JP3844934B2 - 基地局装置、移動通信システム及び送信電力制御方法 - Google Patents

基地局装置、移動通信システム及び送信電力制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システム及び送信電力制御方法に係り、特に、符号分割多元接続(以下、CDMAという)方式を適用したセルラー式の移動通信システムの基地局装置、該基地局装置を用いた移動通信システム及び送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式のセルラー移動通信システムは、複数の移動端末が同一の周波数帯域を共有して基地局装置との通信を行うことが可能なものである。そして、この移動通信システムは、ある移動端末と基地局装置とが通信を行う場合、その移動端末が基地局装置に対して発信した信号(希望信号)にとって、他の移動端末が基地局装置に対して発信した信号(非希望信号)が干渉となり、この信号が、希望の移動端末と基地局装置との通信の妨げになるものである。干渉レベルは、基地局装置が受信する非希望信号波の受信レベルに比例して大きくなり、非希望信号の受信レベルは、非希望移動端末から送信される送信電力に比例する。従って、CDMA方式の移動通信システムは、干渉レベルを最小限に抑えるために、移動端末からの送信電力を基地局装置が制御し、基地局装置での受信レベルが常に必要最小限となるような送信電力の制御が必要となる。
【0003】
前述のための送信電力の制御方法に関する従来技術として、閉ループ電力制御と呼ばれる方法が知られている。この電力制御方法を実行する基地局装置は、上りチャネルの信号対干渉電力比(SIR値)や、受信電力等といった受信品質を測定してシステムで決定された所望の目標値と比較し、その結果に基づいて移動端末の送信電力の増加または減少指示を意味する送信電力制御信号を作成し、次に、この送信電力制御信号を送信データのフレームに付加して移動端末に送信している。送信電力制御信号を受け取った移動端末は、その増減指示に従って送信電力を制御する。この制御を繰り返すことにより、基地局装置での受信品質レベルを目標値に収束させることができる。
【0004】
また、最近、符号多重された信号から逆拡散により希望信号を検出する際に発生する各移動端末に割り当てられた拡散符号の相互相関による干渉を除去する方法が注目されており、この方式の1つとして、マルチユーザ受信方式の干渉除去装置が提案されている。
【0005】
このマルチユーザ受信方式は、最初の段で全てのユーザ信号を一旦復調し、各ユーザの干渉レプリカを作成して、受信された入力信号から希望波信号であるユーザ信号以外の干渉レプリカを減じて干渉を除去し、次の段でこの信号を用いて再度希望波信号であるユーザ信号の復調を行うことにより、第2段の復調結果の信号を、初段の復調結果より信号品質の向上させるというものである。そして、このような構成を多段に用い、一連の処理を複数回繰り返すことによって干渉を除去することができる。
【0006】
このような干渉除去機能を具備した基地局装置の送信電力制御方法に関する従来技術として、例えば、特開平10−247894号公報等に記載された技術が知られている。
【0007】
この従来技術による送信電力の制御方法は、複数段で構成される干渉除去受信回路を全て通った後の受信信号を使って各ユーザのSIR値を測定し、そのSIR値と予め設定された目標SIR値値とを比較回路により比較し、その結果を送信電力制御ビットとして送信フレーム内に付加して、送信フレームを移動端末へ送信するというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、干渉除去機能を具備した基地局装置での前述の従来技術のような構成による送信電力の制御方法は、干渉除去効果を充分に引き出した上での送信電力の制御を行うことができないという問題点を有している。
【0009】
すなわち、最終段の干渉除去受信回路を通った信号のSIR値を用いた送信電力の制御は、多段構成である干渉除去受信回路による処理遅延が大きいため、受信信号をアンテナで受信してから送信電力制御信号を生成するまでに時間がかかってしまい、結果として送信電力制御の誤差が大きくなる。このため、前述の従来技術は、移動端末の送信電力を正確に制御することができず、送信電力が受信装置にとって希望したものより大きくなった場合に、他の移動端末にとっての干渉量が増加するという問題点が生じてしまう。
【0010】
一方、SIR値を測定するまでの処理遅延をより少なくする為に、初段の干渉除去回路を通った信号のSIR値を使って送信電力制御を行う方法も考えられる。この方法は、干渉除去回路による処理遅延を少なくすることができ、受信信号を受信してからSIR値を測定するまでの時間を短くすることができる。従って、この方法は、SIR値を使った送信電力制御の遅延も少なくなり、送信電力制御の誤差を少なくすることができるものである。
