JP3857250B2 - 薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法に関するものであり、より詳しくは、六つのステップで薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路を製作することができる製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアの社会の急速な発展に伴って、大部分の半導体の部品或いはディスプレイも飛躍的に発展するようになった。ディスプレイの中でも陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)は、優れた画質と経済性を有しているため、ここ数年、ディスプレイ市場を独占している。但し、個人用パソコンのディスプレイとしては、使用環境や環境保護の観点から、省エネルギーの潮流に鑑みて、陰極線管は空間利用及びエネルギー消耗の面で多くの問題を抱えている。軽薄短小化及び低消耗のニーズを求める現状で、有効に解決できる方法はないと考えられる。したがって、高画質、高い空間利用効率、低いエネルギー消耗、無輻射などの優位性を持っている薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)は段々市場の主流となっている。
【0003】
周知のように、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイを大別すれば、非多結晶シリコン薄膜トランジスタ液晶ディスプレイと多結晶シリコン薄膜トランジスタ液晶ディスプレイとの2種に分けられる。低温多結晶シリコン(LTPS)技術は伝統的に使用する非晶質シリコン(a−Si)技術とは区別される。その電子転移率は200cm2/V−sec以上まで達成できるので、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイのサイズが更に小さくなり、ディスプレイの口径比(aperture ratio)の増加、エネルギー効率の向上が可能である。更に、低温多結晶シリコン薄膜トランジスタ液晶ディスプレイの製作工程において、一部の駆動電気回路を薄膜トランジスタ液晶と一緒に基板上で製造することができるので、大幅に薄膜トランジスタ液晶ディスプレイの特性と信頼性が向上し、コストも大幅に低減できる。
【0004】
図1−1から図1−8は、薄膜トランジスタアレイ及び駆動回路の製造工程を示す断面図である。図1−1を参照すると、まず、基板100を供給し、その基板100上に多結晶シリコン層(polysilicon layer)を蒸着する。次に、第1のフォトマスク工程(Mask1)で多結晶シリコン層をパターニングして、その表面に複数の多結晶シリコンの凸状部102a、102b、102cを形成する。
【0005】
凸状部102aは薄膜トランジスタ(TFT)を形成するものであり、凸状部102b及び凸状部102cは駆動回路、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)に形成されるものである。凸状部102aを薄膜トランジスタに形成させる場合、通常は、凸状部102aは平坦化方式で基板100に設けられるが、凸状部102b及び凸状部102cは基板100の周辺或いはその他領域に設けられる。
【0006】
次に、図1−2を参照すると、凸状部102a、102b、102cが形成されている基板100の上に、第1層間絶縁層104及び導電層(図示しない)を順に形成させる。続いて、第2のフォトマスク工程(Mask2)で、その導電層をパターニングして、その凸状部102a、102b、102cの上にそれぞれのゲート電極106a、106b、106cを形成させる。それと同時に、基板100上の適当な位置には、電荷貯蔵電極としての下部電極108を形成させる。
【0007】
続いて、図1−3を参照すると、第3のフォトマスク工程(Mask3)で、N+不純物領域110、112の位置を決定化させる。凸状部102aの中にN+不純物領域110を形成させ、凸状部102cの中にN+不純物領域112を形成させる。その中で、凸状部102aにおけるN+不純物領域110はゲート電極106aの両側に配置する。凸状部102c中のN+不純物領域112はゲート電極106cの両側に配置する。
【0008】
続いて、図1−4を参照すると、第4のフォトマスク工程(Mask4)でN−不純物領域の位置を決定させる。凸状部102aの中にN−不純物領域114を形成させた後、凸状部102cの中にN−不純物領域116を形成させる。ここで、凸状部102aの中にN−不純物領域114はゲート電極106aとN+不純物領域110との間に配置する。凸状部102cの中にN−不純物領域116は、ゲート電極106cとN+不純物領域112との間に配置する。
【0009】
続いて、図1−5を参照すると、第5のフォトマスク工程(Mask5)でP+不純物領域の位置を決定化させる。凸状部102bの中にP+不純物領域118を形成させる。ここで、凸状部102bにおけるP+不純物領域118はゲート電極106bの両側に配置する。
