JP3850467B2 - 電池電極製造用張力調整機構 - Google Patents

電池電極製造用張力調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばニッケル水素2次電池の正極用基材の製造ラインの内、特に加工機から塗工機を経由して乾燥機に至る、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインの張力を調整する電池電極製造用張力調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ニッケル水素2次電池の正極は、図10に示すように帯状体のニッケルメッキフェルト100(図10(a))を無地部付け装置で加圧して適宜の間隔で無地部101を、幅方向に対して直交する方向に形成した(図10(b))後、調厚装置で全幅を加圧してフェルト厚みTを調整し(図10(c))、その後塗工機でニッケルメッキフェルト100の両側面に、二酸化ニッケル等の活物質に結着剤や水等を混ぜてペースト状にした活物質102を塗布し(図10(d))、その後無地部101に塗布された活物質102のみを掻き落した後残留する活物質102を乾燥機で乾燥させて、正極基材103(図10(e))を得、この正極基材103を適当な大きさに裁断することによって形成されている。
【0003】
この正極基材103は従来図11に示す製造装置により製造されている。この製造装置は、一端側に配置された巻出機からボビンに巻回収容された原料基材としてのニッケルメッキフェルト100がパスラインaに沿って繰り出され、他端側に配置された巻取機のボビンに成形品としての正極基材103を巻取収容するようになっており、この巻出機から巻取機へのニッケルメッキフェルト100の移動過程で、無地部付け、フェルト厚みの調整、活物質102の塗布、及び活物質102の乾燥を行なうようになっている。
【0004】
すなわち、図11に示す製造装置は、一対の段付けローラ201,201を備えた無地部付け装置200,一対のフラットローラ301,301を備えた調厚装置300,塗工槽402及びドクターブレード401を備えた塗工機400,及び乾燥機500がニッケルメッキフェルト100の移動方向(図中矢印で示す)に沿って順次設けられており、巻出機(図示せず)から繰り出された帯状体のニッケルメッキフェルト100(図10(a)参照)を無地部付け装置200の一対の段付ローラ201,201で加圧することにより無地部101を形成した(図10(b)参照)後、調厚装置300の一対のフラットローラ301,301で加圧することによりフェルト厚みTを調整し(図10(c)参照)、その後塗工機400の塗工槽402を経由することによってニッケルメッキフェルト100の両面に活物質102を塗布する(図10(d)参照)と共にドクターブレード401で無地部101に塗布された活物質102のみを掻き落した後、乾燥機500でニッケルメッキフェルト100上に残留する活物質102を乾燥して正極基材103((図10(e)参照)を得、この正極基材103を巻取機(図示せず)のボヒンに巻取り収容するようになっている。
【0005】
乾燥機500内のパスラインaは、2個の上部ターンローラR,Rにより折り返されて、往路パスラインa1 と復路パスラインa2 とからなる往復のパスラインを構成しており、往路パスラインa1 を一対の駆動プレスローラ153,153で引張ることによって走行するように構成されている。
【0006】
ところでニッケルメッキフェルト100は、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造されるもので、多孔質の毛布状の帯状体となっている。このためニッケルメッキフェルト100は、非常に伸び易くかつ損傷及び破断し易いため、製造工程における走行中の張力をできるだけ小さく、かつ安定に保つ必要がある。
【0007】
そこで、従来の製造装置には、図11に示すような各種の張力調整機構が採用されている。この張力調整機構は、加圧機を構成する無地部付け装置200と調厚装置300との間に配置され加圧機内のパスラインaの張力を制御するアキュムレータ600と、調厚装置300と塗工機400との間に配置され加圧機(調厚装置300)から乾燥機500に至るパスラインaの張力を制御する垂み検出光電管150を具備した張力調整機構とから構成されている。
【0008】
この垂み検出光電管150を具備した張力調整機構は、上下方向に適宜離隔して設けた一対の垂み検出光電管150,150と、この光電管150とフラットローラ301の駆動部152とを連絡してなるフィードバック制御回路151とから構成されており、ニッケルメッキフェルト100の上下方向の揺動量を光電管150で検出し、この検出された揺動量に対応してフラットローラ301の回転をON−OFF制御してニッケルメッキフェルト100を一対の光電管150,150間に位置するようにして、ニッケルメッキフェルト100の適宜な垂み状態を得、これによって塗工機400の手前でニッケルメッキフェルト100に張力が残らないように制御することができる。
