JP3859890B2 - トイレの漏水防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はトイレの漏水防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
便器に備えられ、ノズルより洗浄水を人体局部に噴射して洗浄を行う局部洗浄装置が近年広く用いられるようになって来ている。
ところでこの局部洗浄装置にあっては、例えばノズルからの洗浄水の噴射・停止を行わせるための局部洗浄装置の給水メインバルブをオン・オフ動作させるためのスイッチング素子が給水メインバルブ開状態のまま故障するなどしてノズルから洗浄水が長時間噴射し続け、便器周りの床を濡らしてしまう恐れがあり、この場合特にトイレが2階にあるような場合において、そのトイレの床が防水構造となっていないときには1階の天井までも濡らしてしまう恐れがあった。
【0003】
或いはまた、便器洗浄装置が故障したような場合又はその便器洗浄装置への給水路上の配管の継目等で漏水が起きたときにも、特に長期間留守をしたような場合に同様にトイレ内へ水が流出し続け、トイレが浸水してしまう恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレの漏水防止装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、トイレ内の吐水器具に対して給水を行う給水路上に流量センサと該給水路を閉鎖する止水弁とを設けて該止水弁の下流部に、人体局部を洗浄する局部洗浄装置と便器洗浄装置とを前記吐水器具として設けるとともに、該流量センサにより検知される給水が予め設定した異常給水に該当すると判定したときに該止水弁を閉動作させる制御部を設け、該制御部は、単位時間当たりの前記給水路の給水流量が設定値未満であって連続給水時間が該局部洗浄装置の設定最長使用時間に基づいて定めた第1設定限界時間を超えたとき、又は単位時間当たりの該給水路の給水流量が該設定値以上であって連続給水時間が前記便器洗浄装置への設定最長給水時間に基づいて定めた第2設定限界時間を超えたときに前記異常給水と判定して前記止水弁を閉動作させるものとなしてあることを特徴とする。
【0005】
請求項2のものは、請求項1に記載のトイレの漏水防止装置において、前記止水弁を、(イ)可動鉄芯及び弁体と、(ロ)該可動鉄芯を閉弁方向に吸引するソレノイドコイルと、(ハ)該可動鉄芯を該弁体とともに閉弁方向に付勢するばねと、(ニ)該可動鉄芯を開弁位置に吸引保持するマグネットと、(ホ)手動操作により閉弁位置の可動鉄芯及び弁体を開弁位置に戻すリセット部材とを含む電磁弁にて構成したことを特徴とする。
【0006】
請求項3のものは、請求項2に記載のトイレの漏水防止装置において、前記リセット部材は、棒状をなし、前記弁体の閉弁動作時に押込位置から突き出される表示部材を有しており、該表示部材は、前記弁体の閉弁動作により突き出し運動して該止水弁が閉弁位置にあることを表示するものとされていることを特徴とする。
【0007】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の漏水防止装置は、トイレ内の吐水器具への給水路上に流量センサと止水弁とを設け、そしてその流量センサにより検知される給水が異常給水に該当すると判定したときに、制御部により止水弁を閉動作させるようになしたもので、この漏水防止装置によれば、吐水器具或いは吐水器具への給水用配管の継目等からの漏水が生じてその吐水器具への給水が通常の給水とは異なる異常な給水であるときに、これを検知して止水弁を閉弁させることでその漏水の生じた吐水器具への給水を自動停止することができる。
これにより、その吐水器具からの漏水によりトイレ内に水が流出し続けてトイレが浸水してしまい、場合によって階下の天井をも濡らしてしまうといった事故を未然に防ぐことができる。
【0008】
通例、トイレ内の吐水器具としての局部洗浄装置或いは便器洗浄装置は、使用時の吐水時間或いは吐水量がほぼ一定である。
例えば局部洗浄装置の場合20分以上継続して使用されるといったことは通例生じない。
或いはまた便器洗浄装置の場合、例えば洗浄タンクに洗浄水を貯えてその洗浄水を便器に排出することで便器洗浄を行う便器洗浄装置の場合、タンクの容量は一定であって空の状態からタンクを満水化するに必要な時間或いは流量は一定である。