【0010】
続いて、図1−6を参照すると、第2層間絶縁層120が形成された基板100の上を被覆し、次に第6のフォトマスク工程(Mask6)でその第1層間絶縁層104及び第2層間絶縁層120をパターニングして、図に示すように第1層間絶縁層104及び第2層間絶縁層120のパターンを決定化させる。
【0011】
第1層間絶縁層104及び第2層間絶縁層120には、開口122a、開口122b及び開口122cがある。その中で、開口122aはN+不純物領域110を露出させ、開口122bはP+不純物領域118を露出させ、開口122cはN+不純物領域112を露出させる。
【0012】
続いて、図1−7を参照すると、導電層(図示しない)を第2層間絶縁層120の上に被覆し、次に第7のフォトマスク工程(Mask7)で前記導電層をパターニングして、ソース電極/ドレイン電極124を形成する。その中で、ソース電極/ドレイン電極124は、開口122a、開口122b及び開口122cにより露出されたN+不純物領域110とP+不純物領域118及びN+不純物領域112に連結される。
【0013】
続いて、図1−8を参照すると、平坦層126を形成して基板100の上のソース電極/ドレイン電極124を被覆し、次に第8のフォトマスク工程(Mask8)で平坦層126を形成して、図に示すように平坦層126をパターニングする。ここで、平坦層126には開口128があり、この開口128はソース電極/ドレイン電極124aを露出させる。
【0014】
第8のフォトマスク工程(Mask8)で平坦層126をパターニングした後、続いて、導電層(図示しない)を基板100の上に形成する。この導電層の材質は通常の場合、透明なインジウム・スズ酸化物である。最後に、第9のフォトマスク工程(Mask9)で前記導電層及び画素電極130をパターニングする。
【0015】
同様に、図1−8を参照すると、図1−8の左側に示すように、凸状部102cの中にN−不純物領域116及びN+不純物領域112、ゲート電極106c、ソース電極/ドレイン電極124cからN型MOS(NMOS)が構成される。凸状部102b中のP+不純物領域118、ゲート電極106b及びソース電極/ドレイン電極124bからP型MOS(PMOS)が構成される。前記N型MOS(NMOS)とP型MOS(PMOS)からCMOSが構成される。このCMOSの役割は、内蔵の駆動回路(driving circuit)の機能で、図1−8の右側の薄膜トランジスタ(TFT)を駆動することによって、画素の表示を制御する。
【0016】
図1−8の右側に示すように、凸状部102a中のN−不純物領域110及びN+不純物領域114、ゲート電極106a及びソース電極/ドレイン電極124aから、多結晶シリコン状態の薄膜トランジスタ(Poly−TFT)を構成することが分かる。ここで、薄膜トランジスタにおいては、CMOSの駆動により、画素電極130のデータ(data)の書き込みが制御される。
【0017】
図2に示すものは、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の工程系統図である。図2を参照すると、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路を製作する工程は、多結晶シリコン層をパターニングしS200、ゲート電極及び電荷貯蔵電極の下部電極をパターニングしS202、N+不純物領域をパターニングしS204、N−不純物領域をパターニングしS206、P+不純物領域をパターニングしS208、第1層間絶縁層パターンをパターニングしS210、ソース電極/ドレイン電極及び電荷貯蔵電極の上部電極をパターニングしS212、第2層間絶縁層パターンS214及び画素電極パターンをパターニングするS216などのステップから構成される。
【0018】
薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製作においては、複数のフォトマスクが必要である。通常の場合は、8回のフォトマスク工程(N−不純物領域114、116の製作は除外)或いは9回のフォトマスク工程を経て完成されるので、コスト低減の面で難しい点がある。
【0019】
さらに、製作工程で必要とするフォトマスクの数が多いので、液晶パネルの製作に所要される時間を有効に低減できず、品質向上の面でも困難があった。
【0020】
【特許文献1】
特開2002−158282号公報
【特許文献2】
特開2002−203973号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、6回のフォトマスク工程で、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製作を完成できる方法を提供することにある。
【0022】
【発明を解決するための手段】
