JP3845612B2 - 寝具の選択装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は体形に適した硬さの寝具を選択するときに利用される寝具の選択装置に関する
【0002】
【従来の技術】
一般に、ベッドはベッドフレーム及びこのベッドフレームに載置される寝具としてのマットレスとから構成されており、このベッドの性能はマットレスの硬さが利用する人の体形などに合っているか否かによって大きく左右される。
【0003】
すなわち、利用者がマットレスに仰臥したとき、胸部と臀部との背面の接線に対して腰部を2〜3cm(立位状態の約半分)の一定の高さ(凹んだ状態)に収まるように寝たときが快適であるとされている。
【0004】
これに対して胸部と臀部がマットレス内に極端に落ち込み、相対的に腰部が突き上げられる姿勢になると、利用者は苦痛を感じて安眠できないとされている。したがって、胸部と臀部との落ち込みを少なくするためには硬いマットレスがよいことになる。
【0005】
しかしながら、マットレスが硬すぎると胸部と臀部との落ち込みは少ないが、これらの部位だけによって身体が支えられることになるから、胸部と臀部とに圧力が集中してやはり寝心地がよくないということになる。
【0006】
ところで、寝心地のよいマットレスを選択するために、単に硬いマットレス、柔らかいマットレスというような判断でマットレスを選択しても、そのマットレスを利用する人の体格や体重などの条件によって胸部や臀部の落ち込み量が異なってくる。したがって、マットレスの良否は、マットレスが硬いとか柔らかいというようなことだけでなく、マットレスの硬さがそのマットレスを利用する人の体格や体重に適合しているか否かによって決まるから、そのような基準で利用者に適したマットレスを選択する必要がある。
【0007】
そこで、本件出願人は特許第2512134号に示されるマットレスの選択装置を提案した。この特許の装置は上面に被測定者(利用者)が横たわる測定用マットレスを有する。この測定用マットレスには被測定者が横たわったときに加わる圧力の分布状態を電気的に検出する検出素子が設けられ、この検出素子からの検出信号による測定用マットレスの変形状態を、最適な変形状態とともに表示部に表示することで、これらの表示から被測定者に適した硬さのマットレスを選択することができるようにしている。
【0008】
しかしながら、このような装置によると、被測定者の体形に応じた圧力分布を測定するために、被測定者は測定用マットレス上に横たわらなければならないから、その測定が煩わしいということがあり、また被測定者が測定用マットレス上に横たわったときの圧力分布は、測定用マットレス上における被測定者の位置などによって誤差が生じ易いから、正確に測定しにくいなどのことがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は被測定者が測定用マットレス上に横たわることで圧力分布を測定し、その測定に基づく圧力分布から被測定者に適した硬さのマットレスを選択するようにしていたので、その測定が煩わしいということがあったり、横たわる位置によって測定精度に誤差が生じ易いなどのことがあった。
【0010】
この発明は、被測定者に適した硬さのマットレスを容易に、しかも精度よく選択することができるようにした寝具の選択装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、被測定者に適した硬さの寝具を選択する寝具の選択装置において、
立位状態の被測定者の背面の凹凸形状を測定するとともに、被測定者の身長を測定する測定手段及び被測定者の体重を測定する体重計を有する体形測定装置と、
この体形測定装置で測定された被測定者の体重と身長とから肥満度及び測定された被測定者の背面の凹凸形状から基準寸法を算出する処理部、この処理部で算出処理された上記肥満度と上記基準寸法を予め設定された設定値と比較する比較部及びこの比較部での比較に基づいて被測定者に適した硬さの寝具を選定する判定部を有する処理装置と
を具備したことを特徴とする寝具の選択装置にある。
【0013】
請求項2の発明は、上記体形測定装置は、
上記被測定者が立つための足載せ部を有する基台と、
