JP3850226B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体基板に形成された配線用の溝等に金属をめっきによって充填して配線を形成するのに際し、この基板の表面に無電解めっきでシード層を形成する時の前処理を行うのに使用したり、CMP(化学的機械的研磨)を施した基板の表面を薬液で洗浄し、その後純水でリンスするといった後洗浄処理を行うのに使用される基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体チップの高速化、高集積化に伴い、半導体基板上に配線回路を形成するための金属材料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、基板の表面に設けた微細凹みの内部に銅を埋込むことによって一般に形成される。この銅配線を形成する方法としては、めっきが一般的であり、電解銅めっきで銅配線を形成する際には、例えばTaN等からなるバリア層の表面に、電解めっきの給電層としてのシード層を形成し、このシード層の表面に銅膜を成膜した後、その表面を化学的機械的研磨(CMP)により平坦に研磨するようにしている。
【0003】
ここで、例えば無電解銅めっきで基板の表面にシード層を形成する際には、その前処理として、Pdとの置換を行うためSnCl液等によるSn吸着化処理、及び無電解めっきの際の触媒となるPdを基板上に析出させるためPdCl液等による置換処理を行う必要があり、これらの各処理には、それぞれ純水によるリンス処理を伴う。また、これらの2段処理を1液のPd/Snコロイドのキャタリストで行われる場合もある。この場合も純水によるリンス処理が伴う。
【0004】
従来、これらの各処理(Sn吸着化処理またはPd置換処理)とそれに付随するリンス処理は、一般に同一の装置(1バス)で連続して行われていた。つまり、SnCl液等による活性化処理にあっては、基板の表面にSnCl液等の薬液を供給した後、これに連続して基板の表面に残った薬液を純水で洗い流し、しかる後、基板を次工程(触媒付与工程)に搬送する。PdCl液等による触媒付与処理にあっては、基板の表面にPdCl液等の薬液を供給した後、これに連続して基板の表面に残った薬液を純水で洗い流し、しかる後、基板を次工程(無電解めっき工程)に搬送するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のように、例えば無電解めっきにおける各前処置(薬液処理)とそれに伴うリンス処理等の異なる処理を同一の装置(1バス)で連続して行うと、設置スペースを削減できるものの、残液の問題でクロスコンタミネーションが発生したり、薬液が希釈化するため、薬液を効率よく回収して再使用することが困難となる。一方、廃液として処分すると、薬液の消費量が多くなって、ランニングコストが高くなるといった問題があった。
【0006】
なお、これらの薬液による処理と純水によるリンス処理等の異なる処理を別々の装置(2バス)で個別に行うことも行われているが、これでは広い設置スペースが必要となって、装置がかなり大型化してしまう。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、例えば薬液処理とそれに伴うリンス処理等の異なる処理を1つの装置(1バス)で連続して行うことができ、しかも薬液等を回収してより有効に再使用できるようにした基板処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、表面を下向きにして基板を着脱自在に保持する回転自在な基板保持部と、前記基板保持部の下方に配置され、少なくとも2種類の液体を前記基板保持部で保持した基板に向けて個別に噴射する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドの周囲に設けられた第1流路及び第2流路と、前記第1流路及び第2流路の一方を選択的に閉鎖する片流路閉鎖手段とを有し、前記第1流路及び前記第2流路は、内外に配置した内槽と外槽の該内槽の内部及び内槽と外槽に挟まれた領域にそれぞれ形成され、前記片流路閉鎖手段は、前記内槽を昇降させる内槽昇降機構と、前記噴射ヘッドの下方に配置され前記内槽の下降に伴って該内槽の上端開口部を覆う回転自在な平板状の傘体とを有することを特徴とする基板処理装置である。
【0009】
