JP3847684B2 - タッチセンサ部構造 - Google Patents

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信之 廣澤
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健二 山崎
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルバネでタッチセンサ部の導通検出が可能なタッチセンサ部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置として、例えば磁気エンコーダ部とプッシュスイッチ部とを共通の操作軸で動作させ、且つ、操作軸に操作者の指等が触ったことを検出するタッチセンサ部が付いたタッチセンサ部構造が本出願人より提案されている。このような従来のタッチセンサ部構造について図7〜図8に基づいて説明する。
図7は、磁気エンコーダ部1と、操作者の指等が触ったことを検出するためのタッチセンサ部2と、プッシュスイッチ部3とで主に構成されている。
【0003】
前記磁気エンコーダ部1は合成樹脂製の筐体4を有し、この筐体4の上面中央部には軸受4aが突出形成されている。この筐体4の内部には、磁性体5がバネ部材6を上面に取り付けて形成されて、後述する操作軸8に往復移動自在に軸支されている。また、前記バネ部材6は筐体4の内部の上面と接して、操作軸8にクリック感と回転トルクが出るようになっている。また、磁性体5はプラスチック・マグネット(プラマグ)を用いて、成型加工により円盤状に形成されて、外周面にN極、S極の複数の垂直磁場が交互に所定の極数が着磁されている。
そして、この磁性体5の外周面には所定ギャップAを保って対向するホール素子7が、筐体1の内周壁に接着剤等で取り付けられて、磁気エンコーダ部1が構成されている。また、磁性体5の上面の中央部には、軸受5aが突出形成されている。そして前記磁性体5の軸受5aは、前記筐体4の軸受4aの内部に回転自在に支持されている。
【0004】
前記筐体4の軸受4aには、操作軸8が回転自在に挿通されて軸支されると共に、その軸線方向にも往復移動自在に軸支されている。また、磁性体5の軸受5aと操作軸8の嵌合部分は小判形状に形成されているので、操作軸8の往復移動は自在にでき、且つ、磁性体5は操作軸8の回転に追従して回転するようになっている。
そして、この操作軸8はアルミ等の導電性金属から形成されて、該操作軸8の後端部8bが後述するプッシュスイッチ部3のゴムスプリング12の弾性力で上方に押されている。また、前記ゴムスプリング12の弾性力で、操作軸8が筐体4から抜け出さないように、線バネ9と軸受4aとで抜け止めされている。また、筐体4から外側の操作軸8の先端8aにはアルミ等の導電性の金属ツマミ10が止めネジ(図示せず)等で固定されて取り付けられている。
そして、筐体11の中空部11bに位置した操作軸8の後端8bには、前記タッチセンサ部2の接片2aが接触して電気的に導通している。
この接片2aは図8に示すように、操作軸8の後端8bの外周を2つの接片2aで挟持して電気的に導通している。また、接片2aは湾曲状でバネ性のあるリン青銅等の材料で、タッチセンサ端子2bと一体的に形成されている。そして、操作軸8の後端8bは、接片2aの接点部2cと接触して、回転および、軸方向に往復移動自在になっていて、操作軸8に操作者の指等が触ったことを検出することができる。
【0005】
次に、プッシュスイッチ部3は、合成樹脂製の筐体11が形成されて、この筐体11の上面には環状の突出部11aが中空部11bを形成して設けられている。そして、この中空部11bの下側に設けられた凹部に、プッシュスイッチ部3が収納されている。このプッシュスイッチ部3には、ゴムスプリング12と、可動接点13、固定接点14等を内蔵して構成されている。そして、操作軸8を指等で押し下げると、該操作軸8の後端8bが、ゴムスプリング12の頂上を押してゴムスプリング12を変形させる。このゴムスプリング12の変形によって、ゴムスプリング12の頂上が可動接点13を押し下げる。
