JP3852522B2 - 保守センタ、ユーザシステム、遠隔保守システム及びそれらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

保守センタ、ユーザシステム、遠隔保守システム及びそれらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保守センタユーザシステム、遠隔保守システム及びそれらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、遠隔の保守センタに定期的に接続するユーザシステムが当該接続時間を自動的に予約することが可能な保守センタユーザシステム、遠隔保守システム及びそれらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
メインフレームのメーカは、通常、その製品である大型/中型汎用計算機を主体として構築された客先のシステム(ユーザシステム又は顧客システム)の出荷後も、その遠隔監視及び保守を行う。このために、メインフレームのメーカは保守センタを設ける。保守センタは、通常、ユーザシステムから遠隔の地点にある。ユーザシステムは、電話回線を介して保守センタに接続され、定期的かつ自動的に保守センタに接続してくる(以下、これを定期接続という)。
【0003】
この保守センタの備える電話回線の数には限りがある。このため、回線が全て塞がっている状態で、あるユーザシステムが保守センタに接続してきた場合には、ビジー(話中)状態となり、その回の定期接続はスキップされてしまう。一方、定期接続は、当該ユーザシステムが運用している時間帯でなければならないので、保守センタから定期接続の時間を指定することはできない。そこで、ビジー状態を避けて確実に接続できるように、ユーザシステム側から保守センタに対して接続の時間を予約することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この接続時間の予約は、従来、図15に示すように、ユーザシステムの保守担当者(担当CE)と保守センタの保守担当者(センタ側担当者)との間の電話連絡によっている。このため、実際に定期接続を実施するまでの間に人間による事務的な手続が介入するため、定期接続の時間を予約(スケジューリング)を完了するまでにかなりの時間を必要としていた。
【0005】
即ち、ユーザシステムの保守担当者が保守センタの保守担当者に対して希望の定期接続の曜日及び時間を電話で連絡する。保守センタの保守担当者は、スケジューリング台帳を参照して空いている時間帯を確認して、ユーザシステムの保守担当者に対して接続曜日及び時間を電話で通知する。この電話連絡に基づいて、ユーザシステムの保守担当者は与えられた接続曜日及び時間を当該ユーザシステムに手入力により登録する。これにより、当該ユーザシステムは当該登録された接続曜日及び時間に保守センタに接続する。一方、保守センタの保守担当者は、ユーザシステムに与えた接続曜日及び時間を、保守センタの備えるスケジューリング台帳の当該曜日及び時間に手入力により登録する。
【0006】
なお、従来、保守センタであるコンピュータは、保守センタの複数の保守担当者が共通に参照できるように当該スケジューリング台帳を備えるが、これを用いて現実に登録されたユーザシステムが接続してきたか否かを確認する処理を行うことはない。
【0007】
このように、従来の接続予約の方法は、図15に示すように、保守センタの保守担当者(受け付け担当者)が在席していて円滑に予約できた場合ですら、保守担当者の負担が大きかった。即ち、ユーザシステムの保守担当者にとっては、接続時間を電話で予約しこれを当該ユーザシステムに手入力により登録しなければならず、煩わしい。また、保守センタの保守担当者にとっては、多数のユーザシステムからの予約を受け付け結果をスケジューリング台帳に手入力により登録しなければならず、煩わしい。
【0008】
更に、従来の接続予約の方法は、図15に示すように、保守センタの保守担当者が在席していない場合には、接続時間を予約することができなかった。従って、ユーザシステムにおける接続時間の登録を行うことができず、ユーザシステムが保守センタに接続することができなかった。特に、夜間や保守センタの休業日等の場合には、直ちに定期接続をしたいと言うユーザシステム側の希望に応えることができなかった。
【0009】
以上とは別に、上記の従来の接続予約の方法では、ユーザシステムの運用開始後において実際の定期接続に失敗した場合でも、そのような状態をユーザシステム及び/又は保守センタの保守担当者が認識できる手段がなかった。また、定期接続に失敗している状態を修復するために、再び、ユーザシステム及び保守センタの保守担当者が事務的作業を行う必要があり、このための負担が大きいと共に、修復までにかなりの時間を要していた。
【0010】
本発明は、ユーザシステムが遠隔の保守センタに接続する時間を自動的に予約可能な保守センタを提供することを目的とする。
また、本発明は、遠隔の保守センタに接続する時間を自動的に予約可能なユーザシステムを提供することを目的とする。
また、本発明は、ユーザシステムが遠隔の保守センタに接続する時間を自動的に予約可能な遠隔保守システムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、ユーザシステムが遠隔の保守センタに接続する時間を自動的に決定する処理を行わせるプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成図であり、本発明による保守センタ100、ユーザシステム200、遠隔保守システムを示す。定期接続自動予約システムは、複数のユーザシステム200とこれらの接続された保守センタ100とからなる遠隔保守システムの一部を構成する。定期接続自動予約システムは運用時間割り出し手段1と接続時間決定手段2とを備える。運用時間割り出し手段1は履歴データから当該ユーザシステム200の運用時間を割り出す。履歴データは、ユーザシステム200から定期的な接続のスケジューリング依頼と共に受け取ったデータであって、ユーザシステム200のハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含むデータである。接続時間決定手段2は、運用時間割り出し手段1の割り出した当該ユーザシステム200の運用時間に基づいて、当該ユーザシステム200の定期接続時間を決定し、定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として、当該ユーザシステム200に送信する。ユーザシステム200は、前記応答として保守センタ100から送信された定期接続時間に、保守センタ100に定期的に接続する。ユーザシステム200は、定期接続時間における保守センタ100への接続の実績を調べて、所定期間内に定期接続時間における接続の実績がない場合に、保守センタ100に対する定期的な接続のスケジューリング依頼を新たな履歴データと共に再度行う。
