JP3853239B2 - 光ピックアップのアクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対物レンズをフォーカス方向およびトラッキング方向に移動させる駆動機構を備えた光ピックアップのアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンパクトディスク(CD)やディジタルビデオディスク(DVD)等の光記録媒体から記録情報を再生したり、光記録媒体に情報を記録したりするための光ピックアップのアクチュエータには、コイルと磁気回路を備えた駆動機構が備わっており、この駆動機構を駆動させることにより、光ピックアップの対物レンズを所定の方向に移動させることができるようになっている。このような光ピックアップのアクチュエータとして、特開平10−124897号公報に開示されたものがある。
【0003】
すなわち、この光ピックアップのアクチュエータでは、ヨーク部材を、底面部と底面部の両側上面に設けられた側壁部とで構成されるフォーカシングヨーク部と、側壁部の上端からそれぞれ外側に延びるフランジ状のトラッキングヨーク部とで構成し、このヨーク部材をベース部の上面に固定している。そして、フォーカシングヨーク部にはフォーカス用コイルを取り付け、一対のトラッキングヨーク部にはそれぞれトラッキング用コイルを取り付けている。また、底面部の上面中央に支持軸を設け、この支持軸に、対物レンズ、フォーカス用コイルに対応するマグネットおよびトラッキング用コイルに対応する一対のマグネットが取り付けられた対物レンズホルダーを回転方向および上下方向に移動可能に取り付けている。
【0004】
このため、フォーカス用コイルおよびトラッキング用コイルに通電すると、マグネットの磁界が存在するため、フレミングの左手の法則により力が発生し、対物レンズが取り付けられた対物レンズホルダーを移動させることができる。この結果、対物レンズによって集束されるレーザー光の焦点を光記録媒体の記録面およびトラックに合わせながら対物レンズホルダーは移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記光ピックアップのアクチュエータでは、ヨーク部材がベースに固定されてフォーカス用コイルやトラッキング用コイルを取り付けるために用いられており、磁気回路は実質的にマグネットだけで構成されている。このため、効率のよい磁束の利用がなされていないという問題を有していた。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、対物レンズホルダーとともに移動するヨークを用いて磁束を効率よく利用することのできる光ピックアップのアクチュエータを提供することである。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる光ピックアップのアクチュエータの構成上の特徴は、対物レンズが取り付けられる対物レンズホルダーと、対物レンズがトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動するように対物レンズホルダーを移動させる駆動機構と、対物レンズホルダーおよび駆動機構を支持するベースとを備えた光ピックアップのアクチュエータであって、駆動機構を、ベースの上面に所定間隔を保って設けられリング状に巻かれて形成された一対のフォーカスコイルと、一対のフォーカスコイルの表面にそれぞれ配置されたトラッキングコイルと、対物レンズホルダーを固定するホルダー固定部、フォーカスコイルとトラッキングコイルに対向させてマグネットを固定するマグネット固定部およびフォーカスコイルの内部に移動自在の状態で挿入される挿入片とを備えたM型のヨークと、ベースに設けられ対物レンズホルダーおよびヨークを摺動可能に支持する軸部とで構成したことにある。
【0008】
前記のように構成した本発明の光ピックアップのアクチュエータでは、ヨークが、ホルダー固定部に対物レンズホルダーを固定し、マグネット固定部にマグネットを固定して、対物レンズホルダーとともに軸部を介してベースに対して移動可能になっている。したがって、ベースに設けられたフォーカスコイルとトラッキングコイルに通電すると、マグネットの磁界が存在するためフレミングの左手の法則により力が発生し、ヨークは、対物レンズが取り付けられた対物レンズホルダーとともに、軸部に沿って上下移動するとともに、軸部の回りに回転移動する。
【0009】
また、その際、マグネットの磁界は、ヨークに固定されたマグネットとフォーカスコイルの内部に挿入された挿入片の間で、コイルの電流の向きに直交するように形成されるため、ヨークと対物レンズホルダーの効率のよい移動が行われるようになる。また、ヨークを一体からなるM型形状に形成したため、ヨークの製造が簡単になるとともに、ホルダー固定部への対物レンズホルダーの取り付けや対物レンズホルダーとヨークの軸部への取り付けが容易になる。
【0010】
本発明にかかる光ピックアップのアクチュエータの他の構成上の特徴は、軸部に対する対物レンズホルダーおよびヨークのバランスを取るためのバランサーを、ヨークの所定部分に一体的に設けたことにある。
