JP3856991B2 - ネットワーク装置の検査システム - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク装置の検査システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ハブ、スイッチボードあるいはラウターなどの従来のネットワーク装置は、特性および設計のニーズに応じて少なくとも２つ以上の入出力ポートを有する。ネットワーク装置は、入出力ポートを経由して異なるターミナルホストあるいはほかのネットワーク装置とリンクし、パケット（packet)データあるいは情報を伝送あるいは受信する。ネットワーク装置は、工場から出荷される前にその入出力ポートを検査される必要がある。
【０００３】
図１に示すのは、イーサネット用検査システムのブロック図である。
【０００４】
従来の検査方法は、ネットワーク装置１の入出力ポートを品質管理のために検査するとき、検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１の個数に応じて同数のターミナルホスト２を配置する。各ターミナルホスト２にはそれぞれ、ネットワークカード２１が設けられている。各ネットワークカード２１は、それぞれ一対のネットワークワイヤ３により、検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１に連結されている。一定のプロセスでターミナルホスト２に命令し、検査対象のネットワーク装置１から同時または順次にデータおよび情報を伝送あるいは受信する。つまり、検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１と各ターミナルホスト２との間に、ネットワーク通信が行われる。検査対象のネットワーク装置１の実際の使用状況をシミュレーションしながら、さまざまな品質検査を行う。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の検査方法によれば、検査対象のネットワーク装置１の品質検査を行っている間に、作業者は複数のターミナルホスト２を経由して検査対象のネットワーク装置１の各入出力ポート１１にパケットを伝送して検査を行い、検査結果は複数のターミナルホスト２により判断される。例えば、２４個の入出力ポートをもつ高速のイーサネット用のツーウェイスイッチボードを検査する場合、ネットワークカードを配置した２４台のターミナルホストを、検査したいネットワークスイッチボードの入出力ポートにネットワークワイヤでそれぞれ連結する。検査している間に検査対象のネットワークスイッチボードに過負荷を与えると、１秒毎にほぼ４．８ギガバイトのデータを検査しなければならないので、検査に時間がかかる。
【０００６】
そこで、本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、各検査モジュールは制御メインコンピュータからの命令で検査対象のネットワーク装置のさまざまな検査を自動的に行い、ネットワーク装置の生産にかかる時間を大幅に減らし、品質および生産効率を向上できるネットワーク装置の検査システムを提供することを目的とする。
【０００７】
本発明の他の目的は、検査システムの全体的な保守あるいは運転が、容易かつ効率的であるネットワーク装置の検査システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、運搬または携行が簡単であり、検査対象のネットワーク装置の入出力ポートの数量および規格に応じて多様に設計でき、使用者が簡単に更新あるいはアップグレードできるネットワーク装置の検査システムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のネットワーク装置の検査システムは、制御メインコンピュータ、ネットワーク接続装置（ネットワークハブまたはスイッチボード）および少なくとも２つ以上の検査モジュールから形成さている。各検査モジュールはそれぞれ独立している。制御メインコンピュータは、ネットワークカードによりネットワーク接続装置に連結される。ネットワーク接続装置の各入出力ポートは、各検査モジュールに連結される。
【０００９】
各検査モジュールは、ネットワーク接続装置を経由して制御メインコンピュータの命令を受け、また、ネットワーク接続装置において相互のデータは交換される。このとき、各検査モジュールの設定値は調整される。制御メインコンピュータに保存された検査プロセスを経由し、検査あるいは制御しながら検査命令を順に検査モジュールまで伝送する。その結果、検査モジュールは検査プロセスに基づいて検査対象のネットワーク装置の入出力ポートを自動的に検査し、ネットワーク装置の品質および生産効率を向上させることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図２は本発明の一実施例によるネットワーク装置の検査システムを示すブロック図である。
