以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る会計支援装置のシステム構成図である。図1において、本発明の会計支援装置の一例であるPOS端末10は、カラオケ店などの店舗にそれぞれ設けられており、顧客にサービスを提供する部屋、例えば、楽曲を歌うことができるカラオケ装置が設置された部屋の使用時間毎の料金、及び顧客が注文した商品(メニュー)などの料金を会計時に算出するための装置である。POS端末10は、主に、部屋の入退室の管理や会計処理を行うメイン処理部5と、部屋の管理や会計処理に必要となる情報を格納した関連マスタテーブル70と、部屋が使用された履歴情報に基づいて算出された会計情報などを格納した関連ログテーブル60とで構成される。
尚、POS端末10は、CPU(中央処理装置)によって以下に示す各構成が制御される。本発明の会計支援方法を実現するためのプログラムが補助記憶装置(図示せず)に記録され、後述される会計支援方法における処理が起動されると、補助記憶装置に格納されたプログラムに従って、プログラム内作業用テーブル50を用いてCPUがその処理を開始する。
メイン処理部5は、関連マスタテーブル70、関連ログテーブル60の情報を参照して以下の各処理部により会計時の料金の計算等の処理が実行される。メイン処理部5は、新たに顧客が入室した際に登録等の処理を行う新規入室処理部21と、部屋の退室処理を行う退室処理部25と、顧客が部屋に在室中のときに処理が行われる在室中処理部30と、顧客が注文(オーダー)したメニューの単価を取得するメニュー単価取得処理部40と、メイン処理部5でプログラム実行時の作業テーブルとして利用されるプログラム内作業用テーブル50とを有する。在室中処理部30は、使用中の部屋に途中から顧客が入室したときの処理を行う途中入室処理部31と、部屋の使用を延長したときの処理を行う延長処理部32と、途中で顧客が退室したときの処理を行う途中退室処理部33と、部屋移動時の処理を行う部屋移動処理部34と、顧客からのオーダーの登録処理を行う飲食オーダ登録処理部35と、顧客の入退室による人数の変更処理を行う人数変更処理部36とを有する。
関連マスタテーブル70は、メニューに関する情報が格納されたメニューマスタDB71と、メニューの単価取得が行われた際の情報が格納されたメニュー単価取得マスタDB72と、日別の料金区分に関する情報が格納された日別料金区分マスタDB73と、日別の料金に関する情報が格納された日別料金マスタDB74と、各部屋のパターンに関する情報が格納された部屋パターンマスタDB75と、各部屋に関する情報が格納された部屋マスタDB76と、会員に関する情報が格納された会員マスタDB77とを有する。
関連ログテーブル60は、顧客からのオーダー(部屋)に関する情報が格納されたオーダー(ヘッダ)DB61と、顧客からのオーダー(メニュー)に関する情報が格納されたオーダー(明細)DB62と、部屋の利用状況の履歴に関する情報が格納された部屋情報DB63とを有する。
尚、メニューマスタDB71に格納されるテーブルの項目については図7で、メニュー単価取得マスタDB72に格納されるテーブルの項目については図8で、日別料金区分マスタDB73に格納されるテーブルの項目については図10で、日別料金マスタDB74に格納されるテーブルの項目については図11で、部屋マスタDB76に格納されるテーブルの項目については図9で、会員マスタDB77に格納されるテーブルの項目については図12で、部屋情報DB63に格納されるテーブルの項目については図13で、オーダー(ヘッダ)DB61に格納されるテーブルの項目については図14で、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルの項目については図15で詳細に説明する。
例えば、顧客が新たに部屋を使用する場合、店舗スタッフはPOS端末10のディスプレイなどの表示装置に表示された画面から、新規入室される部屋と顧客の情報を登録する。この時、新規入室処理部21は、関連マスタテーブル70を参照し、登録された新規入室情報を関連ログテーブル60に格納する。
新規入室処理が行われた後、顧客が途中で入室すると、途中入室処理部31は、関連ログテーブル60に格納された情報、例えば部屋の人数を更新する。同様に、顧客が途中で退室すると、途中退室処理部33は、関連ログテーブル60に格納された情報を更新する。また、顧客が部屋を移動した場合、部屋移動処理部34は、関連ログテーブル60に移動前後の部屋に関する情報や、部屋移動の際に前金を徴収した場合は、その前金に関する情報を登録する。元部屋を使用している最中にその部屋の顧客からオーダーがあった場合、飲食オーダー登録処理部35は、関連ログテーブル60にオーダーのあった部屋及びオーダー情報等を登録する。更に、上記途中入退室、部屋移動の時に人数変更がある場合、人数変更処理部36は、関連ログテーブル60に変更した人数を登録する。
その後、部屋を使用していた顧客の全員が退室する場合、退室処理部25は関連ログテーブル60に退室に関する情報を格納する。顧客の会計時に、退室処理部25は関連ログテーブル60に格納された情報に基づいて料金の算出を行い、算出された料金の合計がPOS端末10からレシートに出力される。レシートの出力について図50〜図54で詳細に説明する。
このように、POS端末10で部屋の入退室処理、部屋移動処理、オーダー登録処理等を行い関連ログテーブル60に処理結果を格納し、その関連ログテーブル60に基づいて会計時に料金を算出することにより、店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、時間帯によって部屋の料金が異なる場合や、顧客が部屋の入退室を行った場合などにも正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、新規入室処理においてPOS端末10に表示される画面遷移について説明する。尚、カラオケ店のフロントに設置されたPOS端末10の画面表示にはタッチパネルが用いられ、操作者が画面をタッチすることで表示部分を選択するものとする。図2は、新規入室処理においてPOS端末に表示されるメイン画面を示す図である。図2に示す画面200は、新規入室処理部21による新規入室処理で表示されるメイン画面である。画面200には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域201と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域202と、新規入室を登録するための新規入室ボタン204とが表示される。例えば、表示域202内の部屋番号「1号室D」を示す表示域203が空室状態であるのを確認して、この部屋を選択して(網掛け表示)新規入室ボタン204をタッチすると、新規入室処理部21は、部屋番号から部屋マスタDB76に格納された部屋パターンを取得し、図3に示す画面を表示する。
図3は、POS端末に表示される入室処理画面を示す図である。図3に示す画面206は、メインの画面200で選択された部屋への入室処理画面を示している。画面206には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報及び入力担当者を示す表示域207と、入室状態(入室モード)「新規入室」を示す表示域208と、顧客に関する情報と選択された部屋に関する情報とを示す表示域209と、部屋の使用料などの料金情報(会計情報)を示す表示域210と、画面に表示された情報又は画面を取消す取消ボタン211と、画面情報を確認したときに選択する確認ボタン212とが表示される。例えば、表示域209の顧客情報に会員番号を入力して確認ボタン212を選択することにより、新規入室処理部21は、会員マスタDB77から会員の詳細な情報を取得して表示させる。また、表示域209の入室情報に料金区分と、男性人数又は女性人数と、利用時間を入力して、メニュー番号(以降Noとする)、男性人数、女性人数、利用開始時刻、利用終了時刻とを確定する。表示域209の各項目が確定した後、表示域210に料金の計算結果が表示される。このように、表示域209に新規入室に関する情報を入力し、表示域210に表示される料金情報とを確認して確認ボタン212を選択すると、図4に示す画面が表示される。
図4は、POS端末に表示される新規入室処理後のメイン画面を示す図である。図4に示す画面215は、入室処理画面206で設定された後のメイン画面を示している。画面215には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域216と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域217と、途中入室を登録するための途中入室ボタン218と、オーダーを登録するためのオーダーボタン219と、途中退室を登録するための途中退室ボタン220と、退室を登録するための退室ボタン221とが表示される。例えば、表示域217内の部屋番号「1号室D」を示す表示域222において、新規入室の登録が行われたため、利用時間「15:20〜17:20」と残り時間「120(分)」、人数「4名」、使用状態「使用中」が表示される。
