JPS6117827Y2 - - Google Patents

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JPS6117827Y2
JPS6117827Y2 JP1981003967U JP396781U JPS6117827Y2 JP S6117827 Y2 JPS6117827 Y2 JP S6117827Y2 JP 1981003967 U JP1981003967 U JP 1981003967U JP 396781 U JP396781 U JP 396781U JP S6117827 Y2 JPS6117827 Y2 JP S6117827Y2
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cutters
binding
staple
frame
upper frame
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、弾性力を有する綴じ針を用い、綴じ
るべき書類等にパンチ穴をあけるとともに上記綴
じ針を弾性的に屈曲変形させつつ上記パンチ穴に
通し、綴じ針の復元力で書類等を綴じるようにす
る綴じ器に関するものである。
従来この種の綴じ器としては、例えば特開昭55
−126113号公報に示されてるように、上方から順
に第1部材乃至第4部材の4つの部材を後端部で
枢着するとともにバネで前開き状態に付勢し、そ
の第3部材に弾性糸状針の並列体を収納し、第2
部材に一定間隔で配置した2個の錐部と刃部とを
固定的に設け、第1部材に押出片を設けた構造の
ものがある。この構造によると、第3部材と第4
部材との間に被綴じ物を介在させた状態で、綴じ
器前端を上下に押圧することにより、上記両錐部
が下降するに伴いこれらの先端が弾性糸状針に当
つてこれを屈曲させ、弾性糸状針が両錐部の間に
収まる状態まで屈曲してから、錐部が弾性糸状針
を伴つて被綴じ物を貫通し、さらに弾性糸状針が
その並列体から分離されて上記押出片により押出
される。そして、その後綴じ器を元の状態に復帰
させることにより、被綴じ物を貫通した弾性糸状
針が復元力で被綴じ物を綴じることとなる。
ところがこの構造によると、上記錐部が一定間
隔で固定的に第2部材に取付けられ、下降時に両
錐部の先端が弾性糸状針に当接して屈曲させるよ
うになつているので、この際、錐部先端の刃が合
成樹脂性等の弾性糸状針に食い込んで弾性糸状針
を切断してしまつたり、弾性糸状針が錐部先端に
引つ掛かつて充分屈曲しないまま押出されてしま
い被綴じ物への貫通が困難になつたりするおそれ
があり、動作の確実性に乏しいという問題があつ
た。
本考案はこのような事情に鑑み、被綴じ物にパ
ンチ穴をあけてこれに綴じ針を通して綴じる作業
をワンタツチで行なうことができ、特に動作の確
実性に富み、従来のこの種装置の問題点を解消す
る綴じ器を提供するものであり、その構成は次の
通りである。
本考案は、下部台枠と、弾性素材にて形成した
扁平状の多数の綴じ針を部分的に分離可能に連結
してなる綴じ針並列体を保持する中間枠と、押圧
操作用の上部枠とを、これら三者が前開き状態を
保持するバネを介して相互に所定角度の前開き状
態から閉合状態にまで弾性的に傾動可能となるよ
うに連結し、上記中間枠に、綴じ針並列体支持部
と、中間枠前端部の上下に開口する綴じ針打出部
と、綴じ針並列体を前方に送る送り機構とを設
け、上記上部枠の綴じ針打出部に対応する箇所
に、下端に被綴じ物パンチング用の刃を有すると
共に互いの内面により綴じ針を両側から略逆U字
形屈曲形状に挾圧するための挾圧部を形成した縦
長の左右一対のパンチング用兼綴じ針折曲げ用カ
ツターと、該両カツター間の上部に位置する綴じ