【0013】
履歴データはユーザシステム200のハードウェアの操作時刻を含むので、これから当該ユーザシステム200の実際の運用時間を知ることができる。そこで、本発明の保守センタ100、ユーザシステム200、遠隔保守システムによれば、運用時間割り出し手段1が履歴データから当該ユーザシステム200の運用時間を割り出し、接続時間決定手段2がこの運用時間に基づいて当該ユーザシステム200の定期接続時間を自動的に決定する。これにより、ユーザシステム200は決定された定期接続時間に確実にかつ定期的に保守センタ100に接続することができる。従って、定期接続時間の予約のためのユーザシステム200及び保守センタ100の保守担当者間の電話連絡は不要にでき、ユーザシステム200及び保守センタ100における保守担当者による定期接続時間の手入力も不要にでき、保守担当者の負担をなくすることができる。更に、保守センタ100の保守担当者が在席していない場合でも定期接続時間を予約することができる。従って、夜間や保守センタ100の休業日等の場合でも、直ちに定期接続をしたいと言うユーザシステム200側の希望に応えることができる。また、所定期間内に定期接続時間における接続の実績がない場合に、保守センタ100に対する定期的な接続のスケジューリング依頼を、新たな履歴データと共に再度行う。これにより、所定期間以上定期接続が行われない場合、新たな履歴データに基づいて、自動的に割り当て時間が変更される。従って、この点からも保守担当者の負担をなくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図2は定期接続自動予約システム又は遠隔保守システムの構成を示す。遠隔保守システムは複数のユーザシステム(又は顧客システム)200とこれらの接続された保守センタ100とからなる。この保守センタ100は例えばARMSS(Advanced Remote Maintenance Supervisory System)センタと呼ばれる。
【0015】
1個のユーザシステム200は、あるメインフレームのメーカの製品である大型及び/又は中型汎用計算機を主体として構築された客先のコンピュータシステムである。保守センタ100は、当該メインフレームのメーカによりユーザシステム200から遠隔の地点に設けられ、それらの遠隔監視及び保守を行う。ユーザシステム200は電話回線(例えば、公衆網又はISDN回線)300を介して保守センタ100に接続される。保守センタ100の有する電話回線300の数には制限があり、例えば8回線とされる。
【0016】
遠隔保守システムはユーザシステム200と保守センタ100との間を定期的かつ自動的に接続する定期接続自動予約システムを含む。保守センタ100は接続してきたユーザシステム200のスケジューリング依頼について本発明による処理を行い、その割当時間を決定する。ユーザシステム200は本発明により自動的に決定された割当時間に定期的かつ自動的に保守センタ100に接続してくる。
【0017】
説明の便宜上、最初に、ユーザシステム200について説明する。ユーザシステム200の各々又はその上に構築される定期接続自動予約システムは、依頼手段である依頼プロセス11、接続手段である接続プロセス12、履歴データを蓄積する記憶装置13、割当時間格納領域14、クロック15、接続実績格納領域16、及び、接続実績チェック手段である接続実績チェックプロセス17(以下、チェックプロセス17)とを備える。
【0018】
依頼プロセス11は、保守センタ100に接続して、保守センタ100に対して接続のスケジューリング依頼を行う。このスケジューリング依頼は当該ユーザシステム200が稼働した時点で自動的に行われる。例えば、当該ユーザシステム200が運用を開始して実際の業務を行った後の適当な時間に行われる。依頼プロセス11は、保守センタ100から当該スケジューリング依頼に対する応答としてスケジューリングされた(与えられた)割当時間を受信し、これを割当時間格納領域14に格納(保持)する。割当時間は、後述するように、例えば「月曜の9時」のように与えられる。これにより、保守担当者が定期接続を意識する必要がなくなる。
【0019】
依頼プロセス11は、このスケジューリング依頼の送信と共に、履歴データを送信する。履歴データは当該ユーザシステム200のハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含むデータである。履歴データは、図示しない他の手段(例えば、オペレーティングシステム)によって、当該ユーザシステム200の運用の開始時点から記憶装置13に蓄積されており、本来的には割当時間の決定のためではなく当該ユーザシステム200の保守のために用いられる。履歴データはユーザシステム200のハードウェアについてのログ(ログデータ)であるので、以下の説明においてこの履歴データを「ハードログ」と言うこととする。ハードログは、何時何分に当該ユーザシステム200の電源が投入され何時何分に電源が切断されたと言うハードウェアの保守情報、及びその他の保守情報からなる。コンピュータの電源投入と言う操作(マシンON)が行われた時間から電源切断と言う操作(マシンOFF)が行われた時間までが、当該ユーザシステム200であるコンピュータの稼働している時間(運用時間)である。
【0020】
接続プロセス12は保守センタ100から与えられた割当時間に保守センタ100に接続する。このために、接続プロセス12は、割当時間格納領域14の内容を参照し、これと当該ユーザシステム200のマシン時間(現在の日時)を示すクロック15とを比較し、両者が一致したら保守センタ100に自動的に接続する。接続プロセス12は、保守センタ100に接続した場合、接続実績格納領域16に当該接続の実績を格納する。格納される内容は、例えば当該接続の時間(接続実績値)、接続の回数、保守センタ100から与えられた割当時間等である(図9の接続実績格納領域7参照)。なお、実際は、割当時間格納領域14と接続実績格納領域16とは同一領域とされる。即ち、保守センタ100から与えられた割当時間を、保守センタ100に接続した場合に当該時間に更新する。
