JP3852237B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に係り、特に、文字や写真等が混在する画像の符号化及び復号化を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自然画像等の情報量の多い多値画像を圧縮する方式としてDCT(離散コサイン変換)ベースの標準化されたJPEGが用いられている。また、ビジネス文書等における文字等の2値画像については予測符号化の一種であるJBIGが用いられている。
【0003】
JPEGを自然画や文字が混在した画像に適用して文字画像を圧縮した場合には、JPEGは本来多値画像の圧縮方式であるため、高周波成分の再現性が悪く文字のエッジがぼける等の不具合がある。また、JBIGを自然画や文字が混在した画像に適用して自然画の多値画像を圧縮した場合には、JBIGは本来2値画像の圧縮方式であるため、画像濃度のレベルに応じて処理したり、ビットプレーン圧縮が必要となるため、処理量が増大して処理スピードが遅くなる。また、処理スピードを高速化するためには符号器を複数持たなければならず、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0004】
この問題を解決するため、画像の領域分離を行い、自然画領域についてはJPEG、文字領域についてはJBIGを使用し、領域情報を別に保持する技術が提案されている(特開平6−178122号公報)。
【0005】
特開平6−178122号公報に記載された技術では、文字や自然画が混在した多値画像について、まず16×16画素を1ブロックとしてブロック毎に2値領域と多値領域の領域分離を行う。そして、2値領域を所定の閾値で2値化してJBIGで圧縮し、多値領域については0若しくは1に固定して画像全体をJBIG符号化すると共に多値領域は別途JPEG符号化し、さらに領域情報を別に符号化している。
【0006】
上記従来技術におけるJPEG処理、JBIG処理の処理の流れの一例を図7、図8に示す。
【0007】
図7に示すJPEG処理では、ステップ300で写真部(多値領域)か否かを判断し、写真部であった場合にはステップ302でJPEG符号化を行い、写真部でなかった場合にはステップ304で1ページ終了したか否かを判断する。これを1ページ終了するまで繰り返す。
【0008】
一方、図8に示すJBIG処理では、ステップ400で写真部か否かを判断し、写真部であった場合にはステップ402で画素値を0に修正してステップ406でJBIG符号化する。写真部でなかった場合(2値領域の場合)には、ステップ404で2値化してステップ406でJBIG符号化する。そして、ステップ408でページ終了しか否かを判断し、1ページ終了するまで繰り返す。
【0009】
このように、1ページ全体をJBIG符号化し、別途写真部をJPEG符号化し、復号時にJBIG復号で全体画像を復号し、その上にJPEG復号した写真画像を貼り付けることを行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、1ページ中に複数の多値領域が存在していた場合、特に、同一ライン上に複数の異なる多値領域が存在する場合には、JPEG復号を複数回行わなければならず、リアルタイム処理を行うことができない。また、復号した画像を一時的に格納するメモリが必要となる。
【0011】
さらに、JBIG処理において、多値領域を0または1に固定しているが、JBIG処理においては予測に用いる参照画素は、注目画素に対して上位2ラインを参照しているため、多値領域の1ライン目、2ライン目は注目画素を0に固定しても、コンテキストの履歴によっては、予測が外れる可能性が高く、符号が多く発生してしまうという問題があった。
【0012】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、文字や写真の混在した画像の圧縮効率を損なうことなく、かつページメモリ無しでリアルタイム伸長することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の画像処理装置は、2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、前記2値画像領域の画素値の各々を、注目画素の実際の画素値と該注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化すると共に、前記多値画像領域の画素値の各々を、注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値に予め変換した後に、該変換した後の画素値と予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化する第1の符号化手段と、前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化すると共に、複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を、前記離散コサイン変換が行われた直前のブロックのDC成分値に変換した後に前記JPEGで符号化する第2の符号化手段と、を有することを特徴としている。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、第1の符号化手段は、前記2値画像領域の画素値の各々を、注目画素の実際の画素値と該注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化すると共に、前記多値画像領域の画素値の各々を、注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値に予め変換した後に、該変換した後の画素値と予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化する。多値画像領域は、例えば写真等の自然画像の領域である。
