JP3848630B2 - フライヤー用濾過装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、天ぷらやフライと言った揚げ物を調理するフライヤーの揚げ油を濾過して、この揚げ油中の揚げ滓等を除去するフライヤー用濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フライヤーの調理油槽内の揚げ油中には、揚げ物の調理に起因した揚げ滓(かす)や揚げ油が変質した油滓と言った濾滓(異物)が発生するため、揚げ調理中に、これらの濾滓を濾過装置によって連続的に除去する必要がある。
【0003】
このため、フライヤーの調理油槽中の揚げ油は、ポンプを介して濾過装置内に導かれ、この濾過装置を通して濾滓が除去された後、再び調理油槽に循環するように戻される。そして、濾過装置内の濾滓が付着した濾過材(フィルター)は、フライヤーによる揚げ物作業の終了後、濾滓とともに取り出され、例えば、新たなものと取り替えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の濾過装置では、濾過材を収容した濾過槽内が揚げ油で満たされ、この濾過槽にポンプによる押し込み圧(正圧)又は吸引圧(負圧)がかけられるため、濾過槽をこのような圧力に耐える構造にする必要があった。このため、このような濾過装置では、濾過槽を曲面状に形成したり肉厚に形成する必要が有り、装置の大型化やコスト高を招いてしまうという問題があった。また、このような濾過装置では、濾過槽に設けた、濾過材を取り出す蓋の開閉構造も堅固なものとなるため、蓋の開閉に手間と時間がかかり、濾過材の取り替え作業等も容易でないという問題があった。
【0005】
この発明は、以上の点に鑑み、濾過槽に揚げ油搬送用の特別な圧力をかけることがなく、低コストで使い勝手のよいフライヤー用濾過装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、揚げ物の調理に用いられるフライヤーの調理油槽から引き出されて、この調理油槽内に循環するように戻される揚げ油を濾過して、この揚げ油中の揚げ滓等を除去するフライヤー用濾過装置において、上部が調理油槽の調理用油面レベルより高い位置にくるように位置決めされるとともに、内部に引き込まれた揚げ油が、ポンプによって調理油槽側に引き出される濾過槽と、この濾過槽内に取り出し可能に設置され、揚げ油を濾過するための濾過材が取り付けられているフィルターカセットとを有しているとともに濾過槽には、上面側に大気解放用の孔が設けられており、かつ、濾過槽には、内部に設置されたフィルターカセットの濾過材上方に、この濾過材を揚げ油から上方に露出させることなく、調理油槽内の揚げ油をヘッド差によりポンプによる吸引量に見合う量だけ引き込むためのヘッド差付与空間が形成されていることである。
【0007】
この発明では、濾過槽を、上部が調理油槽内の調理用油面レベルより高い位置にくるように位置決めしているので、調理油槽内の揚げ油を、ヘッド差により濾過槽内に引き込んだ場合でも、濾過槽内の揚げ油がオーバーフローしてしまうことはないとともに、濾過槽内の、フィルターカセットの濾過材の上方部分に、ヘッド差付与空間を形成しているので、調理油槽内の揚げ油を、ヘッド差によってポンプによる吸引量に見合う量だけ濾過槽内に引き込んだ場合でも、フィルターカセットの濾過材が油面レベルの下降によって揚げ油上から突き出して露出してしまうことはない。したがって、この発明では、濾過槽の上面側に大気解放用の孔を設けることにより、濾過槽に揚げ油の搬送用圧力(押し込み圧や吸引圧)をかけることなく、この濾過槽にヘッド差で揚げ油を供給するようにし、濾過槽を圧力容器でなく大気開放容器として使用する場合でも、揚げ油の濾過を充分に行うことができる。
【0008】