【0009】
このように垂み検出光電管150を具備した張力調整機構は、加圧機(調厚装置300)から塗工機400を経由した乾燥機500に至るパスラインaの張力をできるだけ小さく、かつ安定に保つように調整している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の加圧機(調厚装置300)から乾燥機500に至るパスラインaの張力調整は、塗工機400の前段側にある垂み検出光電管150を具備した張力調整機構で行なうものであるから、塗工機400を経過した後の後段側のパスラインaについての張力調整が全く行われず、パスラインaの内、駆動プレスローラ153で引張る往路側パスラインa1 にどの程度の張力が負荷されているか解らない。
【0011】
このため、駆動プレスローラ153の引張り速度による塗工機400での抵抗の変化や、活物質102の塗布量の変化により、パスラインa1 に負荷される張力が変化し、不測の過大張力の負荷によりパスラインa1 が損傷あるいは切断する虞れがある。
【0012】
また、垂み検出光電管150を具備した張力調整機構は、パスラインaの垂みを検出して張力調整を行なうものであるから、このときの垂みがパスラインaの幅方向の蛇行発生の原因となり、蛇行による塗工機400内でのニッケルメッキフェルト100の引掛かりによる破断あるいは塗工不良を招くという課題をも有している。
【0013】
また、このとき垂み検出光電管150を具備した張力調整機構に替えてダンサーローラ機構を用い、前述した垂みに起因する不具合を解消することも考えられるが、一般的にダンサーローラは、数kg〜数10kgの張力をコントロールするためエアシリンダの空気圧により張力を付加するようになっており、このためエアシリンダのメカロスが作用し感度が鈍り、パスラインaの張力調整機能を充分に果し得ないと云う新たな課題を有している。
【0014】
本発明は、前述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、塗工機におけるポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインの損傷や破断を防止することができると共に、塗工性能の向上と安定化をも図ることのできる電池電極製造用張力調整機構を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、加圧機から塗工機を経由して乾燥機に至る、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインの張力を調整する電池電極製造用張力調整機構であって、前記塗工機の前後の前記パスラインに、それぞれ一定のテンションを付与する前テンション付与手段及び後テンション付与手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
このため請求項1記載の発明では、加圧機から塗工機を経由して乾燥機に至る、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインを、塗工機の前後で別けて、それぞれ前テンション付与手段及び後テンション付与手段により個々に一定テンションに維持するようにしたので、塗工機における前記パスライン自体を垂み及び蛇行の生じない一定のテンション下に保持して走行の安定性を図ることができる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電池電極製造用張力調整機構であって、前記後テンション付与手段が、前記乾燥機内で2個の上部ターンローラにより折り返されて構成された往復の前記パスラインの内、復路側のパスラインを引張るように設けられた駆動プレスローラと、前記2個の上部ターンローラの内、往路側に位置する上部ターンローラの負荷から前記往路側のパスラインのテンションを検出する後センサと、前記駆動プレスローラの駆動源と後センサとを連絡してなる後フィードバック制御回路とからなることを特徴としている。
【0018】
このため請求項2記載の発明では、往路側のパスラインにテンション変化を生じたときは、このテンション変化を後センサで検出し、これを後フィードバック制御回路を介して前記駆動プレスローラの駆動源に伝え、往路側のパスラインのテンションが設定値になるように前記駆動プレスローラの回転速度を制御して復路側のパスラインに対する引張を制御するようになっている。これにより往路側のパスラインに不測の過大張力が付与されるのを防止して、塗工機の後方側に位置するパスラインを一定のテンション状態に維持することができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電池電極製造用張力調整機構であって、前記駆動プレスローラは、定位置プレスローラと、この定位置プレスローラに対して接離可能に設けられた揺動プレスローラとからなり、前記揺動プレスローラの定位置プレスローラへの接近により前記復路側のパスラインに圧力を負荷して送り力を付与するように構成されていることを特徴としている。
