JP3860520B2 - バッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造 - Google Patents

バッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造 Download PDF

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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリ接続プレートを構成する合成樹脂製の樹脂プレートを成形するための、樹脂プレート用成形金型構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】
近年、環境に優しい自動車として、高電圧、高出力電源を必要とする電気自動車やハイブリッドカーが普及し始めてきている。図10において、引用符号50は電気自動車やハイブリッドカーに設置されるバッテリ集合体を示している。また、引用符号54、55は小型の複数の角形バッテリ51の正負の電極52、53を直列に接続するための前後一対のバッテリ接続プレートを示している。角形バッテリ51の前後の各端面には、正の電極52及び負の電極53としての突出するボルトが設けられている。複数の角形バッテリ51は、正負の電極52、53を交互に逆向きにして重ね合わせ、ベルト56によって締め付け固定されている。
【0003 】
前部のバッテリ接続プレート54は、図11に示されるように、合成樹脂製の樹脂プレート(基板部)57に対して左右両側に一つ孔付きのバスバー58、中間に複数の二つ孔付きのバスバー59を横一列に例えばインサート成形によって組み込んで構成されている。尚、ここで図13(a)、(b)に示されるように、一つ孔付きのバスバー58とは、上記の正の電極52又は負の電極53を通すための電極接続用の孔60を一個設けたバスバーをさし、二つ孔付きのバスバー59とは、二個の孔60、60を設けたバスバーをさすものとする。
【0004 】
樹脂プレート57の上側縁には、複数のヒンジ61を介してカバー62が開閉自在に設けられており、ナット63によってバッテリ接続プレート54がバッテリ集合体50に締め付け固定された後に、ショートなどが防止されるようになっている。引用符号64はロック用の孔64aを形成した可撓係止片、引用符号65は係止突起を示している。
【0005 】
後部のバッテリ接続プレート55は、図12に示されるように、上記一つ孔付きのバスバー58を有しない他は前部のバッテリ接続プレート54と同じであって、合成樹脂製の樹脂プレート57′に対して複数の二つ孔付きのバスバー59を横一列に例えばインサート成形によって組み込んで構成されている。樹脂プレート57′の上側縁には、複数のヒンジ61を介してカバー62′が開閉自在に設けられている。
【0006 】
樹脂プレート57及び57′は、バッテリ集合体50のサイズ、すなわち電極ピッチAを有する角形バッテリ51の数分だけの長さに対応するように専用の金型によってそれぞれ射出成形されている。
【0007 】
尚、以上の技術に関連するものには、例えば本願出願人が先に開示した特開2000−14909号公報の開示技術等が挙げられる。
【0008 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、バッテリ集合体を構成するバッテリの数が車種等の違いによって異なり、これに伴って樹脂プレートにあっては次のような成形手法が取られるようになってきた。すなわち、樹脂プレートの成形金型を二つにしてバッテリの数の増減に対し柔軟に長さ等の対応をすることができるような手法を取るようになってきた。
【0009 】
具体的には、図14に示されるように、第一の成形金型70で、左側に一つ孔付きのバスバー、その一つ孔付きのバスバーの右側に複数の二つ孔付きのバスバーを嵌め込みすることができるようなサブ樹脂プレート71を射出成形するとともに、図15に示されるように、第二の成形金型73で、右側に一つ孔付きのバスバー、その一つ孔付きのバスバーの左側に複数の二つ孔付きのバスバーを嵌め込みすることができるようなサブ樹脂プレート74を射出成形する。
【0010 】
その後、バッテリ集合体のサイズに合うように、サブ樹脂プレート74の各接続単位間(二つ孔付きのバスバーが嵌め込みされる部分の間)に形成されるヒンジの位置、すなわち図示の▲1▼〜▲6▼のいずれかの位置で、手作業によって、必要である部分とそうでない部分とを切り離しする(図16参照)。
【0011 】
そして、サブ樹脂プレート74の必要である部分とサブ樹脂プレート71とを並べれば、図17に示されるような樹脂プレート75が得られる(図17(a)は▲1▼の位置でサブ樹脂プレート74を切り離した場合のもの、(b)は▲4▼の位置でサブ樹脂プレート74を切り離した場合のもの、(c)はサブ樹脂プレート74の切り離しなしの場合のもの)。
