JP3856452B2 - ロッド及びそれを用いた睫成形具 - Google Patents

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Description

本発明は、睫(まつげ)にパーマネントウエーブ(以下単に「パーマ」という。)を施したり、睫を染めたり、或いは睫にマスカラ化粧料を塗布する等の際に用いられるロッドと、それを用いた睫成形具に関するものである。
従来、睫にパーマを施す際に用いられる睫パーマ用ロッドに関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開2002−58523号公報
この特許文献1に記載された睫パーマ用ロッドでは、板状の基部と、この基部の一端に形成されたロッド部とを備えている。ロッド部は、基部の表面側に断面がほぼ半円形に突出すると共に、その基部の一端に沿って延在している。基部の表面は、ロッド部を跨いで睫の先端側が接着剤により固定される睫固定面となっている。更に、基部の裏面は、接着剤により瞼に接着される瞼接着面となっている。
この種のロッドを用いて睫にパーマを施す際には、例えば、糊等の接着剤を基部表面の睫固定面及び基部裏面の瞼接着面に塗布しておき、ロッド部が睫の生え際に沿うように基部裏面の瞼接着面を瞼に接着、固定する。そして、ピンセット等を用いて複数本の睫をロッド部側に巻き上げ、これらの先端側をロッド部を跨いで基部表面の睫固定面に接着、固定する。次に、各睫の先端を挟むように、接着テープを基部表面の睫固定面に接着、固定する。その後、ロッド部の先端から基部側にかけてパーマ液を塗布し、所定時間経過すれば、睫全体にパーマが施される。
しかしながら、従来の特許文献1のパーマ用ロッドでは、次の(a)、(b)のような課題があった。
(a) 睫の先端側を、ロッド部を跨いで基部表面の睫固定面に接着剤で接着、固定する構造になっているので、ロッド部の断面ほぼ半円状の寸法を大きくすると、基部表面の睫固定面に達する睫先端の長さが短くなり、この睫先端を接着剤で接着、固定する際に剥がれ易くなる。そのため、ロッド部の断面ほぼ半円状の寸法を小さくせざるを得ない。睫の長さは人によって異なるが、概ね10mm以内であるから、ロッド部の断面寸法を小さくすると、ロッド全体が薄い板状になり、睫の生え際から先端まで美しい曲線状のカールを施すことが困難である。
(b) ピンセット等を用いて複数本の睫を巻き上げ、これらの先端側を基部表面の睫固定面に均等に配列して接着、固定するには熟練を要し、特に、睫の先端側を均等に配列することが難しく、使用上、不利不便である。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、取り扱いが簡単で、使い勝手が良い、ロッド及びそれを用いた睫成形具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の内の請求項1に係る発明のロッドでは、ロッド本体と、複数の配列溝と、鍔状の固定部と、突起部とを備えている。
前記ロッド本体は、長手方向が睫の生え際近傍に沿って湾曲し、前記長手方向に対して直交する幅方向の断面がほぼ半円状をなし、底面が前記睫の生え際近傍に接着されるものである。前記複数の配列溝は、前記ロッド本体の上面の幅方向に形成され、巻き上げられた前記睫を受け入れて配列するものである。前記鍔状の固定部は、前記ロッド本体の幅方向の背面側底部に延設され、長手方向が前記ロッド本体の長手方向に沿って湾曲し、底面が瞼に接着されるものである。
更に、前記突起部は、前記固定部の底面の背面側に突設されている。そして、前記ロッド本体、前記複数の配列溝、前記固定部、及び前記突起部は、弾力性を有する部材によって一体的に形成され、且つ、前記固定部の任意の位置に、開口部が形成されている。
請求項2に係る発明では、請求項1のロッドにおいて、前記ロッド本体の幅方向の長さ及び高さは、前記睫の長さに応じて複数種類設定されている。