【0021】
チェックプロセス17は、保守センタ100から与えられた割当時間における保守センタ100への接続の実績を調べて、所定期間内に接続の実績がない場合に、保守センタ100に対する接続のスケジューリング依頼を依頼プロセス11に行わせる。このために、チェックプロセス17は、接続実績格納領域16に格納された最新の接続実績値を参照し、これとクロック15とを比較し、最新の接続実績値が現在の日時から遡って所定の期間内でない場合、スケジューリング依頼を依頼プロセス11に行わせる。
【0022】
図3はチェックプロセス17が実行する接続実績チェック処理フローチャートを示す。
定期接続の実績と現在の時刻とを比較して、両者の時間間隔が所定期間以上空いていないか否かを調べる(ステップS1)。所定期間以上空いていない場合、処理を終了する。
【0023】
一定期間以上空いている場合、依頼プロセス11にハードログを保守センタ100に送付させると共に、定期接続の割当時間の割当を再度依頼させる(ステップS2)。これにより、依頼プロセス11は前述のスケジューリング依頼を行いその応答として新たな割当時間を得る。従って、所定期間以上、定期接続が行われない場合、自動的に割当時間が変更される。
【0024】
以上のような所定期間内の接続実績がない状態は、以下のような場合に生じる。例えば、ユーザシステム200においてその運用時間が変更された結果、保守センタ100から設定された割当時間が新たな運用時間外である場合、当該割当時間にはユーザシステム200が稼働していないので、長期間、接続実績がないことになる。また、当該ユーザシステム200は保守センタ100から設定された割当時間に接続しようとするが、自己の割当時間以外の時間帯に不正に接続しようとする他のユーザシステム200が存在する場合、回線がビジーとなって接続できず、長期間、接続実績がないことになる。なお、このような場合、保守センタ100は、長期間接続実績がないことは認識できるが、その原因、例えばユーザシステム200の新たな運用時間を知ること等はできない。
【0025】
しかし、本発明によれば、ユーザシステム200における稼働時間の変更を、当該ユーザシステム200自体が自動的に認識して割当時間の再スケジューリングを保守センタ100に依頼する。これにより、ユーザシステム200から保守センタ100への定期接続が、所定期間以上途絶えるということを防止することができる。従って、ユーザシステム200からそのハードログの転送が滞ることを防止でき、また、不正な時間に接続してくる他のユーザシステム200により接続を妨害され続けることを回避できる。この結果、長期間の未接続を自動的に検出し正常化することができるので、この点でも保守担当者が定期接続を意識する必要がない。
【0026】
次に、保守センタ100について説明する。遠隔保守システムを構成する1個の保守センタ100又はその上に構築される定期接続自動予約システムは、運用時間割り出し手段1である運用時間割り出しプロセス1(以下、割り出しプロセス1)、割当時間決定手段2である割当時間決定プロセス2(以下、決定プロセス2)、スケジューリング台帳3、クロック4、格納プロセス5、ハードログの蓄積手段である記憶装置6、接続実績格納領域7を備える。
【0027】
割り出しプロセス1は、ユーザシステム200からスケジューリング依頼を受信すると、当該ユーザシステム200についてのハードログからその運用時間を割り出す。ハードログはマシンON/OFFの時間についてのデータを含むので、運用時間を割り出すことができる。この運用時間が当該ユーザシステム200への割当時間として設定可能な時間帯である。割り出しプロセス1は、ユーザシステム200の運用時間を割り出すと、これと共に決定プロセス2に制御を渡す。割り出しプロセス1による運用時間の割り出しについては、図4を参照して後に詳述する。
【0028】
割り出しプロセス1が用いるハードログは、当該ユーザシステム200が保守センタ100に対して接続実績を持たない場合、当該ユーザシステム200から受信する必要がある。従って、依頼プロセス11は、前述のように、保守センタ100への最初の接続の際に、スケジューリング依頼と共に当該ユーザシステム200のハードログを送信する。また、当該ユーザシステム200が他の要因により先に当該保守センタ100に接続している場合、割り出しプロセス1が用いるハードログは、既に記憶装置6に蓄積されているハードログである。このために、割り出しプロセス1は、接続実績のあるユーザシステム200からのスケジューリング依頼があると、記憶装置6を検索して該当するハードログを抽出してスケジューリングのためのデータとする。
【0029】
いずれの場合でも、1個(1回の受信分)のハードログのみに基づいて運用時間を求めて固定してしまうと、これに基づいて算出される割当時間が不適切なものとなる可能性がある。これは、当該ユーザシステム200の運用は、一定時間の経過により安定運用の時期に入るまでは不安定であり、運用時間が変動することがあるためである。
【0030】
そこで、割り出しプロセス1は所定の個数、例えば3個のハードログを用いてユーザシステム200の運用時間を割り出す。即ち、当該3個のハードログにおいて稼働時間として重なっている時間帯(コアタイム)を、ユーザシステム200の運用時間として抽出する。なお、ユーザシステム200毎に安定時期が異なる場合には、ユーザシステム200毎に運用時間を割り出すために用いるハードログの個数(考慮すべき期間)を変えるように設定しても良い。例えば、あるユーザシステム200については2個(2週間)のハードログを用い、他のユーザシステム200については4個(4週間)のハードログを用いるようにしても良い。
【0031】