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、濾過槽には、上面側にフィルターカセット取り出し用の開閉蓋が設けられているとともに、下面側に内部の揚げ油をポンプによって調理油槽側に引き出すための吸引部が設けられており、フィルターカセットには、これを上方から濾過槽内に取り出し自在に設置した場合に、この濾過槽の吸引部と着脱自在に連結されるとともに、濾過材を通過して内部に移動した揚げ油の抜き出しを行う抜き出し部が設けられていることことである。
【0009】
この発明の請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の場合において、フィルターカセットには、近接して対向する一対の起立面に濾過材が取り付けられるとともに、この起立面の縁部間をつなぐ外周部の下部に、抜き出し部が設けられていることことである。
【0010】
この発明の請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の場合において、濾過槽が、フィルターカセットを一台だけ設置するように形成されていることである。
【0011】
この発明の請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明の場合において、濾過材を互いに対面させた状態で、フィルターカセットを複数横並びに設置できるように、濾過槽には吸引部が複数設けられていることことである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図4乃至図6は、この発明の一実施の形態に係る濾過装置1を示している。
【0013】
濾過装置1は、例えば、揚げ油Gを80リッター/分だけ処理でき、大きさは、図5及び図6で示されるように、高さhが880mm、左右幅wが920mm、架台Kや配管ユニット30(後述)を除いた前後幅tが150mmのものである。なお、揚げ油Gに触れる部分はすべてステンレス材により形成されている。
【0014】
この濾過装置1は、図4〜図6で示されるように、フライヤー2(図1参照)の揚げ油Gが引き込まれる、架台Kによって所定高さまで持ち上げらた濾過槽10内に、濾過材Qによって揚げ油G中の揚げ滓等を濾過して除去するフィルターカセット20が取り出し自在に設置されたものであり、かつ、濾過槽10の下方側等に所定の配管ユニット30を備えたものである。
【0015】
濾過槽10は、図2で示されるように、上面全体に開口11aが形成された、前後に薄い箱状の本体部11と、本体部11の開口11aを覆う開閉蓋12と、本体部11に取り付けられる、吸引部13、供給部14、沈殿物除去部16、カセット支持部15、及び振れ止め部17とから構成されている。
【0016】
開閉蓋12は、本体部11の開口11aを覆うように、本体部11の上端に開閉自在に載置されるものであり、上面側に把手12aが設けられているとともに、下面側に本体部11の内面に嵌り込む突起12bが形成されている。なお、この開閉蓋12には、空気吸引用の小孔(図示せず)が形成されている。
【0017】
吸引部13は、本体部11の下面部11bを上下に貫通して突き出した管状のものの内面に、シール材であるオーリング13aが取り付けられたものであり、本体部11内の揚げ油Gを外部に排出するとともに、フィルターカセット20の下面の一端側を支持する働きを有している。
【0018】
供給部14は、濾過槽10に揚げ油Gを供給するためのノズルであり、本体部11の左側の細幅側面部11cの下部側に取り付けられている。カセット支持部15は、本体部11の下面部11b上に取り付けられ、フィルターカセット20の下面の他端側を支持して、吸引部13とともにフィルターカセット20を水平に保つものである。
【0019】
沈殿物除去部16は、本体部11内に沈殿した揚げ油G中の揚げ滓等を除去するためのものであり、本体部11の右側の細幅側面部11c下部に設けられている。この沈殿物除去部16は、本体部11の下面部11bに、これを凹ますように設けられるカットパイプ16aと、このカットパイプ16aの外端に着脱容易に取り付けられる蓋16bとから構成されている。振れ止め部17は、フィルターカセット20の上部が左右に振れるのを防止するためのものであり、本体部11の前後の広幅側面部11d,11dの、左右の細幅側面部11c,11cに寄った位置に、上下方向に一定の隙間Cを有するように取り付けられる板状部材から形成されている。
