JP3850421B2 - 視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、一眼レフレックスカメラのファインダー光学系に関し、特に、接眼レンズの一部をファインダー光軸方向へ移動することにより視度調節を行うファインダー光学系に関するものである。
一般に、光学装置のファインダー、双眼鏡、顕微鏡等においては、光学系によって所定の位置に作られる像を眼で観察する。この場合、像の位置が眼の調節能力を越えた所にあれば観察は困難となり、この像を観察するためには、眼の調節能力に合わせて像の位置を見やすい所に調節するための視度調節手段が必要となる。
この種の視度調節手段を例えば一眼レフレックスカメラのファインダーに用いたものとして、接眼レンズをファインダー像に対して前後させるものが知られている。
しかしながら、従来の35mm版一眼レフレックスカメラのファインダーにおいては、ファインダー像と接眼レンズとの間にペンタプリズムが介在するため、接眼レンズの焦点距離fe は60mm前後以上と大きくならざるを得ない。このため、所望の視度の変化を得るのに必要な接眼レンズの移動量が大きくなってしまうという欠点があった。すなわち、接眼レンズの1ディオプター(m-1)当たりの移動量Δは、
Δ=fe 2 /1000
で与えられるが、ここで2ディオプター(m-1)の視度変化を得ようとすれば、7mm前後の接眼レンズの移動が必要になる。しかしながら、35mm版一眼レフレックスカメラの場合、接眼レンズはペンタプリズムの背後のごく限られたスペースに設けなければならず、上記のような大きな移動量を許すだけのスペースの余裕がない。
そこで、移動量を小さくするために、接眼レンズをアイポイント側から正レンズと負レンズの2群で構成し、上記正レンズ又は負レンズの中の一方を固定し、他方のみを移動させることによる視度調節方法が、特許文献1等で提案されている。これは、移動するレンズの焦点距離を接眼レンズ全体の焦点距離よりも短くすることにより、わずかの移動で大幅な視度の変化を得るようにしたものである。
また、同様な目的及び諸収差を良好に補正することを目的として、接眼レンズをアイポイント側から順に、第1群を正レンズ、第2群を正レンズ、第3群を負レンズで構成し、第2群の正レンズで視度調節をするようにしたものが、特許文献2で提案されており、また同様に、アイポイント側から順に、第1群を正レンズ、第2群を正レンズ、第3群を負レンズで構成し、第3群の負レンズで視度調節をするようにしたものが、特許文献3で提案されている。
特開昭54−126530号公報 特公昭60−48730号公報 特公昭61−19969号公報 特開平5−181071号公報
しかしながら、上記の特許文献1等のように、正レンズと負レンズの2枚で構成してその中の一方を固定し、他方をファインダー光軸上を移動させて視度調節を行った場合、基準状態(0m-1)での、収差、特に歪曲収差、コマ収差等の軸外の収差が十分補正されておらず、また、視度調節を行った場合、視度調節に伴うレンズの移動による収差の変動が大きくなりがちであるという欠点がある。このような収差の変動は、次のような理由で生ずる。
接眼レンズのように簡単な構成のレンズ系では、正レンズで発生する収差を負レンズで打ち消すようにして、接眼レンズ全体の収差を小さく抑えているのが一般的である。しかしながら、このような2つのレンズの収差を打ち消し合うことが可能なのは、両レンズが所定の位置関係にある場合のみであり、位置がずれた場合には、打ち消し合いきれない収差が接眼レンズ全体の収差として発生する。すなわち、視度調節のためのレンズの移動に伴って収差の変動が起こることになる。特に、アイレリーフ(アイポイントから接眼レンズの最もアイポイント側の面までの距離)を長くしたり、視野率を高くしようとすると、光線が各レンズを通る時の光軸からの距離が離れるために、歪曲収差、コマ収差等の軸外の収差を十分補正することが困難になる。
また、特許文献2で提案されているように、第1レンズを正レンズ、第2レンズを正レンズ、第3レンズを負レンズとし、第2レンズで視度調節を行う構成や、特許文献3で提案されているように、第1レンズを正レンズ、第2レンズを正レンズ、第3レンズを負レンズとし、第3レンズで視度調節を行う構成の場合、歪曲収差、コマ収差等の諸収差は良好に補正することが可能であるが、収差補正を良好に行うためには、それぞれのレンズの焦点距離をあまり短くすることはできないために、視度調節の時に移動するレンズの移動量が大きくなり、広い範囲の視度調節を考慮した場合、移動するためのスペースを空けておく必要があるために、接眼レンズの全長が長くなってしまい、コンパクト性に欠けることになる。
また、特許文献4では、第1レンズを正レンズ、第2レンズを正レンズ、第3レンズを負レンズとし、第1レンズと第2レンズを一体的に光軸方向に移動させることにより視度調節する方法が提案されているが、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズで考えた時、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズの合成焦点距離をFとし、第3レンズの像面側の面から像面までの距離をXとした場合、X/Fの値が0.25〜0.4程度と短いために、電子ビューファインダーには適しているが、一眼レフレックスカメラのように像面と接眼レンズとの間に像反転部材を必要とする光学系には適さない。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、球面収差や、歪曲収差、コマ収差等の軸外収差等、諸収差が良好に補正された高解像で見え方が良く、さらに、全長の短いコンパクトな視度調節が可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系を提供することである。