これにより、例えば第2流路を閉鎖した時には、噴射ヘッドから基板に向けて噴射された少なくとも1種の液体が第1流路内に流入し、第1流路を閉鎖した時には、噴射ヘッドから基板に向けて噴射された他の液体が第2流路内に流入するようにして、噴射ヘッドから基板に向けて噴射される少なくとも1種の液体が他の液体と混じらないようにすることができる。従って、噴射ヘッドから噴射する液体を変えることで、異なる処理を連続して行い、しかも、第1流路と第2流路を選択的に閉鎖することで、少なくとも1種の液体を他の液体から分離しこの大部分を回収して再使用することができる。
【0010】
こで、内槽と外槽は、一般的には同心状に配置されるが、外槽として角形状のものを使用し、内槽と同心状とならないように配置してもよい。
【0011】
これにより、内槽を噴射ヘッドの上方まで上昇させることで、内槽と外槽との間の領域に形成した第2流路を該内槽の周壁で閉鎖し、内槽を下降させてこの上端開口部を傘体で覆うことで、内槽の内部に形成した第1流路を傘体で閉鎖することができる。
記傘体は、回転自在に構成されていることにより、傘体の上面に滴下した液体を、この傘体の回転に伴う遠心力で外方に飛散させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記噴射ヘッドは、内部に2つの通路を有する固定軸の上端に連結され、内部に設けた2つの通路を通して2種類の液体を前記基板保持部で保持した基板に向けて個別に噴射するよう構成され、前記傘体は、前記固定軸の周囲を囲繞する回転軸に固定されていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
請求項記載の発明は、前記内槽が下降した位置にあるとき、前記傘体を回転させた状態で第1の液体による処理を、内槽が上昇した位置にあるとき、前記傘体を回転させた状態で第2の液体による処理をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1または2記載の基板処置装置である。
【0013】
請求項に記載の発明は、前記第1の液体が薬液で、第2の液体が純水であることを特徴とする請求項記載の基板処理装置である。これにより、薬液処理と該薬液を洗い流すリンス処理を連続して行う際に、噴射ヘッドから基板に向けて噴射された薬液を第2流路内に、噴射ヘッドから基板に向けて噴射された純水を第1流路内にそれぞれ流入させ、薬液が純水に混じらないようにして、薬液を純水から分離しこれを回収して再使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態の基板処理装置の全体構成の概略を示すもので、この基板処理装置10は、表面(被めっき面)Sにコンタクトホールや配線用の溝を形成し、更にTaN等からなるバリア層を形成した半導体ウエハ等の基板Wを下向き(フェースダウン)にして着脱自在に保持する基板保持部12を有している。この基板保持部12は、下方に開口した支持体14の下端に回転自在に連結されているとともに、この支持体14の上部に配置された基板回転用モータ16の回転軸16aの下端に連結されている。更に、この支持体14は、支持体昇降用モータ18の駆動に伴って昇降する昇降ロッド20の上端に連結した、水平方向に延びる昇降アーム22の自由端に連結されている。
【0015】
これにより、支持体昇降用モータ18の駆動に伴って、基板保持部12が支持体14と一体に昇降し、基板回転用モータ16の駆動に伴って、基板保持部12が基板Wを保持したまま回転するようになっている。
基板保持部12の下方に位置して、基板保持部12で保持した基板Wに向けて、この例では純水と薬液の2つの液体を個別に噴射する噴射ヘッド24が水平に配置されている。この噴射ヘッド24は、基板保持部12で保持した基板Wの直径方向のほぼ全長に亘る長さを有する棒状体で構成され、上下方向に延びる固定軸26の上端に連結されている。
【0016】
前記基板保持部12及び噴射ヘッド24の周囲を包囲して槽本体30が配置されている。この槽本体30は、基板保持部12の下方に配置された内槽32と、この内槽32と同心状に配置された外槽34とから主に構成され、内槽32の内部に第1流路36が、内槽32と外槽との間に領域に第2流路38がそれぞれ区画形成されている。
【0017】
更に、第1流路36を開いた時に第2流路38を閉鎖し、逆に第1流路36を閉鎖した時に第2流路38を開くことで、第1流路36と第2流路38の一方を選択的に閉鎖する片流路閉鎖手段が備えられている。ここで、図1は、第1流路36を開いて第2流路38を閉鎖した状態を、図2は、第1流路36を閉鎖して第2流路38を開いた状態をそれぞれ示している。
【0018】