【0020】
フィルターカセット20は、図2で示されるように、濾過材Qが前後の両面に着脱容易に取り付けられている板状のものであり、図3で示されるように、略矩形状をした一対の薄い濾過材Q,Qと、小幅の矩形状枠体21aの前後の開口面側に、濾過材Qを押し当てるための金網部21b,21bが設けられ、この金網部21bの外面が起立面Sとなるように立てた状態で用いられるカセット本体21と、カセット本体21の枠体21aの左右の下端に設けられた支持片21c,21cに回動自在に取り付けられ、カセット本体21の外周部周りを覆う閉位置と、カセット本体21から離間する開位置とに回動可能な一対の濾過材支持枠22,22と、閉位置にある濾過材支持枠22,22の上部を濾過材Q、Qとともにカセット本体21の上部側に加圧固定する凹状の加圧部材23とから構成されている。
【0021】
カセット本体21には、枠体21aの下部に、濾過材Qと金網部21bを通過した揚げ油Gを、外部に排出するための管状の抜き出し部21dが設けられているとともに、枠体21aの上部に持ち上げ用のパイプ把手21eが設けられ、かつ、枠体21aの左右部に、濾過槽10の振れ止め部17,17に差し込まれる位置決め片21f,21fが設けられている。なお、抜き出し部21dは、フィルターカセット20が濾過槽10内に設置された場合に、濾過槽10の吸引部13内に差し込まれる。
【0022】
濾過材支持枠22は、カセット本体21の枠体21aの上下面及び左右面外方に近接する起立部22aと、枠体21aの前後面外方に近接する平面部22bとから形成されていて、カセット本体21の起立面S上に置かれた濾過材Qを、この起立面Sに密着させる働きを有している。
【0023】
加圧部材23は、端部がやや外方に開くように、断面がコの字形に形成されていて、カセット本体21のパイプ把手21eに沿って上下に移動できるように、孔部にパイプ把手21eが差し込まれているとともに、パイプ把手21e下方の上面側に、このパイプ把手21eに沿った操作把手23aが設けられている。この加圧部材23は、閉位置にあって、濾過材Q,Qをカセット本体21側に挟み付けている濾過材支持枠22,22を、弾性力によりカセット本体21側に挟み付けて、これらの濾過材Q,Qをカセット本体21側に加圧固定する働きを有すとともに、操作把手23aをカセット本体21のパイプ把手21e側に引くことにより、これがカセット本体21や濾過材支持枠22,22から外れ、濾過材支持枠22,22を開位置に回動できるようにして、カセット本体21側から濾過材Q,Qを取り出せるようにする働きを有する。
【0024】
濾過材Qは、数ミリ厚さに形成されたフェルト状のものであり、揚げ滓等が一定量以上付着した場合には新たなものと取り替えられる。濾過材Qの上左隅には、表裏を間違えず、これをカセット本体21側に取り付けるためのカット部Q1が形成されている。
【0025】
配管ユニット30は、濾過装置1をフライヤー2側から切り離して、そのメンテナンス等を行うためのものであり、図4〜図6で示されるように、濾過槽10の吸引部13及び供給部14にそれぞれ取り付けられる出口バルブ31及び入口バルブ32と、出口バルブ31からフライヤー2の出口配管44(図1参照)につなげるための出口管33と、出口管33と濾過槽10の沈殿物除去部16間をつなぐバイパス管34と、このバイパス管34中に設けられた仕切バルブ35と、バイパス管34を通って濾過槽10内を大気に連通させるドレンバルブ36と、出口管33内の圧力(真空圧)を計測する真空計37と、真空計37を出口管33につなぐ連結管38とから構成されている。
【0026】
なお、配管ユニット30は、濾過槽10の側面側に取り付けられる入口バルブ32や真空計37等を除いて、できるだけ外方に突出しないように、濾過槽10の真下に配置されている。
【0027】