このように、POS端末10に表示される画面に従って、容易に新規入室の登録を行うと共に、POS端末10の新規入室処理部21により、関連マスタテーブル70及び関連ログテーブル60とを参照して算出された料金を表示させることができる。
次に、新規入室処理について具体的に説明する。図5は、新規入室処理のフローチャートを示す図である。図5において、先ず、ステップS10の処理で、新規入室処理部21によりPOS端末10にメイン画面が表示され、そのメイン画面から部屋が選択される。ステップS11の処理で、新規入室処理部21により選択された部屋に関する新規入室処理画面が表示される。ステップS12の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された会員Noから、会員マスタDB77に格納された会員情報を抽出し、会員区分を確定する。ステップS13の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された料金区分コードから、メニューマスタDB71からメニューの料金を抽出し、メニューNoを確定する。ステップS14の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された男性人数を確定する。ステップS15の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された女性人数を確定する。ステップS16の処理で、新規入室処理部21は、POS端末10で計測されている現在時刻から入室時刻を確定する。ステップS17の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された利用時間から退室時刻を確定する。ステップS18の処理で、新規入室処理部21は、確定した情報に基づいて、新規入室明細(料金情報)を作成する処理を行う。この新規入室明細処理については図6で詳細に説明する。ステップS19の処理で、新規入室処理部21は、作成された新規入室明細から部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。ステップS20の処理で、新規入室処理部21により更新された新規入室明細を含むメイン画面が表示されると、新規入室が確定したものとして部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。
このように、画面から必要事項を入力して新規入室明細を作成し、部屋情報DB63で管理することにより、カラオケ店のスタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時にPOS端末10で正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、図5のステップS18に示す新規入室明細作成処理について説明する。図6は、新規入室明細作成処理のフローチャートを示す図である。図6において、先ず、ステップS25の処理で、新規入室処理部21は、新規入室処理画面に入力された利用時間を利用残時間とする。ステップS26の処理で、新規入室処理部21は、利用残時間が0になるまで以降の処理(ステップS27〜S39)を繰り返して行う。ステップS27の処理で、新規入室処理部21は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS27の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS28の処理で、新規入室処理部21は、以降の処理(ステップS29〜S32)を2回繰り返す。ステップS29の処理で、新規入室処理部21は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS29の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS30の処理で、新規入室処理部21は、メニュー単価取得マスタDB72から基準時間(60分)の男性の単価を取得する。ステップS29の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS31の処理で、新規入室処理部21は、メニュー単価取得マスタDB72から基準時間(60分)の女性の単価を取得する。ステップS30、S31で各単価を取得した後、ステップS32の処理で、新規入室処理部21は、オーダー(明細)DB62に枝番を1とした明細レコードを追加する。ステップS38の処理で、新規入室処理部21は、利用残時間から60分を減算した時間を利用残時間として利用残時間が0になるまでステップS27からの処理を繰り返す。
ステップS27の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS33の処理で、新規入室処理部21は、以降の処理(ステップS34〜S37)を2回繰り返す。ステップS34の処理で、新規入室処理部21は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS34の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS35の処理で、新規入室処理部21は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の男性の単価を取得する。ステップS34の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS36の処理で、新規入室処理部21は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の女性の単価を取得する。ステップS35、S36で各単価を取得した後、ステップS37の処理で、新規入室処理部21は、オーダー(明細)DB62に枝番を1とした明細レコードを追加する。ステップS39の処理で、新規入室処理部21は、利用残時間から30分を減算した時間を利用残時間として利用残時間が0になるまでステップS27からの処理を繰り返す。ステップS40の処理で、新規入室処理部21は、オーダー(ヘッダ)DB61に枝番を1としたヘッダレコードを格納する。
このように、新規入室登録での料金を利用時間60分、30分毎、また男女別に料金を累計し、会計時で料金を算出するための会計情報としてオーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63に格納することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、関連マスタテーブル70の各DBに格納されるテーブルの基本項目について説明する。図7は、メニューマスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図7に示すテーブル710は、メニューマスタDB71に格納されるテーブルであり、顧客に提供されるサービスのメニューに関する情報が格納されている。テーブル710は、メニューNoを示す項目と、メニュー名称を示す項目と、メニュー単価を示す項目等で構成されている。
図8は、メニュー単価取得マスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図8に示すテーブル720は、メニュー単価取得マスタDB72に格納されるテーブルであり、メニューNo毎の情報が格納されている。テーブル720は、メニューNoを示す項目と、日別の料金区分を示す項目と、部屋パターンを示す項目と、そのメニューの適用開始時刻を示す項目と、そのメニューの適用終了時刻を示す項目と、男性対象のメニューを示す男性フラグの項目と、女性対象のメニューを示す女性フラグの項目と、会員区分を示す項目と、メニュー単価を示す項目等で構成されている。
図9は、部屋マスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図9に示すテーブル760は、部屋マスタDB76に格納されるテーブルであり、各部屋の詳細情報が格納されている。テーブル760は、部屋コードを示す項目と、部屋パターンを示す項目と、部屋名称を示す項目等で構成されている。
図10は、日別料金区分マスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図10に示すテーブル730は、日別料金区分マスタDB73に格納されるテーブルであり、日別の部屋料金の情報が格納されている。テーブル730は、日別料金コードを示す項目と、日別料金名称を示す項目等で構成されている。
図11は、日別料金マスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図11に示すテーブル740は、日別料金マスタDB74に格納されるテーブルであり、日別の料金の詳細情報が格納されている。テーブル740は、営業日を示す項目と、日別料金コードを示す項目等で構成されている。
図12は、会員マスタDBに格納されるテーブルを示す図である。図12に示すテーブル770は、会員マスタDB77に格納されるテーブルであり、会員情報が格納されている。テーブル770は、会員番号を示す項目と、会員名称を示す項目と、会員区分を示す項目等で構成されている。
