JP3848343B2 - 段ボール紙及び段ボール紙の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、波形に形成された一対の波形シートを一方の頂部が他方の谷底に入り込んで接合したものを平板状の平板シートに挟んで構成される段ボール紙及びこの段ボール紙を製造する段ボール紙の製造方法に関する。
従来、この種の段ボール紙としては、例えば、特許文献1(特表平10−505032号公報)に記載のものが知られている。
図6に示すように、この段ボール紙は、波形に形成された一対の波形シートWa,Wbを備え、一方の波形シートWaの頂部tが他方の波形シートWbの谷底sに入り込んで接合され、他方の波形シートWbの頂部tが一方の波形シートWaの谷底sに入り込んで接合され、接合された一対の波形シートWa,Wbの各谷底sの両外側に平板状の平板シートFa,Fbが接着されて構成されている。波形シートWa,Wb同士は、全面に亘って重ねられ、全面同士が密着している。
特表平10−505032号公報
ところで、上記従来の段ボール紙にあっては、一対の波形シートWa,Wb全体が密着して2重になっているので、波形シートWa,Wb自身の強度が高まるが、反面、波形シートWa,Wbの弾性が失われて波形シートWa,Wbのクッション性が低くなるという問題があった。また、平板シートFa,Fbの外側からの力に対して谷底sに力の受けが集中するので、平板シートFa,Fbの谷底間1が凹み易く、凹みが生じると、平板シートFa,Fbの波形シートWa,Wbの谷底sに対応する部分がスジ2になって浮かび上がり、平板シートFa,Fbの表面が凸凹になってしまう。特に、波形シートWa,Wbは、正弦波状に形成されているので、波形シートWa,Wbの谷底sの外側と平板シートFa,Fbとが線接触になることから、スジ2が顕著に現われ易くなる。そのため、この状態で、平板シートFa,Fbの表面に印刷を施すと、印刷にむらができて、印刷品質が悪くなってしまうという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、強度を損なうことなくクッション性を向上させるとともに、平板シートの外側からの力の受けを分散して受けることができるようにして平板シートに凸凹を生じ難くした段ボール紙及びこの段ボール紙を製造する段ボール紙の製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の段ボール紙は、波形に形成された一対の波形シートを備え、一方の波形シートの頂部が他方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、他方の波形シートの頂部が一方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、該接合された一対の波形シートの各谷底の両外側に平板状の平板シートが接着されて構成される段ボール紙において、上記一対の波形シートをその頂部のピッチをいずれも同じにして形成し、上記波形シートの頂部を平坦に形成し、上記波形シートの谷底を平坦に形成し、上記波形シートの頂部の幅寸法を寸法aとし、上記波形シートの頂部間寸法を寸法bとし、上記波形シートの谷底の幅寸法を寸法cとし、上記寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにした構成としている。
この段ボール紙によれば、一対の波形シートの頂部と谷底の間の辺部が、夫々独立して互いに離間して列設され、平板シートは、平坦に形成された谷底の外側に面接触により接合される。そのため、1位相当たりの平板シート間に架け渡される辺部の数は、従来の段ボール紙と同じなので、強度が維持され、また、辺部が夫々独立して互いに離間して列設されるので、平板シートの外側からの力を分散して受けられるようになり、波形シートの平板シートに対する支持が全面に亘って均一になる。そのため、クッション性が向上し、また、平板シートの表面に凸凹が生じ難くなり、平板シートの表面に印刷する場合、印刷にむらが生じることが無く、印刷品質を向上させることができる。更に、平板シートは、平坦に形成された谷底の外側に面接触により接合されるので、それだけ平板シートの支持が安定し、この点でも平板シートの表面に凸凹が生じ難くなる。
また、必要に応じ、寸法b及び寸法cの関係を、寸法b>寸法cにしている。