【0011】
前記のように構成した本発明の光ピックアップのアクチュエータでは、バランサーがヨークの所定部分に一体的に設けられているため、別体で構成したバランサーを対物レンズホルダーやヨークに取り付ける必要がなくなる。これによって、バランサーの製造や取り付けが容易になる。また、このようなバランサーを設けることにより、ヨークと対物レンズホルダーの重心を軸部中心と一致させることができ、ヨークと対物レンズホルダーの上下方向および回転方向の移動をスムーズにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかる光ピックアップアクチュエータ10を示している。この光ピックアップアクチュエータ10は、図2に示した各部材を組み付けて形成され、図3に示したように、大まかに分けて対物レンズ11を備えた可動部12と、可動部12を支持するアクチュエータベース部13とで構成されている。この光ピックアップアクチュエータ10は、対物レンズ11に送られるレーザー光を対物レンズ11の上方に配置される光記録媒体の表面に集束して照射することにより光記録媒体に対する情報の記録・再生を行うものである。
【0013】
可動部12は、対物レンズ11の他、対物レンズ11を取り付けるための対物レンズホルダー14と、対物レンズホルダー14に接着固定されるヨーク15と、ヨーク15に取り付けられる一対のマグネット16a,16bを備えており、これらを一体的に組み付けて構成されている。対物レンズホルダー14は、比重が小さく潤滑性が高く(摩擦抵抗が小さく)高剛性の樹脂材料で成形され、四角棒状の本体部14aの前端側(対物レンズ11側を前とする)に対物レンズ11を固定するための対物レンズ取付け部14bを形成して構成されている。対物レンズ取付け部14bは、平面視における前端側部分が前端に近づくに従って徐々に細くなった略半円状に形成され、後端の本体部14aとの境界部分が本体部16aの幅よりも広く形成されている。
【0014】
そして、対物レンズホルダー14の略中央位置に対応する本体部14aの部分に上下に貫通する軸受け穴17が設けられている。対物レンズ取付け部14bの中央部には、レーザー光を通すための孔18が上下に貫通して設けられ、その上端縁部には、対物レンズ11を固定するための取付用段部19が形成されている。また、本体部14aの後部側上面には本体部14aの前部側上面よりも少し高さが低くなった段部20が形成されている。なお、対物レンズ取付け部14bの下面は、前端側が上方に位置する傾斜面に形成されている。
【0015】
ヨーク15は、対物レンズホルダー14の本体部14aの両側面および底面を包み込むような縦断面形状が略M型の磁性体からなる金属板で構成されている。すなわち、一定間隔を保って平行に配置された本発明の挿入片である外側部21a,21bの上端部から互いに中央側に向って天井部22a,22bが延び、天井部22a,22bの端部から内側部23a,23bがそれぞれ外側部21a,21bと平行に設けられている。そして、両内側部23a,23bの端部を繋いで底面部24が設けられている。この底面24の中央部には、対物レンズホルダー14の軸受け穴17よりもやや直径の大きな挿通穴24aが設けられている。
【0016】
可動部12を組み立てる際には、対物レンズホルダー14の取付用段部19に対物レンズ11を嵌合させるとともに接着剤を用いて対物レンズ11の周面と取付用段部19を接着して、対物レンズ11を対物レンズホルダー14に取り付ける。ついで、軸受け穴17とヨーク15の挿通穴24aを合わせて、ヨーク15の内側部23a,23bと底面部24で囲まれる部分に本体部14aを入れる。そして、その接触した部分を接着剤を用いて接着することにより対物レンズホルダー14をヨーク15に取り付ける。つぎに、ヨーク15の内側部23a,23bにおけるそれぞれの外側面(外側部21a,21bに対向する面)に、四角板状のマグネット16a,16bを接着剤を用いて接着することにより可動部12が組み立てられる。
【0017】
アクチュエータベース部13は、可動部12を支持するためのアクチュエータベース25と、アクチュエータベース25の上面に取り付けられる一対のコイルボビン26a,26bと、コイルボビン26a,26bにそれぞれ取り付けられるフォーカスコイル27a,27bと、各フォーカスコイル27a,27bにそれぞれ一対づつ取り付けられる二対のトラッキングコイル28a,29a,28b,29bおよび軸部30とを備えている。
【0018】
アクチュエータベース25は、非鉄材料からなる板で構成され、前部側の両側には、コイルボビン26a,26bをねじ(図示せず)で固定するための一対の孔31a,32aおよび一対の孔31b,32bがそれぞれ設けられ、その一対の孔31a,32aおよび一対の孔31b,32b間における中央部に軸部30を固定するための嵌合穴33が設けられている。また、アクチュエータベース25の後部側の両側には、光ピックアップアクチュエータ10を装置の本体側に取り付けるための取付け穴34a,34bが設けられている。
