JP3861526B2 - 入力指示装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アイコン等のポインティング領域が指示された際に、そのポインティング領域に対応付けられている所定の入力処理の実行を指示する入力指示装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、グラフィック・ユーザ・インターフェイスを備えたコンピュータ装置においては、表示画面上のアイコンをポインティングデバイス(マウス)で指示する際に、マウスの操作状態に応じたイベントをコンピュータ本体に通知するようにしている。すなわち、表示画面上のアイコンにマウスカーソルを合わせてクリック操作を行うと、カーソル位置座標を取り込んで選択アイコンを特定し、その選択アイコンに対応付けられている所定の入力処理の実行をクリック操作に応じて指示するようにしている。この場合、左ボタンがクリックされた場合には、それに対応付けられている左クリック処理の実行を指示し、右ボタンがクリックされた場合には、それに対応付けられている右クリック処理の実行を指示し、左ボタンのダブルクリックであれば、それに対応付けられている左ダブルクリック処理の実行を指示するようにしている。
このようにマウスの左/右ボタンをクリックすることによって各種のイベントが発生されるが、ペン入力式コンピュータの場合、ペン先をタッチスクリーン上にタッチした時点で、上述した左ボタン用のマウス・イベントを発生するようになっている。また、ペン入力によつて上述した右ボタン用のマウス・イベントを発生するようにするためには、ペン本体に専用ボタンを実装したり、マウスボタンのイベントをペン入力でも行えるように、ソフトウェアでエミュレートするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ペン入力によつて上述した右ボタン用のマウス・イベントを発生するようにするためには、ペン本体に専用ボタンを押下するか、右クリック・エミュレーションを行うソフトウェアを起動した後、タッチ操作を行う必要があるため、マウス操作に比べて操作性が非常に悪く、オペレータに大きな負担をかけていた。
この発明の課題は、特別な操作を必要とせず、アイコン等のポインティング領域をタッチするだけで、そのタッチ状態がどのような種類のタッチかに応じて所定の入力処理の実行を指示できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の手段は、第1領域及び第2領域よりなるアイコン領域を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記アイコン領域の前記第1領域あるいは前記第2領域のいずれかが一定時間内に入力ペンによって1回タッチ指示されたことを判別する第1判別手段と、前記第1判別手段の判別に応じて第1入力処理の実行を指示する第1指示手段と、前記アイコン領域の前記第1領域が一定時間内に入力ペンによって2回タッチ指示されたことを判別する第2判別手段と、前記第2判別手段の判別に応じて前記第1入力処理とは異なる第2入力処理の実行を指示する第2指示手段と、前記アイコン領域の前記第1領域及び前記第2領域が一定時間内に入力ペンによってそれぞれ1回ずつタッチ指示されたことを判別する第3判別手段と、前記第3判別手段の判別に応じて前記第1入力処理及び前記第2入力処理のいずれとも異なる第3入力処理の実行を指示する第3指示手段と、を具備したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1(A)は、この実施形態におけるデータ処理装置の全体構成を示したブロック図である。
このデータ処理装置は、例えば、モバイル型の携帯型情報処理装置であり、タッチスクリーン上を入力ペンによってタッチすることによって入力処理の実行を指示したり、手書き文字を入力するようにしたものである。ここで、タッチスクリーン上のアイコン領域がタッチ指示された際に、そのアイコン領域を論理的に複数の領域(左半分の領域、右半分の領域)に分割すると共に、その左半分、右半分のいずれの領域がタッチされたかを判別し、タッチされた分割領域に基づいてその分割領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリック、右クリックと同等の処理)の実行を指示するようにしたことを特徴としている。
なお、この実施形態の特徴部分を詳述する前に、この実施形態のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
【0007】
