JP3852423B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダッシュパネルとフロントサイドメンバを有する車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダッシュパネルとフロントサイドメンバを有する車体前部構造としては、ダッシュパネルの垂直面を、フロントサイドメンバから後方に傾斜した中間フレームの接続点よりも後方に位置させ、中間フレームの前後方向中間部から上方へ延出する構成とされているものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−326868号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような車体前部構造の場合、ダッシュパネルが中間フレームの前後方向中間部から上方へ延出されるという構成になっていたため、前面衝突など大入力がフロントサイドメンバに加わったとき、屈曲する部分はフロントサイドメンバと中間フレームの接続点だけではなく、中間フレームとフロアフレームの接続点にもモーメントが加わって回転することとなり、ダッシュパネルが後退するおそれがある。
【0005】
さらに、フロントサイドメンバの下部には、ステアリングギヤなどの配置があり、中間フレームを前方に移動させることは困難であり、ダッシュパネルの垂直面を、フロントサイドメンバと中間フレームの接続点よりも、後方にする為には、ダッシュパネルを後退させる必要があり、居室が狭くなってしまう。
【0006】
また、中間フレームを前側の斜め上方へ伸ばし、フロントサイドメンバとの接続点を上方に移動してしまうことも考えられるが、フロントサイドメンバと、フロアメンバとのオフセット量が大きくなり前面衝突など、大入力がフロントサイドメンバに加わった場合に加わるモーメントが大きくなる為に、ダッシュパネルの後退量を増大させるおそれがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願の第1の車体前部構造は、車室下部からエンジンルーム下部に至るフロントサイドメンバに傾斜部の中間部から車体後部側に、水平方向に延びる水平部を形成し、前記ダッシュクロスメンバの側端部の更に車体側部側に、ダッシュパネルの車体側部側を支持するダッシュクロスメンバサイドを接合する。
【0008】
ダッシュクロスメンバサイドに、前記ダッシュクロスメンバの側端部上面を覆った後に前記フロントサイドメンバの水平部上面に接合する第1接合部分と、前記ダッシュクロスメンバの下面の高さから下方に延びて前記フロントサイドメンバの車体側部側の側面部に接合する第2接合部とを形成し、ダッシュクロスメンバと前記フロントサイドメンバの傾斜部上面との間に空間部を形成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる車体前部構造を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態にかかる車体前部構造の主要部を示す。1はフロントサイドメンバ、2はダッシュクロスメンバ、3はダッシュパネル、4はダッシュクロスメンバサイド、41はダッシュクロスメンバサイド4の第1接合部であり、42はダッシュクロスメンバサイドの側面壁部を形成する第2接合部である。
【0010】
図1に示すように、車体前部構造は、フロントサイドメンバ1と、車両左右のフロントサイドメンバ1をつなぐダッシュクロスメンバ2と、エンジンルームと室内とを区切るダッシュパネル3と、ダッシュクロスメンバ2に加わった入力をフロントピラー5に分散させる為のダッシュクロスメンバサイド4で構成される。
【0011】
図2に示すように、フロントサイドメンバ1の上面部11には、屈曲点Aが設けられており、この屈曲点Aから下方の部位は、傾斜部A1とされている。
【0012】
また、傾斜部A1の後部は、ダッシュクロスメンバ2の下面と同じ高さとなるように水平に伸ばした水平部B1とされている。傾斜部A1と水平部B1との境界部には屈曲点Bが設けられており、ダッシュクロスメンバサイド4とフロントサイドメンバ1の傾斜部A1との間には、空間部Dが設けられている。