【0011】
しかし、この方法は、障害用するSIR値に干渉除去効果が充分に反映されておらず、このSIR値で送信電力制御を行った場合、システムとして移動端末の送信電力を更に下げることができるにも関わらず、送信電力を下げられないという問題点が生じる。さらに、この方法は、干渉除去効果が充分に働いていない信号を使用して送信電力の制御を行うことになるので、この制御自体の精度が悪いという問題点を有している。
【0012】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、干渉除去効果の向上を図り、かつ、処理遅延の少ない送信電力の制御を行うことのできる基地局装置、移動通信システム及び送信電力制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とに基づいて補正SIR値を算出する手段と、算出された補正SIR値に基づいて送信電力制御用SIR値を推定する手段と、推定した送信電力制御用SIR値を用いて送信電力制御信号を生成する手段と、移動端末の送信電力を制御するために、前記生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加する送信電力制御手段とを備えることにより達成される。
【0014】
また、前記目的は、前記補正SIR値が、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出した値であることにより達成される。
【0015】
また、前記目的は、前記送信電力制御用SIR値が、前段SIR値から補正SIR値を減ずることにより算出した値であることにより、また、前記送信電力制御信号が、送信電力制御用SIR値と目標SIR値とを比較した結果に基づいて作成した値であることにより、また、前記前段SIR値が、前記複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部の初段から最終段の手前までのいずれか1つの干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号に基づいて測定されたSIR値であることにより達成される。
【0016】
また、前記目的は、複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とに基づいて補正SIR値を算出する手段と、算出された補正SIR値に基づいて補正目標SIR値を推定する手段と、推定した補正目標SIR値を用いて送信電力制御信号を生成する手段と、移動端末の送信電力を制御するために、前記生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加する送信電力制御手段とを備えることにより達成される。
【0017】
また、前記目的は、前記補正SIR値が、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出した値であることにより達成される。
【0018】
また、前記目的は、前記補正目標SIR値が、目標SIR値から補正SIR値を減算することにより算出した値であることにより、また、前記送信電力制御信号が、前段SIR値と補正目標SIR値とを比較し、その結果に基づいて作成すされことにより、また、前記平均化する周期が、基地局装置と基地局制御局との間の送信電力制御周期より短いことにより達成される。
【0019】
さらに、前記目的は、複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおいて、前記基地局装置として、前述した手段を備える基地局装置を使用することにより達成される。
【0020】
また、前記目的は、前述の移動通信システムにおいて、基地局装置が、補正SIR値を算出する手段及び送信電力制御用SIR値を算出する手段をCPUとソフトウェアメモリで構成することにより、また、補正目標SIR値を算出する手段をCPUとソフトウェアメモリとにより構成することにより達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による移動通信システム及び送信電力制御方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明が適用された移動通信システムの構成を示すブロック図、図2は移動端末と無線基地局装置との構成を示すブロック図、図3は本発明の第1の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図、図4は送信電力制御用SIR推定部の構成を示すブロック図、図5は補正SIR算出手段と送信電力制御用SIR推定手段との構成を説明する図、図6は送信電力制御用SIR推定部のSIRテーブルメモリの構成を説明する図、図7は送信電力制御用SIRを推定する処理動作を説明するフローチャートである。