JP3848345B2 - パイル内セメント抜取用具 - Google Patents

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本発明は建造物の基礎として地中に埋設されるコンクリートパイル内に予め取付けておくことにより該コンクリートパイルの上部に杭頭補強筋を入れるための空間を簡単に形成できるようにするパイル内セメント抜取用具に関するものである。
中空のコンクリートパイルの上部に円筒形の紙筒を予め取付けておき、該コンクリートパイルを回転埋設杭打ち工法(セメントミルク回転埋設工法)により地中に埋設し、セメント養生後に該紙筒を堀削重機で吊り上げてコンクリートパイル内から抜脱することによりコンクリートパイルの上部に杭頭補強筋を入れるための空間を形成する方法は周知のとおりである。
また、下記特許文献1〜3に記載されたパイル内セメント抜取用具では、紙筒の外周面を気泡入りプラスチックフイルムおよびブルーシートと称されるポリエチレンシート等のより包むことにより、セメントの養生時の膨張が該プラスチックフイルム等により吸収され紙筒を変形させないと共に、紙筒を吊り上げる時に該プラスチックフイルムやポリエチレンシートが下縁部より内側にめくり上げられる如くに剥離することで紙筒を容易に抜脱できるようにしている。
実開平3−16664号公報 特公平7−30546号公報 特公平7−30548号公報
しかしながら上記手法にて使用されたプラスチックフイルムやポリエチレンシートは、多量の産業廃棄物となり、その処理が容易でないという問題があった。
また、周知のようにコンクリートパイルは遠心法により成形されることから外径は正確に成形されるものの内径は製品ごとに大きな隔たりがあるものであった。このため、上記パイル内セメント抜取用具は、常に余裕をもって挿入できるようにするべく、コンクリートパイルの内径に対して外径が十分に小さいもの現場に搬入し使用せざるを得ないものであった。しかしながら内外の寸法差のために製品によっては大きな隙間ができ、その隙間にもソイルセメントが侵入するため、この抜取用具を抜き取った後のコンクリートパイルの内面にそのセメント硬化物が厚い層状に付着する状態となることが多い。こうなると、杭頭補強筋との接合強度を維持するべく、そのセメント硬化物を削岩機等によって剥ぎ取る作業が必要となり、騒音の問題や労力が掛かるという問題が生じていた。
そこで本発明は、上記のようなセメント剥ぎ取り作業を要さず、かつまた使用後の廃棄物を少なくできるなど、画期的なパイル内セメント抜取用具を提供しようとするものである。
そのために本発明の請求項1に記載したパイル内セメント抜取用具は、厚紙製の紙筒の下端部に下方に向けて漸次拡径した円錐筒形のガイドフィンを外径が拡縮可能なるように弾性状に設けてなることを特徴とする。
これによって、セメントが紙筒の外周とコンクリートパイル内面との隙間に侵入することなく、セメント剥ぎ取り作業を要しなくなる。
また、請求項2に記載の発明は上記パイル内セメント抜取用具において、紙筒の上端部に上方に向けて漸次拡径した円錐筒形のガイドフィンを外径が拡縮可能なるように弾性状に設けてなることを特徴とする。
このガイドフィンにより上部から土砂が紙筒の外周とコンクリートパイル内面との隙間に入るのが阻止される。
また、請求項3に記載の発明は上記パイル内セメント抜取用具において、紙筒内に突出する内向鍔部をガイドフィンに形成したことを特徴とする。
引き上げ時に紙筒内のセメントがこの内向鍔部の部分で離間するのを容易にする。
また、請求項4に記載の発明は上記パイル内セメント抜取用具において、ガイドフィンにはスリットが形成されていることを特徴とする。
ガイドフィンの拡縮性を向上させ、ガイドフィンの先端を弾性によりコンクリートパイルの内面に確実に当接させる。
また、請求項5に記載の発明は上記パイル内セメント抜取用具において、紙筒に補強枠を設けるとともに、該補強枠の上端部に吊上用の係合片を設けたことを特徴とする。
