JP3855759B2 - 経路誘導装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両外のサーバ装置から受信したデータ及び車両内の記録媒体に記憶されたデータを用いて走行支援処理をする経路誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば携帯電話回線等を利用して、車両外のサーバ装置から地図データ等を受信し、受信した地図データ等を用いた経路探索処理や、経路案内処理等を行うオフボード型ナビゲーションシステムが知られている。また、従来より、記録媒体に記録された地図データ等を用いて経路探索処理や経路案内処理を行うオンボード型ナビゲーションシステムが知られている。
【0003】
従来のオンボード型ナビゲーションシステムでは、地図表示、ルート検索、ルートガイドなどを実行するために必要なデータをDVD(Digital Video Disc/Digital Versatile Disc)−ROM(Read Only Memory)やハードディスクなどの記録媒体に格納して車両に搭載し、必要に応じてデータ読み込み装置によりデータを読み込んで各種処理を実行していた。
【0004】
また、オフボード型ナビゲーションシステムでは、地図表示、ルート探索、ルートガイドなどを実行するために必要なデータを、携帯電話回線等の無線通信回線を用いてセンタサーバからダウンロードすることで、オンボード型ナビゲーションシステムに必要な記録媒体やデータ読み込み装置を不要としている。これにより、オフボード型ナビゲーションシステムでは、車載装置のコストを低減していた。また、このオフボード型ナビゲーションシステムでは、センタサーバ側に高い処理能力を備え、多様なデータを用いた高精度の探索ルートをダウンロードすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来のオフボード型ナビゲーションシステムでは、無線通信回線を介してデータを取得するため、同時に使用可能なデータ量に制約があり、オンボード型ナビゲーションシステムと比較して処理能力やメモリ容量を下げることができ、低コスト化を確保することができる。しかし、このオフボード型ナビゲーションシステムでは、機能拡張する場合に、地図データを格納した記録媒体とデータ読み込み装置とを付加するのみではオンボード型ナビゲーションシステムの機能を追加することはできない。したがって、オフボード型ナビゲーションシステムにおいて機能拡張をするときには、ナビゲーションシステム自体の交換が必要になるという問題点があった。
【0006】
また、従来より、システム全体のコストを低減するために、オンボード型ナビゲーションシステムとオーディオ機器とを統合したシステムが知られているが、ユーザによりオーディオ機器を交換するとナビゲーション機能が失われることになってしまう。これに対し、ユーザによるオーディオ機器の交換を可能とするためには、オーディオ機器とナビゲーションシステムとを独立した機器として構成する必要があり、製造コストが高くなるという問題点があった。
【0007】
更に、従来のオンボード型ナビゲーションシステムで使用する地図データのフォーマット及びデータ内容と、オフボード型ナビゲーションシステムで使用する地図データのフォーマット及びデータ内容とは異なっていた。すなわち、従来のオンボード型ナビゲーションシステムでは、地図データ記録媒体から読み込んだ地図データを直接処理する構成になっていたため、オフボード型ナビゲーションシステムで使用する地図データを用いた処理を行うことができない。また、従来のオフボード型ナビゲーションシステムでは、オンボード型ナビゲーションシステムで使用する地図データを用いた処理を行うことができない。
【0008】
したがって、従来では、オンボード型ナビゲーションシステムの処理機能と、オフボード型ナビゲーションシステムの処理機能とを共通化することができず、オンボード型ナビゲーションシステムの処理機能と、オフボード型ナビゲーションシステムの処理機能との双方を実装するナビゲーションシステムを提供するためには、2つのソフトウェアを備える必要があった。
【0009】
これに対し、無線通信回線を介してダウンロードする地図データをオンボード型ナビゲーションシステムで使用するフォーマット、データ内容とすると、ダウンロードするデータ量が増加するため、ダウンロード時間、通信費が増加して商品性が低下するという問題点があった。
【0010】
また、オンボード型ナビゲーションシステムの処理機能とオフボード型ナビゲーションシステムの処理機能とが別個になっていたため、ナビゲーションシステムを作成するに際して、2種類のシステムプラットフォームを開発、メンテナンスする必要があり、大きな負担となっていた。
