JP3855263B2 - ステープラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステープラに関するものであり、特に、プッシャーバンド式リンク機構を改良したステープラに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
手動式ステープラにおいて、ステープルマガジンとヒンジ結合されている開閉式のステープルカバーを引上げると、ステープルマガジン内のプッシャーがリンクによって自動的に後退するように構成することにより、プッシャーの手動操作を不要としてステープル装填の便宜を図ったものが知られている。
【0003】
此の種のステープラには、リンクとして金属板ではなく柔軟な樹脂製のプッシャーバンドを用いたものがある。プッシャーバンドは両端に幅広の抜止め部が形成されていて、先端はプッシャーに形成されたスリットを貫通してスライド自在に係合しており、後端はステープルカバーに係止されている。ステープルカバーを引上げるとステープルカバーによってプッシャーバンドが後方へ引張られ、プッシャーバンドの先端の抜止め部がプッシャーを引張って後退させる。ステープル装填後にステープルカバーを閉じると、バネによってプッシャーはステープルの後端に弾接し、プッシャーバンドはプッシャーのスリットを通じて前方へ押し出され、先端部はステープルの上面に沿ってステープルマガジン内の前部に達する。
【0004】
上記のプッシャーバンド式リンク機構を小型のステープラに搭載する場合は、プッシャーのストロークとステープルカバーの開放角度とを満足するために、プッシャーバンドの後端部をステープルカバー上でスライドさせる必要があり、ステープルカバーに形成した長穴にプッシャーバンドの端部を係止している。この構成においては、ステープルカバーを引上げて反転させるとプッシャーバンドの後端部は長穴の後部(ステープルマガジン並びにステープルカバーの枢軸側)にスライド移動してステープルカバーが広く開放されるとともにプッシャーバンドがプッシャーを引張って後退させる。ステープル装填後にステープルカバーを閉じると、プッシャーバンドは前方へ押し出されてステープルマガジン内に収容される。ステープルを消費してプッシャーがステープルマガジンの前端に移動したときは、プッシャーバンドはプッシャーに引張られて前進しており、プッシャーバンドの後端部はステープルカバーの長穴の前部に移動している。
【0005】
しかしながら、ステープルカバーを閉じる際に、プッシャーバンドの後端部がステープルカバーの長穴の後部から前部にスライドしてしまってプッシャーバンドを前方へ押し出すことができず、プッシャーバンドが二つ折りになってしまうことがある。これは、特にステープルカバーを急激に閉じた場合に起こりやすく、プッシャーバンドを疲労させて破損の原因となり、プッシャーの前方移動を妨げてステープル送り不良となることもある。そこで、プッシャーバンド式リンク機構の安定性を改善するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、ステープルマガジンンの上面を覆う開閉式ステープルカバーとステープルマガジン内のプッシャーとにリンク機構を介装し、ステープルカバーの開放操作に連動してプッシャーが後退するように構成したステープラであって、プッシャーバンドの先端部と後端部より前方側近傍並びに後端部に横幅を拡張した抜止め部を形成し、前記プッシャーバンドの先端部の抜止め部をプッシャーに設けられたバンドサポート部の後端の垂直壁面部に引掛けてプッシャーへスライド自在に係合し、ステープルカバーに形成した長穴の側縁をプッシャーバンドの後端部より前方側近傍の抜止め部と後端部の抜止め部の間に係合させたリンク機構を備えるステープラにおいて、ステープルカバーの裏面に前記長穴の後端部近傍から両横へ延びる溝を形成し、ステープルカバーを開放反転した状態から該ステープルカバーを閉じ始めるときにプッシャーバンドの後端部より前方側近傍の抜止め部が前記溝に係合するように形成したことを特徴とするステープラを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はステープラ1を示し、上からハンドル2、ドライバアーム3、ステープルカバー4、ステープルマガジン5とクリンチャアーム6が中空ピン7にてヒンジ結合されている。ステープルマガジン5内には前後方向へバネガイド軸8が設けられていて、バネガイド軸8に外装した圧縮コイルバネ9によってプッシャー10を前方へ付勢している。プッシャー10にはポリエチレン等の柔軟な樹脂製のプッシャーバンド11の先端部が挿通されており、プッシャーバンド11の後端部はステープルカバー4に形成されている長穴12へ係合している。
【0008】
