JP3845863B2 - 視線誘導装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、視線誘導装置等に関し、詳細には、車両の乗員の視線を対象物に誘導する視線誘導装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
目的地を設定すると、現在位置からその目的地までの最適経路を設定し、この最適経路に沿って、車両を経路誘導する車載の経路誘導装置(ナビゲーション装置)が広く用いられている。
【0003】
また、外部の情報センタからインターネット経由で車両に地図情報や関連情報を配信することが可能となっている。この結果、車載の経路誘導装置で、最新の地図情報及び関連情報を用いて経路誘導することも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような経路誘導装置では、ディスプレイ上に表示された地図に矢印を表示したり、音声ガイダンスで進行方向を知らせたりしながら経路誘導が行われる。しかし、複雑な形状の交差点、慣れない道路などでは、このような手法の経路誘導では不十分な場合がある。また、ディスプレイへの表示は、運転中のドライバがディスプレイをのぞき込むことになるため、危険が伴うという問題がある。従って、上述したような状況等においても、安全に確実に経路誘導を行うことができる装置が求められている。また、経路誘導時に限らず、車両の乗員の視線を特定方向に誘導する必要が生じる場合がある。
【0005】
このように、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、車両の乗員の視線を所定の対象物に安全確実に誘導することができる視線誘導装置等を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、地図データを記憶した地図データベースと、前記地図データベースから視認対象物の位置を検索する検索手段と、車両の現在の位置および方向を検出する位置検出手段と、前記検索手段の検索結果と、前記位置検出手段の検出結果とに基づいて、前記車両に対する前記視認対象物の相対位置を算出する位置算出手段と、該位置算出手段の算出結果に基づいて、前記車両の乗員の視線を前記視認対象物に誘導する誘導光を生成する誘導光生成手段と、を備え、前記誘導光生成手段は、前記乗員からの指示に応答して、前記誘導光を生成する、ことを特徴とする視線誘導装置が提供される。
このような構成によれば、乗員が必要なときだけ、誘導光を生成させることができる。
【0007】
本発明によれば、地図データを記憶した地図データベースと、前記地図データベースから視認対象物の位置を検索する検索手段と、車両の現在の位置および方向を検出する位置検出手段と、前記検索手段の検索結果と、前記位置検出手段の検出結果とに基づいて、前記車両に対する前記視認対象物の相対位置を算出する位置算出手段と、該位置算出手段の算出結果に基づいて、前記車両の乗員の視線を前記視認対象物に誘導する誘導光を生成する誘導光生成手段と、を備え、前記誘導光を生成が可能であるか否か判定する誘導光可否判定手段と、該誘導光可否判定手段によって、前記誘導光の生成が不可能であると判定されたときにその旨を警告する警告手段と、を備えている、ことを特徴とする視線誘導装置が提供される。
【0010】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記誘導光は、前記車両の乗員のみが認識できる光である。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記誘導光は、前記視認対象物に向かって延びる線として、生成される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記車両の乗員の視線を検出する視線検出手段と、前記誘導光生成手段による誘導光生成後に、前記視線検出手段の検出結果に基づいて、前記乗員の視線が前記視認対象物に向けられたか否かを判定する視認物判定手段と、該視認物判定手段による判定結果を、前記乗員に通知する結果通知手段と、を備えている。
