JP3854934B2 - シロッコファンおよび該シロッコファンを用いた除湿機 - Google Patents

シロッコファンおよび該シロッコファンを用いた除湿機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロッコファンおよび該シロッコファンを用いた除湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の除湿機に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−259352号公報
【0004】
この特許文献1の除湿機は、ケーシング内が除湿通路と再生通路とに区画され、これら通路に跨って円板状の除湿ロータが回転可能に配設されている。
【0005】
前記除湿通路には、室内の空気を吸気口から吸引し、排気口から室内に循環供給するための室内空気循環ファンが配設されている。前記再生通路には、該再生通路内の再生空気を循環させる再生空気循環ファンと、前記再生空気および除湿ロータを加熱する加熱ヒータとが配設されている。また、ケーシング内には、前記再生通路の一部を構成する熱交換器が配設されている。
【0006】
そして、前記除湿通路では、吸引した室内の空気を前記除湿ロータを通過することにより、吸引した空気に含有した水分が吸着され、乾燥した空気として排気口から室内に循環供給される。
【0007】
また、再生通路では、内部の再生空気が前記加熱ヒータで加熱され、この状態で前記除湿ロータを通過することにより、該除湿ロータが吸着した水分を放出する。そして、その再生空気が、熱交換器を通過する際に熱交換によって冷却されると、含有した水分が結露する。これにより、再生空気に含まれた水分は取り除かれ、結露した水はタンクに回収される。
【0008】
前記室内空気循環ファンは、駆動手段であるモータを取り付けた円板形状のベースを備え、該ベースの外周部に所定間隔をもって羽根部を並設したシロッコファンにより構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記シロッコファンを用いた除湿機は、その除湿効率を向上するために送風量を大きくするには、許容能力が大きい大型のシロッコファンを使用する必要がある。その結果、機器全体が大型化するうえ、コスト高になるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明では、大型化することなく、送風量を向上できるシロッコファンおよび該シロッコファンを用いた除湿機を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のシロッコファンは、円環状をなすベースと、該ベースと直交する方向に突出する複数の第1羽根部と、前記ベースの中心に位置する駆動手段への取付部と、前記ベースと取付部とを連結するとともに前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風するように傾斜した第2羽根部とからなる羽根車を備え、前記第2羽根部は、駆動手段による回転方向に沿って上向きに傾斜させた形状をなし、その回転方向後側に上向きに突出するリブを設けた構成としている。
【0012】
このシロッコファンによれば、駆動手段によって回転されると、第1羽根部によってその内部の空間に位置する空気を直径方向外向きに送出する。これにより、主に広く開口した下端から空気が第1羽根部により囲まれた空間内に流入する。また、第2羽根部によってベースの外側に位置する空気を掻き切ることにより、その外部の空気を前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風することができる。そのため、第1羽根部の突出方向の両側から空気を内部に流入させ、その空気を水平方向に送出することができる。その結果、形状が大型化することなく送風量を大きくすることができる。また、大容量のモータも使用する必要がないため、コスト高になることもない。
【0013】
また、このシロッコファンでは、前記第2羽根部における回転方向後側に上向きに突出するリブを設けているため、このリブにより外側に位置する空気一層掻き切ることができる。そのため、その外部の空気を前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風でき、その送風量を増大することができる。
【0014】