この基台に立設された支持体と、
この支持体の上下方向と交差する前後方向に沿って移動可能に設けられた検体フレームと、
この検体フレームを前後方向に駆動する駆動手段と、
上記検体フレームの上下方向に沿って所定間隔で、かつ前後方向に沿って移動可能に設けられ上記駆動手段によって検体フレームが前進方向に駆動されたときに先端が上記足載せ部に立った被測定者の背面に当たり、その背面の凹凸形状に応じて移動変位する複数の検体ロッドと、
上記被測定者の背面に当たって変位した上記検体ロッドの変位量を測定する測定手段と
を具備したことを特徴とする請求項1記載の寝具の選択装置にある。
【0014】
請求項3の発明は、上記測定手段は、上記支持体の上下方向に沿って駆動可能に設けられ、上下方向に駆動されることで上記被測定者の背面に当たって変位した各検体ロッドの変位量を光学的に検出するレーザ距離計であることを特徴とする請求項2記載の寝具の選択装置にある。
【0015】
請求項4の発明は、上記測定手段は、各検体ロッドに設けられその検体ロッドの変位量に応じて出力電圧が変化するポテンショメータであることを特徴とする請求項2記載の寝具の選択装置にある。
【0018】
この発明によれば、立位状態で被測定者の背面形状を測定し、その測定に基づいて適した硬さの寝具を選定するため、被測定者が横たわることなく容易に、しかも適した硬さの寝具を選定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1乃至図7はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1(a),(b)に示すこの発明の体形測定装置1は矩形状の基台2を備えている。この基台2の上面には、側面形状がL字状をなした一対の取付具3が基台2の長手方向(前後方向)に沿って所定間隔で離間して固着され、さらに基台2の前端側には足載せ部としての体重計4が配設されている。この体重計4は後述するごとく測定した被測定者Mの体重を電気信号に変換して出力できるようになっている。
【0021】
上記基台2上には支持体5が立設されている。この支持体5は中空帯状部材をほぼ逆U字状に曲成してなり、その一対の下端部を上記取付具3にそれぞれ連結固定してほぼ垂直に立設されている。
【0022】
上記支持体5の前後方向と交差する一方の側面の上部と下部にはガイド軸6が前後方向に沿ってほぼ水平に架設されている。これらガイド軸6には矩形枠状の検体フレーム7が前後方向に沿って移動可能に支持されている。
【0023】
つまり、図3に示すように、上記検体フレーム7の上端側と下端側との両側には上記ガイド軸6よりも大径な通孔8がそれぞれ穿設され、この通孔8に対応する検体フレーム7の両側内面には上記ガイド軸6にスライド自在に外嵌するブッシュ9がそれぞれ固着されている。
【0024】
上記検体フレーム7の両側の一対のガイド軸6の間の部分には、図1(a),(b)に示すように上下方向に所定間隔で、しかも両側において対応する位置にそれぞれガイド孔11が形成されている。この実施の形態では、上記ガイド孔11は検体フレーム7の上下方向に15mm間隔で形成されている。
【0025】
検体フレーム7の両側の上下方向において対応する一対のガイド孔11にはそれぞれ検体ロッド12が移動可能に挿通されている。図4に示すように、この検体ロッド12の前端には樹脂製の押圧部材13が取着され、後端にはこの検体ロッド12が検体フレーム7の前後方向に沿って移動したときの変位量を測定するために利用される検知部材14が取着されている。この検知部材14は上記検体ロッド12よりも大きな円盤状で、しかも後述するごとく照射されるレーザ光を反射し易い材料によって形成されている。
【0026】
なお、検体ロッド12の検体フレーム7内に位置する中途部にはストッパ12aが設けられている。検体ロッド12を前進方向へスライドさせて上記ストッパ12aを検体フレーム7の前端側の内面に当てることで、各検体ロッド12が上記検体フレーム7の前端面側から突出する長さを一定にできるようになっている。
【0027】