紙筒が吊上によりコンクリートパイル内から引き上げられるようにする。
また、請求項6に記載の発明は上記パイル内セメント抜取用具において、コンクリートパイル内に挿入するに際してガイドフィンを一時的に縮径させる手段を備えたことを特徴とする。
パイル内セメント抜取用具のコンクリートパイル内への挿入が簡単にできるようにする。
セメント剥ぎ取り作業を要しないので、労力が大幅に軽減される。また、従来のようなプラスチックフイルムやポリエチレンシート等の資材が不要であるので、コストが軽減されるとともに廃棄物も少なくなる利点がある。
図1は本発明に係るパイル内セメント抜取用具の外観斜視図、図2は縦断面図である。図中、1は厚紙により円筒形に形成された紙筒、2は該紙筒に取着された補強枠、3は該紙筒1の下端部に下方に向けて漸次拡径した円錐筒形を呈するように設けられた下側のガイドフィン、4は該紙筒1の上端部に上方に向けて漸次拡径した円錐筒形を呈するように設けられた上側のガイドフィンである。
補強枠2は一対の鉄製のフラットバー5を該紙筒1の外面にネジ6により止着するとともに、該フラットバーの下端を該紙筒内に折り曲げて突出させ、その突出部分に環状の鉄筋9を溶接している。そして該フラットバーの上端部に逆U字状の係合片7を溶接により固着し、該係合片に棒状の鉄筋8が貫挿される。
図3はガイドフィン3およびガイドフィン4を形成するため、弾性を有するポリプロピレン樹脂により略1/4円錐筒形に形成されたフィン部材10を示す。該フィン部材10には環状取付部11と内向鍔部12が一体に形成されているとともに、前記フラットバー5を貫挿するための透孔13が該環状取付部11の外側に形成されたものである。また、1/4円錐筒形部分にスリット14を形成することにより該円錐筒形部分が一層弾性的に拡縮し得るようにしている。そして、該フィン部材10はネジ15により紙筒1の下端部および上端部の円周に沿って夫々4個止着することにより円錐筒形を呈し、その外径が弾性的に拡縮可能なるように構成される。
このように構成したパイル内セメント抜取用具は、下側のガイドフィン3の外径を一時的に少し窄め(縮径し)た状態とすることでコンクリートパイル16内に容易に挿入することができる。図4はその縮径のための用具18の一例を示すもので、一端に把手部20および係合部21が形成された棒状体22の先端に一定長の8本のワイヤ23が放射状に設けられ、該各ワイヤの先端には挟着片24が設けられている。この縮径のための用具は、使用に際して紙筒1内にその上部側開口から挿入し、各挟着片24をガイドフィン3の各フィン部材の先端に係止し、その状態で該棒状体22を引っ張り、図5に示したように係合部21を前記鉄筋8に引っ掛ける。これにより各フィン部材が内向きに引っ張られ縮径することができるので、同図に示したようにコンクリートパイル16内に抵抗なく挿入することができる。そして挿入できたところで係合部21を前記鉄筋8から外して該棒状体22を内方に押すことにより各挟着片24が各フィン部材の先端から外れ、各フィン部材の弾性により該ガイドフィン3の外径が元に復元することから該各フィン部材の先端を該コンクリートパイルの内面に隙間なく弾性的に当接させることができる。なお、上側のガイドフィン4は上方に向けて漸次拡径した形状であることから挿入時に自然と縮径し、弾性復元により該コンクリートパイルの内面に隙間なく当接する。また、上記鉄筋8はコンクリートパイル16の上端面に溶接または針金等を使用して取付けしておく。
そして該コンクリートパイル16を未硬化のソイルセメントを充満させた地中堀削孔中に挿入埋設する。このとき、図6に示したように、該セメント17は該コンクリートパイル内を上昇し紙筒1内にも入るが、該セメント17は下側のガイドフィン3に阻まれ該紙筒1の外周とコンクリートパイル内面との隙間19に侵入することがない。また、上側のガイドフィン4は、該隙間19に上部から土砂が入るのを阻止する。