上記目的を達成する本発明の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系は、アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、該複数の反射面からなる光学系のアイポイント側の正又は負の屈折力を有するレンズは、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズの3枚のみであり、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とするものである。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
本発明のさらにもう1つの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系は、アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、該複数の反射面からなる光学系のアイポイント側の正又は負の屈折力を有するレンズは、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズの3枚のみであり、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とするものである。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
本発明のさらにもう1つの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系は、アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、該複数の反射面からなる光学系のアイポイント側の正又は負の屈折力を有するレンズは、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズの3枚のみであり、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とするものである。
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
本発明のような構成にすることにより、歪曲収差、コマ収差等の軸外の諸収差が良好に補正された見え方の良い、さらに、全長の短いコンパクトな視度調節が可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系を構成することができる。
以下に、まず、本発明において上記構成をとる理由と作用について説明する。
本発明は、前記目的を達成するため、図1(a)に断面図、同(b)に光線がアイポイントEPから接眼レンズ側へ進むとした逆追跡の等価光路図を示すように、ファインダー光学系を、アイポイントEP側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ2と、正の屈折力を有する第2レンズ3と、負の屈折力を有する第3レンズ4と、ペンタミラー等の像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系、ここではペンタプリズム5とで構成し、第3レンズ4を固定すると共に、第1レンズ2と第2レンズ3とを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節を行うと共に、次の各条件式を満足することを特徴としている。
条件式(1) 0.35<f12/fA <0.5
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離、
1 :第1レンズの焦点距離、
2 :第2レンズの焦点距離、
3 :第3レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
とする。
すなわち、本発明では、ファインダー光学系を、アイポイントEP側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ2と、正の屈折力を有する第2レンズ3と、負の屈折力を有する第3レンズ4と、ペンタプリズム5とで構成し、第3レンズ4を固定すると共に、第1レンズ2と第2レンズ3とを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節を行っている。さらに、上記条件式(1)〜(4)を満たしている。
このように接眼レンズを構成することにより、軸外収差、特に、第1レンズ2の正レンズと第2レンズ3の正レンズで発生する歪曲収差、コマ収差の発生を少なくし、それらの収差をバランス良く補正することが可能になる。特に、アイレリーフを長くしたり、視野率を高くしようとした場合、各レンズでの光線高が高くなることにより発生する収差に対して有効である。
また、第3レンズ4を固定すると共に、第1レンズ2と第2レンズ3を一体的に光軸方向へ移動することで視度調節を行うことにより、単レンズ1枚で視度調節を行う場合に比べて、視度調節に伴い移動するレンズ群の焦点距離を短くすることができるので、そのための移動量を少なくすることが可能になり、接眼レンズの全長を短くすることが可能になる。さらに、視度調節に伴う収差変動も少なくなる。
以下、各条件式(1)〜(4)の意味を説明する。
条件式(1)は、基準状態におけるファインダー光学系全体の焦点距離に対する、第1レンズ2と第2レンズ3の合成の焦点距離の割合に関する条件式で、条件式(1)の下限の0.35を越えると、コマ収差が補正不足になる。逆に、条件式(1)の上限の0.5を越えると、視度調節を行うための第1レンズ2と第2レンズ3の移動量が大きくなるので、接眼レンズの全長を長くする必要があり、コンパクト性に欠けることになる。また、視度調節に伴う収差変動が大きくなる。