【0011】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記車両の乗員の視線を検出する視線検出手段と、前記誘導光生成手段による誘導光生成後に、前記視線検出手段の検出結果に基づいて、前記乗員の視線が前記視認対象物に向けられたか否かを判定する視認物判定手段と、該視認物判定手段による判定結果を、前記乗員に通知する結果通知手段と、を備えている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の視線誘導装置。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態の経路誘導装置を示す基本構成図である。
【0018】
図1において、符号1は、車両用の経路誘導装置(ナビゲーション装置)を示している。車両の外部に、情報センタ2が設けられており、この情報センタ2は、ホストコンピュータ4と、地図情報等を格納する地図情報等データベース6と、各種コンテンツが格納された各種コンテンツデータベース8とを備えている。地図情報には、道路に関する情報の他、建物などの三次元データが含まれている。従って、本実施形態では、この三次元データに基づいて、道路上の各位置から周囲の建物、風景がどのように見えるかを推定することができる。また、この地図情報等データベース6には、ビルなどの建物にどのような施設が入居しているか等の建物情報も記憶されている。施設には、レストラン、会社などの種々のテナントが含まれる。
【0019】
経路誘導装置1は、各地域に設置された通信局10を経由して、インターネット12に接続可能であり、地図情報、建物情報を含む種々の情報を情報センタ2から受信できるように構成されている。
【0020】
なお、経路誘導装置1は、経路誘導のための地図情報、建物情報を格納したDVD−ROMを備えているため、情報センタ2から地図情報、建物情報を受信しない場合でも、経路誘導や建物に関する情報提供を行なうことができる。情報センタ2から地図情報、建物情報を受信した場合には、最新の地図情報、建物情報に基づいて、より正確な経路誘導等が可能となる。
【0021】
経路誘導装置1は、入力されたデータや乗員の操作に基づき、車両を目的地まで経路案内(経路誘導)するためのCPU14と、地図情報、建物情報等の各種の情報を情報センタ2からインターネット12及び通信局10を経由して受信し、且つ、情報を車両側から情報センタ2に送信するための送受信装置16を備えている。この送受信装置16は、例えば、自動車電話や携帯電話である。
【0022】
経路誘導装置1は、更に、情報センタ2から受信した地図情報、建物情報等を記憶するHDD記憶装置18と、地図情報等の種々の情報を表示するディスプレイ20と、情報センタ2からの地図情報とは別に車両側で独自に準備した地図情報、建物情報を格納するDVD−ROM22、乗員が目的地の設定や情報センタ2に地図情報、建物情報等をリクエストするための操作スイッチ24と、情報センタ2から情報が受信できないときにその旨を警告する警報装置26を備えている。DVD−ROM22に格納されている建物情報、または、HDD記憶装置18に記憶されている建物情報は、どの建物のどの位置にどのような施設が収容されているに関する情報を含む。即ち、DVD−ROM22またはHDD記憶装置18には、建物とその建物内に収容されている施設とが関連付けて記憶されている建物データベースが形成されている。また、この建物データベースには、建物に関する情報も記憶されている。
【0023】
経路誘導装置1は、車両の現在位置を検出するGPS受信機28、車速センサ30及びジャイロセンサ32を備えている。GPS受信機28は、衛星から電波を受信して車両の現在位置を検出し、車速センサ30は移動距離を求めるために車両の速度を検出し、ジャイロセンサ32は車両の移動方向を検出する。経路誘導装置1は、これらの各センサ28、30、32の検出結果から、車両の現在の位置および向きを正確に算出できるように構成されている。
【0024】
また、経路誘導装置1は、情報センタ2、又は、他の交通情報センタ(図示せず)から渋滞情報等を入手するためのVICS受信機34を備えている。
【0025】
本実施形態の経路誘導装置1は、運転者の視線を検出し、必要に応じて視線を所定の方向に誘導する視線誘導を行いながら、経路誘導を行うナビゲーション装置である。このような視線誘導を行うため、経路誘導装置1は、CCDカメラ36、アイカメラ38、及び、視線誘導手段40を備えている。CCDカメラ36は、車両の上部に車両前方を向けて取付けられ、画像認識機能によって、撮影した画像から、前方を走行する他の車両の有無、交通量(渋滞の有無及び渋滞の程度)、歩行者の有無及び量、車外の明るさ、天候等を検出できるように構成されている。
【0026】