図1の初期状態からハンドル2を上方へ引上げると、ハンドル2とともにドライバアーム3及びステープルカバー4も引上げられてステープルマガジン5の上面が開放され、このときステープルカバー4によりプッシャーバンド11が後方へ引張られてプッシャー10がステープルマガジン5内を後退し、ステープルマガジン5内へステープルを装填可能な状態となる。ステープル装填後にハンドル2、ドライバアーム3及びステープルカバー4を閉じると、プッシャーバンド11による引張りを解除されたプッシャー10がステープルの後端面に弾接して前方へ押し、ステープルはステープルマガジン5の前部内壁面へ押付けられる。
【0009】
ステープル装填後にクリンチャアーム6とハンドル2を握って閉じると、ドライバアーム3とステープルカバー4とステープルマガジン5が下降してステープルマガジン5の前部下面がクリンチャ13を押圧し、さらにドライバアーム3が下降してドライバアーム3の先端に設けたドライバ14がステープルマガジン5内の最前列のステープルを下方へ射出し、ステープルマガジン5とクリンチャ13との間に綴り用紙(図示せず)を綴る。
【0010】
クリンチャアーム6にはフラットクリンチ機構が設けられていて、ステープルマガジン5の上面を力点として一端をドライバアーム3に係合させたリンク15によりフラットクリンチ機構のストッパー16を後退させるように形成されている。ドライバアーム3が下降してステープルを射出する際にドライバアーム3がステープルマガジン5へ近接することでリンク15が回動し、リンク15の下端がストッパー16に当たってストッパー16を後方へスライドする。ステープルマガジン5に押圧されているクリンチャガイド17からストッパー16が外れることにより支えを解除されたクリンチャガイド17が押し下げられ、ステープルの先端部がクリンチャ13に衝突して平坦に折曲げられる。
【0011】
次に、プッシャーリンク機構について説明する。図2はプッシャーバンド11を示し、前後両端と後端のやや前方とに横幅を拡張した抜止め部18,19,20が形成されている。図3はステープルカバー4を示し、後端の軸受け21のやや前方の天板部に前後に長い長穴12が形成されており、プッシャーバンド11の後部を長穴12内に挿入して後部の二箇所の抜止め部19,20の間に長穴12の側縁を入れてプッシャーバンド11を係止する。図3(d)はステープルカバー4の下面を示し、天板部に形成した長穴12の後端部近傍の両横に溝Gが形成されている。図4は図3(C)の丸囲み部Aの詳細図であり、ステープルカバー4を開放した状態から閉じ始めるとプッシャーバンド11の抜止め部19が係合するV形の溝Gを示す。
【0012】
図5はステープルマガジン5内に挿入されるプッシャー10を示し、ポリアセタール等の射出成形樹脂部品であって、図1に示したバネガイド軸8を前後に貫通させるために前後両面は開放されている。圧縮コイルバネ9はプッシャー10の前部に設けたバネ受け部22に弾接してプッシャー10を前方へ付勢し、プッシャー10の左右両側の前端面23がステープルに当接する。プッシャー10の左右の内壁面には内側へ突出するバンドサポート部24が設けられていて、バンドサポート部24と天井部25との間隙へプッシャーバンド11の先端部を挿入する。左右のバンドサポート部24の後部は垂直に立上がって天井部25に連なっており、プッシャーバンド11を後方からバンドサポート部24と天井部25との隙間へ挿入すると、弾性材であるプッシャーバンド11は撓んで間隙内を通過し、図6に示すようにバンドサポート部24の後端の垂直壁面部26にプッシャーバンド11の抜止め部18が引掛かって、プッシャーバンド11とプッシャー10が連結される。プッシャー10の前部には前方下へ向けて下降するバンドガイド部27が設けられており、バンドガイド部27の下端はステープルの高さよりも低くなっている。プッシャー10を固定した状態でプッシャーバンド11を前方へ押し出すと、プッシャーバンド11の先端部はバンドガイド部27の下面に当たって下方へ偏向して前進し、門形のステープルの下面に導入される。
【0013】
図7はステープルカバー4を開放した状態を示し、ステープルカバー4が反転することによりプッシャーバンド11の後端部は長穴12の後部Rにスライドし、ステープルカバー4を閉じ始めると図7(b)に示すようにプッシャーバンド11の抜止め部19が溝Gに係合する。この状態からステープルカバー4を閉鎖方向へ更に回動すると、抜止め部19が溝Gに係合しているので、プッシャーバンド11の後端部が長穴12の前部Fにスライドすることがなく、プッシャーバンド11はステープルカバー4に押されて全体が前方へ移動する。したがって従来のステープラとは異なりプッシャーバンド11が二つ折りになることがなく、ステープルカバー4を急激に閉じても図1に示すようにステープルマガジン5内に直線的に収容され、プッシャーバンド11が損傷する虞が解消される。
【0014】