【0019】
コイルボビン26a,26bは、それぞれ孔31a,32aおよび孔31b,32bを介してアクチュエータベース25に固定され、上部側にはフォーカスコイル27a,27bを形成する導線を巻き付けるための支持片が取り付けられている。そして、コイルボビン26aの支持片に導線を巻き付けて四角リング状のフォーカスコイル27aが形成され、コイルボビン26bの支持片に導線を巻き付けて四角リング状のフォーカスコイル27bが形成されている。
【0020】
このフォーカスコイル27a,27bの内部側は上面が開口した空洞に形成され、フォーカスコイル27aの内部にはヨーク15の外側部21aが余裕を持って挿通でき、フォーカスコイル27bの内部にはヨーク15の外側部21bが余裕を持って挿通できるようになっている。なお、支持片の内側面には、マグネット16a,16bを引き付けるための鉄片35が取り付けられている。
【0021】
さらに、フォーカスコイル27aの内側面(フォーカスコイル27bと対向する面)に一対のトラッキングコイル28a,29aが間隔を保って取り付けられ、フォーカスコイル27bの内側面(フォーカスコイル27aと対向する面)に一対のトラッキングコイル28b,29bが間隔を保って取り付けられている。このトラッキングコイル28a,29aおよびトラッキングコイル28b,29bはそれぞれ、フォーカスコイル27a,27bの隙間から突出する支持片に導線を巻き付けることによって四角リング状に形成されている。
【0022】
軸部30は、ステンレス材料からなる丸棒で構成され、上部側部分が直径が大きくなった摺接部30aに形成され、下部側部分が直径が小さく長さの短い固定部30bに形成されている。摺接部30aは周面が滑らかな面になるような加工が施されて、対物レンズホルダー14の軸受け穴17の周面に対して摺動可能になっている。固定部30bはアクチュエータベース25の嵌合穴33に嵌合して固定される大きさに設定されている。そして、固定部30bの長さは、アクチュエータベース25の厚みと略同一に設定されている。なお、ヨーク15、マグネット16a,16b、コイルボビン26a,26b、フォーカスコイル27a,27b、トラッキングコイル28a,29a,28b,29bおよび軸部30で本発明の駆動機構が構成される。
【0023】
アクチュエータベース部13を組み付ける際には、まず、所定のフォーカスコイル27a,27b、トラッキングコイル28a,29a,28b,29bおよび鉄片35が取り付けられたコイルボビン26a,26bを、ねじを用いてアクチュエータベース25の孔31a,32aおよび孔31b,32bの部分に固定する。ついで、そのアクチュエータベース25の嵌合穴33に軸部30の固定部30bを固定する。これによって、図3に示したように、アクチュエータベース部13が組み付けられる。
【0024】
そして、このように組み付けられたアクチュエータベース部13における軸部30の摺接部30aに、ヨーク15の挿通穴24aおよび対物レンズホルダー14の軸受け穴17を挿通させるとともに、ヨーク15の外側部21a,21bをそれぞれ対応するフォーカスコイル27a,27bの内部に挿通させることにより、図1に示した光ピックアップアクチュエータ10が得られる。なお、フォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bには、リード線またはフレキシブル基板(図示せず)が接続されており、これを介して通電が可能になっている。
【0025】
また、ヨーク15に取り付けられたマグネット16a,16bは、それぞれ対応するフォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bと対向する位置にある。したがって、通常は、マグネット16a,16bとコイルボビン26a,26bの鉄片35とが引き合って、可動部12は中立位置に保持される。
【0026】
そして、フォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bに通電すると、マグネット16a,16bの磁界が存在するためフレミングの左手の法則による力が発生し、可動部12は、軸部30の軸方向に沿って上下に移動したり、軸回りに沿って回転したりする。すなわち、フォーカスコイル27a,27bの通電とマグネット16a,16bの磁界により発生した力によって可動部12は上下に移動し、トラッキングコイル28a,29a,28b,29bの通電とマグネット16a,16bの磁界により発生した力によって可動部12は回転する。
【0027】
このように構成された光ピックアップアクチュエータ10を使用する際には、対物レンズ11の上方における所定箇所に、コンパクトディスクやディジタルビデオディスク等の光記録媒体を配置して、光ピックアップアクチュエータ10を備えた装置にスイッチを入れ、光記録媒体を回転させるとともにフォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bに通電する。これによって、可動部12は、対物レンズ11によって集束されるレーザー光の焦点を光記録媒体の記録面およびトラックに追従させるように移動して、光記録媒体に情報を記録させたり光記録媒体に記録された情報を再生させたりする。