アイカメラ38は、キャビン内の上部位置に取付けられ、運転者の瞳孔等を撮影することにより、運転者の視線の方向、及び、注視対象物までの距離を検出することができるように構成されている。ここで、アイカメラには、例えば、EOG法、光電素子式EOG(P−EOG)法、角膜反射法、第1・第4プルキンエ像検出法、コンタクトレンズ法、サーチコイル法、赤外線眼底カメラ法等の種々の技術が適用される。
【0027】
視線誘導手段40は、コンピュータを備え、アイカメラ38により検出された運転者の視線(視線の方向及び/又は注視対象物までの距離)を基準に運転者の視線を検出し、車両の現在の位置および向きと運転者の視線とに基づいて、地図データを検索し、運転者の視線が、視線が進入すべき分岐路や目的地が収容されている建物に向いているか否かを判定し、視線が進入すべき分岐路や目的地が収容されている建物を向いているか否かを運転者に通知する機能を有する。また、視線誘導手段40は、誘導ビームを生成させて、運転者の視線を進入すべき分岐路や目的地が収容されている建物等に誘導する機能も備えている。
【0028】
図2は、本実施形態の経路誘導装置1が搭載された車両の運転席周囲を示す図面である。
【0029】
運転席の近傍のAピラーには、スピーカ42が取付けられており、このスピーカ42により、運転者への音声ガイダンス、通知等が行われる。また、フロントガラス44の内側空間に、運転者の視線を誘導するための誘導ビーム46を照射する誘導ビーム照射装置48が運転席上方に取付けられている。本実施形態では、誘導ビーム46は、その先端、または、その延長線上に運転者に視認させたい対象物が位置するように照射される。従って、運転者は、車両進行方向(正面)を見ながら、即ち、前方から目を離さずに誘導ビームで示された対象物を確認することができる。誘導ビーム46に代えて、フロントガラス44上に視線誘導用表示マークを投射する構成でもよい。この場合、運転者の目とこの視線誘導用表示マークとを結ぶ線の延長線上に、視認させたい対象物(視線誘導対象物)が存在する位置に、視線誘導用表示が投射される。さらに、この誘導ビームを視認対象物に向けて車外に照射する、あるいは、ホログラムで室内空間に視認対象物を表示する、あるいは、視認対象物を室内から見たときに光って見えるようにするなどの他の方法で、視認対象物に視線を誘導する誘導光を生成する構成でも良い。
【0030】
さらに、フロントガラス44上には、OHD装置により、ディスプレイ20の表示内容と同じ内容が補助表示20aとして表示される。
【0031】
更に、ステアリングホイール50には、視線確認スイッチ52と、誘導ビーム照射スイッチ54が取付けられている。視線確認スイッチ52は、運転者が、視線を視線誘導手段40に確認すなわち視線誘導手段40に何を見ているかを知らせたいときに押すスイッチである。また、誘導ビーム照射スイッチ54は、運転者が、音声ガイダンスのみでは視認対象物を識別できないとき等に、視認対象物を誘導ビームで認識できるようにするために押すスイッチである。誘導ビーム照射スイッチ54が押されると、視認対象物を示すように、室内空間に誘導ビーム46が照射される。
【0032】
次に、図3に沿って、本実施形態の経路誘導装置1による経路誘導の一例を説明する。図3は、ディスプレイ20上に表示される地図表示に、理解を容易にするために、運転者の目視方向(視線)及び音声ガイダンス内容を重畳して示した図である。この例では、経路誘導装置1には、目的地としてABCビルに入居しているFG商事が設定されているので、Y字路(分岐路)58で右側の分岐路60に進入し、分岐路60の右側にあるABCビルに至る経路誘導がなされる。運転者に対する経路誘導は、視線誘導を伴って、以下のように行われる。なお、視線誘導手段40には、自車の位置、移動方向(向き)、速度、周囲の地図情報(周囲の建物等の見え方)等が逐次入力されている。視線誘導手段40は、これらの情報と、アイカメラ38の検出結果とに基づき、運転者が何を視認しているかを、常時、推定している。
【0033】
経路誘導中の車両Aは、道路56の位置A1を走行しているとき、運転者の視線B1は、走行道路56に沿って、進行方向前方を向いている。車両Aが、位置A2に達すると、左前方にガソリンスタンド(視線誘導対象物)62があるので、視線誘導手段40はスピーカ42を作動させて、「左にガソリンスタンドがあります」という音声ガイダンスを実行し、同時に、ディスプレイ20上の地図で、ガソリンスタンド62のマークを拡大表示する。
【0034】