本発明の目的を達成するために、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法は、基板を供給し、多結晶シリコン層をパターニングしてN+薄膜に複数の凸状部を形成し、凸状部上の一部をパターニングしてP+不純物領域を露出させ、ソース電極/ドレイン電極をパターニングして電荷貯蔵電極の下部電極、N+薄膜回路を形成し、ゲート電極及び電荷貯蔵電極の上部電極をパターニングし、保護層パターンをパターニングし、及び導電層(画素電極、配線)パターンをパターニングするステップ等である。
【0023】
本発明において、N+薄膜回路の形成後にゲート電極とソース電極/ドレイン電極との間にN−不純物領域(LDD)を形成させる。それにより、P型MOS(PMOS)及びN型MOS(NMOS)と共にCMOSの性能がより向上できる。
【0024】
本発明において、多結晶シリコン層の形成方法としては、まず、基板に非晶質シリコン層を形成した後、この結晶非晶質シリコン層を準分子レーザーでアニーリン(Excimer Laser Annealing、ELA)して非晶質シリコン層を多結晶シリコン層に転換できる。
【0025】
本発明において、N−不純物膜の形成方法としては、化学気相蒸着方法で直接蒸着して、N+ドーピングされる非晶質シリコン薄膜を形成するか、または非晶質シリコン薄膜を形成した後、その非晶質シリコンに対してN型イオンをドーピングして、N+不純物膜を作成する。
【0026】
本発明において、ゲート電極、ソース電極/ドレイン電極及び電荷貯蔵電極の形成方法は、まず、第1の導電層を形成させた後、その第1の導電層をパターニングして、それぞれの凸状部にソース電極/ドレイン電極を形成させる。続いて、基板上に複数の下部電極を形成させた後、第2の導電層を形成する。次に、第2の導電層をパターニングして、1個の凸状部にゲート電極を形成させる。それにより、基板上に複数の上部電極が形成される。ここで、下部電極及び下部電極に対応する上部電極は、複数の電荷貯蔵電極を構成する。
【0027】
本発明において、ゲート電極の形成前に、ゲート電極の絶縁層を形成することも含む。そして、ゲート電極の絶縁層を形成した後、そのゲート電極絶縁層に対して急速加熱処理を施す工程も含む。
【0028】
前記ゲート電極の絶縁層は、少なくとも第1の層間絶縁層から構成すればよい。ここで、第1の層間絶縁層の材質は酸化シリコン、窒化シリコン、水素を含む層間絶縁層などがある。そして、このゲート電極の絶縁層は少なくとも第1の層間絶縁層と第2の層間絶縁層から構成される。ここで、第1の層間絶縁層の材質は酸化シリコン、窒化シリコン、水素を含む層間絶縁層などがある。但し、第2の層間絶縁層の材質は感光性樹脂である。
【0029】
本発明において、ゲート電極の材質はアルミ/モリブデン、アルミ/チタン等があり、ソース電極/ドレイン電極の材質はアルミ/モリブデン、モリブデン等がある。
【0030】
透過型液晶パネルの導電層の材質は、酸化インジウム・スズなどの透明な導体を使用すればよい。反射型液晶パネルの導電層の材質は、金属などの反射性に優れた材質を使用すればよい。反射型液晶パネル使用する場合は、その導電層(通常では反射性能のよい金属を使用)の下部に位置する保護層の表面を、例えば凸凹状のように形成すると、導電層の光反射効果が増加する。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の前記目的、特徴及び利点を明瞭に理解するため、好ましい実例の形態を以下で説明する。
【0032】
図3−1から図3−9は、本発明の好ましい実例の形態に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造工程を示す断面図である。図3−1を参照すると、まず、基板300を供給し、基板300上に多結晶シリコン層及びN+不純物膜を形成させる。次に、第1フォトマスク工程(Mask1)で、前記多結晶シリコン層及びN+不純物膜をパターニングし、複数の多結晶シリコン層302a、302b、302c及びN+不純物膜304a、304b、304cを蒸着して凸状部を形成する。
【0033】
前記多結晶シリコン層の形成方式では、まず、非晶質シリコン薄膜(a−Si)を基板300上に形成させる。次に、非晶質シリコン薄膜を準分子レーザーでアニーリング(Excimer Laser Annealing、ELA)を行なって、非晶質シリコン層を多結晶シリコン層に転換させる。N+不純物膜を形成させる方法では、化学気相蒸着方法で基板300上に直接N+不純物非晶質シリコン薄膜を蒸着させるか、または、基板300上に非晶質シリコン薄膜を形成させた後、非晶質シリコンに対してN型イオンをドーピングさせて、N+不純物膜を形成させる。
【0034】
凸状部302aは薄膜トランジスタ(TFT)を形成するためのものであり、凸状部302b及び凸状部302cは駆動電気回路、例えば、CMOSを形成するためのものである。凸状部302aは配列方式で基板300の上に並んでいるので、凸状部302b及び302cは基板300の周辺或いはその他の領域に配置する。
【0035】