例えばJBIG等では予測符号化を用いるが、この予測符号化では、注目画素の予測値と実際の画素値との差を求めこれを算術符号等で符号化する。従って、画素値を予測値にしておけば、常に予測が的中する(差分が0になる)ため符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。
【0015】
第2の符号化手段は、前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化し、前記多値画像領域が1ライン中に複数存在する場合には、前記複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を前記離散コサイン変換が行われた直前のブロックのDC成分値に変換した後に前記JPEGで符号化する。JPEGは自然画像に適した符号化方式である。すなわち、入力画像に複数の多値画像領域が存在する場合には、この複数の画像領域を含む領域を1つの領域とする。従って、1ライン中に多値画像領域が複数存在する場合でも、別々に符号化しないので、復号時に多値画像領域を別々に復号する必要がない。このため、一旦復号した多値画像領域を格納するメモリを別々に設ける必要がなく、リアルタイムで復号することができる。
【0019】
従って、2値画像領域の画素値は、すべてその前に存在する多値画像領域のDC成分値となるので差分が0となる。このため、ハフマン符号等で符号化する際に符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。
請求項2に記載の発明は、2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、前記2値画像領域の画素値の各々を、注目画素の実際の画素値と該注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化すると共に、前記多値画像領域の画素値の各々を、注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値に予め変換した後に、該変換した後の画素値と予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化する第1の符号化手段と、前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化すると共に、複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を、予め定められた固定値に変換した後に前記JPEGで符号化する第2の符号化手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、予め定められた固定値に変換した後に前記JPEGで符号化してもよい。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置において、 前記予測符号化により符号化された符号及び前記JPEGにより符号化された符号を並列して復号する復号手段をさらに有し、前記2値画像領域及び前記多値画像領域の座標情報に基づいて前記復号手段による復号結果を選択的に出力することを特徴としている。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、復号手段は、前記予測符号化により符号化された符号及び前記JPEGにより符号化された符号を並列して復号する。JPEGは、1ライン中に多値画像領域が複数存在する場合でも別々に符号化していないので、復号時にも多値画像領域を別々に復号する必要がない。このため、一旦復号した多値画像領域を格納するメモリを別々に設ける必要がない。また、予測符号化により符号化した符号を復号しつつ、JPEGにより多値画像領域を復号し、両方の復号結果を選択的に出力することで、リアルタイムに復号することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、一例としてレーザプリンタや複写機等に本発明を適用したものである。
【0023】
図1には、本実施の形態に係る画像処理装置10の符号化部12が示されている。符号化部12は、入力された画像データを文字領域(2値領域)、写真領域(多値領域)に分離する領域判定部14、分離された写真領域をブロックに分割する分離画像生成部16、分離画像生成部16から出力されたデータをJBIG処理するJBIG処理部18、分離画像生成部16から出力されたデータをJPEG処理するJPEG処理部20、分離画像生成部16から出力された座標データを保持するデータ座標情報保持部22、及びJBIG処理部18及びJPEG処理部20で生成された符号を合成する符号合成部24で構成されている。
【0024】
図2には画像処理部10の復号化部26が示されている。復号化部26は、符号化部12から出力された符号を文字領域及び写真領域に分離する符号分離部28、符号分離部28により分離された符号をJBIG処理するJBIG処理部30、符号分離部28により分離された符号をJPEG処理するJPEG処理部32、ブロックの座標情報に応じてJBIG処理部30及びJPEG処理部32を作動させる座標情報処理部34、及びJBIG処理部30及びJPEG処理部32から出力された復号データを選択して出力する画像選択部36で構成されている。
【0025】
次に本実施の形態における作用について説明する。
【0026】
まず、画像データが領域判定部14に入力されると、領域判定部14では、入力された画像データを文字領域または写真領域に分離する。例えば、画素データの変化が大きいか否かを判断して、画素値の変化が大きい場合をカウントし、このカウント値が大きい領域を文字領域とし、カウント値が小さい領域を写真領域と判定することができる。なお、画像の分離方法についてはこの他にも種々の公知の方法を用いることができる。そして、分離した文字領域か写真領域かを特定する座標データと共に画像データを分離画像生成部16へ出力する。