このように、操作軸8の後端8bによって、可動接点13を押し下げていくと、可動接点13が固定接点14に接触してスイッチオンとなる。次に操作軸8に加えていた指等の押圧力を解除すると、ゴムスプリング12の弾性力により、復元力が働いて操作軸8が上方に押し上げられて、可動接点13が固定接点14から離れてスイッチオフとなるように構成されている。
このように構成されたタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置は、磁気エンコーダ部1とタッチセンサー部2および、プッシュスイッチ部3を積層して、止め板15により一体化されている。この止め板15は、金属板等で形成されて図示しない脚部が筐体4の上面まで延び、且つ、上面から突出して形成され、この突出部分を折り曲げて2つの筐体4、11を固定して、磁気エンコーダ部1とタッチセンサ部2および、プッシュスイッチ部3が一体化されている。
【0006】
このように構成された従来のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置の、磁気エンコーダ部1は、操作軸8の回転によって、円盤状の磁性体5の外周に発生する複数の磁場の垂直成分の変化をホールIC7が検知して、該ホールIC7からパルス信号を外部に出力する。そして、このパルス信号の出力は、バネ部材6によって生じるクリック感に連動して前記ホールIC7から出力され、このパルス信号の数によって操作軸8の回転角度が検出される。
そして、ホールIC7が確実にパルス信号を発生するためには、ホールIC7を筐体4に固定する位置を所定の位置にバラツキなく行なって、磁性体5の磁場の変化を正確に検知しなければならない。
しかし、従来のタッチセンサ部構造においては、ホールIC7の筐体4への固定は、ホールIC7を微少に動かしながら、磁性体5の垂直磁場のピークの場所を探して、その位置にホールIC7を接着剤等で微調整しながら固定していた。そのために、円周方向、あるいは、上下方向の位置を定めるのに時間が掛かり、且つ、精度よく固定するのは難しかった。また、筐体4の内面とホールIC7との間に接着材等が侵入してギャップAの寸法も定まらなかった。
【0007】
そのために従来のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置においては、ホールIC7の円周方向の位置ズレや、磁性体5の外周面とホールIC7との間のギャップAの寸法バラツキにより、磁性体5から発生する磁場の垂直成分の変化の検出精度が低下し、操作軸8を回転させても、クリック感に連動して、ホールIC7から正確なパルス信号を発生することができなくて、操作軸2の適正な回転角度を検出することができない問題があった。
【0008】
また、タッチセンサ部2は、上述したように操作軸8の先端8bの外周を、センサ端子2bの接片2aが、回転および往復移動自在に狭持しているが、接片2aはプレス等により加工されているので、2つの接片2a間の寸法バラツキ等で操作軸8への圧接力がバラツキ、操作軸8と電気的接続が不安定になったりしていた。
また、操作軸8の後端8bを2つの接片2aが圧接して狭持しているので、操作軸8のツマミ10を押圧して、操作軸8を上下に往復移動させて、プッシュスイッチ部3を操作する場合、接片2aも操作軸8の上下の往復移動に追従して動こうとする力が働き、接点部2cの接触状態が不安定になり、操作者の指等が触ったことを検出するタッチセンサ部2の働きが不安定になるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来のタッチセンサ部構造によれば、タッチセンサ部2において、操作軸8の後端8bを2つの接片2aが圧接して狭持しているので、操作軸8を上下に往復移動させて、プッシュスイッチ部3を操作する場合、接片2aも操作軸8の上下の往復移動に追従して動こうとする力が働き、接点部2cの接触状態が不安定になり、操作者の指等が触ったことを検出するタッチセンサ部2の働きが不安定になるという問題があった。