針押切り部材とを装備し、上記両カツターを、下
方部が上記綴じ針の長さより広い間隔で開いた開
放状態から、綴じ針の長さより狭い間隔でほぼ平
行に対向し合う状態にまでわたり、互いに開閉可
能となるように連結し、かつ、バネにて該両カツ
ターを上記開放状態に付勢し、一方、上記中間枠
に、上部枠前部の下降に伴つて上記両カツターを
上記開放状態からほぼ平行に対向し合う状態にま
で閉じるように案内する案内部を設けてなること
を特徴とする綴じ器である。
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
Aは本考案綴じ器で、第2図に示すような綴じ
針並列体Bを用いて、該綴じ針並列体Bから分離
して打出される綴じ針B1により書類等を綴じる
ものである。上記綴じ針B1は、弾性素材によ
り、側辺近傍部に緩やかな傾斜もしくは湾曲部分
を有する扁平形状とし、両側部が弾性的に屈曲変
形可能となるようにしてあり、この綴じ針B1
多数、両側部を除いて部分的に例えば中央部で比
較的脆弱な連結部分B2を介して連結することに
より、綴じ針並列体を構成している。この綴じ針
並列体Bは、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリ
カーボネート等の弾性樹脂素材を用いて一体成形
し、あるいは弾性に富む金属にて綴じ針B1を形
成した後接着剤により各綴じ針B1……を相互に
接着連結する等により形成される。
綴じ器Aは、下部台枠1と、中間枠2と、上部
枠3とを具備し、これら三者を後端部で横軸4を
介して傾動可能に枢支連結すると共に、相互の間
に復帰パネ5,6を装備することにより、第1図
および第3図に示すような平常姿勢としての所定
角度の前開き状態から、閉合状態にまでわたり、
相互に弾性的に傾動可能に構成してある。通常、
上部枠3と中間枠2との間のバネ6による弾発力
は、中間枠2と下部台枠1との間のバネ5による
弾発力よりも強くしておく。また、各枠1,2,
3の間には不必要にこれらの枠が所定角度以上に
開放することを防止する弾性ストツパー(図示省
略)を設けておいてもよい。
前記下部台枠1は、平面部1aの両側辺部に脚
板1b,1bを連設した断面形等に形成し、上
記平面部1aの前端部に、後述するカツター2
1,21′および綴じ針B1の両側部を挿通可能に
する切欠7,7を設け、後端に横軸支持枠1cを
連設している。
前記中間枠2は、底板2aと左右両側板2b,
2bとを連設した枠状に形成し、前端部では底板
2aを切欠して上下に開口する綴じ針打出部8を
形成し、上記底板2a上に綴じ針並列体支持枠9
を装備している。該支持枠9は、巾方向中央に所
定長さにわたつて上向き凸部を設け、その上面を
もつて綴じ針並列体支持面9aを形成している。
また、打出操作に応じて綴じ針並列体Bを前方へ
送る送り機構として、当実施例では、上記支持枠
9を中間枠2に対して前後に摺動自在とし、か
つ、該支持枠9と中間枠2との間にコイルバネ1
0を装着して支持枠9を前方に付勢すると共に、
上記支持面9aの前方部所定箇所と、綴じ針並列
体押え板バネ11とにそれぞれ、適宜数の逆止爪
12……及び13……を設け、一方、上記支持枠
9の後端に、打出操作の際に支持枠9を後退させ
る作動片14を臨ませている。上記押え板バネ1
1は、後端部を中間枠2に連設した桟15に固着
し、前方部を上記支持面9a上に対向させて綴じ
針並列体Bを上方から押えるようにしており、こ
の支持面9aと板バネ11とに設けた逆止爪12
……および13……はそれぞれ、弾性的に斜め前
方に突出し、綴じ針並列体Bの各綴じ針B1……
の間の間隙に係合して、綴じ針並列体Bの前進は
許容するが後退は阻止するようにしてある。上記
作動片14は板バネにて形成し、上端を上部枠3