上記支持体6の高さ方向中途部には上記検体フレーム7を前後方向に駆動する第1の駆動手段15が配設されている。この第1の駆動手段15は、図4に示すように上記支持体5の幅方向に沿って架設された架台16を有する。この架台16の一端側には第1の駆動源17が設けられ、この第1の駆動源17の出力軸18にはねじ軸19の基端が連結されている。このねじ軸19の先端部は上記架台16に回転自在に支持されている。
【0028】
上記ねじ軸19にはナット体21が螺合されている。このナット体21は上記検体フレーム7の前後方向に沿って架設された帯状部材22に連結部材22aを介して連結されている。したがって、上記第1の駆動源17が作動してねじ軸19が回転駆動されると、このねじ軸19に沿って上記ナット体21が移動するから、この移動に上記検体フレーム7が連動する。つまり検体フレーム7は支持体6の前後方向に沿って駆動されるようになっている。
【0029】
なお、上記架台16には、上記ナット体21とともに移動する連結部材22aによって作動させられることで、検体フレーム7の前進限を検出する第1のリミットスイッチ23と、後退限を検出する第2のリミットスイッチ24が設けられている。そして、これらリミットスイッチからの信号によって上記第1の駆動源17の作動が停止されようになっている。
【0030】
図1(a)と図2に示すように、上記支持体5の後端側の上部と下部にはそれぞれ帯状の支持部材25が一端を固着して後方に延出されている。これら一対の支持部材25には第2の駆動手段26が設けられている。この第2の駆動手段26は、上記一対の支持部材25に上下端が支持されるとともに前後方向に沿って所定間隔で離間して設けられた一対のガイド軸27を有する。これらガイド軸27の間にはねじ軸28が上下端を上記一対の支持部材25に回転自在に支持されて設けられている。
【0031】
このねじ軸28の下端は下側の支持部材25の下面側に設けられた第2の駆動源29の駆動軸31に連結されている。上記ねじ軸28にはナット体32が螺合されている。このナット体32には上記一対のガイド軸27に両端部がスライド自在に支持された可動部材33が取り付けられている。したがって、上記第2の駆動源29が作動してねじ軸28が回転駆動されれば、上記可動部材33はガイド軸27に沿って上下方向に駆動されるようになっている。
【0032】
上記可動部材33の後端には測定手段としてのレーザ距離計35が設けられている。このレーザ距離計35は上記検体ロッド12の後端に設けられた検知部材14に向けて測定用のレーザ光を出射し、上記検知部材14からの反射光を検知することで上記検知部材14の位置、つまり検体ロッド12の検知フレーム7の前後方向に沿う移動量を測定できるようになっている。
【0033】
図2と図4に示すように、上記可動部材33の前端にはマーカ36が設けられ、このマーカ36と上記支持体6の後端面との間には帯状の位置認識プレート37が上下方向に沿って配置されている。この位置認識プレート37には図1(a),(b)に示すように上下方向に沿って複数の認識孔38が上記検体ロッド12と同じ高さ位置に形成されている。上記マーカ36は上記位置認識プレート37を光学的に上下方向に走査して上記認識孔38を検出する。そして、認識孔38を検出したときにその信号を上記支持体6の下端部に設けられた後述する処理装置51に入力するようになっている。
【0034】
上記処理装置51はマーカ36が認識孔38を検知した検出信号に同期して上記レーザ距離計35が測定した距離を認識するようになっている。つまり、処理装置51はマーカ36からの検知信号によって上記レーザ距離計35の信号を選択処理し、検体ロッド12だけの前後方向の変位量を確実に認識する。
【0035】
図1に示すように、上記支持体6の一側面で、上記検知フレーム7の側方には、上下方向に沿って帯状の縦部材41が架設されている。この縦部材41の中途部には第1のスイッチ42と第2のスイッチ43とが設けられている。第1のスイッチ42は第1の駆動源17を正転方向へ作動させて検体フレーム7を前進方向へ駆動し、第2のスイッチ43は逆転方向へ作動させて後退方向へ駆動するようになっている。
【0036】
なお、上記検体フレーム7が前進限まで駆動されて第1のリミットスイッチ23を作動させると、上記第1の駆動源17が停止するとともに第2の駆動源29が正転方向に作動してねじ軸28を回転し、可動部材33をねじ軸28の上端部から下端部へ駆動する。その時、同時にレーザ距離計35及びマーカ36が作動して検体ロッド12の変位量を検出するようになっている。