【0020】
このため請求項3記載の発明では、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルト上の活物質の塗布の有無に拘らず、駆動プレスローラにより塗工機を経過した後のパスラインに送り力を確実に付与して、該パスラインを垂み及び蛇行の生じない一定のテンション状態に維持することができる。
【0021】
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の電池電極製造用張力調整機構であって、前記2個の上部ターンローラは、前記往路側のパスラインのテンションが設定値を越えたときにローラの動力伝達を遮断するトルクリミッタを備えていることを特徴としている。
【0022】
このため請求項4記載の発明では、往路側のパスラインのテンションが設定値を越えたときに上部ターンローラがトルクリミッタにより動力の伝達を遮断されてメカロス分だけ駆動し、限りなくフリー状態になり、これにより往路側のパスラインに付与されるテンションの増大を避けることができる。
【0023】
さらに、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の電池電極製造用張力調整機構であって、前記前テンション付与手段が、バランスウエイトにより前記パスラインにテンションをかける方向に一定の力を加えるダンサーローラと、このダンサーローラの移動量を検出する前センサと、この前センサと前記加圧機の加圧ローラの駆動源とを連絡してなる前フィードバック制御回路とからなることを特徴としている。
【0024】
このため請求項5記載の発明では、塗工機と加圧機との間のパスラインにテンション変化を生じたときは、このテンション変化に応じてダンサーローラが中立位置から移動し、このダンサーローラの移動量を前センサで検出し、これを前フィードバック制御回路を介して加圧ローラの駆動源に伝え、ダンサーローラが中立位置になるように加圧ローラの回転スピードを制御するようになっている。これにより塗工機の前方側に位置するパスラインを垂み及び蛇行を生じない一定のテンション状態に維持することができる。このときダンサーローラは、バランスウエイトによりパスラインに一定の力を加えるように構成したので、エアシリンダの空気圧で力を加えるのに比べてメカロスが少なく、パスラインのテンション変化に対して迅速な追従性を奏する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づいて具体的に説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態としての電池電極製造用張力調整機構を備えた電池電極製造装置を示す。
【0027】
この製造装置は、従来の製造装置と同様に、一端側に配置された巻出機(図示せず)からボビンに巻回収容された原料基材としてのポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルト100(以下、単にニッケルメッキフェルト100という。)が繰り出され、他端側に配置された巻取機(図示せず)のボビンに成形品としての正極基材103を巻取収容するようになっており、この巻出機から巻取機へのニッケルメッキフェルト100のパスラインaの過程で、無地部付け、フェルト厚みの調整、活物質の塗布、及び活物質の乾燥を行なうようになっている。
【0028】
すなわち、巻出機から繰り出されたニッケルメッキフェルト100(図10(a)参照)は、加圧機1で加圧されて無地部付け及びフェルト厚みの調整が行われる。
【0029】
加圧機1は、一対の段付ローラ6,6からなる無地部付け装置2と、一対のフラットローラ7,7からなる調厚装置3とがローラチエーン9を介して一個の駆動源4で駆動するように架台5に一体に組込まれて構成されており、入口側の無地部付け装置2の一対の段付ローラ6,6の加圧によりニッケルメッキフェルト100に無地部101(図10(b)参照)を形成し、かつ出口側の調厚装置3の一対のフラットローラ7,7の加圧によりニッケルメッキフェルト100のフェルト厚みTを調整する(図10(c)参照)ようになっている。なお、符号20及び21はそれぞれ加圧機1の入口ローラ及び出口ローラを示す。
【0030】