の下面に固着した状態で斜め後方に突出させ、そ
の下端部を、上記支持枠9の後端に設けた突片1
6の前方において支持枠9上に摺動可能に当接さ
せ、もつて、上部枠3を押し下げたときに、該作
動片14の後端が上記突片16に当つてこれを後
方に押し、支持枠9を後退させるようにしてい
る。17a,17bは中間枠2の内側面に設けた
支持枠浮き上り防止用の突起、18は突起17b
に対応させて支持枠9に設けた支持枠復帰時のス
トツパーである。なお、綴じ針並列体Bの送り機
構は上記実施例に限定されず、綴じ針並列体を適
宜のバネで前方へ弾発する等の構造も採用し得
る。
また、前記上部枠3は断面形等に形成し、そ
の前方部下面側の前記綴じ針打出部8に対応する
所定位置に、パンチング用兼綴じ針折曲げ用の左
右一対のカツター21,21′と、綴じ針押切り
部材27とを装備している。上記両カツター2
1,21′はそれぞれ、断面円弧状等の縦長板状
に形成し、その下端にパンチング用の刃21a,
21′aを設けるとともに、内面部分により綴じ
針B1を両側から略逆U字形屈曲形状に挾圧する
ための挾圧部21b,21′bを形成している。
そして、この両カツター21,21′は予め別体
に形成し、それぞれの上端部に連成した枢着部2
1c,21′cを前後方向の横軸22を介して枢
着することにより、下方部が互いに左右に開閉自
在となるようにした状態で、取付部材23および
該取付部材23を軸支する左右方向の横軸24を
介して、上部枠3に取付けてある。この左右両カ
ツター21,21′が垂直姿勢で互いに平行をな
すときの対向間隔は、綴じ針B1の全長よりも折
曲げるべき分だけ小さくし、該両カツター21,
21′間には、両カツター21,21′を互いに開
放する方向に付勢するバネ25を装着し、両カツ
ター21,21′の各外側面には後述する案内部
28に対応する被案内用突起26,26′を連設
している。また、前記押切り部材27は、両カツ
ター21,21′間上方部の後面側に位置する押
切り用刃体27aと、該刃体27aの前面に連設
した綴じ針押出用ブロツク27bとからなり、一
方のカツター21もしくは横軸22等に取付けら
れている。
上記両カツター21,21′に対し、中間枠2
の前端には、上部枠3を押下げるに伴つて両カツ
ター21,21′を開放状態からほぼ互いに平行
に対向し合う状態にまで閉じるように案内する案
内部28,28′を設けている。この案内部2
8,28′は、中間枠2の両側板2b,2bの前
端から内向きに屈曲した一対の前面板2c,2c
の内側辺をもつて形成され、内側辺上端近傍を外
側へ深く切込みここから内側辺中間部まで漸次切
込み量を浅くして形成した傾斜部28a,28′
aと、この傾斜部28a,28′aに続く前面板
内側辺下方部の垂直部28b,28′bとで構成
されており、該両案内部28,28′に上記両カ
ツター21,21′の各被案内用突起26,2
6′を内側から当接させている。そして、上部枠
3が中間枠2に対して所定角度に開いた平常状態
では上記突起26,26′が案内部28,28′に
おける傾斜部28a,28′aの上端に位置し
て、このとき第4図に示すように両カツター2
1,21′の下方部が綴じ針B1の長さよりも大き
な間隔に開き、両カツター21,21′の下降に
伴つて上記突起26,26′が案内部28,2
8′における垂直部28b,28′bにまで移動し
たときに、両カツター21,21′がほぼ平行に
対向し合う状態となるように、左右両案内部2
8,28′の距離および傾斜部28a,28′aの
切込み量を定めている。
さらに上記中間枠2の前方には弾性舌片取付枠
30を連設し、該取付枠30に、打出された綴じ
針B1の逆戻り防止用の弾性舌片31を突設して
いる。該舌片31は、上端部を取付枠30に固着
