JP2000236447A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000236447A
JP2000236447A JP11038586A JP3858699A JP2000236447A JP 2000236447 A JP2000236447 A JP 2000236447A JP 11038586 A JP11038586 A JP 11038586A JP 3858699 A JP3858699 A JP 3858699A JP 2000236447 A JP2000236447 A JP 2000236447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字や写真の混在した画像の圧縮効率を損な
うことなく、かつページメモリ無しでリアルタイム伸長
することができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像処理装置の符号化部は、入力された
原画像を写真1、2の写真領域とそれ以外の文字領域と
に分離し、JBIG符号で符号化する際には写真領域を
予測値に変換して符号化する。JPEG符号で符号化す
る際には、写真1、2を1ライン中に複数の写真領域が
存在しないようにブロックに分割して符号化する。この
とき、写真1−1と写真2−2との間の領域は、JPE
G処理した時の前のブロックのDC成分値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に係
り、特に、文字や写真等が混在する画像の符号化及び復
号化を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自然画像等の情報量の多い多
値画像を圧縮する方式としてDCT(離散コサイン変
換)ベースの標準化されたJPEGが用いられている。
また、ビジネス文書等における文字等の2値画像につい
ては予測符号化の一種であるJBIGが用いられてい
る。
【0003】JPEGを自然画や文字が混在した画像に
適用して文字画像を圧縮した場合には、JPEGは本来
多値画像の圧縮方式であるため、高周波成分の再現性が
悪く文字のエッジがぼける等の不具合がある。また、J
BIGを自然画や文字が混在した画像に適用して自然画
の多値画像を圧縮した場合には、JBIGは本来2値画
像の圧縮方式であるため、画像濃度のレベルに応じて処
理したり、ビットプレーン圧縮が必要となるため、処理
量が増大して処理スピードが遅くなる。また、処理スピ
ードを高速化するためには符号器を複数持たなければな
らず、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0004】この問題を解決するため、画像の領域分離
を行い、自然画領域についてはJPEG、文字領域につ
いてはJBIGを使用し、領域情報を別に保持する技術
が提案されている(特開平6−178122号公報)。
【0005】特開平6−178122号公報に記載され
た技術では、文字や自然画が混在した多値画像につい
て、まず16×16画素を1ブロックとしてブロック毎
に2値領域と多値領域の領域分離を行う。そして、2値
領域を所定の閾値で2値化してJBIGで圧縮し、多値
領域については0若しくは1に固定して画像全体をJB
IG符号化すると共に多値領域は別途JPEG符号化
し、さらに領域情報を別に符号化している。
【0006】上記従来技術におけるJPEG処理、JB
IG処理の処理の流れの一例を図7、図8に示す。
【0007】図7に示すJPEG処理では、ステップ3
00で写真部(多値領域)か否かを判断し、写真部であ
った場合にはステップ302でJPEG符号化を行い、
写真部でなかった場合にはステップ304で1ページ終
了したか否かを判断する。これを1ページ終了するまで
繰り返す。
【0008】一方、図8に示すJBIG処理では、ステ
ップ400で写真部か否かを判断し、写真部であった場
合にはステップ402で画素値を0に修正してステップ
406でJBIG符号化する。写真部でなかった場合
(2値領域の場合)には、ステップ404で2値化して
ステップ406でJBIG符号化する。そして、ステッ
プ408でページ終了しか否かを判断し、1ページ終了
するまで繰り返す。
【0009】このように、1ページ全体をJBIG符号
化し、別途写真部をJPEG符号化し、復号時にJBI
G復号で全体画像を復号し、その上にJPEG復号した
写真画像を貼り付けることを行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、1ページ中に複数の多値領域が存在してい
た場合、特に、同一ライン上に複数の異なる多値領域が
存在する場合には、JPEG復号を複数回行わなければ
ならず、リアルタイム処理を行うことができない。ま
た、復号した画像を一時的に格納するメモリが必要とな
る。
【0011】さらに、JBIG処理において、多値領域
を0または1に固定しているが、JBIG処理において
は予測に用いる参照画素は、注目画素に対して上位2ラ
