JP3846540B2 - Plc用制御プログラムの実行シミュレーション装置、並びに、制御プログラム実行シミュレーション機能を有するplc - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラマブル・コントローラ(以下、PLCと称する)用制御プログラムの実行シミュレーション装置、並びに、制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLCに関する。
【0002】
【従来の技術】
実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムと、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述した模擬入力生成プログラムとに基づいて、所望のプログラム実行シミュレーション動作をパソコン上で仮想的に実行するPLC用制御プログラムのシミュレーション装置は公知である。
【0003】
斯かるシミュレーション装置によれば、実行シミュレーションに必要な模擬入力は、仮想PLCのI/Oメモリ上に自動生成されることから、模擬入力をパソコンの外部から手入力で与えたり、別途ファイルで与える必要が無くなる。
【0004】
しかも、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述できることから、PLCのユーザにとっては特別な知識がなくとも、模擬入力生成手順を容易にプログラムできるほか、制御プログラムの実行タイミングに合わせて模擬入力を生成できる利点もある。
【0005】
上述の模擬入力生成プログラムは、例えば、実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムの先頭、末尾、或いは制御プログラムの途中等に付加される。換言すれば、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとはシミュレーション装置内の同一の領域に格納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
PLC用制御プログラムのために確保された格納領域のデータ(プログラム)は、実機PLCへのダウンロードに際しては一括して読み出される。そのため、模擬入力生成が完了したPLC用制御プログラムを実機PLCにダウンロードする場合には、それに先立って、PLC用制御プログラムに付加された模擬入力生成プログラムを削除せねばならない。
【0007】
この模擬入力生成プログラムの削除操作は、人が目視確認しつつ手作業で行うものであるから、誤操作は避けがたい。このとき、模擬入力生成プログラムを削除し残したり、PLC用制御プログラムまでをも誤って削除したことに気づかずに、その後、実機PLCへの制御プログラムのダウンロードを行えば、せっかくデバッグが完了した正常な制御プログラムと異なる制御プログラムを実機PLCにダウンロードする結果となる。これは、当然に、実機PLCにおける誤動作の原因となる。
【0008】
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、デバッグの完了した制御用プログラムが間違いなく実機PLCで実行されるようにすることにある。
【0009】
本発明の具体的な目的とするところは、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかもデバッグの完了した制御プログラムが間違いなく実機PLCにダウンロードされるようにしたPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の具体的な目的とするところは、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかもデバッグの完了した制御用プログラムが間違いなく実行されるようにした制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLCを提供することにある。
【0011】
この発明のさらに他の目的乃至効果は、以下の明細書の記述により、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置は、実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムと、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述した模擬入力生成プログラムとに基づいて、所望のプログラム実行シミュレーションをパソコン上で仮想的に実行することを前提事項としている。
【0013】
加えて、前記PLC用制御プログラムと前記模擬入力生成プログラムとは別々の領域に格納されており、かつPLC用制御プログラムのために確保された格納領域は実機PLCへのダウンロードに際して単独で読み出し可能になされる。
【0014】
さらに、前記PLC用制御プログラムと前記模擬入力生成プログラムとを共通の解読処理体系に従って並行して実行するプログラム実行エンジンを有する。
【0015】
このような構成によれば、別々の領域に格納された2つのプログラムを並行に実行しつつ所望のシミュレーション並びに必要なデバッグが行われる一方、デバッグが完了した状態で、PLC用制御プログラムのために確保された格納領域の内容を実機PLCへとダウンロードすれば、デバッグの完了した制御プログラムだけを間違いなく実機PLCにダウンロードさせることができる。
