JP3844766B2 - 片手が不自由な障害者のための調理用まな板 - Google Patents

片手が不自由な障害者のための調理用まな板 Download PDF

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Description

本発明は、疾病その他の理由により片手だけしか利かない障害者のための調理用まな板に関する。
疾病その他の理由により片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけで食材を洗い、皮を剥き、包丁を使って食材を切りまたは刻んで調理し、さらには食器を洗うなどの仕事を行うことは、健常者では想像もつかない程の苦労を伴う場合がある。
ところが、片手だけで、食材や食器の洗浄、食材の調理に必要な仕事を楽に出来るような調理器具は、さほど開発されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、片手だけしか利かない障害者が、利く方の片手だけで食材を洗い、皮を剥きまたはこそぎ、包丁で切りまたは器具を使って刻んで調理し、あるいは食器を洗うなどの調理に必要な仕事を、容易にかつ能率良く行い得る、片手が不自由な障害者のための調理用まな板を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明では、まな板本体1上に、フレーム支持用の支柱4を突設し、前記支柱4に、少なくともガイドバー10と支持部材11とを有するフレーム9を、前記支持部材11を介して固定し、前記フレーム9にホルダ14を固定し、一端部にナット23を設けたアーム17を前記ガイドバー10に着脱自在に、かつ同ガイドバー10に沿ってスライド可能に、しかも同ガイドバー10の長さ方向の選択した位置に固定可能に取り付け、前記ナット23に、一端部にハンドル24を有するスクリューロッド25を螺合し、前記スクリューロッド25の他端部にホルダ28を連結し、このホルダ28を前記ガイドバー10に沿って平行に移動可能に取り付けている。
また、前記目的を達成するため、本発明の請求項2記載の発明では、まな板本体1上に、フレーム支持用の支柱4を突設し、前記支柱4に、少なくともガイドバー10と支持部材11とを有するフレーム9を、前記支持部材11を介して固定し、前記フレーム9にホルダ14を固定し、一端部にナット33を設けたアーム32を前記ガイドバー10に着脱自在に、かつ同ガイドバー10に沿ってスライド可能に、しかも同ガイドバー10の長さ方向の選択した位置に固定可能に取り付け、前記ナット33に、一端部にハンドル39を有するスクリューロッド38を螺合し、前記スクリューロッド38の他端部に、把持すべき物品の押さえ部材40を取り付けている。
また、前記目的を達成するため、本発明の請求項3記載の発明では、取り付け台42上に、1本または複数本のピン44を突設したプレート43を回動可能に取り付けた保持器具41を備え、この保持器具41の取り付け台42の部分を、前記ホルダ14,28により、または前記ホルダ14と押さえ部材40により挟持している。
さらに、前記目的を達成するため、本発明の請求項4記載の発明では、取り付け台47上に、円周方向に間隔をおいて複数本の板ばね49を設けたプレート48を回動可能に取り付けた保持器具46を備え、この保持器具46の取り付け台47の部分を、前記ホルダ14,28により、または前記ホルダ14と押さえ部材40により挟持している。
本発明の請求項1記載の発明によれば、把持すべき食材や食器の大きさに合わせて、アーム17を介してホルダ28の位置を粗調整し、まな板本体1上においてホルダ14,28間に前記把持すべき食材や食器を置き、アーム17を介してホルダ28を前記把持すべき食材や食器に当接させ、ついでアーム17をガイドバー10に固定し、次にハンドル26を握ってスクリューロッド25を順方向に回転させ、ホルダ28を進め、前記把持すべき食材や食器を適切な圧力で把持し、把持した物が食材の場合にはまな板本体1上で洗ったり、包丁や器具を使って皮を剥いたり、切ったり、刻んだりして調理することができるし、把持した物が食器の場合には洗浄することができるし、把持した物が食材または食器を入れた容器の場合には洗ったり、水切りしたりすることができ、これらの操作や食材の場合の調理、食器の場合の洗浄、食材または食器を入れた場合のその食材または食器の洗浄や水切り等の仕事を、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、容易にかつ能率良く行い得る効果がある。