【0037】
上記処理装置51は、図5に示すように処理部52を有し、この処理部52には上記レーザ距離計35からの測定信号、マーカ36からの検出信号、上記体重計4からの測定信号などが入力されるようになっている。
【0038】
上記処理部52で後述するごとく処理された処理信号は比較部53に入力される。この比較部53では、上記処理信号と、キーボード54によって記憶部55に入力された設定値とが比較される。比較部53での比較の結果は判定部56で判定され、その判定結果はモニタ57に表示されるようになっている。
【0039】
つぎに、上記構成の体形測定装置1を用いて被測定者Mの背面の凹凸形状を測定し、その測定結果によって被測定者Mに適した寝具としてのマットレスを選択する手順を説明する。
【0040】
まず、図6(a)に示すように、被測定者Mが背面を検体ロッド12の先端側に向けて基台2の体重計4上に立ったならば、第1のスイッチ42を操作して検体フレーム7を前進方向へ駆動する。検体フレーム7が前進方向へ駆動されると、この検体フレーム7に保持された検体ロッド12も一体的に移動するから、図6(b)に示すように各検体ロッド12の先端が被測定者Mの背面に当接し、その背面の凹凸形状に応じて前後方向に相対的に変位する。
【0041】
上記検体フレーム7が前進限まで駆動されて第1のリミットスイッチ23を作動させると、その信号によって第2の駆動源29が作動してねじ軸28を回転し、レーザ距離計35、マーカ36を作動させながら可動部材33を上記ねじ軸28の上方から下方へ移動させる。
【0042】
可動部材33が上方から下方へ移動することで、各検体ロッド12の前後方向の変位量が測定され、その測定信号が処理装置51へ入力される。処理装置51は、検体ロッド12からの検出信号を処理部52で処理して被測定者Mの背面形状を求めてその形状Aを図7に示すようにモニタ57に表示するとともに、その背面形状から同図に示すL1,L2およびL3の基準寸法を算出する。また、被測定者Mの身長となるHの高さと、体重計4からの体重とによって被測定者Mの肥満度(BMI)を算出する。BMIは身長をa,体重をbとすると、
BMI=b/a2
で求められ、上記モニタ57に表示される。通常、BMIは20以下が痩せ型、20〜24が普通、24〜26.5がやや肥満、26.5以上が肥満であるとされている。
【0043】
上記L1は測定点eにおける背部の最大突出点pと、測定点gにおける臀部の最大突出点tとを結ぶ接線に対する測定点fにおける腰部の凹み量で、この凹み量は測定点fにおけるs点とr点との差によって求めることができる。なお、測定点fは腰部の最大凹み位置のs点から設定される。
【0044】
上記L2は背部の突出量で、測定点eにおけるq点とp点との差から求められる。q点は、被測定者Mの頚部を測定した測定点dでのo点と上記s点とを結ぶ接線と、上記測定点eとの交点である。測定点eは背部の最大突出点p点から設定される。
【0045】
上記L3は、臀部の測定点gにおける最大突出点をtとし、このt点と上記p点とを結ぶ接線が頭部の測定点cと交差する点をmとすると、このm点と頭部の最大突出点nとの間の距離である。つまり、頭部の高さで、枕の高さを選定するときに必要なデータであって、マットレスの硬さを選定するデータとしては必要ない。
【0046】
また、各測定点c,d,e,f,gにおける原点(検出ロッド12の変位量0の位置)から最大突出点あるいは最大凹み点までの寸法は同図にh,i,j,k,lで示す値として算出される。
【0047】
このようにして処理部52で処理算出された基準寸法L1,L2と、BMIとが比較部53において記憶部45から入力された設定値と比較される。つまり、予め多くの被測定者の基準寸法L1,L2と、BMIとを測定し、これら被測定者に硬さの異なる3つのマットレスX〜Zにそれぞれ寝てもらい、どの硬さのマットレスが最適であるかを判断してもらう。そして、最適な硬さのマットレスと基準寸法L1,L2及びBMIとを関係づけたデータを上記記憶部55に入力しておく。なお、マットレスの硬さはXを100とすると、Yは80、Zは60で、順次軟らかくなる。
【0048】