【0012 】
尚、樹脂プレート75には、一つ孔付きのバスバーや二つ孔付きのバスバーが嵌め込まれるとともにワイヤハーネスが配索されるようになっている。また、ショート防止用のカバーは別体であって、後から適宜固定手段によって固定されるようになっている。
【0013 】
しかしながら、上記成形手法にあっては次のような問題点を有していた。すなわち、第一の成形金型70及び第二の成形金型73の二つの成形金型を必要とすることから償却費が嵩み、また、手作業による切り離しを必要とすることから人件費が嵩み、コストアップを避けることができないという問題点を有していた。また、手作業による切り離し後、不要な部分が生じることから、歩留まり性が悪いという問題点も有していた。
【0014 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、コスト低減を図るとともに無駄を省くことが可能な、バッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造を提供することを課題とする。
【0015 】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造は、一端に正の電極、他端に負の電極を有するバッテリを交互に逆向きに重ね合わせて形成したバッテリ集合体に取り付けられ、且つ、重ね合わせた前記バッテリ同士を直列に接続するバッテリ接続プレートの、合成樹脂製の樹脂プレートを成形するための成形金型構造であって、入子式にすることにより前記樹脂プレートの成形をバッテリ接続単位毎に長短自在としたことを特徴としている。
【0016 】
請求項2記載の本発明のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造は、請求項1に記載のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造において、前記樹脂プレートの一端を含むプレート一端側を成形するための定形部分成形部と、前記樹脂プレートの他端を含むプレート他端側を成形するための前記入子式の増設部分成形部と、を備えて構成したことを特徴としている。
【0017 】
上記課題を解決するためなされた請求項3記載の本発明のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造は、一端に正の電極、他端に負の電極を有するバッテリを交互に逆向きに重ね合わせて形成したバッテリ集合体に取り付けられ、且つ、重ね合わせた前記バッテリ同士を直列に接続するバッテリ接続プレートの、合成樹脂製の樹脂プレートを成形するための成形金型構造であって、前記樹脂プレートの一端を成形するための一端成形部と、前記樹脂プレートの中間を成形するための中間成形部と、前記樹脂プレートの他端を成形するための他端成形部とを上下一方の金型に形成するとともに、前記中間成形部に差し込まれて樹脂流れを阻止する着脱自在な堰部を上下他方の金型に設けたことを特徴としている。
【0018 】
請求項4記載の本発明のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造は、請求項3に記載のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造において、前記堰部をバッテリ接続単位毎の位置で着脱自在に設けたことを特徴としている。
【0019 】
請求項1に記載された本発明によれば、入子式の成形金型構造が採用される。これにより、樹脂プレートの成形がバッテリ接続単位毎に長短自在になる。樹脂プレート用の成形金型が一つで済み、成形後の手作業による加工が不要になる。また、無駄が省ける。
【0020 】
請求項2に記載された本発明によれば、成形金型が定形部分成形部と増設部分成形部とを備え、増設部分成形部が入子式となる成形金型構造が採用される。これにより、成形金型構造の複雑化が避けられ、金型制作費が極力抑えられる。
【0021 】
請求項3に記載された本発明によれば、一つの樹脂プレート用の成形金型で二つのサブ樹脂プレートが成形可能となる成形金型構造が採用される。すなわち、堰部を用いて他端成形部に樹脂が流れないようにすれば、樹脂プレートの一端を含むサブ樹脂プレートが成形される。また、堰部を用いて一端成形部に樹脂が流れないようにすれば、樹脂プレートの他端を含むサブ樹脂プレートが成形される。成形された二つのサブ樹脂プレートを並べると所望の長さを有する樹脂プレートが得られる。樹脂プレートが二部品構成になるものの、樹脂プレート用の成形金型が一つで済む。成形金型サイズは、請求項1又は請求項2のものよりも小さくなる。堰部によって成形後の手作業による加工を不要にすることが可能になる。また、無駄を省くことが可能になる。