また、前記シロッコファンを用いた除湿機は、内部を除湿通路と再生通路とに区画したケーシングと、前記両通路に跨って駆動手段により回転可能に配設した除湿ロータと、前記除湿通路内に配設し、室内の空気を吸引して前記除湿ロータによって除湿した乾燥空気を室内に循環供給する室内空気循環ファンと、前記再生通路内に配設し、再生空気を循環させる再生空気循環ファンと、前記再生通路内に配設し、前記再生空気および除湿ロータを加熱する加熱ヒータと、前記除湿通路内に配設するとともに前記再生通路の一部を構成し、内部に流通する再生空気を外部に流通する空気により冷却して含有した水分を取り除く熱交換器と、前記熱交換器により取り除いた水分を貯留するタンクとを備えた除湿機において、前記室内空気循環ファンは、円環状をなすベースと、該ベースと直交する方向に突出する複数の第1羽根部と、前記ベースの中心に位置する駆動手段への取付部と、前記ベースと取付部とを連結するとともに前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風するように傾斜した第2羽根部とからなる羽根車を備え、前記第2羽根部は、駆動手段による回転方向に沿って上向きに傾斜させた形状をなし、その回転方向後側に上向きに突出するリブを設けたシロッコファンからなるものである。
【0015】
このように構成した除湿機によれば、第1羽根部の両側から空気を吸引可能として送風量を増大したシロッコファンを用いているため、機器全体の形状が大型化したり、コストアップすることなく、確実に除湿効率を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明の実施形態に係るシロッコファンを示し、図2から図7は本発明のシロッコファンを用いた除湿機を示す。
【0017】
図1(A)に示すように、前記シロッコファンは、駆動手段であるモータ1と、該モータ1により図中時計回りに回転される羽根車2とからなる。また、この羽根車2は、円環状をなすベース3と、該ベース3と直交する方向に突出する複数の第1羽根部4と、前記ベース3の中心に位置するモータ1への取付部5と、前記ベース3と取付部5とを連結する第2羽根部6とからなる。また、第2羽根部6の下端にはリング状の連結部7が設けられている。
【0018】
前記第1羽根部4は、図1(B)に示すように、回転方向に向けて水平方向に円弧状に湾曲した形状をなす。また、前記ベース3から下広がりに傾斜するとともに、上側に向けて次第に肉厚を厚くすることにより、若干螺旋状に湾曲した形状をなす。前記第2羽根部6は、図1(C)に示すように、回転方向に沿って上向きに傾斜さした形状をなす。また、この第2羽根部6には、回転方向後側に上向きに突出するリブ6aが設けられている。
【0019】
このように構成したシロッコファンは、前記モータ1によって回転されると、第1羽根部によってその内部の空間に位置する空気を直径方向外向きに送出する。これにより、主に広く開口した下端から空気が第1羽根部4により囲まれた空間内に流入する。また、第2羽根部6および該第2羽根部6に設けたリブ6aによってベース3の外側に位置する空気を掻き切ることにより、その外部の空気を前記第1羽根部4で囲まれた内部に向けて送風する。
【0020】
そのため、図1における第1羽根部4の突出方向の両側(上下両側)から内部に流入させ、その空気を水平方向に送出することができる。そのため、形状が大型化することなく送風量を大きくすることができる。また、許容能力が大きいモータ1も使用する必要がないため、コスト高になることもない。
【0021】
次に、前記構成のシロッコファンを搭載する除湿機について説明する。図2に示すように、この除湿機は、大略、矩形状をなすケーシング10の内部を除湿通路11と再生通路12とに区画し、その内部に、除湿ロータ33と、室内空気循環ファン44A,44Bと、再生空気循環ファン45と、加熱ヒータ47と、熱交換器49とを水平に配設するとともに、下部にタンク57を配設したものである。
【0022】
前記ケーシング10は、図3(A),(B)に示すように、基枠13の前後に前カバー14と後カバー15とを配設したものである。前記前カバー14の上部にはルーバー16を備えた排気口17が形成されている。前記後カバー15には、垂直方向に延びる複数のスリットからなる吸気口18が形成されている。また、ケーシング10には、前記基枠13にカバー14,15を組み付けることにより、その下部にタンク収容室19が形成される。
【0023】
