JP3847404B2 - 給油所におけるpos装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセルフサ−ビス方式の給油所(ガソリンスタンド)に好適なPOS装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の給油所においては、顧客が給油を受ける場合、給油所の従業員(店員)が給油業務と代金清算業務を行わなければならず、多くの人手を必要とし、人件費が高く、経営コストが高くなるという問題があり、国内法規の改正があることを前提として、セルフサ−ビス方式の給油所が提案されている。従来この種の技術として特開平7−315495号公報及び、特開平8−80999号公報等に開示されたものがある。
【0003】
特開平7−315495号公報に開示された給油システムは、支払精算機と連動して作動するゲ−ト装置を設け、顧客が支払精算機で精算を済ますことによりゲ−ト装置の動作を自動的に解除するものである。
【0004】
また、特開平8−80999号公報に開示された給油装置は、給油ノズルと自動車の給油口を保持するロック手段を設け、支払精算機と前記ロック手段を連動させ、顧客が支払精算機で精算を済ますことにより、前記ロック手段を自動的に解除するものである。
【0005】
この他に店舗に登録されている専用カ−ド使用の顧客に対してのみセルフサ−ビスを可能にした給油装置もある。上述のように国内法規が改正されることを前提とし、セルフサ−ビスにより業務の効率の向上を図る提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、給油所(ガソリンスタンド)においては、店舗内で種々の商品の販売や場合によってはコーヒーや軽食等のサービスが行われている場合がある。上述した従来提案されている技術では給油代金の支払処理と上記商品の購入代金のサービス代金の会計処理は別処理となり、会計の処理が面倒で且つ効率もよくないという問題がある。
【0007】
また、特開平7−315495号公報に開示する方法は各ゲ−ト装置に対応して支払精算機を設けるので屋外に複数個の現金保管装置が必要となり、機器コストも高く保安上の問題がある。また、専用カ−ド使用の顧客に対してのみセルフサ−ビスをする給油システムは現金客や初来店の顧客には適応できないという問題がある。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、給油ステーションで給油機から供給される給油量代金と給油所で提供される各種サービスの代金精算を一括して処理できる経営効率の向上を図ることができるセルフサービスの給油所に好適なPOS装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、操作端末及び給油機を具備する複数の給油ステーション及び店舗を具備し、店舗内にはPOS本体を配置すると共に各種物品の販売等のサービスを提供するサービス提供場所を配置し、前記POS本体で前記給油ステーションのへ指示、該給油ステーションからのデータ処理、前記サービス提供場所で受けたサービスデータの処理を行うように構成された給油所におけるPOS装置であって、前記各給油ステーションには輪止め又は停車ゲートを設置し、その操作端末にカード保持器を設けると共に、該カード保持器に特定のカードを保持させ、前記各給油ステーションには固有の給油ステーション記号を付してその操作端末に記憶すると共に、該給油ステーション記号と同じ記号を前記カード保持器が保持するカードに記憶しておき、自動車で来店した顧客が当該自動車を所望の給油ステーションの輪止め又は停車ゲートの位置に停車し、前記カード保持器からカードを取ったことを検知したら、前記操作端末は前記給油機に給油を許可すると共に、該給油機からの給油量データを当該給油ステーション記号と共に前記POS本体に送り、前記POS本体は前記操作端末からの給油ステーション記号と給油量データから給油代金を算出すると共に、前記サービス提供場所で受けたサービスデータからサービス代金を算出し、前記カードに記憶された給油ステーション記号を基に前記給油代金に前記サービス代金を加えた代金を一括精算できるようにすると共に、該一括精算が済むと前記操作端末に前記輪止め又は停車ゲートの動作解除を許可する解除許可信号を送信し、前記操作端末は前記カード保持器にカードが戻されたことにより、前記POS本体からの輪止め又は停車ゲートの解除許可信号を確認し、該輪止め又は停車ゲートにその動作を解除する解除信号を送信することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は給油所及び該給油所に設置したPOS装置を示す図である。図示するように、給油所には店舗1と複数の給油ステーション2とが設置されている。店舗1内にはPOS本体1−1、現金保管機1−2及び各種物品を販売する売店1−3が設置されている。また、各給油ステーション2には操作端末2−1、給油機2−2及び輪止め又は停車ゲート2−3が設置されて、更に操作端末2−1にはカード2−1−2を保持するカード保持器2−1−1が設置されている。