【0011】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、記録媒体に記録された地図データの処理機能を有しないナビゲーションシステムであっても、記録媒体に記録された地図データを利用することができる経路誘導装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、地図データを用いて、目的地への経路誘導を行う経路誘導装置において、車外の情報センタに記憶された第1の地図データを通信により受信する第1の地図データ受信手段と、車内の記憶媒体に記憶された第2の地図データの読み込みと加工を行う車載記憶媒体読み込み装置に対して、前記第2の地図データの読み込みと加工を要求するデータ要求手段と、前記データ要求手段の要求に応じて前記車載記憶媒体読み込み装置より発信される地図データを受信する第2の地図データ受信手段と、前記第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れか使用して目的地への経路誘導を行う経路誘導手段とを備え、前記車載記憶媒体読み込み装置は、前記データ要求手段の要求に基づき前記記憶媒体から読み込んだ前記第2の地図データのデータ形式を前記第1の地図データのデータ形式に変換するデータ加工手段を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、地図データを用いて、目的地への経路誘導を行う経路誘導装置において、車外の情報センタに記憶された第1の地図データを通信により受信する第1の地図データ受信手段と、車内の記憶媒体に記憶された第2の地図データの読み込みと加工を行う車載記憶媒体読み込み装置に対して、前記第2の地図データの読み込みと加工を要求するデータ要求手段と、前記データ要求手段の要求に応じて前記車載記憶媒体読み込み装置より発信される地図データを受信する第2の地図データ受信手段と、前記第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れか使用して目的地への経路誘導を行う経路誘導手段とを備え、前記車載記憶媒体読み込み装置は、前記データ要求手段の要求に基づき前記記憶媒体から読み込んだ前記第2の地図データのデータ形式を前記第1の地図データのデータ形式に変換するデータ加工手段と、前記記憶媒体に記憶された音響データの再生手段とを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れかを使用して経路誘導を行うことができ、例えば情報センタから受信した第1の地図データでしか経路誘導処理を行えない装置であっても、記録媒体に記録された第2の地図データによる経路誘導処理を行うことができる。また、請求項1に係る発明によれば、車載記憶媒体読み込み装置により、データ要求手段の要求に基づき記憶媒体から読み込んだ第2の地図データのデータ形式を第1の地図データのデータ形式に変換するので、発明の効果を実現することができる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れかを使用して経路誘導を行うことができ、例えば情報センタから受信した第1の地図データでしか経路誘導処理を行えない装置であっても、記録媒体に記録された第2の地図データによる経路誘導処理を行うことができる。また、請求項1に係る発明によれば、車載記憶媒体読み込み装置により、データ要求手段の要求に基づき記憶媒体から読み込んだ第2の地図データのデータ形式を第1の地図データのデータ形式に変換するので、発明の効果を実現することができる。また、請求項2に係る発明によれば、車載記憶媒体読み込み装置により、データ要求手段の要求に基づき記憶媒体から読み込んだ第2の地図データのデータ形式を第1の地図データのデータ形式に変換するので、請求項1に係る発明の効果を実現することができる。更に請求項2に係る発明によれば、車載記憶媒体読み込み装置に、更に記憶媒体に記憶された音響データの再生手段を有することとしたので、再生手段による機能を利用して経路誘導処理を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
本発明は、例えば図1に示すように構成されたナビゲーションシステムに適用される。このナビゲーションシステムは、車両運転者に車両の現在位置、地図、走行経路を提示すると共に、走行経路を案内することで車両走行を支援する車両走行支援処理をする。
【0020】
[ナビゲーションシステムの構成]
このナビゲーションシステムは、車両に設けられたディスプレイ部1、ナビゲーション演算部2、スイッチ部3、オーディオ部4、スピーカ部5と、ナビゲーション処理部2と接続した携帯電話端末6と、この携帯電話端末6と無線通信をするセンタサーバ7とを備えて構成されている。このナビゲーションシステムにおいて、ディスプレイ部1、ナビゲーション演算部2、スイッチ部3及びオーディオ部4は、システム内通信回線11を介して接続され、更にナビゲーション演算部2に車両LAN(Local Area Network)回線12が接続されている。このナビゲーションシステムにおいて、システム内通信回線11、車内LAN回線12、システム内通信回線11及び車内LAN回線12に接続されたインターフェースは、例えばCAN(Controller Area Network)規格等に従って構成されている。
【0021】
センタサーバ7は、無線通信用ナビゲーションデータを記憶する機能、車両側の要求に従って経路探索をする機能、複数の携帯電話端末6との間で無線通信をする機能を少なくとも有する。このセンタサーバ7は、主として、携帯電話端末6からの要求に応じて無線通信用ナビゲーションデータを検索して携帯電話端末6に送信する処理をする。また、このセンタサーバ7は、ナビゲーション演算部2からの要求に応じて、記憶している無線通信用ナビゲーションデータを用いて経路探索処理をして走行経路情報を作成し、ナビゲーション演算部2に送信する機能を備えていても良い。
