JP2020182736A - 液状体塗付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】液状体を常に一定の塗付幅で塗付でき、さらに、細部への塗付を手早く的確に行えるようにした液状体塗付具を提供する。【解決手段】液状体塗付具は、液状体を塗付する塗付体3を備えている。塗付体3は軸体5と、液状体を保持する液保持体6を一体に備えたプラスチック成形品からなる。液保持体6は、軸体5の下端に連続する扁平な保持板部10と、保持板部10の下端に突設される複数の塗付チップ12と、隣接する塗付チップ12の間に形成される液保持用のスリット13を備えていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、マニキュア液を爪の表面に塗付する化粧料塗付具や、液状絆創膏をひび、あかぎれ、傷口などに塗付する薬液塗付具などの液状体塗付具に関する。
この種の塗付具において、筆部を容器栓と一体に形成することは、例えば特許文献1の塗付具に公知である。特許文献1の塗付具は、化粧料容器の口部に装着される容器栓と一体に形成されており、容器栓の下側に軸部が形成され、軸部の下端に筆部が形成されている。筆部は、細い棒軸状の突棒を直線列状に配置した3列の突棒列で構成されており、各突棒は筆先に向って先すぼまり状に形成されている。
特許文献1の塗付具によれば、筆部を容器栓と一体に成形するので、ブラシ毛の毛束で形成された筆部に比べて、部材点数を減らし、さらに組立の手間を省略して製造に要するコストを削減できる。しかし、細い棒軸状の突棒を直線列状に配置した3列の突棒列で筆部を形成するので、毛束で形成された筆部と同様に、例えばマニキュア液(液状体)を爪の表面(爪甲)に塗付する際に突棒の先端が拡がって塗付幅が大小に変化する。また、塗付幅が変化するのに伴って、塗付されたマニキュア液に濃淡や筋が生じるなど塗付むらを生じやすい。さらに、突棒および突棒列を弾性変形させながらマニキュア液を塗付するので、とくに爪の周縁などの細部にマニキュア液を的確に塗付するのが難しい。
本発明の目的は、液状体を常に一定の塗付幅で塗付でき、さらに、細部への塗付を手早く的確に行えるようにした液状体塗付具を提供することにある。
本発明に係る液状体塗付具は、液状体を塗付する塗付体3を備えている。塗付体3は軸体5と、液状体を保持する液保持体6を一体に備えたプラスチック成形品からなる。図1に示すように、液保持体6は、軸体5の下端に連続する扁平な保持板部10と、保持板部10の下端に突設される複数の塗付チップ12と、隣接する塗付チップ12の間に形成される液保持用のスリット13とを備えていることを特徴とする。
複数の塗付チップ12は、保持板部10と交差する前後方向のスリット13を介して隣接配置されてチップ列11を形成している。塗付チップ12は、保持板部10の前外方および後外方へ突出する外形形状に形成されて、前記スリット13の基端部が保持板部10の下縁に臨んでいる。
図3に示すように、チップ列11の片方の端部から見て、各塗付チップ12の外形は同形に設定されて、各塗付チップ12の前端及び後端が同一平面上に位置している。
液保持体6は、保持板部10と正対する側から見て、軸体5の側から塗付チップ12の側へ向かって下拡がり状に形成されている。保持板部10と軸体5の間に、他の部位に比べて幅狭の弾性変形部14が設けられている。
液保持体6の保持板部10の前後厚みは、塗付チップ12の側から軸体5の側へ向かって徐々に薄く形成されている。
左右両端の塗付チップ12の外側縁を、保持板部10の傾斜する左右側縁に連続させて、左右両端の塗付チップ12の先端隅部に鋭角の仕上げ塗付部15が設けられている。
各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pが、保持板部10と正対する側から見て、上突湾曲状に形成されている。
各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pは、保持板部10と正対する側から見て、軸体5の中心軸線と直交する直線状に形成されている。チップ列11の下方から見て、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Rは湾曲状に形成されている。
本発明に係る液状体塗付具では、塗付体3を軸体5と、液状体を保持する液保持体6を一体に備えたプラスチック成形品で形成した。また、液保持体6は扁平な保持板部10と、保持板部10の下端に突設される複数の塗付チップ12と、隣接する塗付チップ12の間に形成される液保持用のスリット13を備えるようにした。液状体を塗付する場合には、保持板部10に液状体を付着させ、隣接する塗付チップ12の間のスリット13に適量の液状体を保持した状態で、塗付チップ12を塗付対象にあてがって面状に伸ばしながら塗付する。こうした液状体塗付具によれば、塗付チップ12に塗付対象の押付け反力が作用したとしても、塗付チップ12の塗り幅が変化することはないので、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、液状体を塗付対象に塗付することができる。また、塗付幅の変化に伴って生じていた、液状体の濃淡や筋の発生などの塗付むらをよく防止できる。さらに、左右両端に位置する塗付チップ12の隅部で、液状体を塗付対象の細部に手早く的確に塗伸ばすことができ、全体として液状体を使用者の意図通りに的確に塗付することができる。
