JP3850486B2 - 原子力発電所のタービン建屋 - Google Patents

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2プラント分として2基のタービン設備を一つの建屋内に設置したツインプラントの原子力発電所に係り、特にレイダウンフロアの効率化と常用電気品及びユーティリティー設備と、復水貯蔵槽及び廃棄物処理設備等について一つの建屋内に配置する原子力発電所のタービン建屋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より原子力発電所における主要建屋には、原子炉を収容した原子炉建屋と、タービン発電機械とユーティリティー設備のタービン設備を設置したタービン建屋、また原子炉の運転に伴って発生する放射性廃棄物を処理する廃棄物処理建屋、さらに原子力発電所の運転制御を行うコントロール建屋等がある。
【0003】
それぞれの建屋は、その機能及び重要性等から信頼性を維持する構造と耐震性等を考慮して、基礎部分と共に設計と建設がなされていて、それぞれ主要各系統毎に分離して建設している。
この内でタービン建屋について、単一プラントのものでは、一つのタービン建屋に1基の蒸気タービンとタービン発電機によるタービン発電機械と、プラント補助系であるユーティリティー設備等によるタービン設備が配置されている。
【0004】
また、2プラントのものでは一般にツインプラントとして、2基のタービン発電機械とプラント補助系のユーティリティー設備等によるタービン設備は、互いのタービン建屋を隣接させて配置し、中間部に共用部分を設けている。
このツインプラントは図11の平面図に示すように、蒸気タービンとして高圧タービン1a,1bと低圧タービン2a,2bを直結し、さらにタービン発電機3a,3bを連結したタービン発電機械を、各タービン建屋4a,4bのオペレーティングフロアに設置する。
【0005】
また、このタービン建屋4aとタービン建屋4bの中間部の共用部分には、2プラントに共用の廃棄物処理建屋5を設けている。なお、各タービン建屋4a,4bのオペレーティングフロアには、タービン発電機械の定期検査時用の分解点検スペース(以下、レイダウンスペースと称する)として、各プラント専用のタービンレイダウンスペース6a,6bが設けられている。
【0006】
さらに、前記タービン建屋4aとタービン建屋4bの中間部で、前記廃棄物処理建屋5の上部には、前記レイダウンスペース6a,6bと同じフロアレベルで、2プラント共用のレイダウン共用スペース7を確保している。
【0007】
これにより、定期検査時のタービン発電機械等のレイダウンは、前記タービンレイダウンスペース6aとレイダウン共用スペース7、あるいはタービンレイダウンスペース6bとレイダウン共用スペース7とで、それぞれのタービン設備毎に独立した作業が可能なようになっている。
また、前記タービン建屋4a,4bと廃棄物処理建屋5の上部には、両タービン設備にも共用できる天井クレーン8が設置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の原子力発電所のタービン建屋には、単一プラントでは1基のタービン設備に対するユーティリティー設備等が設置されているが、ツインプラントの場合には、2つのタービン建屋4a,4bに、各プラント専用でタービン発電機械の定期検査用のレイダウンスペース6a,6bが、タービン発電機械の設置されたオペレーティングフロアに確保されている。
【0009】
さらに、このレイダウンスペース6a,6bの作業面積の不足分を補うために、タービン建屋4aとタービン建屋4bの中間部に、2プラント共用のレイダウン共用スペース7が確保されている。
【0010】
従って、互いに定期検査時の分解点検作業は、各タービン建屋4a,4bとレイダウン共用スペース7間で、共用のレールにおける相互乗込みの天井クレーン8により実施している。このために、前記レイダウン共用スペース7は、廃棄物処理建屋5及びタービン建屋4a,4b等の主要建屋寸法を決定する要因の一つとなっていた。
【0011】
なお、狭あいな発電所用地や、ある方向に寸法制約の有る用地では、図12の平面図に示すように、発電所建屋周辺の敷地境界である周辺監視区域9と、前記タービン建屋4a,4bとの離隔距離10が近くなる。
これにより、敷地境界において規制される放射線量は増加することから、このを放射線量を低減させるためには、建屋の壁や天井の遮蔽厚を増す必要があり、特に天井の遮蔽が厚いと、タービン建屋4a,4bの上部の重量が増加する。
【0012】