【0022】
このセンタサーバ7に記憶している無線通信用ナビゲーションデータは、無線通信により送信されるデータ形態の無線通信用フォーマット(第1フォーマット)であって、そのデータ内容が無線通信用データ内容となっている。この無線通信用ナビゲーションデータは、ナビゲーション演算部2により地図表示、走行経路探索等に使用される。
【0023】
無線通信用ナビゲーションデータは、地図データとして、道路リンクデータ及び道路ノードデータを含み地図を示すネットワークデータ、道路種別、交通規制等の属性データ、地名、施設等の表示用文字データ、河川、緑地、施設等の表示用形状データを含んでいる。この表示用形状データは、緑地、水系、施設等を表示するためのポリゴンデータと、河川、鉄道等の線状部分を表示するためのポリラインデータとに分類される。
【0024】
これに対し、後述の記録媒体Dに記録されているデータ(以下、「記録媒体用ナビゲーションデータ」と呼ぶ。)は、記録媒体用フォーマット(第2フォーマット)であって、そのデータ内容が記録媒体用データ内容となっている。この記録媒体用フォーマットは無線通信用フォーマットとは異なり、更に記録媒体用データ内容は無線通信用データ内容とは異なる。
【0025】
この記録媒体用ナビゲーションデータは、地図データとして、ルート探索処理を実行するために使用するネットワークデータ、表示縮尺に応じて表示内容を調整した表示地図用データを含む。また、記録媒体用ナビゲーションデータは、ルートガイド処理で使用する交差点名やランドマークに関する各種情報、拡張性や汎用性を確保することを目的とした様々な属性データやデータ参照用ポインタ等の情報を含む。
【0026】
携帯電話端末6は、ナビゲーション演算部2との間で通信をする機能、センタサーバ7との間で無線通信をする機能を備える。携帯電話端末6は、ナビゲーション演算部2からのコマンドをスイッチ部3を介して入力し、無線信号に変換してセンタサーバ7に送信する。また、この携帯電話端末6は、センタサーバ7からの無線通信用ナビゲーションデータを受信し、受信した無線通信用ナビゲーションデータをスイッチ部3を介してナビゲーション演算部2に出力する。
【0027】
ディスプレイ部1は、例えば液晶機構からなり、表示画面が車両運転者から視認可能な位置に設けられている。このディスプレイ部1は、例えばアナログ形式のRGB信号である表示データをナビゲーション演算部2から入力して液晶機構を駆動することにより、地図や走行経路等の各種情報を車両運転者に提示する。
【0028】
スイッチ部3は、車両運転者から操作可能な位置に設けられている。このスイッチ部3は、メモリカードスロット21、USB(Universal Serial Bus)コネクタ22、近距離無線アンテナ23、マイク24を備える。
【0029】
メモリカードスロット21は、各種情報を格納したメモリーカードがユーザにより着脱される。このメモリカードスロット21は、ナビゲーション演算部2からの制御信号に従って、メモリーカードに記憶された情報を読み出して出力すると共に、各種情報をメモリーカードに記憶する。
【0030】
USBコネクタ22は、USBに準拠したコネクタ形状を有し、図示しないUSBケーブルが着脱される。このUSBコネクタ22は、USBケーブルを介して携帯電話端末6と情報の入出力を可能とする。USBコネクタ22は、携帯電話端末6と接続することで、ナビゲーション演算部2により携帯電話端末6を制御可能とする。
【0031】
近距離無線アンテナ23は、携帯電話端末6との間で例えばBluetooth規格に準拠した無線信号の送受信をする。この近距離無線アンテナ23は、ナビゲーション演算部2からの信号に従って無線信号を携帯電話端末6に送出するすると共に、検出した無線信号をナビゲーション演算部2に出力する。
【0032】
なお、本例では、USBコネクタ22及び近距離無線アンテナ23を備える場合を図示しているが、スイッチ部3を介して携帯電話端末6とナビゲーション演算部2との間で情報の入出力をするに際しては、USBコネクタ22又は近距離無線アンテナ23の何れかが携帯電話端末6と接続していれば良く、USB規格に対応した機能又はBluetooth規格に対応した機能の何れかを携帯電話端末6に備えていればよい。
【0033】
マイク24は、車両運転者が発した音声を検出し、音声信号を生成してナビゲーション演算部2に出力する。
【0034】
更に、スイッチ部3は、ボタンやジョイスティック等の図示しない操作入力機構を備えていても良い。操作入力機構は、ナビゲーション演算部2と接続され、その操作内容がナビゲーション演算部2に検出される。この操作入力機構は、例えば、地図をスクロール表示させるときや、目的地や経由地を指定する時に操作される。
【0035】
オーディオ部4は、オーディオ処理CPU(Central Processing Unit)31に、システム内通信インターフェース(I/F)32、RAM(Random Access Memory)33、ROM(Read Only Memory)34、記録媒体インターフェース(I/F)35、AM(Amplitude-modulation)/FM(Frequency Modulation)チューナ36、セレクタ37、アンプ38が接続されて構成されている。また、このオーディオ部4は、記録媒体インターフェース35に接続された記録媒体読み込み部39と、AM/FMチューナ36に接続されたAM/FMアンテナ40とを備える。