次に、関連ログテーブル60の各DBに格納されるテーブルの基本項目について説明する。図13は、部屋情報DBに格納されるテーブルを示す図である。図13に示すテーブル630は、部屋情報DB63に格納されるテーブルであり、部屋毎の入室履歴が格納されている。テーブル630は、部屋コードを示す項目と、伝票Noを示す項目と、男性人数を示す項目と、女性人数を示す項目と、利用開始時刻を示す項目と、利用終了時刻を示す項目と、部屋の利用状況(ステータス)を示す項目等で構成されている。また、ステータスには、空室状態「0」又は入室状態「1」が格納される。
図14は、オーダー(ヘッダ)DBに格納されるテーブルを示す図である。図14に示すテーブル610は、オーダー(ヘッダ)DB61に格納されるテーブルであり、部屋の利用時間が経過して一旦料金の合計が算出されたときの伝票情報が格納されている。テーブル610は、伝票Noを示す項目と、枝番を示す項目と、部屋コードを示す項目と、男性人数を示す項目と、女性人数を示す項目と、オーダー時刻を示す項目と、利用開始時刻を示す項目と、利用終了時刻を示す項目と、税前合計を示す項目と、消費税を示す項目と、税込み合計を示す項目と、前受金を示す項目と、会員区分を示す項目等で構成されている。
図15は、オーダー(明細)DBに格納されるテーブルを示す図である。図15に示すテーブル620は、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルであり、伝票(オーダー)毎の情報が格納されている。テーブル620は、伝票Noを示す項目と、枝番を示す項目と、枝番を示す項目と、枝番内インデックスを示す項目と、メニューNoを示す項目と、単価を示す項目と、男性人数を示す項目と、女性人数を示す項目と、基準時刻を示す項目と、利用時間を示す項目と、基本時間を示す項目と、数量を示す項目等で構成されている。
次に、新規入室処理後の関連ログテーブル60の各テーブルの具体例について説明する。図16は、オーダーヘッダテーブルの具体例を示す図である。図16に示すテーブル611は、オーダー(ヘッダ)DB61に格納される新規入室処理で生成されたレコードを含むテーブルの具体例である。例えば、テーブル611には、伝票No「757」、枝番「1」、部屋No「001」、男性人数「2」、女性人数「2」、オーダー時刻「20030825152016」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、外税部屋料「2400」、外税税金額「120」、明細合計「2520」、前受金「0」、会員区分「1」が格納されている。尚、明細合計の算出方法は、男性人数と女性人数を加算した値に単価を掛けて算出される。また、各明細テーブルに対しては計算結果を積上げたものがオーダーヘッダテーブルの税前合計となる。
図17は、オーダー明細テーブルの具体例を示す図である。図17に示すテーブル621は、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルの具体例である。例えば、テーブル621には、伝票No「757」、枝番「1」、枝番内インデックス「1」、メニューNo「7001」、単価「300」、男性人数「2」、女性人数「0」、基準時間「20030825152003」、利用時間「60」、基本時間「60」が格納されている。
図18は、部屋情報テーブルの具体例を示す図である。図18(A)に示すテーブル631は、新規入室処理が行われる前のテーブルを示しており、図18(B)に示すテーブル632は、新規入室処理が行われた後のテーブルを示している。例えば、図18(B)に示すテーブル632には、部屋コード「001」、伝票No「757」、男性人数「2」、女性人数「2」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、ステータス「1」が格納されている。
このように、POS端末10の新規入室処理部21は、関連マスタテーブル70と関連ログテーブル60とに格納された情報に基づいて、部屋毎の入室を登録すると共に、時間帯や顧客の性別の違いによる料金の差額や、商品のオーダーを正確に反映させた料金を示す会計情報を管理することができる。従って、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、本発明の第2実施例に係る途中入室処理について説明する。図19は、本発明の第2実施例に係る途中入室処理においてPOS端末に表示されるメイン画面を示す図である。図19に示す画面230は、途中入室処理部31による途中入室処理で表示されるメイン画面である。画面230には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域231と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域232と、途中入室を登録するための途中入室ボタン234と、部屋移動を登録するための部屋移動ボタン235と、延長登録するための延長ボタン236と、オーダーを登録するためのオーダーボタン237と、途中退室を登録するための途中退室ボタン238と、退室を登録するための退室ボタン239とが表示される。例えば、使用中の部屋番号「1号室D」を示す表示域233の部屋へ途中から他の顧客が参加する場合、その表示域233を選択し、途中入室ボタン234をタッチすると、途中入室処理部31は、部屋番号から部屋マスタDB76に格納された部屋パターンを取得し、図20に示す画面を表示する。
図20は、POS端末に表示される途中入室画面を示す図である。図20に示す画面240は、メインの画面200で選択された部屋の途中入室処理画面を示している。画面240には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報及び入力担当者を示す表示域241と、入室状態(入室モード)「途中入室」を示す表示域242と、顧客に関する情報と選択された部屋に関する情報とを示す表示域243と、部屋の使用料などの料金情報を示す表示域244と、画面に表示された情報又は画面を取消す取消ボタン245と、画面情報を確認したときに選択する確認ボタン246とが表示される。例えば、表示域243の顧客情報に会員番号を入力して確認ボタン246を選択することにより、途中入室処理部31は、会員マスタDB77から会員の詳細な情報を取得して表示させる。また、表示域243の入室情報に料金区分と、男性人数又は女性人数と、利用時間を入力して、メニューNo、男性人数、女性人数、利用開始時刻、利用終了時刻とを確定する。表示域243の各項目が確定した後、表示域244に料金の計算結果が表示される。このように、表示域243に途中入室に関する情報を入力し、表示域244に表示される料金情報とを確認して確認ボタン246を選択すると、図21に示す画面が表示される。
図21は、POS端末に表示される途中入室処理後のメイン画面を示す図である。図21に示す画面250は、途中入室処理画面240で設定された後のメイン画面を示している。画面250には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域251と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域252と、途中入室を登録するための途中入室ボタン254と、オーダーを登録するためのオーダーボタン255と、途中退室を登録するための途中退室ボタン256と、退室を登録するための退室ボタン257とが表示される。例えば、表示域252内の部屋番号「1号室D」を示す表示域253において、途中入室の登録が行われたため、利用時間「15:20〜17:20」と残り時間「120(分)」、人数「6名」、使用状態「使用中」が表示される。
このように、POS端末10に表示される画面に従って、容易に途中入室の登録を行うと共に、POS端末10の途中入室処理部31により、関連マスタテーブル70及び関連ログテーブル60とを参照して算出された料金を表示させることができる。