そして加圧機1を経由したニッケルメッキフェルト100は、次に塗工機400を経て乾燥機500に至る。塗工機400は塗工槽402とドクターブレード401を備えて構成されており、塗工槽402を経ることによってニッケルメッキフェルト100の両面に活物質102が塗布され(図10(d)参照)、かつドクターブレード401を経ることによって無地部101に塗布された活物質102が掻き落される。乾燥機500は、塗工機400の上方位置に設置されており、乾燥機500内に設けた駆動プレスローラ14で引張るようにして、活物質102の塗布されたニッケルメッキフェルト100を塗工機400から導入し、活物質102を熱風乾燥して成形品としての正極基材103(図10(e)参照)を得るようになっている。このとき乾燥機500内のパスラインaは、2個の上部ターンローラ16,17により折り返された往路側パスラインa1 と復路側パスラインa2 とにより構成されており、往路側パスラインa1 が乾燥途上の活物質102を有しており、かつ復路側パスラインa2 が乾燥された活物質102を有しており、この復路側パスラインa2 がパスラインaの最終段の図外の巻取機に連続している。
【0031】
このようなパスラインaにおける本発明の一実施形態としての張力調整機構は、加圧機1から乾燥機500に至るパスラインaの張力調整用として設けられている。
【0032】
すなわち、この張力調整機構は、塗工機400の前後のパスラインaに、それぞれ一定のテンションを付与する前テンション付与手段50,及び後テンション付与手段51とから大略構成されている。
【0033】
このとき、後テンション付与手段51は、復路側パスラインa2 を引張るように設けられた駆動プレスローラ14と、2個の上部ターンローラ16,17の内、往路側に位置する上部ターンローラ16の負荷から往路側パスラインa1 のテンションを検出する後センサ13と、駆動プレスローラ14と後センサ13とを連絡してなる後フィードバック制御回路15とから構成されており、前テンション付与手段50は、加圧機1と塗工機400との間のパスラインaにテンションをかける方向に一定の力を加えるダンサーローラ11と、このダンサーローラ11の移動量を検出する前センサ10と、この前センサ10と加圧機1の駆動源4とを連絡してなる前フィードバック制御回路12とから構成されている。
【0034】
これら、後テンション付与手段51及び前テンション付与手段50を、図2乃至図7に基づいて更に詳細に述べる。
【0035】
後テンション付与手段51は、図2に示すように乾燥機500の乾燥室502の上部に設けられた機械室501の内外に設けられている。この機械室501と乾燥室502とは、二個の連通路503で連通しており、一方の連通路503を介して往路側パスラインa1 が乾燥室502から機械室501に導入され、かつ他方の連通路503を介して復路側パスラインa2 が機械室501から乾燥室502に導入されるようになっている。
【0036】
機械室501外には軸受22及び23が設けられており、この軸受22及び23にそれぞれ機械室501内の上部ターンローラ16及び17が回転自在に支持されており、これら上部ターンローラ16及び17が駆動プレスローラ14を含む駆動系統で駆動されるように構成されている。
【0037】
また、駆動プレスローラ14は、定位置プレスローラ14aと揺動プレスローラ14bとからなり、これらローラ14a,14b間に復路側パスラインa2 を挟むようにすると共にローラ14a,14bを回転させることにより復路側パスラインa2 を矢印方向に走行させることができ、結果として往路側パスラインa1 を矢印方向に引張るように構成されている。
【0038】
このときの上部ターンローラ16及び17,と駆動プレスローラ14の駆動系統は、図2及び図4に示すように、減速機37付モータMと、このモータMに連結し、ギヤ32aを設けた定位置プレスローラ14aの回転軸32の端部に設けられたスプロケット32bと、揺動プレスローラ14bの回転軸31の端部に設けられ定位置プレスローラ14aのギヤ32aと噛合するギヤ31aと、上部ターンローラ16及び17の各回転軸34及び33の端部に設けられたスプロケット16a及び17aと、これらスプロケット32b,16a及び17aに懸けられたローラチェーン19とからなり、モータMの駆動により上部ターンローラ16及び17と駆動プレスローラ14とが同時に回転するように構成されている。このとき駆動プレスローラ14を構成する定位置プレスローラ14aと揺動プレスローラ14bとは相互に逆回転し、復路側パスラインa2 を矢印方向(図2の矢印)に走行させることができるようになっている。このときローラ14a,14b,16,17は機械室501内に設けられ、それ以外の部材,センサ13等は機械室501外に設けられている(図4参照)。
【0039】
なお、図2中、符号18はローラチェーン19に噛合するテンションプーリである。
【0040】
後センサ13は、図2及び図4に示すように上部ターンローラ16の両側の軸受22に設けられ、図3に示すようにパスラインaにより上部ターンローラ16に合力T2 が負荷したとき、この合力T2 を検出すると共にこの合力T2 を往路側パスラインa1 の分力T1 (往路側パスラインa1 の張力に相当する)として表示するように較正されて取付けられている。
