JP3857604B2 - 移動情報端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所持人が携帯可能にされると共に、スケジュール情報、時刻情報等を管理したり表示したりすることを可能とにした移動情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような移動情報端末においては、スケジュールを入力又は他の情報機器(パソコンなど)からダウンロードするなどしてスケジュール情報を取得し、これを所持人が確認できるようにしたスケジュール機能を備えたものが広く知られている。
【0003】
また、このスケジュール機能にアラーム機能を付加することにより、取得されたスケジュール情報に示す時刻近くになると、アラームが鳴って所持人にスケジュールの存在を知らせるものも広く用いられるようになっている。例えば、そのスケジュールが、電車で1時間程度かかる位置にあるならば、アラームをそれに合わせた時間に設定するなどするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の移動情報端末では、アラームの設定が面倒であり、また、時間にルーズな人が、アラーム設定をいい加減に行ってしまうと(例えば、1時間以上かかる場所へ行くのに、アラーム設定は1時間前にしてしまうなど)、結局スケジュールに遅刻してしまうということがある。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、所持者の特徴に合わせて機能し、時間にルーズな人でもスケジュールに間に合わなくなるという自体を少なくすることのできる移動情報端末を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決させるための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る移動情報端末は、移動情報端末において、現在の時刻を示す現在時刻を保持する時刻情報保持部と、前記移動情報端末の位置を示す現在位置を取得するための位置情報取得部と、所持者のスケジュールである目的位置及び目的時刻を入力し、該スケジュールに応じて前記現在位置から前記目的位置に至るまでの最適な予定通過位置及び予定通過時刻を決定する予定行程管理部と、前記予定通過位置に前記現在位置が一致したときの前記現在時刻から前記予定通過時刻を減じた遅れ時間を記憶する遅れ時間記憶部と、少なくとも前記遅れ時間が正の値である場合、前記遅れ時間を時計進み量として前記現在時刻に加えた仮想時刻を決定する制御部と、前記仮想時刻を表示する時刻情報表示部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、前記スケジュール情報と前記位置情報とが対比され、両者の相違の程度が判定部により判定される。この判定結果に基づき決定された所持者の特徴が所持者特徴記憶部に記憶され、この記憶内容に基づき時刻情報表示部に表示される時刻が変更される。
これにより、所持者の行動の癖に合わせた時刻表示がなされるので、所持者はこの時刻表示に従って今まで通りに行動すれば、スケジュールの時間に遅刻したり、逆に早く必要以上に早く到着したりすることが少なくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態に係る移動情報端末1の構成を示すブロック図、図2はその外観を示す。
図1に示すように、本実施の形態の移動情報端末1は、表示部11と、データ入力部12と、GPS受信部13と、タイマ14と、制御回路15と、時刻表データ記憶部16と、スケジュール記憶部17と、所持者行動記憶部18と、所持者特徴記憶部19とから大略構成されている。
表示部11は、図2に示すように、タイマ14やスケジュール記憶部17の記憶内容等に基づき、現在の時刻表示11aや、本日又は近日中の予定(スケジュール)11b等を表示する。
【0009】
データ入力部12は、図2に示すようなボタン部12Aと、ペン12B等により構成することができる。ペン12Bは、例えば図2に示すように、表示部11に表示されたアイコン11c等に触れることにより、各種の入力を行うことが出来るようにされている。データ入力部12を音声認識部により構成し、音声によりデータを入力するようにしてもよい。
GPS受信部13は、図2に示すようなアンテナ13aと、図示しない解析部等から構成され、GPS衛星からの電波に基づき、自己の現在位置を示す位置情報を取得するように構成されている。このGPS受信部14で取得される位置情報は、後述するように、スケジュール記憶部17に記憶されたスケジュールの内容が時間通りに着手されたか否かを判断するためにも使用される。
