JP3856395B2 - 自己整列工程を利用した電界効果トランジスタチャンネル構造を持つスキャニングプローブマイクロスコープの探針製造方法 - Google Patents

自己整列工程を利用した電界効果トランジスタチャンネル構造を持つスキャニングプローブマイクロスコープの探針製造方法 Download PDF

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Description

本発明は電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor;FET)チャンネル構造を持つスキャニングプローブマイクロスコープ(Scanning Probe Microscope;SPM)の探針を製造する方法であって、さらに詳細にはナノ素子の製作が容易なSPMの探針の製造方法に関する。
最近、携帯用通信端末機、電子手帳など小型製品への需要が増加するにつれて超小型高集積不揮発性記録媒体の必要性が増加しつつある。既存のハードディスクは小型化し難く、フラッシュメモリは高集積度を達成し難いので、その代案として走査探針を利用した情報保存装置及び方法が工夫されている。
探針はいろいろなSPM技術に利用される。例えば、探針と試料間に印加される電圧差によって流れる電流を検出して情報を再生する走査トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope;STM)、探針と試料間の原子間力を利用する原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope;AFM)、試料の磁場と磁化された探針間の力を利用する磁気力顕微鏡(Magnetic Force Microscope;MFM)、可視光線の波長による解像度限界を改善した近接場走査光学顕微鏡(Scanning Near−Field Optical Microscope;SNOM)、試料と探針間の静電力を利用した静電力顕微鏡(Electrostatic Force Microscope;EFM)などに利用される。
このようなSPM技術を利用して情報を高速及び高密度に記録及び再生するためには数十ナノメータ直径の小さな領域に存在する表面電荷を検出できなければならず、記録及び再生速度を向上させるためにカンチレバーをアレイ形態に製作できなければならない。
図1A及び図1Bは、特許文献1(大韓民国特許公開第2001−45981号公報)に記載されたFETチャンネル構造が形成されたSPMの探針に関する斜視図及び部分拡大図である。
図1Aを参照すれば、半導体基板20がエッチングされて形成された探針10が基板20から棒状に突出しており、探針10と基板20とが接続される末端部の左右に電極パッド20a、20bが互いに対向している。
図1Aの円部分Aを拡大した図1Bを参照すれば、探針10のV型チップの端部の傾斜面にソース11及びドレイン13領域が形成されており、その間にチャンネル領域12が形成されている。
このような構造を持つ探針のチップは、カンチレバーの末端に位置するためにアレイ形態に製作し難く、かつ数十ナノメータの半径を持つように製造し難い。従来の技術では、このような探針を製造するために、カンチレバー上に垂直に位置するように酸化工程などの諸般工程を経て、数十ナノミリメータサイズの半径を持つチップを製造する。
しかし、数マイクロメータ高さのチップが形成された状態では、写真エッチング工程の精度が大きく落ちるために、短いチャンネル長を持つソース及びドレイン領域を形成し難く、拡散工程を通じて短いチャンネル長を具現するとしても、写真エッチング工程の整列誤差によって短いチャンネルの中心がチップの端部に整列され難い問題点がある。
大韓民国特許公開第2001−45981号公報
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は前述した従来技術の問題点を改善するためのものであり、本発明は、FETチャンネル構造を持つSPMの探針において、チップの最端部に小さなチャンネル長を持つソースおよびドレインを形成してチャンネルの中心をチップの最端部に整列させるチップを形成する自己整列工程を利用した探針製造方法に関する。
前記技術的課題を達成するために本発明は、半導体基板の表面に第1形態のマスク膜を形成した後、前記マスク膜によりマスキングされる領域を除外した基板の領域にソース領域及びドレイン領域を形成する第1段階と、前記マスク膜と直交するように第1形態の感光剤をパターニングした後、エッチング工程を行って前記マスク膜を第2形態に形成する第2段階と、前記マスク膜によりマスキングされる領域を除外した基板の領域をエッチングして探針を形成する第3段階と、を含むことを特徴とする探針の製造方法を提供する。