CPU1は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこのデータ処理装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置2は、オペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトの他、データベース、文字フォント等が格納され、磁気的、光学的、半導体メモリ等によって構成されている記録媒体3やその駆動系を有している。この記録媒体3はハードディスク等の固定的な媒体若しくは着脱自在に装着可能なCD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード、磁気カード等の可搬型の媒体である。また、この記録媒体3内のプログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御によりRAM(例えば、スタティクRAM)4にロードされたり、RAM4内のデータが記録媒体3にセーブされる。更に、記録媒体はサーバ等の外部機器側に設けられているものであってもよく、CPU1は伝送媒体を介してこの記録媒体内のプログラム/データを直接アクセスして使用することもできる。
また、CPU1は記録媒体3内に格納されるその一部あるいは全部を他の機器側から伝送媒体を介して取り込み、記録媒体3に新規登録あるいは追加登録することもできる。すなわち、コンピュータ通信システムを構成する他の機器(例えば、サーバ・ホスト・クライアントコンピュータ)から通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介して送信されてきたプログラム/データを伝送制御部5によって受信して記録媒体3内にインストールすることができる。更に、プログラム/データはサーバ等の外部機器側で記憶管理されているものであってもよく、CPU1は伝送媒体を介して外部機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用することもできる。
【0008】
このようにCPU1は、予め固定的に常駐されているプログラム/データに限らず、記録媒体や伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して、あるいは外部機器側で記憶管理されているプログラム/データを直接利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。一方、CPU1にはその入出力周辺デバイスである伝送制御部5、タッチ入力式表示部6、入力ペン7がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。伝送制御部5は、例えば、通信モデムや赤外線モジュールあるいはアンテナ等を含む通信インターフェイスである。ペン入力式表示部6は、例えば、液晶表示画面上に透明タッチパネルを積層配置したタッチスクリーンを構成するもので、このタッチスクリーン上にはアイコンメニューが表示されたり、手書き入力枠、手書き入力された筆記データや手書き文字の認識候補等が表示される。入力ペン7はこのタッチスクリーン上をペンタッチするためのポインティングデバイスであり、ペン入力された位置座標は、CPU1に取り込まれる。
【0009】
図1(B)は、記憶装置2内に格納されている特徴部分の内容を示し、制御プログラム2−1は、アイコン領域上がタッチ指示された際に、その左半分、右半分のいずれの領域がタッチされたかを判別し、タッチされた分割領域に基づいてその分割領域に対応付けられている入力処理の実行を指示するための制御プログラムである。アイコンテーブル2−2はアイコン毎に、アイコン情報を記憶するもので、図2に示すように構成されている。すなわち、図2は1つのアイコンに対応付けられているアイコン情報のデータ構造を示している。ここで、「START_X」、「START_Y」、「END_X」、「END_Y」は、アイコン領域の表示位置を矩形の2点位置座標によって示したもので、「START_X」、「START_Y」は左上位置、「END_X」、「END_Y」は右下位置に対応する座標データである。このような座標データに基づいてアイコン領域は、論理的に左右2分割する分割計算が行われる。
「左クリック処理アドレス」は、アイコン領域の左半分がタッチされた際に、その分割領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリックと同様の処理)の実行を指示するイベントを呼び出すためのアドレスである。「右クリック処理アドレス」は、アイコン領域の右半分がタッチされた際に、その分割領域に対応付けられている入力処理(マウスの右クリックと同様の処理)の実行を指示するイベントを呼び出すためのアドレスである。なお、「左ダブルクリック処理アドレス」については、後述する他の実施形態において説明する。
【0010】
次に、この第1実施形態におけるデータ処理装置の動作を図3に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で記録媒体3に格納されており、CPU1はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、CPU1は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0011】