各塗付チップ12は前後方向のスリット13を介して隣接配置してチップ列11を形成するようにした。また、塗付チップ12は、保持板部10の前外方および後外方へ突出する外形形状に形成されて、前記スリット13の基端部を保持板部10の下縁に臨むようにした。こうした液状体塗付具によれば、保持板部10に付着した液状体を、保持板部10の下縁からスリット13の内部へ的確に流動案内して、スリット13に保持させることができる。また、液状体をスリット13に保持させたのち、塗付対象に塗り伸ばしながら面状に塗付するので、保持板部10に付着した液状体を一定量ずつ均等に塗付することができ、液状体の濃淡や筋の発生などの塗付むらをさらに効果的に防止できる。因みに、液状体をへら状の保持板部10で直接塗付する場合には、塗付を開始した直後は大量の液状体が塗付対象に塗付されるが、次第に塗付量が減少する傾向があり、液状体を均等に塗付することはできない。
各塗付チップ12の外形を同形にして、各塗付チップ12の前端及び後端を同一平面上に位置させるようにした。こうした液状体塗付具によれば、各塗付チップ12が塗付対象に同時に接触した状態で、スリット13に保持されている液状体を、塗付対象に均等に塗付できる。従って、塗付作業に不慣れなユーザーであっても、液状体を塗付対象に的確に塗付できる。なお、各塗付チップ12の外形が異なり、各塗付チップ12の前端及び後端が同一平面上に位置していない場合には、塗付チップ12を塗付対象に同時に接触させることができないので、液状体を塗付対象に均等に塗付することが困難となる。
液保持体6は、軸体5の側から塗付チップ12の側へ向かって下拡がり状に形成した。そのうえで、保持板部10と軸体5の間に、他の部位に比べて幅狭の弾性変形部14を形成するようにした。こうした液状体塗付具によれば、チップ列11が塗付対象の表面に押付けられるとき、押圧力が一定以上になると弾性変形部14が弾性変形して、チップ列11に過大な塗付反力が作用するのを解消できる。従って、チップ列11が必要以上に塗付対象に強く押付けられるのを防止して、液状体を塗付対象に対してソフトなタッチで優しく塗付できる。とくに、塗付対象が顔肌や唇である場合には、強い押圧刺激が顔肌や唇に作用するのを防止しながら液状体を滑らかに塗付できる。
液保持体6の保持板部10の前後厚みは、塗付チップ12の側から軸体5の側へ向かって徐々に薄く形成するようにした。こうした液状体塗付具によれば、弾性変形部14の変形応力をさらに小さくできるので、液状体を塗付対象に対してさらにソフトなタッチで優しく塗付できる。
左右両端の塗付チップ12の外側縁を、保持板部10の傾斜する左右側縁に連続させて、左右両端の塗付チップ12の先端隅部に鋭角の仕上げ塗付部15を設けるようにした。こうした液状体塗付具によれば、例えばマニキュア液(液状体)を爪の表面に塗付するような場合に、鋭角の仕上げ塗付部15でマニキュア液を少しずつ塗り伸ばして仕上げることができるので、爪の周縁などの細部への塗付仕上げを手早く的確に行える。
各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを上突湾曲状に形成するようにした。こうした液状体塗付具によれば、湾曲する爪の表面や唇など、塗付対象が湾曲している場合であっても、液状体を湾曲形状に沿って面状にしかも均一に塗付することができるので、液状体の塗付を手早く行うことができる。
各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、軸体5の中心軸線Qと直交する直線状に形成し、チップ列11を下方から見るとき、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Rを湾曲状に形成するようにした。こうした液状体塗付具によれば、チップ列中心線Pが上突湾曲状に形成してある液状体塗付具と同様に、湾曲する爪の表面や唇など、塗付対象が湾曲している場合であっても、液状体を湾曲形状に沿って面状にしかも均一に塗付することができるので、液状体の塗付を手早く行うことができる。
(実施例1)
図1ないし図3に本発明に係る液状体塗付具を化粧料塗付具に適用した実施例1を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1、図3に示す交差矢印と、矢印の近傍の前後、左右、上下の表記に従うこととする。図2において、符号1はマニキュア液(液状体)を収容するガラスびん製の容器本体、2は容器本体1の口部1aにねじ込み装着されるキャップであり、このキャップ2でマニキュア液を塗付するための塗付体3が支持されている。塗付体3は、キャップ2の装着穴2aに内嵌固定される連結頭部4と、連結頭部4の下部から連出されて容器本体1に収容される軸体5と、軸体5の下端に設けた液保持体6を一体に形成したプラスチック成形品からなる。塗付体3の形成素材としては、マニキュア液が溶剤を含んでいる場合には、ポリアミド樹脂やポリエチレンが好ましく、マニキュア液が溶剤を含んでいない場合には、エラストマーやポリプロピレン、またはアイオノマーやポリカーボネイトが好ましい。