【００１１】
図２に示すように、ネットワーク装置の検査システムは主に、制御メインコンピュータ６、ネットワーク接続装置５、少なくとも２つ以上の検査モジュール４から形成されている。制御メインコンピュータ６には、ネットワークカード６１が挿入されている。ネットワークカード６１は、一対のネットワークワイヤ８によりネットワーク接続装置５に連結されている。ネットワーク接続装置５の各入出力ポートはネットワークワイヤ７により各検査モジュール４に連結されている。検査命令は、制御メインコンピュータ６のメモリに保存されている検査プロセスを経由して、検査あるいは制御しながら順に検査モジュール４まで伝送される。検査モジュール４は、検査プロセスに基づいて検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１を自動的に検査する。
【００１２】
本発明の一実施例によると、制御メインコンピュータ６は人間の言葉に近似されたハイレベルの検査命令あるいはシンタックスを採用する。そのため作業員は、制御メインコンピュータ６の入力装置、例えばキーボードにより検査対象のネットワーク装置１の検査命令あるいはプロセスを容易に設定できる。設定された検査命令あるいはプロセスは、各検査モジュール４が識別できる命令へ転換される。各検査モジュール４は、該命令により検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１にさまざまな検査を行う。検査作業員の参考のために、制御メインコンピュータ６は検査モジュール４の検査結果を読みとり、ディスプレイ装置に示す。
【００１３】
図３はネットワーク装置の検査システム用回路を示す。
【００１４】
図３に示すように、検査モジュール４は主にＣＰＵ４４、制御チップ４３、ネットワークインターフェース４５およびインターフェースの拡張スロット４２から形成される。ＣＰＵ４４は制御チップ４３、ネットワークインターフェース４５およびインターフェースの拡張スロット４２に接続されている。インターフェースの拡張スロット４２には、ネットワークカード４１が挿入されている。ネットワークカード４１は、一対のネットワークワイヤ３により検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１に連結されている。検査モジュール４は、ネットワークインターフェース４５を経由してネットワークワイヤ７によりネットワーク接続装置５に連結され、制御メインコンピュータ６からくる検査命令を受信する。ＣＰＵ４４はその検査命令により制御チップ４３を操作および制御し、発生した検査信号をインターフェースの拡張スロット４２におけるネットワークカード４１を経由して検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１へ伝送する。あるいは、ネットワークインターフェース４５およびネットワーク接続装置５を経由し、検査モジュール４の検査結果を制御メインコンピュータ６へ送信する。
【００１５】
本発明の一実施例によると、検査モジュール４は、検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１の数または規格（UTP portまたはFiber port）などに応じて用いられる数が調整され、あるいはネットワークカード４１が変更される。各検査モジュール４は、ＣＰＵ４４および制御チップ４３が配置されているので、検査している間に検査機能または検査結果の判断などの分析が検査モジュール４により行われる。
【００１６】
本発明の一実施例によるネットワーク装置の検査システムを始動させるとき、各検査モジュール４は自動的に初期プロセスおよびセルフテストを行う。次に、制御メインコンピュータ６は、各検査モジュール４の初期状態およびセルフテストの結果などの情報を読みとり、検査作業員の参考のためにその情報をディスプレイ装置により示す。各検査モジュール４の初期状態およびセルフテストの結果などの情報を確認したあと、制御メインコンピュータ６は、検査作業員がハイレベル言語でキー入力する検査対象のネットワーク装置１の情報、例えば装置の形態、検査項目あるいは検査の必要なパラメータなどの数値を、検査モジュール４の識別できる命令へと１つずつ転換する。この命令は、検査モジュール４まで伝送される。検査モジュール４は、イーサネットのスピードまたはパケットの受信あるいは送信などに対応する検査を順に行う。
【００１７】