図1〜図5において、100は無線基地局装置、101〜10nは移動端末、10、17、40、41はアンテナ、11は受信無線モジュール、12は干渉除去受信部、13、13a〜13n、43は復号化部、14はSIR測定部、15は送信電力制御用SIR推定部、16は送信電力制御信号作成部、18は送信無線モジュール、19は加算回路、20a〜20nは拡散回路、21a〜21nはフレーム作成部、22、46は符号化部、42は同期検波部、44は送信電力制御部、45は可変利得増幅器、47は比較部、48は加算部、120a〜120nは干渉除去受信回路、150はSIR測定部IF、151はSIRテーブルメモリ、152はCPU、154は送信電力制御信号作成部IF、200はソフトウェアメモリ、250はSIR推定処理部、251は補正SIR算出手段、252は送信電力制御用SIR推定手段である。
【0023】
本発明を適用した移動通信システムは、図1に示すように、無線基地局装置100と、複数の移動端末101〜10nとを備えて構成されている。なお、図1には1台の無線基地局装置及びこの無線基地局装置のサービスエリア(セル)内に居る複数の移動端末だけを示しているが、実際の移動通信システムは、多数の無線基地局装置が、それぞれのセル内の多数の移動端末と通信を行うことが可能に配置されており、また、無線基地局装置のそれぞれは、図示しない基地局制御局、交換制御局を介して公衆通信網に接続されている。
【0024】
いま、図1に示すセルラー移動通信システムにおいて、同一セル内に、移動端末101〜10nが存在し、基地局装置100が移動端末101と通信を行う場合について考える。無線基地局装置100は、移動端末101と通信を行うが、他の移動端末102〜10nとも通信を行う。この場合、無線基地局装置100と移動端末101との通信にとっては、他の移動端末102〜10nの送信信号がCDMAにおける干渉源となる。
【0025】
このため無線基地局装置100は、通信を行っている各移動端末の送信電力の制御を行って、各移動端末からの送信信号が他の移動端末に対する干渉とならないように、各移動端末からの送信電力を必要最小限の大きさに制御する。この制御の概要を、移動端末と無線基地局装置との構成と共に図2を参照して説明する。
【0026】
移動端末101は、送信すべき信号を符号化する符号化部46と、送信電力制御部44と、この送信電力制御部44からその利得が制御される可変利得増幅器45と、この増幅器45からの信号を無線基地局装置100に送信するアンテナ40と、無線基地局装置100からの信号を受信するアンテナ41と、受信信号を検波し送信電力制御信号と自端末への信号とを分離する同期検波部42と、自端末への信号を復号する復号化部43とを備えて構成される。また、無線基地局装置100は、セル内の通信している全ての移動端末から送信信号を受信するアンテナ10と、アンテナ1の受信信号から個々の移動端末に対する干渉を除去する干渉除去部12と、個々の移動端末からの信号を復号する復号化回路13と、干渉除去後の個々の移動端末からの信号のSIRを測定するSIR測定部14と、測定されたSIR値と目標SIR値とを比較して送信電力制御信号を生成する比較部47と、移動端末に送信する信号を符号化する符号化部22と、移動端末に送信する信号と送信電力制御信号とを合成する加算部48と、合成された信号を移動端末に送信するアンテナ17とを備えて構成されている。
【0027】
次に、前述のように構成される移動端末101と無線基地局装置100とにおいて、無線基地局装置100が移動端末101からの送信電力の制御を行うものとして、これらの動作を説明する。
【0028】
移動端末101のアンテナ40から送信された送信信号、及び、他の移動端末102〜10nからの送信信号は、無線基地局装置100のアンテナ10で受信され、干渉除去部12に送られる。干渉除去受信部12は、受信信号から移動端末102〜10nの干渉電力を除去して、移動端末101の受信データを検波する。検波された移動端末101からの受信信号は、SIR測定部14と復号化部13とに送られる。復号化部13に入力された受信信号は、復調されて受信データとして用いられる。一方、同一の受信信号が入力されたSIR測定部14は、その受信信号のSIRを測定して、そのSIR値を比較部47に転送する。比較部47は、測定されたSIR値と移動端末101の目標SIR値とを比較して、その結果に基づいて送信電力の増加指示、あるいは、減少指示の意味を持った送信電力制御信号にを生成し加算部48に転送する。
【0029】
移動端末への送信データは、符号化部22で符号化され加算部48に転送される。加算部48は、符号化部22から入力された送信信号に比較部47から入力された送信電力制御信号を付加する。送信電力制御信号を付加された送信信号は、アンテナ17を介して送信される。
【0030】