図1ないし図3に本発明に係る液状体塗付具を化粧料塗付具に適用した実施例1を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1、図3に示す交差矢印と、矢印の近傍の前後、左右、上下の表記に従うこととする。図2において、符号1はマニキュア液(液状体)を収容するガラスびん製の容器本体、2は容器本体1の口部1aにねじ込み装着されるキャップであり、このキャップ2でマニキュア液を塗付するための塗付体3が支持されている。塗付体3は、キャップ2の装着穴2aに内嵌固定される連結頭部4と、連結頭部4の下部から連出されて容器本体1に収容される軸体5と、軸体5の下端に設けた液保持体6を一体に形成したプラスチック成形品からなる。塗付体3の形成素材としては、マニキュア液が溶剤を含んでいる場合には、ポリアミド樹脂やポリエチレンが好ましく、マニキュア液が溶剤を含んでいない場合には、エラストマーやポリプロピレン、またはアイオノマーやポリカーボネイトが好ましい。
液保持体6は、軸体5の下端に連続するへら状の扁平な保持板部10と、保持板部10の下端に形成されるチップ列11とで櫛状に形成されている。チップ列11は、5個の塗付チップ12と、隣接する塗付チップ12の間に形成される液保持用の4個のスリット13とで構成されている。各スリット13は保持板部10と交差する前後方向のスリットとして形成されており、各スリット13の左右幅は同じに設定されている。図3に示すように、各塗付チップ12は側面視において優弧円状に形成されており、優弧円の直径は保持板部10の前後厚みより大きく設定され、優弧円の円弧中心は保持板部10の厚み中心の延長上に位置している。また、各塗付チップ12の前端および後端は、図3に示すように同一平面上に位置している。
図1に示すように、保持板部10は保持板部10と正対する側から見て、軸体5の側から塗付チップ12の側へ向かって下拡がり状に形成されており、図3に示すように、保持板部10の前後厚みは、塗付チップ12の側から軸体5の側へ向かって徐々に薄く形成されている。保持板部10と軸体5の間には、他の部位に比べて幅狭で断面積の小さな弾性変形部14が設けられている。弾性変形部14が弾性変形することで、塗付チップ12に大きな塗付反力が作用するのを解消できる。
爪の表面は、爪の先端側から見て外突湾曲状になっている。こうした爪表面の湾曲形状に沿ってマニキュア液を面状にしかも均一に塗付するために、保持板部10と正対する側から見て、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを上突円弧状(上突湾曲状)に形成している。チップ列中心線Pの円弧中心を通る垂線は、軸体5の中心軸線Qより図1に向って右側へずらせている。各塗付チップ12の基端を結ぶ形状、および先端を結ぶ形状は、チップ列中心線Pと同心の円弧状になっている。爪の周縁などの細部に対してマニキュア液を的確に塗付するために、左右両端の塗付チップ12の外側縁を保持板部10の傾斜する左右側縁に連続させて、左右両端の塗付チップ12の先端隅部に鋭角の仕上げ塗付部15を設けている。
以上のように構成した実施例1の化粧料塗付具によれば、塗付チップ12に爪の押付け反力が作用したとしても、塗付チップ12の塗り幅が変化することはないので、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に適切に塗付することができる。また、塗付幅の変化に伴って生じていた、マニキュア液の濃淡や筋の発生などの塗付むらをよく防止できる。さらに、左右両端に位置する塗付チップ12の隅部で、マニキュア液を爪の細部にまで手早く的確に塗伸ばすことができるので、全体としてマニキュア液をユーザーの意図通りに的確に塗付することができる。
各塗付チップ12は前後方向のスリット13を介して隣接配置してチップ列11を形成し、また、塗付チップ12は、保持板部10の前外方および後外方へ突出する外形形状に形成して、前記スリット13の基端部を保持板部10の下縁に臨むようにしたので、保持板部10に付着したマニキュア液を、保持板部10の下縁からスリット13の内部へ的確に流動案内して、スリット13に保持させることができる。また、マニキュア液をスリット13に保持させたのち、爪の表面に塗り伸ばしながら面状に塗付することができるので、保持板部10に付着したマニキュア液を一定量ずつ均等に塗付することができ、マニキュア液の濃淡や筋の発生などの塗付むらをさらに効果的に防止できる。因みに、マニキュア液をへら状の保持板部10で直接塗付する場合には、塗付を開始した直後は大量のマニキュア液が爪の表面に塗付されるが、次第に塗付量が減少する傾向があり、マニキュア液を均等に塗付することはできない。