図3は、入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャートである。
先ず、ペン入力指示された位置座標を取り込み(ステップA1)、指示されたX座標がアイコン領域内にあるかを調べる(ステップA2)。すなわち、指示されたX座標を「X」とすると、「START_X」<「X」かつ「X」<「END_X」であるかに基づいて指示されたX座標がアイコン領域内にあるかを調べ、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行されるが(ステップA7)、指示されたX座標がアイコン領域内にあれば、次のステップA3に進み、上述と同様に、指示されたY座標「Y」がアイコン領域内にあるかを「START_Y」<「Y」かつ「Y」<「END_Y」の条件に基づいて調べ、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行される(ステップA7)。
【0012】
いま、ペン入力指示された位置がアイコン領域内であれば(ステップA2、A3)、指示位置はアイコン領域の右半分の領域か、左半分の領域かを調べる(ステップA4)。 すなわち、START_X+(END_X−START_X)/2<Xの条件成立を判別し、この条件が成立するときには、図4に示すようにアイコン領域の右半分がペン入力された場合であり、アイコンテーブル2−2から「右クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの右クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップA5)。また、条件不成立のときには、アイコン領域の左半分がペン入力された場合であり、アイコンテーブル2−2から「左クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップA6)。
【0013】
以上のように、この第1実施形態おいては、アイコン領域を論理的に左右2分割すると共に、そのいずれの領域がペンタッチされたかを判別し、判別された分割領域に対応付けられている入力処理の実行を指示するようにしたから、特別なボタン操作等を行うことなしに、アイコン領域を単にタッチするだけで、マウスの左クリック、右クリックと同等の処理の実行を指示することが可能となる。
なお、上述した第1実施形態においては、アイコン領域を論理的に左右2分割するようにしたが、その分割は任意であり、上下2分割あるいは3分割以上であってもよい。また、矩形状のアイコン等のポインティング領域において、その4隅のうち、各隅部に所定の入力処理を対応付けておいてもよい。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図5および図6を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態は、アイコン領域を論理的に分割し、タッチされた分割領域に応じた種類の入力処理の実行を指示するようにしたが、この第2実施形態は、アイコン領域上をペンタッチしている時間を計時し、このタッチ時間に応じた種類の入力処理の実行を指示するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0014】
図5は入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャートである。
先ず、上述した第1実施形態と同様に、ペン入力指示された位置座標を取り込み(ステップB1)、指示されたX座標がアイコン領域内にあるかを調べ(ステップB2)、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行されるが(ステップB9)、指示されたX座標がアイコン領域内にあれば、指示されたY座標「Y」がアイコン領域内にあるかを調べ(ステップB3)、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行される(ステップB9)。いま、図6に示すように、ペン入力指示された位置がアイコン領域内であれば(ステップB2、B3)、ソフトタイマーをクリアスタートさせて計時動作を開始し(ステップB4)、アイコンからペンが離れたかを調べ(ステップB5)、ペンが離れるまでタッチ時間を計時する処理が行われる。これによってタッチ時間が計時されると、このタッチ時間に基づいてアイコンを一定時間ポイントし続けたかを調べ(ステップB6)、一定時間以上のタッチであれば、アイコンテーブル2−2から「右クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの右クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップB7)。また、一定時間未満のときには、アイコンテーブル2−2から「左クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップB8)。