このことは、地震時に上部架構の揺れが大きくなり易いことから、柱や壁構造を補強して建屋構造を強固にすると共に、地震時の安定性確保のために建屋基礎となる平面マット寸法も大きくすることが必要となり、タービン建屋4a,4bの形状と建設作業が大規模となる問題があった。
【0013】
さらに、前記タービン建屋4a,4bと2プラント共用のレイダウン共用スペース7には、隣接して原子炉建屋11a,11bとコントロール建屋12が配置されており、例えば高耐震性が要求されるコントロール建屋12には、その接続関連から必ずしも高耐震性が要求されない、図示しない常用電気品及びユーティリティ設備等が配置されているので、コントロール建屋12が大きくなる支障があった。
【0014】
本発明の目的とするところは、ツインプラントのタービン建屋において廃棄物処理施設等の上部を補助レイダウンスペースとして、レイダウン共用スペースの削除により小形化し、敷地境界との離隔距離を遠くして敷地境界での低放射線量を維持すると共に、タービン建屋の遮蔽厚さを低減して軽量化と強度を向上した原子力発電所のタービン建屋を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明に係る原子力発電所のタービン建屋は、タービン発電機械と復水器及び補機類とからなるタービン設備の2基を前記タービン発電機械の軸と直交する横方向に前記タービン発電機械の軸が互いに平行で鏡対象に配置して一つの建屋内に設置したツインプラントのタービン建屋において、前記2基のタービン設備の中間部に各プラント補助設備の一部あるいは全部を配置すると共に、前記タービン建屋内の通路及び階段の施設を各タービン設備と各プラント補助設備の間で連通して共用化し、前記各プラント補助設備として常用電気品及びユーティリティー設備、復水貯蔵槽と空調設備及び廃棄物処理設備を設置し、2基のタービン設備及び各プラント補助設備をタービン建屋内で隣接して配置すると共に、互いにタイラインで接続して連通可能とし、タービン発電機械の設置された各タービンレイダウンスペースに天井クレーンを設置すると共に、前記両タービンレイダウンスペース間を移動する移送台車と、これに連結するモノレールホイストまたは天井クレーンを設置した2プラント共用の補助レイダウンスペースを設けたことを特徴とする。
【0016】
一つのタービン建屋内に2基の蒸気タービンとタービン発電機を連結したタービン発電機械を軸と平行に鏡対象で配置すると共に、互いの中間部に各プラント補助設備を配置して、2つのプラント補助設備における通路や階段等の施設を互いに連通して共用化することによりタービン建屋が小形化される。
さらに、2プラントのタービン設備及びプラント補助設備を一つのタービン建屋内で隣接させることにより、同一系統間でのタイラインによる相互のバックアップと、設備の共用化により機能容量の増大が容易に行える
【0018】
タービン建屋内に各プラント補助設備として、常用電気品及びユーティリティー設備や復水貯蔵槽、空調設備と廃棄物処理設備を設置したので、廃棄物処理建屋等が不要となり、原子力発電所における建屋全体が小形化される。
また、建屋全体の小形化により、建屋周辺の発電所の敷地境界からの離隔距離が遠くなり、敷地境界における放射線量が低減するので、建屋壁や天井の遮蔽厚さが削減できて、建屋上部の軽量化により建屋の強度が向上する。
【0021】
2基のタービン発電機上部に設けた各タービンレイダウンスペースの天井クレーンと、補助レイダウンスペースに配置したモノレールホイストあるいは天井クレーン、さらに前記両タービンレイダウンスペース間に設けた移送台車により、いずれのタービン発電機械の分解点検が、他のタービン発電機械の上を通過することなく実施できる。
【0022】
請求項記載の発明に係る原子力発電所のタービン建屋は、ツインプラントのタービン建屋において、2プラント共用の補助レイダウンスペースに隣接、あるいは上部に空調機械室を設けると共に、前記2プラント共用の補助レイダウンスペースの天井と両タービン発電機械の設置された建屋天井を一体構造としたことを特徴とする。
【0023】
2基のタービン発電設備の中間部に空調機械室を設けて、この空調機械室の天井を2基のタービン発電設備の設置された建屋天井と一体構造とすることにより、タービン建屋上部が軽量化されると共に強度が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上記した従来と同じ構成部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施の形態は請求項1乃至請求項5に係り、図1のタービン建屋のレイダウンエリア平面図と図2のタービン建屋の縦断面図、及び図3のタービン建屋内の平面図と図4の原子力発電所の全体配置平面図を参照して説明する。