【0027】
分離画像生成部16では、画像データとともに、写真領域の座標情報をJBIG処理部18へ出力する。次に、主走査方向(図3において矢印P方向)に写真領域が1つのブロックとなるように写真領域を分割する。例えば、図3に示すように、原画像に写真A及び写真Bが含まれている場合には、まず、写真Bについて写真Aと重ならない領域を写真2−1として抽出してその画像データをJPEG処理部20へ出力すると共に、A点、B点、E点、及びF点の座標データを座標情報保持部22へ出力する。
【0028】
そして、写真Aと写真Bが混在する領域ではそれぞれの写真領域を写真1−1及び写真2−2として抽出し、写真1−1から写真2−2までを1つのブロックとして、すなわち、C点、F点、G点、及びJ点で囲まれる領域を1つのブロックとしてその画像データをJPEG処理部20へ出力すると共に、C点、D点、E点、F点、G点、H点、I点、J点の座標データを座標情報保持部22へ出力する。
【0029】
さらに、写真Aについて写真Bと重ならない領域を写真1−2として抽出して、その画像データをJPEG処理部20へ出力すると共にG点、H点、K点、L点の座標データを座標情報保持部22へ出力する。
【0030】
次に、JBIG処理部18の処理を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0031】
図4に示すステップ100では、入力した画像データが写真領域であるか否かを判断する。これは、入力した写真領域の座標データから判断することができる。画像データが写真領域でなかった場合にはステップ100で否定され、ステップ102でその画像データを2値化し、ステップ104でJBIG符号化する。画像データが写真領域の場合にはステップ100で肯定され、ステップ106でその画素値を予測値に修正して、ステップ104でJBIG符号化する。この予測値は、前回のステップ104でJBIG符号化した際に、例えば上位2ラインの画素を参照して予測した値である。すなわち、この前回予測した値を画素値に修正することで、ステップ104でJBIG符号化すると、予測が必ず的中する(前回の予測値と今回の画素値との差分が0になる)ため、符号がほとんど生成されない。このため圧縮効率がよくなる。
【0032】
そして、次のステップ108で1ページ終了したか否かを判断する。1ページ終了した場合にはステップ108で肯定され本ルーチンを終了する。1ページ終了していない場合にはステップ108で否定され、ステップ100へ戻り、次の画像データが写真領域であるか否かを判断し、以下上記と同様の処理を繰り返す。このようにして、1つのJBIG符号を生成し、符号合成部24へ出力する。
【0033】
次に、JPEG処理部20の処理を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0034】
図5に示すステップ200では、入力した画像データが写真領域であるか否かを判断する。これは、座標情報保持部22に記憶された座標データにより判断することができる。画像データが写真領域の場合にはステップ200で肯定され、ステップ202でJPEG符号化する。画像データが写真領域でない場合には、ステップ200で否定され、ステップ204でその画像データが写真領域と写真領域との間であるか否かを判断する。
【0035】
写真領域と写真領域との間でない場合にはステップ204で否定され、ステップ208へ進む。写真領域と写真領域との間の場合、すなわち、図3において、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域の場合には、ステップ204で肯定され、ステップ206で画素値を前のブロックのDC成分値に修正する。そして、ステップ202でJPEG符号化する。すなわち、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域はすべてその直前の写真1−1のブロックのDC成分値となる。従って、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域をJPEG符号化する際には、DC成分値の差分が0になるので符合がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。なお、DC成分値とせず、任意の固定値でもよい。ただし、この場合には、写真1−1及び写真2−2との境目部分で若干余分な符号が生成される場合がある。
【0036】
そして、次のステップ208で1ページ終了したか否かを判断する。1ページ終了した場合にはステップ208で肯定され本ルーチンを終了する。1ページ終了していない場合にはステップ208で否定され、ステップ200へ戻り、次の画像データが写真領域であるか否かを判断し、以下上記と同様の処理を繰り返す。このようにして複数のJPEG符号を生成し、符号合成部24へ出力する。ただし、主走査方向に対しては1つの符号しか生成されないことになる。
【0037】
次に、符号合成部24の処理を図6に示す符号データの例を参照して説明する。
【0038】
符号合成部24では、まず、JBIG処理部18から出力された1ページ分のJBIG符号データの後に、座標情報保持部22から出力される写真2−1の座標情報、すなわち、A点、B点、E点、及びF点の座標データと共にJPEG処理部20から出力された写真2−1のJPEG符号データを付加する。
【0039】
次に、同様にして座標情報保持部22から出力される写真1−1及び写真2−2が混在した領域の座標情報、すなわち、C点、D点、E点、F点、G点、H点、I点、及びJ点の座標データと共にJPEG処理部20から出力された写真1−1及び写真2−2が混在したJPEG符号データを付加し、座標情報保持部22から出力される写真1−2の座標情報、すなわち、G点、H点、K点、及びL点の座標データと共にJPEG処理部20から出力された写真1−2のJPEG符号データを付加する。
【0040】