【0010】
タイマ14は、現在の時刻を計時するものであり、この計時された時刻が表示部11の時刻表示11aに反映される。なお、時刻情報をGPS受信部13から取得するようにすることもできる。
【0011】
制御回路15は、CPUと、スケジュール管理プログラム等のプログラムを記憶する記憶部等により構成することができ、移動情報端末1の全体の制御を司る。
時刻表データ記憶部16は、フラッシュメモリ等の書換え可能な記憶装置により構成することができ、鉄道各社の時刻表データを記憶している。なお、時刻表データは膨大であるので、時刻表データ全体は別のコンピュータなどに記憶しておき、時刻表データ記憶部16には、その日のスケジュールに関連する時刻表でデータのみを通信回線などを通じてダウンロードさせるようにしてもよい。
【0012】
スケジュール記憶部17は、フラッシュメモリ等の書換え可能な記憶装置により構成することができ、移動情報端末1の所持者のスケジュールを記憶するためのものである。スケジュールは、前記したデータ入力部12から入力することもできるが、他のコンピュータ等で作成したものをダウンロードして取得するようにすることもできる。また、スケジュール情報全体は他のコンピュータに記憶させておき、その日又は近日中のスケジュールだけをスケジュール記憶部17に通信回線などを通じてダウンロードさせるようにすることができる。
【0013】
所持者行動記憶部18は、移動情報端末1の所持者が、スケジュール実行に際して実際にどのような行動をとったかを記憶する部分である。すなわち、スケジュール記憶部17に記憶されたスケジュールの開始の前後において、GPS受信部13から取得される位置情報を所定の時間間隔で取得し、所持者がスケジュールの開始前後における所持者の位置に関する情報を取得し記憶するものである。
【0014】
所持者特徴記憶部19は、所持者行動記憶部18の記憶内容と、スケジュール記憶部17の記憶内容とに基づいて取得される移動情報端末1の所持者のくせに関する情報を記憶する。例えば、スケジュール記憶部17の記憶内容が「川崎のB会館に2時」であったが、所持者行動記憶部18の記憶内容が、その時刻にはまだB会館には到着せず、5分遅れて到着した、という内容であった場合を考える。この場合、所持者特徴記憶部19は、例えば「この所持者は5分ほど遅刻する癖がある」という情報を記憶する。
【0015】
次に、本実施の形態の作用を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
最初に、制御部15は、スケジュール記憶部17からスケジュール情報を読出すとともに、このスケジュール情報に示すスケジュールに間に合うための行程に関するデータ(以下、行程データという)を、GPS受信部13から取得された位置データ(所持者が現在位置している位置のデータ)、及び時刻表データ記憶部16に記憶された時刻表データに基づいて取得する(S1)。
例えば、スケジュールの内容が「川崎のB会館に2時」である場合を想定する。この場合、制御回路15は、GPS受信部13からの受信情報に基づき、現在の所持者の位置を判定する。その位置が、所持者の勤務先の新宿のオフィスであった、という場合、「川崎のB会館に2時」というスケジュールを守るために乗るべき電車の時刻が、時刻表データ記憶部16から読み出される。このとき、途中に乗換えが必要であったり、徒歩が必要であったりする場合には、その時間も加算して判断する。こうして、スケジュールに間に合うための行程を算出し、これを行程データとして記憶する(図4参照)。
【0016】
行程データが得られたら、次に、移動情報端末1の所持者に実際にスケジュール実行に向けて行動させ、所持者の行動に関するデータ(所持者行動データ)をGPS受信部13により受信される受信情報により取得し、所持者行動記憶部18に記憶させる(S2)。上記の例の場合、出発地である新宿を出発した時刻、乗換え駅の品川駅を出発した時刻、川崎駅に到着した時刻、目的地の川崎B会館に到着した時刻などのデータを取得する(図4参照)。
【0017】
次に、図4に示すように、得られた行程データと、所持者行動データとを比較して、所持者特徴データを取得する(S2)。
制御部15は、行程データと所持者行動データとの対応する部分同士を比較して、所持者の特徴を分析し、これを所持者特徴データとして所持者特徴記憶部19に記憶させる。
【0018】
図4は、スケジュール(川崎B会館に午後2時)に間に合うためには、午後1時12分に出発地である自分のオフィスを出る必要があったのにもかかわらず、所持者は午後1時15分に出発し、結局目的地(川崎B会館)に4分遅れの午後2時4分に到着した場合を示している。
