JP3850633B2 - まつげカール器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、まつげカールを付けるために用いるまつげカール器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、まつげカール器はまつげを美しくカールするため種々の商品がある。まつげを固定するため、まつげを支持する挟持部と支持されたまつげをカールするため当接する可動可能な挟持部とからなるものがカール器の構成が主である。たとえば、従来のまつげカール器は図12、図13で示すように枠体からなる本体30先端に設けた枠体上端部に固定挟持部34を形設し、ツマミ31を移動することにより可動挟持部32が軸部35が本体30の溝部36を移動し、まつげを固定挟持部34と可動挟持部32にクッション材33が固着されている間で押圧する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、図12、図13で示すようにまつげを押圧するためには、まつげをセットする固定挟持部34に対し、可動自在で上下移動する可動挟持部32を設けてなる構成のまつげカール器は、まつげに自然なウェーブを付けるためまつげの根元、真中付近、先端と数回に渡ってまつげカール器で押圧する必要があり、まつげにウェーブを付けるため時間がかかっていたが、長時間に渡ってまつげのウェーブを維持することは困難であり、一日のうち何度かまつげカール器を使用してまつげにウェーブを付ける必要があるという問題があった。さらに、まつげを押圧する際まつげが重なった場合においても、そのまま押圧するようになり、まつげ一本一本へ均等した押圧が期待できないという問題もあった。
【0004】
そこで本発明の課題は何回に渡ってまつげカール器を使用し、まつげに押圧しカールすることなく一度で行うこととし、その際まつげ一本一本が押圧される構造とし、さらにパーマ液をまつげに付着可能な構造としたまつげカール器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明のまつげカール器は、枠体からなる本体と、この本体の前端に断面が略翼型で内側円弧と外側円弧を少なくとも内側円弧を外側円弧より径大とし、前記内側円弧と外側円弧を傾斜面でつないだ弧状をなした挟圧部材の固定挟持部と、この固定挟持部を配設する本体の両端に溝等からなる案内部と、この案内部に沿って移動自在な可動体と、この可動体の前端に前記挟圧部材の固定挟持部と当接する弧状をなす挟圧部材の可動挟持部とを備え、この可動挟持部が固定挟持部の傾斜面に沿って、前記固定挟持部の上を前記可動挟持部がオーバーラップしながら移動し、前記可動挟持部に複数の穴部を形設することを特徴とする。
また請求項2記載の本発明のまつげカール器は、本体固定挟持部と当接する弧状からなる可動体の挟圧部材の可動挟持部下面に複数からなる鋸刃形状を形設することを特徴とする。
また請求項3記載の本発明のまつげカール器は、移動自在な可動体の側壁に複数からなる突設部を形設し、本体案内部に支持されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態におけるまつげカール器は、本体の前端に断面が翼型で内側円弧が外側円弧より径大とする傾斜面を形設する弧状からなる固定挟持部を設け、まつげカール器内を移動自在に配設する可動体の前端に固定挟持部と合致する弧状をなす可動挟持部を形設して可動挟持部が固定挟持部に沿ってオーバーラップするものである。このように、本体挟持部の形状を翼型で弧状とすることでまつげの沿った形となり、まつげに無理なくフィットする。さらに、まつげの根元に当接する部分の円弧を径大とすることでまつげに自然なカールを提供できる。また可動体の可動挟持部が固定挟持部とオーバーラップすることでまつげのカールが一度でセットできるものである。また、可動体の可動挟持部に複数の穴部を形接することにより、まつげを圧接後、パーマ液を塗布可能でしかもまつげ圧接部範囲であることからパーマ液が目に侵入する恐れもなく安全でスピーディにまつげをパーマすることが可能となるものである。
【0007】
また本発明の第二の実施の形態におけるまつげカール器は、本体固定挟持部の傾斜面と当接する可動体の可動挟持部下面に複数からなる鋸刃形状を形設したものである。このように可動する可動体の可動挟持部に鋸刃形状を形設することによって固定挟持部にセットされたまつげを櫛でセットするようにまつげを均等に配列することができる。
【0008】
また本発明の第三の実施の形態におけるまつげカール器は、可動移動自在な可動体の側壁に複数からな突設体を設けることにより固定挟持部にセットされたまつげを根元が毛先までカールしながら可動挟持部により圧接できる複雑な軌道を可能にしたものである。
【0009】
【実施例】
