JP2023058812A - まつ毛カールの施術方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上まつ毛へのカールの形成と上まつ毛に人工毛を固定する施術とを同時に実現出来れば、上まつ毛のボリューム感が高まり、高い美容効果が期待出来るが、耐久性や施術の困難さから、その実現はむずかしかった。【解決手段】上まつ毛に、その根元から間隔をあけて人工毛を固定し、半円筒状に膨出したカールロッドを上まぶたの縁に沿って貼り付け、この上まつ毛をカールロッド上面に整列させ、人工毛の上に粘着テープを被せ、その根元付近に還元剤を塗布して、ケラチン分子のシスチン結合を解消させ、その後、還元剤を拭き取り、テープを剥がし、上まつ毛のバラつきを修正し、別の粘着テープを人工毛の上に貼り、還元剤を塗布した箇所に酸化剤を塗布してケラチン分子を再結合させて、永続的なカールを形成する。【選択図】図6
Description
この発明は美容術、詳しくは、上まつ毛にカールを形成する美容術に関するものである。
上まつ毛に上向きのカールを形成する美容術は、目をぱっちりと大きく見せる効果があるとして、下がりまつ毛の多い日本女性には特に支持されており、全国の美容院やエステサロンなどにおいて広く実施されている。又、上まつ毛に人工毛を継ぎ足す「まつエク」と称される美容術も、上まつ毛にボリューム感を付与出来るとして、脚光を浴びている。
なし
単に上まつ毛にカールを形成するだけではなく、「まつエク」とこの上まつ毛へのカールの形成とを同時に実現出来れば、上まつ毛のボリューム感が高まり、目を一層ぱっちりと見せられ、美容効果も一段と高まることは当然であるが、耐久性や施術のむずかしさから、これらを同時に実現出来る施術方法はなかなか見当たらなかった。
従来においては、多くの場合、上まつ毛にカールを形成してから、人工毛を上まつ毛に装着固定していたが、上まつ毛がカールしていると、人工毛を固定する為に用いるグルーの十分な塗布面積を確保しづらく、上まつ毛への人工毛の安定した装着が困難であった。
又、カールしているので、上まつ毛の毛先は上向きに弯曲しており、人工毛装着の際にこれが邪魔になり、仕上がりにばらつきが生じやすかった。
又、カールしているので、上まつ毛の毛先は上向きに弯曲しており、人工毛装着の際にこれが邪魔になり、仕上がりにばらつきが生じやすかった。
目の粘膜の近くから上まぶたに向って上まつ毛が生えている幅があり、この幅を上まつ毛の層というが、この上まつ毛の層の位置によってカールの具合が変わるので、同じカールの人工毛を装着しても、大きくばらついて見えてしまっていた。
更に、上まつ毛がカールしているので、根元からの人工毛を装着する位置が少しでもずれると、大きくばらついて見えてしまっていた。又、従来においては、まつ毛にカールを付与する際には、事前に上まつ毛をまっすぐに伸ばし、向きを整えるワインディングという作業を行い、その後、カールロッドの上面に接着剤で一本ずつ上まつ毛を固定していたが、この作業にはかなりの時間がかかると共に、ワインディングの際には上まつ毛が引っ張られるので、上まつ毛には余分な負担がかかっていた。
一方、上まつ毛にカールを形成した後は、上まつ毛を洗浄してカール形成の為に使用したカール剤を上まつ毛から除去するのであるが、カール剤を完全に落としきれず、上まつ毛表面にカール剤が残留してしまうことが多く、このため、上まつ毛と人工毛とのグルーによる接着がうまく行われず、上まつ毛から人工毛が外れやすいという重大な問題もあった。
この様に、従来の手法においては、上まつ毛に装着固定された人工毛がばらついて見えてしまい勝ちで、ばらつきのないすっきりとした仕上がりにするには高い技術力と十分な作業時間を必要としていた。
又、上まつ毛と人工毛との結合が不十分で、上まつ毛に装着された人工毛が外れやすく、長期間の装用に耐えられず、短期間で人工毛が脱落してしまうことも多かった。