つぎに、濾過装置1とフライヤー2との関係について図1を参照しつつ説明する。フライヤー2は、食材を揚げ油Gで揚げて調理し、天ぷらやフライといった揚げ物Aをつくるものであり、揚げ油Gが満たされた調理油槽40と、調理油槽40内の揚げ油Gを加熱する加熱部41と、調理油槽40内の揚げ物Aを搬送するコンベア42と、濾過装置1の入口バルブ32と調理油槽40とを連結する入口配管43と、濾過装置1の出口管33と調理油槽40とを連結する出口配管44と、濾過装置1内の揚げ油Gを調理油槽40へ搬送する吸引ポンプ45とを有している。
【0028】
濾過装置1は、フライヤー2の調理油槽40側方に設置されるが、その濾過槽10が、架台Kによって、その上部がフライヤー2の調理油槽40の調理用の油面レベルL1より高い位置にくるように位置決めされる。また、濾過装置1には、調理油槽40から濾過槽10への揚げ油Gの供給が、吸引ポンプ45による吸引量に見合う量だけヘッド差Hにより不都合なくできるように、濾過槽10内の、フィルターカセット20の濾過材Qの上方部分に、ヘッド差Hにより下降した油面レベルL2が濾過材Qに達するのを防止するヘッド差付与空間Vが設けられている。この場合、揚げ油Gの流れ抵抗を小さくして、ヘッド差Hを小さく抑えるために、入口配管43等には大きめのサイズのものが使用されている。
【0029】
つぎに、濾過装置1の取り扱い方法及び作用について説明する。
まず、新たな濾過材Qが取り付けられているフィルターカセット20を濾過槽10内に設置する。これは、位置決め片21f,21fが振れ止め部17,17の隙間C,Cに差し込まれるように、フィルターカセット20を濾過槽10内に差し込みつつ、このィルターカセット20の抜き出し部21dを濾過槽10の吸引部13のオーリング13aの位置まで差し込むとともに、このフィルターカセット20の底面を濾過槽10の支持部15上に載置することによりなされる。つづいて、濾過槽10の開閉蓋12を閉じた後、入口バルブ32や出口バルブ31を開け、濾過槽10の油面レベルが調理油槽40の調理用油面レベルL1と等しくなるまで、フライヤー2の調理油槽40内の揚げ油Gをヘッド差による連通現象によって濾過槽10内に引き込む。
【0030】
つぎに、吸引ポンプ45を作動させ、濾過槽10内の揚げ油Gを調理油槽40側へ吸引し、揚げ油Gを濾過装置1を経由するように循環させる。この場合、濾過槽10内の揚げ油Gの油面レベルL2は、揚げ油Gを調理油槽40からヘッド差Hにより供給できる分だけ下降するが、これが濾過材Qまで達することはない。そして、濾過槽10内の揚げ油Gは、両サイドの濾過材Qと金網部21bを通って、この濾過材Q,Qにより揚げ滓等が濾過されつつ、フィルターカセット20内に移動し、抜き出し部21dを通って、濾過槽10の吸引部13から、出口バルブ31、出口管33、出口配管44、吸引ポンプ45を経由して、調理油槽40内に戻される。
【0031】
フライヤー2による揚げ物Aの調理が終了するか、又は、真空計37が所定値以下の負圧を示した場合は、濾過装置1の運転を停止し、濾過材Qの取り替えや濾過槽10内の清掃を行う。このためには、まず、入口バルブ32を閉じて、濾過槽10内への揚げ油Gの供給を停止するとともに、例えば、吸引ポンプ45によって、濾過槽10内の揚げ油Gを調理油槽40側へ引き出す。濾過槽10内の揚げ油Gがほぼなくなると、出口バルブ31を閉じるとともに、ドレンバルブ36を開けて濾過槽10から揚げ油Gを抜いた後、開閉蓋12を開けて、濾過槽10内からフィルターカセット20を取り出す。
【0032】
フィルターカセット20は、操作把手23aをパイプ把手21e側に引くことにより、加圧部材23がカセット本体21側から離間して外れ、濾過材支持枠22,22が開閉自在な状態になるため、濾過材支持枠22を開けて、濾滓が付着した濾過材Qを新たなものに取り替える。つづいて、濾過材支持枠22を閉じるとともに、加圧部材23をカセット本体21側に嵌め込んで、濾過材Qをカセット本体21側に固定する。また、濾過槽10は、沈殿物除去部16の蓋16bを開けることにより、内部の清掃がなされる。
【0033】
そして、フィルターカセット20を濾過槽10内に設置すれば、再び濾過装置1の運転ができるようになる。なお、濾過材Qの取り替えは、フライヤー2による揚げ作業の終了毎に行う必要はなく、真空計37の圧力が一定値以内になった場合にのみ行ってもよい。