すなわち、内槽32は、内槽昇降用モータ40の駆動に伴って昇降する昇降ロッド42の上端に連結されて昇降自在に構成され、更に、内槽32の内部の噴射ヘッド24の下方には、該内槽32の内径よりやや小さな外径を有し、中央が盛り上がった山形に屈曲させた平板状の傘体44が配置されている。そして、図1に示すように、内槽32が上昇した時には、この内槽32の上端が噴射ヘッド24のやや上方に位置して、この内槽32の周壁で内槽32と外槽34との間の第2流路38を閉鎖し、図2に示すように、内槽32が下降した時には、この内槽32の上端開口部を傘体44で覆って、この傘体44で内槽32の内部の第1流路36を閉鎖するようになっている。
【0019】
これによって、噴射ヘッド24から基板Wに向けて噴射され、基板に当たって跳ね返った液体は、内槽32が上昇した時には、内槽32の内部の第1流路36内に流入し、内槽32が下降した時には、内槽32と外槽34との間の第2流路38内に流入する。
【0020】
傘体44は、固定軸26の周囲を囲繞して上方に延びる中空の回転軸46の上端に連結され、この回転軸46の下端に固着された従動プーリ48と傘体回転用モータ50の駆動軸に固着された駆動プーリ52との間にベルト54が掛け渡されている。これによって、傘体回転用モータ50の駆動に伴って、傘体44が回転するようになっている。このように、傘体44を回転させることで、傘体44の上面に滴下した液体を、この傘体44の回転に伴う遠心力で外方に飛散させることができる。
【0021】
ここに、この例では、純水を供給する純水経路60と、薬液を供給して循環させる薬液経路62が設けられている。純水経路60は、第1流路36をその経路の一部とするもので、図1に示すように、内槽32を上昇させた状態で、噴射ヘッド24及び固定軸26の内部に設けられた純水通路24a,26a(図3参照)を通って供給された純水を噴射ヘッド24に設けられた純水噴射ノズル74a(図3参照)から基板Wに向けて噴射して基板Wに付着した薬液等を純水で洗い流し、内槽32の内部の第1流路36内に流入した純水を該内槽32の底部に設けられた排出口32aから外部に排出するようになっている。
【0022】
一方、薬液経路62は、第2流路38をその経路の一部とするもので、循環槽64及びポンプ66を備え、図2に示すように、内槽32を下降させた状態で、噴射ヘッド24及び固定軸26に設けられた薬液通路24b,26b(図3参照)を通って供給された薬液を噴射ヘッド24に設けられた薬液噴射ノズル74b(図3参照)から基板Wに向けて噴射して基板Wを薬液で処理し、内槽32と外槽34との間の第2流路38内に流入した薬液を該外槽34の底部に設けられた排出口34aから循環槽64に戻すことで、薬液を循環させるようになっている。
【0023】
図3乃至図5は、基板処理装置10の要部を拡大して示す拡大図で、基板保持部12は、内部に基板Wを収納するハウジング70を有し、このハウジング70の下端に設けた爪部70aの上面に基板を載置した状態で、この爪部70aと上下動自在な押圧板72との間で基板Wの周縁部を挟持して基板Wを保持するようになっている。
【0024】
なお、図3には、その右半分に基板保持部12を下端まで下降させた状態を、左半分に基板保持部12を上端まで上昇させた状態をそれぞれ示している。この基板保持部12の上下動は、前述のように、支持体昇降用モータ18(図1及び図2参照)の駆動によって行われる。このように、基板保持部12を昇降させ、この基板保持部12で保持した基板Wと下記の噴射ノズル74との距離を調節することで、噴射ノズル74から噴射された液体が基板Wに当たる状態(噴射ノズルから噴射される液体の方向や強さ等)を調節することができる。
【0025】
噴射ヘッド24の内部には、その軸方向のほぼ全長に亘って延び、両端を閉塞させた純水通路24aと薬液通路24bが平行に設けられている。更に、この噴射ヘッド24の上面側の幅方向に沿った中央には、純水通路24a及び薬液通路24bと互い違いに連通する複数の噴射ノズル74が軸方向に沿って直列に設けられている。これにより、噴射ノズル74は、純水を噴射する純水噴射ノズル74aと薬液を噴射する薬液噴射ノズル74bに分類され、これらの純水噴射ノズル74aと薬液噴射ノズル74bと互い違いに並ぶようになっている。
【0026】
更に、固定軸26の内部には、噴射ヘッド24の純水通路24aと薬液通路24bにそれぞれ連通し、その軸方向の全長に亘って延びる純水通路26aと薬液通路26bが平行に設けられている。この固定軸26の下端には、連結板76が固着され、この連結板76の螺着したプラグ78a,78bを介して、純水通路26a及び薬液通路26bは、前記純水経路60及び薬液経路62(図1及び図2参照)を構成するチューブ80a,80bにそれぞれ連通している。
【0027】