【0041】
また、駆動プレスローラ14は、図2乃至図4に示すように揺動プレスローラ14bが定位置プレスローラ14aに対して接離可能に取付けられている。このときの揺動プレスローラ14bの揺動機構は、揺動プレスローラ14bとギヤ31aを連結して、このプレスローラ14bの回転軸31を構成するユニバーサルジョイント31aと、一端が揺動プレスローラ14bの両側に突出する支軸31bをそれぞれ枢支し他端が連結杆25により連結された2個のアーム24と、このアーム24の連結杆25の略中央部に一端を連結した中間アーム26と、この中間アーム26の他端側に伸縮杆28を介して枢支27し、基端部を枢支30した揺動駆動源29とから構成されており、揺動駆動源29の駆動で伸縮杆28が伸縮し、この伸縮杆28の伸縮でアーム24と中間アーム26とで構成される略L字形アーム部材が連結杆25を中心に回動し、この回動によって揺動プレスローラ14bがユニバーサルジョイント31aの揺動を伴なって定位置プレスローラ14aに対して接離するようになっている。この揺動プレスローラ14bの揺動状態は、図2乃至図4に離反状態を2点鎖線で及び接近状態を実線でそれぞれ示している。
【0042】
この駆動プレスローラ14は、揺動プレスローラ14bの定位置プレスローラ14bへの接近によりニッケルメッキフェルト100上の活物質102の有無に拘らず、復路側のパスラインa2 に圧力を負荷して送り力を付与するように構成されている。
【0043】
さらに、後フィードバック制御回路15は、後センサ13と駆動プレスローラ14の駆動源としての減速機37付モータMとを連絡して構成されており(図4参照)、後センサ13が検出した往路側パスラインa1 のテンション(図3の分力T1 に相当)をモータMに伝え、往路側パスラインa1 のテンションが設定値になるように駆動プレスローラ14の回転速度を制御して復路側パスラインa2 に対する引張を制御するようになっている。
【0044】
すなわち、後テンション付与手段51は、後センサ13により検出される往路側パスラインa1 のテンションが設定値以上のときにモータMの回転数を下げて駆動プレスローラ14の回転速度を低下させ、これにより駆動プレスローラ14による復路側パスラインa2 に対する引張力を低下させ、以って往路側のパスラインa1 の張力が設定値以内になるように、後フィードバック制御回路15で制御するようになっている。
【0045】
このときさらに好ましくは、図4に示すように、上部ターンローラ16及び17の各スプロケット16a及び17aの形成部位に、それぞれトルクリミッタ36及び35を備えることができ、このトルクリミッタ36及び35の空転トルク値を前述した往路側パスラインa1 のテンションが設定値に達したときの上部ターンローラ16及び17の回転トルク値と等しくなるように設定することができる。この場合往路側パスラインa1 のテンションが設定値を超え、この結果上部ターンローラ16及び17の回転トルク値が空転トルク値よりも大きくなったときは、モータMの上部ターンローラ16及び17の動力の伝達がトルクリミッタ36及び35により遮断されるため、上部ターンローラ16及び17がメカロス分だけ駆動して限りなくフリーの状態で回転することになる。この結果往路側パスラインa1 のテンションの増大を迅速に、かつ適確に避けることができる。
【0046】
一方、前テンション付与手段50は、図5及び図6に示すように、一端側にバランスウエイト41を備え、略中央部が支軸42で支持されたアーム部材40の他端側に取付けられたダンサーローラ11と、中立位置としての水平位置にあるアーム部材40に対応して設けられた前センサ10と、この前センサ10と加圧機1の段付ローラ6及びフラットローラ7の駆動源4とを連絡してなる前フィードバック制御回路12とを具備して構成されている。
【0047】
アーム部材40は、支軸42の両側に固着されており、この支軸42の両端が加圧機1の架台5の出口側の側壁に設けられたブラケット45に枢支されることによって支軸42回りに揺動可能に取付けられている。このアーム部材40の揺動範囲は、アーム部材40の支軸42への軸支部位にアーム部材40の長手方向に対して直交する方向に一体に形成されたストッパアーム43がブラケット45に設けたストッパ44に突き当たることによって規制されている。
【0048】
そしてダンサーローラ11は、このアーム部材40の他端側に回動自在に取付けられると共にパスラインaに上側から当接するように位置付けされて取付けられており、かつアーム部材40の一端側に取付けたバランスウエイト41との関係でパスラインaにテンションをかける方向に一定の力を加えるように取付けられている。このダンサーローラ11は、そのメカロスが支軸42の軸受の回転抵抗のみで生じるので小さく、エアシリンダでテンションを付与する従来のダンサーローラよりもパスラインaのテンション変化に迅速に応答することができる。