【0011】
店舗1内のPOS本体1−1と各給油ステーション2の操作端末は通信ケーブルで接続されている。操作端末2−1は図示しないCPU、メモリ、キ−ボ−ド、表示器等を有し、キ−ボ−ドの操作により給油機2−2へ給油量を指令したり、輪止め又は停車ゲート2−3にその作動・停止の信号を出力するようになっている。
【0012】
以下、給油所におけるPOS装置の動作を説明する。予め、各給油ステ−ション2には固有のステ−ション記号(ID番号)が付けられ操作端末2−1(メモリ)に格納されており、同じステ−ション記号がカ−ド2−1−2に記憶され、当該操作端末2−1のカ−ド保持器2−1−1に保持されている。
【0013】
給油を望む顧客が自動車で所望の油種を供給する給油ステ−ション2の輪止め又は停車ゲート2−3の位置に進入し、停車し、給油機2−2の給油ノズルを自動車の給油口に接続し、カ−ド保持器2−1−1からカード2−1−2を取り出すと、操作端末2−1から輪止め又は停車ゲート2−3に動作信号が伝送され、輪止め又は停車ゲート2−3が動作して自動車は移動できなくなると同時に、顧客の操作端末2−1の操作が可能になる。
【0014】
顧客が操作端末2−1を操作して希望する給油量を入力すると操作端末2−1は自己のステ−ション記号と給油開始信号をPOS本体1−1に送信すると共に、給油機2−2に給油開始を指示する。これにより給油機2−2は給油を開始する。給油機2−2は給油量を計測し、その計測値を操作端末2−1に送信し、操作端末2−1は給油量が前記希望給油量に達したら、給油停止信号を給油機2−2に送信し、給油機2−2からの給油を停止する。給油が終了すると操作端末2−1は自己のステ−ション記号と給油終了信号及び給油量を店舗1のPOS本体1−1へ送信する。上記給油中に顧客は店舗1内の売店1−3で買物や店舗1内で提供するサービスを受けることができる。
【0015】
店舗1内のPOS本体1−1は給油ステーション2から送信されたステ−ション記号から油種(例えば、ハイオク或いはレギュラーかを)を判断し、該油種と給油量から給油代金を計算する。顧客は精算に際し、前記カ−ド2−1−2を店員に提示すると共に、売店で物品を購入し、有料のサービスを受けた場合はその物品又はサービス内容(又は伝票)を提示する。
【0016】
このことにより、店員は該カ−ド2−1−2をPOS本体1−1のカードリーダに挿入し、これにより、POS本体は該カ−ド2−1−2に記録しているステーション記号から該記号に対応する給油代金等のデータを読み出すと共に、顧客より提示された物品又はサービス内容を入力し、その代金を前記読み出した給油代金等のデータに加算し、顧客に提示する。これにより、顧客は給油代金、購入した物品の代金及び受けたサービスの代金等を一括して支払うことができる。代金の支払いが終了したら、店員はカ−ド2−1−2を顧客に返す。
【0017】
上記支払精算を済ますと、POS本体1−1は当該ステーション記号の給油ステーション2の操作端末2−1にその輪止め又は停車ゲート2−3の動作を解除する解除許可信号を送る。顧客は前記精算が終了したら、自己の自動車を停車させている前記給油ステーション2に行き持参している前記カ−ド2−1−2をカ−ド保持器2−1−1へ戻す(挿入)と、操作端末2−1はカ−ド2−1−2がカ−ド保持器2−1−1に戻されたことを検出したら、前記輪止め又は停車ゲート2−3の解除許可信号があることを確認し、該輪止め又は停車ゲート2−3に解除信号を送る。これにより該輪止め又は停車ゲート2−3は不動作となる。なお、上記の動作はPOS本体1−1及び操作端末2−1に格納されているプログラムにより処理される。
【0018】
なお、上記実施形態例では、各給油ステーション2は一種類の油のみを給油するものとして構成したが、例えば各給油ステーション2に複数台の給油機2−2が設置されている場合或いは1台の給油機2−2に複数の給油ノズルが設けられそれぞれの給油ノズルから異なる油が供給できるようになっている場合は、操作端末2−1は給油機2−2に油種を指定し、POS本体1−1に油種データを送信するように構成する。
【0019】