以下本発明の一実施例について図面に基づいて説明する。図1は同実施例におけるまつげカール器を示す分解斜視図、図2は可動体の本体固定挟持部と当接する鋸刃部を示した可動体下面を現わす斜視図、図3は可動体の全開時を示す平面図、図4は平面図の中央部を断面とした可動体全開時の断面図、図5は可動体をまつげセットするところまで移動した状態の断面図である。図1に示すようにまつげカール器は、本体1、可動体10、クッション材20、カバー21、ストッパープレート22とから構成されている。本体1は、枠体形状からなり、まつげ25を当接する内側円弧4と外側円弧3をつなぐ傾斜面5の挟圧部材が弧状となる固定挟持部2を前端に形設し、後方には回動自在となるストッパープレート22の軸部23を本体1の軸受部24に挿着し、可動体10の切欠部16に圧接するように構成する。本体1の左右側壁面には屈曲部7を有する案内部6を配設している。可動体10は、可動体10を移動するためのツマミ部15と、パーマ液を挿入する複数からなる穴部14とまつげを内側に寄せる突設部13と本体1の屈曲部7を有する案内部6を移動できるように、複数からなる軸体18を左右に配設している。さらに、図2で示すように、固定挟持部2と当接合致する形状を有する可動挟持部11に複数からなる鋸刃部12を弧状全周に形設し、その後方にはクッション材20を設け、クッション材20を固着するカバー21を配設している。
【0010】
次に図6から図11を用いてまつげカール器の操作について説明する。図6は図3のB−B断面図、図7は可動体10の軸体18が本体1の屈曲部7を有する案内部6の移動詳細を示す矢視図で、図6の可動体10の位置と同期して現わしている。図8、図10は可動体10の移動を示す断面図、図9、図11は図8、図10と同期した可動体10の軸体18を現わす矢視図である。まつげ25を弧状を有する固定挟持部2に当接させ、可動体10のツマミ部15をツマミながら可動体10を前方に移動させる、可動挟持部11の前端面より固定挟持部2に沿ってまつげ25を圧接する。この際可動挟持部11に形設する鋸刃部12によりまつげ25が均一され、しかも可動体10の前端左右に有する突設部13によりまつげ25が内側に寄せられるため、まつげ25が固定挟持部2に当接される。この時可動体10の軸体18の前方は案内部6の屈曲部7に到達した位置となり、可動体10は傾斜した構成となっているが可動体10の軸体18が前後に配設していることから可動体10の安定性も確保される。可動体10を本体1の前方に移動完了することで、まつげ25がすべて圧接される。この時まつげ25の根元はクッション材20の面と固定挟持部2の内側円弧4の面で確実に圧接され、さらにまつげ25の根元の圧接される内側円弧4が、外側円弧3より径大であることから、まつげ25に急なカールとならない特徴をもつ可動体10が自然移動しないため、ストッパープレート22をツマミ部15の切欠部16に圧接する構成とする。まつげ25のカールをより強固とするため、図10の状態で複数からなる穴部14よりパーマ液を挿入する。この時クッション材20と固定挟持部2の内側円弧4との圧着によりパーマ液が目に流れ込む危険もなく安全なまつげカール器を提供するものである。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明は、まつげをカールする挟圧部材をまつげ全体に当接することで一度でカールすることができ、しかも挟圧部材の一方を鋸刃形状とすることでまつげを均等に配列し、パーマ液を付けて完全なまつげのカールを提供するものである。また移動する接圧部材に複数の軸を設けることで、複雑な移動にも安定した動作させることができるまつげカール器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のおけるまつげカール器の分解斜視図
【図2】同まつげカール器の可動体下面側の斜視図
【図3】同まつげカール器の全開時の平面図
【図4】同まつげカール器の全開時の断面図
【図5】同まつげカール器のまつげセット時の断面図
【図6】図3のB−B断面図
【図7】図6と同期時の可動体軸体の位置を示す矢視図
【図8】同まつげカール器の可動体可動挟持部先端がまつげを当接し始める状態を示す断面図
【図9】図8と同期時の可動体軸体の位置を示す断面図
【図10】同まつげカール器の可動体がまつげをすべて当接した状態を示す断面図
【図11】図10と同時期の可動体軸体の位置を示す断面図
【図12】従来のまつげカール器の平面図
【図13】従来のまつげカール器の側面図
【符号の説明】
1、30 本体
2 固定挟持部
3 外側円弧
4 内側円弧
5 傾斜面
6 案内部
7 屈曲部
10 可動体
11、32 可動狭持部
12 鋸刃部
13 突設部
14 穴部
15 ツマミ部
16 切欠部
18 軸体
20、33 クッション材
21 カバー
22 ストッパープレート
23、35 軸部
24 軸受部
25 まつげ
31 ツマミ
34 固定狭持部
36 溝部

Claims (3)

  1. 枠体からなる本体と、この本体の前端に断面が略翼型で内側円弧と外側円弧を少なくとも内側円弧を外側円弧より径大とし、前記内側円弧と外側円弧を傾斜面でつないだ弧状をなした挟圧部材の固定挟持部と、この固定挟持部を配設する本体の両端に溝等からなる案内部と、この案内部に沿って移動自在な可動体と、この可動体の前端に前記挟圧部材の固定挟持部と当接する弧状をなす挟圧部材の可動挟持部とを備え、この可動挟持部が固定挟持部の傾斜面に沿って、前記固定挟持部の上を前記可動挟持部がオーバーラップしながら移動し、前記可動挟持部に複数の穴部を形設することを特徴とするまつげカール器。
  2. 本体固定挟持部と当接する弧状からなる可動体の挟圧部材の可動挟持部下面に複数からなる鋸刃形状を形設することを特徴とする請求項1に記載のまつげカール器。
  3. 移動自在な可動体の側壁に複数からなる突設部を形設し、本体案内部に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のまつげカール器。
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