【0049】
また、前センサ10は、例えば単なる位置検出器で構成することができ、アーム部材40の位置を検出して、ダンサーローラ11の中立位置からの移動量を検出するようになっている。
【0050】
さらに前フィードバック制御回路12は、前センサ10で検出したダンサーローラ11の移動量を、加圧機1の段付ローラ6及びフラットローラ7の駆動源4に伝え、ダンサーローラ11が中立位置になるようにローラ6,7の回転スピードを制御するようになっている。
【0051】
すなわち、図7に示すようにダンサーローラ11がパスラインaのテンションが高くなって中立位置(実線で示す)よりも上方に位置したときは段付ローラ6及びフラットローラ7の回転を早くしてダンサーローラ11が中立位置に戻るようにし、反対にダンサーローラ11がパスラインaのテンションが低くなって中立位置よりも下方に位置したときは、段付ローラ6及びフラットローラ7の回転を遅くしてダンサーローラ11が中立位置に戻るように制御する。例えば前センサ10は、図7に示すようにアーム部材40が上限位置にあるときは5V信号で検知し、アーム部材40が下限位置にあるときは0V信号で検知するようにして、ダンサーローラ11の上限位置と下限位置との間を5Vの電圧差Vを設定して制御することができ、かつ中立位置にあるダンサーローラ11によりパスラインaに1〜5kgのテンションを付与することができる。
【0052】
このような後テンション付与手段51及び前テンション付与手段50の作用を図8及び図9に基づいて更に詳細に説明する。
【0053】
図8は、全パスラインaにおける後テンション付与手段51及び前テンション付与手段50のそれぞれのテンション管理範囲を示す。すなわち後テンション付与手段51及び前テンション付与手段50は、全パスラインaを塗工機400の前後で便宜的に別けて、それぞれ個々に一定テンションに維持するように管理するもので、図8中前者の管理範囲を太線のパスラインAで示し、後者の管理範囲を点線のパスラインBで示す。
【0054】
このときの後テンション付与手段51の後フィードバック制御回路15は、図9(a)に示すように作用する。
【0055】
まず、パスラインAの設定張力を記憶する(ステップS1)。このときのパスラインAの設定張力は、ニッケルメッキフェルト100の伸張及び損傷を生じない範囲内で生産効率を考慮して適宜決定される。後センサ13が往路側パスラインa1 の張力を検出し(ステップS2)、この検出張力が設定張力の範囲外かを判断する(ステップS3)。YESの場合はステップS4に進みモータMの回転数を制御する。すなわちYESの場合は往路側パスラインa1 の張力が設定張力を超えているのでモータMの回転数を低下させる。ステップ5で後センサ13の検出張力(往路側パスラインa1 の張力)と設定張力を比較判断し、ステップS4及びS5を繰り返す。ステップS5でYESの条件が成立する(後センサ13の検出張力が設定張力の範囲内)と後フィードバック制御回路15の動作を停止し、モータMの現在の回転数で駆動プレスローラ14を運転する(ステップS6)。
【0056】
また、ステップS3でNOの場合、後センサ13で検出した往路側パスラインa1 の張力が設定張力内にあるので、即ステップS6に進みモータMの現在の回転数で駆動プレスローラ14を運転する。
【0057】
以後ステップS2 〜S6 を繰り返し、パスラインAを一定テンション下に維持する。
【0058】
このように後テンション付与手段51は、後フィードバック制御回路15により後センサ13で往路側パスラインa1 のテンションを検出しながら駆動プレスローラ14による復路側パスラインa2 の引張を制御するものであるから、往路側パスラインa1 に不測の過大張力が付与されるのを防止して、塗工機400の後方側のパスラインAを一定のテンション状態に維持することができる。
【0059】
このため後テンション付与手段51によれば、塗工機400から乾燥機500の上部ターンローラ16に至る往路側パスラインa1 のテンションを後センサ13で知ることができるので、塗工機400における塗工の際の抵抗の変化や活物質102の塗布量の変化により往路側パスラインa1 に不測の過大テンションが負荷された場合でも、このテンション変化を後センサ13で検出して、前記過大テンションによるパスラインAの損傷及び破断等のトラブルを未然に防ぐことができる。
【0060】
また、前テンション付与手段50の前フィードバック制御回路12は図9(b)に示すように作用する。
【0061】