【0015】
以上のように、この第2実施形態おいては、アイコン領域上をペンタッチしている時間を計時し、このタッチ時間に応じた種類の入力処理の実行を指示するようにしたから、第1実施形態と同様に、特別なボタン操作等を行うことなしに、アイコン領域を単にタッチするだけで、マウスの左クリック、右クリックと同等の処理の実行を指示することが可能となる。
なお、上述した第2実施形態においては、タッチ時間に応じて2種類の入力処理の実行を指示するようにしたが、3種類以上の入力処理の実行を指示するようにしてもよい。すなわち、ワンタッチの他、タッチ時間に応じた複数のホールドタッチを判別するようにすればよい。
【0016】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図7を参照して説明する。この第3実施形態は、アイコン領域上をペンタッチした回数を計数し、このタッチ回数に応じた種類の入力処理の実行を指示するようにしたものである。
図7は入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャートである。
先ず、上述した第1実施形態と同様に、ペン入力指示された位置座標を取り込み(ステップC1)、指示されたX座標がアイコン領域内にあるかを調べ(ステップC2)、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行されるが(ステップC12)、指示されたX座標がアイコン領域内にあれば、指示されたY座標「Y」がアイコン領域内にあるかを調べ(ステップC3)、アイコン領域内になければ、アイコン以外の処理が実行される(ステップC12)。
【0017】
いま、ペン入力指示された位置がアイコン領域内であれば(ステップC2、C3)、ソフトタイマーをクリアスタートさせて計時動作を開始させると共に(ステップC4)、タッチ回数カウンタ(図示せず)に初期値「1」をセットする(ステップC5)。そして、ソフトタイマーの計時時間を取得し、一定時間(例えば、1、2秒)経過前かを調べ(ステップC6)、一定時間が経過した場合にはステップC10に進み、アイコンテーブル2−2から「左クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリックと同様の処理)の実行が指示される。
また、一定時間経過前であけば、アイコン領域が再びペンタッチされたかを調べ(ステップC7)再タッチされた場合には、タッチ回数カウンタの値に「1」を加算する更新処理を行い(ステップC8)、一定時間内に行われたタッチ回数は、予め決められている所定回数に達したかを調べる(ステップC9)。ここで、一定時間内に所定回数分、例えば、2回または3回のタッチが行われた場合には、アイコンテーブル2−2から「右クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの右クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップ)。
なお、一定時間内に所定回数未満や所定回数を超えた場合、例えば、1回のタッチや4回以上のタッチが行われた場合には、一定時間が経過した際に、アイコンテーブル2−2から「左クリック処理アドレス」が呼び出され、その領域に対応付けられている入力処理(マウスの左クリックと同様の処理)の実行が指示される(ステップC10)。
【0018】
以上のように、この第3実施形態おいては、、アイコン領域上をペンタッチした回数を計数し、このタッチ回数に応じた種類の入力処理の実行を指示するようにしたから、第1実施形態と同様に、特別なボタン操作等を行うことなしに、アイコン領域を単にタッチするだけで、マウスの左クリック、右クリックと同等の処理の実行を指示することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、タッチ回数に応じて2種類の入力処理の実行を指示するようにしたが、タッチ回数に応じて3種類以上の入力処理の実行を指示するようにしてもよい。
【0019】
(第4実施形態)
以下、この発明の第4実施形態について図8および図9を参照して説明する。なお、この第4実施形態において、アイコン領域上を入力ペン7によってタッチすることを特にタップと称する。この第4実施形態においては、アイコン領域がタップされた際に、そのアイコン領域を論理的に複数の領域(中央部分の領域、その外側の領域)に分割すると共に、その領域がどのような順序でタップされたかを判別し、このタップ順に応じた種類の入力処理(マウスの左クリック、左ダブルクリック、右クリックと同等の処理)の実行を指示するようにしたものである。この場合においても、上述したアイコンテーブル2−2が参照される。なお、アイコンテーブル2−2内の「左ダブルクリック処理アドレス」は、アイコン領域のタップ順に対応付けられている入力処理(マウスの左ダブルクリック処理と同様の処理)の実行を指示するイベントを呼び出すためのアドレスである。