次に、途中入室処理について具体的に説明する。図22は、途中入室処理のフローチャートを示す図である。図22において、先ず、ステップS41の処理で、途中入室処理部31によりPOS端末10にメイン画面が表示され、そのメイン画面から部屋が選択される。ステップS42の処理で、途中入室処理部31により選択された部屋に関する途中入室処理画面が表示される。ステップS43の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された会員Noから、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62に格納された会員情報を抽出し、会員区分を確定する。ステップS44の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された料金区分コードから、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62に格納されたメニューNoを抽出し、メニューNoを確定する。ステップS45の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された途中入室の男性人数を確定する。ステップS46の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された途中入室の女性人数を確定する。ステップS47の処理で、途中入室処理部31は、POS端末10で計測されている現在時刻から入室時刻を確定する。ステップS48の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された利用時間から退室時刻を確定する。ステップS49の処理で、途中入室処理部49は、確定した情報に基づいて、途中入室明細(料金情報)を作成する処理を行う。この途中入室明細処理については図23で詳細に説明する。ステップS50の処理で、途中入室処理部31は、作成された新規入室明細から部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。ステップS51の処理で、途中入室処理部31により更新された途中入室明細を含むメイン画面が表示されると、途中入室が確定したものとして部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。
このように、画面から必要事項を入力して途中入室明細を作成し、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63で管理することにより、カラオケ店のスタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時にPOS端末10で正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、図22のステップS49に示す途中入室明細作成処理について説明する。図23は、途中入室明細作成処理のフローチャートを示す図である。図23において、先ず、ステップS55の処理で、途中入室処理部31は、途中入室処理画面に入力された利用時間(部屋退室時間から現在時間を引く)を利用残時間とする。ステップS56の処理で、途中入室処理部31は、利用残時間が0になるまで以降の処理(ステップS57〜S69)を繰り返して行う。ステップS57の処理で、途中入室処理部31は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS57の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS58の処理で、途中入室処理部31は、以降の処理(ステップS59〜S62)を2回繰り返す。ステップS59の処理で、途中入室処理部31は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS59の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS60の処理で、途中入室処理部31は、メニュー単価取得マスタDB72から基準時間(60分)の男性の単価を取得する。ステップS59の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS61の処理で、途中入室処理部31は、メニュー単価取得マスタDB72から基準時間(60分)の女性の単価を取得する。ステップS60、S61で各単価を取得した後、ステップS62の処理で、途中入室処理部31は、オーダー(明細)DB62に枝番を2とした明細レコードを追加する。ステップS68の処理で、途中入室処理部31は、利用残時間からX分を減算した時間を利用残時間として利用残時間が0になるまでステップS57からの処理を繰り返す。尚、X分とは、30分で割り切れるよう60分明細の利用時間を丸めることが可能な値に設定する。例えば、60分で利用可能な時間において、60分を40分とし、60分を80分とすることにより、余分な利用時間の徴収を避けることができる。
ステップS57の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS63の処理で、途中入室処理部31は、以降の処理(ステップS64〜S67)を2回繰り返す。ステップS64の処理で、途中入室処理部31は、繰り返しの回数が1回目であるか否かを判断する。ステップS64の処理で、繰り返しの回数が1回目である場合、ステップS65の処理で、途中入室処理部31は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の男性の単価を取得する。ステップS64の処理で、繰り返しの回数が1回目でない場合、ステップS66の処理で、途中入室処理部31は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の女性の単価を取得する。ステップS65、S66で各単価を取得した後、ステップS67の処理で、途中入室処理部31は、オーダー(明細)DB62に枝番を2とした明細レコードを追加する。ステップS69の処理で、途中入室処理部31は、利用残時間から30分を減算した時間を利用残時間として利用残時間が0になるまでステップS67からの処理を繰り返す。ステップS70の処理で、途中入室処理部31は、オーダー(ヘッダ)DB61に枝番を2としたヘッダレコードを格納する。
このように、途中入室登録での料金を利用時間60分、30分毎、また男女別に料金を累計し、会計時で料金を算出するための会計情報としてオーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63に格納することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、途中入室処理後の関連ログテーブル60の各テーブルの具体例について説明する。図24は、オーダーヘッダテーブルの具体例を示す図である。図24に示すテーブル612は、オーダー(ヘッダ)DB61に格納される途中入室処理で生成されたレコードが追加されたテーブルの具体例である。例えば、テーブル612には、新規入室処理で格納された枝番「1」のレコードに加えて、途中入室処理で生成されたレコードである伝票No「757」、枝番「2」、部屋No「001」、男性人数「3」、女性人数「3」、オーダー時刻「20030825161033」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、外税部屋料「3300」、外税税金額「165」、明細合計「3465」、前受金「0」、会員区分「1」が格納されている。
図25は、オーダー明細テーブルの具体例を示す図である。図25に示すテーブル622は、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルの具体例である。例えば、テーブル622には、途中入室処理で生成された伝票No「757」、枝番「1」、枝番内インデックス「1」、メニューNo「7001」、単価「300」、男性人数「2」、女性人数「0」、基準時間「20030825152003」、利用時間「60」、基本時間「60」が格納されている。テーブル622には、枝番「1」、「2」のそれぞれに枝番内インデックスが割り振られて管理されている。
図26は、部屋情報テーブルの具体例を示す図である。図26に示すテーブル632は、途中入室処理後のテーブルを示している。例えば、テーブル632には、途中で入室した変更人数が追加されており、部屋コード「001」、伝票No「757」、男性人数「3」、女性人数「3」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、ステータス「1」が格納されている。
このように、POS端末10の途中入室処理部31は、関連マスタテーブル70と関連ログテーブル60とに格納された情報に基づいて、途中入室した場合の料金や人数の変更を正確に反映させた会計情報を管理することができる。
次に、本発明の第2実施例に係る途中退室処理について説明する。図27は、途中退室処理においてPOS端末に表示されるメイン画面を示す図である。図27に示す画面260は、途中入退室処理部33による途中退室処理で表示されるメイン画面である。画面260には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域261と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域262と、途中退室を登録するための途中入室ボタン264と、部屋移動を登録するための部屋移動ボタン265と、延長登録するための延長ボタン266と、オーダーを登録するためのオーダーボタン267と、途中退室を登録するための途中退室ボタン268と、退室を登録するための退室ボタン269とが表示される。例えば、使用中の部屋番号「1号室D」を示す表示域263の部屋から顧客が退室する場合、その表示域263を選択し、途中退室ボタン268をタッチすると、途中退室処理部33は、部屋番号から部屋マスタDB76に格納された部屋パターンを取得し、図28に示す画面を表示する。