なお、ここでは、図4に示すように、新宿−品川間の電車として、1時15分発、1時19分発、1時23分発のものがあり、品川−川崎間の電車として、1時40分発のものと1時50分発のものがあるとする。
【0019】
行程データ中の、オフィスを出るべきであった時間のデータ(午後1時12分)と、所持者行動データ中の、オフィスを実際に出た時間のデータ(午後1時15分)とが比較される(図4中の▲1▼)。
また、行程データ中の、新宿駅で乗るべきであった電車の時間のデータ(午後1時19分発)と、所持者行動データ中の、実際に新宿駅で乗った電車の時間のデータ(午後1時23分発)とが比較される(図4中の▲2▼)。
また、行程データ中の、品川駅で乗るべきであった電車の時間のデータ(午後1時40分発)と、所持者行動データ中の、実際に品川駅で乗った電車の時間のデータ(午後1時50分)とが比較される(図4中の▲3▼)。
【0020】
さらに、行程データ中の、目的地川崎B会館に到着すべきであった時間のデータ(午後2時)と、所持者行動データ中の、実際に川崎B会館に到着した時間のデータ(午後2時4分)とが比較される(図4中の▲4▼)。
上記の比較▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼により、所持者がオフィスを出たのが遅かった結果、乗るべき電車に乗り遅れた、ということが判定される。
【0021】
所持者特徴記憶部19には、この判定結果に基づき、「所持者は3分ほど出発が遅れる傾向にある」という情報が所持者の所持者の特徴データとして記憶される。
【0022】
この判定結果に基づき、時計表示11aの時計進み量ΔA(分)が制御部15において決定される。
次回のスケジュールの実行時には、この決定された時計進み量ΔAに基づいて、時計表示11aの表示が、タイマ14による計時時間よりΔA(分)だけ進んで表示される。所持者は、表示がΔA分進んで表示されていることは知らぬまま、この時計表示11aを見て、いつもより早めの行動を取るようになるので、スケジュールに間に合うように到着することができる。
なお、この時計進み量ΔAに基づき時計表示11aを進めて表示するのは、スケジュールの直前のみに限るようにしてもよい。
【0023】
図5は、スケジュール(川崎B会館に午後2時)に間に合うためには、午後1時12分に出発地である自分のオフィスを出る必要があり、所持者はこれによりも早い午後1時09分に出発したにもかかわらず、目的地(川崎B会館)に4分遅れの午後2時4分に到着した場合を示している。
この場合も、図4の場合と同様に、行程データ中の、オフィスを出るべきであった時間のデータ(午後1時12分)と、所持者行動データ中の、オフィスを実際に出た時間のデータ(午後1時9分)とが比較される(図5中の▲1▼)。
【0024】
また、行程データ中の、新宿駅で乗るべきであった電車の時間のデータ(午後1時19分発)と、所持者行動データ中の、実際に新宿駅で乗った電車の時間のデータ(午後1時19分発)とが比較される(図5中の▲2▼)。
また、行程データ中の、品川駅で乗るべきであった電車の時間のデータ(午後1時40分発)と、所持者行動データ中の、実際に品川駅で乗った電車の時間のデータ(午後1時50分)とが比較される(図5中の▲3▼)。
さらに、行程データ中の、目的地川崎B会館に到着すべきであった時間のデータ(午後2時)と、所持者行動データ中の、実際に川崎B会館に到着した時間のデータ(午後2時4分)とが比較される(図5中の▲4▼)。
【0025】
上記の例では、比較▲1▼のみからは問題はないように見えるが、比較▲2▼から、所持者の歩行速度が遅いとの推定が成り立つ。すなわち、1時9分に出発したのであれば、1本早い電車(1時15分)に間に合うのが普通であるのに、結局行程データ通りの1時19分の電車に乗っていることから(比較▲2▼)、所持者の歩行速度が遅いとの推定をすることができる。
【0026】
上記の例の場合、比較▲3▼からも同様の推定ができる。すなわち、品川駅に午後1時38分に到着しており、乗換え時間は通常1分程度であるので、午後1時40分発の電車に間に合うはずであるのに、実際には午後1時50分の電車に乗っていることから、所持者の歩行速度が遅いとの推定をすることができる。
このように、比較▲2▼▲3▼の結果から、歩行者の歩く速度の平均値からのずれを推定する。この推定結果に基づき、時間表示11aにおける時計進み量ΔAを決定する。これにより、時計表示11aがΔAの分だけ進むので、所持者は同じような速度で歩いたとしても今度は電車に間に合うことになり、スケジュールへの遅刻が少なくなる。
