JP3854039B2

JP3854039B2 - 高精度調節器

Info

Publication number: JP3854039B2
Application number: JP2000179387A
Authority: JP
Inventors: ケーブルアレックス
Original assignee: ソーラブズ，インコーポレイティド
Priority date: 1999-06-09
Filing date: 2000-06-09
Publication date: 2006-12-06
Anticipated expiration: 2020-06-09
Also published as: DE10027128A1; GB0010407D0; GB2350875A; US6186016B1; DE10027128B4; JP2001050363A; GB2350875B

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡、マイクロメータ、光電子機器、光ファイバの整列等で使用される調節器等の高精度の機械的な調節器に一般に関し、新しく有用な高い精度の線形調節器に特に関する。
【０００２】
【従来の技術】
米国特許第４６１７８３３号には、移動のためのレバー装置を利用している調節器が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
通常のねじは、今日の適用時に必要とされている精度を付与することができない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、精度及びより精密な分解変位(resolution displacement) を向上させ、その一方で、滑らかな線形移動の出力を実現する。バックラッシュ及び出力回転がなくされ、その一方で、適用される負荷の状況の下で滑らかな移動を付与する。
本発明は、大きな及び精密な調節が要求されている多くの用途で使用されることができる高精度の線形移動アクチュエータである。本発明は、調節用ノブの駆動ねじを使用することによって、第一部材と第二部材との間において、線形移動を付与し、主本体内に位置する角度楔式駆動装置を作動する駆動ピンを前進させる。これにより、入力の移動を出力時の精密な移動に変換する。
本発明を特徴づける新規事項の種々の特徴は、本開示に添付されている請求項において特に明らかにされ、本開示の一部分を形成している。本発明をよりよく理解するために、利点及び特定の目的が使用することによって得られ、本発明の好適な実施形態が示されている添付図面及び記載事項が説明される。
【０００５】
【発明の実施の形態】
添付図面に示されているように、図面において具現化されている本発明は、筒状のねじ付の粗い調節体１を備えた高い精度の線形調節器であり、このアジャスタは、本体１は、第一部材を形成する用途又は器具２０内に固定されている外側ねじ付スリーブ２内へ１０においてねじ込まれている。アクチュエータピン８は、軸線方向に移動することができるように粗い調節体１のシャフト１２内に摺動可能に取り付けられている。ピン８は、調節体１を通過して延び、２１において略図的に示されている出力又は第二部材と係合している。ピン８は、出力部材２１と、調節体１内で摺動軸線方向移動のために取り付けられる楔形プランジャ７の平坦な面との間において一つの軸線方向点接触のために、鋼球１４、１６と各端部上で係合している。ピン８の各端部は、球１４、１６の一つを受け入れるための円錐形状止りボアへ下って傾斜してう筒状開口を有する。
【０００６】
ねじ付穴１８が、固定ねじ又は止めねじ２２用の外側スリーブ２内に横断して付与されている。第一部材２０からのピン８の延長と第二部材２１の粗い位置決めのために、粗い調節の軸線方向位置が得られるまで外側スリーブ２内で調節体１を回転させることによって粗い調節がなされる。この粗い調節位置は、設定された軸線方向位置で調節体１をスリーブ２に保持するねじ２２によって固定されている。
【０００７】
主本体３は、２４、２５において調節体１内にねじ込まれ、本発明の調節器の主な構造を形成する。ねじ又は溝２６が、主本体３の外側面に付与され、調節器の回転及び駆動を内部でガイドする。
【０００８】
精密な調節用ノブ４が主本体３を通して取り付けられ、粗い調節体１の端ぐられた部分内に挿入されている。ノブを自由に回転及び軸線方向に調節するために、環状のクリアランスの間隙部２８が、ノブ４と調節体１との間で付与されている。ノブ４は、取り付けねじ３０によって駆動ねじ５へ固定され、駆動ねじ５の端部内にねじ込まれる。駆動ねじ５の反対の端部における円錐形状の止りボアに追従されている筒状開口は、鋼球３２を受け入れている。駆動ねじ５は、３４、３５において主本体３内へねじ込まれ、ノブ４が回転する時に、内部の構成要素を前進させ、出力部材２１へ移動する。
【０００９】