【0036】
システム内通信インターフェース32は、システム内通信回線11を介してスイッチ部3及びオーディオ部4と接続され、スイッチ部3及びオーディオ部4との間でデータの送受信をする。システム内通信インターフェース32は、オーディオ処理CPU31からのデータをナビゲーション演算部2に送信すると共に、ナビゲーション演算部2からのデータをオーディオ処理CPU31に出力する。
【0037】
記録媒体読み込み部39は、ディスク状の記録媒体Dが装着され、装着された記録媒体Dに記憶されたデータを読み込むデータ再生機構を有している。この記録媒体読み込み部39に装着される記録媒体Dとしては、音響データが格納された音響データ記録媒体や、記録媒体用ナビゲーションデータが格納された地図データ記録媒体等が装着される。記録媒体読み込み部39は、記録媒体インターフェース35を介してオーディオ処理CPU31からの制御信号を入力し、記録媒体Dに記録されたデータの読み込みを実行する。
【0038】
記録媒体読み込み部39は、音響データを記録した記録媒体Dが装着され、オーディオ処理CPU31から音響データを再生する制御信号が入力されたときには、記録媒体Dから音響データを読み込んでセレクタ37に出力する。また、この記録媒体読み込み部39は、記録媒体用ナビゲーションデータを記録した記録媒体Dが装着され、オーディオ処理CPU31から記録媒体用ナビゲーションデータを再生する制御信号が入力されたときには、記録媒体Dから記録媒体用ナビゲーションデータを読み込んで記録媒体インターフェース35を介してオーディオ処理CPU31に出力する。
【0039】
AM/FMチューナ36は、AM/FMアンテナ40から出力された無線信号を入力する。このAM/FMチューナ36は、オーディオ処理CPU31により受信する無線信号が設定され、設定に応じた復号をしてAM/FM信号をセレクタ37に出力する。
【0040】
セレクタ37は、記録媒体読み込み部39からの音響データ、AM/FMチューナ36からのAM/FM信号、後述のナビゲーション演算部2からの経路案内音声信号を入力する。このセレクタ37は、オーディオ処理CPU31からモード切換信号が入力され、モード切換信号に従って入力した何れかの信号をアンプ38に出力する。
【0041】
アンプ38は、セレクタ37から出力された信号を後段のスピーカ部5から放音可能な信号にして出力する。
【0042】
オーディオ処理CPU31は、ROM34に記憶されたプログラムを読み込み、RAM33を作業領域として使用してプログラムに従った処理をする。
【0043】
このオーディオ処理CPU31は、スイッチ部3に含まれる操作入力機構からの信号に従って、オーディオ部4の処理モードを設定する。具体的には、オーディオ処理CPU31は、処理モード設定プログラムをROM34から読み出し、操作入力機構からの信号に従って、セレクタ37を制御することにより、セレクタ37からアンプ38に出力する信号を制御する。これにより、オーディオ処理CPU31は、スピーカ部5から放音する音響内容を切り換える。
【0044】
また、オーディオ処理CPU31は、記録媒体読み込み部39に記録媒体用ナビゲーションデータを記録した記録媒体Dが装着されたことを示す信号を記録媒体インターフェース35から入力すると共に、ナビゲーション演算部2からナビゲーションデータを要求するコマンドをシステム内通信インターフェース32から入力したことに応じて、ROM34からデータ変換・編集プログラムを読み出して起動する。オーディオ処理CPU31は、コマンドに従った記録媒体用ナビゲーションデータを読み出し、データ変換・編集プログラムに従って、記録媒体用フォーマットから無線通信用フォーマットに変換すると共に、記録媒体用データ内容を無線通信用データ内容に加工、編集する処理をする。これにより、オーディオ処理CPU31は、記録媒体用ナビゲーションデータを無線通信用ナビゲーションデータにしてナビゲーション演算部2に出力する。
【0045】
なお、このオーディオ処理CPU31による、ナビゲーション演算部2からの要求に応じたデータ変換処理、データ内容編集処理の具体的な処理については後述する。
【0046】
ナビゲーション演算部2は、システム内通信回線11と接続されたシステム内通信インターフェース51、メモリカードスロット21と接続されたメモリーカードインターフェース52、USBコネクタ22と接続されたUSBインターフェース53、近距離無線アンテナ23と接続された近距離無線インターフェース54、マイク24と接続されたDSP(Digital Signal Processor)55を備える。
【0047】
システム内通信インターフェース51は、システム内通信回線11と接続して、オーディオ部4との間で信号の送受信をする。このシステム内通信インターフェース51は、ナビゲーション演算部2のオーディオ部4に対するコマンドを送信すると共に、コマンドに応じて送信された無線通信用ナビゲーションデータを受信する。
【0048】