【0022 】
請求項4に記載された本発明によれば、上記サブ樹脂プレートの成形がバッテリ接続単位毎に長短自在になる。これにより、成形後の手作業による加工が完全に不要になり、確実に無駄が省ける。
【0023 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造の一実施の形態を示す金型構成図である。また、図2は図1の成形金型により成形された樹脂プレートの平面図である。
【0024 】
図1において、引用符号1はバッテリ接続プレートを構成する樹脂プレートを成形するための成形金型を示している。その成形金型1は、可動側の上型2と、上記樹脂プレートを成形するためのキャビティ3を有する固定側の下型4とを備えて構成されている(下型4をキャビティという場合があるが、ここではキャビティ3を成形品を作る部分とする)。
【0025 】
上型2は、下型4に対して対向するように配置されている。また、上型2は、下型4のキャビティ3の形状に合わせて適宜形状に形成されている。下型4は、定形部分成形部5と増設部分成形部6とを備えて構成されており、増設部分成形部6が入子式の金型構造となるように形成されている。
【0026 】
図1及び図2において、定形部分成形部5は、樹脂プレート7の一端(後述する一つ孔付きのバスバー16が嵌め込まれる部分を含む)8を含むプレート一端側9を成形するための部分として設けられている。このような定形部分成形部5におけるキャビティ3は、射出成形により上記一端8が形成されるキャビティ3aと、後述する二つ孔付きのバスバー17が嵌め込まれる部分、すなわち隣り合うバッテリの電極が直列に接続されるバッテリ接続単位となる部分が形成される、複数のキャビティ3bとを備えて構成されている(本形態において、10個のバッテリ接続単位を含んで定形とする)。
【0027 】
ここで、図1のキャビティ3の図示形状は簡略化されているものとする。また、図2の樹脂プレート7の形状から判断すると、図1のキャビティ3の図示形状、及び定形部分成形部5、増設部分成形部6の配置が長手方向逆になるはずであるが、説明の便宜上このような変更をしているものとする。
【0028 】
増設部分成形部6は、樹脂プレート7の他端(後述する一つ孔付きのバスバー16が嵌め込まれる部分を含む)10を含むプレート他端側11を成形するための部分として設けられている。また、増設部分成形部6は、入子式の金型構造であって、樹脂プレート7の成形をバッテリ接続単位毎に長短自在とするために設けられている。このような増設部分成形部6は、各種の駒13(13a、13b、13c…)を有している。その各種の駒13は、下型4に形成された凹部12に対して着脱自在となるように形成されている。
【0029 】
駒13aには、射出成形によって上記他端10が形成されるキャビティ3cと、複数のキャビティ3bとが形成されている(本形態においては4個のバッテリ接続単位が形成される)。また、駒13bには、キャビティ3cのみが形成されている(バッテリ接続単位の増設はなし)。また、駒13cやその他図示しない駒には、複数のキャビティ3bと、キャビティ3c(不図示)とが形成されている(本形態において、最大9個のバッテリ接続単位が形成される)。
【0030 】
図2(a)において、定形部分成形部5に連続する増設部分成形部6の駒13dには、特に図示しないがキャビティ3c(図1参照)と3個のキャビティ3b(図1参照)とが形成されている。このような金型構造を有する成形金型1により射出成形された樹脂プレート7は、バッテリ集合体を構成する複数のバッテリ(角形バッテリ)の一つを1モジュールと定義すると、28モジュールのバッテリ集合体に対応することができるようになっている。
【0031 】
また、図2(b)において、定形部分成形部5に連続する増設部分成形部6の駒13eには、特に図示しないがキャビティ3c(図1参照)と6個のキャビティ3b(図1参照)とが形成されている。このような金型構造を有する成形金型1によって射出成形された樹脂プレート7は、34モジュールのバッテリ集合体に対応することができるようになっている。
【0032 】
さらに、図2(c)において、定形部分成形部5に連続する増設部分成形部6の駒13fには、特に図示しないがキャビティ3c(図1参照)と9個のキャビティ3b(図1参照)とが形成されている。このような金型構造を有する成形金型1によって射出成形された樹脂プレート7は、40モジュールのバッテリ集合体に対応することができるようになっている。
【0033 】
以上説明したように、成形金型1は、樹脂プレート7の成形がバッテリ接続単位毎に長短自在になる入子式の成形金型構造によって構成されている。従って、従来二つ用いていた樹脂プレート用の成形金型が一つで済み、償却費の増大を抑えてコスト低減を図ることができるようになっている。また、従来、成形後に行っていた手作業による切り離し加工が不要になり、人件費の増大を抑えてコスト低減を図ること、及び無駄を省くことができるようになっている。