条件式(2)は、基準状態におけるファインダー光学系全体の焦点距離に対する、第1レンズ2の焦点距離の割合に関する条件式で、条件式(2)の下限の0.55を越えると、コマ収差が補正不足になり、逆に、条件式(2)の上限の0.95を越えると、第1レンズ2と第2レンズ3の合成の焦点距離が長くなるために、視度調節を行うための第1レンズ2と第2レンズ3の移動量が大きくなるので、接眼レンズの全長を長くする必要があり、コンパクト性に欠けることになる。また、視度調節に伴う収差変動が大きくなる。
条件式(3)は、基準状態におけるファインダー光学系全体の焦点距離に対する、第2レンズ3の焦点距離の割合に関する条件式で、条件式(3)の下限の0.7を越えると、球面収差、コマ収差が補正不足になり、逆に、条件式(3)の上限の1.3を越えると、第1レンズ2と第2レンズ3の合成の焦点距離が長くなるために、視度調節を行うための第1レンズ2と第2レンズ3の移動量が大きくなるので、接眼レンズの全長を長くする必要があり、コンパクト性に欠けることになる。また、視度調節に伴う収差変動が大きくなる。
条件式(4)は、基準状態におけるファインダー光学系全体の焦点距離に対する、第3レンズ4の焦点距離の割合に関する条件式で、条件式(4)の下限の0.5を越えると、球面収差が補正不足になり、逆に、条件式(4)の上限の0.75を越えると、第1レンズ2と第2レンズ3の合成の焦点距離が長くなるために、視度調節を行うための第1レンズ2と第2レンズ3の移動量が大きくなるので、接眼レンズの全長を長くする必要があり、コンパクト性に欠けることになる。また、視度調節に伴う収差変動が大きくなる。
ここで、条件式(1)〜(4)の少なくとも何れかを以下に示す範囲にすることにより、特に、球面収差やコマ収差の補正や、接眼レンズをコンパクトにする場合に望ましい。
条件式(1)’0.375<f12/fA <0.45
条件式(2)’0.55<f1 /fA <0.85
条件式(3)’0.75<f2 /fA <1.25
条件式(4)’0.5<|f3 |/fA <0.7
本発明は、これまでに述べたような方法で前記した本発明の目的を達成することができるが、さらに、次の条件式(5)〜(7)を満たすと、特にコマ収差の補正を良好に行うことが可能になる。また、各レンズの空気間隔や、各レンズの最大有効径付近での間隔を適切な量とることが可能になり、レンズ等の加工がしやすくなる。
前記接眼レンズの第1レンズ2、第2レンズ3、第3レンズ4のシェイプファクターをそれぞれSF1、SF2、SF3とした時、
条件式(5) 0.4<SF1<0.9
条件式(6) −0.7<SF2<0.6
条件式(7) −0.8<SF3<0.8
ただし、シェイプファクターSFは、各レンズのアイポイントEP側の面の曲率半径をRE、ファインダースクリーン6側の曲率半径をRSとした時、
SF=(RE+RS)/(RE−RS)
で定義されるものとする。
以下、各条件式(5)〜(7)の意味を説明する。
条件式(5)〜(7)は、各レンズの形状に関する条件式であり、条件式(5)の下限の0.4を越えると、非点収差が補正不足になり、逆に、上限の0.9を越えると、第1レンズ2と第2レンズ3の合成したレンズ系の前側焦点位置がアイポイントEP方向に移動するため、視度調節を行うために第1レンズ2と第2レンズ3とを一体的に第3レンズ4に近づく方向に移動しても、大きく視度調節を行うことが困難になる。
条件式(6)の下限の−0.7を越えると、第1レンズ2と第2レンズ3の合成したレンズ系の前側焦点位置がアイポイントEP方向に移動するため、視度調節を行うために第1レンズ2と第2レンズ3とを一体的に第3レンズ4に近づく方向に移動しても、大きく視度調節を行うことが困難になる。逆に、上限の0.6を越えると、球面収差、コマ収差が補正不足になる。
条件式(7)の下限の−0.8を越えると、コマ収差が補正不足になり、逆に、上限の0.8を越えると、第3レンズ4のスクリーン6面側の曲率半径が小さくなるため、第3レンズ4の最大有効径付近でペンタプリズム5との干渉を防ぐために、第3レンズ4とペンタプリズム5との間隔を離さなくてはならなくなり、コンパクト性に欠けることになる。
ここで、条件式(5)〜(7)の少なくとも何れかを以下に示す範囲にすることにより、特に球面収差、コマ収差の補正や、視度調節の範囲を大きくしようとする場合に望ましい。
条件式(5)’0.5<SF1<0.85
条件式(6)’−0.66<SF2<0.6
条件式(7)’−0.6<SF3<0.4
次に、本発明の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系の実施例1〜5について説明する。
以下にあげる各実施例は、その目的を達成するため、図1(b)と同様に、ファインダー光学系を、アイポイントEP側より順に、両凸形状の正の屈折力を有する第1レンズ2と、両凸形状の正の屈折力を有する第2レンズ3と、両凹形状の負の屈折力を有する第3レンズ4と、ペンタプリズム5とで構成し、第3レンズ4を固定とすると共に、第1レンズ2と第2レンズ3とを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節を行うと共に、前記した条件式(1)〜(7)を満足することを特徴としている。図中、1はカバーガラスである。なお、図1(b)は実施例1の基準状態でのレンズ断面図であるが、他の実施例のレンズ断面形状もほぼ同様であるので、図示は省く(実施例2については、図2参照。)。
各実施例の数値データは後記するが、実施例1は、第2レンズ3については、アイポイントEP側の曲率半径よりファインダースクリーン6側の曲率半径の方が緩く、また、第3レンズ4については、アイポイントEP側の曲率半径の方がファインダースクリーン6側の曲率半径より緩くなっている。第2レンズ3、第3レンズ4をこのような形状にすると、球面収差、コマ収差の発生が非常に少なくなる。