移動端末101は、アンテナ41で無線基地局装置100から送信された信号を受信し、その受信信号を同期検波部42に送る。同期検波部42は、受信信号を同期検波して、受信信号の中から送信電力制御信号を分離する。送信電力制御信号が分離された受信信号は、復号化部43へ転送された後に復調され、受信データとして用いられる。一方、送信電力制御信号は、送信電力制御部44へ転送される。送信電力制御部44は、送信電力制御信号の内容を解読した結果が送信電力の増加指示であれば、可変利得増幅器45に対して無線基地局装置100により指示された電力増加になるように適切な利得制御を行い、また、解読した結果が送信電力の減少指示であれば、可変利得増幅器45に対して電力減少になるように利得制御を行う。
【0031】
移動端末101から送信すべき送信データは、符号化部46により符号化され可変利得増幅器45に入力される。可変利得増幅器45は、送信信号を送信電力制御部44によって制御された電力に増減幅してアンテナ40に転送し、アンテナ40を介して送信される。
【0032】
次に、図3を参照して無線基地局装置100の詳細と、その動作とを説明する。
【0033】
無線基地局装置100は、受信用及び送信用のアンテナ10及び17、高/中間周波数受信処理を行う受信無線モジュール11、干渉除去機能を持つ干渉除去受信部12、干渉除去受信部12を構成する多段の干渉除去受信回路120a〜120n、受信信号の検波・復号を行う検波・復号化部13a〜13n、上りチャネルのSIRを測定するのSIR測定部14、送信電力制御用のSIRを推定する送信電力制御用SIR推定部15、送信電力制御用SIRと目標SIRとを比較して送信電力制御信号を作成する送信電力制御信号作成部16、送信データの符号化処理を行う符号化部22a〜22n、送信フレームを作成するフレーム作成部21a〜21n、送信フレームの拡散処理を行う拡散回路20a〜20n、複数の移動端末向けの送信信号を加算する加算回路19、高/中間周波数での送信処理を行う送信無線モジュール18を備えて構成される。
【0034】
前述において、移動端末から送信された信号は、アンテナ10で受信され、受信無線モジュール11においてベースバンド信号の復調と高/中間周波数での受信処理が行われる。受信無線モジュール11から出力された受信信号は、干渉除去受信部12の初段の干渉除去受信回路120aに入力される。干渉除去受信回路120a〜120nは、複数移動端末の送信信号が多重されている受信信号を各移動端末ごとに復調して、各移動端末の干渉レプリカを作成し、次に、入力された元の受信信号から、希望波信号以外の干渉レプリカを減じることにより干渉波を除去する。干渉レプリカが減じられた受信信号は、次段の干渉除去受信回路に入力され、前段と同様に処理される。この動作を複数回数繰り返すことにより、初段の復調結果より最終段の復調結果の方が信号品質が向上する。
【0035】
最終段の干渉除去受信回路120nから出力された信号は、それぞれ検波・復号化部13a〜13nへ入力され、デインタリーブやビタビ復号等の誤り訂正制御処理を施された後、受信データとして使用される。
【0036】
一方、初段の干渉除去受信回路120aから出力された各ユーザの信号23a〜23nは、それぞれの信号線を通って上りチャネルSIR測定部14へ入力される。SIR測定部14は、初段の信号線23a〜23nを介して入力された受信信号のSIRをそれぞれ測定し、測定されたSIR値を信号線25a〜25nを通して送信電力制御用SIR推定部15へ入力する。同様に、最終段の干渉除去受信回路120nから出力された信号も、上りチャネルSIR測定部14へ入力され、SIR測定部14でSIR値が測定されて、そのSIR値が送信電力制御用SIR推定部15へ入力される。
【0037】
送信電力制御用SIR推定部15は、図4に示すように、上りチャネルSIR測定部14とのインタフェースであるSIR測定部IF150、上りチャネルSIR測定部14から受信したSIR値を格納するSIRテーブルメモリ151、送信電力制御信号作成部16とのインタフェースである送信電力制御信号作成部IF154、送信電力制御用SIRを推定するプログラムが格納されているソフトウェアメモリ200、各々の機能ブロックの制御と送信電力制御用SIR推定プログラムを実行する機能を持つCPU152、及び、前述の各機能部相互間を接続する内部バス155を備えて構成されている。CPU152とソフトウェアメモリ200とは、図5に示すように、補正SIR算出手段251及び送信電力制御用SIR推定手段252を実現しており、これらが、SIR推定処理部250を構成している。なお、この場合のメモリ200は、物理的に1つであっても、複数であってもよい。
【0038】
上りチャネルSIR測定部14からSIR測定部IF150へ信号線23a〜23nを通して初段の干渉除去受信回路120aからの信号のSIR値(初段SIR値という)が入力された場合、SIR測定部IF150は、CPU152へ割り込みを行い、CPU152は、その割り込みを契機に初段SIR値をSIRテーブルメモリ151の所定の場所に格納し、ソフトウェアメモリ200に格納されている送信電力用SIR推定プログラムを実行する。次に、CPU152は、送信電力用SIR推定プログラム実行中に、SIRテーブルメモリ151に格納されている過去の補正ΔSIRと現在の初段SIR値とを用いて送信電力制御用SIR値を推定し、推定したSIR値を送信電力制御信号作成部IF154を介して送信電力制御信号作成部16へ出力する。