【0028】
この場合、可動部12は、フォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bへの通電とマグネット16a,16bの磁界により発生する力により移動する。そして、このマグネット16a,16bの磁界は、マグネット16a,16bとフォーカスコイル27a,27bの内部に挿入されたヨーク15の外側部21a,21bの間で、フォーカスコイル27a,27bおよびトラッキングコイル28a,29a,28b,29bの電流の向きに直交するように形成されるため、可動部12は効率よく移動するようになる。また、ヨーク15が、金属板を縦断面形状が略M型になるように折り曲げて形成されているため製造が容易であるとともに、対物レンズホルダー14との組み付けも簡単になる。
【0029】
図4および図5は、本発明の他の実施形態による光ピックアップアクチュエータ40を示しており、図6は、光ピックアップアクチュエータ40が備える可動部41を示している。この光ピックアップアクチュエータ40では、可動部41のヨーク42が、光ピックアップアクチュエータ10のヨーク15と同様、外側部42a,42b、天井部43a,43b、内側部44a,44bおよび中央部に挿通穴45aが設けられた底面部45を備えている。
【0030】
そして、底面部45の後端縁部に半円板状のバランサー46がヨーク42と一体的に設けられている。このバランサー46は、可動部41の後部側を重くして可動部41全体の重さの重心を軸部30の中心と同じ位置にするために設けられている。光ピックアップアクチュエータ40のそれ以外の部分の構成については、光ピックアップアクチュエータ10と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0031】
バランサー46の大きさおよび形状は、図7に示すように、対物レンズ11の重心を点a、バランサー46の重心を点bとしたとき、可動部41の重心が軸部30の摺接部30aの中心軸中央部に位置する点cになるように設定されている。これによって、可動部41の重心が軸部30の中心と一致するため、可動部41の上下方向及び回転方向の移動をスムーズにすることができる光ピックアップアクチュエータ40が得られる。また、バランサー46はヨーク42と一体的に形成されるため製造が簡単である。それ以外の作用効果については光ピックアップアクチュエータ10と同様である。
【0032】
図8および図9は、本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータ50を示しており、図10は、光ピックアップアクチュエータ50が備える可動部51を示している。この光ピックアップアクチュエータ50では、可動部51のヨーク52が、光ピックアップアクチュエータ10のヨーク15と同様、外側部52a,52b、天井部53a,53b、内側部54a,54bおよび中央部に挿通穴55aが設けられた底面部55を備えている。そして、天井部53a,53bの後端側からは、互いの先端部が近づくような円弧状のバランサー56a,56bが延びている。このバランサー56a,56bもヨーク52と一体的に設けられ、可動部51の後部側を重くして可動部51全体の重さのバランスをとるために設けられている。光ピックアップアクチュエータ50のそれ以外の部分の構成については、光ピックアップアクチュエータ10と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0033】
なお、対物レンズホルダー14とヨーク52を組み付ける際には、バランサー56a,56bを対物レンズホルダー14の段部20に位置合わせする。また、バランサー56a,56bの大きさおよび形状も、図11に示すように、対物レンズ11の重心を点a、バランサー56a,56bの重心を点dとしたとき、可動部51の重心が軸部30の摺接部30aの中心軸中央部に位置する点cになるように設定される。この場合も、バランサー56a,56bはヨーク52と一体的に形成されるため製造が簡単である。また、バランサー56a,56bの高さ位置が対物レンズ11の高さ位置と略等しくなるため、可動部51の重心を軸部30の中心に一致させ易くなる。それ以外の作用効果については光ピックアップアクチュエータ10,40と同様である。
【0034】
図12および図13は、本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータ60を示しており、図14は、光ピックアップアクチュエータ60が備える可動部61を示している。この光ピックアップアクチュエータ60では、可動部61の対物レンズホルダー62が、光ピックアップアクチュエータ50の対物レンズホルダー14と同様、孔63および取付用段部64が形成された対物レンズ取付け部62bを備えている。そして、本体部62aには、対物レンズホルダー14と同様、軸受け穴65および段部66が形成され、さらに、本体部62aにおける前部側の両側部に縦溝状の凹凸部67が設けられている。光ピックアップアクチュエータ60のそれ以外の部分の構成については、光ピックアップアクチュエータ50と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0035】