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のステープラは、ステープルカバーを開放反転した状態から該ステープルカバーを閉じ始める際に、プッシャーバンドの後端部より前方側近傍の抜止め部がステープルカバーに形成した溝に係合してプッシャーバンド全体が確実に前方へ押されるように構成したので、プッシャーバンドが二つ折りになることがなく、プッシャーバンドの劣化及び破損の防止に効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示し、ステープラの側面断面図である。
【図2】プッシャーバンドを示し、(a) は平面図、(b) は側面図である。
【図3】ステープルカバーを示し、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は一部切欠側面図、(d) は底面図である。
【図4】図3(c) の切欠き部Aの詳細図。
【図5】プッシャーを示し、(a) は側面断面図、(b) は平面図、(c) は正面図、(d) は側面図、(e) は背面図、(f) は底面図である。
【図6】プッシャーバンドを取付けた状態を示すプッシャーの平面図。
【図7】 (a) はステープルカバーを開放した状態を示す解説図、(b) は(a)の要部詳細図である。
【符号の説明】
1 ステープラ
2 ハンドル
3 ドライバアーム
4 ステープルカバー
5 ステープルマガジン
6 クリンチャアーム
10 プッシャー
11 プッシャーバンド
12 長穴
13 クリンチャ
14 ドライバ
18 抜止め部(プッシャーバンド先端部)
19 抜止め部(プッシャーバンド後端部より前方側近傍)
20 抜止め部(プッシャーバンド後端部)
24 バンドサポート部
26 垂直壁面部(バンドサポート部の後端)
G 溝
R 長穴の後部
Claims (1)
- ステープルマガジンンの上面を覆う開閉式ステープルカバーとステープルマガジン内のプッシャーとにリンク機構を介装し、ステープルカバーの開放操作に連動してプッシャーが後退するように構成したステープラであって、プッシャーバンドの先端部と後端部より前方側近傍並びに後端部に横幅を拡張した抜止め部を形成し、前記プッシャーバンドの先端部の抜止め部をプッシャーに設けられたバンドサポート部の後端の垂直壁面部に引掛けてプッシャーへスライド自在に係合し、ステープルカバーに形成した長穴の側縁をプッシャーバンドの後端部より前方側近傍の抜止め部と後端部の抜止め部の間に係合させたリンク機構を備えるステープラにおいて、ステープルカバーの裏面に前記長穴の後端部近傍から両横へ延びる溝を形成し、ステープルカバーを開放反転した状態から該ステープルカバーを閉じ始めるときにプッシャーバンドの後端部より前方側近傍の抜止め部が前記溝に係合するように形成したことを特徴とするステープラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002096833A JP3855263B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ステープラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002096833A JP3855263B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ステープラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003291078A JP2003291078A (ja) | 2003-10-14 |
JP3855263B2 true JP3855263B2 (ja) | 2006-12-06 |
Family
ID=29239684
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002096833A Expired - Lifetime JP3855263B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ステープラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3855263B2 (ja) |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002096833A patent/JP3855263B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2003291078A (ja) | 2003-10-14 |
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