前記第1形態はストライプ状であり、前記第2形態は方形であることが望ましい。
前記第3段階で、熱拡散工程を行って前記ソース領域とドレイン領域間の幅を狭めることがさらに望ましい。
前記不純物がn型である場合に前記基板はp型であり、前記不純物がp型である場合に前記基板はn型である。
以下、本発明の実施例による自己整列工程を利用したFETチャンネル構造を持つ探針の製造方法を図面を参照して詳細に説明する。
図2Aないし図2Iは、本発明の実施例によるFETチャンネル構造を持つ探針の製造方法を示す工程図である。
本発明の実施例による探針の製造方法は、ソース及びドレイン領域の形成段階、マスクを所定形態にエッチングする段階、探針の形成段階に区分される。ここで、ソース及びドレイン領域形成段階で使われたマスクを探針形成のためのエッチング工程のマスクとして利用する自己整列方法を使用することが本発明の特徴である。
第1に、ソースS及びドレインD領域を形成するために、図2Aに図示されたような写真エッチング工程および図2Bに図示されたようなイオン注入工程を行う。
まず、図2Aに図示されたように、基板31の上面にマスク膜33aを形成し、感光剤35aをその上面に塗布した後にストライプ状のマスク38aをその上部に配置して露光、現像及びエッチング工程を行う。
次に、図2Bに図示されたように、ストライプ状に形成されたマスク膜33bを除外した領域にイオン注入工程を行ってソース及びドレイン領域32、34を形成する。
ここで、基板31がn型である場合にイオン注入工程を利用してソース及びドレイン領域32、34をp型不純物でドーピングし、基板31がp型である場合にソース及びドレイン領域32、34をn型不純物でドーピングする。
後述するチップ30の形成段階で、図2Fに図示されたマスク膜33cはチップ30の上部に位置してエッチング工程実行時にマスクの役割をするので、図2Bの工程段階でマスク膜33bの幅は所定のサイズを維持する必要がある。したがって、前記図2Aの写真エッチング段階で、ストライプ状のマスク膜33aの幅を縮めるのには限界がある。
また、図2Hに図示されたソースとドレイン領域32、34間のチャンネル領域36の幅は図2Gの工程段階でマスク膜33cの幅に依存するので、本発明による探針製造方法では、チャンネル領域36の幅を狭めるために図2Gに図示された工程においてイオン注入工程後に別の熱処理工程を行い、マスク膜33cの幅は一定に維持しつつソースとドレイン領域32、34間チャンネル領域36の長さを縮める方法を提案する。
第2に、マスク膜33bを方形に形成するために図2C及び図2Dに図示された写真エッチング工程およびエッチング工程を行う。
まず、図2Cに図示されたように、基板31の上面にマスク膜33bを覆うように感光剤35cを塗布した後、その上部にマスク膜33bと直交するようにストライプ状のマスク38cを配置し、露光、現像及びエッチング工程のような写真エッチング工程を行って感光剤35cを図2Dに図示されたようにマスク膜33bに直交するストライプ状の感光剤35dでパターニングする。
次に、図2Dに図示されたように、感光剤35dにより覆われていないマスク膜33bの露出部分をドライエッチングする。露出部分がエッチングされてマスク膜33cの形態が方形に変形されたのが図2Eに図示されている。
図2Eに図示されたように、エッチング工程を行ってマスク膜33cの形態を方形に変形した後、感光剤35dを除去する。
最後に、探針を形成するために、この方形のマスク膜33cをマスクとして、図2Fに図示されたようにウェットまたはドライエッチング工程を行ってチップを形成する。
図2Gを参照すれば、チップ30の傾斜面にソース及びドレイン領域32、34が形成されており、チップ30の頂上部にマスク膜33cが位置している。このマスク膜33cを除去した後、熱拡散工程を実施して探針のチップ30の頂上部をさらに鋭くしチャンネル36の長さをさらに縮めることができる。
次の図2Hに図示されたように、チップ30のチャンネル領域36の左右シリコン層をドーピングしてソース及びドレイン領域32、34を拡張する。基板31の上面一部が絶縁されるように拡張されたソース及びドレイン領域にそれぞれ連結される絶縁層37を形成する。
図2Iに、基板31の背面をエッチングしてチップ30を完成する工程が図示されている。
図面を参照すれば、シリコン基板31の上面一部に絶縁層37が積層されており、絶縁層37の上面には電極39がソース及びドレイン領域32、34と連結されている。基板31表面のシリコン層からカンチレバー41が延びており、カンチレバー41の表面に垂直な方向にチップ30が形成されている。