【0034 】
尚、増設部分成形部6のみが入子式になってることから、成形金型構造の複雑化が避けられ金型製作費が極力抑えられるようになっている。従来二つ用いていた樹脂プレート用の成形金型を一つにすることができることから、多数個取りの金型構造を実現することが可能になっている。
【0035 】
次に、図3ないし図5を参照しながらバッテリ接続プレートについて説明する。図3は図2の樹脂プレートの定形部分を拡大した平面図、図4はバッテリ接続プレートの斜視図、図5はカバー及びそのカバーの組み付け状態を示す断面図である。
【0036 】
図3ないし図5いずれかにおいて、引用符号15は一端に正の電極、他端に負の電極を有するバッテリ(角形バッテリ)を交互に逆向きに重ね合わせて形成したバッテリ集合体に取り付けられ、且つ、重ね合わせたバッテリ同士を直列に接続するバッテリ接続プレートを示している。そのバッテリ接続プレート15は、上記成形金型1によって成形される樹脂プレート7と、樹脂プレート7の一端8及び他端10に嵌め込まれる一つ孔付きのバスバー16、16(一方のみ図示)と、プレート一端側9及びプレート他端側11に嵌め込まれる複数の二つ孔付きのバスバー17とを備えて構成されている。
【0037 】
樹脂プレート7の一端8には、一つ孔付きのバスバー16を収容係止するとともに、後述するパワー線34の端末に設けられる端子35を収容係止するための、縦長の囲い壁18が形成されている。また、その一端8を除くプレート一端側9には、二つ孔付きのバスバー17を収容係止するための複数の接続単位用囲い壁19と、後述する図示しない信号線に対する保護部20と、パワー線34に対する複数のフック21とが形成されている(プレート他端側11(図2参照)も同様であるものとする)。
【0038 】
複数の接続単位用囲い壁19のそれぞれの間には、可撓性を有するU字状のヒンジ22が形成されている。そのヒンジ22は、上記バッテリの重ね合わせ方向、すなわち樹脂プレート7の長手方向の寸法誤差を吸収するための機能を有している。
【0039 】
保護部20には、後述する図示しない信号線を配索するための複数の配索溝23が形成されている。また、ヒンジ24を介して対応する配索溝23に係合する複数の溝カバー25が形成されている。複数の配索溝23及び複数の溝カバー25には、上記ヒンジ22と同様の機能を有する複数のU字状のヒンジ26が形成されている。また、ロック用の孔を有する係止部27と、係止部27に係合する係止突起28とが形成されている。
【0040 】
引用符号29は、図5に示されるようなカバー30を係止するための係止突起を示している。カバー30には、ロック用の孔を有する係止部31が形成されている。
【0041 】
一つ孔付きのバスバー16は、上記バッテリの正の電極又は負の電極を通すための電極接続用の孔32を一個設けたバスバーであって、導電性を有しており平面視略正方形状に形成されている。また、二つ孔付きのバスバー17は、上記電極接続用の孔32を二個設けたバスバーであって、導電性を有しており平面視略長方形状に形成されている。
【0042 】
上記構成において、樹脂プレート7の囲い壁18内に一つ孔付きのバスバー16を嵌め込む(樹脂プレート7の他端10(図2参照)も同様とする)とともに、複数の接続単位用囲い壁19内にそれぞれ二つ孔付きのバスバー17を嵌め込み組み付けを行うと、バッテリ接続プレート15が形成される。一つ孔付きのバスバー16及び二つ孔付きのバスバー17は、引用符号33で示されるような爪状の小さな係止突起によって係止される。
【0043 】
そして、このように組み付けられたバッテリ接続プレート15に対し、パワー線34を図4に示されるように配索するとともに、図示しない信号線を保護部20に配索すると、バッテリ集合体への取り付けが可能な状態になる。この時、パワー線34の端末の端子35は、一つ孔付きのバスバー16に接触するように取り付けられる。また同様に、図示しない複数の信号線の端末の端子も、二つ孔付きのバスバー17に接触するように取り付けられる。
【0044 】
続いて、図6ないし図9を参照しながら本発明によるバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造の他の一実施の形態を説明する。図6は他の一実施の形態を示す金型構成図、図7は図6の堰部の機能を説明するための断面図、図8は堰部を設けない部分の状態を説明するための断面図、図9は図6の成形金型により成形された樹脂プレートの平面図である。尚、上述と基本的に同じ部分に対しては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0045 】