前記基枠13の前面側には、図4に示すように、一対のインボリュート通路を構成する壁20a,20bを備えるとともに開口された室内空気循環ファン配設部20A,20Bと、再生空気循環ファン配設部21と、該再生空気循環ファン配設部21から後述する加熱ヒータ配設部26にかけて延びるダクト部22とが設けられている。このダクト部22は、断面凹字形状の溝からなり、この溝に内嵌する逆凹字形状のダクトカバー23を配設することにより再生通路12の一部を構成する。また、本実施形態のダクトカバー23の上面には、前記室内空気循環ファン配設部20Aのインボリュート通路の一部を構成する壁部24が設けられている。さらに、前記室内空気循環ファン配設部20A,20Bの間には、除湿通路11の一部を構成する開口部25が設けられている。
【0024】
また、基枠13の後面側には、図5および図6に示すように、前側に加熱ヒータ配設部26と、除湿ロータ配設部27と、前記再生空気循環ファン配設部21に連通する円筒状のダクト28とが設けられている。前記加熱ヒータ配設部26は、前記ダクト部材と連通している。また、この加熱ヒータ配設部26は、除湿動作時に常時回転する第1の室内空気循環ファン44Aを配設する配設部20Aに対して、前記除湿ロータ33の回転方向後方に位置する近傍に配置されている。除湿ロータ配設部27は、図6に示すように、後述する除湿ロータ33の保持部材36の下端縁より肉厚の周壁29の上面に、ガイド用の凹溝30を設けたものである。さらに、この基枠13の後面側には、除湿ロータ33の外周縁に位置するように、該除湿ロータ33の駆動手段である駆動モータ34が配設される。さらにまた、この基枠13の後面側下端には、図示しない制御基板に電力を供給するためのコードリール31を配設するためのコードリール配設部32が設けられている。このコードリール配設部32は、防水構造として4方がリブにより囲繞されている。
【0025】
なお、前記再生通路12は、再生空気循環ファン配設部21、該配設部21と連通したダクト部22、該ダクト部22と連通した加熱ヒータ配設部26、該配設部26と対応するように除湿ロータ33の反対側に配設したローターカバー42、および、該ローターカバー42に接続するとともに前記再生空気循環ファン配設部21に接続する熱交換器49により構成される。そして、この区画された再生通路12および前記タンク収容室19を除くケーシング10内が、前記除湿ロータ33を介して吸気口18と排気口17とを連通させる除湿通路11を構成する。
【0026】
前記除湿ロータ33は、その約3/4が除湿通路11内に位置し、約1/4が再生通路12内に位置するように、前記両通路11,12に跨って駆動モータ34により回転可能に配設した円板状のものである。具体的には、この除湿ロータ33は、図5および図6に示すように、ゼオライトまたはシリカゲルを結合させたメッシュ状のセラミックハニカムからなるロータ本体35を、樹脂製の保持部材36によって保持させたものである。
【0027】
前記保持部材36は、ロータ本体35の中央に位置する軸受部37と、ロータ本体35の外周部に位置する外壁部38と、これらを加熱ヒータ47と反対に位置する熱交換器49の側で連結する連結枠39とからなる。前記外壁部38には、外方に突出するフランジ部40が設けられるとともに、駆動モータ34の出力軸に配設した歯車34aに噛み合う複数の凸状歯41が設けられている。
【0028】
なお、本実施形態では、前記除湿ロータ33は、除湿動作中には、約2分で1回転するように、前記駆動モータ34の回転数および歯車34aと凸状歯41とのギア比が設定されている。また、前記除湿ロータ33において、加熱ヒータ47を収容するヒータケース48との対応位置に反対面には、ローターカバー42が配設されている。このローターカバー42には、ヒータケース48と同一形状の接続部43が設けられ、この接続部43に前記熱交換器49の流入口53が接続される。
【0029】
前記室内空気循環ファン44A,44Bは、前記シロッコファンで構成される。これにより、図2に実線の矢印で示すように、後カバー15の吸気口18から室内の空気を吸引し、前記除湿ロータ33によって除湿した乾燥空気を前カバー14の排気口17から室内に循環供給するものである。
【0030】
また、本実施形態では、第1の室内空気循環ファン44Aは前記室内空気循環ファン配設部20Aに配設され、そのモータ1Aは、回転が早い「強」運転と、回転が遅い「弱」運転とが可能な変速機能を有するものを用いている。また、第2の室内空気循環ファン44Bは前記室内空気循環ファン配設部20Bに配設され、そのモータ1Bは、回転が早い「強」運転のみが可能なものを用いている。