上述したように本実施例によれば顧客はセルフサ−ビスの給油ステーション2で給油作業を行い、店舗1内の売店1−3での買物やサービスを受けた後、その会計は給油代金と一緒に済ますことができるので従業員の省力化になる。また、現金保管も店舗内に1個所設ければよいので安全で機器コストも安くなる。また、店舗1に登録されている顧客、現金客、初来店の顧客等のすべての顧客に対し同様にサ−ビスできる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、前記各給油ステーションには固有の給油ステーション記号を付してその操作端末に記憶すると共に、該給油ステーション記号と同じ記号を前記カード保持器が保持するカードに記憶しておき、自動車で来店した顧客が当該自動車を所望の給油ステーションの輪止め又は停車ゲートの位置に停車し、前記カード保持器からカードを取ったことを検知したら、前記操作端末は前記給油機に給油を許可すると共に、該給油機からの給油量データを当該給油ステーション記号と共に前記POS本体に送り、前記POS本体は前記操作端末からの給油ステーション記号と給油量データから給油代金を算出すると共に、前記サービス提供場所で受けたサービスデータからサービス代金を算出し、前記カードに記憶された給油ステーション記号を基に前記給油代金に前記サービス代金を加えた代金を一括精算できるようにすると共に、該一括精算が済むと前記操作端末に前記輪止め又は停車ゲートの動作解除を許可する解除許可信号を送信し、前記操作端末は前記カード保持器にカードが戻されたことにより、前記POS本体からの輪止め又は停車ゲートの解除許可信号を確認し、該輪止め又は停車ゲートにその動作を解除する解除信号を送信するように構成したので、下記のような優れた効果が期待される。
【0021】
(1)給油所の従業員は会計業務だけを行えばよく省力化となる。
【0022】
(2)給油代金及びその他の業務(商品販売等)で発生した支払を一緒に会計処理できるので、顧客にとっても便利で経営効率も向上する。
【0023】
(3)給油代金の支払が済むまでロックが解除されないので、代金未払逃亡の防止になる。
【0024】
(4)現金保管も店舗内に1個所設ければよいので安全で機器コストも安くなる。
【0025】
(5)店舗に登録されている顧客、現金客、初来店の顧客等のすべての顧客に対し同様にサ−ビスできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPOS装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 店舗
1−1 POS本体
1−2 現金保管機
1−3 売店
2 給油ステ−ション
2−1 操作端末
2−1−1 カ−ド保持器
2−1−2 カ−ド
2−2 給油機
2−3 輪止め又は停車ゲート
Claims (1)
- 操作端末及び給油機を具備する複数の給油ステーション及び店舗を具備し、店舗内にはPOS本体を配置すると共に各種物品の販売等のサービスを提供するサービス提供場所を配置し、前記POS本体で前記給油ステーションへの指示、該給油ステーションからのデータ処理、前記サービス提供場所で受けたサービスデータの処理を行うように構成された給油所におけるPOS装置であって、
前記各給油ステーションには輪止め又は停車ゲートを設置し、その操作端末にカード保持器を設けると共に、該カード保持器に特定のカードを保持させ、
前記各給油ステーションには固有の給油ステーション記号を付してその操作端末に記憶すると共に、該給油ステーション記号と同じ記号を前記カード保持器が保持するカードに記憶しておき、
自動車で来店した顧客が当該自動車を所望の給油ステーションの輪止め又は停車ゲートの位置に停車し、前記カード保持器からカードを取ったことを検知したら、前記操作端末は前記給油機に給油を許可すると共に、該給油機からの給油量データを当該給油ステーション記号と共に前記POS本体に送り、
前記POS本体は前記操作端末からの給油ステーション記号と給油量データから給油代金を算出すると共に、前記サービス提供場所で受けたサービスデータからサービス代金を算出し、前記カードに記憶された給油ステーション記号を基に前記給油代金に前記サービス代金を加えた代金を一括精算できるようにすると共に、該一括精算が済むと前記操作端末に前記輪止め又は停車ゲートの動作解除を許可する解除許可信号を送信し、
前記操作端末は前記カード保持器にカードが戻されたことにより、前記POS本体からの輪止め又は停車ゲートの解除許可信号を確認し、該輪止め又は停車ゲートにその動作を解除する解除信号を送信することを特徴とする給油所におけるPOS装置。
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