以下の内部の構成要素は、ノブ４が回転する時に部材２１のために高い精度の線形出力移動のための基礎を付与する、角度楔式駆動装置を形成する。傾斜した中空駆動ピン６と角度の付いた駆動楔形プランジャ７との間において主本体３内に圧縮ばね３６が付与されている。周縁方向に離間した三つの鋼球４０が、本体３内においてプランジャ７の傾斜面５０回りに、ピン６の外側の傾斜面４６に隣接しかつ傾斜面４６周りに付与されている。球４０が、分離し続けるように鋼球４０間に加えられるナイロン製スペーサ球を用いて、１２０°で離間している。これらの鋼球４０の一つだけが図２及び図３において示されており、鋼球４０の二つが図１に示されている。
【００１０】
球４０が所定位置にある時、球が移動するための強制通路を形成するように三つの独立した角度が付与される。精密な調節用ノブ４の回転時、ねじ付の駆動ねじ５は、傾斜した駆動ピン６及び圧縮ばね３６が軸線方向の力を及ぼすように係合され、三つの独立した角度に沿って、半径方向成分を有する通路に沿って鋼球４０を移動させる。これにより駆動楔形部材７を小さくかつ正確な量だけ軸線方向に前進させ、この前進により、アクチュエータピン８を同じ量だけ移動させ、出力移動及び相対的な線形の移動を出力部材２１に付与する。傾斜した駆動ピン６が軸線方向に移動すると、鋼球は、半径外方向に駆動ピン６の楔面４６に沿って載って、その一方で、主本体３の４５°楔面４８に沿って移動するように強いられ、その結果として、球の前方の移動及び力を生じ、球が駆動楔形部材７の楔面５０に沿って回転するので、駆動楔形部材７及びアクチュエータピン８を前進させる。球の外方向の動き(motion)及び移動(travel)により、駆動楔部材の前方向の動き及び力の大きさを１０分の１まで減じ、アクチュエータピンの出力の滑らかな高い精度の線形移動を付与する。
【００１１】
外側スリーブ２は、器具２０内でプレス嵌めであるか、器具２０内に固定して保持されており、いかなる回転もさせない。ねじ付調節体１は、粗い調節のために外側スリーブ２内で回転させられる唯一の構成要素である。一旦、所望の粗い調節がなされると、外側スリーブ２内の止めねじ２２が、以上に記載されているように所定位置で粗い調節器を固定するために使用される。
【００１２】
調節用ノブ４の回転により、調節体１のシャフト１２を通って滑動するアクチュエータピン８の精密な調節移動を最終的に付与する。調節体１とスリーブ２が相対的な回転を固定されるので、アクチュエータピン８の前進だけが可能となる。アクチュエータピン８は、ねじ込まれないで、駆動楔形部材７の力によって調節体１のシャフト内で自由に軸線方向に移動する。調節体１は、粗い調節だけのために外側スリーブ２内にねじ込まれる。
【００１３】
さらなる構成の留意は以下の通りである。
主本体３は、ねじ付調節体１内にねじ込まれて接着される。これにより、調節用ノブ４及び駆動ねじ５が固定された主本体３内にねじ込み、それにより、テーパーピン６を駆動し、角度楔式駆動装置を作動する。
【００１４】
堆積した皿ワッシャ５２が端ぐり内に配置されており、アクチュエータピン８の滑らかな移動に役立つ駆動楔部材又は楔形プランジャ７に対するばねとして機能する。アクチュエータピン８の内側端部は、調節体１のシャフト及びワッシャ内に自由に挿入され、本装置の楔形部材７と接触する。アクチュエータピン８は、使用されている器具２１の表面と接触させることによって調節器内に保持される。
【００１５】
本発明は、品質を維持しながら比較的に経済的な製造コストを付与する。同様なタイプの調節器を製造する時に主になされる部品のフライス加工とは対照的に、調節器に含まれる構成要素は、比較的に容易かつ安価な部品回転工程で機械加工されることができる。本発明は、１０分の１という少ない入出力比で、角度楔式駆動装置に機械的な利点を付与する。これにより、比較的に安価で大きな分解及び感度をもたらし、その一方で、向上した線形の高精度の移動を付与する。本発明の構成により、バックラッシュ及び出力回転をなくし、その一方で、適用される負荷の状況の下でスムースな作業及び線形移動を付与する。図２及び３に示されているように、ノブ４は、図２における部材２１の最右位置と、図３における最左位置との間の全ストロークＳだけ、回転して軸線方向に移動することができる。このストロークＳは、ピン８及び出力部材２１についての軸線方向移動のほんの約１０分の１である（図３）。
【００１６】
別の修正例では、入力移動と出力移動の比を変更するために楔式駆動装置の角度を調節することができる。これにより、分解変位及び平行移動において多少の変更を許容する。
【００１７】
本発明の特定の実施例は、本発明の原理の適用を示すために詳細に示されかつ記載されている一方で、本発明は、このような原理から逸脱することなく、別の方法で具体化されることができるということが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図１】部分的に分解された本発明の軸線方向の断面図である。
【図２】第一の最左の調節位置における組み立てられた状態における本発明の図１と同様な図である。
【図３】反対の最右位置における装置の図２と同様な図である。
【符号の説明】
１…粗い調節体
２…スリーブ
３…主本体
５…駆動ピン
６…テーパーピン
７…楔形プランジャ
８…アクチュエータピン
２０…第一部材
２１…第二部材
３４…第一ねじ部
３５…第二ねじ部
４６…第二傾斜面
４８…第一傾斜面
５０…第三傾斜面