【0031】
ここで、従来の除湿機の室内空気循環ファンは、本実施形態における個々の室内空気循環ファン44A,44Bと比較して形状は大きいが、インボリュート通路を形成する必要性により、除湿ロータ33より非常に小さく、この除湿ロータ33に対して重畳する面積の比率は約41%である。そのため、従来の室内空気循環ファンは、除湿ロータ33に対する通気面積を確保するために、該除湿ロータ33との間に所定スペースを設ける必要があった。
【0032】
これに対して本実施形態の室内空気循環ファン44A,44Bは、従来の室内空気循環ファンより小さいが、除湿ロータ33に対して重畳する面積の比率は約68%である。また、基枠13には、前記室内空気循環ファン配設部20A,20Bの間には、除湿通路11の一部を構成する開口部25を設けている。そのため、前記室内空気循環ファン44A,44Bと除湿ロータ33との間には、所定スペースを設けなくても除湿ロータ33に対する通気面積を十分に確保できる。そのため、従来の除湿機と比較して小型化することができる。
【0033】
図4に示すように、前記室内空気循環ファン44A,44Bの前側にはファンカバー70が装着されている。このファンカバー70は、室内空気循環ファン配設部20A,20Bの上部を閉塞する形状をなし、各室内空気循環ファン44A,44Bと対応する位置には通気孔71が設けられるとともに、前カバー14との間に所定の隙間を形成するためのリブ72が前記通気孔71に向けて延びるように設けられている。また、このファンカバー70における第1の室内空気循環ファン44Aの配設部20Aを閉塞する側には、インボリュート通路内に位置するように配設するマイナスイオン発生装置73の装着部74が設けられている。この装着部74には、前記マイナスイオン発生装置73が排気口17から直接的に見えないように閉塞部74aが設けられている。
【0034】
前記再生空気循環ファン45は、前記再生通路12内において、前記再生空気循環ファン配設部21に配設され、モータ46の駆動により回転する。これにより、図2に破線の矢印で示すように、再生通路12内の再生空気を、ダクト部22を介して加熱ヒータ47のヒータケース48内に供給し、除湿ロータ33、および、熱交換器49の順で循環させるものである。
【0035】
前記加熱ヒータ47は、前記除湿ロータ33の前方に配設され、図示しない電源回路からの供給電力により発熱し、再生空気および除湿ロータ33を加熱するものである。この加熱ヒータ47は、連続した1巻きのコイルからなり、前記再生通路12を構成するヒータケース48を介して前記加熱ヒータ配設部26に配設される。
【0036】
前記熱交換器49は、前記除湿通路11内において、前記除湿ロータ33の背面側に配設されるとともに前記再生通路12の一部を構成するもので、図7(A),(B)に示すように、真空成形または圧空成形により形成した一対のパネル50A,50Bを溶着した樹脂製のものである。各パネル50A,50Bは、互いに対称に位置する複数の仕切用凹条51A,51Bを備え、これら仕切用凹条51A,51Bを除く部位により再生空気を通過させる複数の流路52が形成されている。また、一方のパネル50Aには、加熱ヒータ47を収容するヒータケース48の形状と対応する扇形状の流入口53と、基枠13のダクト28と対応する円形状の流出口54と、結露水をタンク57に排水するためのドレン部55とが設けられている。さらに、貼り合わされた仕切用凹条51A,51Bの部位には、空気を流通させるための通孔56が設けられている。
【0037】
前記タンク57は、図3(B)および図5に示すように、上面開口の箱体形状をなし、その内部にはフロート部材58が回動可能に配設されている。このフロート部材58は、タンク57内の水位が上昇すると、下部のフロート部58aが浮き上がることにより全体が回動する。
【0038】
なお、前記タンク収容室19には、上端開口の箱体形状をなすサブタンク59が配設されている。このサブタンク59には、水平方向に移動可能な弁動作部60が配設され、この弁動作部60に弁61が配設されている。この弁動作部60は、スプリングによって常閉状態を維持するように構成されており、タンク57を装着することにより前記フロート部材58の上端の押圧部58bが当接して開弁する。そして、タンク57内の水位が上昇してフロート部材58が回動することにより、押圧部58bによる弁動作部60の押圧が解除され、閉弁するように構成している。また、前記弁動作部60には、分岐したマイクロスイッチ動作部60aが設けられ、押圧部58bによる弁動作部60の押圧が解除されると、マイクロスイッチ62を介して満水状態を検出できるようにしている。