前センサ10でダンサーローラ11の位置を検出し(ステップS10)、この検出位置が中立位置外かを判断する(ステップS11)。YESの場合、ステップS12に進み駆動源4の回転数を制御する。すなわちYESの場合はパスラインBの張力が過大あるいは過小となってダンサーローラ11が中立位置よりも上方あるいは下方に位置しているので駆動源4の回転数を高くするかあるいは低くする。ステップS13で前センサ10の検出位置が中立位置かを判断し、ステップS12及びS13を繰り返す。ステップS13でYESの条件が成立する(ダンサーローラ11が中立位置に位置する)と、前フィードバック制御回路12の動作を停止し、駆動源4の現在の回転数で段付ローラ6及びフラットローラ7を運転する(ステップS14)。
【0062】
また、ステップS11でNOの場合、前センサ10で検出したダンサーローラ11の位置が中立位置内にあるので、即ステップS14に進み駆動源4の現在の回転数で段付ローラ6及びフラットローラ7を運転する。
【0063】
以後ステップS10〜S14を繰り返し、パスラインBを一定テンション下に維持する。
【0064】
このように前テンション付与手段50は、加圧機1と塗工機400との間のパスラインBを、垂みの生じない程度の微小テンション(例えば1〜5kg)を付与して一定テンション下に維持することができる。
【0065】
なお、本実施形態においては加圧機1を、無地部付け装置2と調厚装置3とを、架台5に組付けて一体物として構成したが、各装置2,3をそれぞれ別個の駆動限を有する別体物として構成しても良い。この場合、前センサ10と連絡して前フィードバック制御回路12を構成する駆動限は、パスラインaの後段に位置する調厚装置の駆動源である。
【0066】
以上のように本実施形態の張力調整機構は、パスラインの進行方向に対して塗工機400の後方に設けた後テンション付与手段51と、塗工機400の前方に設けた前テンション付与手段50とから構成されているので、加圧機1から塗工機400を経由して乾燥機500に至るニッケルメッキフェルト100のパスラインaを、垂み及び蛇行の生じない一定のテンション下に保持して塗工機400におけるパスラインaの走行の安定化を図ることができ、この結果、塗工機400におけるパスラインaの損傷や破断を防止することができると共に、塗工性能の向上と安定化をも図ることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上詳細に述べたように本発明によれば次の効果を奏する。
【0068】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、加圧機から塗工機を経由して乾燥機に至る、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインを、塗工機の前後で別けて、それぞれ前テンション付与手段及び後テンション付与手段により個々に一定テンションに維持するようにしたので、塗工機における前記パスライン自体を垂み及び蛇行の生じない一定のテンション下に保持して走行の安定性を図ることができ、この結果、塗工機におけるポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインの損傷や破断を防止することができると共に、塗工性能の向上と安定化をも図ることのできる電池電極製造用張力調整機構を提供することができる。
【0069】
また、請求項2記載の発明によれば、塗工機から乾燥機に至る往路側のパスラインのテンション変化を後センサで検出し、これを後フィードバック制御回路を介して、駆動プレスローラに伝え、往路側のパスラインのテンションが設定値になるように前記駆動プレスローラの復路側のバスラインに対する引張を制御する後テンション付与手段により、往路側のパスラインに不測の過大張力が付与されるのを防止して、塗工機の後方側に位置するパスラインを、パスラインに損傷及び破断の生じない設定値のテンション状態に維持することができる。
【0070】
請求項3記載の発明によれば、駆動プレスローラにより塗工機を経過した後のパスラインに送り力を確実に付与して塗工機におけるパスラインの走行の一層の安定化を図ることができ、この結果、塗工性能の一層の向上と安定化を図ることがてきる。
【0071】
また、請求項4記載の発明によれば、往路側のパスラインのテンションが設定値を越えたときに上部ターンローラがトルクリミッタにより動力の伝達を遮断されてメカロス分だけ駆動し、限りなくフリー状態になり、これにより往路側のパスラインに付与されるテンションの増大を迅速にかつ適確に回避することができる。
【0072】