本発明の実施例による探針形成方法は、ソース及びドレイン領域32、34を形成するために使われたマスク膜33を、探針のチップ30を形成するためのマスクとして利用する自己整列方法を利用することを特徴とするものであり、図2Iに図示された半導体探針の形態と異なる形態の探針を製造するための工程にも図2Aないし図2Iに図示された工程が利用されうる。
次に図3及び図4を参照して本発明の実施例による探針製造方法により製造された探針を利用して情報を再生及び記録する方法を説明する。
図3を参照すれば、誘電体層47を含む記録媒体40の正の表面電荷上に本発明の実施例による探針30を位置させる場合、表面電荷で発生する電界によりチップの端部に少数キャリアである電子のチャンネルが形成され、ソース領域32とドレイン領域34間の電圧差により電流が流れて表面電荷を感知する。
図4を参照すれば、本発明の実施例による探針30を記録媒体40の誘電体層47の上部に置いて、ソース32及びドレイン34領域とチップ30の本体部とに同じ電圧を印加すれば、接地されたボトム電極49とチップ30の端部間に集中する電界により誘電体が分極されて媒体表面に情報が記録される。
本発明の実施例による探針の製造方法は、ソースとドレイン領域間に存在するチャンネル中央をチップの端部中央に形成できる自己整列方法を利用して、探針のカンチレバーの末端部に垂直に形成されるチップに短いチャンネル長を持つトランジスタを具現することによって、記録媒体上に微小な領域に存在する小量の表面電荷を感知できる走査探針技術を利用したナノ素子を製作するのに容易である。
また、本発明の実施例による探針の製造方法により製造された探針を利用して走査探針技術を応用した大容量、超小型保存装置に情報を記録及び再生する場合、強誘電体の分極により発生する小さな表面電荷を再生するか、または記録媒体に分極を発生させて電荷を記録するのに容易である。
前記説明で多くの事項が具体的に記載されているが、これらは発明の範囲を限定するものというよりは、望ましい実施例の例示として解釈されねばならない。
例えば、当業者ならば本発明の技術的思想により製造された多様な形態の探針を利用して情報を記録及び再生できる装置を製造できる。ゆえに、本発明の範囲は説明された実施例によって定められるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められねばならない。
本発明による探針の製造方法は、チップの中央と、ソースとドレイン領域間に存在するチャンネルの中央とを一致させて数十ナノメータサイズの半径を持つチップを具現できる。したがって、このようなチップを持つ探針を利用したナノ素子を容易に製造できる。
特許文献1に開示されたSPMの探針を示す図面である。 図1AのA部分を拡大した拡大図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法を示す工程図である。 本発明の実施例による探針の製造方法により製造された探針を利用して情報を再生する方法を簡略に示す図面である。 本発明の実施例による探針の製造方法により製造された探針を利用して情報を記録する方法を簡略に示す図面である。

Claims (6)

  1. 半導体基板の表面に第1形態のマスク膜を形成した後、前記マスク膜によりマスキングされる領域を除外した基板の領域にソース領域及びドレイン領域を形成する第1段階と、
    前記マスク膜と直交するように第1形態の感光剤をパターニングした後、エッチング工程を行って前記マスク膜を第2形態に形成する第2段階と、
    前記マスク膜によりマスキングされる領域を除外した基板の領域をエッチングして探針を形成する第3段階と、
    を含むことを特徴とする探針の製造方法。
  2. 前記第1形態はストライプ状であることを特徴とする請求項1に記載の探針の製造方法。
  3. 前記第2形態は方形であることを特徴とする請求項1または2に記載の探針の製造方法。
  4. 前記第3段階で、 熱拡散工程を行って前記ソース領域とドレイン領域間の幅を狭める段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の探針の製造方法。
  5. 前記不純物はn型であり、前記基板はp型であることを特徴とする請求項1に記載の探針の製造方法。
  6. 前記不純物はp型であり、前記基板はn型であることを特徴とする請求項1に記載の探針の製造方法。
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