又、上まつ毛と人工毛との結合が不十分で、上まつ毛に装着された人工毛が外れやすく、長期間の装用に耐えられず、短期間で人工毛が脱落してしまうことも多かった。
本発明者は、上まつ毛に人工毛を装着固定する「まつエク」と称される美容術と上まつ毛にカールを形成する美容術とを同時に実施して、その相乗効果を得んと鋭意研究を行った結果、仕上り具合、作業性及び耐久性において十分満足すべき新たな施術方法を開発することに成功し、本発明としてここに提案するものである。
上まつ毛に、その根元から1mm程度の間隔をあけてまつ毛エクステンション用の人工毛を装着固定すると共に、表面側が半円筒状に膨出したシリコーン樹脂製のカールロッドを上まぶたの縁に沿って貼り付けた後、人工毛が装着固定された上まつ毛をこのカールロッド上面に整列させ、整列された人工毛全体の上に粘着性のテープ状物質を被せることにより、人工毛が装着固定された上まつ毛をカールロッド上面に固定し、この状態において、上まつ毛の根元付近の人工毛が存在していない箇所に還元剤を含む第1のカール剤を塗布し、還元剤の作用によって上まつ毛中のケラチン分子のシスチン結合を解消させ、その後、この第1のカール剤を拭き取ると共に粘着性のテープ状物質を剥がし、カールロッド上の上まつ毛の緩みやバラつきを修正してから、別の粘着性のテープ状物質を再度人工毛の上に貼り、前回第1のカール剤を塗布した箇所に酸化剤を含む第2のカール剤を塗布して上まつ毛のケラチン分子を再結合させ、上まつ毛の根元付近に弾力のある永続的なカールを形成し、その後、塗布した第2のカール剤を拭き取り、粘着性のテープ状物質を剥がして、カールロッドを撤去することにより、人工毛を装着固定した上まつ毛にカールを形成した。
上まつ毛にカールを付与する前に、予め上まつ毛に人工毛を装着固定するので、上まつ毛側面に直線状の十分な接着面積を確保出来、しかも、上まつ毛表面にはカール剤などの異物は付着していないので、人工毛の上まつ毛への固定が強固で、外れにくく、従来の施術方法のものに比べてはるかに高い耐久性を有する。
又、この様に、カール作業に先立ち、予め上まつ毛に人工毛を装着固定するので、カールロッド上での上まつ毛の整列作業も容易で、スピーディーに整然と上まつ毛をカールロッド上に配列できる。
更に、人工毛が装着固定された上まつ毛のカールロッド上への固定は粘着性のテープ状物質を人工毛の上に貼り付けることにより一挙に行われるので、ワインディングの後、接着剤を用いて上まつ毛を一本ずつカールロッドに貼り付ける面倒な作業が不要となり、作業のスピードアップを図ることが出来る。
従って、この施術方法を用いれば、特別な技術を要することなく、一般の施術者でも長さとボリューム感を持った理想的なカールを人工毛の装着固定された上まつ毛に簡単、スピーディーに実現出来る。又、耐久性にも優れており、装着固定された人工毛が短期間で脱落するおそれも極めて少なく、従来のものに比べはるかに長い耐用期間を有し、仕上がり具合、作業性、耐久性において、従来の施術方法に比べ、格段に優れている。
上まつ毛に、その根元から1mm程度の間隔をあけてまつ毛エクステンション用の人工毛を装着固定すると共に、表面側が半円筒状に膨出したシリコーン樹脂製のカールロッドを上まぶたの縁に沿って貼り付けた後、人工毛が装着固定された上まつ毛をこのカールロッド上面に整列させ、人工毛の上に粘着性のテープ状物質を被せることにより、人工毛が装着固定された上まつ毛をカールロッド上面に固定し、この状態において、上まつ毛の根元付近の人工毛が存在していない箇所に還元剤を含む第1のカール剤を塗布し、還元剤の作用によって上まつ毛中のケラチン分子のシスチン結合を解消させ、その後、この第1のカール剤を拭き取ると共に粘着性のテープ状物質を剥がし、カールロッド上の上まつ毛の緩みやバラつきを修正してから、別の粘着性のテープ状物質を再度人工毛の上に貼り、前回第1のカール剤を塗布した箇所に酸化剤を含む第2のカール剤を塗布して上まつ毛のケラチン分子を再結合させ、上まつ毛の根元付近に弾力のある永続的なカールを形成し、その後、塗布した第2のカール剤を拭き取り、粘着性のテープ状物質を剥がして、カールロッドを撤去する点に最大の特徴が存する。