それによって、被測定者Mの測定データが処理部52で処理されて比較部53で予め設定された設定値と比較されることで、その被測定者Mに適した硬さのマットレスを選定することができる。以下に、BMI,L1,L2の値と、被測定者Mが自分に適した硬さのマットレスの硬さを実際に選択してもらった結果を示す。
【0049】
判定基準をBIMだけとすると、
BMI<20の場合、マットレスはZ
20≦BMI≦24の場合、マットレスはZ、Y
24≦BMI≦26.5の場合、マットレスはY、X
26.5<BMIの場合、マットレスはX
であった。
【0050】
判定基準をL1だけとすると、
L1<3.0の場合、マットレスはX
3.0<L1<3.5の場合、マットレスはY
3.5<L1の場合、マットレスはZ
であった。
【0051】
判定基準をL2だけとすると、
L2<4.5の場合、マットレスはX
4.5<L2<5.0の場合、マットレスはY
5.0<L2の場合、マットレスはZ
であった。
【0052】
したがって、たとえば被測定者Mの測定データからBMIではマットレスの硬さはYあるいはZがよく、L1からはYがよく、さらにL2からはYがよいとなった場合、総合的には被測定者Mには硬さがYのマットレスがよいとの判定となる。
【0053】
被測定者Mの基準寸法L1,L2と、BMIとから総合的にこの被測定者Mに最適な硬さのマットレスを選択したが、L1,L2と、BMIのそれぞれ個別のデータによっても、これらの個別データを、上記記憶部55に記憶された個別データと比較することで、被測定者Mに適した硬さのマットレスを選定することができる。
【0054】
さらに、被測定者Mの基準寸法L1,L2だけを、記憶部55に記憶された基準データと比較し、肥満度BMIを参考とせずに、被測定者Mに適した硬さのマットレスを選定することができる。
【0055】
つぎに、この発明の第2の実施の形態を図9乃至図12を参照して説明する。この第2の実施の形態は検体ロッド12の変位量を測定する測定手段の変形例である。なお、上記第1の実施の形態と同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
【0056】
すなわち、図8と図9に示すように検体フレーム7は支持体5の枠内に設けられ、その上部と下部とが上記支持体5の幅方向に沿って架設されたガイド軸6にスライド自在に支持されている。検体ロッド12は上記検体フレーム7の移動方向、つまり前後方向両側に形成されたガイド孔11に移動可能に支持されているとともに、先端部分は上記支持体5の前端側の側辺部に形成されたガイド孔5aに移動可能に通されてこの支持体5の前面側に突出している。
【0057】
上記支持体5の開放した両側面は、図8に示すように全体にわたって閉塞板61により閉塞されている。一方の閉塞板61の内面には、図8および図10(a)に示すように各検体ロッド12と対応する位置にそれぞれケース62が取り付けられている。このケース62は図10(b)に示すように接合された下ケース62aと上ケース62bとから形成されていて、その内部には外周面に螺旋溝63が形成された駆動軸64が軸線を上記検体ロッド12と平行にして回転自在に支持されている。
【0058】
上記駆動軸64にはスライダ65が上記ケース62によって回転が阻止された状態でスライド自在に設けられている。このスライダ64には図10(b)に示すように上記螺旋溝63に係合する突起66が突設されているとともに、上記ケース62の上ケース62bの長手方向に沿って形成された開口部67から突出する操作摘み68が設けられている。
【0059】
上記スライダ65の操作摘み68は上記検体ロッド12の中途部に取着された連動部材69に形成された係合溝71に係合している。したがって、上記検体ロッド12が軸方向に移動し、その移動に上記連動部材69を介してスライダ65が連動すると、上記駆動軸64が回転されるようになっている。なお、連動部材69の両側には検体ロッド12の軸方向に沿うスライドの前進限と後退限とを規定する一対のストッパ70が設けられている。
【0060】