なお、座標情報は、情報量が多い場合、例えば、写真領域が曲線で表される場合等には、例えばハフマン符号等で符号化して圧縮するようにしてもよい。また、JBIG符号とJPEG符号を別々に格納して復号化部26へ送出してもよい。
【0041】
次に、復号化の処理について説明する。
【0042】
まず、復号化部26の符号分離部28では、符号化部12の符号合成部24から送出された符号データの1ページ分のJBIG符号をJBIG処理部30へ出力する。JBIG処理部30では、入力された1ページ分のJBIG符号を図3において矢印P方向に1ライン分リアルタイム復号し、1ライン分終了したら次のラインの復号をし、これを最終ラインまで繰り返して1ページ分のJBIG符号を復号する。復号された画像データは画像選択部36へ送出される。
【0043】
また、符号分離部28では、JBIG符号をJBIG処理部30へ出力すると共に写真2−1の座標情報、写真2−1の符号データを座標情報処理部34、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標情報処理部34では、JBIG処理部30によるJBIG処理と同期して、入力された座標の位置、すなわち、A点に達した場合には、JPEG処理部32を起動させる。これにより、JPEG処理部32では、符号分離部28から出力された写真2−1のJPEG符号をリアルタイムで復号し、該復号された画像データを画像選択部36へ出力する。そして、B点に達した場合にはJPEG処理部32の処理を停止させる。このようにして写真2−1の部分の符号データをJPEG処理する。
【0044】
また、写真2−1の座標情報は画像選択部36にも出力され、画像選択部36では、この座標情報に基づいて、出力する画像データをJBIG処理された画像データからJPEG処理された写真2−1の画像データへと切り換える。
【0045】
次に、符号分離部28は、写真1−1及び写真2−2が混在した領域の座標情報、写真1−1及び写真2−2が混在した領域の符号データを座標情報処理部34、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標情報処理部34では、上記と同様に、JBIG処理部30によるJBIG処理と同期して、入力された座標の位置、すなわち、C点に達した場合には、JPEG処理部32を起動させる。これにより、JPEG処理部32では、符号分離部28から出力された写真1−1及び写真2−2のJPEG符号をリアルタイムで復号し、該復号された画像データを画像選択部36へ出力する。そして、F点に達した場合にはJPEG処理部32の処理を停止させる。このようにして写真1−1及び写真2−2が混在した領域の符号データをJPEG処理する。
【0046】
また、写真1−1、写真2−2が混在した領域の座標情報は画像選択部36にも出力され、画像選択部36では、この座標情報に基づいて、出力する画像データをJBIG処理された画像データからJPEG処理された写真1−1及び写真2−2の画像データへと切り換えるが、写真1−1と写真2−2との間、すなわち、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域は、JBIG処理された画像データに切り換えられる。
【0047】
次に、符号分離部28は、写真1−2の座標情報、写真1−2の符号データを座標情報処理部34、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標情報処理部34では、上記と同様に、JBIG処理部30によるJBIG処理と同期して、入力された座標の位置、すなわち、G点に達した場合には、JPEG処理部32を起動させる。これにより、JPEG処理部32では、符号分離部28から出力された写真1−2のJPEG符号をリアルタイムで復号し、該復号された画像データを画像選択部36へ出力する。そして、H点に達した場合にはJPEG処理部32の処理を停止させる。このようにして写真1−2の部分の符号データをJPEG処理する。
【0048】
また、写真1−2の座標情報は画像選択部36にも出力され、画像選択部36では、この座標情報に基づいて、出力する画像データをJBIG処理された画像データからJPEG処理された写真1−2の画像データへと切り換えられる。以上のようにして、1ページ分の復号処理が行われる。
【0049】
このように、1ライン中に写真領域が複数存在する場合でも、別々に符号化しないので、復号時に写真領域を別々に復号する必要がない。このため、一旦復号した写真領域を格納するメモリを別々に設ける必要がなく、リアルタイムで復号することができる。
【0050】
また、JBIG処理において、写真領域を予測値としたので、符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。さらに、JPEG処理において、写真1−1と写真2−2との間の領域を前のブロックのDC成分値としたので、符号がほとんど生成されず、さらに圧縮効率がよくなる。
【0051】
また、復号時には、画像選択部36においてJBIG処理された画像データとJPEG処理された画像データを選択的に出力するのでリアルタイムに復号することができる。
【0052】
なお、本実施の形態では、写真領域が矩形領域の場合を例に説明したが、写真領域が曲線で囲まれているような場合にも本発明を適用可能であることは言うまでもない。
【0053】
また、本実施の形態では、符号化の方式としてJBIG及びJPEGを用いた場合を例に説明したが、これに限らず、MH、MMR等のランレングス主体の符号化や、LZ等のユニバーサル系、及びWAVELET等のサブバンド符号化を適用してもよい。また、座標情報に代えて分離フラグを設けて文字領域のデータか写真領域のデータかを識別するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、第1の符号化手段により、前記入力画像の2値画像領域の画素値を予測符号化により符号化し、前記入力画像の多値画像領域の画素値を予測値に変換した後に前記予測符号化により符号化し、第2の符号化手段により、前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化し、前記多値画像領域が1ライン中に複数存在する場合には、前記複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を前記離散コサイン変換が行われた直前のブロックのDC成分値に変換した後に前記JPEGで符号化するので、1ライン中に多値画像領域が複数存在する場合でも別々に符号化しないので復号時に多値画像領域を別々に復号する必要がない。このため、一旦復号した多値画像領域を格納するメモリを別々に設ける必要がなく、リアルタイムで復号することができる、という効果を有する。