図面を参照しながら、この発明に係るまつ毛カールの施術方法の実施例について説明する。
まず初めに、上まぶたの縁に沿って生えている上まつ毛1に図1に示す様に、まつ毛エクステンションと称される人工毛2を装着固定する。この実施例においては、上まつ毛1に人工毛2を固定する方法は、固定の確実さ、作業の容易さから、本件出願人が特願2020-194102号として提案した手法を用いたが、他の方法であっても良い。
まず初めに、上まぶたの縁に沿って生えている上まつ毛1に図1に示す様に、まつ毛エクステンションと称される人工毛2を装着固定する。この実施例においては、上まつ毛1に人工毛2を固定する方法は、固定の確実さ、作業の容易さから、本件出願人が特願2020-194102号として提案した手法を用いたが、他の方法であっても良い。
又。この人工毛2の装着固定の際、図1に示す様に、人工毛2の下端3と上まつ毛1の根元との間は1mm程度間隔をあけ、上まつ毛1の根元に人工毛非装着部分Aを形成する。つまり、上まつ毛1の根元から上方1mm程度までの部分には、人工毛2は存在していないことになる。上まつ毛1に装着固定する人工毛2は1本に限らず、複数本であっても良い。
この様に上まつ毛1に人工毛2を装着固定したら、図2に示す様に、カールロッド4を閉じた上まぶた5の縁に沿って貼り付ける。次に、図3に示す様に、上まつ毛1とこれに装着固定されている人工毛2をこのカールロッド4の上面に整列させる。なお、図中8はまゆ毛、9は下まつ毛である。
カールロッド4とは、図4及び図5に示す様に、表面側に半円筒状に膨出したカール形成用凸条6が突設された、上まつ毛1にカールを付与させる為に用いるシリコーン樹脂製の資材である。なお、カール形成用凸条6の大きさが異なるカールロッド4を数個用意しておき、上まつ毛1の実現したいカールの大きさに応じて、最適のサイズのものも選択する様にしても良い。
そして、このカールロッド4の上面に、図3に示す様に、人工毛2が固定された上まつ毛1を整列させたなら、図6に示す様に、人工毛2の上に粘着性のテープ状物質7を被せ、人工毛2をカールロッド4に固定する。図7は、図6における、上まつ毛1、人工毛2、カールロッド4、粘着性のテープ状物質7の位置関係を示したものである。
なお、粘着性のテープ状物質7とは、薄い布状やフィルム状の物質の一方の面に接着剤層が形成された物質であり、顔面の保湿の為に用いる目元部分用の保湿パックや「まつエク」施術の際に用いる皮膚保護用テープなどがこれに該当する。
この粘着性のテープ状物質7を人工毛2に被せた状態においては、図6に示す様に、上まつ毛1の根元の人工毛非装着部分Aには粘着性のテープ状物質7は被せられていないので、上まつ毛1のこの部分は露出している。
なお、粘着性のテープ状物質7とは、薄い布状やフィルム状の物質の一方の面に接着剤層が形成された物質であり、顔面の保湿の為に用いる目元部分用の保湿パックや「まつエク」施術の際に用いる皮膚保護用テープなどがこれに該当する。
この粘着性のテープ状物質7を人工毛2に被せた状態においては、図6に示す様に、上まつ毛1の根元の人工毛非装着部分Aには粘着性のテープ状物質7は被せられていないので、上まつ毛1のこの部分は露出している。
次に、上まつ毛1の根元の人工毛非装着部分Aに還元剤を含む第1のカール剤を塗布し、還元反応によりその部分の上まつ毛1中のケラチン分子のシスチン結合を解消させて上まつ毛1のこの部分の弾力をなくし、柔かくする。
弾力がなくなり、柔かくなったら、塗布されていたこの第1のカール剤を拭き取り、人工毛2を固定していた粘着性のテープ状物質7を剥がす。その後、第1のカール剤の作用により伸びたり、弛んだり、バラついた上まつ毛1をカールロッド4上に整列し直し、別の粘着性のテープ状物質7を再び人工毛2の上に貼り、前記第1のカール剤を塗布した箇所に酸化剤を含む第2のカール剤を塗布する。図8は、この様にしてカールが形成された人工毛2が装着固定された上まつ毛1である。