これにより、純水経路60を開くと、純水通路24a,26aを通過した純水が純水噴射ノズル74aから基板Wに向けて噴射され、薬液経路62を開くと、薬液通路24b,26bを通過した薬液が薬液噴射ノズル74bから基板に向けて噴射されるようになっている。
【0028】
この例にあっては、内槽32の底部に設けた排出口32aに中空体82を連結し、この中空体82の下端に螺着したプラグ78cを介して、この内部の第1流路36内の液体(純水)を純水経路60(図1及び図2参照)から外部に排出し、内槽32の底部に連結した押圧ロッド84を介して内槽32が昇降するようにしている。なお、図1及び図2に示すように、この中空体82と押圧ロッド84を一体としてもよい。また、外槽34の底部に設けた排出口34aに螺着したプラグ78dを介して、この内部の第2流路38内の液体(薬液)を薬液経路62(図1及び図2参照)を循環させるようにしている。
【0029】
次に、この基板処理装置を用いて基板に薬液による処理と純水によるリンス処理を連続して行うときの動作について説明する。
先ず基板Wを基板保持部12のハウジング70の内部に入れ、爪部70aの上に基板Wをその表面Sを下向きした状態(フェースダウン)で載置し、押圧板72を下降させて基板Wを挟持保持する。そして、必要に応じて、基板保持部12を任意の位置に昇降させ、基板保持部12を回転させて基板Wを回転させる。一方、図2に示すように、内槽32にあっては、これを下降させて、第1流路36を傘体44で閉鎖し、第2流路38を開いた状態にする。
【0030】
この状態で、傘体44を回転させながら、ポンプ66を作動させて薬液経路62を開き、薬液を薬液噴射ノズル74bから基板Wに向けて噴射して基板Wの表面Sに薬液による処理を施す。この時、薬液噴射ノズル74bから基板に向けて噴射された薬液は、第2流路38内に流入し、薬液経路62を戻り、循環槽64を経て再使用される。これにより、薬液に純水が混じることなく、しかも外部に流出することなく、薬液の大部分を効率よく回収して再使用することができる。
【0031】
そして、所定の時間に亘って薬液による処理を行った後、薬液噴射ノズル74bからの薬液の噴射を停止し、基板Wに付着した薬液の液切りを行った後、基板Wの回転を停止する。この時、傘体44の回転を継続し、所定時間経過した後にこの回転を停止する。これにより、傘体44の上面に滴下した薬液をこの回転に伴う遠心力で極力振り切りって、薬液の純水側への持ち込みを軽減し、第2流路38に飛散した薬液を循環槽64に回収する。
【0032】
次に、必要に応じて基板保持部12を任意の位置に昇降させた後、基板保持部12を回転させて基板Wを回転させる。一方、内槽32にあっては、これを上昇させ、第2流路38を内槽32の周壁で閉鎖し、第1流路36を開いた状態にする。この状態で、傘体44を回転させながら、純水経路60を開くことで、純水を純水噴射ノズル74aから基板Wに向けて噴射して基板Wの表面Sに付着した薬液を純水によって洗い流す。この時、純水噴射ノズル74aから基板Wに向けて噴射された薬液は、第1流路36内に流入し、純水経路60から外部に排出され、これによって、純水が薬液に混じることが防止される。
【0033】
そして、所定の時間に亘るリンス処理を行った後、純水噴射ノズル74aからの純水の噴射を停止し、基板Wに付着した純水の液切りを行った後、基板Wの回転を停止する。この時、傘体44は、リンス中は停止状態とし、リンス終了後に回転させ、所定時間経過後にこの回転を停止し、これにより、傘体44の上面に滴下した純水をこの回転に伴う遠心力で極力振り切って、純水が薬液に混じることを軽減する。
しかる後、前述の逆の動作でリンス処理終了後の基板Wをハウジング70の外に搬送する。
【0034】
なお、この例では、薬液による処理と純水によりリンス処理を連続して行うようにした例を示しているが、この純水の代わりに、他の薬液を使うことで、異なる薬液による処理を連続して行うようにしてもよく、この場合、前記純水の場合のように、外部に排出することなく、両薬液を回収し再使用するようにしてもよいことは勿論である。
また、第1流路と第2流路の使い方として、薬液と純水を逆にしてもよい。
【0035】
図6は、前述の基板処理装置10を無電解めっきの前処理装置に利用し、半導体ウエハ等の基板Wの表面に形成した配線用の溝やコンタクトホールに銅を埋込んで銅配線を形成するようにしためっき装置の全体構成を示す。
【0036】