各塗付チップ12の外形を同形にして、各塗付チップ12の前端及び後端を同一平面上に位置させるようにしたので、各塗付チップ12が爪の表面に同時に接触した状態で、スリット13に保持されているマニキュア液を爪の表面に均等に塗付できる。従って、塗付作業に不慣れなユーザーであっても、マニキュア液を爪の表面に的確に塗付できる。なお、各塗付チップ12の外形が異なり、あるいは各塗付チップ12の前端及び後端が同一平面上に位置していない場合には、塗付チップ12を爪の表面に同時に接触させることができないので、マニキュア液を爪の表面に均等に塗付することが困難となる。
液保持体6を、軸体5の側から塗付チップ12の側へ向かって下拡がり状に形成し、さらに保持板部10と軸体5の間に、他の部位に比べて幅狭の弾性変形部14を形成したので、チップ列11が爪の表面に押付けられるとき、押圧力が一定以上になると弾性変形部14が弾性変形して、チップ列11に過大な塗付反力が作用することを解消できる。従って、チップ列11が必要以上に爪の表面に強く押付けられるのを防止して、マニキュア液を爪の表面に対してソフトなタッチで優しく塗付できる。
液保持体6の保持板部10の前後厚みを、塗付チップ12の側から軸体5の側へ向かって徐々に薄く形成するようにしたので、弾性変形部14の変形応力をさらに小さくできる。従って、マニキュア液を爪の表面に対してさらにソフトなタッチで優しく塗付できる。
左右両端の塗付チップ12の外側縁を、保持板部10の傾斜する左右側縁に連続させて、左右両端の塗付チップ12の先端隅部に鋭角の仕上げ塗付部15を設けるようにしたので、マニキュア液を爪の表面に塗付する場合に、鋭角の仕上げ塗付部15でマニキュア液を少しずつ塗り伸ばして仕上げることができ、爪の周縁などの細部への塗付仕上げを手早く的確に行うことができる。
各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを上突湾曲状に形成したので、マニキュア液を爪の湾曲形状に沿って面状にしかも均一に塗付することができ、マニキュア液の塗付を手早く行うことができる。
(実施例2)
図4に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例2を示す。実施例2の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを下突円弧状(下突湾曲状)に形成した。また、チップ列中心線Pの円弧中心を通る垂線は、軸体5の中心軸線Qより図4に向って左側へずらせた。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
図4に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例2を示す。実施例2の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを下突円弧状(下突湾曲状)に形成した。また、チップ列中心線Pの円弧中心を通る垂線は、軸体5の中心軸線Qより図4に向って左側へずらせた。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
上述のように、チップ列中心線Pを下突円弧状に形成することによっても、実施例1の化粧料塗付具と同様に、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に塗付することができる。また、下突円弧状のチップ列11の下端を、爪半月側の爪の周縁にあてがった状態でマニキュア液を爪の表面に塗付することにより、マニキュア液の塗付をより速やかに行うことができる。
(実施例3)
図5に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例3を示す。実施例3の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、中心軸線Qと斜めに交差する直線状に形成した。これによっても、実施例1の化粧料塗付具と同様に、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に塗付することができる。また、各塗付チップ12の下端を結ぶ線が左端側の塗付チップ12へ向かって下り傾斜する直線状となるので、左端側の塗付チップ12の仕上げ塗付部15で細部の仕上げ塗付を行うときに、他の塗付チップ12が仕上げ塗布の邪魔になることを防止できる。