このとき、運転者が誘導ビーム照射スイッチ54を押した場合には、運転者の視線を視認対象物(目標物)であるガソリンスタンド62に誘導するように、誘導ビーム照射装置48から誘導ビーム46が照射される。
【0035】
この音声ガイダンス及びガソリンスタンドの拡大表示等に応答して、運転者の視線B2は左前方に移動し、ガソリンスタンド62を認識する。この運転者の視線の動きはアイカメラ38によって検出されている。アイカメラ38の検出結果から、運転者がガソリンスタンド62を視認したと判定したときには、視線誘導手段40はスピーカ42を作動させて、「はい、それです」と音声による肯定を実行する。尚、本実施形態では、運転者を視線誘導するために、視線誘導対象物となるガソリンスタンド62を拡大表示するようにしているが、これに限らず、地図上での目立つ色への変更や、点滅表示等の他の強調表示を行ってもよい。
【0036】
次に、車両がそのガソリンスタンド62を通過し、位置A3に達したとき、運転者の視線B3が走行道路56に向いていると判定されたときには、「はいその道です。」と音声ガイダンスを行なう。このガイダンスで、運転者は、正しい道を走行中であると、確信し、道路54を走行し続ける。
【0037】
さらに、車両が進行し、位置A4に達すると、右手前方に視線誘導対象物となる消防署64が近づいてくるので、視線誘導手段40はスピーカ42を作動させて、「この先、右手に消防署があります。」との音声ガイダンスによる視線誘導を実行し、同時に、ディスプレイ20上でその消防署64のマークを拡大表示する。
【0038】
このとき、運転者が誘導ビーム照射スイッチ54を押した場合には、運転者の視線を視認対象物(目標物)である消防署64に誘導するように、誘導ビーム照射装置48から誘導ビーム46が照射される。
【0039】
運転者の視線B4は、この音声ガイダンス及び消防署の拡大表示等に従い、右手方向に移動し、その消防署62を視認する。この運転者の視線の動きはアイカメラ38によって検出されている。アイカメラ38の検出結果から、運転者が消防署64を視認したと判定されたときには、視線誘導手段40はスピーカ42を作動させて、「はい、その消防署です。その左わきの道を進んで下さい。」と音声ガイダンスする。このガイダンスにより、運転者は、Y字路58で分岐路60に迷うことなく進入することができる。
【0040】
車両が分岐路60を進み、目的地のFG商事が3階に入居しているABCビル66の周辺の位置A5に達すると、視線誘導手段40は、建物情報提供を実行する。本実施形態では、この建物情報提供は、乗員が操作スイッチ24を押すこと、あるいは、押しておくことによって、建物情報の提供を希望したときのみ実行されるように構成されている。視線誘導手段40は、目的地設定時にDVD−ROM22またはHDD記憶装置18に記憶されている建物データベースから予め検索しておいた、目的地のFG商事がABCビルの3階に入居しているという結果に基づき、スピーカ42を作動させて、「目的地に到着しました。FG商事は、右手のビルです。」との音声ガイダンスによる視線誘導を実行する。このとき、運転者が誘導ビーム照射スイッチ54を押した場合には、運転者の視線をABCビルに誘導するように、誘導ビーム照射装置48から誘導ビーム46が照射される。運転者は車両を停止させ、この音声ガイダンス等による視線誘導に従って、視線B5を右手方向に移動させてABCビル66を視認する。
【0041】
この運転者の視線の動きはアイカメラ38によって検出されている。視線誘導手段40は、アイカメラ38の検出結果から、運転者がABCビル66を視認したと判定したときには、スピーカ42を作動させて、「はい、そのビルです。そのビルの3階にFG商事があります。」との音声ガイダンスによって、視認行動を肯定するとともに、目的地である施設(FG商事)の建物内の位置情報を通知する。この通知によって、運転者は、目的地(FG商事)が入居する建物(ビル)を視認していることを確認できるとともに、建物内での目的地の位置を知ることができる。また、FG商事への経路誘導が以前に実行されていたときには、建物情報の提供への視認誘導、視認行動の肯定等を実行しない構成としてもよい。
【0042】
また、ABCビルの前に来ていながら、運転者が隣のビルなどの他の建物を視認している判定されたときには、視線誘導手段40は、「その、ビルではありません。」と、視認行動が誤っている旨の音声ガイダンスを実行するとともに、誘導ビーム46を照射することにより、運転者の視線をABCビルに誘導する。
【0043】