次に、図3−2と図3−3を参照すると、第2フォトマスク工程(Mask2)で、P+不純物領域306の位置を決定化させ、P型イオンのドーピングにより図3−2に示すように、N+不純物膜304bの全領域、又は図3−3に示すように、一部領域にP+不純物領域306を形成させる。
【0036】
次に、図3−4を参照すると、基板300上に第1導電層(図示しない)を形成し、第3のフォトマスク工程(Mask3)で前記第1導電層をパターニングする。続いて、N+不純物膜304a、P+不純物領域306及びN+不純物膜304cの上には、それぞれソース電極/ドレイン電極308a、308b、308cを形成させる。それと同時に、基板300の適当な位置に、電荷貯蔵電極の下部電極310を形成させる。
【0037】
ここで、第1の導電層をパターニングする時に、第3のフォトマスク工程で同時に第1の導電層下部のN+不純物膜304a、304b、304c或いはP+不純物領域306(図3−2、3−3に示すように)をパターニングすることもできる。その場合、ソース電極/ドレイン電極308aは、その下部のN+不純物膜304aと同様のパターンになり、ソース電極/ドレイン電極308bは、その下部のP+不純物領域306と同様のパターンになり、ソース電極/ドレイン電極308cは、その下部のN+不純物膜304cと同様のパターンになる。
【0038】
続いて、図3−5を参照すると、基板300上には第1の層間絶縁層(図示しない)及び第2の導電層(図示しない)を順に形成させる。次に、第4のフォトマスク工程(Mask4)で前記第1の層間絶縁層と第2の導電層をパターニングする。複数の多結晶シリコン層302a、302b、302cの上には、それぞれゲート電極の絶縁層312a、312b、312c及びゲート電極314a、314b、314cの配置構造を形成させる。
【0039】
本実施例において、ゲート電極絶縁層の312a、312b、312cを形成した後に、ゲート電極絶縁層の312a、312b、312cに急速加熱処理(Rapid Thermal Process,RTP)を行う場合、ゲート電極絶縁層の312a、312b、312cの品質がより向上できる。
【0040】
ゲート電極絶縁層312a、312b、312cは、少なくとも第1の層間絶縁層から構成され、その第1の層間絶縁層の材質は酸化シリコン、窒化シリコン及び水素を含む層間絶縁層であるが、ゲート電極絶縁層312a、312b、312cの構成は第1の層間絶縁層及び第2の層間絶縁層から構成しても良い。その第1の層間絶縁層の材質は酸化シリコン、窒化シリコン及び水素を含む層間絶縁層などであり、第2の層間絶縁層の材質は感光性樹脂である。次に、ゲート電極314a、314b、314cの材質はアルミ/モリブデン、アルミ/チタン等があり、ソース電極/ドレイン電極308a、308b、308cの材質はアルミ/モリブデン、モリブデンなどがある。
【0041】
同様に図3−5を参照すると、第4のフォトマスク工程(Mask4)で、下部電極310上に層間絶縁層316及び上部電極318を形成し、これらの下部電極310、層間絶縁層316及び上部電極318から電荷貯蔵電極を構成する。この他、第4のフォトマスク工程(Mask4)で、基板300の適当な位置に層間絶縁層320及び配線322が配置構造も形成できる。
【0042】
したがって、当業者ならば、ゲート電極314a、314b、314c及びソース電極/ドレイン電極308a、308b、308cに対して製作の順番を調整できることは十分に理解できるはずである。換言すれば、ソース電極/ドレイン電極308a、308b、308c及びゲート電極314a、314b、314cの製作の順序は限定されるものではない。
【0043】
続いて、図3−6に示すように、基板300上に保護層324を形成させる。第5のフォトマスク工程(Mask5)で、保護層324をパターニングして、保護層324のパターンを決定させる。保護層324には、開口326a、326b、326c、326d、326eがある。その中で、開口326aはソース電極/ドレイン電極308aを露出させ、開口326bはソース電極/ドレイン電極308bを露出させ、開口326cはソース電極/ドレイン電極308cを露出させ、開口326dは電荷貯蔵電極の上部電極318を露出させ、開口326eは配線322を露出させるものである。
【0044】
続いて、図3−7を参照すると、第5のフォトマスク工程(Mask5)で保護層324をパターニングした後、基板300上に導電層(図示しない)を形成させる。通常の場合、この導電層の材質は酸化インジウム・スズなどの透明材質である。最後に、第6フォトマスク工程(Mask6)で前記導電層をパターニングして、導線328及び画素電極330を形成させる。
【0045】
次に、図3−8及び図3−9を参照すると、これらの図は図3−6及び図3−7に似ているが、一つの相異点は、透過型液晶パネル(図3−8及び図3−9)を示したことにあり、もう一つの相異点は、反射型液晶パネル(図3−6及び図3−7)を示したことにある。図3−8及び図3−9の保護層324は凹凸表面332を備える。そして、凹凸表面332上の画素電極334は導電性に優れた導体を使用している。保護層324の上の凹凸表面332は画素電極334(反射電極)の光線反射効果を向上させる。