図28は、POS端末に表示される途中退室画面を示す図である。図28に示す画面270は、メインの画面260で選択された部屋の途中退室処理画面を示している。画面270には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報及び入力担当者を示す表示域271と、途中退室リストを示す表示域272と、途中退室リストのうち退室者を選択する選択ボタン274、275と、途中退室者の人数などを入力するための入力域273と、画面に表示された情報又は画面を取消す取消ボタン276と、画面情報を確認したときに選択する確認ボタン277とが表示される。表示域272の途中退室リストには、部屋毎に入室時間と顧客の性別と、一人あたりの室料と、途中退室人数とが入力されている。例えば、表示域272の途中退室リストから、所定の欄を選択ボタン274、275により選択し、途中退室人数を入力域273から入力した後、確認ボタン277を選択することにより、図29に示す画面が表示される。
図29は、POS端末に表示される途中退室処理後のメイン画面を示す図である。図29に示す画面280は、途中退室処理画面270で設定された後のメイン画面を示している。画面280には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域281と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域282とが表示される。例えば、表示域282内の部屋番号「1号室D」を示す表示域283において、途中退室の登録が行われたため、利用時間「15:20〜17:20」と残り時間「120(分)」、人数「5名」、使用状態「使用中」が表示される。
このように、POS端末10に表示される画面に従って、容易に途中退室の登録を行うと共に、POS端末10の途中退室処理部33により、関連マスタテーブル70及び関連ログテーブル60とを参照して算出された料金を表示させることができる。
次に、新規退室処理について具体的に説明する。図30は、途中退室処理のフローチャートを示す図である。図30において、先ず、ステップS80の処理で、途中退室処理部33によりPOS端末10にメイン画面が表示され、そのメイン画面から部屋が選択される。ステップS81の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62を参照して選択された部屋の途中退室可能一覧が作成される。ステップS82の処理で、途中退室処理部33により途中退室可能一覧を含む途中退室処理画面が表示される。ステップS83の処理で、途中退室処理部33は、途中退室処理画面に入力された途中退室者(男性)人数を確定する。ステップS84の処理で、途中退室処理部33は、途中退室処理画面に入力された途中退室者(女性)人数を確定する。ステップS85の処理で、途中退室処理部33は、確定した情報に基づいて、新規入室明細(料金情報)を作成する処理を行う。この途中退室明細処理については図31で詳細に説明する。ステップS86の処理で、途中退室処理部33は、作成された途中退室明細から部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。ステップS87の処理で、途中退室処理部33により更新された途中退室明細を含むメイン画面が表示されると、途中退室が確定したものとして部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。
このように、途中退室処理画面から途中退室人数を入力して途中退室明細を作成し、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63で管理することにより、カラオケ店のスタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時にPOS端末10で正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、図30のステップS81に示す途中退室可能一覧作成処理について説明する。図31は、途中退室可能一覧作成処理のフローチャートを示す図である。図31において、先ず、ステップS90の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーを、枝番内インデックスの条件で昇順に並び替える。ステップS91の処理で、途中退室処理部33は、全オーダーを並び替えるまで以降の処理(ステップS92〜S96)を繰り返す。ステップS92の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーの基本時間が60分であるか否かを判断する。ステップS92の処理で基本時間が60分である場合、ステップS97の処理で、途中退室処理部33は、入室時間及び性別毎に料金計算用ワークテーブル51を作成する。例えば、料金計算用ワークテーブル51は、入室時刻、人数、料金、枝番で構成される。
ステップS92の処理で基本時間が60分でない場合、ステップS93の処理で、途中退室処理部33は、料金計算用ワークテーブル51を用いて以降の処理(ステップS94〜S96)を繰り返す。ステップS94の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーから、料金計算用ワークテーブル51の枝番が明細の枝番と一致するか否かを判断する。ステップS94の処理で料金計算用ワークテーブル51の枝番が明細の枝番と一致する場合、ステップS95の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーから、基準時間が現在時刻より少ないか否かを判断する。ステップS95の処理で、基準時間が現在時刻より少ない場合、ステップS96の処理で、途中退室処理部33は、料金計算用ワークテーブル51を更新、即ち料金を課金する。ステップS95の処理で、基準時間が現在時刻より大きい場合、ステップS93の処理を繰り返す。ステップS94の処理で料金計算用ワークテーブル51の枝番が明細の枝番と一致しない場合、ステップS93の処理を繰り返す。ステップS98の処理で、途中退室処理部33は、作成された複数の料金計算用ワークテーブル51である途中退室可能一覧を表示する。
このように、途中退室可能一覧を途中退室処理画面で表示することにより、容易に途中退室に関する情報を入力し、会計時にPOS端末10で正確に途中退出時の料金を算出することができる。
次に、図30のステップS85に示す途中退室明細作成処理について説明する。図32は、途中退室明細作成処理のフローチャートを示す図である。図32において、先ず、ステップS100の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室の全オーダーを並び替えるまで以降の処理(ステップS101〜S103)を繰り返す。ステップS101の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーの基本時間が60分でないか否かを判断する。ステップS101の処理で基本時間が60分でない場合、ステップS102の処理で、途中退室処理部33は、オーダー(明細)DB62に格納された途中退室のオーダーから、基準時間が現在時刻より大きいか否かを判断する。ステップS102の処理で、基準時間が現在時刻より大きい場合、ステップS103の処理で、途中退室処理部33は、途中退室処理画面から入力された男性人数、女性人数から、該当する明細のマイナス明細を作成し、枝番「3」としてオーダー(明細)DB62に登録する。
ステップS101の処理で基本時間が60分である場合、ステップS100の処理を繰り返す。また、ステップS102の処理で、基準時間が現在時刻より小さい場合、ステップS100の処理を繰り返す。ステップS104の処理で、途中退室処理部33は、前受金があるか否かを判断する。ステップS104の処理で前受金がある場合、ステップS106の処理で、途中退室処理部33は、途中退室処理画面から入力された前受金額をオーダー明細に付加する。ステップS107の処理で、途中退室処理部33は、該当のオーダー明細をオーダー(ヘッダ)DB61へ枝番「3」として追加する。また、ステップS104の処理で前受金がない場合、ステップS105の処理で、途中退室処理部33は、該当のオーダー明細をオーダー(ヘッダ)DB61へ枝番「3」として追加する。
このように、途中退室処理が行われたオーダー明細をオーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62へ枝番「3」として追加することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、途中退室処理後の関連ログテーブル60の各テーブルの具体例について説明する。図33は、オーダーヘッダテーブルの具体例を示す図である。図33に示すテーブル613は、オーダー(ヘッダ)DB61に格納される途中退室処理で生成されたレコードが追加されたテーブルの具体例である。例えば、テーブル613には、新規入室処理で格納された枝番「1」、途中入室処理で格納された枝番「2」のレコードに加えて、途中退室処理で生成されたレコードである伝票No「757」、枝番「3」、部屋No「001」、男性人数「2」、女性人数「3」、オーダー時刻「20030825163058」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、外税部屋料「3150」、外税税金額「135」、明細合計「2835」、前受金「450」、会員区分「1」が格納されている。尚、オーダー(ヘッダ)税込み合計額、即ち、請求額の算出方法は、税前合計金額から前受金額を減算した値と、税前合計金額から前受金額を減算した消費税額とを加算したものを請求金額とする。