そのために、本発明は、タッチセンサによる人の指等が触ったことの検出を確実に行うことができる精度の高いタッチセンサ部構造を提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として、本発明のタッチセンサ部構造は、筺体と、該筺体に回転自在に、且つ、往復移動自在に軸支した操作軸と、該操作軸後端側に配置したコイルバネとを備え、前記操作軸は導電性金属から形成され、該操作軸後端側に金属製のワッシャが設けられており、前記コイルバネの一端部が前記ワッシャに接触し、前記コイルバネの他端部が前記筺体に設けられた金属製の導通端子と導通接続されて、前記操作軸と前記導通端子との間が前記ワッシャと前記コイルバネを介して導電路が形成されており、前記コイルバネでタッチセンサ部の一部を構成して導通検出を行うと共に前記コイルバネにより前記操作軸の軸方向の往復移動を行う構成とした。
また、前記課題を解決する第2の手段として、前記コイルバネを円錐台形状にした構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置に付いて、図1〜図6を参照して実施の形態について説明する。また、従来と同一の部材は同一の符号で示す。
図1に示す本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置は、磁気エンコーダ部20と、操作者の指等が触ったことを検出するためのタッチセンサ部21と、プッシュスイッチ部22とで主に構成されている。
【0012】
前記磁気エンコーダ部20は、合成樹脂製の筐体23と、磁性体24と、磁気検出装置からなるホールIC25とからなっている。前記筐体23は図1・2に示すように、上部を蓋閉する側板23aと、該側板23aの外周側に円筒状の側板23eが形成されて、前記側板23aの外側中央部には軸受23bが突出形成されて操作軸8が回転と往復移動自在に嵌合している。
そして、この側板23aの内側の面には、凹凸面23cと平坦面23dが形成されている。また、筐体23の外周を覆う円筒状の側板23eの内側の所定の位置に、くさび状のホールIC嵌合溝23fが軸線方向に所定の深さで設けられている。そして、このホールIC嵌合溝23fは、前記磁性体24の外周面と対向する面の軸線方向に開口部23jを設けて、該開口部23jの幅を内部の幅より狭くした、くさび状に形成されている。また、前記ホールIC嵌合溝23fは、ホールICを挿入する入り口周辺の角部には面取りが施されていて、ホールIC25を挿入するときの抵抗を少なくするために、平面の壁には凹部23gを設けている。
【0013】
また、磁性体24は材料がプラスチック・マグネット(プラマグ)で、成型加工により円盤状に形成されて、外周側面に磁気コードが、N極、S極の複数の磁極が交互に所定の極数、平行に上面から下面に達する範囲で着磁されている。
また、前記磁性体24の外周側面の磁気コードは軸方向の線上では同一の磁界強度になるように着磁されている。
また、磁性体24の水平方向の動きを規制する規制部が、筐体23と磁性体24に形成されている。そしてこの規制部は、磁性体24の上面の中央部に軸受24が突出形成され、また、該軸受24は、前記筐体23の軸受23bの中空内部にガタのない状態で回転自在に支持されて、磁性体24の水平方向の動きを規制している。
また、磁性体24の上面にはバネ部材6がバネ部6a・6bを形成して取り付けられている。そして、バネ部6aは前記筐体の凹凸面23cと接してクリック感を出し、バネ部6bは前記筐体の平坦面23dと接して回転トルクを出すようになっている。また、この磁性体24の外周面には所定ギャップBを保って、ホールIC25が前記筐体23の、くさび状のホールIC嵌合溝23fに挿入されて位置決めされている。この、ホールIC25の筐体への固定は、前記ホールIC嵌合溝23fに圧入あるいは、後述するプッシュスイッチ部22を構成する筐体26によって押圧し固定している。
また、磁性体24も、後述する筐体26により、バネ部材6の2つのバネ部6a、6bが、前記筐体23の凹凸面23c、平坦面23d側に押圧されて、バネ部材6の作用により、クリック感と回転トルクを出すようにして本発明の磁気エンコーダ部20が構成されている。
【0014】
前記筐体23の軸受23bと磁性体24の軸受24aには、操作軸8が挿通されて軸支されている。前記軸受23bと操作軸8は、回転自在に挿通されて、且つ、その軸線方向にも往復移動自在に軸支されている。そして、磁性体24の軸受24aと操作軸8の嵌合部分は、小判形状に形成されているので、操作軸8の往復移動は自在にでき、且つ、磁性体24は、操作軸8の回転に追従して回転するようになっている。