【0039】
また、上りチャネルSIR測定部14からSIR測定部IF150へ信号線26a〜26nを介して後段の干渉除去受信回路120nからの信号のSIR値(後段SIR値という)が入力された場合、SIR測定部IF150は、前述と同様にCPU152へ割り込みを行い、CPU152は、その割り込みを契機に後段SIR値をSIRテーブルメモリ151の所定の場所に格納する。なお、この場合、CPU152は、送信電力制御用SIRの推定は行わない。
【0040】
推定された送信電力制御用SIR値は、信号線27a〜27nを介して送信電力制御信号作成部16へ入力される。送信電力制御信号作成部16は、入力された送信電力制御用SIR値と移動端末に対して予め与えられた目標SIR値17a〜17nとを比較して、送信電力制御用SIR値が目標SIRより大きい場合、移動端末に対して送信電力の減少を指示する送信電力制御信号を作成し、逆に推定SIR値が目標SIR値より小さい場合には、移動端末に対して送信電力の増加を指示する送信電力制御信号を作成する。
【0041】
フレーム作成部21a〜21nは、符号化部22a〜22nで畳込み符号化やインタリーブ等の誤り制御処理を施された各移動端末宛の送信データに送信電力制御信号作成部16から入力された送信電力制御信号をシステムで定められた所定の場所に付加してフレームを構成する。拡散回路20a〜20nは、移動端末に対応したパラメータでスペクトル拡散処理を行う。加算回路19は、移動端末に対する信号を多重して送信するために、送信信号の加算を行う。加算回路19から出力された信号は、送信用無線モジュール18で高周波変調処理されてアンテナ17から送信される。
【0042】
次に、図4に示すSIRテーブルメモリ151に格納されているSIRテーブル構成と送信電力制御用SIRの推定方法とについて説明する。
【0043】
SIRテーブルは、図6に示すように構成される。図6に示す例は、1ユーザ分のテーブルのみを示しており、SIRテーブルは、初段SIR値、後段SIR値、補正ΔSIR値の3項目から構成される。初段SIR値の項目には、初段の干渉除去受信回路120aの信号から測定したSIR値を格納し、後段SIR値の項目には、後段の干渉除去受信回路120nの信号から測定したSIR値を格納する。補正ΔSIR値の項目には、送信電力制御用SIRを推定する場合に用いる補正値を格納する。この補正値は、図6に示す例の場合、後段SIR値から前段SIR値を減算した結果としており、これらの値は、無線フレーム内のスロット単位時間毎に格納される。
【0044】
次に、送信電力制御用SIR値の推定方法についての処理動作を図7に示すフローを参照して説明する。この処理は、SIR測定部IF150からCPU152への割り込みによって、送信電力制御用SIR推定プログラムが起動されたとき、CPU152により行われる処理である。
【0045】
(1)いま、スロット時間tに送信電力制御用SIR推定処理の開始要求があると、要求の受信データが初段SIR値(t)であるか、後段SIR値(t)であるかを判定する(ステップ201)。
【0046】
(2)ステップ201での判定で、要求が初段SIR値(t)であると判定された場合、送信電力制御用SIR値(t)の推定を行う。この推定は、式(1)に示すように受信した初段SIR値(t)から過去に算出した補正ΔSIR(t−1)を減算することにより送信電力制御用SIRであるTPC_SIR(t)を算出することにより行われる。
【0047】
TPC_SIR(t)=初段SIR(t)−補正ΔSIR(t-1) ……(1)
但し、前述において、補正ΔSIR値の初期値は、零として計算を始める(ステップ202)。
【0048】
(3)算出した送信電力制御用SIR(t)を送信電力制御信号作成部16へ出力し、受信した初段SIR値(t)をSIRテーブルの初段SIR項のスロットNo.tの行に格納して処理を終了する(ステップ203、204)。
【0049】
(4)一方、ステップ201での判定で、要求が後段SIR値(t)であると判定された場合、その後段SIR値(t)をSIRテーブルの後段SIR項のスロットNo.tの行に格納する。そして、次に、補正ΔSIR(t)を算出してSIRテーブルの補正ΔSIR項のスロットNo.tの行に格納して処理を終了する(ステップ205、206)。
【0050】
前述した処理において、補正ΔSIR値は、後段SIR値から前段SIR値を減算した結果としているが、後段SIR値から前段SIR値を減算したものをある周期で積分し、その区間の平均を求めてその平均値を補正値とするようにしてもよい。この場合の平均化の周期は、基地局装置と基地局制御局との間の送信電力の制御周期より短く設定される。