図5に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例3を示す。実施例3の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、中心軸線Qと斜めに交差する直線状に形成した。これによっても、実施例1の化粧料塗付具と同様に、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に塗付することができる。また、各塗付チップ12の下端を結ぶ線が左端側の塗付チップ12へ向かって下り傾斜する直線状となるので、左端側の塗付チップ12の仕上げ塗付部15で細部の仕上げ塗付を行うときに、他の塗付チップ12が仕上げ塗布の邪魔になることを防止できる。
(実施例4)
図6に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例4を示す。実施例4の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、実施例1のチップ列中心線Pと同様に上突湾曲状に形成し、さらに、チップ列中心線Pの円弧中心を通る垂線を軸体5の中心軸線Q上に設けて、チップ列11を左右対称に形成した。これによっても、実施例1の化粧料塗付具と同様に、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に塗付することができる。また、チップ列11が左右対称に形成したので、各塗付チップ12によるマニキュア液の塗付を、前面と後面の違いや、左半部と右半部の違い、あるいは化粧料塗付具を使用するときの左右の腕の違いや、利き腕の違いとは無関係に円滑に行うことができる。
図6に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例4を示す。実施例4の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、実施例1のチップ列中心線Pと同様に上突湾曲状に形成し、さらに、チップ列中心線Pの円弧中心を通る垂線を軸体5の中心軸線Q上に設けて、チップ列11を左右対称に形成した。これによっても、実施例1の化粧料塗付具と同様に、複数の塗付チップ12の左右幅寸法に応じた一定の幅で、マニキュア液を爪の表面に塗付することができる。また、チップ列11が左右対称に形成したので、各塗付チップ12によるマニキュア液の塗付を、前面と後面の違いや、左半部と右半部の違い、あるいは化粧料塗付具を使用するときの左右の腕の違いや、利き腕の違いとは無関係に円滑に行うことができる。
(実施例5)
図7(a・b)に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例5を示す。実施例5の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、軸体5の中心軸線Qと直交する直線状に形成し、チップ列11を下方から見るとき、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Rを湾曲状に形成した。これによっても、チップ列中心線Pが上突湾曲状に形成した化粧料塗付具と同様に、マニキュア液を爪の湾曲形状に沿って面状にしかも均一に塗付することができるので、マニキュア液の塗付を手早く的確に行うことができる。
図7(a・b)に、本発明に係る化粧料塗付具(液状体塗付具)の実施例5を示す。実施例5の化粧料塗付具では、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Pを、軸体5の中心軸線Qと直交する直線状に形成し、チップ列11を下方から見るとき、各塗付チップ12の中心を通るチップ列中心線Rを湾曲状に形成した。これによっても、チップ列中心線Pが上突湾曲状に形成した化粧料塗付具と同様に、マニキュア液を爪の湾曲形状に沿って面状にしかも均一に塗付することができるので、マニキュア液の塗付を手早く的確に行うことができる。
(実施例6)
図8(a)〜(c)に、塗付チップ12の変形例を示す。図8(a)では、塗付チップ12の基本形状を優弧円状に形成したうえで、その前側を垂直に切欠いて面積の大きな塗付面16を形成した。図8(b)では、塗付チップ12を2等辺三角形状に形成して、塗付チップ12の前後に傾斜する塗付面16を形成した。図8(c)では、塗付チップ12を四角形状に形成して、塗付チップ12の前後に平行な垂直の塗付面16を形成した。以上のように構成した図8(a)〜(c)の化粧料塗付具によっても、スリット13に保持されたマニキュア液を爪の表面に塗付したのち、各塗付面16で塗伸ばすことにより、マニキュア液を均一な厚みで塗付することができる。
図8(a)〜(c)に、塗付チップ12の変形例を示す。図8(a)では、塗付チップ12の基本形状を優弧円状に形成したうえで、その前側を垂直に切欠いて面積の大きな塗付面16を形成した。図8(b)では、塗付チップ12を2等辺三角形状に形成して、塗付チップ12の前後に傾斜する塗付面16を形成した。図8(c)では、塗付チップ12を四角形状に形成して、塗付チップ12の前後に平行な垂直の塗付面16を形成した。以上のように構成した図8(a)〜(c)の化粧料塗付具によっても、スリット13に保持されたマニキュア液を爪の表面に塗付したのち、各塗付面16で塗伸ばすことにより、マニキュア液を均一な厚みで塗付することができる。