【0009】
従ってある限界時間或いは限界流量を設定しておいて、それら限界時間又は限界流量を超えて給水が行われたときに異常給水と判定することができ、そしてこれに基づいて止水弁を閉動作させることで、局部洗浄装置や便器洗浄装置等の吐水器具が故障等により漏水を起こした場合に、継続してそれら吐水器具が漏水し続け、トイレ内を浸水させてしまうといった不都合を防止できる。
【0010】
上記局部洗浄装置はノズルから洗浄水を噴射して人体局部を洗浄するもので、そのノズルからの洗浄水の噴射流量は比較的少量である。
そこで請求項1では、局部洗浄装置への給水流量の最大値を設定し、給水路内の給水流量がその設定値未満であって連続給水時間が局部洗浄装置を使用するときの限界時間(第一設定限界時間)を超えて連続的に長く続いたときには異常給水と判定し、止水弁を閉動作させるようにする。この漏水防止装置によれば、局部洗浄装置が故障等を起こして漏水を起こしたときこれを給水流量から検知して、自動的にその局部洗浄装置への給水を停止することができる。
これにより局部洗浄装置から引続き漏水が生じるのを防止することができる。
【0011】
この請求項1ではまた、上記設定値を便器洗浄装置への給水流量の最小値として設定し、給水路内の給水流量がその設定値以上であって連続給水時間が便器洗浄装置への給水のための限界時間(第二設定限界時間)を超えたときに異常給水と判定して止水弁を閉動作させるようにする。この漏水防止装置によれば、洗浄タンク等便器洗浄装置が故障するなどして漏水を起こしたときに、引続く漏水を止水弁の閉動作により自動的に防止することができる。
【0012】
この請求項1では、止水弁の下流部に局部洗浄装置と便器洗浄装置とを設けておき、そして上記制御部を、給水路における単位時間当りの給水流量が前記設定値未満であって連続給水時間が第一設定限界時間を超えたときに、又は単位時間当りの給水流量が上記設定値以上であって連続給水時間が第二設定限界時間を超えたときに上記止水弁を閉動作させる。
【0013】
このようにすれば、止水弁の下流部に局部洗浄装置と便器洗浄装置とを併せて設置した場合において、何れかが漏水を生じたときに、給水路を通じての給水が漏水によるものであるか否かを適正に判定でき、これに基づいて止水弁の閉動作により給水を停止して漏水を止めることができる。
【0014】
上記請求項1に記載のトイレの漏水防止装置において、前記流量センサを羽根車にて構成するとともに、該羽根車の回転で発電を行う発電機及び蓄電手段を設けておき、該蓄電手段を前記制御部を動作させるための電源として用いることができる。
【0015】
また上記止水弁は、可動鉄芯及び弁体と、可動鉄芯を弁体とともに閉弁方向に吸引するソレノイドコイルと、弁体を閉弁方向に付勢するばねと、可動鉄芯を開弁位置に吸引保持するマグネットと、手動操作により弁体を閉弁位置に戻すリセット部材とを含む電磁弁にて構成することができる(請求項2)。
この電磁弁から成る止水弁は、閉弁動作のためにのみコイルへの通電が行われ、開弁位置への復帰はリセット部材により手動で行われるため消費電力を少なくできる。
【0016】
更にこの場合において上記リセット部材を、棒状をなす表示部材を有するものとなし、上記止水弁における弁体の閉弁動作によりこれを突き出し運動させて、止水弁が閉弁状態にあることを表示するようになすことができる(請求項3)。
このようにしておけば、吐水器具からの漏水が生じて止水弁が閉弁動作したことを使用者に知らしめることができる。
【0017】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は便器で、12は便器本体、14,16はそれぞれ便座及び便蓋であり、18は便器本体12の後部上面に載置状態に設置された洗浄タンク(便器洗浄装置)である。
【0018】
20は一対のノズル22の何れか一方から洗浄水を噴射して人体局部を洗浄する局部洗浄装置で本体ボックス24を有しており、その内部に各種動作を行うための機構部が内蔵されている。
本体ボックス24には、便器本体12の側方上面に操作部26が設けられている。
【0019】
28はトイレの壁Wに設けられた給水元管端部で、この給水元管端部28には止水栓30が接続され、更にその止水栓30に対して止水電磁弁(止水栓)32及び分岐栓34が接続されている。