この光ピックアップアクチュエータ60では、対物レンズホルダー62の本体部62aに凹凸部67が設けられているため、対物レンズホルダー62とヨーク52を強固に組み付けることができる。また、対物レンズホルダー62とヨーク52を接着するための接着剤の塗布が容易になる。それ以外の作用効果については光ピックアップアクチュエータ50と同様である。
【0036】
図15および図16は、本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータ70を示しており、図17は、光ピックアップアクチュエータ70が備える可動部71を示している。この光ピックアップアクチュエータ70では、可動部71のヨーク72における外側部72aの下端中央部から天井部73aの中央部にかけて切欠き部74aが設けられ、外側部72bの下端中央部から天井部73bの中央部にかけて切欠き部74bが設けられて、外側部72aと天井部73aおよび外側部72bと天井部73bはそれぞれ二股状に分岐して構成されている。
【0037】
また、アクチュエータベース部75のコイルボビン76a,76bの中央部には、各コイルボビン76a,76bをそれぞれ前部側と後部側に分離する隙間77a,77bが設けられている。そして、トラッキングコイル78a,78bが、下端側をコイルボビン76a,76bの隙間77a,77bに位置させてフォーカスコイル79a,79bの周囲を囲んで設けられている。したがって、可動部71をアクチュエータベース部75に取り付けると、トラッキングコイル78aで仕切られるフォーカスコイル79aの上面開口からそれぞれ二股状になった外側部72aがフォーカスコイル79aの内部に挿入され、トラッキングコイル78bで仕切られるフォーカスコイル79bの上面開口からそれぞれ二股状になった外側部72bがフォーカスコイル79bの内部に挿入される。光ピックアップアクチュエータ70のそれ以外の部分の構成については、光ピックアップアクチュエータ50と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0038】
この場合、可動部71は、フォーカスコイル79a,79bおよびトラッキングコイル78a,78bへの通電とマグネット16a,16bの磁界により発生する力により移動する。そして、このマグネット16a,16bの磁界は、マグネット16a,16bとフォーカスコイル79a,79bの内部に挿入されたヨーク72の外側部72a,72bの間で、フォーカスコイル79a,79bおよびトラッキングコイル78a,78bの電流の向きに直交するように形成されるため、可動部71は効率よく移動するようになる。それ以外の作用効果については光ピックアップアクチュエータ50と同様である。
【0039】
図18および図19は、本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータ80を示しており、図20は、光ピックアップアクチュエータ80が備える可動部81を示している。この光ピックアップアクチュエータ80では、可動部81のヨーク82における外側部82a,82bの幅が、天井部83a,83b、内側部84a,84bおよび底面部85の幅よりも狭く設定されている。
【0040】
また、アクチュエータベース部86のコイルボビン87a,87bの前後方向の長さは短く設定され、コイルボビン87a,87bに取り付けられるフォーカスコイル88a,88bの前部および後部はそれぞれコイルボビン87a,87bの端部よりも外側に突出している。そして、それぞれ一対のトラッキングコイル89a,90aおよび一対のトラッキングコイル89b,90bが、それぞれ対応するフォーカスコイル88a,88bの前部および後部の周囲を囲んで設けられている。
【0041】
したがって、可動部81をアクチュエータベース部86に取り付けると、フォーカスコイル88aの上面開口におけるトラッキングコイル89a,90a間から外側部82aがフォーカスコイル88aの内部に挿入され、フォーカスコイル88bの上面開口におけるトラッキングコイル89b,90b間から外側部82bがフォーカスコイル88bの内部に挿入される。光ピックアップアクチュエータ80のそれ以外の部分の構成については、光ピックアップアクチュエータ70と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記している。この場合も光ピックアップアクチュエータ70と同様の作用効果を奏する。
【0042】