図34は、オーダー明細テーブルの具体例を示す図である。図34に示すテーブル623は、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルの具体例である。テーブル623には、枝番「3」で途中退出する人数が格納されており、例えば、伝票No「757」、枝番「3」、枝番内インデックス「1」、メニューNo「7501」、単価「150」、男性人数「−1」、女性人数「0」、基準時間「20030825165003」、利用時間「30」、基本時間「30」が格納されている。
図35は、部屋情報テーブルの具体例を示す図である。図35に示すテーブル633は、途中退室処理後のテーブルを示している。例えば、テーブル633には、途中で退室した人数が更新されており、部屋コード「001」、伝票No「757」、男性人数「2」、女性人数「3」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、ステータス「1」が格納されている。
このように、POS端末10の途中退室処理部33は、関連マスタテーブル70と関連ログテーブル60とに格納された情報に基づいて、途中退室した場合の料金や人数の変更を正確に反映させた会計情報を管理することができる。
次に、本発明の第3実施例に係る部屋移動処理について説明する。図36は、本発明の第3実施例に係る部屋移動処理におけるPOS端末に表示されるメイン画面を示す図である。図36に示す画面290は、部屋移動処理部34による部屋移動処理で表示されるメイン画面である。画面290には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域291と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域292と、途中退室を登録するための途中入室ボタン294と、部屋移動を登録するための部屋移動ボタン295と、延長登録するための延長ボタン296と、オーダーを登録するためのオーダーボタン297と、途中退室を登録するための途中退室ボタン298と、退室を登録するための退室ボタン299とが表示される。例えば、使用中の部屋番号「1号室D」を示す表示域293の部屋から他の部屋(3号室D)へ移動する場合、その表示域293を選択し、部屋移動ボタン295をタッチすると、部屋移動処理部34は、部屋番号から部屋マスタDB76に格納された部屋パターンを取得し、図37に示す画面を表示する。
図37は、POS端末に表示される部屋移動処理画面を示す図である。図37に示す画面310は、メインの画面290で選択された部屋と、移動可能な複数の部屋を示す部屋移動処理画面を示している。画面310には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報及び入力担当者を示す表示域311と、選択した移動元の部屋に関する情報を示す表示域312と、移動可能な部屋の一覧を示す表示域313と、移動する部屋を選択する選択ボタン315、314と、画面に表示された情報又は画面を取消す取消ボタン317と、画面情報を確認したときに選択する確認ボタン318とが表示される。表示域312には、移動元部屋コード及び部屋名と、料金区分と、会員区分と、性別区分及び総人数と、入室時刻と、退室時刻と、残り時間とが表示される。表示域313には、移動先部屋一覧に部屋コード、部屋名、部屋詳細情報とで構成される。例えば、表示域313の部屋コード「003」、部屋名「3号室D(10名)」、部屋詳細情報「座敷」の部屋316を選択ボタン314、315により選択し、確認ボタン318を選択することにより、図38に示す画面が表示される。
図38は、POS端末に表示される部屋移動処理後のメイン画面を示す図である。図38に示す画面320は、部屋移動処理画面310で設定された後のメイン画面を示している。画面320には、画面表示されている日時とその日時での料金体系情報を示す表示域321と、複数の部屋の番号、制限人数、使用状況が表示される表示域322とが表示される。部屋移動が設定されたため、表示域322内の部屋番号「3号室D」を示す表示域323に、利用時間「15:20〜17:20」と残り時間「40(分)」、人数「5名」、使用状態「使用中」が表示される。
このように、POS端末10に表示される画面に従って、容易に部屋移動を行うと共に、POS端末10の部屋移動処理部34により、関連マスタテーブル70及び関連ログテーブル60へ部屋移動に関する料金情報を格納することができる。
次に、部屋移動処理について具体的に説明する。図39は、部屋移動処理のフローチャートを示す図である。図39において、先ず、ステップS110の処理で、部屋移動処理部34によりPOS端末10にメイン画面が表示され、そのメイン画面から元の部屋が選択される。ステップS111の処理で、部屋移動処理部34は、部屋情報DB63に格納された部屋情報に基づいて部屋移動処理画面を表示する。ステップS112の処理で、部屋移動処理部34は、部屋移動処理画面で選択された移動先部屋を確定する。ステップS113の処理で、部屋移動処理部34は、移動先の部屋のパターンが異なるか否かを判断する。ステップS113の処理で、移動先の部屋のパターンが異なる場合、ステップS114の処理で、部屋移動処理部34は、オーダー(明細)DB62に格納された部屋移動に関する全オーダーを並び替えるまで以降の処理(ステップS115〜S117)を繰り返す。ステップS115の処理で、部屋移動処理部34は、オーダー(明細)DB62に格納された部屋移動のオーダーの基本時間が60分でないか否かを判断する。ステップS115の処理で基本時間が60分でない場合、ステップS116の処理で、部屋移動処理部34は、オーダー(明細)DB62に格納された部屋移動のオーダーから、基準時間が現在時刻より大きいか否かを判断する。ステップS116の処理で基準時間が現在時刻より大きい場合、ステップS117の処理で、部屋移動処理部34は、該当する明細のマイナス明細を作成すると共に、該当明細を再作成し、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62に格納する。この明細再作成処理については、図40で詳細に説明する。ステップS115の処理で基本時間が60分である場合、ステップS114の処理を繰り返す。また、ステップS116の処理で、基準時間が現在時刻より小さい場合、ステップS114の処理を繰り返す。ステップS118の処理で、部屋移動処理部34は、作成された部屋移動に関する明細から部屋情報DB63に格納された部屋情報テーブルを更新する。ステップS119の処理で、部屋移動処理部34により更新された部屋移動後のメイン画面が表示される。
このように、部屋移動処理画面から部屋移動を設定し、部屋移動に関する料金明細を作成し、オーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63で管理することにより、カラオケ店のスタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時にPOS端末10で正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、図39のステップS117に示す明細再作成処理について説明する。図40は、明細再作成処理のフローチャートを示す図である。図40において、先ず、ステップS120の処理で、部屋移動処理部34は、対象の明細分について以降の処理(ステップS121〜S124)を繰り返す。ステップS121の処理で、部屋移動処理部34は、男性対象の明細であるか否かを判断する。ステップS121の処理で、男性対象の明細である場合、ステップS122の処理で、部屋移動処理部34は、男性対象のマイナス明細、即ち人数をマイナス人数とした明細を作成する。ステップS123の処理で、部屋移動処理部34は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の男性の単価を取得する。
また、ステップS121の処理で、男性対象の明細でない場合、ステップS125の処理で、部屋移動処理部34は、女性対象のマイナス明細を作成する。ステップS126の処理で、部屋移動処理部34は、メニュー単価取得マスタDB72から追加時間(30分)の女性の単価を取得する。ステップS124の処理で、部屋移動処理部34は、オーダー(明細)DB62に枝番をXとした明細レコードを追加する。ステップS127の処理で、部屋移動処理部34は、オーダー(ヘッダ)DB61に枝番を4としたヘッダレコードを格納する。