通常、定期接続は1週間毎に行われ、その都度当該1週間分のハードログが保守センタ100に転送されるので、3週間分のハードログから求めたコアタイムが運用時間とされる。割り出しプロセス1は、接続実績のないユーザシステム200からのスケジューリング依頼があると、1週目(最初の接続)においては1週間分のハードログから運用時間を仮の運用時間(仮時間帯)とし、2週目においては2週間分のハードログから求めたコアタイムを仮時間帯とし、3週目においては3週間分のハードログから求めたコアタイムを本時間帯(本来の運用時間)とする。これにより、ユーザシステム200の運用時間を正確に求めることができ、割当時間が運用時間外となって定期接続がスキップされることを防止できる。
【0032】
一方、割り出しプロセス1は、接続実績のあるユーザシステム200からのスケジューリング依頼があると、記憶装置6を検索して該当する過去3週間分のハードログを抽出してコアタイムを求めるためのデータとする。これにより、上記と同様に正確なユーザシステム200の運用時間に基づいて定期接続がスキップされることを防止でき、かつ、スケジューリング依頼があったら直ちに本時間帯を決定することができる。
【0033】
決定プロセス2は、割り出しプロセス1の割り出した当該ユーザシステム200の運用時間(設定可能時間帯)に基づいて、当該ユーザシステム200の割当時間を決定する。決定プロセス2による割当時間の決定処理については図4乃至図10を参照して後に詳述する。決定プロセス2は、他のユーザシステム200についての決定された割当時間が登録されたスケジューリング台帳3を備える。決定プロセス2は、割り出しプロセス1の割り出した当該ユーザシステム200の運用時間に基づいて、スケジューリング台帳3を参照して割当時間を決定し、これをスケジューリング台帳3に登録すると共に、当該ユーザシステム200の依頼プロセス11に通知する。このような登録の繰り返しにより、スケジューリング台帳3が決定プロセス2により作成される。
【0034】
格納プロセス5はあるユーザシステム200から受信したハードログを記憶装置6の所定の位置にユーザシステム200毎に格納する。記憶装置6はユーザシステム200から受け取ったハードログを蓄積する。ハードログは例えば全てのユーザシステム200(顧客)について、各ユーザシステム200毎に蓄積される。これと共に、格納プロセス5は当該ユーザシステム200の接続実績を接続実績格納領域7にユーザシステム200毎に格納する。格納される内容は、例えば当該接続の時間(接続実績値)、接続の回数、当該ユーザシステム200に先に与えた割当時間等である(図9参照)。接続実績値を格納するために、格納プロセス5は当該保守センタ100のマシン時間(現在の日時)を示すクロック4を参照する。
【0035】
図4及び図5を参照して、定期接続自動予約システムの基本的な処理について説明する。図4及び図5は一体となって、主として、ユーザシステム200の依頼プロセス11、保守センタ100の割り出しプロセス1及び決定プロセス2が実行する処理を示す。
【0036】
最初に、図4(A)に示すように、依頼プロセス11が、保守センタ100に接続して、スケジューリング依頼と共にその時点までに自己の記憶装置13に蓄積されたハードログを初めて送信する。この時点では定期接続時間(割当時間)が未決定である。従って、例えばユーザシステム200であるコンピュータのマシンON時に、自動的にスケジューリング依頼が行われる。
【0037】
一方、この時点ではスケジューリング依頼と共に送信されたハードログしか存在しない。従って、このハードログが運用時間の決定に用いられる。ハードログは当該ユーザシステム200におけるマシンON時間「月曜の9時」及びマシンOFF時間「月曜の17時」を含む。そこで、割り出しプロセス1は、受信したハードログから当該ユーザシステム200の運用時間「月曜の9時乃至17時」を割り出す。接続実績格納領域7を参照すると、当該接続が初回であることが判るので、この運用時間は仮時間帯(仮の運用時間)とされる。
【0038】
決定プロセス2は、この仮時間帯「月曜の9時乃至17時」を設定可能時間帯として用いて、スケジューリング台帳3を参照して割当時間として例えば「月曜の11時」を決定し、当該ユーザシステム200に送信する。依頼プロセス11は、受信した割当時間「月曜の11時」を割当時間格納領域14に格納し、また、当該接続の時間を接続実績格納領域16に格納する。
【0039】
このように、ハードログを利用して運用時間を抽出することにより、特にユーザシステム200の稼働時間を確認するまでもなく、運用時間を知ることができる。また、ユーザシステム200の蓄積しているハードログ(を転送したもの)に基づいて運用時間を求めることにより、正確な運用時間を求めることができる。従って、運用時間内に割当時間を設定することにより、確実に定期接続の時間を予約し実際の接続を行うことができる。
【0040】
2週目において、図4(B)に示すように、ユーザシステム200の接続プロセス11は、割当時間格納領域14とクロック15とを参照して、当該割当時間になったらハードログ及びスケジューリング依頼を送信する。この時、送信されるハードログは、実際に前回接続した時間から今回接続した時間までの間に、記憶装置13に新たに蓄積されたものである。このハードログは当該ユーザシステム200におけるマシンON時間「月曜の6時」及びマシンOFF時間「月曜の16時」を含む。これに応じて、保守センタ100において、最初の接続と同様の処理が行われる。
【0041】
3週目において、図5(A)に示すように、接続プロセス11は、2週目と同様に、当該割当時間になったらハードログ及びスケジューリング依頼を送信する。ハードログは当該ユーザシステム200におけるマシンON時間「月曜の12時」及びマシンOFF時間「月曜の20時」を含む。
【0042】
これに応じて、保守センタ100において、最初の接続と同様の処理が行われる。但し、3週目であるので、割り出しプロセス1が割り出した時間を本時間帯として用いて、決定プロセス2により割当時間が決定される。
【0043】
以後の週において、接続プロセス12は、割当時間格納領域14に格納された割当時間に自動的に保守センタ100に接続し、ハードログを送信し、接続実績格納領域16の内容を更新する。
【0044】
以上の割当時間の決定処理において、決定プロセス2は、保守センタ100であるコンピュータの負荷を分散して定期接続を確実に行うために、図6乃至図9に示すようなスケジューリングの最適化処理を行う。
【0045】
図6は決定プロセス2の行う割当時間決定処理を示す。例えば、割り出しプロセス1が割り出した設定可能時間帯が「月曜の10時乃至15時」であるとし、スケジューリング台帳3が図6(A)に示すような状態であるとする。