請求項3に係る発明では、請求項1又は2のロッドにおいて、前記ロッド本体の幅方向の正面側の立ち上がり角度及び背面側の立ち下がり角度は、前記睫の成形形状に応じて複数種類設定されている。
請求項4に係る発明では、請求項1〜3のいずれか1項のロッドにおいて、前記弾力性を有する部材は、軟質樹脂、ゴム、又は海綿状の紙のいずれか1つである。
請求項5に係る発明の睫成形具では、請求項1〜4のいずれか1項のロッドと、弾力性を有するカバーとを備えている。前記カバーは、前記ロッド本体の上面の長手方向に沿って湾曲して延びるほぼ弓形をなし、前記ロッド本体の上面側に接着されるものである。そして、前記カバーの幅方向の大きさは、前記ロッド本体の幅方向の長さ及び高さに応じて複数種類設定されている。
請求項6に係る発明では、請求項5の睫成形具において、前記カバーの上面には、摘み部が突設されている。
請求項7に係る発明では、請求項5又は6の睫成形具において、前記カバーは、軟質樹脂、ゴム、又は海綿状の紙のいずれか1つにより形成されている。
請求項1〜4に係る発明によれば、睫の長さに応じたサイズのロッドを用い、このロッド本体の断面ほぼ円形の上面へ、睫を巻き上げるようにしたので、睫の根本から毛先までの全体に、パーマ等を綺麗に施すことができる。しかも、固定部の底面の背面側に突起部を設けたので、例えば、ロッドを瞼に接着する際に、該ロッドを軽く瞼に押し付けると、固定部によって瞼が押圧され、その固定部に接着された睫の生え際近傍が持ち上げられ、睫が立ち上がる。そのため、睫をロッド本体に容易に巻き上げることができる。その上、ロッド本体の上面に複数の配列溝を形成したので、例えば、複数の睫をロッド本体に巻き上げて、これらの各睫が重ならないように容易に各配列溝内に配列して固定することができる。そのため、各睫間の間隔が均等になり、パーマ等を綺麗に施すことができる。
更に、固定部に開口部を形成したので、例えば、ロッドを瞼に接着する際に、このロッドの裏面と瞼との間の空気が、開口部から外部へ抜ける。そのため、ロッドの底面を簡単に瞼に密着できる。又、開口部を形成することにより、固定部の屈曲性や柔軟性が増し、瞼の表面へより密着し易くなる。
請求項5〜7に係る発明によれば、例えば、配列溝内に配列された睫に揮発性のパーマ液等を塗布した後、この上からカバーを接着するようにしたので、睫の跳ね上がりを防止できる。しかも、塗布後のパーマ液等の揮発による減少を抑制できるので、パーマ液等の塗布量を削減できる。
睫用ロッドは、長手方向が睫の生え際近傍に沿って湾曲するロッド本体を有している。ロッド本体は、長手方向に対して直交する幅方向の断面がほぼ半円状をなし、この底面が睫の生え際近傍に糊等の接着剤により接着される。ロッド本体の幅方向の背面側底部には、鍔状の固定部が延設されている。この固定部は、長手方向がロッド本体の長手方向に沿って湾曲し、この底面が瞼に糊等の接着剤により接着される。ロッド本体の上面の幅方向には、複数の配列溝が形成されている。複数の配列溝は、ピンセット等で巻き上げられた複数の睫を受け入れて配列するための溝であり、これらの配列溝内に配置された複数の睫が、糊等の接着剤により固定される。
固定部の底面の背面側には、突起部が突設されている。例えば、ロッドを瞼に接着する際に、該ロッドを軽く瞼に押し付けると、固定部によって瞼が押圧され、その固定部に接着された睫の生え際近傍が持ち上げられ、睫が立ち上がる。そのため、睫をロッド本体に容易に巻き上げることができる。固定部には開口部が形成されている。この開口部は、糊等の接着剤により固定部の底面を瞼に接着する際に、固定部と瞼との間の空気を抜いて該固定部の接着や剥離を容易にしたり、或いは固定部の屈曲性や柔軟性等を向上させるためのものである。
これらのロッド本体、複数の配列溝、固定部、突起部及び開口部は、弾性を有する部材(例えば、軟質樹脂、シリコンゴム等のゴム、海綿状の紙等)を用いて金型等により一体的に形成されている。ロッドの形状には、例えば、睫を大きな仰角で立ち上げるタイプ、或いは睫を少し小さな仰角で巻き上げて大きなカールを形成するタイプ等がある。各タイプ共に、睫の長さに応じて複数種類のサイズが設定されている。