また、この操作軸8はアルミ等の非磁性で導電性金属から形成されて、後述するタッチセンサ用バネ27と、プッシュスイッチ部22のゴムスプリング12の弾性力により、常に上方に押し上げられている。また、操作軸8が筐体23から抜け出さないように、線バネ9と軸受23とで抜け止めされて軸受23bに軸支されている。
また、筐体から外部に出ている操作軸8の先端8aには、アルミ等の導電性の金属ツマミ10が止めネジ(図示せず)等で固定されて取り付けられている。また、操作軸8の後端8bは、後述するタッチセンサ部21と、プッシュスイッチ部22を構成する筐体26に形成された中空部26bを貫通してゴムスプリング12の頂上と接している。
【0015】
また、本発明のタッチセンサ部構造のタッチセンサ部21は、合成樹脂等で形成する筐体26の上面の環状の突出部26aに囲まれた中空部26bの内部に形成されている。そして、この中空部26bには、操作軸8の後端8bに金属製のワッシャ28を挿入し、図5に示す円錐台形状のコイルバネで作られたタッチセンサ用バネ27の、外径が小さい方の上部バネ27aが、前記ワッシャ28に接触して電気的に導通している。
また、タッチセンサ用バネ27の下部バネ27bは、金属製の導通端子29の平坦面に載置されて、その下面27bの外径を、筐体26の中空部26bでガイドされて、外部からの振動等が加わっても、タッチセンサ用バネ27と導通端子29が接触不安定にならないようにしている。
【0016】
次に、プッシュスイッチ部22は、前記筐体26の下面に、凹部26cが形成されて、該凹部26cに図示しない金具によって、前記筐体26と一体化されて取り付けられている。
このプッシュスイッチ部22はゴムスプリング12と、可動接点13、固定接点14等を内蔵して構成されている。
そして、操作軸8のツマミ10を下方に押すと、前記操作軸8は下にさがり、操作軸8の後端8bが、ゴムスプリング12を変形させながら可動接点13を押し下げていく。そして、可動接点13が固定接点14に接触してスイッチオンの状態になる。次に操作軸8の押圧力が解除されると、可動接点13が固定接点14から離れてスイッチオフの状態になるように構成されている。
このような構成の、磁気エンコーダ部20とタッチセンサ部21および、プッシュスイッチ部22を積層して、止め板30により一体化して、本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置が構成されている。
【0017】
次に、本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置の組立について説明すると、まず、図1において、図1を逆さにした状態で、図示しない治具に操作軸8の先端8aを固定し、この操作軸8に筐体23の軸受23bの穴を貫通させる。その後、図示しない治具により線バネ9を操作軸8の溝部に挿入して操作軸8は筐体23の軸受23bから抜け止めされる。
次に、バネ部材6が取り付けられた磁性体24の、軸受24aの小判形状の穴に、前記操作軸8の後端8bを挿入し、且つ、操作軸8の両面落とし部8cに軸受部24aの小判形状の穴を嵌合させると、磁性体24は操作軸8と一体的に回転し、且つ、操作軸8が軸線方向に往復移動するように軸支される。
【0018】
次に、図4のホールIC25を、図3に示す筐体23の、くさび状のホールIC嵌合溝23dの入り口に、ホールIC25の頭部25bを載せる。この状態でホールIC25の底面25cを図示しない治具等により押圧し、ホールIC25をホールIC嵌合溝23fの位置決め面23hに、ホールIC25の頭部25bが突き当たるまで押し込む。すると、ホールIC25は所定の位置に、且つ、磁性体24の外周面と適正なギャップBが形成されて固定される。
【0019】
次に、操作軸8の後端8bにワッシャ28を挿入し、その後、円錐台形状のタッチセンサ用バネ27の外径の小さい方の上面27aを、操作軸8の後端8bから挿入して、前記ワッシャ28にタッチセンサ用バネ27を取り付ける。