この場合、寸法b=寸法c>寸法aにした場合と比較して、頂部から谷底までの辺部が斜面になり、波形シートに使用されるロール紙の長さを節約することができるので、それだけ、製造コストを低減できる。また、クッション性も向上する。
また、上記の目的を達成するための本発明の段ボール紙の製造方法は、波形に形成された一対の波形シートを備え、一方の波形シートの頂部が他方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、他方の波形シートの頂部が一方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、該接合された一対の波形シートの各谷底の両外側に平板状の平板シートが接着されて構成される段ボール紙の製造方法であって、上記一対の波形シートをその頂部のピッチをいずれも同じにして形成し、上記波形シートの頂部を平坦に形成し、上記波形シートの谷底を平坦に形成し、上記波形シートの頂部の幅寸法を寸法aとし、上記波形シートの頂部間寸法を寸法bとし、上記波形シートの谷底の幅寸法を寸法cとし、上記寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにした段ボール紙の製造方法において、ロール紙を繰り出して一方の波形シートを成形して送出し、ロール紙を繰り出して一方の平板シートとして送出し、上記一方の波形シートの谷底の外側と上記一方の平板シートとを接着して一方側半製品を作成し、ロール紙を繰り出して他方の波形シートを成形して送出し、ロール紙を繰り出して他方の平板シートとして送出し、上記他方の波形シートの谷底の外側と上記他方の平板シートとを接着して他方側半製品を作成し、上記一方側半製品及び他方側半製品の波形シート同士を、これらの波形シートの一方の頂部が他方の谷底に入り込むように位相をずらして対面させ、該一方の頂部を該他方の谷底に接合して接着している。
これにより、一方側半製品の波形シート及び他方側半製品の波形シートの位相がずらされているので、一方の波形シートの頂部が他方の波形シートの谷底に入り込ませられ、他方の波形シートの頂部が一方の波形シートの谷底に入り込ませられるようになり、一対の波形シートの頂部と谷底の間の辺部を、夫々独立して互いに離間して列設させるようにできる。この段ボール紙の製造方法で製造された段ボール紙は、上記の段ボール紙と同様の作用,効果を奏する。
また、段ボール紙は、一方の波形シートと他方の波形シートに伸縮が発生し、張力差が生じて、一方の波形シートの頂部と他方の波形シートの谷底の接着位置及び他方の波形シートの頂部と一方の波形シートの谷底の接着位置が多少前後に動いてしまっても、寸法b≧寸法c>寸法aなので、確実に一方の波形シートの頂部を他方の波形シートの谷底に、他方の波形シートの頂部を一方の波形シートの谷底に夫々入り込ませられるようになる。
本発明の段ボール紙によれば、一対の波形シートをその頂部のピッチをいずれも同じにして形成し、波形シートの頂部を平坦に形成し、波形シートの谷底を平坦に形成し、波形シートの頂部の幅寸法を寸法aとし、波形シートの頂部間寸法を寸法bとし、波形シートの谷底の幅寸法を寸法cとし、寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにしたので、一対の波形シートの頂部と谷底の間の辺部が夫々独立して互いに離間して列設され、平板シートは平坦に形成された谷底の外側に面接触により接合され、平板シートの外側からの力を分散して受けられるようになり、波形シートの平板シートに対する支持が全面に亘って均一になり、クッション性を向上させることができる。更に、平板シートは、平坦に形成された谷底の外側に面接触により接合されるので、それだけ平板シートの支持が安定し、この点でも平板シートの表面に凸凹を生じ難くできる。