【0051】
図8は本発明の第2の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図、図9は目標SIR補正部の構成を示すブロック図、図10は補正SIR算出手段と補正目標SIR推定手段との構成を説明する図、図11は補正目標SIRを推定する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これらの図を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図8〜図10において、30は目標SIR補正部、300はSIR測定部IF、301はSIRテーブルメモリ、302はCPU、304は送信電力制御信号作成部IF、306は制御部IF、400はソフトウェアメモリ、450はSIR推定処理部、451は補正SIR算出手段、452は送信電力制御用SIR推定手段であり、他の符号は図3の場合と同一である。
【0052】
図8に示す本発明の第2の実施形態による無線基地局装置100の特徴的な構成は、図3により説明したものに目標SIR補正部30を備えている点である。
【0053】
図8に示す無線基地局装置において、上りチャネルSIR測定部14により測定された初段SIR値は、信号線25a〜25nを介して目標SIR補正部30へ入力され、また、後段SIR値は、信号線26a〜26nを介して目標SIR補正部30へ入力される。目標SIR補正部30は、図9に示すように、SIR測定部IF300、SIRテーブルメモリ301、制御部IF306、CPU302、ソフトウェアメモリ400、送信電力制御信号作成部304、及び、これらの機能ブロックを接続する内部バス305を備えて構成されている。そして、CPU302とソフトウェアメモリ400とは、図10に示す補正SIR算出手段451及び補正目標SIR推定手段452を実現し、SIR推定処理部450を構成している。なお、この場合のメモリ400は、物理的に1つであっても、複数であってもよい。
【0054】
SIRテーブルメモリ301には、図6によりすでに説明したと同一のSIRテーブルが格納されている。ソフトウェアメモリ400には、補正目標SIR推定プログラムが格納されており、このプログラムは、図11に示すフローに従って処理を実行する。補正目標SIR推定プログラムは、図7により説明した送信電力用SIR推定プログラムのフローチャートとほとんど同様な処理を行うものであり、ステップ402での処理が異なるだけである。ステップ402での補正目標SIR推定の処理は、制御部IF306で受信した目標SIRから補正ΔSIRを減算することにより補正目標SIR推定値を算出する処理である。得られた補正目標SIR値は、ステップ403で送信電力制御信号作成部IF304によって送信電力制御信号作成部16へ出力される。
【0055】
送信電力制御信号作成部16は、上りチャネルSIR測定部14から信号線25a〜25nを介して入力される初段SIR値と目標SIR補正部30から入力される補正目標SIR値とを比較して、その結果から送信電力制御信号を作成してフレーム作成部21a〜21nへ出力する。
【0056】
前述までに説明した本発明の第1、第2の実施形態における無線基地局装置は、SIRの測定に干渉除去受信部内の初段及び終段の干渉除去受信回路の信号を用いるとして説明したが、本発明は、初段の干渉除去受信回路の信号の代わりに初段以降、あるいは、最終段前の干渉除去受信回路の信号を用いるようにすることもできる。
【0057】
図12、図13は本発明の第3、第4の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図である。この本発明の第3、第4の実施形態による無線基地局装置は、図3、図8に示す無線基地局装置において、初段以降で最終段前までのいずれか1つの干渉除去受信回路の信号を用いてSIRの測定を行うように構成した例である。すなわち、これらの例は、SIRの測定に干渉除去受信部内の第2段からの信号線28a、28nを介した信号、及び、終段の干渉除去受信回路の信号を用いるようにしたものである。
【0058】
なお、これらの例の場合、初及び終段の干渉除去受信回路の信号を用いる場合よりも多少効果が落ちるものの充分に使用可能である。
【0059】
前述で説明した本発明の各実施形態によれば、従来技術の問題点を解消して、干渉除去効果を向上させることができると共に、処理遅延の少ない送信電力の制御を行うことができる。そして、これにより、前述した本発明の実施形態によれば、同時に接続できる移動端末の数を効率的に増加させることができ、システム全体の無線資源を効率的に活用することが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、干渉除去効果の向上を図り、かつ、処理遅延の少ない送信電力の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】移動端末と無線基地局装置との構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】送信電力制御用SIR推定部の構成を示すブロック図である。