尚この止水栓30と止水電磁弁32とは一体のユニットとして構成しておくことができる。
【0020】
分岐栓34からは一対のサプライ管36,38が延び出しており、それぞれの端部が洗浄タンク18及び局部洗浄装置20に接続されている。給水元管端部28からの給水は、これらサプライ管36,38を通じて洗浄タンク18及び局部洗浄装置20にそれぞれ供給される。
【0021】
止水栓30は通常の止水栓であって、図2に示しているように弁体40及びこれと一体の軸部42を有しており、その軸部42の後端面の係合溝44に工具を係合させてこれを回転操作すると、軸部42及び弁体40がねじ部46のねじ送り作用で前進し、弁体40が弁座48に当接して給水路50を閉鎖する。
【0022】
一方止水電磁弁32は、給水路50上に弁座52と主弁体としてのダイヤフラム54を有しており、弁座52へのダイヤフラム54の当接により給水路50を閉鎖する。
尚ダイヤフラム54は、ばね56にて閉弁方向に付勢されている。
【0023】
58は止水電磁弁32におけるパイロット弁で、弁体60及びこれと一体の可動鉄芯62,可動鉄芯62を閉弁方向即ち弁体60を弁座64に当接させる方向に吸引するソレノイドコイル66,弁体60を閉弁方向に付勢するばね68,可動鉄芯62に設けたマグネット70との間の吸引力で弁体60及び可動鉄芯62を開弁位置に保つマグネット71,閉弁位置にある弁体60を図2中下側に押し込んで開弁位置に戻すリセットボタン(リセット部材)72を有している。
ここでリセットボタン72は、ばね73にて常時上向き、つまり戻り方向に付勢されている。
【0024】
このパイロット弁58は、閉弁状態において給水路50内の水を一部ダイヤフラム54の背面の通路74に導いて(ダイヤフラム54には貫通小孔が形成されている)、その通路74の背圧によりダイヤフラム54を閉弁状態に保持する。
【0025】
一方弁体60を開くことによって、ダイヤフラム54の背面の通路74内部に篭っていた背圧を通路76を通じて逃がし、ここにおいて主弁体としてのダイヤフラム54を給水路50内の給水圧により開弁させて給水路50を開き、給水路50を通じての上記洗浄タンク18及び局部洗浄装置20への給水を可能とする。
【0026】
図3はパイロット弁58の具体的動作の内容を示したもので、同図に示しているようにパイロット弁58は、ソレノイドコイル66が通電により励磁されるとこのソレノイドコイル66により可動鉄芯62が上向きに吸引され、これにより弁体60が弁座64に当接して通路74と76とを遮断する。即ち弁体60が閉弁動作する(図3(I),(II))。
【0027】
この状態でリセットボタン72を下向きに押し込むと、可動鉄芯62及び弁体60が開弁方向に押し戻される。
そして開弁位置に到った可動鉄芯62は、マグネット70及び71の吸引力により、ばね68の付勢力に抗してその開弁位置に保持される(図3(III))。
【0028】
給水路50、詳しくはダイヤフラム54の上流部には羽根車から成る流量センサ78が設けられており、給水路50内の給水流量がその流量センサ78にて検知されるようになっている。
そしてその流量センサ78にて検知された流量に基づいて制御部80が止水電磁弁32、具体的にはパイロット弁58の作動を制御するようになっている。
【0029】
上記流量センサ(羽根車)78は発電機82の一部を成しており、その羽根車の回転に基づいて発電機82で発電を行い、その電力が蓄電手段としてのコンデンサ84に充電(蓄電)される。
尚、発電機82とコンデンサ84との間には電源・整流回路86,充電回路88が設けられている。
本例において、制御部80はコンデンサ84を電源として動作するものとされている。
【0030】
本例の漏水防止装置では、局部洗浄装置20が通例使用される時間より長い時間給水路50内を給水が連続して流れたとき、また洗浄タンク18への給水に必要な時間よりも長く給水路50内を給水が流れたとき、制御部80は異常給水と判定して止水電磁弁32を、具体的にはパイロット弁58を閉弁動作させ、給水を停止させる。
詳しくは、蓄電手段としてのコンデンサ84に蓄えられた電気エネルギーをスイッチ回路90を通じてソレノイドコイル66に供給し、パイロット弁58の弁体60を閉弁動作させる。