(構成)
図1(1)〜(7)は本発明の実施例1を示す睫成形具のロッドの構成図であり、同図(1)は正面図、同図(2)は上面から見た平面図、同図(3)は左側面図、同図(4)は底面図、同図(5)は背面図、同図(6)は同図(1)中のA部分の拡大図、及び同図(7)は同図(1)中のB1−B2線拡大断面図である。
睫成形具は、ロッドとカバーとで構成されている。図1に示すロッド10は、長手方向が睫の生え際近傍に沿って湾曲するロッド本体20を有している。ロッド本体20は、長手方向の両端から中央に向かって徐々に高さが高くなり、長手方向に対して直交する幅方向の長さが、長手方向両端から長手方向中央に向かって徐々に大きくなり、且つ幅方向の断面がほぼ半円状をなし、この底面が睫の生え際近傍に糊等の接着剤により接着されるようになっている。ロッド本体20の幅方向の背面側底部には、鍔状の固定部30が延設されている。この固定部30は、長手方向がロッド本体20の長手方向に沿って湾曲し、この底面が瞼に糊等の接着剤により接着されるようになっている。
ロッド本体20の上面の幅方向には、頂部から背面部にかけて断面凹状をなす複数の配列溝21が形成されている。複数の配列溝21は、ピンセット等で巻き上げられた複数の睫を受け入れて配列するための溝であり、これらの配列溝21内に配置された複数の睫が、糊等の接着剤により固定されるようになっている。
固定部30の底面の背面側には、突起部31が突設されている。突起部31は、固定部30の長手方向に弧状に延びており、瞼への固定部30の接着時に押圧されると、この固定部30に接着された睫の生え際近傍が持ち上げられ、該睫の巻き上げを容易にするためのものである。固定部30において、ロッド本体20と突起部31との間には、左右一対の開口部32,33が形成されている。開口部32,33は、糊等の接着剤により固定部30の底面を瞼に接着する際に、固定部30と瞼との間の空気を抜いて該固定部30の接着や剥離を容易にしたり、或いは固定部30の屈曲性や柔軟性等を向上させるためのものである。
これらのロッド本体20、複数の配列溝21、固定部30、突起部31及び開口部32,33は、弾性を有する部材(例えば、軟質樹脂、シリコンゴム等のゴム、海綿状の紙等)を用いて金型等により一体的に形成されている。
ロッド10の形状には、例えば、睫を大きな仰角で立ち上げる立ち上げ用のAタイプと、睫を少し小さな仰角で巻き上げて大きなカールを形成するカール用のCタイプとがある。Aタイプ及びCタイプ共に、睫の長さに応じて複数種類のサイズ(例えば、小形のSサイズ、中形のMサイズ、大形のLサイズ、特大のLLサイズ)が設定されている。
ロッド10の正面から見た横の長さL1、ロッド10の正面から見た各配列溝21の幅L2、各配列溝21の深さL3、ロッド10の上面から見た縦の幅L4、、ロッド10の背面から見た固定部30の高さL5、及びロッド10の底面から見た突起部31の横の長さL6は、Aタイプ及びCタイプ共に、S、M、L、LLサイズ共通で、例えば、次のような寸法である。
L1=32.7mm、L2=1mm、L3=0.2mm、L4=15mm、L5=9.25mm、L6=12mm
ロッド10の上面から見たロッド本体20の中央部の幅L7、ロッド本体20の両端部の幅L8、及びロッド10の背面から見たロッド本体20の中央部の固定部表面からの高さL9は、Aタイプ、Cタイプ、及びS、M、L、LLサイズ毎に異なり、例えば、次のような寸法である。
Aタイプの場合
L7;S=4.6mm、M=6.4mm、L=7.9mm、LL=9.4mm
L8;S=1.9mm、M=3.6mm、L=5.2mm、LL=6.5mm
L9;S=1.2mm、M=1.5mm、L=2.2mm、LL=3.2mm
Cタイプの場合
L7;S=3.6mm、M=4.9mm、L=5.4mm、LL=6.9mm
L8;S=1.8mm、M=2.1mm、L=2.7mm、LL=4.0mm
L9;S=2.2mm、M=3.0mm、L=4.2mm、LL=4.7mm