この第2のカール剤の塗布により、上まつ毛1を構成しているケラチン分子は再結合して、弾力のある永続的なカールがこの上まつ毛1の根元の人工毛非装着部分Aに形成される。そして、この様にしてカールが形成されたなら、塗布されている第2のカール剤を拭き取ると共に、粘着性のテープ状物質7を剥がし、カールロッド4を撤去してこの施術は完了する。
この実施例は、上記の通りの構成からなるものであり、 上まつ毛1にカールを付与する前に、予め上まつ毛1に人工毛2を装着固定するので、上まつ毛1側面に直線状の十分な接着面積を確保出来、しかも、上まつ毛1の表面にはカール剤などの異物は付着していないので、人工毛2の上まつ毛1への固定が強固で、外れにくく、従来の施術方法のものに比べてはるかに高い耐久性を有する。
又、この様に、カール作業前に先立ち、予め上まつ毛1に人工毛2を装着固定するので、カールロッド4上での上まつ毛1の整列作業も容易で、スピーディーに整然と上まつ毛1をカールロッド4上に配列できる。
更に、人工毛2が装着固定された上まつ毛1のカールロッド4上への固定は粘着性のテープ状物質7を人工毛2の上に貼り付けることにより一挙に行われるので、ワインディングの後、接着剤を用いて上まつ毛1を一本ずつカールロッド4に貼り付ける面倒な作業が不要となり、作業のスピードアップを図ることが出来る。
従って、この施術方法を用いれば、特別な技術を要することなく、一般の施術者でもボリューム感を持った理想的なカールを人工毛の装着固定された上まつ毛に簡単、スピーディーに形成することが出来る。又、耐久性にも優れており、装着固定された人工毛が短期間で脱落するおそれも極めて少なく、従来の施術方法のものに比べて、はるかに長い耐用期間を有し、仕上り具合、作業性、耐久性において、従来の施術方法に比べ、格段に優れている。
美容の分野において大いに利用可能である。
1 上まつ毛
2 人工毛
3 下端
4 カールロッド
5 上まぶた
6 カール形成用凸条
7 粘着性のテープ状物質
8 まゆ毛
9 下まつ毛
A 人工毛非装着部分
2 人工毛
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7 粘着性のテープ状物質
8 まゆ毛
9 下まつ毛
A 人工毛非装着部分
Claims (1)
- 上まつ毛に、その根元から1mm程度の間隔をあけてまつ毛エクステンション用の人工毛を装着固定すると共に、表面側が半円筒状に膨出したシリコーン樹脂製のカールロッドを上まぶたの縁に沿って貼り付けた後、人工毛が装着固定された上まつ毛をこのカールロッド上面に整列させ、人工毛の上に粘着性のテープ状物質を被せることにより、人工毛が装着固定された上まつ毛をカールロッド上面に固定し、この状態において、上まつ毛の根元付近の人工毛が存在していない箇所に還元剤を含む第1のカール剤を塗布し、還元剤の作用によって上まつ毛中のケラチン分子のシスチン結合を解消させ、その後、この第1のカール剤を拭き取ると共に粘着性のテープ状物質を剥がし、カールロッド上の上まつ毛の緩みやバラつきを修正してから、別の粘着性のテープ状物質を再度人工毛の上に貼り、前回第1のカール剤を塗布した箇所に酸化剤を含む第2のカール剤を塗布して上まつ毛のケラチン分子を再結合させ、上まつ毛の根元付近に弾力のある永続的なカールを形成し、その後、塗布した第2のカール剤を拭き取り、粘着性のテープ状物質を剥がして、カールロッドを撤去することを特徴とするまつ毛カールの施術方法。
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JP2021168542A JP2023058812A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | まつ毛カールの施術方法 |
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