した状態で斜め後方に突出させ、遊端部を前記打
出部8内の下方に位置させている。
この綴じ器の動作および作用を次に説明する。
前記台枠1と中間枠2との間に多数のシートを
重ねた被綴じ物Cを介入させた状態で、前記上部
枠3を台枠1に向けて押下げた後、押圧力を解除
するように操作すると、第8図乃至第10図に示
す各過程を経て綴じ針B1により被綴じ物Cが綴
じられる。
すなわち、上部枠3は、その前端側において、
上方からの押圧力を受けることにより、前記バネ
6を介して中間枠2を被綴じ物C上面に押しつけ
つつ下降するが、この下降の過程の前期では、上
部枠3とともに前記カツター21,21′が下降
するに伴い、前記突記26,26′が中間枠2の
案内部28,28′の傾斜部28a,28aに沿
つて移動し、これにつれて両カツター21,2
1′が第4図に示す開放姿勢から次第に閉じる。
この動作により、両カツター21,21′の内面
挾圧部21b,21′bが前記打出部8に位置す
る綴じ針B1に外側から押し当り、綴じ針B1を挾
みつけるようにしてその両側部を下向き内方へ折
曲げていく。そして、カツター21,21′の下
端が被綴じ物Cに達するまでの段階で、上記突起
26,26′が案内部28,28′における傾斜部
28a,28′aの下端に至り、両カツター2
1,21′がほぼ平行に対向する状態にまで閉じ
られ、綴じ針B1が略逆U字形に屈曲してその両
側部がカツター21,21′内面に添つた状態と
なる(第8図b参照)。一方この段階で、前記綴
じ針並列体Bの送り機構においては、上部枠3の
下降に応動する前記作動片14の下端に押され
て、前記支持枠9が後退し始め、このとき、綴じ
針並列体Bは押え板バネ11の逆止爪13で係止
されているので後退することはない。
次いで上部枠3がひき続き下降すると、打出部
8に位置する綴じ針B1が、前記押切り用刃体2
7aにて後続の他の綴じ針B1……から分離さ
れ、かつ、前記押出用ブロツク27bに押されて
前記カツター21,21′とともに下降する一
方、該カツター21,21′は、その突起26,
26′が前記案内部28,28′の垂直部28b,
28′bに沿つて移動することにより両カツター
21,21′の平行状態を保ちながら、下降に伴
つて下端の刃21a,21′aが被綴じ物Cに刺
し込まれることにより、被綴じ物Cにパンチ穴
D,Dを穿つ。さらにカツター21,21′が押
し下げれるに伴い、これに追従して上記綴じ針
B1の両側折曲部分が上記パンチ穴D,Dに挿通
される(第9図aおよび同b参照)。この際、綴
じ針B1の中央部は、前記弾性舌片31を弾性的
に前方へ押しながらこれを乗り越え、被綴じ物C
の上面に当接する状態に達する。またこの過程
で、前記支持枠9は、前記作動片14により後方
に押され打出部8から退避し、綴じ針B1の打出
の邪魔になることはない。
こうして所定位置まで上部枠3を押し下げた
後、押圧力を解除すると、上部枠3および中間枠
2が、前記バネ5,6の復元力で元の所定角度の
開放姿勢に復帰し、これに伴つて前記カツター2
1,21′も被綴じ物Cから放出して元の状態に
復帰する。このとき綴じ針B1は、その上方に位
置する前記弾性舌片31により戻り止めされて被
綴じ物Cに残り、自らの復元力により、両側部が
被綴じ物Cの下面側で外方に開き、もつて被綴じ
物Cに止着して被綴じ物Cを綴じ合わせることと
なる(第10図aおよび同b参照)。一方、この
とき綴じ針並列体送り機構においては、前記作動
片14が元の状態に戻ることにより、前記コイル
バネ10の復元力で前記支持枠9が前進し、これ
に伴い、綴じ針並列体Bが、支持枠9の逆止爪1
2に係止された状態で、押え板バネ11の逆止爪
13を乗り越えて前進し、もつて次の綴じ針B1
が打出部8に送られることとなる。