【0013】
図3の平面図、図4の正面図に示すように、ダッシュクロスメンバサイド4には、ダッシュクロスメンバ2の上面部を覆った後に水平部B1に沿うように延びる第1接合部41が形成されている。第1接合部41は、ダッシュクロスメンバサイド4の上面及び前面並びに水平部B1に接合される。また、ダッシュクロスメンバサイド4の周囲の上部フランジ部43A、側部フランジ43B、下部フランジ43Cは、ダッシュパネル3の前面部に接合される。
【0014】
また、図5,図6に示すように、ダッシュクロスメンバサイド4の側端部近傍にはフロントサイドメンバ1の傾斜部A1の側壁部に接合される第2接合部42が形成されている。第2接合部42の前部フランジ44及び下部フランジ45は、フロントサイドメンバ1の側面部11Aに接合される。
【0015】
ダッシュクロスメンバ2の前面及び上面並びに水平部B1に第1接合部41が接合され、水平部B1の側面部11Aに第2接合部42の前部フランジ44と下部フランジ45が接合され、ダッシュクロスメンバサイド4の上部フランジ部43A、側部フランジ43B、下部フランジ43Cがダッシュパネル3の前面部に接合されることによって、第2接合部42とフロントサイドメンバ1の側面部11Aとダッシュパネル3とで囲まれた閉断面部Cが形成される。
【0016】
この実施の形態の車体前部構造では、図8に示すように、ダッシュクロスメンバサイド4によって構成される閉断面部Cによって断面積が大きくなっているために、自動車の前面衝突等、大入力がフロントサイドメンバ1に加わった場合、その前部の屈曲部Bが脆弱部となって曲げ変形をおこし、傾斜部A1が屈曲部Bを基点に上方に折れ曲がるが、メンバダッシュクロス2の前部に空間部Dを設けたことで、ダッシュパネル3は、車室内側への後退を抑制することが可能となる。
【0017】
また、車両前方に延出されるフロントサイドメンバ1は、エンジンやタイヤなど、レイアウトの要件で、図7に示されるように車両外側斜め前方に曲がって配置される為、前面衝突など大入力がフロントサイドメンバ1に加わった場合、一般的な構造では、図9に示すように、ダッシュクロスメンバ2との接合部を基点に、車両の外側に折れ曲がろうとするモーメントM1、または、車両内側に折れ曲がろうとするモーメントM2が発生する。
【0018】
しかし、本構造では、ダッシュクロスメンバサイド4で一体成形される閉断面部Cを構成することで、その折れ曲がりに加わる力をダッシュクロスメンバサイド4の第1接合部41に分散し、前記モーメントM1による圧縮力f1またはモーメントM1による引張り力f2を、ダッシュクロスメンバサイド4を介して、フロントピラー5へ効率よく分散できる。
【0019】
また、空間部Dを設ける為に断面積が減少し剛性が低下することが考えられるが、閉断面部Cを設けて、断面積を車両幅方向に大きくするので、剛性の低下をも防止できる。
【0020】
以上述べたように、この実施の形態にかかる車体前部構造は、車室の下部から車体前部のエンジンルーム下部に至るフロントサイドメンバ1が、車室側が低くエンジンルーム側が高い傾斜部A1を有し、車幅方向に延びて車室とエンジンルームとを区画するダッシュパネル3を支えるダッシュクロスメンバ2がフロントサイドメンバ1に接合される車体前部構造であるが、フロントサイドメンバ1の傾斜部A1の中間部から車体後部側に、水平方向に延びる水平部B1を形成し、この水平部B1の上面部にダッシュクロスメンバ2の側端部を支持させ、更に、ダッシュクロスメンバ2の側端部の更に車体側部側に、ダッシュパネル3の車体側部側を支持するダッシュクロスメンバサイド4を接合している。そして、ダッシュクロスメンバサイド4に、ダッシュクロスメンバ2の側端部上面を覆った後にフロントサイドメンバ1の水平部上面に接合する第1接合部41と、ダッシュクロスメンバ2の下面の高さから下方に延びてフロントサイドメンバ1の車体側部側の側面部に接合する第2接合部42とを形成し、ダッシュクロスメンバ2とフロントサイドメンバ1の傾斜部A1上面との間に空間部Dを構成したので、前面衝突など大荷重がフロントサイドメンバ1に前方から加わった場合でも、フロントサイドメンバ1の上面部は、水平部B1の前部の屈曲点Bで曲げ変形を起こし、ダッシュクロスメンバ2の前方に空間部Dを設けることで、ダッシュパネル3の後退を抑制しながらエネルギーを吸収することができる。