このめっき装置は、矩形状のハウジング90内に配置された、ロード・アンロードユニット92a,92b、Snの吸着剤となるSnCl液等により吸着化処理を行う吸着化処理装置(前処理装置)94、SnとPdの置換のためPdCl液等により置換処理を行う置換処理装置(前処理装置)96、無電解めっき装置98、電解めっき装置100、基板Wの外周部に付着乃至成膜した不要な銅を除去し、必要に応じて基板の裏面を洗浄するベベルエッチ装置102、ベベルエッチ後の基板を洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥装置104、これらの間で基板Wの搬送を行う2基の搬送装置(搬送ロボット)106a,106b、及び仮置きステージ108a,108bを有している。ここで、前処理装置である吸着化処理装置94及び置換処理装置96は、使用する薬液が異なるだけで、前記図1乃至図5に示す基板処理装置10と同じ構成をしている。ここで、洗浄・乾燥装置104は、この例では、ペンシル・スポンジを備えたスピンドライユニットで構成されている。
【0037】
次に、上記のように構成しためっき装置による一連のめっき処理の工程について説明する。まず、ロード・アンロードユニット92aまたは92bに保持された基板Wを一方の搬送装置106aにより取り出し、仮置きステージ108aまたは108bに置く。他方の搬送装置106bは、これを吸着化処理装置94に搬送し、ここで、基板Wを回転させつつ、基板Wの表面S(図1及び図2等参照、以下同様)にSnCl等の吸着化剤等を含む薬液を供給して基板Wの表面Sの吸着化処理を行い、この薬液による処理に連続して、基板Wを回転させつつ、基板Wの表面Sに純水を供給して、基板Wに付着した薬液を純水で洗い流すリンス処置を行う。次に、基板Wを隣接する置換処理装置96に搬送し、ここで、基板Wを回転させつつ、基板Wの表面SにPdCl液等でPd置換を行い基板Wの表面Sの触媒付与処理を行い、この薬液による処理に連続して、基板Wを回転させつつ、基板Wの表面Sに純水を供給して、基板Wに付着した薬液を純水で洗い流すリンス処置を行う。
【0038】
この時、SnCl等のSn吸着化剤を含む薬液やPdCl液等の薬液は、前述のように、これに純水が混じったり、廃液と処理されることなく、その大部分が回収して再使用される。
【0039】
この過程では、Sn吸着化処理装置において、SnClからのイオンSn2+が基板Wの表面に吸着され、このイオンは、置換処理装置において酸化されてSn4+になり、逆にPd2+は還元されて金属Pdとなって基板Wの表面に析出して、次の無電解めっき工程の触媒層となる。この過程は、Pd/Snコロイドの1液キャタリストを用いて行うこともできる。なお、以上のような触媒付与工程は、この例のように、Sn吸着化処理装置とPd置換処理装置で行うこともできるが、別の装置で行ってから基板Wを移送してもよい。また、半導体基板に存在する窪み内表面の材質、状態によっては、前述のSn吸着化処理またはPd置換処理を省略できる場合がある。
【0040】
搬送装置106bは、基板Wをさらに無電解銅めっき装置98に運び、ここで所定の還元剤と所定のめっき液を用いて無電解めっき処理を行う。これによって、例えば、TaN等からなるバリア層の表面に薄い銅めっき膜を形成する。この場合、固液界面で還元剤の分解によって生じた電子が、基板表面の触媒を経由してCu2+に与えられ、金属Cuとして触媒上に析出して銅めっき膜を形成する。なお、この触媒としては、Pd以外にも、遷移金属である、Fe,Co,Ni,Cu,Ag等を用いることができる。
【0041】
次に、無電解めっき処理後の基板Wを搬送装置106bで無電解めっき装置98から取り出して電解めっき装置100に運び、ここで、基板を所定の電解めっき液に浸漬させつつ、基板と電解めっき液との間に所定のめっき電圧を印加することで、電解めっき処理を行う。これによって、基板Wの表面に形成された配線用の溝やコンタクトホールの内部に銅を充填する。
【0042】
次に、この基板を搬送装置106bで仮置きステージ108aまたは108bに置き、搬送装置106aでベベルエッチ装置102に運び、ここで、基板Wの外周部に付着乃至成膜した不要な銅を除去し、必要に応じて基板Wの裏面を洗浄する。
このベベルエッチ後の基板Wを搬送装置106aで洗浄・乾燥装置104に運び、この洗浄・乾燥装置104でペンシル・スポンジによる仕上げの洗浄とスピンドライによる乾燥を行って、ロード・アンロードユニット92aまたは92bへ戻す。基板は後にアニール装置やCMP装置に搬送される。
【0043】
なお、この例では、無電解銅めっきで銅めっき膜を成膜した例を示しているが、無電解めっきで成膜するめっき膜としては、銅の他に、ニッケル−ボロン、ニッケル−リン、コバルト−リン、ニッケル−タングステン−リン、ニッケル−コバルト−リン、コバルト−タングステン−リン等が挙げられる。
【0044】