かくして、被綴じ物Cにパンチ穴を形成する作
業、およびこの穴に綴じ針B1を通して止めつけ
る作業をワンタツチで行うことができ、かつ、使
用に応じて順次綴じ針B1を送り出し得ることと
なる。
この綴じ器は、従来の綴じ器と比べて次のよう
な利点がある。
一般に知られたホツチキスと称される綴じ器で
は、予め逆U字形に成形した針を被綴じ物に直接
刺し通すようにしているため、針を書類等に刺し
通し可能な程度に細く、かつ、高硬度に形成する
必要があつて、金属針を用いざるを得ず、しか
も、被綴じ物が比較的硬い場合や多数枚のシート
を綴じるような場合には針が曲つて刺し通らない
ことがある。これに対して本考案では、前記カツ
ター21,21′により先行して形成されていく
穴に綴じ針Bを挿通するので、被綴じ物Cが比較
的硬い場合や厚手のものでも容易に綴じることが
でき、かつ、綴じ針B1の素材に合成樹脂等を用
い得て綴じ針並列体Bの成形も容易になり、さら
に、弾性を備えた綴じ針B1の復元力を利用して
被綴じ物を綴じるので、止めつけた後に必要に応
じて綴じ針B1を外したり綴じられたシートの一
部を取外したりする作業も比較的容易である。
また、前述の特開昭55−126113号公報に示され
た従来のこの種綴じ器と比べても、綴じ針の折り
曲げ時に、上記従来の綴じ器のようにカツターの
刃先が綴じ針上面に押し当るものではなく、上部
枠3の下降に伴い上記両カツター21,21′が
その各内面で綴じ針を挾みつけて折曲げるように
なつているので、綴じ針の損傷等のおそれがな
く、かつ、確実に綴じ針を所定の屈曲形状とする
ことができる。
なお、本考案綴じ器において、綴じ針並列体B
の装填、補充のためには、例えば前記両カツター
21,21′をバネ25の弾力に抗して閉じる等
により案内部28,28′から離脱させた後上部
枠3の前端部を押上げることにより、上部枠3を
平常姿勢以上に開き得るようにしておけばよい。
この場合、前記案内部28,28′から両カツタ
ー21,21を離脱させる作業を容易にする機構
を、予め付設しておくこともできる。かかる機構
としては、例えば第11図に示すように、上部枠
3の両側板の内側に、カツター閉鎖用の可動片4
0,40′を、それぞれ上端を上部枠3にブラケ
ツト41,41′を介して枢着することにより回
動可能に装備し、該各可動片40,40′の下端
内側部を前記両カツター21,21′の各外側面
適宜箇所に近接して臨ませるとともに、該各可動
片40,40′の中間部に連成した操作用突片4
2,42′を、上部枠3の両側板に設けた穴4
3,43′から外方に突出させる。こうして、両
側外方から指で上記突片42,42′を押せば、
上記可動片40,40′の下端がカツター21,
21′を内方に押動し、これにより両カツター2
1,21′が閉じて案内部28,28′から離脱す
るよう構成する。あるいは、第12図に示すよう
に、中間部を下方に屈曲させたカツター閉鎖用板
バネ50の後端部51を上部枠3の前方所定箇所
内面に固着し、該板バネ50の中間部に、前両カ
ツター21,21′の上方部に対応する所定の大
きさの切抜き穴52を設けて、該切抜き穴52に
上記両カツター21,21′の上方部を挿入させ
るとともに、上記板バネの前方遊端部に、上部枠
3の外方に突出する操作片53を連成する。こう
して、上記操作片53を下方に押すと、板バネ5
0の切抜き穴52が下降するにつれ、その側辺が
前記両カツター21,21′の各外面に当り、両
カツター21,21′を内方に押しすぼめるよう
に構成する。また、第13図に示すように、中間
枠2の前面板2c,2cの上端2d,2dおよび
案内部28,28′の上方切込み部の上辺2e,
2eにそれぞれ適度のテーパーもしくはアールを
つけることにより、復帰バネの弾発力より大きな