【図5】補正SIR算出手段と送信電力制御用SIR推定手段との構成を説明する図である。
【図6】送信電力制御用SIR推定部のSIRテーブルメモリの構成を説明する図である。
【図7】送信電力制御用SIRを推定する処理動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】目標SIR補正部の構成を示すブロック図である。
【図10】補正SIR算出手段と補正目標SIR推定手段との構成を説明する図である。
【図11】補正目標SIRを推定する処理動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による無線基地局装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 無線基地局装置
101〜10n 移動端末
10、17、40、41 アンテナ
11 受信無線モジュール
12 干渉除去受信部
13、13a〜13n、43 復号化部
14 SIR測定部
15 送信電力制御用SIR推定部
16 送信電力制御信号作成部
18 送信無線モジュール
19 加算回路
20a〜20n 拡散回路
21a〜21n フレーム作成部
22、46 符号化部
30 目標SIR補正部
42 同期検波部
44 送信電力制御部
45 可変利得増幅器
47 比較部
48 加算部
120a〜120n 干渉除去受信回路
150 SIR測定部IF
151 SIRテーブルメモリ
152、302 CPU
154 送信電力制御信号作成部IF
200、400 ソフトウェアメモリ
250、450 SIR推定処理部
251、451 補正SIR算出手段
252、452 送信電力制御用SIR推定手段
300 SIR測定部IF
301 SIRテーブルメモリ
304 送信電力制御信号作成部IF
306 制御部IF

Claims (21)

  1. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とに基づいて補正SIR値を算出する手段と、算出された補正SIR値に基づいて送信電力制御用SIR値を推定する手段と、推定した送信電力制御用SIR値を用いて送信電力制御信号を生成する手段と、移動端末の送信電力を制御するために、前記生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加する送信電力制御手段とを備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記補正SIR値は、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出した値であることを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記送信電力制御用SIR値は、前段SIR値から補正SIR値を減ずることにより算出した値であることを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記送信電力制御信号は、送信電力制御用SIR値と目標SIR値とを比較した結果に基づいて作成した値であることを特徴とする請求項1、2または3記載の基地局装置。
  5. 前記前段SIR値は、前記複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部の初段から最終段の手前までのいずれか1つの干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号に基づいて測定されたSIR値であることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1記載の基地局装置。
  6. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とに基づいて補正SIR値を算出する手段と、算出された補正SIR値に基づいて補正目標SIR値を推定する手段と、推定した補正目標SIR値を用いて送信電力制御信号を生成する手段と、移動端末の送信電力を制御するために、前記生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加する送信電力制御手段とを備えることを特徴とする基地局装置。
  7. 前記補正SIR値は、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出した値であることを特徴とする請求項6記載の基地局装置。