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、フレーム9に固定のホルダ14と、アーム32に設けられたナット33に螺合されたスクリューロッド38の他端部に取り付けられた押さえ部材40とにより、まな板本体1上に設置された食材や食器、またはこれらを入れる容器を把持するようにしているので、この発明においても、食材や食器、またはこれらを入れる容器を適切な圧力で把持するための操作や食材の場合の調理、食器の場合の洗浄、容器に食材または食器を入れた場合のその食材または食器の洗浄や水切り等の仕事を、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、容易にかつ能率良く行い得る効果がある。
また、本発明の請求項3記載の発明によれば、まな板本体1上に保持器具41を設置し、この保持器具41の取り付け台42をホルダ14,28により、またはホルダ14と押さえ部材40により挟持し、保持器具41のプレート43に突設されたピン44に食材を刺し込んで使用するようにしているので、例えば大根や人参などの比較的長い食材を保持し、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、食材を洗ったり、包丁や器具により皮を剥いたり、プレート43を回して食材の向きを変えたりする仕事を、容易にかつ能率良く行い得る効果がある。
さらに、本発明の請求項4記載の発明によれば、まな板本体1上に保持器具46を設置し、この保持器具46の取り付け台47をホルダ14,28により、またはホルダ14と押さえ部材40により挟持し、保持器具46のプレート48に設けられた複数本の板ばね49により食材や食器、またはこれらを入れた容器を把持して使用するようにしているので、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、食材を洗ったり、包丁や器具により皮を剥いたり、プレート48を回して食材の向きを変えたり、または食器を洗ったり、プレート48を回して食器の向きを変えたり、あるいは容器に入れた食材または食器を洗ったり、プレート48を回して容器の向きを変えたり、容器に入れた食材または食器を水切りする等の仕事を、安全にかつ能率良く行い得る効果がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明調理用まな板の実施例1を示すもので、図1は平面図、図2は正面図、図3は図1のA−A線で切断し、反時計方向に90°回転させて示した断面図、図4は使用状態の正面図である。
これら図1〜図4に示す実施例1の調理用まな板は、まな板本体1と、フレーム支持用の支柱4と、フレーム9と、固定のホルダ14と、可動のホルダユニット16等を備えて構成されている。
前記まな板本体1は、木板または合成樹脂板により形成されている。このまな板本体1の底面の隅角部寄りには、ゴム製の台脚2が取り付けられている。また、まな板本体1の長さ方向の一方の端部寄りには、互いに所要の間隔をおいて、この実施例では複数としての2個の支柱通し孔3が設けられている。
前記支柱4には、ボルトが用いられている。そして、支柱4としてのボルトはそれぞれの支柱通し孔3に挿通され、頭部5をまな板本体1の底面に当接させ、まな板本体1の上面に座金6を介在させてナット7を締め付けた取り付け構造により、軸部分をまな板本体1の上方に突出させて固定されている。また、各支柱4の軸部分の所定位置には、フレーム支持用のナット8が装着されている。
前記フレーム9は、少なくともガイドバー10と、支持部材11とを有し、この実施例では図1に示すように、前記ガイドバー10と支持部材11とを曲尺型に結合して形成されている。前記支持部材11には、前記支柱4の間隔に合わせて通し孔が設けられている。そして、このフレーム9は前記支持部材11に設けられた通し孔を支柱4に嵌合させ、座金12をはさんでナット13を締め付けた取り付け構造により、支持部材11を介して支柱4に片持ち状に固定されている。
なお、このフレーム9は固定のホルダ14の取り付け方によっては、平面から見てほぼ倒7字型に形成しても良い。
前記ホルダ14は、この実施例では金属により、平面から見て逆く字型に製作された骨格部材に、軟質でかつ比較的厚い合成樹脂製のシースを覆せて形成されている。また、このホルダ14は連結部材15を介して、前記フレーム9の支持部材11に固定されている。
前記可動のホルダユニット16は、アーム17と、ナット18と、ガイドスリット19と、蝶ボルト24と、スクリューロッド25と、可動のホルダ28と、ガイドリング30とを備えて構成されている。
前記ナット18は、スクリューロッド25を螺合させるためのもので、アーム17の一端部に取り付けられている。