なお、ロッド本体20と突起部31との間に形成される開口部32,33の寸法は、ロッド10のサイズ(S、M、L、LLサイズ)に応じて適宜設定される。
図2(1)〜(5)は本発明の実施例1を示す睫成形具のカバーの構成図であり、同図(1)は正面図、同図(2)は上面から見た平面図、同図(3)は左側面図、同図(4)は同図(1)中のC1−C2線拡大断面図、及び同図(5)は同図(3)中のD1−D2線拡大断面図である。
図2に示すカバー40は、ロッド本体20の上面に着脱自在に接着されるものである。このカバー40は、ロッド本体20の上面の長手方向に沿って湾曲して延びるほぼ弓形をなし、この弓形の底面の断面が湾曲した接着面41が、ロッド本体20側の複数の配列溝21に配列された睫を押さえるように接着される。カバー40の接着面41は、ロッド本体20の上面よりも細くなっている。更に、カバー40の上面には、摘み部42が突設されている。これらのカバー40及び摘み部42は、弾性を有する部材(例えば、軟質樹脂、シリコンゴム等のゴム、海綿状の紙等)を用いて金型等により一体的に形成されている。
カバー40の形状は、ロッド10のAタイプ及びCタイプに共通であるが、適合するロッド10の大きさに応じて複数種類のサイズ(例えば、ロッド10のS、Mサイズに適合するS・Mサイズ、ロッド10のL、LLサイズに適合するL・LLサイズ)に設定されている。
カバー40の正面から見た横の長さL10、厚さL11、摘み部42の長さL12、幅L13、接着面41から摘み部42の上面までの高さL14は、S・M、L・LLサイズ共通で、例えば、次のような寸法である。
L10=30.7mm、L11=1mm、L12=10mm、L13=1mm、L14=3mm
カバー40の上面から見た中央部の幅L15、及び両端部の幅L16は、S・Mサイズ、及びL・LLサイズ毎に異なり、例えば、次のような寸法である。
S・Mサイズの場合
L15=3mm、L16=1mm
L・LLサイズの場合
L15=5mm、L16=2.2mm
(睫パーマ用としての使用例)
図3(1)、(2−1)、(2−2)、(3)は図1のロッド10及び図2のカバー40の使用例を示す瞼付近の図であり、同図(1)、(2−1)、(3)は左側面図、及び同図(2−2)は正面図である。
本実施例1の睫成形具の使用例として、例えば、図3に示すように、目50を覆う瞼(上瞼51或いは下瞼52)に生えている睫(上睫53或いは下睫54)にパーマを施す場合を説明する。
例えば、上睫53にパーマを施す場合、先ず、睫成形に使用するロッド10の種類(立ち上げ用のAタイプ又はカール用のCタイプ)を選び、上睫53の長さに応じて使用するサイズ(S、M、L又はLLサイズ)を決める。このロッド10のサイズに応じて、使用するカバー40のサイズ(S・M又はL・LLサイズ)も決める。
図3(1)に示すように、選定されたロッド10におけるロッド本体20の底面付近と固定部30の底面の突起部31付近とに、水溶性糊等の接着剤55を塗布する。そして、ロッド本体20を下向きにした状態で、上瞼51に対してロッド10を矢印E方向へ軽く押圧し、該ロッド10の底面を上睫53の生え際近傍に接着する。すると、ロッド10の裏面と上瞼51との間の空気が、このロッド10の開口部32,33から外部へ抜け、該ロッド10の裏面が上瞼51に簡単に密着される。この際、ロッド10の底面の背面側に設けられた突起部31により、上瞼51が矢印F方向へ押圧されるので、上睫53の生え際近傍が矢印G方向に持ち上がり、複数の上睫53が立ち上がる。
次に、図3(2−1)、(2−2)に示すように、ロッド本体20の上面の配列溝21付近に水溶性糊等の接着剤56を塗布し、立ち上がっている複数の上睫53を1本ずつピンセット等で摘んで矢印H方向に巻き上げ、これらの複数の上睫53を重ならないようにして各配列溝21内に配列し、接着剤56で固定する。