【0039】
前記除湿機に実装した図示しない制御手段は、電源スイッチがオン状態になり、ケーシング10の収容室にタンク57がセットされ、かつ、満水状態でない場合に、前記除湿ロータ33の駆動モータ34、室内空気循環ファン44A,44Bのモータ1A,1B、再生空気循環ファン45のモータ46、および、加熱ヒータ47に対して電力を通電して除湿動作を開始する。また、タンク57内が満水状態になると、前記各構成部品への通電を停止して除湿動作を停止するものである。
【0040】
また、ユーザが図示しない操作パネルを操作することにより「強」運転を選択すると、前記室内空気循環ファン44Aを「強」運転させるとともに、室内空気循環ファン44Bを「強」運転させる。また、ユーザが「標準」運転を選択すると、前記室内空気循環ファン44Aを「弱」運転させるとともに、室内空気循環ファン44Bを「強」運転させる。また、ユーザが「静音」運転を選択すると、前記室内空気循環ファン44Aを「弱」運転させるとともに、室内空気循環ファン44Bを停止させる。
【0041】
このように、本実施形態では、除湿動作時に常時回転する第1の室内空気循環ファン44Aを、前記加熱ヒータ47に対して前記除湿ロータ33の回転方向前方に配設している。そのため、除湿ロータ33において、加熱ヒータ47によって加熱した直後の冷えていない領域には、常に吸引した空気が流通される。その結果、除湿効率を向上することができる。また、常に回転する第1の室内空気循環ファン44Aの側にマイナスイオン発生装置73を取り付けているため、乾燥空気とともに動作時には常にマイナスイオンを放出させることができる。
【0042】
次に、前記除湿機による除湿動作について具体的に説明する。
まず、除湿通路11では、前記室内空気循環ファン44A,44Bの駆動により、後カバー15の吸気口18から室内の空気が吸引される。そして、その吸引された空気は、熱交換器49の通孔56を通過する際に再生空気との熱交換によって加熱され、この状態で、除湿ロータ33を通過する際に、含有した水分が吸着される。これにより、乾燥した空気として前カバー14の排気口17から室内に循環供給される。
【0043】
なお、基枠13において、除湿ロータ33を配設した後側から室内空気循環ファン44A,44Bを配設した前側への乾燥空気が流入は、各室内空気循環ファン配設部20A,20Bの開口と、その下部の開口部25とから行われる。そして、各室内空気循環ファン配設部20A,20Bの開口から流入した乾燥空気は、室内空気循環ファン44A,44Bにおける広く開口した図6中下端から第1羽根部4により囲まれた空間内に流入する。また、開口部25から流入した乾燥空気は、室内空気循環ファン44A,44Bのベース3の外側に流入し、第2羽根部6およびリブ6aによって掻き切られるようにして第1羽根部4で囲まれた内部に流入する。そして、この第1羽根部4で囲まれた内部の乾燥空気は、第1羽根部4によって直径方向外向きに送出され、壁20a,20bによって構成されたインボリュート通路の形状に従って排気口17から室内に供給される。
【0044】
このように、前記シロッコファンからなる室内空気循環ファン44A,44Bは、第1羽根部の両側から空気を吸引可能として送風量を増大できるため、機器全体の形状が大型化したり、コストアップすることなく、確実に除湿効率を向上できる。
【0045】
また、本発明の除湿機では、2つの室内空気循環ファン44A,44Bを配設するため、個々の室内空気循環ファン44A,44Bは1つの室内空気循環ファンを搭載する場合と比較して小さくすることができる。その結果、使用するモータ1A,1Bの許容能力は小さいものでよい。そのため、機器全体が大型化することを抑制できるとともに、コスト高になることを抑制できる。また、2以上のインボリュート通路を構成する壁20a,20bを備えた配設部20A,20Bを設けるため、その吹出角度の設計の自由度を広げることができる。
【0046】
一方、再生通路12では、再生空気循環ファン45の駆動により、内部の再生空気がダクト部22を通って加熱ヒータ47を収容したヒータケース48内に流入する。その後、その再生空気は、加熱ヒータ47で加熱された後、除湿ロータ33を通過する際に、該除湿ロータ33が吸着した水分を吸着する。ついで、再生空気は、熱交換器49に流入し、隔離された除湿通路11を流通する室内の空気との温度差による熱交換で冷却され、含有した水分が結露する。これにより、再生空気は、乾燥状態として再生空気循環ファン45により前記加熱ヒータ47の側に再び供給される。また、結露した水は、熱交換器49のドレン部55からサブタンク59を経てタンク57に回収される。