また、本発明の段ボール紙の製造方法によれば、波形シートの一方の頂部を他方の谷底に入り込むように位相をずらすとともに一方の頂部を他方の谷底に接合して接着したので、一方の波形シートの頂部を他方の波形シートの谷底に入り込ませ、他方の波形シートの頂部を一方の波形シートの谷底に入り込ませることができ、一対の波形シートの頂部と谷底の間の辺部を、夫々独立して互いに離間して列設させることができる。また、この際、一方の波形シートの頂部と他方の波形シートの谷底の接着位置及び他方の波形シートの頂部と一方の波形シートの谷底の接着位置が多少前後に動いてしまっても、寸法b≧寸法c>寸法aなので、確実に一方の波形シートの頂部を他方の波形シートの谷底に、他方の波形シートの頂部を一方の波形シートの谷底に夫々入り込ませることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る段ボール紙及び段ボール紙の製造方法について詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る段ボール紙は、本発明の実施の形態に係る段ボール紙の製造方法により製造される。先に、本発明の実施の形態に係る製造方法から説明する。
この段ボール紙の製造方法は、例えば、図1に示すように、波形に形成された一対の波形シートWa,Wbを備え、一方の波形シートWaの頂部tが他方の波形シートWbの谷底sに入り込んで接合され、他方の波形シートWbの頂部tが一方の波形シートWaの谷底sに入り込んで接合され、接合された一対の波形シートWa,Wbの各谷底sの両外側に平板状の平板シートFa,Fbが接着されて構成される段ボール紙を製造する方法であって、一対の波形シートWa,Wbをその頂部tのピッチP1,P2をいずれも同じにして形成し、波形シートWa,Wbの頂部tを平坦に形成し、波形シートWa,Wbの谷底sを平坦に形成し、波形シートWa,Wbの頂部tの幅寸法を寸法aとし、波形シートWa,Wbの頂部t間寸法を寸法bとし、波形シートWa,Wbの谷底sの幅寸法を寸法cとし、寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにした段ボール紙を製造する方法である。
詳しくは、実施の形態に係る段ボール紙の製造方法は、例えば、図2及び図3に示す、段ボール紙の製造装置によって実現される。この製造装置は、図2に示すように、一方側半製品作成機20及び他方側半製品作成機30を備えている。これらの半製品作成機20,30は、いずれも同じ構成になっており、その具体的構成は、例えば、所定の形状の歯が形成された第1波形付ローラ21,31と、第1波形付ローラ21,31の下側に設けられこの第1波形付ローラ21,31に噛合する形状の歯が形成された第2波形付ローラ22,32と、第2波形付ローラ22,32上を移動する波形シートWa,Wbに接着剤を塗布する接着剤塗布ローラ23,33と、第2波形付ローラ22,32の下側に設けられ平板シートFa,Fbを波形シートWa,Wbに貼り付ける貼付ローラ24,34とを備えて構成されている。
第1波形付ローラ21,31の歯25,35は、第2波形付ローラ22,32の歯26,36間に入り込んで、ロール紙に頂部tを形成する。また、第1波形付ローラ21,31の歯25,35は、台形状に形成され、この歯25,35の先端で波形の頂部tを平坦に形成する。第2波形付ローラ22,32の歯26,36は、第1波形付ローラ21,31の歯25,35間に入り込んでロール紙に谷底sを形成する。また、第2波形付ローラ22,32の歯26,36は、台形状に形成され、この歯26,36の先端で波形の谷底sを平坦に形成する。第1波形付ローラ21,31の歯25,35と第2波形付ローラ22,32の歯26,36は、間に噛み込んだロール紙を、波形シートWa,Wbの頂部tの幅寸法aと、波形シートWa,Wbの頂部t間寸法bと、波形シートWa,Wbの谷底sの幅寸法cとの関係が、寸法b>寸法c>寸法aになるように形成されている。具体的には、寸法a=2±1mm,寸法b=10±1mm,寸法c=6±1mmの範囲になるように、実施の形態においては、ロール紙を、寸法a=2mm,寸法b=10mm,寸法c=6mmになるように波形を付けて波形シートWa,Wbを形成している。また、段ボール紙全体の厚さは5±1mmに形成されている。
接着剤塗布ローラ23,33は、第2波形付ローラ22,32の外周に沿って移動する波形シートWa,Wbの谷底sの外側に接するように設けられ、この波形シートWa,Wbの各谷底sの外側に接着剤を塗布している。
貼付ローラ24,34は、第2波形付ローラ22,32の歯26,36との間に波形シートWa,Wbと平板シートFa,Fbが通過可能な隙間ができるように位置させられるとともに、平板シートFa,Fbを第2波形付ローラ22,32上を移動する波形シートWa,Wb側に押圧することで平板シートFa,Fbを波形シートWa,Wbに接着し、一方側半製品27及び他方側半製品37を作成している。
また、図3に示すように、この段ボール紙の製造装置には、接着機40が設けられている。