【0046】
なお、図6(A)のスケジューリング台帳3において、1本の電話回線300を1個の正方形で表す。保守センタ100の電話回線300の数は8個である。黒い正方形は既に他のユーザシステム200に割り当てられて回線ビジーである(ビジーとなるであろう)状態を示し、白い正方形は未だいずれのユーザシステム200にも割り当てられていない状態を示す。黒い正方形には、当該割り当てられたユーザシステム200が登録される。即ち、当該ユーザシステム200の名前、コアタイム(仮時間帯又は本時間帯)等が格納される。以下の各図においても同様である。
【0047】
まず、決定プロセス2は、スケジューリング台帳3を参照し、最も負荷の少ない時間帯、即ち、既にスケジューリングされているユーザシステム200の数の少ない時間帯を抽出する。従って、この場合、決定プロセス2は「月曜の11時」及び「月曜の14時」を抽出する。
【0048】
このように複数の候補が抽出された場合、決定プロセス2は、全体的に負荷の少ない時間帯を抽出する。このために、決定プロセス2は、最新のスケジューリング台帳3に基づいて、曜日別の全体台帳3A及び時間帯別の全体台帳3Bを作成する。全体台帳3A及び3Bはスケジューリング台帳3の一部であると考えて良い。
【0049】
例えば、曜日別の全体台帳3Aが図6(B)に示すような状態であるとする。この場合、決定プロセス2は、全体台帳3Aを参照し、ユーザシステム200の設定可能時間帯が「日曜の〜」となっていれば、「日曜」の選択が可能であるので、これを優先的に割当時間とする。但し、この例では、「月曜の11時」及び「月曜の14時」が候補であるので、「日曜」は選択できない。
【0050】
そこで、決定プロセス2は、時間帯別の全体台帳3Bを参照する。例えば、全体台帳3Bが図6(C)に示すような状態であるとする。この場合、決定プロセス2は、ユーザシステム200の設定可能時間帯が「月曜の11時」及び「月曜の14時」であるので、より分布の少ない「11時」を抽出する。この結果、決定プロセス2は、当該ユーザシステム200に対して、決定された割当時間として「月曜の11時」という時間帯を通知する。
【0051】
図7は決定プロセス2の行う割当時間決定処理を示す。例えば、割り出しプロセス1が割り出した設定可能時間帯が「月曜の10時」であるとし、スケジューリング台帳3が図7に示すような状態であるとする。決定プロセス2は、スケジューリング台帳3を参照して設定可能な時間帯を抽出しようとするが、「月曜の10時」には8本の電話回線300が全てスケジューリングされて塞がっている。なお、割り出しプロセス1が割り出した設定可能時間帯が複数であっても、同様の場合がある。
【0052】
このように時間帯を抽出することができない場合、決定プロセス2は、当該時間帯に既にスケジューリングされている他のユーザシステム200a(図示せず)を抽出し、その設定可能時間帯を参照する。なお、ユーザシステム200aとしては、当該時間帯に既にスケジューリングされているユーザシステムの内から最も適切なものが抽出される。抽出されるユーザシステムとしては、例えば、最も設定可能時間帯の広いものか、又は、最も負荷の少ない時間帯に移動できるものがある。
【0053】
例えば、ユーザシステム200aの設定可能時間帯が「月曜の10時乃至15時」であるとする。この場合、決定プロセス2は、ユーザシステム200aに割り当てた割当時間「月曜の10時」を、ユーザシステム200aの設定可能時間帯「月曜の10時乃至13時」の内の最も負荷の少ない時間帯「月曜の11時」に割り当てし直す。決定プロセス2は、空きのできた時間帯「月曜の10時」を、当該ユーザシステム200に決定された割当時間として通知する。
【0054】
一方、決定プロセス2は、当該ユーザシステム200aが次に保守センタ100に接続してきた時に、割り当てし直した新たな割当時間「月曜の11時」を通知する。ユーザシステム200aにおいて、新たな割当時間「月曜の11時」がその割当時間格納領域14に格納される。
【0055】
なお、以上のスケジューリング台帳3の見直しは、上記のように空き時間帯がない場合に限らず、適宜行うようにしても良い。例えば、決定プロセス2が、予め定められた所定の時間間隔で定期的に、又は、当該保守センタ100の負荷が最も小さい時間に、上記見直しを行うようにしても良い。
【0056】
図8は決定プロセス2の行う割当時間決定処理を示す。例えば、あるユーザシステム200aが「月曜の12時」に保守センタ100に接続してきたが、実際に割当時間として通知された時間帯は「月曜の10時」であったとする。この場合、決定プロセス2は、実際に接続した時間とスケジューリング台帳3とを対比して、その結果が異なるので当該実際に接続した時間を接続実績格納領域7に当該ユーザシステム200aの接続実績として記録する。
【0057】
決定プロセス2は、定期的に接続実績格納領域7を調べ、割当時間と異なる接続実績が当該領域7に所定の数以上に記録されている場合、当該ユーザシステム200aの割当時間を変更し、これに合わせてスケジューリング台帳3を更新する。
【0058】
例えば、ユーザシステム200aが、その割り当てられた割当時間「月曜の10時」とは異なる「月曜の12時」における接続を連続して行ったとする。この場合、決定プロセス2は、当該ユーザシステム200aが次に保守センタ100に接続してきた時に、当該接続実績である「月曜の12時」を割り当てし直した新たな割当時間として通知する。
【0059】
図9は決定プロセス2の行う割当時間決定処理を示す。例えば、あるユーザシステム200aが、所定の期間より長い期間、その割り当てられた割当時間「月曜の9時」に保守センタ100に接続してこない場合がある。
【0060】
そこで、決定プロセス2は、定期的に接続実績格納領域7を調べ、割り当てられた時間帯に接続実績が所定の期間より長い期間記録されていない場合、当該ユーザシステム200aの割当時間をスケジューリング台帳3から削除して、当該削除の事実のみを例えば接続実績格納領域7に記録する。
【0061】