上記ケース62の一端部内には上記駆動軸64の回転に連動して出力電圧が変化するポテンシャルメータ72が設けられている。つまり、このポテンシャルメータ72は、図10(a)に示すように上記駆動軸64に連結されているとともに駆動軸64に形成された螺旋溝63に比べて十分に小さなピッチの螺旋が形成された螺旋軸73と、この螺旋軸73に螺合されたブラシ74と、このブラシ74が接触する電気抵抗75aおよびこの電気抵抗75aに電気的に接続された端子75bを有する端子板75とから構成されている。
【0061】
上記検体ロッド12が移動して駆動軸64が回転すると、この駆動軸64の回転に上記螺旋軸73が連動し、上記ブラシ74が電気抵抗75aに接触しながら移動する。したがって、上記電気抵抗75aに所定の電圧を印加しておけば、上記ブラシ74の移動に応じて上記端子57bの電圧値が変化するようになっている。つまり、検体ロッド12の移動量に応じて上記端子57bの電圧値が変化するようになっている。
【0062】
図8に示すように、上記端子57bは上記閉塞板61に設けられた配線基板76と電気的に接続され、この配線基板76を介して上記ポテンシャルメータ72に電圧を印加したり、端子57bに出力される電圧値を処理装置51に入力できるようになっている。図12は処理装置51のブロック図で、処理部52には検体ロッド12のスライドによって変化する上記ポテンシャルメータ72からの電圧値が入力されるようになっている。
【0063】
上記処理部52ではポテンシャルメータ72からの電圧値から各検出ロッド12の移動量、つまり被測定者Mの背面形状を求めるようになっている。
【0064】
なお、この実施の形態では図9に示すように、処理装置51は基台2上に設けられ、また検体フレーム7を駆動するための第1、第2のスイッチ43,43は閉塞板61の外面に設けられている。また、検体フレーム7を駆動する第1の駆動手段15は、この検体フレーム7のか右方に配設されている。
【0065】
このような構成の体形測定装置によれば、上記第1の実施の形態の体形測定装置と同様、被測定者Mの背面の凹凸形状を測定し、その測定に基づいて被測定者Mに適した硬さの寝具を選択することができる。
【0066】
しかも、第1の実施の形態のようにレーザ距離計35を用いず、ポテンシャルメータ72によって検体ロッド12の変位量を測定するようにした。ポテンシャルメータ72は検体ロッド12と平行に配置することができる。そのため、レーザ距離計35を検体ロッド12と直列に配置しなければならなかった第1の実施の形態の構成に比べて検体ロッド12の移動方向に沿う前後方向の寸法を小さくすることができる。つまり、装置の小型化を計ることができる。
【0067】
この発明は上記一実施の形態に限定されず、種々変形可能である。たとえば、寝具としてはスプリングマットレスやウレタンフォーム製のマットレスさらには他のクッション材料によって作られたマットレスなどであってもよく、要は被測定者を弾性的に支持する構成であれば、この発明を適用することができる。
【0068】
また、この発明ではマットレスの硬さを3つにし、そのうちから被測定者に適した硬さのマットレスを選定するようにしたが、マットレスの硬さを4つ以上とすれば、より一層、被測定者に適した硬さのマットレスを選定することができること、勿論である。
【0069】
被測定者に適した硬さのマットレスは、そのマットレスが全体にわたって所定の硬さを有するものであってもよいが、図13(a),(b)に示すようにマットレス80の一方の面側と他方の面側とのどちらを使用するかによって利用者Mに与える硬さが異なり、しかもその一方の面と他方の面とで他の部分に比べて硬い部分81が部分的に、しかも異なる位置、具体的には一方の面には利用者Mの臀部に対応する部分に設けられ、他方の面には腰部と大腿部に設けられたマットレス80であってもよい。
【0070】
このようなマットレス80によれば、利用者Mが仰臥して就寝することが多い場合には、図13(a)に示すようにマットレス80の一方の面を利用すれば、臀部の落ち込みを少なくすることができ、利用者Mが横臥状態で利用することが多い場合には他方の面を上にして利用すれば、腰部と大腿部が支持されることで、身体が下方へ大きく湾曲するのを防止できる。
【0071】
つまり、マットレス80の一方の面と他方の面とに形成される硬い部分81の硬さを設定することで、仰臥して就寝することが多い利用者や横臥して利用することが多い利用者にそれぞれ対応することができる。