【0034】
以上のように、この濾過装置1では、濾過槽10を、上部が調理油槽40内の油面レベルL1より高い位置にくるように位置決めしているので、調理油槽40内の揚げ油Gを、ヘッド差による連通現象により濾過槽10側に引き込んだ場合でも、濾過槽10内の揚げ油Gがオーバーフローしてしまうことはない。また、この濾過装置1では、濾過槽10内の、フィルターカセット20の濾過材Qの上方部分に、ヘッド差付与空間Vを形成しているので、調理油槽40内の揚げ油Gを、ヘッド差Hによって吸引ポンプ45による吸引量に見合う量だけ濾過槽10に引き込んだ場合でも、フィルターカセット20の濾過材Qが揚げ油G上方に露出してしまうことはない。したがって、この濾過装置1では、濾過槽10内に揚げ油Gの搬送用圧力(吸引圧)をかけず、濾過槽10を圧力容器でなく大気開放容器として使用する場合でも、揚げ油Gの濾過を充分に行うことができる。
【0035】
すなわち、この濾過装置1では、濾過槽10を大気開放容器として設計することができ、この濾過槽10の本体部11を圧力に耐える曲面状に形成する必要がないとともに、この本体部11の各面を平面状に形成しても、板厚を大きくする必要はなく、濾過槽10の低コスト化、軽量化、小型化を図ることができる。また、この濾過装置1では、濾過槽10の開閉蓋12の開閉が容易となって、濾過材Qの取り替えや、濾過槽10の清掃作業の容易化も達成できる。
【0036】
なお、この濾過装置1では、供給部14の揚げ油Gの流路サイズや入り口バルブ32のサイズを通常より大きくするとともに、フライヤー2の入口配管43のサイズを通常より大きくしているので、揚げ油引き込み用のヘッド差Hが小さく抑えられ、その分、濾過槽10の小型化が図られている。
【0037】
また、この濾過装置1では、フィルターカセット20の下部に、これを上方から取り出し自在な状態で濾過槽10内に設置した場合に、濾過槽10の吸引部13に着脱自在な状態で連結される抜き出し部21dを設け、かつ、フィルターカセット20上方の濾過槽10の上部に開閉蓋12を設けているので、開閉蓋12を開けることにより、フィルターカセット20を、簡単に、濾過槽10からの取り出したり、これを濾過槽10に設置することができ、使い勝手の向上が図られている。
【0038】
さらに、この濾過装置1では、フィルターカセット20を薄い板状に形成し、これを立てた状態で濾過槽10内に設置するようにしているので、濾過槽10を、上下には長いが幅方向には短い形状に形成することができ、この濾過装置1をフライヤー2横の小さいエリアに、揚げ物作業の邪魔にならないように設置することができる。
【0039】
また、この濾過装置1では、フィルターカセット20を板状に形成しているので、このフィルターカセット20の取り扱いの容易化を図ることができる。
【0040】
なお、架台Kに、上下移動手段を設け、フライヤー2の所定の上下位置に、濾過装置1を容易に位置決めできるようにしてもよい。
【0041】
また、図7で示されるように、濾過装置1に複数のフィルターカセット20・・を備えるようにした場合でも、濾過槽10の大気開放容器化と装置の使い勝手の向上を図ることができる。この濾過装置1では、上部に開閉蓋12とヘッド差付与空間Vを有する濾過槽10に所定ピッチPで複数の吸引部13・・を設け、これらをヘッダー17でつなぐとともに、この濾過槽10内に、フィルターカセット20を、抜き出し部21dを吸引部13に連結させつつ、濾過材Qを対面させるように横並びに設置する。
【0042】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の発明によれば、濾過槽を大気開放容器として設計することができ、装置の低コスト化や小型軽量化を達成できるとともに、濾過槽の開閉構造も簡単なものとなり、装置の使い勝手の向上を図ることができる。
【0043】
この発明の請求項2記載の発明によれば、開閉蓋を開けることにより、簡単に、フィルターカセットを濾過槽からの取り出したり、これを濾過槽に設置することができ、濾過材の取り替え作業の容易化を図ることができるとともに、その分、濾過槽内の清掃作業の容易化も図ることができる。