【0025】
2基のタービン発電機械を互いの軸が平行で鏡対象に配置するツインプラントの原子力発電所のタービン建屋13において、各タービン設備はオペレーティングフロアに、タービン発電機械の高圧タービン1a,1bと直結した低圧タービン2a,2bによる蒸気タービンと、これに連結したタービン発電機3a,3bを設置している。
【0026】
なお、タービン発電機械の周囲のオペレーションフロアには、タービンレイダウンスペース6a,6bを形成して、それぞれの上部には天井クレーン8a,8bが設置されている。
また、前記各タービン発電機械の下部には、プラント補助設備として主復水器14a,14bを設置すると共に、同じく2基のタービン発電機械の下部で中間部に、2プラント用の廃棄物処理設備15と、周囲には常用電気品及びユーティリティー設備等16a,16bを設置する(請求項)。
【0027】
さらに、この各常用電気品及びユーティリティー設備16a,16bを連絡する図示しない通路及び階段は、各タービン設備とプラント補助設備等の間で連通して共用化している(請求項1)。
なお、前記2プラント用の廃棄物処理設備15等は、例えば図5の縦断面図に示すタイライン17で接続した復水貯蔵槽18a,18bのように、2プラント用を互いに隣接して配置すると共にタイライン17で接続して、相互を必要に応じて連通可能に形成している(請求項)。
【0028】
また、前記2つのタービン設備の中間部で廃棄物処理設備15等の上部の一部を、前記レイダウンスペース6a,6bと同じフロアレベルで、相互と連通するようにモノレールホイスト20a,20bを設置して、補助レイダウンスペース21a,21bとしている。
【0029】
さらに、この補助レイダウンスペース21a,21bには、それぞれ前記タービンレイダウンスペース6a,6b間を移動して、前記モノレールホイスト20a,20bと連通する移送台車22a,22bと、ガントリークレーン23が設置されている(請求項)。
【0030】
また、上部は図6の縦断面図に示すように、排風機24a,24b及び2プラント共通の主排風筒25等を備えた空調機械室26を設置すると共に、補助レイダウンスペース21a,21bの天井と、両タービン発電機械が設置された天井を一体構造として構成している(請求項)。
【0031】
次に上記構成による作用について説明する。タービン建屋13において、2基のタービン発電機械である低圧タービン1a,1bと高圧タービン2a,2b及びタービン発電機3a,3bは、互いに軸に対して平行で、かつ鏡対象に配置されている。
【0032】
しかも、このタービン設備である2基のタービン発電機械に係る、各主復水器14a,14bやタービン補機19a,19b、さらに、常用電気品及びユーティリティー設備16a,16b等をそれぞれタービン発電機械の下部と周囲に設置しているので、タービン設備がコンパクト化できる。
【0033】
また、2プラント用の廃棄物処理設備15と復水貯蔵槽18a,18b等は、両タービン発電機械の中間部の下部に設置され、かつ、2プラント用で同一系統のものを互いに隣接して配置すると共に、タイライン17により接続していることから、必要に応じてタイライン17の切替えや結合を行う。
これにより、他のプラントの同一系統をバックアップすることや、共用化により処理容量の増大化が容易に行えるので、機能の拡大により運転信頼性を向上することができる。
【0034】
また、タービン建屋13内の廃棄物処理建屋15や復水貯蔵槽18a,18b等に設けてある通路や階段、エレベータ及びドレンサンプと、搬出入用ハッチ及び配管スペース等を互いに連通して共用化したので、タービン建屋13が小形化できるので、タービン建屋13内における作業能率が向上する。
【0035】
高圧タービン1a,1bと直結した低圧タービン2a,2bによる蒸気タービンと、これに連結したタービン発電機3a,3bを設置したオペレーティングフロアにおいて、各タービン発電機械の周囲は、それぞれ天井クレーン8a,8bを備えたタービンレイダウンスペース6a,6bとしている。
【0036】
また、2つのタービン設備の間で、2プラント用の廃棄物処理設備15等の上部は、それぞれモノレールホイスト20a,20bを設けた補助レイダウンスペース21a,21bとされていて、さらに、前記各タービンレイダウンスペース6a,6b間を移動する移送台車22a,22bが設置されている。
なお、2プラント共用で図示しない主蒸気弁及び調整弁のメンテナンス用としてガントリークレーン23が設置してある。
【0037】