【0027】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を、図6に基づいて説明する。本実施の形態では、文字放送、インターネット上のニュースなどから、交通情報、天気情報などを取得する交通情報取得部20、天気情報取得部21を設けている。図4,5の例でいうと、例えば山手線の事故でダイヤが乱れている、などの情報が入った場合には、既に得られている時計進み量ΔAを増加させる。
同様に、天気情報により、台風の影響により電車の遅れが予想される、などの情報が入った場合に、同様の措置をとることができる。この他、イベント情報を取得し、当該イベント(スポーツの試合、コンサートなど)の影響により大量の人員の動きがあり、所持者の移動に影響が出る可能性がある場合にも、同様の措置をとることができる。
【0028】
以上、実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、以下のような追加、変更が可能である。
・以上の実施の形態では、時計を進めて表示する場合を説明したが、いつもスケジュールの場所に早く着きすぎて時間を無駄にしているような所持者に対しては、逆に時計を遅らせて表示させるようにしてもよい。
・上記の実施の形態では、出発すべき時間、途中地での通過時間等を比較の対象としているが、最終目的地での到着時刻(図4,5の▲4▼)だけを比較し、この結果に基づいて時計の進み量ΔAを決定してもよい。例えば、目的地に4分遅れたのであれば、次回より4分時計を進めて表示する、というものでもよい。
【0029】
・上記の実施の形態では、1つのスケジュールを実行した際における、所持者の行動データ1つに基づいて時計進み量ΔAを決定していたが、行動データを複数組蓄積しておき、この蓄積されたデータを総合して時計進み量ΔAを決定してもよい。
・上記実施の形態では、GPS受信部13により移動情報端末1の位置情報を取得しているが、これに代えて又は併用して、PHS電話システムや、他の自己位置測定システム(例えば、駅の改札の通過を認識するシステム)などにより位置情報を取得してもよい。
【0030】
・上記の移動情報端末1を、ホームセキュリティ装置と連動させることにより、ホームセキュリティ装置からの情報を利用して移動情報端末1の所持者の行動データを取得するようにしてもよい。図7は、目覚し用のアラーム機能を付加するとともに、ホームセキュリティ装置により寝床を出た時間のデータを取得し利用する場合の例を示している。目覚まし用アラーム機能を備えた移動情報端末1を寝床であるベッド30の横において就寝する。また、このベッド30に、ホームセキュリティシステムの一部としての温度センサ31を設置する。この温度センサ31の出力に基づき、移動情報端末1の所持者がベッドを出た時間が、ホームセキュリティ装置32により判断される。ベッドを出た時間のデータは、ホームセキュリティ装置32により、無線LAN等により移動情報端末1に送信される。このベッドを出た時間のデータは、所持者行動記憶部18(図1)に記憶される。制御部15が、このベッドを出る時間が主な原因となってスケジュールに遅れたと判断する場合には、次回より、移動情報端末1の時刻表示11aが進み、これにより、所持者はこの分だけ早く起きるようになる。
この他、家の玄関の鍵をかけた時間をホームセキュリティ装置32により取得し、この取得された時間データを移動情報端末1に送信することも可能である。その他、所持者の行動の判定のため、カメラ装置や、各種センサ、情報家電やロボティックハウスなどを利用してもよい。例えば、センサを所持者が習慣的に利用する装置付近に配置しておき、例えばテレビをつけた、トイレの便座に座ったなどの行動をしたことを検知し、情報として利用してもよい。
【0031】
・また、表示ΔAを進めたにもかかわらず、ある時刻になっても所持者の行動が行動を開始しないことがGPS受信部13により検知された場合には、アラームやバイブレーション機能等により行動に開始を積極的に喚起するようにしてもよい。
・また、本装置において、演算されたΔA自体を表示部に表示するようにしてもよい。これにより、所持者は自分の癖を理解することができ、次回以降、例えば出発時刻や起床時刻等に反映させることができる。
・上記実施形態において、所持者が利用した交通機関の情報を取得し、この情報を時計進み量ΔAを決定する際に考慮するようにしてもよい。交通機関の情報は、GPS受信部13の受信情報に基づき、所持者がどのルートをどのようなタイミングで通過しているかにより判断することができる。 例えば、線路沿いに一定のスピードで、かつある地点で止まりながら動いていれば電車を利用していると判断し、また、道路沿いを、信号以外の部分で適宜停止しつつ進んでいるときはバスを利用していると判断し、信号以外のところで停止せず進んでいるときはタクシーを利用している、などの判断をすることができる。例えば、徒歩を予定しているところをタクシーに乗った結果、10分遅刻するはずのところがぎりぎりで間に合ったというようなことが判明した場合には、徒歩ならば10分遅刻したであろう、というような判断をし、その分時計進み量ΔAの演算の際に考慮に入れる、というようなことができる。