【0046】
図3−7及び図3−9を参照すると、図3−7及び図3−9の左側に示すように、多結晶シリコン層302c、N+不純物膜304c、ソース電極/ドレイン電極308c、ゲート電極絶縁層312c及びゲート電極314cから構成されるN型MOS(NMOS)がある。多結晶シリコン層302b、P+不純物膜306、ソース電極/ドレイン電極308b、ゲート電極絶縁層312b及びゲート電極314bからP型MOS(PMOS)が構成される。前記N型MOS(NMOS)とP型MOS(PMOS)からCMOSが構成される。したがって、CMOSは液晶パネル上で内蔵型駆動回路の役割をする。それによって、図3−7及び第3−9図右側の薄膜トランジスタを駆動して、画素表示を制御する。
【0047】
図3−7及び図3−9の左側に示すように、多結晶シリコン層302a、N+不純物膜304a、ソース電極/ドレイン電極308a、ゲート電極絶縁層312a及びゲート電極314aから多結晶シリコン形態の薄膜トランジスタが構成される。ここで、薄膜トランジスタは前記相補型金属酸化膜半導体の駆動により、画素電極330或いは画素電極334におけるデータの書き込みを制御する。
【0048】
図4は本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の制作工程についての実例の形態を示す。図4を参照すると、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の制作工程は、多結晶シリコン層をパターニングしS400、P+不純物領域をパターニングしS402、ソース電極/ドレイン電極及びN+不純物膜回路及び電荷貯蔵電極の下部電極をパターニングしS404、ゲート電極及び電荷貯蔵電極の上部電極をパターニングしS406、保護層パターンをパターニングしS408、及び画素電極及び導線のパターンをパターニングするS410などで構成される。S400からS410まで、合わせて六つのフォトマスク工程が必要である。もし、駆動回路のN型MOS(NMOS)中にN‐(低濃度)不純物領域を作成すれば、もう一つのフォトマスク工程を更に追加する必要がある。
【0049】
図5は本発明に係る駆動回路における相補型金属酸化膜半導体の配置図である。図5を参照すると、それぞれの電圧Vin、Vdd、Vssを接点504、506、508に連結して、接点504はゲート電極500及びゲート電極502と繋がっているため、接点504のVinはN型金属酸化半導体とP型金属酸化半導体のシャネル層とが繋がっているかどうかを制御できる。N型金属酸化半導体とP型金属酸化半導体のシャネルとが繋がっているかどうかは、直接的に相補型金属酸化膜半導体の接点510の出力Voutに影響を及ぼす。そして、接点510からの出力Vout値はVdd或いはVssのいずれかである。
【0050】
図5の駆動電気回路は、CMOSアレイの配置関係を示すものである。当業者が十分に分かっているように、液晶パネル上の駆動電気回路は駆動液晶パネル上の画素配列として、前記CMOSとは異なる電気回路及び部品から構成される。
【0051】
図6は本発明の好ましい画素配置の関係を示す図面である。図6を参照すると、前記図3−1図及び図3−9までの第6ステップのフォトマスク工程を利用して制作した画素構造は、主に走査配線600、信号配線602、薄膜トランジスタ604、電荷貯蔵電極606及び画素電極330(334)から構成される。その中で、薄膜トランジスタ604は多結晶シリコン層302a、ゲート電極314a、N+不純物膜304a及びソース電極/ドレイン電極308aから構成される。その以外、走査配線600は薄膜トランジスタ604中のゲート電極314aに連結して、下部チャンネル(多結晶シリコン層302a)の開閉が制御できるので、書き込まれるデータを信号配線602からの伝送と、薄膜トランジスタ604の制御を通じて画素電極330(334)に書き込まれる。
【0052】
【発明の効果】
結論的に、本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路製造方法は以下のようなメリットがある。
【0053】
1.本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法では、六つのフォトマスク工程だけで薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製作を完成できるので、コストが大幅に低減できる。
【0054】
2.本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法では、フォトマスク工程数が少ないので、液晶パネルの製作工数も大幅に短縮できる。
【0055】
3.本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造方法では、フォトマスク工程数が少ないので、歩留まりが向上できる。
【0056】