そしてセメント17が養生した後、鉄筋8をコンクリートパイル16から離脱させ、該鉄筋8を堀削重機で吊り上げる。そうすると補強枠2を介して紙筒1が引き上げられ、紙筒1内のセメントが下側のガイドフィン3の前記内向鍔部12の部分で離間し、補強枠2およびガイドフィン4とともに該紙筒1内のセメントをコンクリートパイル内から引き上げることができる。(図7に示す)。なお、そのとき下側のガイドフィン3は紙筒1から外れコンクリートパイル内に残ることとなるが、ガイドフィン3はポリプロピレン等の樹脂により成形されているので、コンクリートパイル内に残っても腐敗,減容等することなく、これによって強度を損なうおそれはない。また、引き上げられた補強枠2,ガイドフィン4,紙筒1等はセメントと分別して廃棄される。
このように、本発明のパイル内セメント抜取用具では、下方に向けて漸次拡径した円錐筒形のガイドフィン3を設けたことにより、セメントが隙間19に侵入しないようにしたので、コンクリートパイルの内面にセメント硬化物が付着することなく、これを剥ぎ取る作業は不要となる。なお、前記透孔13やスリット14、或いは各フィン部材10の間隙等からセメントが隙間19に侵入しないようにするため、これらの透孔等を予め例えばビニルテープを貼って塞いでおくのがよい。
また、ガイドフィンの外径を一時的に縮径させる手段としてはこの実施例に説明した用具の他、例えば各フィン部材の内側に一連の紐を通し得る孔が開設された耳片を一体に形成しておき、該紐を引っ張ることで各フィン部材が内側に撓んで外径が縮径し、紐を切れば弾性により外径が復元するようにしてもよい。また、小径のコンクリートパイルであれば必ずしもこのような用具,手段を必要とすることなく、手作業により縮径することも可能である。
本発明の実施例を示すパイル内セメント抜取用具の斜視図。 図1のパイル内セメント抜取用具の縦断面図。 本発明の実施例を示すパイル内セメント抜取用具のフィン部材の斜視図。 本発明の実施例を示すパイル内セメント抜取用具のガイドフィンの外径を縮径するための用具の側面図。 図4の用具の使用状態を示したコンクリートパイルの縦断面図。 本発明の実施例を示すパイル内セメント抜取用具の使用状態を示したコンクリートパイルの縦断面図。 本発明の実施例を示すパイル内セメント抜取用具を引き上げたときのコンクリートパイルの縦断面図。
符号の説明
1 紙筒
2 補強枠
3 下側のガイドフィン
4 上側のガイドフィン
7 係合片
8 鉄筋
10 フィン部材
11 環状取付部
12 内向鍔部
14 スリット
15 ネジ
16 コンクリートパイル
17 ソイルセメント
18 縮径のための用具
19 隙間

Claims (6)

  1. 厚紙製の紙筒の下端部に下方に向けて漸次拡径した円錐筒形のガイドフィンを外径が拡縮可能なるように弾性状に設けてなることを特徴としたパイル内セメント抜取用具。
  2. 紙筒の上端部に上方に向けて漸次拡径した円錐筒形のガイドフィンを外径が拡縮可能なるように弾性状に設けてなることを特徴とした請求項1に記載のパイル内セメント抜取用具。
  3. 紙筒内に突出する内向鍔部をガイドフィンに形成した請求項1または2に記載のパイル内セメント抜取用具。
  4. ガイドフィンにはスリットが形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のパイル内セメント抜取用具。
  5. 紙筒に補強枠を設けるとともに、該補強枠の上端部に吊上用の係合片を設けた請求項1〜4のいずれかに記載のパイル内セメント抜取用具。
  6. コンクリートパイル内に挿入するに際してガイドフィンを一時的に縮径させる手段を備えた請求項1〜5のいずれかに記載のパイル内セメント抜取用具。
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