次に、視線誘導手段40において視線誘導のために誘導ビームを照射する際に行われる処理を図4のフローチャートに沿って説明する。この誘導ビームの照射、通常の音声等による経路誘導に付加して行われる。
【0044】
処理がスタートすると、まず、ステップS1で、誘導ビーム照射スイッチ54が押されているか、即ち、運転者が誘導ビームを要求しているか否かが判定される。ステップS1でYESのときには、ステップS2に進み、車両の現在の位置及び方向を検出(又は確認)し、視認対象物の位置を地図データから検索(または確認)し、ステップS3で車両の現在の位置及び方向と地図情報(建物等の3次元データ)とを照合させて、車両と視認対象物との相対位置を算出する。次いで、ステップS4に進み、誘導光を発生させ、視認対象物への視線誘導を行う。誘導光は、上述したように、フロントガラス44の内側空間に照射された誘導ビーム46である。誘導ビーム46は、その先端、または、その延長線上に運転者に視認させたい対象物が位置するように照射されるので、運転者は前方を見たまま、対象物を確認できる。誘導ビーム46に代わる誘導光として、フロントガラスに投射された視線誘導用表示マーク、室内空間に投影された対象物のホログラム等を用いても良い。
【0045】
次いで、ステップS5で、この視線誘導による運転者の視線の移動を検出し、運転者の視線が意図した対象物に向いているか否かを判定する。この判定は、アイカメラによる検出結果と、経路誘導装置1の各種センサの検出結果から求めた車両の現在の位置および方向、地図情報等に基づいて行われる。
【0046】
ステップS5でNOときには、ステップS6に進み、運転者の視認行動を、「そのビルではありません」等の音声ガイダンスによって否定する警告を行う。この警告に加えて、「FG商事は、そのビルの隣のビルの3階です。」などの付加的な音声ガイダンスを行う構成でも良い。ステップS5でYESのときには、そのままリターンする。また、ステップS5でYESのときには、運転者の視認行動を肯定するガイダンスを実行する構成でも良い。
【0047】
次に、図5に沿って、本発明の第2の実施態様の説明をする。第2の実施形態の経路誘導装置の基本的な構成は第1の実施形態の経路誘導装置と同一である。第1の実施形態との相違点は、誘導光(誘導ビーム)が、車両の室内空間では視認対象物に向かって車外に照射される構成である点、視線誘導の際の誘導光発生に関する処理等である。以下、相違点のみを説明する。
【0048】
図5は、第2の実施形態の経路誘導装置の視線誘導手段において視線誘導のために誘導ビームを照射する際に行われる処理を示すフローチャートである。 まず、ステップS10で、誘導ビーム照射スイッチ54が押されているか、即ち、運転者が誘導ビームを要求しているか否かが判定される。ステップS10でYESのときには、ステップS11に進み、誘導ビームを照射可能な条件であるか否かが判定される。本実施形態では、誘導ビームが車外に照射される構成であるため、昼間や、対向車、歩行者が存在しているとき等は誘導ビームを利用できない。ステップS11では、誘導ビームの照射条件が満たされているか否かを判定する。ステップS11でYESのときには、ステップS12に進み、車両の現在の位置及び方向を検出(又は確認)し、視認対象物の位置を地図データから検索(または確認)し、ステップS13で車両の現在の位置及び方向と地図情報(建物等の3次元データ)とを照合させて、車両と視認対象物との相対位置を算出する。次いで、ステップS14に進み、誘導光を発生させ、視認対象物への視線誘導を行う。
【0049】
次いで、ステップS15で、この視線誘導による運転者の視線の移動を検出し、運転者の視線が意図した対象物に向いているか否かを判定する。この判定は、アイカメラによる検出結果と、経路誘導装置1の各種センサの検出結果から求めた車両の現在の位置および方向、地図情報等に基づいて行われる。
【0050】
ステップS15でNOときには、ステップS16に進み、運転者の視認行動を、「そのビルではありません」等の音声ガイダンスによって否定する警告を行う。この警告に加えて、「FG商事は、そのビルの隣のビルの3階です。」などの付加的な音声ガイダンスを行う構成でも良い。ステップS15でYESのときには、そのままリターンする。また、ステップS15でYESのときには、運転者の視認行動を肯定するガイダンスを実行する構成でも良い。
【0051】
また、ステップS11でNOのときには、ステップS17に進み、照射ができない旨の通知を行い、さらに、ステップS18に進み、音声等の他の手段による誘導を行う。
【0052】