また、第1の符号化方式は、常に予測が的中するため符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる、という効果を有する。
さらに、第2の符号化方式は、2値画像領域は、すべてその前に存在する多値画像領域のDC成分値となるので差分が0となり、符号がほとんど生成されず圧縮効率がよくなる、という効果を有する。
請求項2に記載の発明によれば、予め定められた固定値に変換した後に前記JPEGで符号化してもよい。
【0057】
請求項3に記載の発明によれば、復号手段により前記予測符号化により符号化された符号及び前記JPEGにより符号化された符号を並列して復号するので、一旦復号した多値画像領域を格納するメモリを別々に設ける必要がなく、両方の復号結果を選択的に出力することで、リアルタイムに復号することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像処理装置の符号化部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 画像処理装置の復号化部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 符号化処理を説明するための図である。
【図4】 JBIG処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 JBIG処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 符号合成部で合成される符号データの一例を示す図である。
【図7】 従来におけるJPEG処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 従来におけるJBIG処理部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像処理装置
12 符号化部
14 領域判定部
16 分離画像生成部
18 JBIG処理部(第1の符号化手段)
20 JPEG処理部(第2の符号化手段)
22 座標情報保持部
24 符号合成部
26 復号化部(復号手段)
28 符号分離部
30 JBIG処理部
32 JPEG処理部
34 座標情報処理部
36 画像選択部
Claims (3)
- 2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、
前記2値画像領域の画素値の各々を、注目画素の実際の画素値と該注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化すると共に、前記多値画像領域の画素値の各々を、注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値に予め変換した後に、該変換した後の画素値と予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化する第1の符号化手段と、
前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化すると共に、複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を、前記離散コサイン変換が行われた直前のブロックのDC成分値に変換した後に前記JPEGで符号化する第2の符号化手段と、
を有する画像処理装置。 - 2値画像領域及び多値画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置において、
前記2値画像領域の画素値の各々を、注目画素の実際の画素値と該注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化すると共に、前記多値画像領域の画素値の各々を、注目画素の周辺の画素の画素値を参照して予測した予測値に予め変換した後に、該変換した後の画素値と予測値との差を求めて符号化する予測符号化により符号化する第1の符号化手段と、
前記多値画像領域の画素値をブロック毎に離散コサイン変換をして符号化するJPEGにより符号化すると共に、複数の多値画像領域の間に存在する2値画像領域の画素値を、予め定められた固定値に変換した後に前記JPEGで符号化する第2の符号化手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記予測符号化により符号化された符号及び前記JPEGにより符号化された符号を並列して復号する復号手段をさらに有し、前記2値画像領域及び前記多値画像領域の座標情報に基づいて前記復号手段による復号結果を選択的に出力する請求項1に記載の画像処理装置。
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JP (1) | JP3852237B2 (ja) |
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KR100739110B1 (ko) | 2005-07-25 | 2007-07-13 | 삼성전자주식회사 | 이진영상 고속 압축방법 |
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