【0016】
好ましい実施の形態では、プログラム実行エンジンが、各々独立に動作可能な、PLC用制御プログラム専用の実行エンジンと、模擬入力生成プログラム専用の実行エンジンとからなっている。
【0017】
他の好ましい実施の形態では、プログラム実行エンジンが、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとを時分割で実行する共通の実行エンジンで構成される。
【0018】
本発明の制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLCは、格納されたプログラムをブロック単位で選択的に実行可能なPLCを前提事項としている。
【0019】
加えて、動作モードをシミュレーションモードとする指示を受け付けるための手段と、制御プログラムの各ブロック毎にシミュレーションモード専用の識別子が付加されているか否かを判定する手段と、シミュレーションモードとする指示を受け付けたときには、外部との入出力を遮断する手段と、通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムブロックを除いてプログラムを実行する一方、シミュレーションモードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めてプログラムを実行する実行エンジンと、を設けている。
【0020】
このような構成によれば、シミュレーションモードとする指示を受け付けたときには、外部との入出力を遮断した上で、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めてプログラムが実行される一方、通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムブロックを除いてプログラムが実行される。そのため、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかも模擬入力生成の完了した制御用プログラムが間違いなく実行される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適ないくつかの実施の形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】
本発明に係る実行シミュレーション装置の第1実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャートが図1に、本発明に係る実行シミュレーション装置の第1実施形態における動作の全体を模式的に示すブロック図が図2にそれぞれ示されている。
【0023】
先に説明したように、本発明に係るPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置は、実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムと、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述した模擬入力生成プログラムとに基づいて、所望のプログラム実行シミュレーション動作をパソコン上で仮想的に実行することを前提事項としている。なお、パソコンのハードウェア構成並びに基本オペレーティングシステム等については、当業者に周知であるから説明は省略する。
【0024】
加えて、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとは別々の領域に格納されており、かつPLC用制御プログラムのために確保された格納領域は実機PLCへのダウンロードに際して単独で読み出し可能になされる。
【0025】
さらに、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとを共通の解読処理体系に従って並行して実行するプログラム実行エンジンを有する。
【0026】
特に、図1及び図2に示される実施形態では、プログラム実行エンジンが、各々独立に動作可能な、PLC用制御プログラム専用の実行エンジンと、模擬入力生成プログラム専用の実行エンジンとからなっている。
【0027】
すなわち、図2のブロック図において、符号A1が付されている部分が、シミュレーション対象の制御プログラム(本発明のPLC用制御プログラムに相当)が格納される格納領域である。この格納領域A1は、本発明の実行シミュレーション装置を実現するパソコン用アプリケーションソフトの実行の際に、対象となるパソコンの主メモリ上に定義される。
【0028】
符号A2が付されている部分が、デバッグプログラム(本発明の模擬入力生成プログラムに相当)が格納される格納領域である。この格納領域A2も、本発明の実行シミュレーション装置を実現するパソコン用アプリケーションソフトの実行の際に、対象となるパソコンの主メモリ上に定義される。
【0029】
符号E1が付されている部分が、シミュレーション対象の制御プログラムを実行するプログラム実行エンジン(本発明のPLC用制御プログラム専用の実行エンジンに相当)である。
【0030】
符号E2が付されている部分が、デバッグプログラム用実行エンジン(本発明の模擬入力生成プログラム専用の実行エンジンに相当)である。
【0031】