以上のように、決定プロセス2は保守センタ100であるコンピュータの負荷を分散して均等化する。これにより、単に自動的に割当時間をスケジューリングするのみならず、定期接続時に電話回線300がビジー状態であることによる接続失敗を防止することができる。また、決定プロセス2は、定期的に接続実績格納領域7とスケジューリング台帳3を照合することにより、接続実績を優先してスケジューリング台帳3を更新する。これにより、ユーザシステム200から保守センタ100への接続状況を正確に把握することができ、また、接続実績をリアルタイムで反映したスケジューリング台帳3を作成することができる。この接続実績に忠実なスケジューリング台帳3を用いることにより、定期接続時の回線ビジーによる接続失敗を防止することができ、更に、長期間接続のないユーザシステム200をスケジューリング台帳3から削除して限られた本数の電話回線300を有効に使用することができる。
【0062】
割り出しプロセス1及び決定プロセス2は、上記の割当時間の決定の際に、以下のような割当時間補正処理を行う。例えば、あるユーザシステム200のクロック15の示す時間と保守センタ100のクロック4の示す時間とがずれている場合がある。この場合、結果として、決定プロセス2のスケジューリングした時間と実際にユーザシステム200の接続してくる時間とがずれることになる。そこで、接続プロセス11は、スケジューリング依頼及びハードログと共に、当該ユーザシステム200のクロック15の示す時間(ユーザシステム時間)を保守センタ100に送信する。割り出しプロセス1及び決定プロセス2はユーザシステム時間を用いて運用時間及び割当時間の補正を行う。
【0063】
図10は割り出しプロセス1及び決定プロセス2の行う割当時間補正処理を示す。例えば、図10に示すように、あるユーザシステム200の設定可能時間帯が「月曜の9時乃至17時」であり、当該ハードログを送信した時の時間が当該ユーザシステム200のクロック15では「月曜の9時」であったとする。一方、この接続の時、保守センタ100のクロック4は「月曜の12時」を示していたとする。即ち、クロック15とクロック4との間に3時間のずれがある。
【0064】
この場合、割り出しプロセス1は設定可能時間帯に「+3」して補正された設定可能時間帯「月曜の12時乃至20時」を求める。決定プロセス2は、この「月曜の12時乃至20時」を用いてスケジューリング台帳3を参照し、例えば割当時間「月曜の14時」を抽出し、この割当時間から「−3」して割当時間「月曜の11時」を決定する。
【0065】
図11は割り出しプロセス1が実行する運用時間割り出し処理フローチャートを示す。
当該ユーザシステム200からの接続が4回目以上の接続か否かを調べる(ステップS3)。4回目以上の接続である場合、既に本時間帯が割り出されているので、処理を終了する。
【0066】
4回目以上の接続でない場合、新たなハードログを解析し、ユーザシステム200が稼働しているコアな曜日及び時間帯(コアタイム)を求める(ステップS4)。
【0067】
前回に求めたコアタイムと今回求めたコアタイムとから、最新のコアタイムを求める(ステップS5)。
当該ユーザシステム200からの接続が3回目の接続か否かを調べる(ステップS6)。
【0068】
3回目の接続である場合、最新のコアタイムを割当時間帯として(ステップS7)、処理を終了する。
3回目の接続でない場合、最新のコアタイムを仮時間帯として(ステップS8)、処理を終了する。
【0069】
図12及び図13は一体となって決定プロセス2が実行する割当時間決定処理フローチャートを示す。
図12に示すように、当該ユーザシステム200からの接続が4回目以上の接続か否かを調べる(ステップS9)。
【0070】
4回目以上の接続である場合、既に本時間帯が割り出されているので、当該接続してきた時間とスケジューリング台帳3に登録された当該本時間帯とを比較して、当該ユーザシステム200が割当時間に接続してきたか否かを調べる(ステップS10)。割当時間に接続してきた場合、変更の必要がないので、処理を終了する。
【0071】
当該接続が割当時間に接続してきていない場合、割当時間以外の接続が連続していないか否かを調べる(ステップS11)。連続していない場合、例外的に割当時間以外に接続したので変更の必要がないと考えて、処理を終了する。
【0072】
割当時間以外の接続が連続している場合、接続実績を優先するために、スケジューリング台帳3の当該接続した時間に空きがあるか否かを調べる(ステップS12)。
【0073】
空きがある場合、スケジューリング台帳3における当該ユーザシステム200についての既存の登録(当該割当時間)を削除し、当該接続した時間を新たな割当時間としてスケジューリング台帳3に登録する(ステップS13)。
【0074】
当該登録した新たな割当時間を、当該ユーザシステム200に通知する(ステップS14)。
ステップS12において、スケジューリング台帳3の当該接続した時間に空きがない場合、スケジューリング台帳3の見直しを実施する(ステップS15)。即ち、他のユーザシステム200についての割当時間の見直しを行ない、また、長期間未接続のユーザシステム200の割当時間の削除を行う。
【0075】
見直しの結果に基づいて、再度、スケジューリング台帳3の当該接続した時間に空きがあるか否かを調べる(ステップS16)。空きがある場合、ステップS13以下を実行する。
【0076】
空きがない場合、当該遠隔保守システムのシステム運用者にエラーの発生を通知する(ステップS17)。
当該ユーザシステム200に今回接続した時間を通知して(ステップS18)、処理を終了する。
【0077】
一方、図13に示すように、ステップS9において、4回目以上の接続でない場合、まだ本時間帯が割り出されていないので、当該接続した時間とスケジューリング台帳3の空き時間帯とを比較して、割り当て可能な時間帯を複数抽出する(ステップS19)。
【0078】
抽出した複数の時間帯を、負荷の少ない順に並べ変える(ステップS20)。即ち、その時間帯を割り当てられているユーザシステム200の少ない時間帯の順に並べ変えて時間帯列を作る。
【0079】
当該時間帯列の先頭から順に1個の時間帯を取り出し、当該取り出した時間帯と仮時間帯及び/又は本時間帯とを比較することにより当該取り出した時間帯が仮時間帯及び/又は本時間帯に含まれるか否かを調べ、含まれなければこの処理を繰り返す(ステップS21)。
【0080】
当該取り出した時間帯が仮時間帯及び/又は本時間帯に含まれる場合、ステップS21における繰り返しのループから脱出し、当該取り出した時間帯を新たな割当時間としてスケジューリング台帳3に登録する(ステップS22)。
【0081】