  8. 前記補正目標SIR値は、目標SIR値から補正SIR値を減算することにより算出した値であることを特徴とする請求項6または7記載の基地局装置。
  9. 前記送信電力制御信号は、前段SIR値と補正目標SIR値とを比較し、その結果に基づいて作成することを特徴とする請求項6、7または8記載の基地局装置。
  10. 前記平均化する周期は、基地局装置と基地局制御局との間の送信電力制御周期より短いことを特徴とする請求項2または7記載の基地局装置。
  11. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおいて、前記基地局装置が、請求項1ないし10のうちいずれか1記載の基地局装置であることを特徴とする移動通信システム。
  12. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置から移動端末の送信電力を制御する送信電力制御方法において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とにより補正SIR値を算出し、算出された補正SIR値に基づいて送信電力制御用SIR値を推定し、推定した送信電力制御用SIR値を用いて送信電力制御信号を生成して、生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加することにより、移動端末の送信電力の制御を行うことを特徴とする送信電力制御方法。
  13. 前記補正SIR値は、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出することを特徴とする請求項12記載の送信電力制御方法。
  14. 前記送信電力制御用SIR値は、前段SIR値から補正SIR値を減ずることにより算出することを特徴とする請求項12または13記載の送信電力制御方法。
  15. 前記送信電力制御信号は、送信電力制御用SIR値と目標SIR値とを比較した結果に基づいて作成することを特徴とする請求項12、13または14記載の送信電力制御方法。
  16. 前記前段SIR値は、前記複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部の初段から最終段の手前までのいずれか1つの干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号に基づいて測定されたSIR値であることを特徴とする請求項12ないし15のうちいずれか1記載の送信電力制御方法。
  17. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成され、基地局装置内の各段の干渉除去受信回路が干渉除去処理を行う移動通信システムにおける基地局装置から移動端末の送信電力を制御する送信電力制御方法において、前記干渉除去受信部の前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とにより補正SIR値を算出し、算出された補正SIR値に基づいて補正目標SIR値を推定し、推定した補正目標値を用いて送信電力制御信号を生成して、生成した送信電力制御信号を下りフレームに付加することにより、移動端末の送信電力の制御を行うことを特徴とする送信電力制御方法。
  18. 前記補正SIR値は、後段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である後段SIR値から前段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値である前段SIR値を減算することにより、あるいは、後段SIR値から前段SIR値を減算したものを特定周期で積分して平均化することにより算出するることを特徴とする請求項17記載の送信電力制御方法。
  19. 前記補正目標SIR値は、目標SIR値から補正SIR値を減算することにより算出することを特徴とする請求項17または18記載の送信電力制御方法。
  20. 前記送信電力制御信号は、前段SIR値と補正目標SIR値とを比較した結果に基づいて作成することを特徴とする請求項17、18または19記載の送信電力制御方法。
  21. 複数の移動端末と、複数段の干渉除去受信回路を持つ干渉除去受信部を備える複数の基地局装置とから構成される移動通信システムにおける基地局装置から移動端末の送信電力を制御する送信電力制御方法において、前記干渉除去受信部のある段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号を元に測定した信号対干渉電力比であるSIR値と、それとは別のある段の干渉除去受信回路によって干渉除去された受信信号のSIR値とから補正SIR値を算出し、算出された補正SIR値に基づいて移動端末の送信電力の制御を行うことを特徴とする送信電力制御方法。
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