メモリーカードインターフェース52、USBインターフェース53、近距離無線インターフェース54は、入力したデータを信号処理部58で処理可能なデータ形態に変換して出力すると共に、信号処理部58から入力したデータを所定のデータ形態に変換して出力する。
【0049】
DSP55は、マイク24からの音声信号をディジタル形式の音声コマンドに変換して、AD/DA変換部57に出力する。このAD/DA変換部57は、DSP55からの音声コマンドを信号処理部58に出力する。
【0050】
車内LANインターフェース56は、車内LAN回線12を介して少なくとも車速データを受信する。この車速データは、例えば車輪に備えられた車速センサからの信号に基づいて生成される。車内LANインターフェース56は、受信した車速データを信号処理部58に出力する。
【0051】
また、このナビゲーション演算部2は、信号処理部58と接続されたGPS(Global Positioning Systems)受信機59及び振動ジャイロ60を備える。GPS受信機59は、GPSアンテナ61と接続され、GPSアンテナ61からGPS信号を受信して、GPS信号に基づいた測位データを生成して信号処理部58に出力する。また、振動ジャイロ60は、車両の振動を検出することにより車両の進行方向情報を生成して信号処理部58に出力する。
【0052】
更に、このナビゲーション演算部2は、信号処理部58に接続されたナビゲーション処理CPU62、ROM63、RAM64、グラフィックスコントローラ65を備える。これらのナビゲーション処理CPU62、ROM63、RAM64、グラフィックスコントローラ65は、ナビゲーション処理CPU62が管理するバスにより接続されてデータ入出力が可能となっている。
【0053】
ROM63には、ナビゲーション処理CPU62により車両走行を支援するための各種処理の処理手順を記述したナビゲーション処理プログラムが格納されている。ナビゲーション処理CPU62は、ROM63に格納されたナビゲーション処理プログラムを読み出して実行することにより各種処理を行う。
【0054】
このナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムを実行することにより、現在地推定処理を実行する。この現在地推定処理において、ナビゲーション処理CPU62は、信号処理部58を制御することでGPS受信機59からの測位データ、振動ジャイロ60からの進行方向情報、車内LANインターフェース56からの車速データを入力し、測位データ、進行方向情報及び車速データを用いて現在位置を推定して現在位置情報を作成する。
【0055】
また、このナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムを実行することにより、推定した現在位置情報と、無線通信用ナビゲーションデータとを用いて、地図上で車両がどこに位置するのかをマッチングするマップマッチング処理を実行する。
【0056】
更に、このナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムを実行することにより、スイッチ部3から目的地情報及び経由地情報を入力し、現在位置情報、目的地情報及び経由地情報を用いて、現在位置から経由地を経由して目的地まで到着する走行ルートを探索して走行経路情報を作成するルート探索処理を実行する。
【0057】
更にまた、このナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムを実行することにより、ルート探索処理で作成した走行経路情報に沿って車両を走行させることを提示するようにディスプレイ部1及びスピーカ部5を制御するルートガイダンス処理を実行する。また、このナビゲーション処理CPU62は、ルートガイダンス処理時に、走行経路から車両が逸脱したときにオートリルート処理をする。このとき、ナビゲーション処理CPU62は、経路案内の音声を示す経路案内音声信号を作成して、信号処理部58、AD/DA変換部57を介してセレクタ37に出力する制御をする。
【0058】
更にまた、ナビゲーション処理CPU62は、マップマッチング処理時、ルート探索処理時、ルートガイダンス処理時やディスプレイ部1の表示状態、車両の進行状況等から、必要な無線通信用ナビゲーションデータを要求するコマンドを生成する処理をする。このとき、ナビゲーション処理CPU62は、携帯電話端末6を介して無線通信用ナビゲーションデータを受信することを要求するコマンドを生成してUSBインターフェース53を介して出力する処理、又はオーディオ部4に要求するコマンドを生成してシステム内通信インターフェース51を介して出力する処理をする。
【0059】
更にまた、ナビゲーション処理CPU62は、センタサーバ7にルート探索処理を実行させるときには、現在位置情報、目的地情報及び経由地情報を携帯電話端末6を介して送信する制御をし、センタサーバ7からのルート探索処理結果を受信してルートガイダンス処理を行う。
【0060】
更にまた、このナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムを実行することにより、マップマッチング処理、ルート探索処理、ルートガイダンス処理の結果を用いて、ディスプレイ部1に表示して車両運転者に提示するHMI処理を実行する。このとき、ナビゲーション処理CPU62は、ナビゲーション処理プログラムの処理結果をディスプレイ部1に表示するためにグラフィックスコントローラ65を制御して表示データを作成させる。