なお、本発明は前述した実施形態による光ピックアップアクチュエータ10等に限るものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、ヨーク15等は、上下方向を逆さまにして使用することもできる。この場合、ヨーク15等が、対物レンズホルダー14等の両側面および上面を包み込むようにして、ヨーク15等と対物レンズホルダー14等を組み付ける。また、フォーカスコイル27a,27b等の下方には外側部21a,21b等を挿入できる開口を設けて、フォーカスコイル27a,27b等の内部に外側部21a,21b等を挿入できるようにする。さらに、鉄片35はコイルボビン26a,26b等の双方でなく一方だけに設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図2】 図1に示した光ピックアップアクチュエータの分解斜視図である。
【図3】 光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示した斜視図である。
【図4】 本発明の他の実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図5】 図4に示した光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示す斜視図である。
【図6】 図5に示した可動部の分解斜視図である。
【図7】 図4に示した光ピックアップアクチュエータの可動部における重心の位置を示す側面図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図9】 図8に示した光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示す斜視図である。
【図10】 図9に示した可動部の分解斜視図である。
【図11】 図8に示した光ピックアップアクチュエータの可動部における重心の位置を示す側面図である。
【図12】 本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図13】 図12に示した光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示す斜視図である。
【図14】 図13に示した可動部の分解斜視図である。
【図15】 本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図16】 図15に示した光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示す斜視図である。
【図17】 図16に示した可動部の分解斜視図である。
【図18】 本発明のさらに他の実施形態による光ピックアップアクチュエータを示した斜視図である。
【図19】 図18に示した光ピックアップアクチュエータの可動部とアクチュエータベース部を示す斜視図である。
【図20】 図18に示した可動部の分解斜視図である。
【符号の説明】
10,40,50,60,70,80…光ピックアップアクチュエータ、11…対物レンズ、14…対物レンズホルダー、15…ヨーク、16a,16b…マグネット、17,24a,65…軸受け穴、18…孔、19…取付用段部、21a,21b,42a,42b,52a,52b,72a,72b,82a,82b…外側部、25…アクチュエータベース、26a,26b,76a,76b,82a,82b…コイルボビン、27a,27b,79a,79b,88a,88b…フォーカスコイル、28a,28b,29a,29b,78a,78b,89a,89b,90a,90b…トラッキングコイル、30…軸部、33…嵌合穴。

Claims (2)

  1. 対物レンズが取り付けられる対物レンズホルダーと、
    前記対物レンズがトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動するように前記対物レンズホルダーを移動させる駆動機構と、
    前記対物レンズホルダーおよび前記駆動機構を支持するベースとを備えた光ピックアップのアクチュエータであって、
    前記駆動機構を、
    前記ベースの上面に所定間隔を保って設けられリング状に巻かれて形成された一対のフォーカスコイルと、
    前記一対のフォーカスコイルの側面にそれぞれ配置されたトラッキングコイルと、
    前記対物レンズホルダーを固定するホルダー固定部、前記フォーカスコイルと前記トラッキングコイルに対向させてマグネットを固定するマグネット固定部および前記フォーカスコイルの内部に移動自在の状態で挿入される挿入片とを備えたM型のヨークと、
    前記ベースに設けられ前記対物レンズホルダーおよび前記ヨークを摺動可能に支持する軸部とで構成したことを特徴とする光ピックアップのアクチュエータ。
  2. 前記軸部に対する前記対物レンズホルダーおよび前記ヨークのバランスを取るためのバランサーを、前記ヨークの所定部分に一体的に設けた請求項1に記載の光ピックアップのアクチュエータ。
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