そして、この状態に、プッシュスイッチ部22が凹部26cに収納されている筐体26を、図示しない位置決め部、あるいは、位置決め治具により、筐体23に位置決めしてかぶせる。このとき、前記タッチセンサ用バネ27は、外径が大きい下面27bが、筐体26の中空部26bの内部に隙間なくガイドされて、導通端子29の平坦部に圧接されて、タッチセンサ部22が形成される。
また、ホールIC25の底面25cに筐体26の上面部が圧接して配置し、前記ホールIC25が上下間でほとんど動かないようになる。
そして、筐体23の前面に仮止めされた、止め板30の図示しない脚部が筐体26の後側面から突出して、この図示しない突出部を折り曲げて磁気エンコーダ20、タッチセンサ部21、プッシュスイッチ22を積層して組み立てられている。
【0020】
このように組み立てられた本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置の一使用例を説明すると、図示しない回路基板上に実装されて、例えばオーディオミキサーの音量調整やバランス調整等に用いられて、操作者がツマミ10に触れていない時は、制御部は自動操作状態を設定し、音量調整とバランス調整は予めメモリ回路に記憶された内容に基づいて自動的に行われる。一方操作者の指等がツマミ10に触れると、操作軸8とタッチセンサ用バネ27を介して、ツマミ10と導通端子29の間に導電路が形成され、操作者がツマミ10に触れたことを検出し、図示しない制御部は前記検出に基づいて手動操作状態を設定し、音量調整とバランス調整は手動操作状態に切り替わる。
この状態で、操作者がツマミ10を回転操作すると、ツマミ10の回転に連動して磁性体24が回転し、この磁性体24の回転をホールIC25が検知して、ツマミ10の回転角度に対応するパルス信号が出力されて、このパルス信号に基づいて音量が調整され、ツマミ10を押圧しながら回転させた場合は、プッシュスイッチ22がオフからオンに切り替わり、ホールIC25から出力されるパルス信号に基づいてバランスが調整される。
【0021】
このような実施の形態においては、筐体23の側板23eの内側に形成されたホールIC嵌合溝23fに、ホールIC25を嵌合することで、常に筐体23の水辺面の一定の位置にホールIC25を固定できる。
また、磁性体24は水平方向の動きを規制する規制部からなる軸受24aが筐体23の軸受23bの内部で確実にガイドされるので、水平方向の動きがなく磁性体24とホ−ルIC25のギャップBが特別の調整することなく常に一定に保たれ安定した所定の出力を得ることができる。なお、仮に磁性体24が上下方向にズレたとしても、磁性体24の外周側面の磁気コードのそれぞれの磁極は、磁性体24の上面から下面に達する範囲で着磁され軸方向で同一の磁界強度になるように設けているので、前記パルス信号の出力が変化することはない。
また、前記磁性体24の位置決めは、磁性体24の水平方向の動きを規制する規制部の一箇所だけで行うので、前記ギャップBを更に精度よく確保することができる。
また、筐体23を加工する金型構造は、前記規制部を構成する筐体23の軸受23bの中空内部の部分と、ホールIC嵌合溝23fの部分とを、金型の同一面側である可動側に設けることができるので、成型加工時の固定側と可動側の合わせズレ等の影響がないので、筐体23の前記ギャップBを構成する部分の寸法精度を良くできる。
また、バネ部材6を取り付けた磁性体24を操作軸8に組み込むときに、同一治具上で同一方向から、ホールIC25も筐体23のホールIC嵌合溝23fに圧入または、挿入することができるので、組み立て作業時間が短縮でき、本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置のコスト低減が可能になる。また、操作軸8に人が触ったかどうかを検知する本発明のタッチセンサ部構造は、タッチセンサ部21の接点部分に、タッチセンサ用バネ27を使って、常時、操作軸先端8bから操作軸8に対して一定圧力接するようにしたので、人がツマミ10に触ったかどうかを、常に精度よく検知できる。