【0061】
[オーディオ処理CPU31による具体的なデータ内容加工処理]
つぎに、オーディオ処理CPU31による第1データ内容加工処理〜第4データ内容加工処理について具体的に説明する。オーディオ処理CPU31は、後述するようにデータ内容を加工、編集することにより、記録媒体用ナビゲーションデータをナビゲーション処理CPU62で処理可能な無線通信用ナビゲーションデータに加工、編集する。
【0062】
<第1データ内容加工処理>
ナビゲーション処理CPU62は、マップマッチング処理時に、RAM64に格納されている地図データの端部と、車両位置との距離が所定値以上近づいたときに、図2に示すように、マップマッチング用地図データの無線通信用ナビゲーションデータを要求するコマンドを発行する。なお、ナビゲーション処理CPU62によりコマンドを発行するタイミングとしては、RAM64に格納可能なマップマッチング用地図データの容量に依存し、RAM64に必要なデータが格納されていないときにコマンドを発行する。
【0063】
このとき、ナビゲーション処理CPU62は、要求する地図領域を指定するフィルタリングエリア(メッシュ)の引数をコマンドに付加する。このナビゲーション処理CPU62は、車両が走行して現在位置が変化することで、マップマッチング用地図データを再要求する。
【0064】
オーディオ処理CPU31は、コマンドを入力すると、要求された地図領域の記録媒体用ナビゲーションデータを記録媒体Dから読み出す処理をして、データ内容の編集を開始する。オーディオ処理CPU31は、読み出した記録媒体用ナビゲーションデータのマップマッチング用ネットワークデータから、要求されたエリアを示す引数に基づくフィルタリングをする。更に、オーディオ処理CPU31は、引数によりフィルタリングした記録媒体用ナビゲーションデータからデータ属性に関する情報をフィルタリングする。
【0065】
これにより、オーディオ処理CPU31は、記録媒体用ナビゲーションデータから要求されたエリアであって、拡張性や汎用性を確保することを目的とした属性データを除いたデータを作成して、無線通信用ナビゲーションデータとしてナビゲーション演算部2に出力する。詳細に説明すれば、オーディオ処理CPU31は、道路リンクデータのデータ内容としてID、始点位置座標、終点位置座標、接続される道路リンクのID、道路種別、一方通行情報を含むマップマッチング用の無線通信用ナビゲーションデータを作成する。
【0066】
<第2データ内容加工処理>
ナビゲーション処理CPU62は、地図表示時に、RAM64に格納されている地図データの端部と車両位置との距離が所定値以上近づいたとき、ユーザによる地図スクロール操作により表示位置がRAM64に格納されているエリアの端部に所定以上近づいたとき、ユーザによる縮尺変更操作によりRAM64に格納されていないデータが必要となったときに、図3に示すように、表示用地図データの無線通信用ナビゲーションデータを要求するコマンドを発行する。
【0067】
なお、ナビゲーション処理CPU62によりコマンドを発行するタイミングとしては、RAM64に格納可能な表示用地図データの容量に依存し、RAM64に必要なデータが格納されていないときにコマンドを発行する。
【0068】
このとき、ナビゲーション処理CPU62は、要求する地図領域を指定するフィルタリングエリア(メッシュ)の引数、及び階層構造データのうちで必要な階層を指定する引数をコマンドに付加する。この階層構造データとは、ディスプレイ部1で表示する地図が縮尺毎に階層構造となっている表示用地図データのことである。ナビゲーション処理CPU62は、引数として階層(縮尺)を指定する。
【0069】
オーディオ処理CPU31は、コマンドを入力すると、要求された地図領域の記録媒体用ナビゲーションデータを記録媒体Dから読み出す処理をして、データ内容の編集を開始する。オーディオ処理CPU31は、読み出した記録媒体用ナビゲーションデータの全縮尺用表示用ネットワークデータから、要求されたエリアを示す引数に基づくフィルタリングをし、更に引数により指定された縮尺に基づくフィルタリングをする。更に、オーディオ処理CPU31は、引数によりフィルタリングした記録媒体用ナビゲーションデータからデータ属性に関する情報をフィルタリングする。
【0070】
これにより、オーディオ処理CPU31は、記録媒体用ナビゲーションデータから要求された縮尺のエリアであって、属性データを除いたデータを作成して、無線通信用ナビゲーションデータとしてナビゲーション演算部2に出力する。詳細に説明すれば、オーディオ処理CPU31は、道路リンクデータのデータ内容としてID、始点位置座標、終点位置座標、接続される道路リンクのID、道路種別、一方通行情報を含み、ポリゴンデータとしてID、構成点列の座標、ポリゴン種別を含み、ポリラインデータとしてID、構成点列の座標、ポリライン種別、文字データとしてID、文字列データ、表示位置座標、文字データ種別を含む地図表示用の無線通信用ナビゲーションデータを作成する。
【0071】
<第3データ内容加工処理>