本発明は前記実例の形態で説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、当業者は本発明の主旨及び範囲の以内で色々の変更及び修正が可能であることは十分に分かるだろう。本発明の保護の範囲については請求範囲により限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1−1から図1−8は、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造工程を示す断面図である。
【図2】図2は、薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の工程図である。
【図3】図3−1から図3−9は、本発明の好ましい実施例に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の製造工程を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明に係る薄膜トランジスタ配列及びその駆動回路の制作工程図である。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施例に係るCMOSのレイアウトを示す図である。
【図6】図6は、本発明の好ましい実施例に係る画素レイアウトを示す図である。
【符号の説明】
100:基板
102a、102b、102c:凸状部
104:第1層間絶縁層
106a、106b、106c:ゲート電極
108:下部電極
110、112:N+不純物領域
114、116:N−不純物領域
118:P‐不純物領域
120:第2の層間絶縁層
122a、122b、122c、128:開口
124a、124b、124c:ソース電極/ドレイン電極
126:平坦層
130:画素電極
S200〜S216:薄膜トランジスタ及び駆動回路の製造工程
300:基板
302a、302b、302c:多結晶シリコン層
304a、304b、304c:N+不純物膜
306:P+不純物領域
308a、308b、308c:ソース電極/ドレイン電極
310:下部電極
312a、312b、312c:ゲート電極絶縁層
314a、314b、314c:ゲート電極
316、320:層間絶縁層
318:上部電極
322:配線
324:保護層
326a、326b、326c、326d、326e:開口
328:導線
330、334:画素電極
332:凹凸表面
S400〜S410:本発明の薄膜トランジスタ及び駆動回路の製造工程
500:P型CMOS
502:N型CMOS
504、506、508、510:接点
600:走査配線
602:信号配線
604:薄膜トランジスタ
606:電荷貯蔵電極
Claims (3)
- 基板を供給し、
前記基板の上に多結晶シリコン層を形成し、前記多結晶シリコン層上に薄膜を順に形成し、
前記薄膜に第1の高濃度不純物領域を形成し、
第1のフォトマスク工程により、前記多結晶シリコン層及び前記第1の高濃度不純物領域を有する薄膜をパターニングして複数の凸状部を形成し、
第2のフォトマスク工程により、前記複数の凸状部のうちの一部の凸状部の前記第1の高濃度不純物領域を有する薄膜の両端部に第2の高濃度不純物領域を形成し、
前記複数の凸状部及び前記基板を覆うように第1の導電層を形成し、
第3のフォトマスク工程により、前記第1の導電層をパターニングして、前記複数の凸状部の前記第1の高濃度不純物領域及び前記第2の高濃度不純物領域の一部の上にソース電極/ドレイン電極を、かつ、前記基板上に電荷貯蔵用の下部電極を同時に形成し、
前記基板上の前記複数の凸状部の前記多結晶シリコン上の前記ソース/ドレイン電極が形成されていない部分及び前記基板上に絶縁層及び第2の導電層を形成し、
第4のフォトマスク工程により、前記絶縁層及び前記第2の導電層をパターニングして、前記複数の凸状部の前記ソース電極/ドレイン電極の間の多結晶シリコン上の一部にゲート絶縁層及びゲート電極を、前記基板上の一部に層間絶縁膜及び配線層を、かつ、前記電荷貯蔵下部電極上に層間絶縁膜及び電荷貯蔵用の上部電極を同時に形成し、
前記基板上の複数の凸状部及び前記基板の全体を覆うように保護層を形成し、
第5のフォトマスク工程により、前記保護層をパターニングして前記ソース/ドレイン電極、前記配線層及び前記上部電極上の保護層に開口部を形成し、
前記基板上の前記保護層及び前記開口部を覆うように導電層を形成し、
第6のフォトマスク工程により、前記導電層をパターニングして複数の配線及び画素電極を形成すること
を順に含む半導体装置の製造方法。 - 基板上に非晶質シリコン層を形成し、前記非晶質シリコン層にレーザーアニーリング工程を施して前記多結晶シリコン層を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1の高濃度不純物領域はN+不純物領域であり、前記第2の高濃度不純物領域はP+不純物領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
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