【0031】
図4はその制御部80による制御の内容を具体的に表している。
以下にその制御の内容を説明する。
この例において制御部80は、給水路50内に給水の流れがあり且つその給水流量が毎分3リットル以上であるときには洗浄タンク18への給水があったものと判定し、そしてその給水継続時間が連続して10分(第二設定限界時間)以上であるときには異常給水であると判定し、止水電磁弁32を閉弁動作させる(ステップS10,S12,S14,S16,S18)。
【0032】
洗浄タンク18の容量は一定であって満水のための水量は例えば20リットル程度であり、従って洗浄タンク18への給水のための時間は10分以上となることはないことから、給水が連続して10分以上あったときにはこれを異常であると判定して止水電磁弁32を閉弁させるのである。
【0033】
一方給水流量が毎分3リットル未満であるときには局部洗浄装置20が使用されているものと判定し、そして給水継続時間が20分(第一設定限界時間)以上であるときには局部洗浄装置20に異常が発生したものとみなして、止水電磁弁32を閉弁動作させる(ステップS20,S22,S18)。
【0034】
通例、局部洗浄装置20が20分以上継続して使用されるといったことはなく、そこで給水路50内の給水の流れが20分以上連続して生じたときには異常給水と判定して止水電磁弁32を閉じるのである。
【0035】
尚その他の制御の方法として、給水路50内の給水流量が連続して30リットル(設定限界流量)以上となったときに、止水電磁弁32を閉弁させるようになすこともできる。
局部洗浄装置20が使用されるにしても、或いはまた洗浄タンク18への給水が行われるにしても、連続して30リットル以上給水が行われることはなく、そこでこのような場合に異常給水と判定して止水電磁弁32を閉弁させるようになすこともできる。
【0036】
或いはまた、給水が断続的に生じた場合であってもその給水が断続的に一定の時間間隔で繰返し流れ且つ流通の累積時間が設定限界時間を超えたところで異常給水と判定し、止水電磁弁32を閉弁動作させるようになすこともできる。
【0037】
本例の漏水防止装置によれば、洗浄タンク18,局部洗浄装置20からの漏水が生じてその洗浄タンク18,局部洗浄装置20への給水が通常の給水とは異なる異常な給水となったとき、これを検知して止水電磁弁32を自動的に閉弁させることができる。これによりその漏水の生じた洗浄タンク18,局部洗浄装置20への給水を自動停止でき、洗浄タンク18,局部洗浄装置20からの漏水によりトイレ内に水が流出し続けてトイレが浸水してしまい、場合によって階下の天井をも濡らしてしまうといった事故を防ぐことができる。
【0038】
本例の止水電磁弁32は、閉弁動作のためにのみソレノイドコイル66への通電が行われ、開弁位置への復帰はリセットボタン72により手動で行われるため消費電力が少ない利点を有する。
【0039】
更に本例において、リセットボタン72は図5に示しているように棒状をなす表示部材92を有するものとなし、止水電磁弁32における弁体60の閉弁動作によりこれを突き出し運動させて、止水電磁弁32が閉弁状態にあることを表示するようになすことができる。
このようにしておけば、洗浄タンク18,局部洗浄装置20からの漏水が生じて止水電磁弁32が閉弁動作したとき、これを使用者に知らしめることができる。
【0040】
この場合において、リセットボタン72に上下の貫通孔を設けてそこに軸状の表示部材92を摺動可能に挿通しておくとともに、その上端部に例えば赤色等の着色部94を設けておくことができる。
【0041】
このようにした場合、止水電磁弁32の閉弁時に軸状の表示部材92が上向きに突き出し運動したとき、着色部94が外部に露出した状態となって、その着色部94の露出により止水電磁弁32が閉弁動作したことを使用者により明確に知らしめることができる。
【0042】
或いはまた、図6に示しているようにリセットボタン72に、ばねで開閉する開閉蓋96を設けておき、止水電磁弁32の閉弁動作時に開閉蓋96の開動作を伴って軸状の表示部材92を上向きに突き上げ、その上端部の着色部94により止水電磁弁32が閉弁動作したことを使用者に知らしめるようになすこともできる。
その他、止水電磁弁32の閉弁動作時にブザーや音声でこれを使用者に知らせるようになすこともできる。