ナビゲーション処理CPU62は、ルート探索処理開始時、オートリルート処理開始時に、図4に示すように、ルート探索用地図データの無線通信用ナビゲーションデータを要求するコマンドを発行する。なお、ナビゲーション処理CPU62によりコマンドを発行するタイミングとしては、RAM64に格納可能なルート探索用地図データの容量に依存し、RAM64に必要なデータが格納されていないときにコマンドを発行する。
【0072】
このとき、ナビゲーション処理CPU62は、現在位置、経由地、目的地の詳細な地図データを要求する引数、この引数に対応して要求する地図領域を指定するフィルタリングエリア(メッシュ)の引数、長距離探索用のラフな地図データを要求する引数、この引数に対応して要求する地図領域を指定するフィルタリングエリア(メッシュ)の引数をコマンドに付加する。なお、本例では、階層として詳細データとラフデータの2階層である場合について説明する。
【0073】
オーディオ処理CPU31は、コマンドを入力すると、要求された地図領域の記録媒体用ナビゲーションデータを記録媒体Dから読み出す処理をして、データ内容の編集を開始する。オーディオ処理CPU31は、読み出した記録媒体用ナビゲーションデータの全ネットワークデータから、要求されたエリア、階層を示す引数に基づくフィルタリングをする。更に、オーディオ処理CPU31は、引数によりフィルタリングした記録媒体用ナビゲーションデータからデータ属性に関する情報をフィルタリングする。
【0074】
これにより、オーディオ処理CPU31は、記録媒体用ナビゲーションデータから要求された縮尺のエリアであって、属性データを除いたデータを作成して、無線通信用ナビゲーションデータとしてナビゲーション演算部2に出力する。詳細に説明すれば、オーディオ処理CPU31は、道路ノードデータのデータ内容としてID、他の階層に対応するノードが存在する場合の他の階層におけるID、接続される道路リンクのID、接続される道路リンク間の交通規制、接続される道路リンクの関係を含み、道路リンクデータのデータ内容としてID、対応する道路リンクのID、リンク所要時間、道路種別、一方通行情報を含むルート探索用の無線通信用ナビゲーションデータを作成する。
【0075】
<第4データ内容加工処理>
ナビゲーション処理CPU62は、ルート探索処理の終了した後に、走行経路に含まれる道路ノードデータのうち、ノードに対する進入方向と脱出方向との関係、進入する道路リンクと脱出する道路リンクとの道路種別の関係から、走行経路情報に従ってルートガイダンスを行う交差点等の地点を選定する。そして、ナビゲーション処理CPU62は、図5に示すように、選択した各地点に関して属性データの無線通信用ナビゲーションデータを要求するコマンドを発行する。
【0076】
なお、ナビゲーション処理CPU62によりコマンドを発行するタイミングとしては、RAM64に格納可能な属性データの容量に依存し、RAM64に必要なデータが格納されていないときにコマンドを発行する。
【0077】
このとき、ナビゲーション処理CPU62は、走行経路の含まれ、ルート探索用ネットワークデータの道路ノードデータのIDであって、ルートガイダンスを行う地点を示す道路ノードデータのIDの引数をコマンドに付加する。
【0078】
オーディオ処理CPU31は、コマンドを入力すると、記録媒体用ナビゲーションデータを記録媒体Dから読み出す処理をして、データ内容の編集を開始する。オーディオ処理CPU31は、読み出した記録媒体用ナビゲーションデータから、要求された道路ノードデータのIDに基づくフィルタリングをする。
【0079】
これにより、オーディオ処理CPU31は、記録媒体用ナビゲーションデータから要求された道路ノードデータのIDの属性データからなる無線通信用ナビゲーションデータを作成する。詳細に説明すれば、オーディオ処理CPU31は、道路ノードデータのデータ内容としてID、交差点名称文字列、交差点名称読み、交差点種別、交差点とランドマークの位置関係、ランドマークの種別を含むルートガイド用の無線通信用ナビゲーションデータを作成する。
【0080】
[実施の形態の効果]
以上、詳細に説明したように、本実施の形態に係るナビゲーションシステムによれば、オーディオ処理CPU31で変換した無線通信用ナビゲーションデータを用いて、ナビゲーション処理CPU62により各種処理を行うことができるので、センタサーバ7から受信した無線通信用ナビゲーションデータを用いた処理、及び記録媒体Dに記録された記録媒体用ナビゲーションデータを用いた処理の双方を行うことができる。したがって、このナビゲーションシステムによれば、センタサーバ7から受信した地図データでしか処理を行えないナビゲーション処理CPU62であっても、記録媒体Dに記録された記録媒体用ナビゲーションデータによる機能を追加することができる。
【0081】
また、このナビゲーションシステムによれば、マップマッチング処理を行うに際して、マップマッチング処理に使用する地図データがRAM64に記憶されていない場合であっても、記録媒体用ナビゲーションデータを利用して処理を行うことができる。
【0082】
更に、このナビゲーションシステムによれば、ユーザにより地図のスクロール操作を行った場合に、表示する地図がRAM64に記憶されていない場合であっても、記録媒体用ナビゲーションデータを利用して処理を行うことができる。