実施例2は、第2レンズ3については、アイポイントEP側の曲率半径の方がファインダースクリーン6側の曲率半径より緩く、また、第3レンズ4については、アイポイントEP側よりファインダースクリーン6側の曲率半径の方が緩くなっている。第2レンズ3、第3レンズ4をこのような形状にすると、第3レンズ4の最大有効径において、ペンタプリズム5との間隔が広くとれるので、加工が容易になる。
実施例3は、ファインダー光学系全系の焦点距離に対する第1レンズ2と第2レンズ3の合成の焦点距離の割合を比較的小さくすることにより、視度調節に伴う第1レンズ2と第2レンズ3の移動量を少なくし、収差変動を小さくしている。
実施例4は、ペンタプリズム5のファインダースクリーン6側の面を非球面にしている。この面に非球面を用いることにより、特に歪曲収差の補正を良好に行うことが可能になる。また、面形状が、光軸付近ではファインダースクリーン6側に凸面を向け、光軸から離れた位置ではファインダースクリーン6側に凹面を向けた形状になっている。このような形状にすることにより、歪曲収差の補正が良好に行われる。
以上の実施例1〜実施例4は、ペンタプリズム5のファインダースクリーン6側の面がファインダースクリーン6側に凸面を向けた形状になっているが、このようにすれば、視度調節による第1レンズ2と第2レンズ3の移動による接眼レンズとペンタプリズム5の合成の焦点距離の変化が少なくなるため、視度調節に伴うファインダー倍率の変化が少なくなり、ファインダー観察が容易になる。
実施例5は、ペンタプリズム5のファインダースクリーン6側の面を平面にしている。この面を平面にすることにより、ペンタプリズム5の加工が容易になる。
なお、視度調節時の第1レンズ2と第2レンズ3の移動状態を例示するために、実施例2の視度+1m-1、0m-1、−3m-1時のレンズ断面図を図2に示す。 次に、各実施例の数値データを示すが、記号は、上記の他、r1 、r2 …はアイポイントEP側から順に示した各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …はアイポイントEP側から順に示した各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…はアイポイントEP側から順に示した各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…はアイポイントEP側から順に示した各レンズのアッベ数である。ただし、r1 はアイポイントEP位置を示し、r12はファインダースクリーン6を表す。なお、非球面形状は、光軸上光の進行と逆の方向をx、光軸に直交する方向をyとしたとき、次の式で表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−P(y/r)2 1/2
+A44 +A66 +A88
ただし、rは近軸曲率半径、Pは円錐係数、A4、A6、A8は非球面係数である。

実施例1
1 = ∞ d1 =18.000
2 = ∞ d2 = 0.848 nd1 =1.51633 νd1 =64.15
3 = ∞ d3 =(可変)
4 = 257.6481 d4 = 2.304 nd2 =1.71300 νd2 =53.84
5 = -46.7471 d5 = 0.434
6 = 68.1349 d6 = 2.766 nd3 =1.71300 νd3 =53.84
7 = -98.2429 d7 =(可変)
8 = -99.6740 d8 = 1.267 nd4 =1.72825 νd4 =28.46
9 = 42.7452 d9 = 1.500
10= ∞ d10=79.611 nd5 =1.51633 νd5 =64.15
11= -140.0000 d11= 0.670
12= ∞
視度調節間隔
┌──┬────┬────┬────┐
│ │+1m-1│ 0m-1│−3m-1
├──┼────┼────┼────┤
│d3 │ 0.202 │ 1.018 │ 3.415 │
├──┼────┼────┼────┤
│d7 │ 3.682 │ 2.866 │ 0.469 │
└──┴────┴────┴────┘
A =66.45 ,f12=28.45 ,f1 =55.67 ,f2 =56.82 ,
3 =-40.93 ,
12/fA =0.428 ,f1 /fA =0.838 ,f2 /fA =0.855 ,
|f3 |/fA =0.616 ,
SF1=0.693 ,SF2=-0.181 ,SF3=0.399 。

実施例2
1 = ∞ d1 =18.000
2 = ∞ d2 = 0.848 nd1 =1.51633 νd1 =64.15
3 = ∞ d3 =(可変)
4 = 293.4015 d4 = 2.314 nd2 =1.77250 νd2 =49.66
5 = -34.9388 d5 = 0.345
6 = 238.3142 d6 = 2.774 nd3 =1.61700 νd3 =62.79
7 = -64.3068 d7 =(可変)
8 = -38.3329 d8 = 1.275 nd4 =1.72825 νd4 =28.46
9 = 112.6511 d9 = 1.500
10= ∞ d10=79.611 nd5 =1.51633 νd5 =64.15
11= -140.0000 d11= 0.670
12= ∞
視度調節間隔
┌──┬────┬────┬────┐
│ │+1m-1│ 0m-1│−3m-1
├──┼────┼────┼────┤
│d3 │ 0.307 │ 1.073 │ 3.331 │
├──┼────┼────┼────┤
│d7 │ 3.639 │ 2.873 │ 0.615 │
└──┴────┴────┴────┘
A =66.34 ,f12=27.58 ,f1 =40.54 ,f2 =82.37 ,
3 =-39.13 ,
12/fA =0.416 ,f1 /fA =0.611 ,f2 /fA =1.242 ,