【0044】
この発明の請求項3記載の発明によれば、フィルターカセットを板状に形成することができるので、フィルターカセットの取り扱いの容易化を図ることができる。
【0045】
この発明の請求項4記載の発明によれば、濾過装置の小幅化を達成できるので、濾過装置を邪魔にならないようにフライヤーに沿って設置することができ、フライヤー周りを作業しやすくすっきりさせることができる。
【0046】
この発明の請求項5記載の発明によれば、フィルターカセットの取り扱いの容易化を図った状態で、簡単に装置の大型化(濾過面積の拡大)を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フライヤー周りに設置された、この発明の一実施の形態に係る濾過装置の機能説明図である。
【図2】濾過装置の濾過槽とフィルターカセットの外観斜視図である。
【図3】フィルターカセットの分解斜視図である。
【図4】濾過装置の正面図である。
【図5】濾過装置の側面図である。
【図6】濾過装置の平面図である。
【図7】この発明の変更実施形態に係る濾過装置の濾過槽やフィルターカセットを示す断面図である。
【符号の説明】
1 濾過装置
2 フライヤー
10 濾過槽
12 開閉扉
13 吸引部
20 フィルターカセット
21a 枠体(外周部)
21d 抜き出し部
40 調理油槽
44 吸引ポンプ(ポンプ)
G 揚げ油
H ヘッド差
L1 調理用油面レベル
S 起立面
V ヘッド差付与空間

Claims (5)

  1. 揚げ物の調理に用いられるフライヤーの調理油槽から引き出されて、この調理油槽内に循環するように戻される揚げ油を濾過して、この揚げ油中の揚げ滓等を除去するフライヤー用濾過装置において、
    上部が前記調理油槽の調理用油面レベルより高い位置にくるように位置決めされるとともに、内部に引き込まれた前記揚げ油が、ポンプによって前記調理油槽側に引き出される濾過槽と、この濾過槽内に取り出し可能に設置され、前記揚げ油を濾過するための濾過材が取り付けられているフィルターカセットとを有しているとともに
    前記濾過槽には、上面側に大気解放用の孔が設けられており、
    かつ、前記濾過槽には、内部に設置された前記フィルターカセットの前記濾過材上方に、この濾過材を前記揚げ油から上方に露出させることなく、前記調理油槽内の前記揚げ油をヘッド差により前記ポンプによる吸引量に見合う量だけ引き込むためのヘッド差付与空間が形成されていることを特徴とするフライヤー用濾過装置。
  2. 前記濾過槽には、上面側に前記フィルータカセット取り出し用の開閉蓋が設けられているとともに、下面側に内部の前記揚げ油を前記ポンプによって前記調理油槽側に引き出すための吸引部が設けられており、
    前記フィルターカセットには、これを上方から前記濾過槽内に取り出し自在に設置した場合に、この濾過槽の前記吸引部と着脱自在に連結されるとともに、前記濾過材を通過して内部に移動した前記揚げ油の抜き出しを行う抜き出し部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のフライヤー用濾過装置。
  3. 前記フィルターカセットには、近接して対向する一対の起立面に前記濾過材が取り付けられるとともに、この起立面の縁部間をつなぐ外周部の下部に、前記抜き出し部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のフライヤー用濾過装置。
  4. 前記濾過槽が、前記フィルターカセットを一台だけ設置するように形成されていることを特徴とする請求項3記載のフライヤー用濾過装置。
  5. 前記濾過材を互いに対面させた状態で、前記フィルターカセットを複数横並びに設置できるように、前記濾過槽には前記吸引部が複数設けられていることを特徴とする請求項3記載のフライヤー用濾過装置。
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