シミュレーション対象の制御プログラム実行エンジンE1とデバッグプログラム用実行エンジンE2とは、それぞれパソコン上においてソフトウェア的に実現され、互いに非同期に同時動作可能に構成される。すなわち、これらのエンジンE1,E2は、制御プログラムとデバッグプログラムとを共通の解読処理体系に従って並行して実行する。符号A0が付された部分が、入出力データのバッファエリアとして機能するI/Oメモリ領域である。このI/Oメモリ領域についても、本発明の実行シミュレーション装置を実現するパソコン用アプリケーションソフトの実行の際に、対象となるパソコンの主メモリ上に定義される。
【0032】
プログラム実行エンジンE1,E2の構成を図1のフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0033】
同フローチャートにおいて、ステップ111に示されるように、シミュレーション対象の制御プログラム実行エンジンE1は、予めシミュレーション対象の制御プログラム格納領域A1に格納された、ユーザが作成した制御プログラム(例えばラダープログラム)から命令をフェッチし(図2,ST1−1参照)、続いてステップ112に示されるように、これを実行(ソフトウェアシミュレーション)する。このとき、プログラムの実行に必要となる入力はI/Oメモリ領域A0から獲得し(図2,ST1−2参照)、プログラムの実行結果はI/Oメモリ領域A0に出力するように構成する(図2,ST1−3参照)。
【0034】
ステップ121に示されるように、デバッグプログラム実行エンジンE2は、予めデバッグプログラム格納領域A2に格納された、ユーザが作成したデバッグプログラム(例えばラダープログラム)から命令をフェッチし(図2,ST2−1参照)、続いてステップ122に示されるように、これを実行する。
【0035】
デバッグプログラムは、プログラムの実行に外部入力が必要ないようにユーザによってプログラミングされたものであり、入力を必要としない。すなわち、ここで言うデバッグプログラムとは、制御プログラムの実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述したものに相当する。そして、このデバッグプログラムの実行結果はI/Oメモリ領域A0に出力するように構成する(図2,ST2−2参照)。
【0036】
その結果、デバッグプログラム実行結果として得られる出力がI/Oメモリ領域A0に出力され、この出力を模擬入力として制御プログラムのシミュレーションが実行され、シミュレーションの結果は、I/Oメモリ領域A0に出力されることとなる。このとき、格納領域A1に格納されるシミュレーション対象の制御プログラムには、模擬入力を得るためのプログラム追加などを行っていないため、実機と同じプログラムがシミュレーションできたことになる。
【0037】
従って、この実施形態によれば、別々の領域A1,A2に格納された2つのプログラムを並行に実行しつつ所望のシミュレーション並びに必要なデバッグが行われる一方、デバッグが完了した状態で、PLC用制御プログラムのために確保された格納領域A1の内容を実機PLCへとダウンロードすれば、デバッグの完了した制御プログラムだけを間違いなく実機PLCにダウンロードさせることができる。
【0038】
本発明に係る実行シミュレーション装置の第2実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャートが図3に、本発明に係る実行シミュレーション装置の第2実施形態における動作の全体を模式的に示すブロック図が図4にそれぞれ示されている。
【0039】
図3及び図4に示される実施形態では、プログラム実行エンジンが、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとを時分割で実行する共通の実行エンジンで構成される。なお、図4において、図2と同一構成部分については、同符号を付して説明は省略する。
【0040】
この第2実施形態にあっては、シミュレーション対象の制御プログラム(格納領域A1に存在する)とデバッグプログラム(格納領域A2に存在する)とは、ソフトウェアで構成されたプログラム実行エンジンE0にて、それぞれのプログラムの制御単位毎(例えばラダーの場合は、1スキャン毎)に切り替えて時分割的に実行されるように構成する。
【0041】
プログラム実行エンジンE0の構成を図3のフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0042】
図3において、ステップ301に示されるように、プログラム実行エンジンE0は、予めデバッグプログラム格納領域A2に格納された、ユーザが作成したデバックプログラム(例えばラダープログラム)から命令を取り出し実行する(図4,ST4−1参照)。デバックプログラムは、プログラムの実行に入力が必要ないようにユーザによってプログラミングされたものであり、入力を必要としない。すなわち、ここで言うデバッグプログラムとは、制御プログラムの実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述したものに相当する。ステップ302に示されるように、このデバックプログラムの実行結果はI/Oメモリ領域A0に出力するように構成する(図4,ST4−2参照)。デバックプログラムの1制御単位が終了すると(ステップ303YES)、プログラム実行エンジンE0の制御対象を、シミュレーション対象の制御プログラム(格納領域A1に存在する)に切り替える。
【0043】