本発明の一実施例によれば、各検査モジュール４はＣＰＵ４４が設けられている。ＣＰＵ４４は検査モジュール４に命令し、極めて高速のネットワーク通信スピードで、検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１を検査する。各検査モジュール４は、ネットワーク接続装置５により制御メインコンピュータ６からくる命令を受け、またネットワーク接続装置５を経由して相互の情報を交換する。つまり各検査モジュール４は、制御メインコンピュータ６からくる命令に基づいて、検査対象のネットワーク装置１のさまざまな検査を自動的に行う。
【００１８】
本発明の一実施例によれば、制御メインコンピュータ６は、各検査モジュール４との間に情報の交換または伝送を行うだけでなく、各検査モジュール４に伝送された命令により各検査モジュール４の設定値は調整される。また、制御メインコンピュータ６は、各検査モジュール４に要求して設定値、作動状態あるいは検査結果などの情報を伝送させる。そのため、検査システムの総体保守および運転が容易かつ効率的になる。また、制御メインコンピュータ６はネットワーク接続装置を経由して各検査モジュール４を制御し、検査対象のネットワーク装置の各入出力ポートを自動的に検査するので、ネットワーク装置の生産にかかる時間を大幅に低減できる。
【００１９】
各検査モジュールは独立していて、運搬または携行に便利である。使用者は、検査システムを容易に更新あるいはアップグレードさせることができる。検査対象のネットワーク装置１の入出力ポート１１の数および規格に応じて多様な設計もでき、検査モジュールを調整あるいは変更して検査対象のネットワーク装置１の検査ニーズを満足させる。
【００２０】
以上述べた内容は本発明の一つの実施例であり、本発明に何らの制限を与えるものではない。本発明と同じ精神である、どんな改善あるいは変更も全て本発明の保護される範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のイーサネット用検査システムを示すブロック図である。
【図２】本発明によるネットワーク装置の検査システムを示すブロック図である。
【図３】本発明によるネットワーク装置の検査システム用回路を示す回路図である。
【符号の説明】
１ 検査対象のネットワーク装置
４ 検査モジュール
５ ネットワーク接続装置
６ 制御メインコンピュータ
４２ インターフェースの拡張スロット
４３ 制御チップ
４４ ＣＰＵ
４５ ネットワークインターフェース
６１ ネットワークカード

Claims (4)

1. ネットワーク装置の検査システムであって、前記検査システムを操作し制御する検査プロセスを保存するメモリを有し、ネットワークカードが挿入される制御メインコンピュータと、
   複数の入出力ポートを有し、前記入出力ポートの１つが前記ネットワークカードに連結されるネットワーク接続装置と、
   一端が前記ネットワーク接続装置に連結され、他端が検査対象のネットワーク装置に連結される複数の検査モジュールとを備え、
   前記制御メインコンピュータは、前記メモリに保存されている検査プロセスを経由して前記検査モジュールに検査命令を順に伝送し、
   前記検査モジュールは、前記検査プロセスに基づいて前記検査対象のネットワーク装置の対応する入出力ポートを１つずつ検査することを特徴とするネットワーク装置の検査システム。
2. 前記検査モジュールは、制御チップに接続され、前記制御メインコンピュータの検査命令により前記制御チップを操作し制御して検査信号を発生し、かつ検査している間に検査機能の処理あるいは検査結果の判断を行うＣＰＵと、
   前記ネットワーク接続装置の１つの入出力ポートおよび前記ＣＰＵにそれぞれ連結され、前記制御メインコンピュータの前記検査命令を受け前記検査モジュールが得た検査結果を前記制御メインコンピュータへ送信するインターフェースと、
   前記ＣＰＵに連結され、前記検査対象のネットワーク装置の対応する入出力ポートに連結されているネットワークカードが挿入され、前記検査信号を前記検査対象のネットワーク装置の対応する前記入出力ポートへ伝送し、前記検査対象のネットワーク装置の対応する前記入出力ポートから信号を受信するインターフェースの拡張スロットと、を有することを特徴とする請求項１記載のネットワーク装置の検査システム。
3. 前記ネットワーク装置はハブであることを特徴とする請求項１または２記載のネットワーク装置の検査システム。
4. 前記ネットワーク装置はネットワークスイッチボードであることを特徴とする請求項１または２記載のネットワーク装置の検査システム。

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