続いて、図3(3)に示すように、複数の配列溝21内に配列された複数の上睫53に揮発性のパーマ液57を塗布する。この際、上睫53の生え際近傍がロッド10で覆われているので、目元付近の余分な箇所にパーマ液57が付着しない。パーマ液塗布後、ピンセット等でカバー40の摘み部42を摘み、このカバー40の接着面41を、矢印I方向からロッド本体20の上面の正面寄りに軽く押し付け、上睫53に塗布されたパーマ液57によってカバー40を貼着する。すると、配列溝21とカバー40とによって上睫53が挟持され、該上睫53の跳ね上がりが防止されると共に、パーマ液57の揮発による減少が抑制される。
なお、パーマ液57として、数種類の液を使用する場合は、例えば、1液を塗布してそれにカバー40を貼着して十数分放置した後、カバー40を剥がして2液を塗布し、再度それにカバー40を貼着して十数分放置する、といった処理を繰り返す。
このようなパーマ液塗布作業を行って所定時間経過すると、上睫53に、ロッド本体20の上面の曲線に応じたパーマが施される。その後、ピンセット等でカバー40の摘み部42を摘んでこのカバー40を外し、上睫53に付着しているパーマ液57を綿棒等で拭き取り、ロッド本体20上の接着剤56と上瞼51上の接着剤55とに、綿棒や筆等で水又は除去液を塗布する。すると、接着剤55,56が溶けるので、ピンセット等でロッド10を上瞼51から剥がし、目50の周りを綺麗に拭けば、パーマ処理が終了する。
又、下睫54にパーマを施す場合は、ロッド本体20を上向きにした状態でロッド10を水溶性糊等の接着剤で下瞼52に接着し、上記とほぼ同様のパーマ処理を行えば良い。なお、下睫54は上睫53に比べて柔らかく、この下睫54をロッド本体20の上面に接着した際に跳ね上がらなければ、カバー40を使わなくても良い。
(睫染め用としての使用例)
図1のロッド10及び図2のカバー40を用いて、図3のように睫(上睫53或いは下睫54)にパーマを施した後、この睫(上睫53或いは下睫54)を任意の色に染める場合、例えば、図3(3)のパーマ処理が終了した後、ピンセット等を用いてカバー40を外す(なお、下睫54のパーマ処理においてカバー40を使わないときには、このカバー除去処理は不要である)。
次に、睫に付着しているパーマ液を綿棒等で拭き取り、この睫に筆等で染色液を塗布する。この際、睫の生え際近傍がロッド10で覆われているので、目元付近の余分な箇所に染色液が付着しない。染色液を塗布した後、再度、ピンセット等を用いて睫にカバー40の接着面41を軽く押し付ければ、このカバー40が貼着される(なお、下睫54の染色処理においてカバー40を使わないときには、このカバー貼着処理は不要である)。
所定時間放置した後、カバー40を外し(なお、カバー40を使わないときには、このカバー除去処理は不要である)、睫に付着している染色液を綿棒等で拭き取り、ロッド本体20上の接着剤56と瞼上の接着剤55とに、綿棒や筆等で水又は除去液を塗布してその接着剤55,56を溶かす。その後、ピンセット等でロッド10を剥がし、目50の周りを綺麗に拭けば、パーマ処理及びその後の染色処理が終了する。
又、例えば、パーマを施さないで、睫(上睫53或いは下睫54)を任意の色に染める場合は、例えば、図3(1)、(2)とほぼ同様にして、ロッド本体20の上面に、水溶性糊等の接着剤56で複数の睫を接着する。この際、各睫間の配列間隔を気にする必要がないので、複数の睫を単にロッド本体20の上面に固定すれば良い。次に、睫に筆等で染色液を塗布する。この際、睫の生え際近傍がロッド10で覆われているので、目元付近の余分な箇所に染色液が付着しない。染色液を塗布した後、ピンセット等を用いて睫にカバー40を貼着する(カバー40を使わないときには不要)。
そして、所定時間放置した後、カバー40を外し(カバー40を使わないときには不要)、上記と同様に、睫に付着している染色液を綿棒等で拭き取り、水又は除去液を塗布して接着剤55,56を溶かし、ロッド10を瞼から剥がして目50の周りを綺麗に拭けば、染色処理が終了する。
(マスカラ用としての使用例)
例えば、揮発性のマスカラ化粧料を睫(上睫53或いは下睫54)に塗布する場合、図3(1)と同様に、ロッド10を軽く瞼(上瞼51或いは下瞼52)に押し付けて接着剤55で接着する。通常、マスカラ化粧料には粘着力があるので、ロッド本体20への接着剤56の塗布は不要である。