次に、ステップ304に示されるように、プログラム実行エンジンE0は、予め、シミュレーション対象の制御プログラム格納領域A1に格納された、ユーザが作成した制御プログラム(例えばラダープログラム)から命令をフェッチする(図4,ST3−1参照)。続いて、ステップ305に示されるように、このフェッチした命令を実行(ソフトウェアシミュレーション)する。このとき、プログラムの実行に必要となる入力はI/Oメモリ領域A0から獲得し(図4,ST3−2参照)、プログラムの実行結果はI/Oメモリ領域に出力するように構成する(図4,ST3−3)。その後、シミュレーション対象の制御プログラムの1制御単位が終了すると(ステップ306YES)、プログラム実行エンジンE0の制御対象をデバッグプログラム(格納領域A2に存在する)に再び切り替える。
【0044】
その結果、デバッグプログラム実行結果として得られる出力がI/Oメモリ領域A0に出力され、この出力を模擬入力として制御プログラムのシミュレーションが実行され、シミュレーションの結果は、I/Oメモリ領域A0に出力されることとなる。このとき、格納領域A1に格納されるシミュレーション対象の制御プログラムには、模擬入力を得るためのプログラム追加などを行っていないため、実機と同じプログラムがシミュレーションできたことになる。
【0045】
従って、この実施形態においても、別々の領域A1,A2に格納された2つのプログラムを並行に実行しつつ所望のシミュレーション並びに必要なデバッグが行われる一方、デバッグが完了した状態で、PLC用制御プログラムのために確保された格納領域A1の内容を実機PLCへとダウンロードすれば、デバッグの完了した制御プログラムだけを間違いなく実機PLCにダウンロードさせることができる。
【0046】
本発明に係るPLCの一実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャートが図5に、同実施形態のPLCにおける通常モードにおける制御プログラム実行動作を示すフローチャートが図6に、同実施形態のPLCにおけるシミュレーションモードにおける制御プログラム実行動作を示す説明図が図7にそれぞれ示されている。
【0047】
本発明の制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLCは、格納されたプログラムをブロック単位で選択的に実行可能なPLCを前提事項としている。
【0048】
加えて、動作モードをシミュレーションモードとする指示を受け付けるための手段と、制御プログラムの各ブロック毎にシミュレーションモード専用の識別子が付加されているか否かを判定する手段と、シミュレーションモードとする指示を受け付けたときには、外部との入出力を遮断する手段と、通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムブロックを除いてプログラムを実行する一方、シミュレーションモードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めてプログラムを実行する実行エンジンと、を設けている。
【0049】
すなわち、図6及び図7において、符号(1)〜(3)が付されているのが、このPLCの実行対象となる制御プログラムを構成する3個のプログラムブロックである。それら3個のプログラムブロック(1)〜(3)の中で、プログラムブロック(3)には、シミュレーションモード専用の識別子Pが付加されている。
【0050】
一方、図5に示されるように、このPLCのプログラム実行エンジンには、通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子Pが付加されたプログラムブロック(3)を除いて他のプログラムブロック(1),(2)を実行する一方、シミュレーションモードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めて全てのプログラム(1)〜(3)を実行する処理を設けている。
【0051】
より詳しくは、プログラム実行単位の識別子確認が行われ(ステップ501)、識別子無しのプログラム実行単位については無条件で実行されるのに対して(ステップ503)、識別子有りのプログラム実行単位については、コントローラのモードがシミュレーションモードと判定された場合に限り(ステップ502)、実行されることとなる(ステップ503)。しかも、通常モードの場合には(ステップ505)、外部I/OとI/Oメモリとのデータ交換であるI/Oリフレッシュ処理が実行されるのに対して(ステップ506)、シミュレーションモードの場合には(ステップ505)、I/Oリフレッシュ処理はスキップされることとなる。
【0052】
従って、プログラム実行単位(3)において、シミュレーションに必要な入力データを外部I/Oからの入力に代わって生成するようにプログラムすれば、外部入出力を遮断した状態において、コントローラにおいてシミュレーション実行時に外部入力による制御プログラムの動作を確認することができる。
【0053】
以上の実施形態によれば、シミュレーションモードとする指示を受け付けたときには、外部との入出力を遮断した上で、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めてプログラムが実行される一方、通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムブロックを除いてプログラムが実行される。そのため、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかも模擬入力生成の完了した制御用プログラムが間違いなく実行される。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明のPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置によれば、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかも模擬入力生成の完了した制御プログラムを間違いなく実機PLCにダウンロードさせることができる。