当該登録した新たな割当時間を、当該ユーザシステム200に通知する(ステップS23)。
ステップS21において、当該時間帯列の最後まで上記比較を行っても当該取り出した時間帯が仮時間帯及び/又は本時間帯に含まれない場合、スケジューリング台帳3の見直しをしたか否かを調べる(ステップS24)。見直しをした場合、ステップS17以下を実行する。
【0082】
見直しをしていない場合、ステップS15と同様に、スケジューリング台帳3の見直しを実施する(ステップS25)。即ち、他のユーザシステム200についての割当時間の見直しを行ない、また、長期間未接続のユーザシステム200の割当時間の削除を行う。この見直しの結果に基づいて、ステップS19以下を実行する。
【0083】
図14は本発明の定期接続自動予約システム又は遠隔保守システムの動作の一例を示す。
最初に、新たに設定されたユーザシステム200の接続プロセス11が、保守センタ100に対して、スケジューリング依頼と共に記憶装置13に蓄積されたハードログを初めて送信する。保守センタ100において、格納プロセス5が受信したハードログを記憶装置6の所定の位置に格納する。これと共に、割り出しプロセス1が受信したハードログを用いて運用時間を割り出し、初回であるのでこれを仮時間帯とする。決定プロセス2は、この仮時間帯を設定可能時間帯として用いてスケジューリング台帳3を参照し、保守センタ100の負荷が分散するように割当時間を決定し、当該ユーザシステム200に送信する。ユーザシステム200において、接続プロセス11が、受信した割当時間を割当時間格納領域14に格納する。
【0084】
2週目において、ユーザシステム200の接続プロセス11は、割当時間格納領域14とクロック15とを参照して、当該割当時間になったら記憶装置13に蓄積されたハードログ及びスケジューリング依頼を送信する。これに応じて、保守センタ100において、最初の接続と同様の処理が行われる。
【0085】
3週目において、接続プロセス11は、2週目と同様に、当該割当時間になったらハードログ及びスケジューリング依頼を送信する。これに応じて、保守センタ100において、最初の接続と同様の処理が行われる。但し、3週目であるので、割り出しプロセス1が割り出した時間を本時間帯として用いて、決定プロセス2により割当時間が決定される。
【0086】
以後の週において、接続プロセス11は、割当時間格納領域14に格納された割当時間に自動的に保守センタ100に接続し、ハードログを送信し、接続実績格納領域16の内容を更新する。
【0087】
一方、ユーザシステム200において、チェックプロセス17は、定期的に接続実績格納領域16の内容をチェックし、所定期間内に接続の実績がない場合には接続プロセス11に対して再スケジューリング依頼を行わせる。即ち、接続プロセス11は、最初の接続と同様に、スケジューリング依頼と共にハードログを保守センタ100に送信する。これに応じて、保守センタ100において、最初の接続と同様の処理が行われ、再スケジューリングが自動的に行われる。
【0088】
以上、本発明をその実施の態様により説明したが、本発明はその主旨に従って、種々変形することが可能である。
本発明は、上述した遠隔保守システムにおける保守センタ100及び/又はユーザシステム200において用いられるプログラムであって、当該保守センタ100及び/又はユーザシステム200であるコンピュータに上述した各処理を実行させるプログラムを格納したプログラム記録媒体をも提供するものであり、これらは本発明の技術的範囲に含まれる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、保守センタ、ユーザシステム及び遠隔保守システムにおいて、履歴データから割り出した当該ユーザシステムの運用時間に基づいてその定期接続時間を決定することにより、定期接続の予約のためのユーザシステム及び保守センタの保守担当者間の負担をなくすることができ、保守センタの保守担当者が在席していない場合でも定期接続時間を予約することができるので、スケジューリングを短い時間で行うことができ、夜間や保守センタの休業日等の場合でも、直ちに定期接続をしたいと言うユーザシステム側の希望に応えることができ、一方、定期接続に失敗している状態を認識してこれを修復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】遠隔保守システム説明図である。
【図3】接続実績チェック処理フローチャートである。
【図4】接続時間決定説明図である。
【図5】接続時間決定説明図である。
【図6】接続時間決定説明図である。
【図7】接続時間決定説明図である。
【図8】接続時間決定説明図である。
【図9】接続時間決定説明図である。
【図10】接続時間決定説明図である。
【図11】運用時間割り出し処理フローチャートである。
【図12】接続時間決定処理フローチャートである。
【図13】接続時間決定処理フローチャートである。
【図14】遠隔保守システムの動作説明図である。
【図15】従来技術説明図である。
【符号の説明】
1 運用時間割り出しプロセス
2 接続時間決定プロセス
3 スケジューリング台帳
4、15 クロック
5 格納プロセス
6、13 記憶装置
7、16 接続実績格納領域
11 接続プロセス
14 接続時間格納領域
100 ユーザシステム
200 遠隔保守センタ
300 電話回線

Claims (6)

  1. ユーザシステムから定期的な接続のスケジューリング依頼と共に受け取った履歴データであって、ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データから、当該ユーザシステムの運用時間を割り出す運用時間割り出し手段と、
    前記運用時間割り出し手段の割り出した当該ユーザシステムの運用時間に基づいて、当該ユーザシステムの定期接続時間を決定し、前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として当該ユーザシステムに送信する接続時間決定手段とを備え
    先に定期接続時間を送信したユーザシステムから新たな履歴データと共に再度の定期的な接続のスケジューリング依頼を受け取った場合、前記運用時間割り出し手段が前記新たな履歴データから当該ユーザシステムの新たな運用時間を割り出し、前記接続時間決定手段が前記新たな運用時間に基づいて当該ユーザシステムの新たな定期接続時間を決定し、前記再度の定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として当該ユーザシステムに送信する