図6において、引用符号36はバッテリ接続プレートを構成する樹脂プレート7′(図9参照)を成形するための成形金型を示している。その成形金型36は、可動側の上型37と、上記樹脂プレート7′(図9参照)を成形するためのキャビティ38を有する固定側の下型39とを備えて構成されている。
【0046 】
下型39には、上記樹脂プレート7′(図9参照)の一端8を成形するための一端成形部40と、樹脂プレート7′の中間を成形するための中間成形部41と、樹脂プレート7′の他端10を成形するための他端成形部42とが形成されている。また、下型39に対して対向する上型37には、中間成形部42に差し込まれて樹脂流れを阻止する着脱自在な堰部43と、その堰部43を用いない場合に取り付けられる着脱自在な複数の樹脂流れ許容部44とが設けられている。
【0047 】
一端成形部40及び他端成形部42には、キャビティ3a及びキャビティ3cがそれぞれ形成されている。また、中間成形部41には、複数のキャビティ3bが形成されている。そのキャビティ3bは、本形態において、10個形成されている。
【0048 】
堰部43及び樹脂流れ許容部44は、キャビティ3bの位置に応じて配設されている。堰部43は、上記のように中間成形部41に差し込まれて樹脂流れを阻止するようになっている(図7参照)。また、樹脂流れ許容部44は、図8に示されるようにキャビティ3bとの間に樹脂流れ空間45を形成するようになっている。
【0049 】
以上のような金型構造を有する成形金型36を用いて堰部43の位置を変えながら射出成形を二回行うと、図9に示されるようなサブ樹脂プレート46及び47が成形される。すなわち、堰部43を用いて他端成形部42に樹脂が流れないようにすれば、樹脂プレート7′の一端8を含むサブ樹脂プレート46が成形される。また、堰部43を用いて一端成形部40に樹脂が流れないようにすれば、樹脂プレート7′の他端10を含むサブ樹脂プレート47が成形される。
【0050 】
そして、これらサブ樹脂プレート46及び47を横一列に並べると所望の長さを有する樹脂プレート7′が形成される(図9は40モジュールのバッテリ集合体に対応することができるようになっている。堰部43の位置を変えれば他のモジュールのバッテリ集合体にも対応させることは容易である)。
【0051 】
上記成形金型36は、樹脂プレート7′が二部品構成(サブ樹脂プレート46及び47)になるものの、樹脂プレート用の成形金型が一つで済み、償却費の増大を抑えてコスト低減を図ることができるようになっている。また、成形金型サイズは、上記成形金型1(図1参照)よりも小さくなり、金型製造費の増大を抑えてコスト低減を図ることができるようになっている。さらに、堰部43によって従来、成形後に行っていた手作業による切り離し加工が不要になり、人件費の増大を抑えてコスト低減を図ること、及び無駄を省くことができるようになっている。尚、従来二つ用いていた樹脂プレート用の成形金型を一つにすることができることから、多数個取りの金型構造を実現することが可能になっている。
【0052 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【0053 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、入子式の成形金型構造を採用することにより、コスト低減を図るとともに無駄を省くことができるという効果を奏する。尚、従来二つ用いていた樹脂プレート用の成形金型を一つにすることができることから、多数個取りの金型構造を実現することが可能になるのは言うまでもない。
【0054 】
請求項2に記載された本発明によれば、定形部分成形部と増設部分成形部とを備える成形金型の増設部分成形部のみを入子式にすることにより、成形金型構造の複雑化を避けて金型制作費を極力抑えるようにすることができる。従って、より一層コスト低減を図ることができるという効果を奏する。
【0055 】
請求項3に記載された本発明によれば、一つの樹脂プレート用の成形金型で二つのサブ樹脂プレートを成形することが可能な成形金型構造を採用することにより、コスト低減を図るとともに無駄を省くことができるという効果を奏する。尚、成形金型サイズを請求項1又は請求項2のものよりも小さくすることができるという効果を奏する。また、従来二つ用いていた樹脂プレート用の成形金型を一つにすることができることから、多数個取りの金型構造を実現することが可能になるのは言うまでもない。
【0056 】
請求項4に記載された本発明によれば、堰部をバッテリ接続単位毎の位置で着脱自在に設けることにより、より一層コスト低減を図るとともに無駄を省くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造の一実施の形態を示す金型構成図である。
【図2】図1の成形金型により成形された樹脂プレートの平面図であり、(a)は28モジュール対応の樹脂プレートの平面図、(b)は34モジュール対応の樹脂プレートの平面図、(c)40モジュール対応の樹脂プレートの平面図である。