接着機40は、一方側半製品27の波形シートWa及び他方側半製品37の波形シートWbの頂部tに糊付けする接着剤塗布機41と、糊が塗布された一方側半製品27の波形シートWa及び他方側半製品37の波形シートWbの互いの頂部tの位相をずらす位相整合機構42と、位相整合機構42により位相がずらされた一方側半製品27及び他方側半製品37を上下から押さえて接合させて接着させる接合機構47とを備えて構成されている。
接着剤塗布機41は、上記の接着剤塗布ローラ23,33と同様の接着剤塗布ローラで構成されている。
位相整合機構42は、接合機構47の直前に設けられており、一方側半製品27の波形シートWa,Wbに噛合する一方側歯車43と、一方側歯車43に対して一方側半製品27を押圧する押圧ローラ45と、他方側半製品37の波形シートWa,Wbに噛合する他方側歯車44と、他方側歯車44に対して他方側半製品37を押圧する押圧ローラ46とを備えて構成されている。一方側歯車43及び他方側歯車44は同じ歯数で大きさも同じであり、波形シートWa,Wbの頂部tの位相をずらして波形シートWa,Wbの谷底sに入り込むように互いに同期させて回転させられる。
接合機構47は、位相がずらされた一方側半製品27及び他方側半製品37を下から支持して搬送するベルトコンベア48と、ベルトコンベア48に対して上から一方側半製品27及び他方側半製品37を押さえる複数の押さえローラ49とから構成されている。50は、円形の刃51を備え、接着機40で接着されてできた段ボール紙を所要形状に切断する切断機である。また、符号55は、搬送ローラである。
従って、この段ボール紙の製造装置により段ボール紙を製造する際は、図2に示すように、ロール紙を繰り出して一方側半製品作成機20の第1波形付ローラ21及び第2波形付ローラ22の間に通し、このロール紙に、頂部t及び谷底sが平坦であって、波形の頂部tの幅寸法a,波形の頂部t間寸法b及び波形の谷底sの幅寸法cの関係が寸法b>寸法c>寸法aになる波形を付けて、一方の波形シートWaを成形する。そして、この波形シートWaの谷底sの外側に、接着剤塗布ローラ23で接着剤を塗布する。次に、ロール紙を繰り出して一方の平板シートFaとして送出し、貼付ローラ24により、一方の波形シートWaの谷底sの外側と一方の平板シートFaとを接着して一方側半製品27を作成して送出する。
また、ロール紙を繰り出して他方側半製品作成機30の第1波形付ローラ31及び第2波形付ローラ32の間に通し、このロール紙に、頂部t及び谷底sが平坦であって、波形の頂部tの幅寸法a,波形の頂部t間寸法b及び波形の谷底sの幅寸法cの関係が寸法b>寸法c>寸法aになる波形を付けて、他方の波形シートWbを成形する。そして、この波形シートWbの谷底sの外側に、接着剤塗布ローラ33で接着剤を塗布する。次に、ロール紙を繰り出して他方の平板シートFbとして送出し、貼付ローラ34により、他方の波形シートWbの谷底sの外側と一方の平板シートFbとを接着して他方側半製品37を作成して送出する。
この際、平板シートFa,Fbは、波形シートWa,Wbの平坦に形成させられた谷底sの外側に面接触により接合させられる。
次に、図3に示すように、一方側半製品27及び他方側半製品37を接着機40に送り、一方側半製品27の波形シートWa及び他方側半製品37の波形シートWbを対面させるとともに、接着剤塗布機41の接着剤塗布ローラにより一方側半製品27及び他方側半製品37の頂部tに接着剤を塗布する。そして、位相整合機構42により一方の波形シートWaの頂部tが他方の波形シートWbの谷底sに入り込むように、かつ他方の波形シートWbの頂部tが一方の波形シートWaの谷底sに入り込むように、波形シートWa,Wbの位相をずらす。次にまた、接合機構47により波形シートWa,Wbの一方の頂部tを他方の波形シートWa,Wbの谷底sに接合して接着する。
これにより、一方側半製品27の波形シートWa及び他方側半製品37の波形シートWbの位相がずらされているので、一方の波形シートWaの頂部tが他方の波形シートWbの谷底sに入り込ませられ、他方の波形シートWbの頂部tが一方の波形シートWaの谷底sに入り込ませられる。そのため、一対の波形シートWa,Wbの頂部tと谷底sの間の辺部10を、夫々独立して互いに離間して列設させることができるようになる。