力で上部枠3を上方に押し開くとき、およびこの
ように上部枠3を開いた状態から元の状態に戻す
ときに、前記両カツター21,21′に連設した
突起26,26′が上記のテーパーもしくはアー
ル部分を乗り越え得るようにしておいてもよい。
また、打出操作に応じて綴じ針並列体Bを前方
へ送るべく支持枠9を前後動させる機構として
は、前記の基本実施例に示すもののほかに、第1
4図および第15図に示すような構造も採用し得
る。すなわち、これらの図において、中間枠2の
底板2aの後方部所定箇所上面に、支持枠9が所
定量後退したときにその後端が当接するストツパ
ー70を設けるとともに、打出操作時に支持枠9
を後退させるための作動片14の上端部を、上部
枠3に対して前後方向に所定範囲スライド自在と
し、かつ、この作動片14の上部をバネ71にて
後方に付勢している。作動片14の上端を上部枠
3に対して前後にスライド自在に装備する手段と
しては、例えば、上部枠3の上面板の下面に、前
後方向に沿つた長穴73を有する取付枠72を固
着し、上記長穴73と、作動片14の上端部に設
けたピン挿通孔74とにわたつて取付用のピン7
5を挿通させ、抜け止めする。あるいは、上記長
穴73を上部枠3の上面板に直接設けてもよく、
また、上部枠3の上面板の下面に前後方向に沿つ
たガイドを突設し、作動片14の上端部を上部枠
3の上面板の下面に添わせた状態で上記ガイドに
て案内することにより、前後方向に所定範囲摺動
自在とすることもできる。綴じ器の他の部分の構
造は前記の基本実施例と同様である。
この構造によると、前記ストツパー70の位
置、および、作動片14の長さ等を予め適切に設
定しておくことにより、綴じ針の打出及び送り動
作が確実になる。すなわち、上部枠3を押し下げ
ると、その下降の初期に作動片14に押されて支
持枠9が後退し、該支持枠9が打出部8から退避
して綴じ針1個送り分に相当する長さだけ後退し
たとき前記ストツパー70に当接して停止し、そ
の後は、上部枠3の下降に伴つて前記バネ71の
弾発力に抗して作動片14の上端が前方にスライ
ドすることにより、支持枠9が上記位置に停止し
たまま上部枠3が下降する。次いで、打出後上部
枠3が復帰するとき、上部枠3が元位置近くに上
昇するまでは、作動片14の上端がバネ71によ
り引戻されつつ、支持枠9が作動片にて後退位置
に押された状態が保たれ、上部枠3の上昇の終期
において、作動片14の上端が前後可動範囲の後
端に達した後、支持枠9が元位置へ前進すること
となる。従つて、支持枠9が綴じ針打出の邪魔に
なつたり必要以上に後退しすぎたりすることな
く、綴じ針を1個ずつ送つて順次打出する動作が
確実になる。
また、上部枠押動操作時に、後端枢着部を中心
とした上部枠3の傾動に伴い、カツター21,2
1′が前後方向にも若千変位する程度のことは、
パンチング等に殆ど支障はないが、このような前
後方向の変位を避けてカツター21,21′を垂
直面に沿つて移動させたい場合、後端枢着部で上
部枠3の前後動を許容し、かつ、上部枠3と台枠
1との間に垂直方向のガイド手段(図示せず)を
設けておけばよい。
以上説明したように、本考案綴じ器は、上部枠
押動操作により、上部枠に設けた一対のパンチン
グ用兼綴じ針折曲げ用のカツターで被綴じ物にパ
ンチ穴を穿つと共に、これに追従して弾性的に屈
曲させた綴じ針をパンチ穴に刺し込み、被綴じ物
を綴じるようにしているので、ワンタツチで、し
かも被綴じ物が比較的硬い場合や厚手のものでも
容易に綴じることができ、その上特に、上記一対
のカツターを上部枠の下降に伴つて開放状態から
所定間隔でほぼ平行な状態にまで閉じるようにし
た機構を設けているので、上部枠の下降に伴い上
記両カツターで綴じ針を弾性的に逆U字形に屈曲
させてパンチ穴を穿ちつつ綴じ針を案内するとい