Claims

第一部材と第二部材との間において粗い相対的な軸線方向の移動及び精密な相対的な軸線方向の移動のための高精度線形調節器において、
前記調節器は、
前記第一部材へ固定されたスリーブと、
前記スリーブに関して粗い軸線方向移動のために取り付けられた粗い調節体と、
前記粗い調節体へ固定されかつ、前記軸線に関して傾斜している第一傾斜面を有しかつ、第一ねじ部を有する主本体と、
駆動手段であって、前記駆動手段の回転により前記主本体に関して前記駆動手段を軸線方向に移動させるために、前記第一ねじ部にねじ込まれる第二ねじ部を有し、かつ前記軸線に関して傾斜した第二傾斜面を有する、駆動手段と、
前記粗い調節体内で軸線方向に移動可能でありかつ、前記軸線に関して傾斜している第三傾斜面を有する楔形プランジャと、
前記第一、第二及び第三傾斜面周りで周縁方向に離間した複数の玉であって、各前記玉は、前記第一、第二及び第三傾斜面の全てと係合し、前記駆動手段を比較的に大きく軸線方向に移動させることにより、前記楔形プランジャを比較的に小さな量だけ移動させるように第一、第二及び第三傾斜面が前記玉と相互作用するように選択された量だけ前記第一、第二及び第三傾斜面が傾斜している、複数の玉と、
軸線に沿った軸線方向移動のために、前記粗い調節体内に摺動可能に取り付けられたアクチュエータピンであって、前記アクチュエータピンは、前記アクチュエータピンの軸線方向の移動によって、前記第一部材に関して前記第二部材を移動させるために、前記第二部材と係合しており、前記第二部材の粗い移動は、前記粗い調節体と前記スリーブを相対的に移動させるように前記粗い調節体を操作することによって生じ、前記第二部材の精密な移動は、精密な調節用ノブと前記粗い調節体を相対的に移動させるように前記精密な調節用ノブを操作することによって生じる、アクチュエータピンとを備え、前記周縁方向に離間した複数の玉の間に位置する少なくとも１つの回転運動部材をさらに有している、第一部材と第二部材との間で、粗い相対的な軸線方向の移動及び精密な相対的な軸線方向の移動のための高精度線形調節器。
前記駆動手段は、前記精密な調節用ノブに固定された駆動ねじと、前記駆動ねじと係合されかつ前記主本体内で軸線方向に移動可能でありかつ前記第二傾斜面を担持している駆動ピンとを具備する請求項１に記載の調節器。
前記駆動ピンと前記楔形プランジャとの間においてばねを有する請求項２に記載の調節器。
前記駆動ピンは、中空であり、前記ばねは、前記駆動ピン内で少なくとも部分的に延びている請求項３に記載の調節器。
前記アクチュエータピンは、前記第二部材と係合するための玉と、前記楔形プランジャと係合するための玉とを有する請求項３に記載の調節器。
前記楔形プランジャと前記粗い調節体との間においてばねを有する請求項１に記載の調節器。
前記駆動手段と前記楔形プランジャとの間においてばねを有する請求項６に記載の調節器。
前記駆動手段は、前記精密な調節用ノブに固定された駆動ねじと、前記駆動ねじと係合されかつ前記主本体内で軸線方向に移動可能でありかつ前記第二傾斜面を担持している駆動ピンとを具備する請求項７に記載の調節器。
前記粗い調節体は、端ぐり部を有し、前記調節用ノブは、前記端ぐり部内へ、前記主本体を通して軸線方向に係合可能である請求項８に記載の調節器。
前記少なくとも１つの回転運動部材はナイロンからなる請求項１に記載の調節器。