|f3 |/fA =0.589 ,
SF1=0.787 ,SF2=0.575 ,SF3=-0.492 。

実施例3
1 = ∞ d1 =18.000
2 = ∞ d2 = 0.848 nd1 =1.51633 νd1 =64.15
3 = ∞ d3 =(可変)
4 = 515.6449 d4 = 2.352 nd2 =1.77250 νd2 =49.66
5 = -42.8702 d5 = 0.335
6 = 95.4829 d6 = 2.775 nd3 =1.61700 νd3 =62.79
7 = -47.2298 d7 =(可変)
8 = -42.6556 d8 = 1.279 nd4 =1.72825 νd4 =28.46
9 = 67.3869 d9 = 1.500
10= ∞ d10=79.611 nd5 =1.51633 νd5 =64.15
11= -140.0000 d11= 0.670
12= ∞
視度調節間隔
┌──┬────┬────┬────┐
│ │+1m-1│ 0m-1│−3m-1
├──┼────┼────┼────┤
│d3 │ 0.427 │ 1.114 │ 3.150 │
├──┼────┼────┼────┤
│d7 │ 3.490 │ 2.803 │ 0.766 │
└──┴────┴────┴────┘
A =66.33 ,f12=26.14 ,f1 =51.33 ,f2 =51.20 ,
3 =-35.69 ,
12/fA =0.394 ,f1 /fA =0.774 ,f2 /fA =0.778 ,
|f3 |/fA =0.538 ,
SF1=0.846 ,SF2=0.338 ,SF3=-0.225 。

実施例4
1 = ∞ d1 =18.000
2 = ∞ d2 = 0.848 nd1 =1.51633 νd1 =64.15
3 = ∞ d3 =(可変)
4 = 161.8529 d4 = 2.304 nd2 =1.71300 νd2 =53.84
5 = -48.7911 d5 = 0.434
6 = 71.5895 d6 = 2.766 nd3 =1.71300 νd3 =53.84
7 = -81.6048 d7 =(可変)
8 = -76.7085 d8 = 1.266 nd4 =1.72825 νd4 =28.46
9 = 41.6869 d9 = 1.500
10= ∞ d10=80.087 nd5 =1.52540 νd5 =56.25
11= -109.8589(非球面) d11= 0.670
12= ∞
非球面係数
第11面
P = 1.0000
A4 = 0.40706×10-5
A6 = 0.15046×10-7
A8 = 0.53401×10-12
視度調節間隔
┌──┬────┬────┬────┐
│ │+1m-1│ 0m-1│−3m-1
├──┼────┼────┼────┤
│d3 │ 0.280 │ 1.017 │ 3.193 │
├──┼────┼────┼────┤
│d7 │ 3.603 │ 2.866 │ 0.690 │
└──┴────┴────┴────┘
A =67.097 ,f12=27.057 ,f1 =52.82 ,f2 =53.89 ,
3 =-36.92 ,
12/fA =0.403 ,f1 /fA =0.787 ,f2 /fA =0.803 ,
|f3 |/fA =0.550 ,
SF1=0.537 ,SF2=-0.654 ,SF3=0.296 。

実施例5
1 = ∞ d1 =18.000
2 = ∞ d2 = 0.848 nd1 =1.51633 νd1 =64.15
3 = ∞ d3 =(可変)
4 = 463.3046 d4 = 2.313 nd2 =1.77250 νd2 =49.66
5 = -44.4589 d5 = 0.346
6 = 88.3836 d6 = 2.774 nd3 =1.61700 νd3 =62.79
7 = -52.3338 d7 =(可変)
8 = -48.6134 d8 = 1.275 nd4 =1.72825 νd4 =28.46
9 = 63.2638 d9 = 1.500
10= ∞ d10=79.611 nd5 =1.51633 νd5 =64.15
11= ∞ d11= 0.670
12= ∞
視度調節間隔
┌──┬────┬────┬────┐
│ │+1m-1│ 0m-1│−3m-1
├──┼────┼────┼────┤
│d3 │ 0.340 │ 1.072 │ 3.234 │
├──┼────┼────┼────┤
│d7 │ 3.605 │ 2.874 │ 0.711 │
└──┴────┴────┴────┘
A =66.501 ,f12=26.963 ,f1 =52.617 ,f2 =53.679 ,
3 =-37.567 ,
12/fA =0.405 ,f1 /fA =0.791 ,f2 /fA =0.807 ,
|f3 |/fA =0.565 ,
SF1=0.825 ,SF2=0.256 ,SF3=-0.131 。
以上の実施例1〜5の視度+1m-1、0m-1、−3m-1に調節時の球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を表す収差図をそれぞれ図3〜図7に示す。
なお、以上のような実施例の本発明のファインダー光学系は、図8に概略の構成を示すのような一眼レフレックスカメラのファインダー光学系として組み込んで使用される。すなわち、一眼レフレックスカメラは、対物レンズObから入った被写体からの光をフィルムF上に結像して撮影するものであるが、対物レンズObとフィルムFの間にクイックリターンミラーRMが退避自在に取り付けられており、撮影の前に被写体をねらったり構図を決めるために、光路内に挿入されたクイックリターンミラーRMを経て、対物レンズObによる被写体像はファインダースクリーン6上に結像される。このファインダースクリーン6上に結像された被写体像を本発明のファインダー光学系で拡大して、アイポイントEPの位置で拡大観察する。その際、観察者の眼の視度に合わせるように、第1レンズ2と第2レンズ3をファインダー光学系の光軸に沿って移動させ、最も見やすい位置で被写体像を観察する。