インを参照しているため、多値領域の1ライン目、2ラ
イン目は注目画素を0に固定しても、コンテキストの履
歴によっては、予測が外れる可能性が高く、符号が多く
発生してしまうという問題があった。
【0012】本発明は、上記問題を解決すべく成された
ものであり、文字や写真の混在した画像の圧縮効率を損
なうことなく、かつページメモリ無しでリアルタイム伸
長することができる画像処理装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の画像処理装置は、複数種類の
画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて異
なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置におい
て、前記入力画像の第1の種類の画像領域の画素値を第
1の符号化方式により符号化し、前記入力画像の第2の
種類の画像領域の画素値を第1の所定値に変換した後に
前記第1の符号化方式により符号化する第1の符号化手
段と、前記第2の種類の画像領域の画素値を第2の符号
化方式により符号化し、前記第2の種類の画像領域が1
ライン中に複数存在する場合には、前記複数の第2の種
類の画像の間に存在する第1の種類の画像領域を第2の
所定値に変換した後に前記第2の符号化方式で符号化す
る第2の符号化手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、複数種類
の画像領域を含む入力画像を、画像領域の種類に応じて
異なる符号化方式を用いて符号化する画像処理装置にお
いて、第1の符号化手段は、前記入力画像の第1の種類
の画像領域の画素値を第1の符号化方式により符号化
し、前記入力画像の第2の種類の画像領域の画素値を第
1の所定値に変換した後に前記第1の符号化方式により
符号化する。第1の種類の画像領域は、例えば文字等の
2値画像の領域である。これに対し、第2の種類の画像
領域は、例えば写真等の自然画像の領域である。第1の
符号化方式は、例えばJBIG等の2値画像に適した符
号化方式である。
【0015】第2の符号化手段は、前記第2の種類の画
像領域の画素値を第2の符号化方式により符号化し、前
記第2の種類の画像領域が1ライン中に複数存在する場
合には、前記複数の第2の種類の画像の間に存在する第
1の種類の画像領域を第2の所定値に変換した後に前記
第2の符号化方式で符号化する。第2の符号化方式は、
例えばJPEG等の自然画像に適した符号化方式であ
る。すなわち、入力画像に複数の第2の画像領域が存在
する場合には、この複数の画像領域を含む領域を1つの
領域とする。従って、1ライン中に第2の種類の画像領
域が複数存在する場合でも、別々に符号化しないので、
復号時に第2の種類の画像領域を別々に復号する必要が
ない。このため、一旦復号した第2の画像領域を格納す
るメモリを別々に設ける必要がなく、リアルタイムで復
号することができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
画像処理装置において、前記第1の符号化方式は予測符
号化を用いた符号化方式であり、前記第1の所定値は予
測値であることを特徴としている。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、第1の符
号化方式は予測符号化、すなわち、注目画素に対して周
辺の画素を参照して注目画素の画素値を予測する符号化
方式であり、前記第1の所定値は予測値である。例えば
JBIG等では予測符号化を用いるが、この予測符号化
では、注目画素の予測値と実際の画素値との差を求めこ
れを算術符号等で符号化する。従って、画素値を予測値
にしておけば、常に予測が的中する(差分が0になる)
ため符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の画像処理装置において、前記第2の符号
化方式は、ブロックごとに所定の変換をして符号化する
符号化方式であり、前記第2の所定値は、前記所定の変
換を行った直前のブロックのDC成分値であることを特
徴としている。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、前記第2
の符号化方式は、ブロックごとに所定の変換をして符号
化する符号化方式、すなわち、例えばJPEG等で用い
るDCT変換(離散コサイン変換)であり、前記第2の
所定値は、直前のブロックのDC成分値である。従っ
て、第1の種類の画像領域は、すべてその前に存在する
第2の画像領域のDC成分値となるので差分が0とな
る。このため、ハフマン符号等で符号化する際に符号が
ほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3に記載の画像処理装置において、前記第1の符号
化手段及び前記第2の符号化手段により符号化された符
号を復号する復号手段をさらに有することを特徴として
いる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、復号手段