ロッド10を押し付けて瞼に接着すると、ロッド10の底面の背面側に設けられた突起部31により、瞼が矢印F方向へ押圧されるので、睫の生え際近傍が矢印G方向に持ち上がり、複数の睫が立ち上がる。そこで、マスカラ用ブラシ等にマスカラ化粧料を塗布し、このブラシ等をロッド本体20の上面の配列溝21に沿って移動させれば、容易にマスカラ化粧料を各睫に均一に塗布することができる。しかも、睫の生え際近傍がロッド10で覆われているので、目元付近の余分な箇所にマスカラ化粧料が付着しない。
なお、カバー40は使用しない。これは、睫に塗布されたマスカラ化粧料には粘着力があるので、睫をカバー40で押さえて跳ね上がりを防止する必要がないことと、マスカラ化粧料は乾かさないといけないので、カバー40を使用すると乾かないからである。
マスカラ化粧料を塗布して数分経過し、半乾きになったところで、静かにロッド10を剥がし、睫の裏側(ロッド本体20側)のマスカラ化粧料を乾かす。睫全体のマスカラ化粧料が乾いた後、目50の周りを拭けば、マスカラ処理が終了する。
(効果)
本実施例1では、 次の(1)〜(5)のような効果がある。
(1) ロッド10の固定部30に開口部32,33を形成したので、ロッド10を瞼(上瞼51或いは下瞼52)に貼着する際に、このロッド10の裏面と瞼との間の空気が、開口部32,33から外部へ抜ける。そのため、ロッド10の底面を簡単に瞼に密着できる。又、開口部32,33を形成することにより、固定部30の屈曲性や柔軟性が増し、瞼の表面へより密着し易くなる。
(2) ロッド10の底面の背面側に突起部31を設けたので、軽く押圧してロッド10の底面を瞼に接着する際に、該突起部31により瞼が押圧されて睫の生え際近傍が持ち上がり、睫が立ち上がる。そのため、睫を容易に巻き上げることができる。
(3) 睫の長さに応じたサイズのロッド10を用い、このロッド本体20の断面ほぼ円形の上面に睫を巻き上げ、パーマ液57、染色液或いはマスカラ化粧料等を塗布してパーマ、染色或いはマスカラ等を施すようにしたので、睫の根本から毛先までの全体に、パーマ、染色或いはマスカラ等を綺麗に施すことができる。
(4) ロッド本体20の上面に複数の配列溝21を形成したので、複数の睫を1本ずつピンセット等で摘んで巻き上げ、これらの複数の睫を重ならないように容易に各配列溝21内に配列して固定することができる。そのため、各睫間の間隔が均等になり、パーマやマスカラ等を綺麗に施すことができる。
(5) 配列溝21内に配列された睫に揮発性のパーマ液57、或いは染色液等を塗布した後、この上からカバー40を貼着するようにしたので、睫の跳ね上がりを防止できる。しかも、塗布後のパーマ液57、或いは染色液等の揮発による減少を抑制できるので、パーマ液57、或いは染色液等の塗布量を削減できる。
本発明は、上記実施例1に限定されず、それらを種々変更して実施することができる。他の実施例2としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 図3(1)、(2)において、予め、ロッド10の底面のロッド本体底面付近及び突起部31付近に、接着剤55を塗布してこの接着剤55をシール等で被覆すると共に、必要に応じてロッド本体20の上面に、接着剤56を塗布してこの接着剤56をシール等で被覆しておく。そして、使用時において接着剤55,56を被覆しているシール等を剥がし、その接着剤55箇所を瞼に接着すると共に、その接着剤56箇所に睫を接着する構成にしても良い。このような構成にすれば、使用時における接着剤55,56の塗布作業を省略でき、使い勝手がよい。なお、ロッド10の底面全体に接着剤55を塗布しておいても良い。
(b) 図3(3)において、予め、カバー40の接着面41に、接着剤を塗布してこの接着剤をシール等で被覆しておく。そして、使用時においてその接着剤を被覆しているシール等を剥がし、その接着剤箇所をロッド本体20の上面側に接着する構成にしても良い。このような構成にすれば、パーマ液57、或いは染色液等による接着力不足を補強することができ、使い勝手がよい。