以上の本発明の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系は、以下のように構成することができる。
〔1〕アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とする視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(1) 0.35<f12/fA <0.5
ただし、f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
〔2〕アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とする視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
〔3〕アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とする視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
〔4〕アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とする視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
である。
〔5〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
である。
〔6〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
である。
〔7〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔8〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
2 :第2レンズの焦点距離、
である。
〔9〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔10〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔11〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
2 :第2レンズの焦点距離、
3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔12〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔2〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
である。
〔13〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔2〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔14〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔2〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔15〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔3〕の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
である。
〔16〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔15〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(5) 0.4<SF1<0.9
ただし、SF1は、第1レンズのアイポイントEP側の面の曲率半径をRE、ファインダースクリーン側の曲率半径をRSとした時、
SF=(RE+RS)/(RE−RS)
で定義されるシェイプファクターである。
〔17〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔16〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(6) −0.7<SF2<0.6
ただし、SF2は、第2レンズのアイポイントEP側の面の曲率半径をRE、ファインダースクリーン側の曲率半径をRSとした時、
SF=(RE+RS)/(RE−RS)
で定義されるシェイプファクターである。
〔18〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕から〔17〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(7) −0.8<SF3<0.8
ただし、SF3は、第3レンズのアイポイントEP側の面の曲率半径をRE、ファインダースクリーン側の曲率半径をRSとした時、
SF=(RE+RS)/(RE−RS)
で定義されるシェイプファクターである。
〔19〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔1〕、〔5〕から〔11〕、〔16〕から〔18〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(1)’0.375<f12/fA <0.45 。