は、前記第1の符号化手段及び前記第2の符号化手段に
より符号化された符号を並列して復号する。第2の符号
化手段は、1ライン中に第2の画像領域が複数存在する
場合でも別々に符号化していないので、復号時にも第2
の種類の画像領域を別々に復号する必要がない。このた
め、一旦復号した第2の画像領域を格納するメモリを別
々に設ける必要がない。また、第1の符号化手段により
符号化した符号を復号しつつ、第2の符号化手段により
第2の画像領域を復号し、両方の復号結果を選択的に出
力することで、リアルタイムに復号することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、一
例としてレーザプリンタや複写機等に本発明を適用した
ものである。
【0023】図1には、本実施の形態に係る画像処理装
置10の符号化部12が示されている。符号化部12
は、入力された画像データを文字領域(2値領域)、写
真領域(多値領域)に分離する領域判定部14、分離さ
れた写真領域をブロックに分割する分離画像生成部1
6、分離画像生成部16から出力されたデータをJBI
G処理するJBIG処理部18、分離画像生成部16か
ら出力されたデータをJPEG処理するJPEG処理部
20、分離画像生成部16から出力された座標データを
保持するデータ座標情報保持部22、及びJBIG処理
部18及びJPEG処理部20で生成された符号を合成
する符号合成部24で構成されている。
【0024】図2には画像処理部10の復号化部26が
示されている。復号化部26は、符号化部12から出力
された符号を文字領域及び写真領域に分離する符号分離
部28、符号分離部28により分離された符号をJBI
G処理するJBIG処理部30、符号分離部28により
分離された符号をJPEG処理するJPEG処理部3
2、ブロックの座標情報に応じてJBIG処理部30及
びJPEG処理部32を作動させる座標情報処理部3
4、及びJBIG処理部30及びJPEG処理部32か
ら出力された復号データを選択して出力する画像選択部
36で構成されている。
【0025】次に本実施の形態における作用について説
明する。
【0026】まず、画像データが領域判定部14に入力
されると、領域判定部14では、入力された画像データ
を文字領域または写真領域に分離する。例えば、画素デ
ータの変化が大きいか否かを判断して、画素値の変化が
大きい場合をカウントし、このカウント値が大きい領域
を文字領域とし、カウント値が小さい領域を写真領域と
判定することができる。なお、画像の分離方法について
はこの他にも種々の公知の方法を用いることができる。
そして、分離した文字領域か写真領域かを特定する座標
データと共に画像データを分離画像生成部16へ出力す
る。
【0027】分離画像生成部16では、画像データとと
もに、写真領域の座標情報をJBIG処理部18へ出力
する。次に、主走査方向(図3において矢印P方向)に
写真領域が1つのブロックとなるように写真領域を分割
する。例えば、図3に示すように、原画像に写真A及び
写真Bが含まれている場合には、まず、写真Bについて
写真Aと重ならない領域を写真2−1として抽出してそ
の画像データをJPEG処理部20へ出力すると共に、
A点、B点、E点、及びF点の座標データを座標情報保
持部22へ出力する。
【0028】そして、写真Aと写真Bが混在する領域で
はそれぞれの写真領域を写真1−1及び写真2−2とし
て抽出し、写真1−1から写真2−2までを1つのブロ
ックとして、すなわち、C点、F点、G点、及びJ点で
囲まれる領域を1つのブロックとしてその画像データを
JPEG処理部20へ出力すると共に、C点、D点、E
点、F点、G点、H点、I点、J点の座標データを座標
情報保持部22へ出力する。
【0029】さらに、写真Aについて写真Bと重ならな
い領域を写真1−2として抽出して、その画像データを
JPEG処理部20へ出力すると共にG点、H点、K
点、L点の座標データを座標情報保持部22へ出力す
る。
【0030】次に、JBIG処理部18の処理を図4に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0031】図4に示すステップ100では、入力した
画像データが写真領域であるか否かを判断する。これ
は、入力した写真領域の座標データから判断することが
できる。画像データが写真領域でなかった場合にはステ
ップ100で否定され、ステップ102でその画像デー
タを2値化し、ステップ104でJBIG符号化する。
画像データが写真領域の場合にはステップ100で肯定
され、ステップ106でその画素値を予測値に修正し
て、ステップ104でJBIG符号化する。この予測値
は、前回のステップ104でJBIG符号化した際に、
例えば上位2ラインの画素を参照して予測した値であ
る。すなわち、この前回予測した値を画素値に修正する
ことで、ステップ104でJBIG符号化すると、予測
が必ず的中する(前回の予測値と今回の画素値との差分
が0になる)ため、符号がほとんど生成されない。この
ため圧縮効率がよくなる。