【0047】
なお、本発明のシロッコファンおよび該シロッコファンを用いた除湿機は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0048】
例えば、前記除湿機には、本発明のシロッコファンからなる室内空気循環ファン44A,44Bを2つ搭載したが、従来と同様に1つのみとしてもよく、このようにしても従来と比較して送風量を増大できるため、除湿効率を向上できる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のシロッコファンでは、第1羽根部の突出方向の両側から空気を内部に流入させ、その空気を水平方向に送出することができるため、形状が大型化することなく送風量を大きくすることができる。また、許容能力が大きいモータも使用する必要がないため、コスト高になることもない。
【0050】
また、このシロッコファンを室内空気循環ファンとして用いた除湿機では、そのファンの形状が大型化しないうえ、コストアップにならないため、機器全体の形状も大型化したり、コストアップすることなく、確実に除湿効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明のシロッコファンを示す斜視図、(B),(C)はそれぞれ(A)の要部断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る除湿機を示す概略図である。
【図3】 (A),(B)は除湿機の具体的構成を示す断面図である。
【図4】 基枠の前面側の構成を示す分解斜視図である。
【図5】 除湿機の後面側の構成を示す断面図である。
【図6】 基枠と除湿ロータとの関係を示す分解斜視図である。
【図7】 (A)は熱交換器の正面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1A,1B…モータ、2…羽根車、3…ベース、4…第1羽根部、5…取付部、6…第2羽根部、6a…リブ、7…連結部、10…ケーシング、11…除湿通路、12…再生通路、33…除湿ロータ、44A,44B…室内空気循環ファン、45…再生空気循環ファン、49…熱交換器。

Claims (2)

  1. 円環状をなすベースと、該ベースと直交する方向に突出する複数の第1羽根部と、前記ベースの中心に位置する駆動手段への取付部と、前記ベースと取付部とを連結するとともに前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風するように傾斜した第2羽根部とからなる羽根車を備え、前記第2羽根部は、駆動手段による回転方向に沿って上向きに傾斜させた形状をなし、その回転方向後側に上向きに突出するリブを設けたことを特徴とするシロッコファン。
  2. 内部を除湿通路と再生通路とに区画したケーシングと、
    前記両通路に跨って駆動手段により回転可能に配設した除湿ロータと、
    前記除湿通路内に配設し、室内の空気を吸引して前記除湿ロータによって除湿した乾燥空気を室内に循環供給する室内空気循環ファンと、
    前記再生通路内に配設し、再生空気を循環させる再生空気循環ファンと、
    前記再生通路内に配設し、前記再生空気および除湿ロータを加熱する加熱ヒータと、
    前記除湿通路内に配設するとともに前記再生通路の一部を構成し、内部に流通する再生空気を外部に流通する空気により冷却して含有した水分を取り除く熱交換器と、
    前記熱交換器により取り除いた水分を貯留するタンクと
    を備えた除湿機において、
    前記室内空気循環ファンは、円環状をなすベースと、該ベースと直交する方向に突出する複数の第1羽根部と、前記ベースの中心に位置する駆動手段への取付部と、前記ベースと取付部とを連結するとともに前記第1羽根部で囲まれた内部に向けて送風するように傾斜した第2羽根部とからなる羽根車を備え、前記第2羽根部は、駆動手段による回転方向に沿って上向きに傾斜させた形状をなし、その回転方向後側に上向きに突出するリブを設けたシロッコファンからなることを特徴とする除湿機。
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