また、図4に示すように、製造時に、一方の波形シートWaと他方の波形シートWbに伸縮が発生し、張力差が生じ、一方の波形シートWaの頂部tと他方の波形シートWbの谷底sの接着位置及び他方の波形シートWbの頂部tと一方の波形シートWaの谷底sの接着位置が多少前後に動いてしまっても、寸法b>寸法c>寸法aなので、確実に一方の波形シートWaの頂部tを他方の波形シートWbの谷底sに、他方の波形シートWbの頂部tを一方の波形シートWaの谷底sに夫々接着することができるようになる。
次に、上記の段ボール紙の製造方法によって製造された本発明の実施の形態に係る段ボール紙について説明する。この段ボール紙は、図1に示すように、波形に形成された一対の波形シートWa,Wbを備え、一方の波形シートWaの頂部tが他方の波形シートWbの谷底sに入り込んで接合され、他方の波形シートWbの頂部tが一方の波形シートWaの谷底sに入り込んで接合され、接合された波形シートWa,Wbの各谷底sの両外側に平板状の平板シートFa,Fbが接着された構成となる。
詳しくは、一対の波形シートWa,Wbは、その頂部tのピッチP1,P2がいずれも同じにして形成され、波形シートWa,Wbの頂部tが平坦に形成され、波形シートWa,Wbの谷底sが平坦に形成され、波形シートWa,Wbの頂部tの幅寸法を寸法aとし、波形シートWa,Wbの頂部t間寸法を寸法bとし、波形シートWa,Wbの谷底sの幅寸法を寸法cとし、寸法a,寸法b及び寸法cの関係が、寸法b>寸法c>寸法aになっている。
具体的には、寸法a=2±1mm,寸法b=10±1mm,寸法c=6±1mmの範囲になるように、実施の形態においては、ロール紙を、寸法a=2mm,寸法b=10mm,寸法c=6mmになるように波形を付けて波形シートWa,Wbを形成している。また、段ボール紙全体の厚さは5±1mmに形成されている。
この段ボール紙によれば、一対の波形シートWa,Wbの頂部tと谷底sの間の辺部10が、夫々独立して互いに離間して列設され、平板シートFa,Fbは、平坦に形成された谷底sの外側に面接触により接合される。
そのため、1位相当たりの平板シートFa,Fb間に架け渡される辺部10の数は、従来の段ボール紙と同じなので、強度が維持され、また、辺部10が夫々独立して互いに離間して列設されるので、平板シートFa,Fbの外側からの力を分散して受けられるようになり、波形シートWa,Wbの平板シートFa,Fbに対する支持が全面に亘って均一になる。そのため、クッション性が向上し、また、平板シートFa,Fbの表面に凸凹が生じ難くなり、平板シートFa,Fbの表面に印刷する場合、印刷にむらが生じることが無く、印刷品質を向上させることができる。更に、平板シートFa,Fbは、平坦に形成された谷底sの外側に面接触により接合されるので、それだけ平板シートFa,Fbの支持が安定し、この点でも平板シートFa,Fbの表面に凸凹が生じ難くなる。
また、寸法b>寸法c>寸法aにしたので、寸法b=寸法c>寸法aにした場合と比較して、頂部tから谷底sまでの辺部10が斜面になるので、波形シートWa,Wbに使用されるロール紙の長さを節約することができ、それだけ、製造コストを低減できる。また、平板シートFa,Fb間に架け渡される辺部10が斜面になり、各谷底s間の頂部tを含む箇所が台形状になるので、この点においてもクッション性が向上させられる。
図5には、本発明の別の実施の形態に係る段ボール紙を示している。この段ボール紙は、上記の段ボール紙と同様の製造方法で製造される。また、この段ボール紙は、上記の実施の形態の段ボール紙と異なり、波形シートWa,Wbの頂部tの幅寸法a,波形シートWa,Wbの頂部t間寸法b及び波形シートWa,Wbの谷底sの幅寸法cの関係が、寸法b=寸法c>寸法aになっている。具体的には、寸法a=2±1mm,寸法b=寸法c=6±1mmに形成され、実施の形態の段ボール紙においては、寸法a=2mm,寸法b=寸法c=6mmに形成されている。また、段ボール紙全体の厚さは5±1mmに形成されている。
この段ボール紙は、上記の実施の形態の段ボール紙と同様の作用,効果を有する。
尚、上記の実施の形態に係る段ボール紙において、頂部tの幅寸法aは2mm,頂部t間寸法bを10mm,谷底sの幅寸法cを4mmに夫々形成したが、これに限定されるものでなく適宜設計変更してよい。
尚また、上記の別の実施の形態に係る段ボール紙において、頂部tの幅寸法aを2mm,頂部t間寸法bを6mm,谷底sの幅寸法cを6mmに夫々形成したが、これに限定されるものでなく適宜設計変更して差し支えない。