【0021】
又、フロントサイドメンバ1の傾斜部A1の下方にある水平部B1及び側壁部11Aとダッシュクロスメンバサイド4の第2接合部42とが一体に接合され、更に、ダッシュクロスメンバサイド4の第1接合部41がダッシュクロスメンバ2の前面及び上面を覆ってダッシュパネル3に接合され、ダッシュクロスメンバサイド4の上部フランジ部43A、側部フランジ43B、下部フランジ43Cは、ダッシュパネル3の前面部に接合されているので、ダッシュクロスメンバサイド4の前面壁部によって閉断面部Cが形成されている。尚、ダッシュクロスメンバ2の側端部は閉鎖されていても良い。
【0022】
このため、フロントサイドメンバ1のダッシュパネル3の接合部近傍の断面積が小さくなるのを補うことができ、前面衝突等による大荷重がフロントサイドメンバ1に加わったときでも、ダッシュパネル3近傍でのフロントサイドメンバ1の折れを防止することができ、また、ダッシュパネル3近傍でのフロントサイドメンバ1の剛性の低下を重量増加すること無く防止できる。
【0023】
【発明の効果】
本願の車体前部構造によれば、前面衝突など大荷重がフロントサイドメンバに前方から加わった場合、フロントサイドメンバの上面部は、水平部の前部の屈曲点で曲げ変形を起こし、ダッシュクロスメンバの前方に空間部を設けることで、ダッシュパネルの後退を抑制しながらエネルギーを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車体前部構造の部分斜視図。
【図2】図1の車体前部構造の分解斜視図。
【図3】ダッシュクロスメンバサイドの部分平面図。
【図4】ダッシュクロスメンバサイドの部分正面図。
【図5】図1の車体前部構造の部分側面図。
【図6】図5の部分側面図の拡大図。
【図7】車体前部構造の部分平面図。
【図8】車体前方から衝突等の大入力が加わったときの変形状態を示す説明図。
【図9】空間部と閉断面部がない場合の車体前部構造に車体前方から衝突等の大入力が加わったときの変形状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 フロントサイドメンバ
2 ダッシュクロスメンバ
3 ダッシュパネル
4 ダッシュクロスメンバサイド
41 第1接合部
42 第2接合部
43A,43B,43C フランジ部
44 前部フランジ
45 下部フランジ
11A フロントサイドメンバ1の側面部
A フロントサイドメンバ1の屈曲部
A1 傾斜部
B フロントサイドメンバ1の水平部の屈曲部
B1 水平部
C 閉断面部
D 空間部
M1 車体外側に働くモーメント
M2 車体内側に働くモーメント
f1 M1による圧縮力
f2 M2による引っ張り力

Claims (2)

  1. 車室の下部から車体前部のエンジンルームに至り、車室側が低くエンジンルーム側が高い傾斜部を有するフロントサイドメンバに、車幅方向に延びて車室とエンジンルームとを区画するダッシュパネルを支えるダッシュクロスメンバが接合される車体前部構造であって、
    前記フロントサイドメンバの傾斜部の中間部に、車体後方側であって水平方向に延びる水平部を形成し、
    前記ダッシュクロスメンバの側端部の更に車体側部側に、ダッシュパネルの車体側部側を支持するダッシュクロスメンバサイドを接合し、
    該ダッシュクロスメンバサイドに、前記ダッシュクロスメンバの側端部上面を覆った後に前記フロントサイドメンバの水平部上面に接合する第1接合部分と、前記ダッシュクロスメンバの下面の高さから下方に延びて前記フロントサイドメンバの車体側部側の側面部に接合する第2接合部とを形成し、
    前記ダッシュクロスメンバと前記フロントサイドメンバの傾斜部上面との間に空間部を構成したことを特徴とする車体前部構造。
  2. 請求項1の車体前部構造であって、前記フロントサイドメンバの水平部及び側壁部と前記ダッシュパネルと前記ダッシュクロスメンバサイドとを接合して閉断面部を構成したことを特徴とする車体前部構造。
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