【0043】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば発電機82で発生した交流電流を電源・整流回路86を経て直接制御部80に電力供給するようになすこともできるし、また制御部80による制御の方法として、局部洗浄装置20から電源や信号の供給を受け、局部洗浄装置20が動作していないときに給水路50内で給水の流れがあったときに異常発生したものと判定して、止水電磁弁32を閉鎖するようになすこともできる。
【0044】
或いはまた、流量センサ78からの給水検知信号によらないで、コンデンサ84の電圧が設定電圧以上となったところで止水電磁弁32を自動的に閉弁動作させるようになすことも可能である。
【0045】
また上例では発電機82による発電により生じた電力に基づいて制御部80を動作させるようにしているが、勿論乾電池等を電源として制御部80,スイッチ回路90等を働かせるようになすこともできる。
【0046】
更に本発明では、局部洗浄装置20への異常給水のみを判定して局部洗浄装置20への給水のみを停止させ、或いは洗浄タンク18への異常給水のみを判定して洗浄タンク18への給水のみを停止させるようになすこともできる。
前者の場合には上記流量センサ78及び止水電磁弁32を分岐栓34より局部洗浄装置20側の下流部に設けることができ、また後者の場合には流量センサ78及び止水電磁弁32を分岐栓34より洗浄タンク18側の下流部に設けることができる。
【0047】
また流量センサ78として上記羽根車以外の他の形態のものを用いることも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である漏水防止装置を便器,洗浄タンク等とともに示す図である。
【図2】 図1における止水電磁弁をその制御部等とともに示す図である。
【図3】 図2の止水電磁弁の作用を示す図である。
【図4】 図2の制御部の制御内容をフローチャートで示す図である。
【図5】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図6】 本発明の更に他の実施例の要部を示す図である。
【符号の説明】
18 洗浄タンク(便器洗浄装置)
20 局部洗浄装置
32 止水電磁弁(止水弁)
50 給水路
60 弁体
62 可動鉄芯
66 ソレノイドコイル
68 ばね
70,71 マグネット
72 リセットボタン(リセット部材)
78 流量センサ
80 制御部
92 表示部材
Claims (3)
- トイレ内の吐水器具に対して給水を行う給水路上に流量センサと該給水路を閉鎖する止水弁とを設けて該止水弁の下流部に、人体局部を洗浄する局部洗浄装置と便器洗浄装置とを前記吐水器具として設けるとともに、該流量センサにより検知される給水が予め設定した異常給水に該当すると判定したときに該止水弁を閉動作させる制御部を設け、
該制御部は、単位時間当たりの前記給水路の給水流量が設定値未満であって連続給水時間が該局部洗浄装置の設定最長使用時間に基づいて定めた第1設定限界時間を超えたとき、又は単位時間当たりの該給水路の給水流量が該設定値以上であって連続給水時間が前記便器洗浄装置への設定最長給水時間に基づいて定めた第2設定限界時間を超えたときに前記異常給水と判定して前記止水弁を閉動作させるものとなしてあることを特徴とするトイレの漏水防止装置。 - 請求項1に記載のトイレの漏水防止装置において、前記止水弁を、(イ)可動鉄芯及び弁体と、(ロ)該可動鉄芯を閉弁方向に吸引するソレノイドコイルと、(ハ)該可動鉄芯を該弁体とともに閉弁方向に付勢するばねと、(ニ)該可動鉄芯を開弁位置に吸引保持するマグネットと、(ホ)手動操作により閉弁位置の可動鉄芯及び弁体を開弁位置に戻すリセット部材とを含む電磁弁にて構成したことを特徴とするトイレの漏水防止装置。
- 請求項2に記載のトイレの漏水防止装置において、前記リセット部材は、棒状をなし、前記弁体の閉弁動作時に押込位置から突き出される表示部材を有しており、該表示部材は、前記弁体の閉弁動作により突き出し運動して該止水弁が閉弁位置にあることを表示するものとされていることを特徴とするトイレの漏水防止装置。
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