【0032】そして、次のステップ108で1ページ終
了したか否かを判断する。1ページ終了した場合にはス
テップ108で肯定され本ルーチンを終了する。1ペー
ジ終了していない場合にはステップ108で否定され、
ステップ100へ戻り、次の画像データが写真領域であ
るか否かを判断し、以下上記と同様の処理を繰り返す。
このようにして、1つのJBIG符号を生成し、符号合
成部24へ出力する。
【0033】次に、JPEG処理部20の処理を図5に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0034】図5に示すステップ200では、入力した
画像データが写真領域であるか否かを判断する。これ
は、座標情報保持部22に記憶された座標データにより
判断することができる。画像データが写真領域の場合に
はステップ200で肯定され、ステップ202でJPE
G符号化する。画像データが写真領域でない場合には、
ステップ200で否定され、ステップ204でその画像
データが写真領域と写真領域との間であるか否かを判断
する。
【0035】写真領域と写真領域との間でない場合には
ステップ204で否定され、ステップ208へ進む。写
真領域と写真領域との間の場合、すなわち、図3におい
て、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域の場合
には、ステップ204で肯定され、ステップ206で画
素値を前のブロックのDC成分値に修正する。そして、
ステップ202でJPEG符号化する。すなわち、D
点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域はすべてその
直前の写真1−1のブロックのDC成分値となる。従っ
て、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域をJP
EG符号化する際には、DC成分値の差分が0になるの
で符合がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる。な
お、DC成分値とせず、任意の固定値でもよい。ただ
し、この場合には、写真1−1及び写真2−2との境目
部分で若干余分な符号が生成される場合がある。
【0036】そして、次のステップ208で1ページ終
了したか否かを判断する。1ページ終了した場合にはス
テップ208で肯定され本ルーチンを終了する。1ペー
ジ終了していない場合にはステップ208で否定され、
ステップ200へ戻り、次の画像データが写真領域であ
るか否かを判断し、以下上記と同様の処理を繰り返す。
このようにして複数のJPEG符号を生成し、符号合成
部24へ出力する。ただし、主走査方向に対しては1つ
の符号しか生成されないことになる。
【0037】次に、符号合成部24の処理を図6に示す
符号データの例を参照して説明する。
【0038】符号合成部24では、まず、JBIG処理
部18から出力された1ページ分のJBIG符号データ
の後に、座標情報保持部22から出力される写真2−1
の座標情報、すなわち、A点、B点、E点、及びF点の
座標データと共にJPEG処理部20から出力された写
真2−1のJPEG符号データを付加する。
【0039】次に、同様にして座標情報保持部22から
出力される写真1−1及び写真2−2が混在した領域の
座標情報、すなわち、C点、D点、E点、F点、G点、
H点、I点、及びJ点の座標データと共にJPEG処理
部20から出力された写真1−1及び写真2−2が混在
したJPEG符号データを付加し、座標情報保持部22
から出力される写真1−2の座標情報、すなわち、G
点、H点、K点、及びL点の座標データと共にJPEG
処理部20から出力された写真1−2のJPEG符号デ
ータを付加する。
【0040】なお、座標情報は、情報量が多い場合、例
えば、写真領域が曲線で表される場合等には、例えばハ
フマン符号等で符号化して圧縮するようにしてもよい。
また、JBIG符号とJPEG符号を別々に格納して復
号化部26へ送出してもよい。
【0041】次に、復号化の処理について説明する。
【0042】まず、復号化部26の符号分離部28で
は、符号化部12の符号合成部24から送出された符号
データの1ページ分のJBIG符号をJBIG処理部3
0へ出力する。JBIG処理部30では、入力された1
ページ分のJBIG符号を図3において矢印P方向に1
ライン分リアルタイム復号し、1ライン分終了したら次
のラインの復号をし、これを最終ラインまで繰り返して
1ページ分のJBIG符号を復号する。復号された画像
データは画像選択部36へ送出される。
【0043】また、符号分離部28では、JBIG符号
をJBIG処理部30へ出力すると共に写真2−1の座
標情報、写真2−1の符号データを座標情報処理部3
4、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標情報
処理部34では、JBIG処理部30によるJBIG処
理と同期して、入力された座標の位置、すなわち、A点
に達した場合には、JPEG処理部32を起動させる。
これにより、JPEG処理部32では、符号分離部28