上記の実施例では、マニキュア液を塗付する化粧料塗付具について説明したが、本発明に係る化粧料塗付具は、液状の口紅を唇に塗付する際や、液状の眉墨を顔肌に塗付する際などにも使用することができる。その場合には、弾性変形部14が弾性変形することで、塗付チップ12に過大な塗付反力が作用するのを解消できるので、口紅や眉墨を塗付する際に、強い押圧刺激が唇や顔肌に作用するのを防止しながら、液状の化粧料をソフトなタッチで優しく塗付できる。さらに、本発明に係る液状体塗付具は、液状絆創膏をひび、あかぎれ、傷口などに塗付する薬液塗付具として使用することができる。上記以外に、保持板部10およびチップ列11は軸体5の上下両端に設けてあってもよく、その場合には、片方の保持板部10およびチップ列11を使用するとき、他方の保持板部10およびチップ列11を軸体5に装着したキャップで保護するのが好ましい。
1 容器本体
2 キャップ
3 塗付体
5 軸体
6 液保持体
10 保持板部
11 チップ列
12 塗付チップ
13 スリット
14 弾性変形部
15 仕上げ塗付部
2 キャップ
3 塗付体
5 軸体
6 液保持体
10 保持板部
11 チップ列
12 塗付チップ
13 スリット
14 弾性変形部
15 仕上げ塗付部
Claims (8)
- 液状体を塗付する塗付体(3)を備えており、
塗付体(3)は軸体(5)と、液状体を保持する液保持体(6)を一体に備えたプラスチック成形品からなり、
液保持体(6)が、軸体(5)の下端に連続する扁平な保持板部(10)と、保持板部(10)の下端に突設される複数の塗付チップ(12)と、隣接する塗付チップ(12)の間に形成される液保持用のスリット(13)とを備えていることを特徴とする液状体塗付具。 - 複数の塗付チップ(12)は、保持板部(10)と交差する前後方向のスリット(13)を介して隣接配置されてチップ列(11)を形成しており、
塗付チップ(12)は、保持板部(10)の前外方および後外方へ突出する外形形状に形成されて、前記スリット(13)の基端部が保持板部(10)の下縁に臨んでいる請求項1に記載の液状体塗付具。 - チップ列(11)の片方の端部から見て、各塗付チップ(12)の外形が同形に設定されて、各塗付チップ(12)の前端及び後端が同一平面上に位置している請求項2に記載の液状体塗付具。
- 液保持体(6)が、保持板部(10)と正対する側から見て、軸体(5)の側から塗付チップ(12)の側へ向かって下拡がり状に形成されており、
保持板部(10)と軸体(5)の間に、他の部位に比べて幅狭の弾性変形部(14)が設けられている請求項1から3のいずれかひとつに記載の液状体塗付具。 - 液保持体(6)の保持板部(10)の前後厚みが、塗付チップ(12)の側から軸体(5)の側へ向かって徐々に薄く形成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の液状体塗付具。
- 左右両端の塗付チップ(12)の外側縁を保持板部(10)の傾斜する左右側縁に連続させて、左右両端の塗付チップ(12)の先端隅部に鋭角の仕上げ塗付部(15)が設けられている請求項4に記載の液状体塗付具。
- 各塗付チップ(12)の中心を通るチップ列中心線(P)が、保持板部(10)と正対する側から見て、上突湾曲状に形成されている請求項1から6のいずれかひとつに記載の液状体塗付具。
- 各塗付チップ(12)の中心を通るチップ列中心線(P)が、保持板部(10)と正対する側から見て、軸体(5)の中心軸線と直交する直線状に形成されており、
チップ列(11)の下方から見て、各塗付チップ(12)の中心を通るチップ列中心線(R)が湾曲状に形成されている請求項1から6のいずれかひとつに記載の液状体塗付具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102501174B1 (ko) * | 2022-10-19 | 2023-02-16 | 박준형 | 브러쉬, 브러쉬봉 및 마개가 일체로 형성된 용기 마개 |
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JPH0613714U (ja) * | 1992-08-03 | 1994-02-22 | フィグラ株式会社 | 化粧料容器 |
JP2006296625A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Nakatoku Kogyo Kk | 化粧材の塗布具と、塗布具付き化粧材容器 |
WO2012144437A1 (ja) * | 2011-04-22 | 2012-10-26 | 株式会社アールテック・ウエノ | 薬液アプリケータ |
-
2019
- 2019-05-09 JP JP2019088935A patent/JP2020182736A/ja active Pending
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