これにより一つのプラントを停止して定期検査を行う際に、天井クレーン8a,8bと移送台車22a,22b、さらにモノレールホイスト20a,20bを使用して、他の運転プラント側のタービン発電機械等の上部を通過することなく、タービン建屋13内の全てのレイダウンスペースを分解点検スペースとして利用することが可能となるので、定期検査の作業能率と安全性が向上する。
【0038】
なお、モノレールホイスト20a,20bを使用することは、補助レイダウンスペース21a,21b内に設けられた柱を避けて搬送が行える特徴がある。
また、タービンレイダウンスペース6a,6bと補助レイダウンスペース21a,21bを2プラント共用のレイダウンスペースとすることで、従来の廃棄物処理建屋5及びレイダウン共用スペース7を、タービン建屋13の建屋平面寸法決定の要因から削除することができる。
【0039】
これによるタービン建屋13のコンパクト化から、建屋周辺の発電所の周変監視区域9(原子力発電所敷地境界)からの離隔距離10が遠く得られて、敷地境界での放射線量低減を容易とすると共に、敷地境界での放射線量の規制値を維持することで、タービン建屋13における壁や天井厚さの遮蔽厚さが低減できる。
このことから、タービン建屋13の上部を軽量化することが容易となり、かつ、補助レイダウンエリア21a,21bに隣接し、あるいは、この2プラント共用の補助レイダウンエリア21a,21bの上部に空調機械室26を設けることができる。
【0040】
この際に、両側のタービン設備エリアの壁や屋根架構の間に壁またはブレースを設けることにより、構造的に2つのタービン設備上部の天井と中間部とが一体構造とすることで、タービン建屋13の構造強度が向上するので、高耐震性による信頼性が向上する。
【0041】
第2実施の形態は上記第1実施の形態の変形例で、図7の平面図に示すように構成の大部分は第1実施の形態と同様で、高圧タービン1a,1bと低圧タービン2a,2b及びタービン発電機3a,3bからなるタービン発電機械と、その上部には天井クレーン8a,8bが、また下部には図示しない主復水器14a,14b等からなる2基のタービン設備を一つの建屋内に設置している。
【0042】
なお、2基のタービン設備が並行に設置された中間部で、各タービンレイダウンスペース6a,6bと連通するオペレーティングフロアの一部を、2つのプラントに共用の補助レイダウンスペース27としたもので、その下部には2つのプラントの廃棄物処理設備15や復水貯蔵槽18a,18b等を設置している。
さらに、前記補助レイダウンスペース27の上部には、柱を避けてモノレールホイスト28を設置すると共に、前記2つのタービンレイダウンスペース6a,6b間を移動する移送台車29と、ガントリークレーン23を設けた構成としている。
【0043】
上記構成による作用としては、上記第1実施の形態とほぼ同様であり、前記補助レイダウンスペース27における定期検査時のタービン発電機械等の分解点検を、他の運転中のタービン発電機械の上を通過させることなく、天井クレーン8a,8bと1基の移送台車29及びモノレールホイスト28により実施するので、搬送機構が簡略で補助レイダウンスペース27において、柱を避けた搬送が容易にできる。
【0044】
第3実施の形態は上記第2実施の形態の変形例で、タービン建屋13における構成の大部分は第2実施の形態と同様で、図8の平面図に示すように、タービン建屋13の補助レイダウンスペース27における搬送機構を、天井クレーン30により構成している。
【0045】
上記構成による作用としては、上記第2実施の形態とほぼ同様であるが、補助レイダウンスペース27におけるタービン発電機械等の定期検査時の分解点検に際して、補助レイダウンスペース27に柱がない場合に天井クレーン30においては、モノレールホイスト28に比べて搬送位置の自由度が優れている。
【0046】
第4実施の形態は上記第3実施の形態の変形例で、タービン建屋13における構成の大部分は第3実施の形態と同様で、図9の縦断面図及び図10の平面図に示すように、タービン建屋13における補助レイダウンスペース27を、2基のタービン設備が並行に設置された中間部の全面に設けて、その下部には2つのプラントの廃棄物処理設備15等を設置している。
なお、この補助レイダウンスペース27における搬送機構は、2基の移送台車22a,22bと天井クレーン30により構成している。
【0047】
上記構成による作用は、上記第3実施の形態とほぼ同様であり、補助レイダウンスペース27が広いことから、定期検査に際してタービン発電機械等の分解点検作業が容易となる。