本発明の実施の形態に係る段ボール紙を示す横断面図である。 本発明の実施の形態に係る段ボール紙の製造方法において、段ボール紙の一方側半製品及び他方側半製品を作成する方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る段ボール紙の製造方法において、段ボール紙の一方側半製品及び他方側半製品を接合する方法を示す図である。 本発明の実施の形態に係る段ボール紙の接着位置がずれた状態を示す横断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る段ボール紙を示す横断面図である。 従来の段ボール紙の一例を示す図である。
符号の説明
Wa,Wb 波形シート
Fa,Fb 平板シート
s 谷底
t 頂部
a 頂部の幅寸法
b 頂部間の幅寸法
c 谷底の幅寸法
10 辺部
20 一方側半製品作成機
30 他方側半製品作成機
21,31 第1波形付ローラ
22,32 第2波形付ローラ
23,33 接着剤塗布ローラ
24,34 貼付ローラ
25,35 第1波形付ローラの歯
26,36 第2波形付ローラの歯
27 一方側半製品
37 他方側半製品
40 接着機
41 接着剤塗布機
42 位相整合機構
43 一方側歯車
44 他方側歯車
45,46 押圧ローラ
47 接合機構
48 ベルトコンベア
49 押さえローラ
50 切断機

Claims (3)

  1. 波形に形成された一対の波形シートを備え、一方の波形シートの頂部が他方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、他方の波形シートの頂部が一方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、該接合された一対の波形シートの各谷底の両外側に平板状の平板シートが接着されて構成される段ボール紙において、
    上記一対の波形シートをその頂部のピッチをいずれも同じにして形成し、
    上記波形シートの頂部を平坦に形成し、
    上記波形シートの谷底を平坦に形成し、
    上記波形シートの頂部の幅寸法を寸法aとし、上記波形シートの頂部間寸法を寸法bとし、上記波形シートの谷底の幅寸法を寸法cとし、
    上記寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにしたことを特徴とする段ボール紙。
  2. 寸法b及び寸法cの関係を、寸法b>寸法cにしたことを特徴とする請求項1記載の段ボール紙。
  3. 波形に形成された一対の波形シートを備え、一方の波形シートの頂部が他方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、他方の波形シートの頂部が一方の波形シートの谷底に入り込んで接合され、該接合された一対の波形シートの各谷底の両外側に平板状の平板シートが接着されて構成される段ボール紙の製造方法であって、
    上記一対の波形シートをその頂部のピッチをいずれも同じにして形成し、上記波形シートの頂部を平坦に形成し、上記波形シートの谷底を平坦に形成し、上記波形シートの頂部の幅寸法を寸法aとし、上記波形シートの頂部間寸法を寸法bとし、上記波形シートの谷底の幅寸法を寸法cとし、上記寸法a,寸法b及び寸法cの関係を、寸法b≧寸法c>寸法aにした段ボール紙の製造方法において、
    ロール紙を繰り出して一方の波形シートを成形して送出し、ロール紙を繰り出して一方の平板シートとして送出し、上記一方の波形シートの谷底の外側と上記一方の平板シートとを接着して一方側半製品を作成し、ロール紙を繰り出して他方の波形シートを成形して送出し、ロール紙を繰り出して他方の平板シートとして送出し、上記他方の波形シートの谷底の外側と上記他方の平板シートとを接着して他方側半製品を作成し、上記一方側半製品及び他方側半製品の波形シート同士を、これらの波形シートの一方の頂部が他方の谷底に入り込むように位相をずらして対面させ、該一方の頂部を該他方の谷底に接合して接着することを特徴とする段ボール紙の製造方法。
JP2004218871A 2004-07-27 2004-07-27 段ボール紙及び段ボール紙の製造方法 Active JP3848343B2 (ja)

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