【図3】図2の樹脂プレートの定形部分を拡大した平面図である。
【図4】バッテリ接続プレートの斜視図である。
【図5】カバー及びそのカバーの組み付け状態を示す断面図(図3のA−A線における位置での断面図)である。
【図6】本発明によるバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造の他の一実施の形態を示す金型構成図である。
【図7】図6の堰部の機能を説明するための断面図である。
【図8】図6の堰部を設けない部分の状態を説明するための断面図である。
【図9】図6の成形金型により成形された樹脂プレートの平面図である。
【図10】従来例のバッテリ接続プレートとバッテリ集合体を示す分解斜視図である。
【図11】図10の一方のバッテリ接続プレートを示す平面図である。
【図12】図10の他方のバッテリ接続プレートを示す平面図である。
【図13】図10のバッテリ接続プレートに用いられるバスバーの図であり、(a)は一つ孔付きのバスバーの平面図、(b)は二つ孔付きのバスバーの平面図である。
【図14】従来例のバッテリ接続プレートを構成する樹脂プレートの成形手法に対する第一の成形金型とサブ樹脂プレートの説明図である。
【図15】従来例のバッテリ接続プレートを構成する樹脂プレートの成形手法に対する第二の成形金型とサブ樹脂プレートの説明図である。
【図16】図15のサブ樹脂プレートを切り離した状態の平面図である。
【図17】図14及び15の各サブ樹脂プレートを並べて形成したバッテリ接続プレートの平面図である。
【符号の説明】
1 成形金型
2 上型
3 キャビティ
4 下型
5 定形部分成形部
6 増設部分成形部
7、7′ 樹脂プレート
8 一端(樹脂プレートの一端)
9 プレート一端側
10 他端(樹脂プレートの他端)
11 プレート他端側
12 凹部
13 駒
15 バッテリ接続プレート
16 一つ孔付きのバスバー
17 二つ孔付きのバスバー
18 囲い壁
19 接続単位用囲い壁
20 保護部
21 フック
22、24、26 ヒンジ
23 配索溝
25 溝カバー
27、31 係止部
28、29、33 係止突起
30 カバー
32 電極接続用の孔
34 パワー線
35 端子
36 成形金型
37 上型(上下他方の金型)
38 キャビティ
39 下型(上下一方の金型)
40 一端成形部
41 中間成形部
42 他端成形部
43 堰部
44 樹脂流れ許容部
45 樹脂流れ空間
46、47 サブ樹脂プレート

Claims (4)

  1. 一端に正の電極、他端に負の電極を有するバッテリを交互に逆向きに重ね合わせて形成したバッテリ集合体に取り付けられ、且つ、重ね合わせた前記バッテリ同士を直列に接続するバッテリ接続プレートの、合成樹脂製の樹脂プレートを成形するための成形金型構造であって、
    入子式にすることにより前記樹脂プレートの成形をバッテリ接続単位毎に長短自在とした
    ことを特徴とするバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造。
  2. 請求項1に記載のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造において、
    前記樹脂プレートの一端を含むプレート一端側を成形するための定形部分成形部と、前記樹脂プレートの他端を含むプレート他端側を成形するための前記入子式の増設部分成形部と、を備えて構成した
    ことを特徴とするバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造。
  3. 一端に正の電極、他端に負の電極を有するバッテリを交互に逆向きに重ね合わせて形成したバッテリ集合体に取り付けられ、且つ、重ね合わせた前記バッテリ同士を直列に接続するバッテリ接続プレートの、合成樹脂製の樹脂プレートを成形するための成形金型構造であって、
    前記樹脂プレートの一端を成形するための一端成形部と、前記樹脂プレートの中間を成形するための中間成形部と、前記樹脂プレートの他端を成形するための他端成形部とを上下一方の金型に形成するとともに、
    前記中間成形部に差し込まれて樹脂流れを阻止する着脱自在な堰部を上下他方の金型に設けた
    ことを特徴とするバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造。
  4. 請求項3に記載のバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造において、
    前記堰部をバッテリ接続単位毎の位置で着脱自在に設けた
    ことを特徴とするバッテリ接続プレートの樹脂プレート用成形金型構造。
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