う動作を確実に、かつ、スムーズに行わしめるこ
とができる等、実用性に富んだ数多くの効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すもので、第1図は綴
じ器全体の斜視図、第2図は綴じ針並列体の斜視
図、第3図は綴じ器の縦断側面図、第4図は第3
図の−線に沿つた拡大断面図、第5図はパン
チング用兼綴じ針屈曲用カツターの斜視図、第6
図は綴じ針並列体支持枠の斜視図、第7図は中間
枠の斜視図、第8図乃至第10図の各図aおよび
同bは綴じ器先端部分の操作に伴う動作を過程順
にそれぞれ示す拡大縦断側面図および同拡大縦断
正面図、第11図はカツター操作部分についての
別の実施例を示す拡大断面図、第12図は同部分
についてのさらに別の実施例を示す斜視図、第1
3図は同部分についてさらにまた別の実施例を示
す要部の拡大正面図、第14図は綴じ針支持枠を
前後動させる機構の別の実施例を示す一部切欠断
面図、第15図は第14図の−線に沿つ
た断面図である。 1……台枠、2……中間枠、3……上部枠、5
……中間枠復帰用のバネ、6……上部枠復帰用の
バネ、8……綴じ針打出部、9……綴じ針並列体
支持枠、21,21′……パンチング用兼綴じ針
折曲げ用カツター、25……両カツターを開放方
向に付勢するバネ、28,28′……カツターに
対する案内部、B……綴じ針並列体、B1……綴
じ針。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下部台枠と、弾性素材にて形成した偏平状の多
    数の綴じ針を部分的に分離可能に連結してなる綴
    じ針並列体を保持する中間枠と、押圧操作用の上
    部枠とを、これら三者が前開き状態を保持するバ
    ネを介して相互に所定角度の前開き状態から閉合
    状態にまで弾性的に傾動可能となるように連結
    し、上記中間枠に、綴じ針並列体支持部と、中間
    枠前端部の上下に開口する綴じ針打出部と、綴じ
    針並列体を前方に送る送り機構とを設け、上記上
    部枠の綴じ針打出部に対応する箇所に、下端に被
    綴じ物パンチング用の刃を有すると共に互いの内
    面により綴じ針を両側から略逆U字形屈曲形状に
    挟圧するための挟圧部を形成した縦長の左右一対
    のパンチング用兼綴じ針折曲げ用カツターと、該
    両カツター間の上部に位置する綴じ針押切り部材
    とを装備し、上記両カツターを、下方部が上記綴
    じ針の長さより広い間隔で開いた開放状態から、
    綴じ針の長さより狭い間隔でほぼ平行に対向し合
    う状態にまでわたり、互いに開閉可能となるよう
    に連結し、かつ、バネにて該両カツターを上記開
    放状態に付勢し、一方、上記中間枠に、上部枠前
    部の下降に伴つて上記両カツターを上記開放状態
    からほぼ平行に対向し合う状態にまで閉じるよう
    に案内する案内部を設けてなることを特徴とする
    綴じ器。
JP1981003967U 1981-01-13 1981-01-13 Expired JPS6117827Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55126113A (en) * 1979-03-20 1980-09-29 Kenji Watanabe Fibrous thread needle for temporary paper sheet stiching and method of and apparatus for temporary stiching by same

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