〔20〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔2〕、〔5〕、〔8〕、〔10〕から〔14〕、〔16〕から〔19〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(2)’0.55<f1 /fA <0.85 。
〔21〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔3〕、〔6〕、〔8〕、〔9〕、〔11〕、〔12〕、〔14〕から〔20〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(3)’0.75<f2 /fA <1.25 。
〔22〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔4〕、〔7〕、〔9〕から〔11〕、〔13〕から〔21〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(4)’0.5<|f3 |/fA <0.7 。
〔23〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔16〕から〔22〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(5)’0.5<SF1<0.85 。
〔24〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔17〕から〔23〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(6)’−0.66<SF2<0.6 。
〔25〕次の条件式を満足することを特徴とする上記〔18〕から〔24〕の何れかの視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
条件式(7)’−0.6<SF3<0.4 。
以上説明したように、本発明のような構成にすることにより、歪曲収差、コマ収差等の軸外の諸収差が良好に補正された見え方の良い、さらに、全長の短いコンパクトな視度調節が可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系を構成することができる。
本発明の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系の断面図と逆追跡の等価光路図である。 本発明の実施例2の視度+1m-1、0m-1、−3m-1時のレンズ断面図である。 実施例1の視度+1m-1、0m-1、−3m-1に調節時の球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を表す収差図である。 実施例2の図3と同様な収差図である。 実施例3の図3と同様な収差図である。 実施例4の図3と同様な収差図である。 実施例5の図3と同様な収差図である。 本発明のファインダー光学系を組み込んだ一眼レフレックスカメラの概略の構成を示す図である。
符号の説明
1…カバーガラス
2…第1レンズ
3…第2レンズ
4…第3レンズ
5…像の反転作用を有する複数の反射面から成る光学系(ペンタプリズム)
6…ファインダースクリーン
EP…アイポイント
Ob…一眼レフレックスカメラの対物レンズ
F …フィルム
RM…クイックリターンミラー

Claims (5)

  1. アイポイント側より順に、正の屈折力を有する第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、像の反転作用を有する複数の反射面からなる光学系とで構成され、該複数の反射面からなる光学系のアイポイント側の正又は負の屈折力を有するレンズは、前記第1レンズ、前記第2レンズ、前記第3レンズの3枚のみであり、第3レンズを固定すると共に、第1レンズと第2レンズとを一体的に光軸方向へ移動することにより視度調節可能に構成され、次の条件式を満足することを特徴とする視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
    条件式(2) 0.55<f1 /fA <0.95
    ただし、f1 :第1レンズの焦点距離、
    A :基準状態(0m-1) でのファインダー光学系全体の焦点距離、
    である。
  2. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
    条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
    ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
    である。
  3. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
    条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
    ただし、f3 :第3レンズの焦点距離、
    である。
  4. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
    条件式(3) 0.7<f2 /fA <1.3
    条件式(4) 0.5<|f3 |/fA <0.75
    ただし、f2 :第2レンズの焦点距離、
    3 :第3レンズの焦点距離、
    である。
  5. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項1の視度調節可能な一眼レフレックスカメラのファインダー光学系。
    条件式(2)’0.55<f1 /fA <0.85
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