【0032】
・また、所持者の責に帰すことのできない理由、例えば交通事故等により遅刻した場合には、この事故情報を考慮して、この理由による遅刻分はΔAを決定する際には考慮しない、というような処理をすることもできる。
・また、上記の実施の形態において、所持者の位置をGPS受信部13で受信するとともに、この受信情報をリアルタイムに行程データと対比させるようにしてもよい。例えば、対比の結果目的地に時間通りにつかないと考えられる場合には、リスケジューリングを行って新たな行程データを作成して提示するようにしてもよい。
・上記実施形態では、移動情報端末はいわゆるPDAのような形態をとっていたが、これに限らず、携帯電話機や、玩具、キャラクタグッズ、ペットロボットのような形式をとってもよい。この場合、行動開始喚起において、移動情報端末が自身に対し電話をかけ、所持者が応答すると行動を促すメッセージを流す、ぬいぐるみ状のペットロボットが所持者に話し掛けるなど、親和性の高まる構成を採用するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る移動情報端末によれば、端末の所持者の癖が時刻表示に反映されるので、スケジュールに遅刻することが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る移動情報端末1の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る移動情報端末1の外観図を示す。
【図3】 第1の実施の形態の作用を示すフローチャートである。
【図4】 図3のS3における行動データと行程データとの比較について説明したものである。
【図5】 図3のS3における行動データと行程データとの比較について説明したものである。
【図6】 本発明に係る第2の実施の形態に係る移動情報端末1の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態の変形例を示す。
【符号の説明】
1・・・移動情報端末、 11・・・表示部、 12・・・データ入力部、 13・・・GPS受信部、 14・・・タイマ、 15・・・制御部、 16・・・時刻表データ記憶部、 17・・・スケジュール記憶部、 18・・・所持者行動記憶部、 19・・・所持者特徴記憶部、 20・・・交通情報取得部、 21・・・天気情報取得部、 31・・・温度センサ、 32・・・ホームセキュリティ装置

Claims (5)

  1. 移動情報端末において、
    現在の時刻を示す現在時刻を保持する時刻情報保持部と、
    前記移動情報端末の位置を示す現在位置を取得するための位置情報取得部と、
    所持者のスケジュールである目的位置及び目的時刻を入力し、該スケジュールに応じて前記現在位置から前記目的位置に至るまでの最適な予定通過位置及び予定通過時刻を決定する予定行程管理部と、
    前記予定通過位置に前記現在位置が一致したときの前記現在時刻から前記予定通過時刻を減じた遅れ時間を記憶する遅れ時間記憶部と、
    少なくとも前記遅れ時間が正の値である場合、前記遅れ時間を時計進み量として前記現在時刻に加えた仮想時刻を決定する制御部と、
    前記仮想時刻を表示する時刻情報表示部と
    を備えたことを特徴とする移動情報端末。
  2. 前記遅れ時間記憶部は過去の前記遅れ時間を蓄積する蓄積部を備え、前記制御部はこの蓄積部に蓄積された情報に基づき今後起こりうる予測遅れ時間を算出し該予測遅れ時間を前記時計進み量に更に加えることを特徴とする請求項1に記載の移動情報端末。
  3. 前記位置情報取得部は、少なくとも前記予定通過位置における前記現在時間を取得する請求項1に記載の移動情報端末。
  4. 交通情報を取得する交通情報取得部を備え、この取得された交通情報に基づき予測される交通による遅れ時間を前記時計進み量に更に加えることを特徴とする請求項1に記載の移動情報端末。
  5. 天気情報を取得する天気情報取得部を備え、この取得された天気情報に基づき予測される天気による遅れ時間を前記時計進み量に更に加えることを特徴とする請求項1に記載の移動情報端末。
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