なお、所定の補助レイダウンスペースを確保することで、2つのプラントの廃棄物処理設備15の配置等により、補助レイダウンスペース27の幅を狭くすることにより、さらにタービン建屋13を小形化することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上本発明によれば、2基のタービン発電機械互いの軸平行に配置したツインプラントの原子力発電所において、2基のタービン設備を一つのタービン建屋に収容すると共に、内部の通路や階段等の施設の共用化と、2基のタービン設備の間に2プラント共用の補助レイダウンスペースを形成することにより、タービン建屋が小形化される。
【0049】
タービン建屋の小形化により、発電所の敷地境界からの離隔距離が遠くなり、遮蔽壁や天井厚さの低減によりタービン建屋を軽量化し、かつ、2プラント共用の補助レイダウンスペースに空調機械室を設けることで、タービン建屋の効率利用と強度を向上することができる。
さらに、タービン建屋内にて隣接配置した2つのプラントのユーティリティー設備及び常用電気品、並びに復水貯蔵槽等の同一系統設備間をタイラインにより連通可能にして、相互のバックアップと共用化により運転信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態のタービン建屋のレイダウンフロアの平面図。
【図2】本発明に係る第1実施の形態のタービン建屋の縦断面図。
【図3】本発明に係る第1実施の形態のタービン建屋内の平面図。
【図4】本発明に係る第1実施の形態の原子力発電所の全体配置平面図。
【図5】本発明に係る第1実施の形態の復水貯蔵槽の要部縦断面図。
【図6】本発明に係る第1実施の形態の主排気筒の要部縦断面図。
【図7】本発明に係る第2実施の形態のタービン建屋のレイダウンフロアの平面図。
【図8】本発明に係る第3実施の形態のタービン建屋のレイダウンフロアの平面図。
【図9】本発明に係る第3,第4実施の形態のタービン建屋の縦断面図。
【図10】本発明に係る第4実施の形態のタービン建屋のレイダウンフロアの平面図。
【図11】従来のタービン建屋と廃棄物処理建屋のレイダウンフロアの平面図。
【図12】従来の原子力発電所の全体配置平面図。
【符号の説明】
1a,1b…高圧タービン、2a,2b…低圧タービン、3a,3b…タービン発電機、4a,4b,13…タービン建屋、5…廃棄物処理建屋、6a,6b…タービンレイダウンスペース、7…レイダウン共用スペース、8,8a,8b,30…天井クレーン、9…周辺監視区域(原子力発電所敷地境界)、10…離隔距離、11a,11b…原子炉建屋、12…コントロール建屋、14a,14b…主復水器、15…廃棄物処理施設、16a,16b…常用電気品及びユーティリティー設備等、17…タイライン、18a,18b…復水貯蔵槽、19a,19b…タービン補機、20a,20b,28…モノレールホイスト、21a,21b,27…補助レイダウンスペース、22a,22b,29……移送台車、23…ガントリークレーン、24a,24b…排風機、25…2プラント共用主排気筒、26…空調機械室。

Claims (2)

  1. タービン発電機械と復水器及び補機類とからなるタービン設備の2基を前記タービン発電機械の軸と直交する横方向に前記タービン発電機械の軸が互いに平行で鏡対象に配置して一つの建屋内に設置したツインプラントのタービン建屋において、前記2基のタービン設備の中間部に各プラント補助設備の一部あるいは全部を配置すると共に、前記タービン建屋内の通路及び階段の施設を各タービン設備と各プラント補助設備の間で連通して共用化し、前記各プラント補助設備として常用電気品及びユーティリティー設備、復水貯蔵槽と空調設備及び廃棄物処理設備を設置し、2基のタービン設備及び各プラント補助設備をタービン建屋内で隣接して配置すると共に、互いにタイラインで接続して連通可能とし、タービン発電機械の設置された各タービンレイダウンスペースに天井クレーンを設置すると共に、前記両タービンレイダウンスペース間を移動する移送台車と、これに連結するモノレールホイストまたは天井クレーンを設置した2プラント共用の補助レイダウンスペースを設けたことを特徴とする原子力発電所のタービン建屋。
  2. 前記ツインプラントのタービン建屋において、2プラント共用の補助レイダウンスペースに隣接、あるいは上部に空調機械室を設けると共に、前記2プラント共用の補助レイダウンスペースの天井と両タービン発電機械の設置された建屋天井を一体構造としたことを特徴とする請求項1記載の原子力発電所のタービン建屋。
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