さらに請求項5記載の発明によれば、前テンション付与手段を、パスラインに一定の力を加えるダンサーローラと、このダンサーローラの移動量を検出する前センサと、この前センサと加圧機の加圧ローラの駆動源とを連絡する前フィードバック制御回路とで構成し、塗工機と加圧機との間のパスラインにテンション変化を生じたときは、このテンション変化に応じてダンサーローラが中立位置から移動し、このタンザーローラの移動量を前センサで検出し、これを前フィードバック制御回路を介して加圧ローラの駆動源に伝え、ダンサーローラが中立位置になるように加圧ローラの回転スピードを制御するようにしたので、塗工機の前方側に位置するパスラインを垂み及び蛇行を生じない一定のテンション状態に維持することができ、かつ、前記ダンサーローラをバランスウエイトによりパスラインに一定の力を加えるように構成したので、エアシリンダの空気圧で力を加えるのに比べて、メカロスが少なく、パスラインのテンション変化に対して迅速な追従性を奏し、適確に前記パスラインの一定テンション化を図ることができると共に塗工性能の一層の向上と安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての張力調整機構を備えた電池電極製造装置の要部説明図である。
【図2】図1の張力調整機構の内の乾燥機に備えた後テンション付与手段の要部説明図である。
【図3】図2の後テンション付与手段の作動を説明する模式図である。
【図4】図2の後テンション付与手段の駆動系統を説明する模式図である。
【図5】図1の張力調整機構の内の加圧機に備えた前テンション付与手段の要部説明図である。
【図6】図5の前テンション付与手段の一部破断した要部平面図である。
【図7】図5の前テンション付与手段の作動を説明する模式図である。
【図8】図1の電池電極製造装置における前テンション付与手段及び後テンション付与手段のそれぞれの張力管理範囲の説明図である。
【図9】(a)は後テンション付与手段のフローチャートであり、(b)は前テンション付与手段のフローチャートである。
【図10】一般的な電池電極製造工程の各工程における成形品の部分斜視図である。
【図11】従来の張力調整機構を備えた電池電極製造装置の要部説明図である。
【符号の説明】
1 加圧機
4 駆動源(加圧ローラの)
6 段付ローラ(加圧ローラ)
7 フラットローラ(加圧ローラ)
11 ダンサーローラ
10 前センサ
12 前フィードバック制御回路
13 後センサ
14 駆動プレスローラ
14a 定位置プレスローラ
14b 揺動プレスローラ
15 後フィードバック制御回路
16,17 上部ターンローラ
35,36 トルクリミッタ
41 バランスウエイト
50 前テンション付与手段
51 後テンション付与手段
100 ニッケルメッキフェルト
400 塗工機
500 乾燥機
a パスライン
1 往路側パスライン
2 復路側パスライン

Claims (5)

  1. 加圧機から塗工機を経由して乾燥機に至る、ポリエステルフィルムをニッケルメッキした後、焼いてポリエステルフィルムを除去して製造され、多孔質の毛布状の帯状体となっているニッケルメッキフェルトのパスラインの張力を調整する電池電極製造用張力調整機構であって、
    前記塗工機の前後の前記パスラインに、それぞれ一定のテンションを付与する前テンション付与手段及び後テンション付与手段を設けたことを特徴とする電池電極製造用張力調整機構。
  2. 請求項1記載の電池電極製造用張力調整機構であって、
    前記後テンション付与手段が、前記乾燥機内で2個の上部ターンローラにより折り返されて構成された往復の前記パスラインの内、復路側のパスラインを引張るように設けられた駆動プレスローラと、前記2個の上部ターンローラの内、往路側に位置する上部ターンローラの負荷から前記往路側のパスラインのテンションを検出する後センサと、前記駆動プレスローラの駆動源と後センサとを連絡してなる後フィードバック制御回路とからなることを特徴とする電池電極製造用張力調整機構。
  3. 請求項2記載の電池電極製造用張力調整機構であって、
    前記駆動プレスローラは、定位置プレスローラと、この定位置プレスローラに対して接離可能に設けられた揺動プレスローラとからなり、前記揺動プレスローラの定位置プレスローラへの接近により前記復路側のパスラインに圧力を負荷して送り力を付与するように構成されていることを特徴とする電池電極製造用張力調整機構。
  4. 請求項2又は3記載の電池電極製造用張力調整機構であって、
    前記2個の上部ターンローラは、前記往路側のパスラインのテンションが設定値を越えたときにローラの動力伝達を遮断するトルクリミッタを備えていることを特徴とする電池電極製造用張力調整機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の電池電極製造用張力調整機構であって、
    前記前テンション付与手段が、バランスウエイトにより前記パスラインにテンションをかける方向に一定の力を加えるダンサーローラと、このダンサーローラの移動量を検出する前センサと、この前センサと前記加圧機の加圧ローラの駆動源とを連絡してなる前フィードバック制御回路とからなることを特徴とする電池電極製造用張力調整機構。
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