(c) 図1(6)の配列溝21において、例えば、幅L2を1mm、深さL3を0.2mmに設定しているが、この幅L2を小さくすると共に、深さL3を大きくして、睫を緩挿する構成にしても良い。このような構成にすれば、接着剤56を使用しなくても、睫を配列して固定できるので、使い勝手が良い。
(d) ロッド10におけるロッド本体20や固定部30、或いはカバー40の形状、寸法等は、図示以外のものに種々変更が可能である。例えば、ロッド10の開口部32,33は、楕円形や円形等の他の形状や寸法に変更したり、或いはその数を1個又は3個以上にしても良い。
(e) 図1のロッド10と図2のカバー40とは、分離構造であるが、これを連結構造にしても良い。例えば、図1(2)のロッド本体20の右端又は左端と、図2(2)のカバー40を裏返した左端又は右端とを、折り曲げ可能な連結部を介して相互に連結した連結構造にしても良い。このような連結構造にすれば、ロッド10及びカバー40の保管等が容易になる。又、連結構造の形状等を工夫することにより、使用時においてロッド10へのカバー40の装着作業を容易にすることも可能である。
本発明の睫用ロッドは、睫にパーマを施したり、睫を染めたり、或いは睫にマスカラ化粧料を塗布する等、睫成形のための種々の用途に利用できる。
本発明の実施例1を示す睫形成具のロッドの構成図である。 本発明の実施例1を示す睫形成具のカバーの構成図である。 図1のロッド10及び図2のカバー40の使用例を示す瞼付近の図である。
符号の説明
10 ロッド
20 ロッド本体
21 配列溝
30 固定部
31 突起部
32,33 開口部
40 カバー

Claims (7)

  1. 長手方向が睫の生え際近傍に沿って湾曲し、前記長手方向に対して直交する幅方向の断面がほぼ半円状をなし、底面が前記睫の生え際近傍に接着されるロッド本体と、
    前記ロッド本体の上面の幅方向に形成され、巻き上げられた前記睫を受け入れて配列する複数の配列溝と、
    前記ロッド本体の幅方向の背面側底部に延設され、長手方向が前記ロッド本体の長手方向に沿って湾曲し、底面が瞼に接着される鍔状の固定部と、
    前記固定部の底面の背面側に突設された突起部とを備え、
    前記ロッド本体、前記複数の配列溝、前記固定部、及び前記突起部が、弾力性を有する部材によって一体的に形成され、且つ、前記固定部の任意の位置に、開口部が形成されていることを特徴とするロッド。
  2. 請求項1記載のロッドにおいて、前記ロッド本体の幅方向の長さ及び高さは、前記睫の長さに応じて複数種類設定されていることを特徴とするロッド。
  3. 請求項1又は2記載のロッドにおいて、前記ロッド本体の幅方向の正面側の立ち上がり角度及び背面側の立ち下がり角度は、前記睫の成形形状に応じて複数種類設定されていることを特徴とするロッド。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロッドにおいて、前記弾力性を有する部材は、軟質樹脂、ゴム、又は海綿状の紙のいずれか1つであることを特徴とするロッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のロッドと、
    前記ロッド本体の上面の長手方向に沿って湾曲して延びるほぼ弓形をなし、前記ロッド本体の上面側に貼着される弾力性を有するカバーとを備え、
    前記カバーの幅方向の大きさは、前記ロッド本体の幅方向の長さ及び高さに応じて複数種類設定されていることを特徴とする睫成形具。
  6. 請求項5記載の睫成形具において、前記カバーの上面には、摘み部が突設されていることを特徴とする睫成形具。
  7. 請求項5又は6記載の睫成形具において、前記カバーは、軟質樹脂、ゴム、又は海綿状の紙のいずれか1つにより形成されていることを特徴とする睫成形具。
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