また、無電解めっきの前処理装置として、本発明に係る基板処理装置を使用し、薬液による処理と純水によるリンス処理を、薬液を回収し再利用しつつ、連続して行うようにした例を示しているが、このような薬液による処理と純水による処理等の2種類、更にはそれ以上の処理を、少なくとも1種類の薬液を回収しつつ連続して行うようにした例に適用できることは勿論である。
【0045】
例えば、前記の例でめっきを行い、乾燥・洗浄した基板は、一般にアニール工程を経てCMP処理が施されるが、このCMP工程の前処理装置として、本発明に係る基板洗浄装置を使用し、薬液による洗浄処理と純水によるリンス処理を、薬液を回収し再利用しつつ、連続して行うようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば薬液による処理と純水による処理等の2種類の処理を、薬液に純水が混じることを防止し、薬液の大部分を回収して再使用しつつ行うことができ、これによって、薬液の無駄を省いてランニングコストを低く押さえることができる。しかも、このような2種類の処理を一つの装置(1バス)で連続して行うことで、フットプリントを極力小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基板処理装置の第2流路を選択的に閉鎖した状態の全体構成を示す概要図である。
【図2】同じく、第1流路を選択的に閉鎖した状態の全体構成を示す概要図である。
【図3】基板処理装置の要部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図4】同じく、噴射ヘッドの上面図である。
【図5】同じく、一部を示す部分断面図である。
【図6】図1乃至図5に示す基板処理装置を備えためっき処理装置の平面配置図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置
12 基板保持部
24 噴射ヘッド
24a 同、純水通路
24b 同、薬液通路
26 固定軸
26a 同、純水通路
26b 同、薬液通路
30 槽本体
32 内槽
34 外槽
36 第1流路
38 第2流路
44 傘体
46 回転軸
60 純水経路
62 薬液経路
64 循環槽
72 押圧板
74 噴射ノズル
74a 同、純水噴射ノズル
74b 同、薬液噴射ノズル
82 中空体
84 押圧ロッド
92a,92b ロード・アンロードユニット
94 Sn吸着化処理装置(無電解めっき前処理装置)
96 Pd置換処理装置(無電解めっき前処理装置)
98 無電解めっき装置
100 電解めっき装置
102 ベベルエッチ装置
104 洗浄・乾燥装置
106a,106b 搬送装置
108a,108b 仮置きステージ
W 基板

Claims (4)

  1. 表面を下向きにして基板を着脱自在に保持する回転自在な基板保持部と、
    前記基板保持部の下方に配置され、少なくとも2種類の液体を前記基板保持部で保持した基板に向けて個別に噴射する噴射ヘッドと、
    前記噴射ヘッドの周囲に設けられた第1流路及び第2流路と、
    前記第1流路及び第2流路の一方を選択的に閉鎖する片流路閉鎖手段とを有し、
    前記第1流路及び前記第2流路は、内外に配置した内槽と外槽の該内槽の内部及び内槽と外槽に挟まれた領域にそれぞれ形成され、
    前記片流路閉鎖手段は、
    前記内槽を昇降させる内槽昇降機構と、
    前記噴射ヘッドの下方に配置され前記内槽の下降に伴って該内槽の上端開口部を覆う回転自在な平板状の傘体とを有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記噴射ヘッドは、内部に2つの通路を有する固定軸の上端に連結され、内部に設けた2つの通路を通して2種類の液体を前記基板保持部で保持した基板に向けて個別に噴射するよう構成され、
    前記傘体は、前記固定軸の周囲を囲繞する回転軸に固定されていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記内槽が下降した位置にあるとき、前記傘体を回転させた状態で第1の液体による処理を、内槽が上昇した位置にあるとき、前記傘体を回転させた状態で第2の液体による処理をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1または2記載の基板処置装置。
  4. 前記第1の液体が薬液で、第2の液体が純水であることを特徴とする請求項記載の基板処理装置。
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