【0020】
図8はアイコンを構成する中央部分の領域と、その外側の領域をどのような順序でタップしたかに応じてマウスの左クリック、左ダブルクリック、右クリックと同様の処理として認識される様子を示した図である。なお、アイコンを構成する中央部分の領域を以下、“小さな円”、その外側の領域を“大きな円”と称すると、一定時間内に“小さな円”が2回連続してタップされた場合には左ダブルクリックとして認識される(図8(C)参照)。
また、一定時間内に“小さな円”、 “大きな円”が連続してタップされた場合やその逆に、“小さな円”、 “大きな円”が連続してタップされた場合には(図8(A)参照)、右クリックとして認識される。その他は全て左クリックとして認識される。例えば、1回目のタップがアイコン以外で、2回目のタップが“小さな円”の場合には(図8(B)参照)、左クリックとして認識される。また、1回目のタップが“大きな円”で、一定時間経過後の2回目のタップが“小さな円”の場合(図8(D)参照)、つまり、1回目のタップから一定時間が経過した後に2回目のタップが行われた場合、1回目のタップが“小さな円”、 “大きな円”かに拘わらず、左クリックとして認識される。また、一定時間内に “大きな円”が連続してタップされた場合にも左クリックとして認識される。
【0021】
図9は、入力ペン7によってタッチスクリーン上がタップ指示された際に、実行開始されるフローチャートである。
先ず、上述した第1実施形態と同様に、ペン入力指示された位置座標を取り込み(ステップD1)、指示された位置がアイコン領域内にあるかを調べる(ステップD2)。いま、アイコン領域内以外がタップされた場合には、アイコン以外のその他の処理が行われるが(ステップD12)、指示された位置がアイコン領域内にあれば、“小さな円”内がタップされたかを調べる(ステップD3)。ここで、“小さな円”、 “大きな円”のいずれか一方、つまり、アイコン上がタップされた場合には、ソフトタイマをクリアスタートさせると共に(ステップD4)、一定時間内に再度タップがあったかを調べ(ステップD5)、一定時間内に再タップがあれば、その位置座標を取得する(ステップD6)。いま、一定時間内に再度タップがなければ、今回のタップは左クリックとして認識される(ステップD15)。
【0022】
また、1回目のタップから一定時間内に2回目のタップが行われた場合において、1回目に“小さな円”がタップされ、一定時間内の2回目のタップも“小さな円”であれば(ステップD7)、左ダブルクリックとして認識される(ステップD13)。
また、1回目に“小さな円”がタップされ、一定時間内の2回目のタップが“大きな円”であれば(ステップD7)、右クリックとして認識される(ステップD14)。同様に1回目に“大きな円”がタップされ(ステップD3)、一定時間内の2回目のタップが“小さな円”である場合においても(ステップD11)、右クリックとして認識される(ステップD14)。一方、“大きな円”をタップしたのち(ステップD3)、一定時間内に再タップがない場合(ステップD9)や一定時間内に再タップがあっても2回目のタップも“大きな円”であれば(ステップD11)、左クリックとして認識される(ステップD15)。
【0023】
以上のように、この第4実施形態おいては、アイコン領域がタップされた際に、そのアイコン領域を論理的に複数の領域に分割すると共に、その領域がどのような順序でタップされたかを判別し、このタップ順に応じた種類の入力処理(マウスの左クリック、左ダブルクリック、右クリックと同等の処理)の実行を指示するようにしたから、第1実施形態と同様に、特別なボタン操作等を行うことなしに、アイコン領域を単にタップするだけで、マウスの左クリック、右クリック、左ダブルクリックと同等の処理の実行を指示することが可能となる。
なお、上述した第4実施形態は、タップ回数に応じて3種類の入力処理の実行を指示するようにしたが、4種類以上の入力処理の実行を指示するようにしてもよい。
【0024】
また、上述した各実施形態は、アイコン領域を論理的に分割した分割領域のうち、どの領域がタッチたれたか、アイコン領域上をペンタッチしているタッチ時間、アイコン領域上をペンタッチしたタッチ回数、分割領域がどのような順序でタッチされたかのタッチ順に基づいてそれに対応する種類の入力処理の実行を指示するようにしたが、それらを任意に組み合わせるようにしてもよい。すなわち、アイコン領域を分割した各分割領域において、分割領域毎にタッチ時間やタッチ回数を判別するようにしたり、領域分割を行わず、タッチ時間とタッチ回数との組み合わせを判別するようにすれば、それに対応する種類が多くなり、多数の入力処理の実行を指示することができる。この場合、操作性を考慮してそれらの組み合わせを実現すればよい。
また、アイコン領域に対してのイベントを発生するようにしたが、GUIボタンやメニューに対しても同様に適用可能であり、ポインティング領域に対する指示であればよい。