また、このタッチセンサ用バネ27を円錐台形状にしたので、図5に示すように、(A)の状態で矢印方向から圧縮力を加えると、外径の大きい下部バネ27bより、外径の小さいaの部分のバネ部が、下部バネ27bの内径に、もぐり込んで前記タッチセンサ用バネ27を最大に圧縮したときは、図5の(B)に示すように、平面状になる。そのために、本発明のタッチセンサ用バネ27によれば、下部バネ27bのコイル径の寸法まで、圧縮できるので操作軸8の往復移動距離であるストロークが小さいスペースの中でも大きく取れる。そのために、プッシュスイッチ部22に内蔵されたゴムスプリング12のストロークと同等か、それ以上のストロークが取れるので、確実にプッシュスイッチ部22のオン/オフを行うことができる。
また、下部バネ27bの外径を大きくすることで、タッチセンサ部22の導通端子29の平坦部の操作軸8が貫通する穴29aを大きく形成できるので、操作軸8の後端8bと導通端子29との間にゴミ等が侵入しても、ノイズの発生等の問題をなくすることができる。
なお、本実施例においては操作軸8と磁性体24を別体で形成したが、一体で形成してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のタッチセンサ部構造によれば、操作軸後端部にタッチセンサ用バネを配置して、タッチセンサ部の導通検出と、操作軸の往復移動の力を1つのバネで兼ねる構成としたので、操作軸が軸方向に往復移動しても、操作軸に追従してタッチセンサ用バネが撓むので、常に安定した接触が得られ、且つ、部品点数の少ないタッチセンサ部構造を提供できる。
【0023】
また、前記タッチセンサ用バネを円錐台形状にしたので、外径が大きい下部パネのコイル寸法まで、平面上に圧縮できるので操作軸のストロークが大きく取れ、確実にプッシュスイッチ部のオン/オフを行うことができる。
また、前記タッチセンサ用バネを円錐台形状にして、下部バネの外径を、上部バネの外径より大きくしたので、タッチセンサ用バネの下部バネが接触する導通端子の平坦部の、操作軸が貫通する穴を大きく形成できる。そのために、操作軸の後端と導通端子の間にゴミ等が侵入しても、ノイズ発生等の問題をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタッチセンサ部構造を設けた磁気式角度検出装置の要部断面図。
【図2】本発明のタッチセンサ部構造の磁気エンコーダ側の筐体の平面図。
【図3】本発明のタッチセンサ部構造の、磁性体とホールICとを組み込んだ平面図。
【図4】本発明のタッチセンサ部構造の、ホールICの斜視図。
【図5】本発明のタッチセンサ部構造のタッチセンサ用バネの側面図。
【図6】本発明のタッチセンサ部構造の操作軸を押したときの要部断面図。
【図7】従来のタッチセンサ部構造の要部断面図。
【図8】従来のタッチセンサ部構造のタッチセンサ部の概略図
【符号の説明】
1 従来の磁気エンコーダ部
2 従来のタッチセンサ部
2a 接片
3 プッシュスイッチ部
4 従来の筐体
5 従来の磁性体
5a 軸受
6 バネ部材
7 従来のホールIC
8 操作軸
9 線バネ
10 ツマミ
11 筐体
12 ゴムスプリング
13 可動接点
14 固定接点
15 止め板
20 本発明の磁気エンコーダ部
22 本発明のプッシュスイッチ部
23 筐体
23f ホールIC嵌合溝
24 磁性体
25 ホールIC
26 筐体
27 タッチセンサ用バネ
28 ワッシャ
29 導通端子
30 止め板

Claims (2)

  1. 筺体と、該筺体に回転自在に、且つ、往復移動自在に軸支した操作軸と、該操作軸後端側に配置したコイルバネとを備え、前記操作軸は導電性金属から形成され、該操作軸後端側に金属製のワッシャが設けられており、前記コイルバネの一端部が前記ワッシャに接触し、前記コイルバネの他端部が前記筺体に設けられた金属製の導通端子と導通接続されて、前記操作軸と前記導通端子との間が前記ワッシャと前記コイルバネを介して導電路が形成されており、前記コイルバネでタッチセンサ部の一部を構成して導通検出を行うと共に前記コイルバネにより前記操作軸の軸方向の往復移動を行わしめたことを特徴とするタッチセンサ部構造。
  2. 前記コイルバネを円錐台形状にしたことを特徴とする請求項1記載のタッチセンサ部構造。
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