このように、部屋移動処理での料金を会計時に算出するための会計情報としてオーダー(ヘッダ)DB61、オーダー(明細)DB62、部屋情報DB63に格納することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、部屋移動処理後の関連ログテーブル60の各テーブルの具体例について説明する。図41は、オーダーヘッダテーブルの具体例を示す図である。図41に示すテーブル614は、オーダー(ヘッダ)DB61に格納される部屋移動処理で生成されたレコードが追加されたテーブルの具体例である。例えば、テーブル614には、部屋移動処理で生成されたレコードである伝票No「757」、枝番「4」、部屋No「003」、男性人数「2」、女性人数「3」、オーダー時刻「20030825164009」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、外税部屋料「3650」、外税税金額「160」、明細合計「3360」、前受金「450」、会員区分「1」が格納されている。
図42は、オーダー明細テーブルの具体例を示す図である。図42に示すテーブル624は、オーダー(明細)DB62に格納されるテーブルの具体例である。例えば、テーブル624のうち、レコード625には部屋移動処理で生成された枝番「4」の部屋移動前の男女、部屋移動後の明細が格納されている。
図43は、部屋情報テーブルの具体例を示す図である。図43に示すテーブル634は、部屋移動処理後のテーブルを示している。例えば、テーブル634には、部屋移動後の部屋コードに移動した人数が更新されており、部屋コード「003」、伝票No「757」、男性人数「2」、女性人数「3」、利用開始時刻「20030825152003」、利用終了時刻「20030825172003」、ステータス「1」が格納されている。
このように、POS端末10の部屋移動処理部34は、関連マスタテーブル70と関連ログテーブル60とに部屋移動処理後のレコードを格納することで、部屋移動を行った場合の料金や人数の変更を正確に反映させた会計情報を管理することができる。
次に、関連マスタテーブル70の各テーブルの具体例について説明する。図44メニューマスタテーブルの具体例を示す図である。図44に示すテーブル711は、メニューマスタDB71に格納されるテーブルであり、商品や部屋料金区分などのメニューに関する情報が格納されている。このテーブル711には、メニューNoを示す項目と、メニュー名称を示す項目と、メニュー単価を示す項目とで構成される。例えば、テーブル711には、メニューNo「0001」、メニュー名称「コーラ」、メニュー単価「0000250」や、メニューNo「7001」、メニュー名称「通常料金」などが格納されている。
図45は、部屋マスタテーブルの具体例を示す図である。図45に示すテーブル761は、部屋マスタDB76に格納されるテーブルであり、部屋に関する情報が格納されている。このテーブル761には、部屋Noを示す項目と、部屋パターンを示す項目と、部屋名称(最大入室人数)を示す項目とで構成される。例えば、テーブル761には、部屋No「001」、部屋パターン「01」、部屋名称「1号室D 50名」などが格納されている。
図46は、日別料金区分マスタテーブルの具体例を示す図である。図46に示すテーブル731は、日別料金区分マスタDB73に格納されるテーブルであり、日別の部屋料金の区分に関する情報が格納されている。このテーブル731には、日別料金コードを示す項目と、日別料金名称を示す項目とで構成される。例えば、テーブル731には、日別料金コード「01」、日別料金名称「平日料金」などが格納されている。
図47は、日別料金マスタテーブルの具体例を示す図である。図47に示すテーブル741は、日別料金マスタDB74に格納されるテーブルであり、日別の料金に関する情報が格納されている。このテーブル741には、営業日を示す項目と、日別料金コードを示す項目とで構成される。例えば、テーブル741には、営業日「20030825」、日別料金コード「01」などが格納されている。
図48は、会員マスタテーブルの具体例を示す図である。図48に示すテーブル771は、会員マスタDB77に格納されるテーブルであり、会員に関する情報が格納されている。このテーブル771には、会員Noを示す項目と、会員名称を示す項目と、会員区分を示す項目とで構成される。例えば、テーブル771には、日別料金コード「00000001」、会員名称「山田花子」、会員区分「01」などが格納されている。
図49は、メニュー単価取得マスタテーブルの具体例を示す図である。図49に示すテーブル725は、メニュー単価取得マスタDB72に格納されるテーブルであり、POS端末10のメニュー単価の取得に関する情報が格納されている。このテーブル725には、メニューNoを示す項目と、日別料金コードを示す項目と、部屋パターンを示す項目と、適用開始時刻を示す項目と、適応終了時刻を示す項目と、男性フラグを示す項目と、女性フラグを示す項目と、会員区分を示す項目と、単価を示す項目とで構成される。例えば、テーブル725のレコード721、722(メニューNo「7001」、「7002」)には基本料金に関する情報が格納され、レコード723、724(メニューNo「7501」、「7502」)には追加基本料金に関する情報が格納されている。
このように、上記テーブルを関連マスタテーブル70で管理することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、POS端末10で会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、POS端末10から出力されるレシートについて詳細に説明する。図50は、本発明の第1実施例に係る新規入室処理で出力される入室伝票を示す図である。図50に示すようにレシート110は、POS端末10から新規入室処理で出力される入室伝票を示している。レシート110には、店舗の営業時間や場所などの情報を示す表示域111と、会計伝票の詳細情報を示す表示域112と、部屋の料金の明細を示す表示域113と、料金の合計等を示す表示域114とが表示される。表示域112には、会計伝票(新規)の出力時間「2003/08/25 15:20」と、伝票番号「757−01」と、部屋区分「通常料金」と、部屋番号(ルーム)と利用時間「1号室(利用時間15:20〜17:20)」と、人数「4名様」と、担当者「店長」とが表示される。表示域113には、室料明細として(男性)基本(60分)「¥300」と人数:2名様「¥600」、(女性)基本(60分)「¥300」と人数:2名様「¥600」、(男性)追加(30分)「¥150」と人数:2名様、利用数:2「¥600」、(女性)追加(30分)「¥150」と人数:2名様、利用数:2「¥600」とが表示される。また、表示域114には、利用明細として室料「¥2,400」、小計「¥2,400」、消費税「¥120」、合計「¥2,520」と、入室伝票の内容を読み込むためのバーコードとが表示される。このように、新規入室した後、退室する際の料金明細をレシート110に出力することができる。
図51は、本発明の第2実施例に係る途中入室処理で出力される途中入室伝票を示す図である。図51に示すレシート120は、POS端末10から途中入室処理で出力される途中入室伝票を示している。レシート120には、店舗の営業時間や場所などの情報を示す表示域121と、会計伝票の詳細情報を示す表示域122と、前の部屋の料金明細を示す表示域123と、料金の合計等を示す表示域124とが表示される。表示域122には、会計伝票(追加)の出力時間「2003/08/25 16:10」と、伝票番号「757−02」と、部屋区分「通常料金」と、部屋番号(ルーム)と利用時間「1号室(利用時間15:20〜17:20)」と、人数「6名様」と、担当者「店長」とが表示される。表示域123には、途中入室時の料金として入室前の合計(税抜)「¥2,400」、No.「01」、入室「16:10」、退室「17:20」、男性「1」、女性「1」、室料「¥900」とが表示される。また、表示域124には、利用明細として室料「¥3,300」、小計「¥3,300」、消費税「¥165」、合計「¥3,465」と、入室伝票の内容を読み込むためのバーコードとが表示される。このように、途中入室する際の料金明細をレシート120に出力することができる。
図52は、本発明の第2実施例に係る途中退室処理で出力される途中退室伝票を示す図である。図52に示すレシート130は、POS端末10から途中退室処理で出力される途中退室伝票を示している。レシート130には、店舗の営業時間や場所などの情報を示す表示域131と、会計伝票の詳細情報を示す表示域122と、前の部屋の料金明細を示す表示域133と、料金の合計等を示す表示域134とが表示される。表示域132には、会計伝票(追加)の出力時間「2003/08/25 16:30」と、伝票番号「757−03」と、部屋区分「通常料金」と、部屋番号(ルーム)と利用時間「1号室(利用時間15:20〜17:20)」と、人数「5名様」と、担当者「店長」とが表示される。表示域133には、途中退室時の料金として退室前の合計「¥3,300」、No.「01」、入室「15:20」、退室「16:30」、男性「1」、女性「0」、室料「¥450」とが表示される。また、表示域134には、利用明細として室料「¥3,150」、小計「¥3,150」、前受金「¥450」、消費税対象額「¥2,700」、消費税「¥135」、合計「¥2,835」と、入室伝票の内容を読み込むためのバーコードとが表示される。このように、途中退室する際の料金明細をレシート130に出力することができる。