【0083】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、走行経路探索処理を行うに際して、走行経路探索処理に使用する地図データがRAM64に記憶されていない場合であっても、記録媒体用ナビゲーションデータを利用して処理を行うことができる。
【0084】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、ルートガイダンス処理を行うに際して、ルートガイダンス処理に使用する地図データがRAM64に記憶されていない場合であっても、記録媒体用ナビゲーションデータを利用して処理を行うことができる。
【0085】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、オーディオ部4の記録媒体読み込み部39を利用してナビゲーション処理CPU62により各種処理を行うことができるので、記録媒体Dに記録された記録媒体用ナビゲーションデータを使用する場合であっても、ナビゲーション演算部2に記録媒体用ナビゲーションデータを利用した処理をする演算部を設ける必要なく、システム開発を効率化することができる。
【0086】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0087】
すなわち、上述した一例では、センタサーバ7からの地図データ等を用いて車両走行を支援するナビゲーション演算部2を備え、記録媒体に記録された地図データをオーディオ部4により変換してナビゲーション演算部2で処理する一例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】オーディオ処理CPUによる第1データ内容加工処理について具体的に説明するための図である。
【図3】オーディオ処理CPUによる第2データ内容加工処理について具体的に説明するための図である。
【図4】オーディオ処理CPUによる第3データ内容加工処理について具体的に説明するための図である。
【図5】オーディオ処理CPUによる第4データ内容加工処理について具体的に説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディスプレイ部
2 ナビゲーション演算部
3 スイッチ部
4 オーディオ部
5 スピーカ部
6 携帯電話端末
7 センタサーバ
11 システム内通信回線
12 車内LAN回線
21 メモリカードスロット
22 USBコネクタ
23 近距離無線アンテナ
24 マイク
31 オーディオ処理CPU
32 システム内通信インターフェース
33 RAM
34 ROM
35 記録媒体インターフェース
36 AM/FMチューナ
37 セレクタ
38 アンプ
39 記録媒体読み込み部
40 AM/FMアンテナ
51 システム内通信インターフェース
52 メモリーカードインターフェース
53 USBインターフェース
54 近距離無線インターフェース
55 DSP
56 車内LANインターフェース
57 AD/DA変換部
58 信号処理部
59 GPS受信機
60 振動ジャイロ
61 GPSアンテナ
62 ナビゲーション処理CPU
63 ROM
64 RAM
65 グラフィックスコントローラ
Claims (2)
- 地図データを用いて、目的地への経路誘導を行う経路誘導装置において、
車外の情報センタに記憶された第1の地図データを通信により受信する第1の地図データ受信手段と、
車内の記憶媒体に記憶された第2の地図データの読み込みと加工を行う車載記憶媒体読み込み装置に対して、前記第2の地図データの読み込みと加工を要求するデータ要求手段と、
前記データ要求手段の要求に応じて前記車載記憶媒体読み込み装置より発信される地図データを受信する第2の地図データ受信手段と、
前記第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れか使用して目的地への経路誘導を行う経路誘導手段とを備え、
前記車載記憶媒体読み込み装置は、前記データ要求手段の要求に基づき前記記憶媒体から読み込んだ前記第2の地図データのデータ形式を前記第1の地図データのデータ形式に変換するデータ加工手段を有することを特徴とする経路誘導装置。 - 地図データを用いて、目的地への経路誘導を行う経路誘導装置において、
車外の情報センタに記憶された第1の地図データを通信により受信する第1の地図データ受信手段と、
車内の記憶媒体に記憶された第2の地図データの読み込みと加工を行う車載記憶媒体読み込み装置に対して、前記第2の地図データの読み込みと加工を要求するデータ要求手段と、
前記データ要求手段の要求に応じて前記車載記憶媒体読み込み装置より発信される地図データを受信する第2の地図データ受信手段と、
前記第1の地図データ受信手段で受信された第1の地図データと第2の地図データ受信手段で受信された第2の地図データを加工した地図データとの何れか使用して目的地への経路誘導を行う経路誘導手段とを備え、
前記車載記憶媒体読み込み装置は、前記データ要求手段の要求に基づき前記記憶媒体から読み込んだ前記第2の地図データのデータ形式を前記第1の地図データのデータ形式に変換するデータ加工手段と、
前記記憶媒体に記憶された音響データの再生手段と
を有することを特徴とする経路誘導装置。
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