    ことを特徴とする保守センタ。
  2. 前記接続時間決定手段が、
    他のユーザシステムについての決定された定期接続時間が登録されたスケジューリング台帳を備え、
    前記運用時間割り出し手段の割り出した当該ユーザシステムの運用時間に基づいて、前記スケジューリング台帳を参照して、当該ユーザシステムについての前記定期接続時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の保守センタ。
  3. 保守センタに対して、当該ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データと共に、定期的な接続のスケジューリング依頼を送信する依頼手段と、
    前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として前記保守センタから送信された定期接続時間に当該保守センタに定期的に接続する接続手段と、
    前記保守センタへの接続の実績を記録する記録手段と、
    前記記録手段における前記定期接続時間における当該保守センタへの接続の実績を調べて、所定期間内に前記定期接続時間における接続の実績がない場合に、前記保守センタに対する前記定期的な接続のスケジューリング依頼を、新たな履歴データと共に前記依頼手段に再度送信させる接続実績チェック手段とを備える
    ことを特徴とするユーザシステム。
  4. 複数のユーザシステムとこれらの接続された保守センタとからなり、
    前記保守センタが、
    前記ユーザシステムから定期的な接続のスケジューリング依頼と共に受け取った履歴データであって、ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データから、当該ユーザシステムの運用時間を割り出す運用時間割り出し手段と、
    前記運用時間割り出し手段の割り出した当該ユーザシステムの運用時間に基づいて、他のユーザシステムについての決定された定期接続時間が登録されたスケジューリング台帳を参照して、当該ユーザシステムの定期接続時間を決定し、前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として当該ユーザシステムに送信する接続時間決定手段とを備え、
    前記ユーザシステムが、
    前記保守センタに対して、当該ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データと共に、前記定期的な接続のスケジューリング依頼を送信する依頼手段と、
    前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として前記保守センタから送信された定期接続時間に当該保守センタに定期的に接続する接続手段と
    前記保守センタへの接続の実績を記録する記録手段と、
    前記記録手段における前記定期接続時間における当該保守センタへの接続の実績を調べて、所定期間内に前記定期接続時間における接続の実績がない場合に、前記保守センタに対する前記定期的な接続のスケジューリング依頼を、新たな履歴データと共に前記依頼手段に再度送信させる接続実績チェック手段とを備え、
    先に定期接続時間を送信したユーザシステムから前記新たな履歴データと共に前記再度の定期的な接続のスケジューリング依頼を受け取った場合、前記保守センタが前記新たな履歴データから当該ユーザシステムの新たな運用時間を割り出し、これに基づいて当該ユーザシステムの新たな定期接続時間を決定し、前記再度の定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として当該ユーザシステムに送信する
    ことを特徴とする遠隔保守システム。
  5. 複数のユーザシステムとこれらの接続された保守センタとを含む遠隔保守システムにおける前記保守センタにおいて用いられるプログラムであって、
    前記ユーザシステムから定期的な接続のスケジューリング依頼と共に受け取った履歴データであって、前記ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データから、当該ユーザシステムの運用時間を割り出す運用時間割り出し手順と、
    前記運用時間割り出し手順において割り出した当該ユーザシステムの運用時間に基づいて、当該ユーザシステムの定期接続時間を決定し、前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として当該ユーザシステムに送信する接続時間決定手順と
    先に定期接続時間を送信したユーザシステムから新たな履歴データと共に再度の定期的な接続のスケジューリング依頼を受け取った場合、前記運用時間割り出し手順及び前記接続時間決定手順を繰り返す手順とを、
    当該保守センタであるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 複数のユーザシステムとこれらの接続された保守センタとを含む遠隔保守システムにおける前記ユーザシステムにおいて用いられるプログラムであって、
    前記保守センタに対して、当該ユーザシステムのハードウェアが操作された事象とその操作時刻とを含む履歴データと共に、定期的な接続のスケジューリング依頼を行う依頼手順と、
    前記定期的な接続のスケジューリング依頼に対する応答として前記保守センタから送信された定期接続時間に当該保守センタに定期的に接続する接続手順と、
    前記保守センタへの接続の実績を記録する記録手順と、
    前記定期接続時間における当該保守センタへの接続の実績を調べて、所定期間内に前記定期接続時間における接続の実績がない場合に、前記保守センタに対して前記定期的な接続のスケジューリング依頼を新たな履歴データと共に再度送信する接続実績チェック手順とを、
    当該ユーザシステムであるコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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