図53は、本発明の第3実施例に係る明細再作成処理で出力される部屋移動伝票を示す図である。図53に示すレシート140は、POS端末10から部屋移動処理で出力される部屋移動伝票を示している。レシート140には、店舗の営業時間や場所などの情報を示す表示域141と、会計伝票の詳細情報を示す表示域142と、部屋移動前後の料金明細を示す表示域143と、料金の合計等を示す表示域144とが表示される。表示域142には、会計伝票(追加)の出力時間「2003/08/25 16:30」と、伝票番号「757−04」と、部屋区分「通常料金⇒特別料金」と、部屋番号(ルーム)と利用時間「1号室⇒5号室(利用時間15:20〜17:20)」と、人数「5名様」と、担当者「店長」とが表示される。表示域143には、部屋移動時の料金として移動前の室料「¥3,150」、移動後の室料「¥3,650」、室料の差額「¥500」、移動前利用時間「90分」、前室料との差額:お1人様(30分)あたり「100円」、小計「¥3,650」とが表示される。また、表示域144には、利用明細として室料「¥3,650」、小計「¥3,650」、前受金「¥450」、消費税対象額「¥3,200」、消費税「¥160」、合計「¥3,360」と、入室伝票の内容を読み込むためのバーコードとが表示される。このように、部屋移動した際の料金明細をレシート140に出力することができる。
図54は、本発明の第3実施例に係る会計時に出力される会計伝票を示す図である。図54に示すレシート150は、顧客が退室して会計を行う場合にPOS端末10から出力される会計レシートを示している。レシート150には、店舗の営業時間や場所などの情報を示す表示域151と、会計伝票の詳細情報を示す表示域152と、部屋の料金の明細を示す表示域153と、途中入退室や移動時の料金明細を示す表示域154と、料金の合計等を示す表示域155とが表示される。表示域152には、POS端末の番号と出力時間「POS001 2003年08月25日 17:45」と、部屋区分「特別料金」と、部屋番号(ルーム)と利用時間「5号室(利用時間15:20〜17:20)」と、人数「5」と、担当者「店長(取引#00001)」と、伝票No「757」とが表示される。表示域153には、室料明細として(男性)基本(60分)「¥300」と人数:2名様「¥600」、(女性)基本(60分)「¥300」と人数:2名様「¥600」、(男性)追加(30分)「¥150」と人数:2名様、利用数:2「¥600」、(女性)追加(30分)「¥150」と人数:2名様、利用数:2「¥600」とが表示される。
表示域154には、途中入室時の料金として入室前の合計(税抜)「¥2,400」、No.「01」、入室「16:10」、退室「17:20」、男性「1」、女性「1」、室料「¥900」と、途中退室時の料金として退室前の合計「¥3,300」、No.「01」、入室「15:20」、退室「16:30」、男性「1」、女性「0」、室料「¥450」と、部屋移動時の料金として室料の差額「¥500」とが表示される。また、表示域155には、利用明細として室料「¥3,650」、小計「¥3,650」、前受金「¥450」、消費税対象額「¥3,200」、消費税「¥160」、合計「¥3,360」と、お預金額「¥4,000」と、お釣り「¥640」とが表示される。このように、途中入退室や部屋移動での料金を反映した料金明細をレシート150に出力することができる。
このように、POS端末10により関連ログテーブル60、関連マスタテーブル70に会計に関する情報を格納し、それらのテーブルに基づいて会計時に料金を算出し、またレシート等に出力することにより、カラオケ店などのサービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
次に、本発明の第4実施例としてPOS端末10の適応例について説明する。図55は、本発明の会計支援装置の適応例を示す図である。図55において、カラオケ店やファミリーレストランなどで本発明の会計支援装置であるPOS端末10を用いる場合、会計を行なうフロントにPOS端末10を設置し、調理室にPOS端末10とLAN1で接続されたプリンタ13が設置されている。ハンディターミナル12により、顧客からのオーダーが入力されると、そのオーダーは無線通信によりPOS端末10に送信される。POS端末10から、LAN1を介してプリンタ13へオーダーが供給される。プリンタ13は供給されたオーダーをオーダー伝票14として紙媒体に出力する。調理室では、そのオーダー伝票14を見て、顧客に提供する飲食品を調理する。また、その顧客が部屋を退室して会計を行なう場合、POS端末10で、その顧客が利用した部屋の料金やオーダーした料金の総額が算出され、レシート11に出力する。上記POS端末10は、時間帯に応じた部屋の使用料金や、部屋替えの際の料金の差額、途中で入退室した際に徴収した前金などを料金に反映させて算出することができる。
したがって、本発明の会計支援装置であるPOS端末10において、サービスを提供する部屋毎に、顧客に提供されるサービスに関するサービス情報、及び顧客に関する顧客属性を入力し、入力された入力情報と顧客属性と時間帯とに応じたサービスの料金を示す料金テーブルとに基づいて、サービスの提供開始時刻から終了時刻までの所定単位時間毎の料金を示すレコードを生成し、生成されたレコードに基づいて料金を累計することにより、サービス業の店舗スタッフの手間を省くと共に操作ミスを防ぎ、会計時に正確に料金を算出することができ、複雑な料金設定に柔軟に対応することができる。
尚、本発明の会計支援装置は、時間帯などで商品価格が流動的に変動する業種、例えば、ピザやお弁当などの宅配サービスにおいても適応可能である。
(付記1) サービスを提供する部屋毎に、顧客に提供されるサービスに関するサービス情報、及び顧客に関する顧客属性を入力する入力手段と、
上記顧客属性と時間帯とに応じたサービスの料金を示す料金テーブルが格納された料金データベースと、
上記入力手段により入力された入力情報と上記料金テーブルとに基づいて、上記サービスの提供開始時刻から終了時刻までの所定単位時間毎の料金を示すレコードを生成するレコード生成手段と、
上記レコード生成手段により生成されたレコードに基づいて料金を累計する累計手段とを含むことを特徴とする会計支援装置。
(付記2) 上記入力手段は、上記サービス情報と上記顧客属性の入力を促す画面を表示する表示手段を有することを特徴とする付記1記載の会計支援装置。
(付記3) 上記表示手段は、上記サービスを提供する部屋毎の利用状態を示す画面を表示することを特徴とする付記2記載の会計支援装置。
(付記4) 上記表示手段は、上記累計手段により累計された料金を表示することを特徴とする付記2又は3記載の会計支援装置。
(付記5) 上記入力手段は、上記サービス情報として上記部屋の利用時間を入力することを特徴とする付記1乃至4いずれか一項記載の会計支援装置。
(付記6) 上記入力手段は、上記顧客属性として顧客の性別を入力することを特徴とする付記1乃至5いずれか一項記載の会計支援装置。
(付記7) 上記サービスは、上記顧客への商品の提供を含むことを特徴とする付記1乃至6いずれか一項記載の会計支援装置。
(付記8) 上記レコード生成手段は、上記レコードに上記サービス内容を識別する識別情報を付加することを特徴とする付記1乃至7いずれか一項記載の会計支援装置。
(付記9) サービスを提供する顧客に関する顧客属性と時間帯とに応じたサービスの料金を示す料金テーブルが格納された料金データベースを有する会計支援装置における会計支援方法であって、
サービスを提供する部屋毎に、顧客に提供されるサービスに関するサービス情報、及び上記顧客属性を入力する入力手順と、
上記入力手順により入力された入力情報と上記料金テーブルとに基づいて、上記サービスの提供開始時刻から終了時刻までの所定単位時間毎の料金を示すレコードを生成するレコード生成手順と、
上記レコード生成手順により生成されたレコードに基づいて料金を累計する累計手順とを含むことを特徴とする会計支援方法。
(付記10) サービスを提供する顧客に関する顧客属性と時間帯とに応じたサービスの料金を示す料金テーブルが格納された料金データベースを有する会計支援装置での処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
サービスを提供する部屋毎に、顧客に提供されるサービスに関するサービス情報、及び上記顧客属性を入力する入力手順と、
上記入力手順により入力された入力情報と上記料金テーブルとに基づいて、上記サービスの提供開始時刻から終了時刻までの所定単位時間毎の料金を示すレコードを生成するレコード生成手順と、
上記レコード生成手順により生成されたレコードに基づいて料金を累計する累計手順とを含むことを特徴とするプログラム。