更に、上述した各実施形態は、スタンド・アローン・タイプに限らず、この発明の各構成要素が2以上に物理的(筐体的)に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータ通信システムを構成するものであってもよい。その他、この発明を逸脱しない範囲内において各種の変形応用が可能である。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、特別な操作を必要とせず、第1領域及び第2領域よりなるアイコン領域を表示し、表示されたアイコン領域の第1領域及び第2領域を入力ペンによってどのようにタッチ指示したかに応じて第1入力処理乃至第3入力処理のうちいずれかの入力処理の実行を指示することができるので、タッチ入力による指示操作を行う際の操作性を大幅に向上させることが可能となり、簡単な操作によって、マウスの左クリック操作、左ダブルクリック操作、及び右クリック操作と同様の入力処理の実行を指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、データ処理装置の全体構成を示したブロック図、(B)は、記憶装置2内に格納されている特徴的な内容を示した図。
【図2】アイコンテーブル2−2のデータ構成を示した図。
【図3】入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャート。
【図4】アイコン領域を論理的に分割した左半分の領域、右半分の領域を示した図。
【図5】第2実施形態において、入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャート。
【図6】第2実施形態において、アイコン領域上をペンタッチした状態を示した図。
【図7】第3実施形態において、入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャート。
【図8】図8はアイコンを構成する中央部分の領域と、その外側の領域をどのような順序でタップしたかに応じてマウスの左クリック、左ダブルクリック、右クリックと同様の処理として認識される様子を示した図。
【図9】第4実施形態において、入力ペン7によってタッチスクリーン上がタッチ指示された際に、実行開始されるフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
3 記録媒体
5 伝送制御部
6 ペン入力式表示部
7 入力ペン
2−2 アイコンテーブル
Claims (2)
- 第1領域及び第2領域よりなるアイコン領域を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記アイコン領域の前記第1領域あるいは前記第2領域のいずれかが一定時間内に入力ペンによって1回タッチ指示されたことを判別する第1判別手段と、
前記第1判別手段の判別に応じて第1入力処理の実行を指示する第1指示手段と、
前記アイコン領域の前記第1領域が一定時間内に入力ペンによって2回タッチ指示されたことを判別する第2判別手段と、
前記第2判別手段の判別に応じて前記第1入力処理とは異なる第2入力処理の実行を指示する第2指示手段と、
前記アイコン領域の前記第1領域及び前記第2領域が一定時間内に入力ペンによってそれぞれ1回ずつタッチ指示されたことを判別する第3判別手段と、
前記第3判別手段の判別に応じて前記第1入力処理及び前記第2入力処理のいずれとも異なる第3入力処理の実行を指示する第3指示手段と、
を具備したことを特徴とする入力指示処理装置。 - コンピュータを、
第1領域及び第2領域よりなるアイコン領域を表示手段に表示させる手段、
前記アイコン領域の前記第1領域あるいは前記第2領域のいずれかが一定時間内に入力ペンによって1回タッチ指示されたことを判別させる手段と、
前記第1領域あるいは前記第2領域のいずれかが一定時間内に入力ペンによって1回タッチ指示されたことの判別に応じて第1入力処理の実行を指示させる手段、
前記アイコン領域の前記第1領域が一定時間内に入力ペンによって2回タッチ指示されたことを判別させる手段、
前記第1領域が一定時間内に入力ペンによって2回タッチ指示されたことの判別に応じて前記第1入力処理とは異なる第2入力処理の実行を指示させる手段、
前記アイコン領域の前記第1領域及び前記第2領域が一定時間内に入力ペンによってそれぞれ1回ずつタッチ指示されたことを判別させる手段、
前記第1領域及び前記第2領域が一定時間内に入力ペンによってそれぞれ1回ずつタッチ指示されたことの判別に応じて前記第1入力処理及び前記第2入力処理のいずれとも異なる第3入力処理の実行を指示させる手段、
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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