【0072】
さらに、検体ロッドの変位量を測定する手段はレーザ距離計やポテンシャルメータに限られず、たとえば各検体ロッドを磁気式のリニアスケールとすることで、この検体ロッドの変位量を電気的に測定するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
この発明によれば、立位状態で被測定者の背面形状を測定し、その測定に基づいて被測定者に適した硬さの寝具を選定することができるようにした。
【0074】
そのため、従来のように被測定者が測定用マットレス上に横たわることなく、しかも測定誤差が生じるようなことなく正確に、被測定者の背面形状に応じた硬さの寝具を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の第1の実施の形態を示す体形測定装置の斜視図、(b)は同じく支持体と検体フレームとを示す斜視図。
【図2】同じく支持体と検体フレームとを示す側面図。
【図3】同じく図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】同じく図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】同じく処理装置のブロック図。
【図6】(a)は同じく被測定者の背面を測定する前の状態を示す側面図、(b)は同じく測定している状態の側面図。
【図7】同じくモニタに表示される画面の説明図。
【図8】この発明の第2の実施の形態の検体フレームの一部を拡大して示す斜視図。
【図9】同じく全体構成の斜視図。
【図10】(a)は同じく検体ロッドとポテンシャルメータとを示す平面図、(b)は同じくポテンシャルメータの拡大断面図。
【図11】(a)は同じく被測定者の背面を測定する前の状態を示す側面図、(b)は同じく測定している状態の側面図。
【図12】同じく処理装置のブロック図。
【図13】(a),(b)は利用者の寝姿勢によって選択する場合のマットレスの硬さの設定の説明図。
【符号の説明】
2…基台
4…体重計(足載せ部)
6…支持体
7…検体フレーム
12…検体ロッド
15…駆動手段(第1の)
35…レーザ距離計(測定手段)
51…処理装置
72…ポテンシャルメータ(測定手段)
Claims (4)
- 被測定者に適した硬さの寝具を選択する寝具の選択装置において、
立位状態の被測定者の背面の凹凸形状を測定するとともに、被測定者の身長を測定する測定手段及び被測定者の体重を測定する体重計を有する体形測定装置と、
この体形測定装置で測定された被測定者の体重と身長とから肥満度及び測定された被測定者の背面の凹凸形状から基準寸法を算出する処理部、この処理部で算出処理された上記肥満度と上記基準寸法を予め設定された設定値と比較する比較部及びこの比較部での比較に基づいて被測定者に適した硬さの寝具を選定する判定部を有する処理装置と
を具備したことを特徴とする寝具の選択装置。 - 上記体形測定装置は、
上記被測定者が立つための足載せ部を有する基台と、
この基台に立設された支持体と、
この支持体の上下方向と交差する前後方向に沿って移動可能に設けられた検体フレームと、
この検体フレームを前後方向に駆動する駆動手段と、
上記検体フレームの上下方向に沿って所定間隔で、かつ前後方向に沿って移動可能に設けられ上記駆動手段によって検体フレームが前進方向に駆動されたときに先端が上記足載せ部に立った被測定者の背面に当たり、その背面の凹凸形状に応じて移動変位する複数の検体ロッドと、
上記被測定者の背面に当たって変位した上記検体ロッドの変位量を測定する測定手段と
を具備したことを特徴とする請求項1記載の寝具の選択装置。 - 上記測定手段は、上記支持体の上下方向に沿って駆動可能に設けられ、上下方向に駆動されることで上記被測定者の背面に当たって変位した各検体ロッドの変位量を光学的に検出するレーザ距離計であることを特徴とする請求項2記載の寝具の選択装置。
- 上記測定手段は、各検体ロッドに設けられその検体ロッドの変位量に応じて出力電圧が変化するポテンショメータであることを特徴とする請求項2記載の寝具の選択装置。
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