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の変更又は変形が可能である。
【0053】
例えば、上記実施形態では、運転者が、視認対象物を誘導ビームで認識できるようにするための誘導ビーム照射スイッチ54とが設けられているが、これらのスイッチを設けなず、自動的に、誘導ビームを照射する構成でもよい。この場合、誘導ビームをキャンセルするスイッチを設けるのが好ましい。
【0054】
また、音声入力装置を設け、これらの誘導ビーム照射スイッチ54の機能を、音声入力装置で置き換えた構成でも良い。
【0055】
さらに、上記実施形態では、運転者の視線のみを対象としたが、他の乗員の視線も検出し、これらに基づいて情報提供を行う構成でも良い。
【0056】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、車両の乗員の視線を所定の対象物に安全確実に誘導することができる視線誘導装置等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の経路誘導装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態の経路誘導装置が搭載された車両の運転席周囲を示す図面である。
【図3】 本発明の第1の経路誘導装置による、経路誘導時のディスプレイ表示の一例を示す図面である。
【図4】 本発明の第1の実施形態の経路誘導装置の視線誘導手段で経路誘導のために行われる処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施形態の経路誘導装置の視線誘導手段で行われる、視線誘導の処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:経路誘導装置(ナビゲーション装置)
18:HDD記憶装置
22:DVD−ROM
38:アイカメラ
40:視線誘導手段
46:誘導ビーム
52:視線確認スイッチ
54:誘導ビーム照射スイッチ

Claims (5)

  1. 地図データを記憶した地図データベースと、
    前記地図データベースから視認対象物の位置を検索する検索手段と、
    車両の現在の位置および方向を検出する位置検出手段と、
    前記検索手段の検索結果と、前記位置検出手段の検出結果とに基づいて、前記車両に対する前記視認対象物の相対位置を算出する位置算出手段と、
    該位置算出手段の算出結果に基づいて、前記車両の乗員の視線を前記視認対象物に誘導する誘導光を生成する誘導光生成手段と、を備え、
    前記誘導光生成手段は、前記乗員からの指示に応答して、前記誘導光を生成する、
    ことを特徴とする視線誘導装置。
  2. 地図データを記憶した地図データベースと、
    前記地図データベースから視認対象物の位置を検索する検索手段と、
    車両の現在の位置および方向を検出する位置検出手段と、
    前記検索手段の検索結果と、前記位置検出手段の検出結果とに基づいて、前記車両に対する前記視認対象物の相対位置を算出する位置算出手段と、
    該位置算出手段の算出結果に基づいて、前記車両の乗員の視線を前記視認対象物に誘導する誘導光を生成する誘導光生成手段と、を備え、
    前記誘導光を生成が可能であるか否か判定する誘導光可否判定手段と、
    該誘導光可否判定手段によって、前記誘導光の生成が不可能であると判定されたときにその旨を警告する警告手段と、を備えている、
    ことを特徴とする視線誘導装置。
  3. 前記誘導光は、前記車両の乗員のみが認識できる光である、
    請求項1または2に記載の視線誘導装置。
  4. 前記誘導光は、前記視認対象物に向かって延びる線として、生成される、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の視線誘導装置。
  5. 前記車両の乗員の視線を検出する視線検出手段と、
    前記誘導光生成手段による誘導光生成後に、前記視線検出手段の検出結果に基づいて、前記乗員の視線が前記視認対象物に向けられたか否かを判定する視認物判定手段と、
    該視認物判定手段による判定結果を、前記乗員に通知する結果通知手段と、を備えている、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の視線誘導装置。
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