【0055】
また、本発明の制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLCによれば、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述することができ、しかも模擬入力生成の完了した制御用プログラムだけを間違いなく実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実行シミュレーション装置の第1実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャート
【図2】本発明に係る実行シミュレーション装置の第1実施形態における動作の全体を模式的に示すブロック図
【図3】本発明に係る実行シミュレーション装置の第2実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャート
【図4】本発明に係る実行シミュレーション装置の第2実施形態における動作の全体を模式的に示すブロック図
【図5】本発明に係るPLCの一実施形態におけるプログラム実行エンジンの構成を示すフローチャート
【図6】同実施形態のPLCにおける通常モードにおける制御プログラム実行動作を示すフローチャート
【図7】同実施形態のPLCにおけるシミュレーションモードにおける制御プログラム実行動作を示す説明図
【符号の説明】
A0 I/Oメモリ領域
A1 シミュレーション対象の制御プログラム格納領域
A2 デバッグプログラム格納領域
E0 プログラム実行エンジン
E1 シミュレーション対象の制御プログラム実行エンジン
E2 デバッグプログラム用実行エンジン
(1)〜(3) プログラムブロック
P シミュレーションモード専用の識別子
Claims (5)
- 実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムと、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述した模擬入力生成プログラムとに基づいて、所望のプログラム実行シミュレーションをパソコン上で仮想的に実行するPLC用制御プログラムのシミュレーション装置であって、
前記PLC用制御プログラムと前記模擬入力生成プログラムとは別々の領域に格納されており、かつPLC用制御プログラムのために確保された格納領域は実機PLCへのダウンロードに際して単独で読み出し可能になされており、さらに
前記PLC用制御プログラムと前記模擬入力生成プログラムとを並行して実行可能なプログラム実行エンジンを有する、PLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置。 - プログラム実行エンジンが、各々独立に動作可能な、PLC用制御プログラム専用の実行エンジンと、模擬入力生成プログラム専用の実行エンジンとからなる、請求項1に記載のPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置。
- プログラム実行エンジンが、PLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとを時分割で実行する共通の実行エンジンで構成される、請求項1に記載のPLC用制御プログラムの実行シミュレーション装置。
- コンピュータを、
実行シミュレーションの対象となるPLC用制御プログラムと、実行シミュレーションに必要な模擬入力生成手順をPLC用制御プログラムと同一の言語で記述した模擬入力生成プログラムとをメモリ上の別々の領域に格納させるための手段と、
上記メモリ上の別々の領域に格納されたPLC用制御プログラムと模擬入力生成プログラムとを並行して実行させることにより、所望のプログラム実行シミュレーションを行うためのプログラム実行エンジンと、
上記2つの領域の内でPLC用制御プログラム格納領域の内容だけを単独で実機PLCへダウンロードするための手段として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。 - 格納されたプログラムをブロック単位で選択的に実行可能なPLCにおいて、
動作モードをシミュレーションモードとする指示を受け付けるための手段と、
制御プログラムの各ブロック毎にシミュレーションモード専用の識別子が付加されているか否かを判定する手段と、
シミュレーションモードとする指示を受け付けたときには、外部との入出力を遮断する手段と、
通常モードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムブロックを除いてプログラムを実行する一方、シミュレーションモードのときには、シミュレーションモード専用の識別子が付加されたプログラムを含めてプログラムを実行する実行エンジンと、
を設けた制御プログラム実行シミュレーション機能を有するPLC。
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