から出力された写真2−1のJPEG符号をリアルタイ
ムで復号し、該復号された画像データを画像選択部36
へ出力する。そして、B点に達した場合にはJPEG処
理部32の処理を停止させる。このようにして写真2−
1の部分の符号データをJPEG処理する。
【0044】また、写真2−1の座標情報は画像選択部
36にも出力され、画像選択部36では、この座標情報
に基づいて、出力する画像データをJBIG処理された
画像データからJPEG処理された写真2−1の画像デ
ータへと切り換える。
【0045】次に、符号分離部28は、写真1−1及び
写真2−2が混在した領域の座標情報、写真1−1及び
写真2−2が混在した領域の符号データを座標情報処理
部34、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標
情報処理部34では、上記と同様に、JBIG処理部3
0によるJBIG処理と同期して、入力された座標の位
置、すなわち、C点に達した場合には、JPEG処理部
32を起動させる。これにより、JPEG処理部32で
は、符号分離部28から出力された写真1−1及び写真
2−2のJPEG符号をリアルタイムで復号し、該復号
された画像データを画像選択部36へ出力する。そし
て、F点に達した場合にはJPEG処理部32の処理を
停止させる。このようにして写真1−1及び写真2−2
が混在した領域の符号データをJPEG処理する。
【0046】また、写真1−1、写真2−2が混在した
領域の座標情報は画像選択部36にも出力され、画像選
択部36では、この座標情報に基づいて、出力する画像
データをJBIG処理された画像データからJPEG処
理された写真1−1及び写真2−2の画像データへと切
り換えるが、写真1−1と写真2−2との間、すなわ
ち、D点、E点、H点、及びI点で囲まれる領域は、J
BIG処理された画像データに切り換えられる。
【0047】次に、符号分離部28は、写真1−2の座
標情報、写真1−2の符号データを座標情報処理部3
4、JPEG処理部32へそれぞれ出力する。座標情報
処理部34では、上記と同様に、JBIG処理部30に
よるJBIG処理と同期して、入力された座標の位置、
すなわち、G点に達した場合には、JPEG処理部32
を起動させる。これにより、JPEG処理部32では、
符号分離部28から出力された写真1−2のJPEG符
号をリアルタイムで復号し、該復号された画像データを
画像選択部36へ出力する。そして、H点に達した場合
にはJPEG処理部32の処理を停止させる。このよう
にして写真1−2の部分の符号データをJPEG処理す
る。
【0048】また、写真1−2の座標情報は画像選択部
36にも出力され、画像選択部36では、この座標情報
に基づいて、出力する画像データをJBIG処理された
画像データからJPEG処理された写真1−2の画像デ
ータへと切り換えられる。以上のようにして、1ページ
分の復号処理が行われる。
【0049】このように、1ライン中に写真領域が複数
存在する場合でも、別々に符号化しないので、復号時に
写真領域を別々に復号する必要がない。このため、一旦
復号した写真領域を格納するメモリを別々に設ける必要
がなく、リアルタイムで復号することができる。
【0050】また、JBIG処理において、写真領域を
予測値としたので、符号がほとんど生成されず、圧縮効
率がよくなる。さらに、JPEG処理において、写真1
−1と写真2−2との間の領域を前のブロックのDC成
分値としたので、符号がほとんど生成されず、さらに圧
縮効率がよくなる。
【0051】また、復号時には、画像選択部36におい
てJBIG処理された画像データとJPEG処理された
画像データを選択的に出力するのでリアルタイムに復号
することができる。
【0052】なお、本実施の形態では、写真領域が矩形
領域の場合を例に説明したが、写真領域が曲線で囲まれ
ているような場合にも本発明を適用可能であることは言
うまでもない。
【0053】また、本実施の形態では、符号化の方式と
してJBIG及びJPEGを用いた場合を例に説明した
が、これに限らず、MH、MMR等のランレングス主体
の符号化や、LZ等のユニバーサル系、及びWAVEL
ET等のサブバンド符号化を適用してもよい。また、座
標情報に代えて分離フラグを設けて文字領域のデータか
写真領域のデータかを識別するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、複数種類の画像領域を含む入力画像を、
画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号
化する画像処理装置において、第1の符号化手段によ
り、前記入力画像の第1の種類の画像領域の画素値を第
1の符号化方式により符号化し、前記入力画像の第2の
種類の画像領域の画素値を第1の所定値に変換した後に
前記第1の符号化方式により符号化し、第2の符号化手
段により、前記第2の種類の画像領域の画素値を第2の
符号化方式により符号化し、前記第2の種類の画像領域
が1ライン中に複数存在する場合には、前記複数の第2
