖房立ち上がり時における予熱負荷を軽減することができる。
【0021】
カウンター3は壁の表面積を大きくすることにより輻射量を大きくすることができ、また内部に補助蓄熱材12を設置することにより、蓄熱量、従って輻射量、輻射時間を大きくすることができ、これらはスペースやコストを勘案して適宜設計すれば良い。即ち、補助蓄熱材12はスペースやコストの点を賄えない場合には省略も可能である。
【0022】
尚、電気ヒーターの発熱体は、以上に説明した実施の形態のように、カウンター3の壁内に埋め込んで設置する他、壁に隣接して設置したり、補助蓄熱材を設置する場合には、この補助蓄熱材内に埋め込んだり、カウンターの壁と補助蓄熱材の壁とで挟んで設置したり等、適宜の設置方法が適用できる。
またカウンター3の壁の表面は、クロス仕上げ又はペンキ仕上げ等により見栄えを良くすることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりであるので、次のような効果がある。
a.ファンコイルユニットの機器能力を増大させず、安い夜間電力により、ペリメーターの環境を改善することができる。
b.従って、機器の小型化を計ることができる。
c.暖房立ち上がり時の予熱負荷を軽減することができる。
d.以上のことから、ランニングコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示す説明的斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 窓ガラス
3 カウンター
4 上壁部
5 側壁部
6 空間
7 吐出口
8 吸込口
9 点検口
10 ヒーター導線(電気ヒーターの発熱体)
11 断熱材
12 補助蓄熱材

Claims (6)

  1. ペリメーターにプレキャストコンクリートで壁を形成してカウンターを構成し、このカウンター内にファンコイルユニットを格納すると共に空気の吸込口と吐出口を設け、カウンターの壁に電気ヒーターの発熱体を設置したことを特徴とするペリメーターの暖房機構。
  2. 発熱体をカウンターの壁内に埋め込んで設置したことを特徴とする請求項1記載のペリメーターの暖房機構。
  3. 発熱体をカウンター内において、その壁に隣接して設置したことを特徴とする請求項1記載のペリメーターの暖房機構。
  4. カウンター内において、建物の外壁側に断熱材を設置したことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項に記載のペリメーターの暖房機構。
  5. カウンター内において、その壁に隣接して補助蓄熱材を設置したことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項に記載のペリメーターの暖房機構。
  6. 発熱体を補助蓄熱材内に設置したこと特徴とする請求項5記載のペリメーターの暖房機構。
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