の種類の画像の間に存在する第1の種類の画像領域を第
2の所定値に変換した後に前記第2の符号化方式で符号
化するので、1ライン中に第2の種類の画像領域が複数
存在する場合でも別々に符号化しないので復号時に第2
の種類の画像領域を別々に復号する必要がない。このた
め、一旦復号した第2の画像領域を格納するメモリを別
々に設ける必要がなく、リアルタイムで復号することが
できる、という効果を有する。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、第1の符
号化方式は予測符号化を用いた符号化方式であり、前記
第1の所定値を予測値としたので、常に予測が的中する
ため符号がほとんど生成されず、圧縮効率がよくなる、
という効果を有する。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、第2の符
号化方式は、ブロックごとに所定の変換をして符号化す
る符号化方式であり、前記第2の所定値を直前のブロッ
クのDC成分値としたので、第1の種類の画像領域は、
すべてその前に存在する第2の画像領域のDC成分値と
なるので差分が0となり、符号がほとんど生成されず圧
縮効率がよくなる、という効果を有する。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、復号手段
により前記第1の符号化手段及び前記第2の符号化手段
により符号化された符号を並列して復号するので、一旦
復号した第2の画像領域を格納するメモリを別々に設け
る必要がなく、両方の復号結果を選択的に出力すること
で、リアルタイムに復号することができる、という効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像処理装置の符号化部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 画像処理装置の復号化部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 符号化処理を説明するための図である。
【図4】 JBIG処理部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図5】 JBIG処理部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図6】 符号合成部で合成される符号データの一例を
示す図である。
【図7】 従来におけるJPEG処理部の処理の流れを
示すフローチャートである。
【図8】 従来におけるJBIG処理部の処理の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像処理装置 12 符号化部 14 領域判定部 16 分離画像生成部 18 JBIG処理部(第1の符号化手段) 20 JPEG処理部(第2の符号化手段) 22 座標情報保持部 24 符号合成部 26 復号化部(復号手段) 28 符号分離部 30 JBIG処理部 32 JPEG処理部 34 座標情報処理部 36 画像選択部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の画像領域を含む入力画像を、
    画像領域の種類に応じて異なる符号化方式を用いて符号
    化する画像処理装置において、 前記入力画像の第1の種類の画像領域の画素値を第1の
    符号化方式により符号化し、前記入力画像の第2の種類
    の画像領域の画素値を第1の所定値に変換した後に前記
    第1の符号化方式により符号化する第1の符号化手段
    と、 前記第2の種類の画像領域の画素値を第2の符号化方式
    により符号化し、前記第2の種類の画像領域が1ライン
    中に複数存在する場合には、前記複数の第2の種類の画
    像の間に存在する第1の種類の画像領域を第2の所定値
    に変換した後に前記第2の符号化方式で符号化する第2
    の符号化手段と、 を有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の符号化方式は予測符号化を用
    いた符号化方式であり、前記第1の所定値は予測値であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の符号化方式は、ブロックごと
    に所定の変換をして符号化する符号化方式であり、前記
    第2の所定値は、前記所定の変換を行った直前のブロッ
    クのDC成分値であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の符号化手段及び前記第2の符
    号化手段により符号化された符号を並列して復号する復
    号手段をさらに有する請求項1乃至請求項3の何れか1
    項に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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