前記ガイドスリット19は、図3に示すごとく、アーム17の他端部側に、上下2枚のプレート20を配置し、これら2枚のプレート20,20の他端部にスペーサ21を介在させかつ固定し、前記2枚のプレート20,20の一端部をこの実施例では2組のボルト・ナット22・23;22・23により結合したことによって、前記フレーム9のガイドバー10に嵌合する形状に形成されている。そして、このガイドスリット19を介してホルダユニット16をフレーム9のガイドバー10に着脱自在に取り付け、かつアーム17を介してホルダ28をガイドバー10に沿って移動させ得るようになっている。前記2枚のプレート20,20のうちの、上部のプレート20にはガイドスリット19に対応する位置に、蝶ボルト用のねじ孔が設けられている。
前記蝶ボルト24は、上部のプレート20に設けられたねじ孔にねじ込まれていて、緩めることにより、アーム17を介してホルダユニット16をガイドバー10に沿って移動可能とし、締め付けることによって、同アーム17を介してホルダユニット16をガイドバー10の軸線上の任意の位置に固定し得るようになっている。
前記スクリューロッド25は、前記アーム17の一端部に取り付けられたナット18に螺合されている。このスクリューロッド25の一端部には、ハンドル26が設けられている。
前記ホルダ28は、前記ホルダ14と同じく金属により、平面から見てく字型に製作された骨格部材に、軟質でかつ比較的厚い合成樹脂製のシースを覆せて形成されている。また、このホルダ28はボール継手27を介して前記スクリューロッド25の他端部に連結されている。しかして、このホルダ28はスクリューロッド25を順方向に回転させることによって固定のホルダ14に接近する方向に進み、この固定のホルダ14との間で把持すべき物品を把持し得るようになっている。
前記ガイドリング30は、可動のホルダ28に付設された耳部29に装着され、かつ前記ガイドバー10に係合されている。そして、このガイドリング30はホルダ28自体の回転を防止し、前記ホルダ28をガイドバー10に沿って平行に移動させるようになっている。
前述のごとく構成したこの実施例1の調理用まな板は、次のように使用され、作用する。
まず、図示実施例において、ホルダ14,28間で把持しようとする対象物は、図4に示すごときびん詰め100である。そして、仕事の目的は、びん詰め100を開封するための最初の開蓋である。これを次の手順で行う。
(イ)蝶ボルト24を緩めた状態で、フレーム9のガイドバー10にガイドリング30を合わせて係合し、ついで同ガイドバー10にアーム17の他端部に形成されたガイドスリット19を嵌合し、フレーム9に可動のホルダユニット16を装着する。
(ロ)びん詰め100をまな板本体1上に載せ、固定のホルダ14側に寄せて置く。
(ハ)スクリューロッド25のハンドル26を握り、可動のホルダユニット16を押し、可動のホルダ28をびん詰め100に当接させ、ホルダ28の作用位置を粗調整する。
(ニ)この位置で蝶ボルト24を締め付け、ガイドバー10に可動のホルダユニット16をいったん固定する。
(ホ)再びスクリューロッド25のハンドル26を握り、ハンドル26を介してスクリューロッド25を順方向に回転させ、ナット13とスクリューロッド25のねじ作用によりホルダ28を進め、ホルダ14,28により、びん詰め100を開蓋するために必要な圧力で把持する。
このとき、可動のホルダ28はガイドバー10に係合されたガイドリング30のガイド作用により、軸回りに回転せず、ガイドバー10に沿って平行に移動する。
(ヘ)利く手だけで、または蓋開け機を使って、びん詰め100の蓋100′を開ける。
(ト)再びハンドル26を握り、スクリューロッド25を逆方向に回転させ、可動のホルダ28を引き戻し、開蓋されたびん詰め100を取り出し、目的とする仕事を終了する。
なお、開蓋したびん詰め100を調理用まな板から取り出した後は、ホルダユニット16をそのままにしておき、他の用途(仕事)に備えておいても良く、あるいは蝶ボルト24を緩め、ガイドバー10からホルダユニット16を取り外しておいても良い。
以上説明した実施例1の調理用まな板によれば、びん詰め100の蓋100′を最初に開ける仕事を、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、ホルダ14,28間でびん詰め100を確実に把持し、容易にかつ能率良く行うことができる。
また、前述のびん詰め100の開蓋と殆ど同じ要領で、びんの王冠を外したり、びんのコルク栓を抜いたり、缶の蓋栓を引き抜いたりすることができる。
さらに、缶切りを使って缶の蓋を開ける場合は、その缶をホルダ14,28間で把持して蓋の部分をある範囲切り込んだ後、ホルダ28をいったん戻し、缶を回して向きを変え、再びホルダ28を進め、ホルダ14,28間で缶を把持し、再び缶の蓋の部分をある範囲、切り込むという作業を数回繰り返して行う。
さらには、ホルダ14,28間で野菜や果物、または肉もしくは魚のブロック等を把持し、洗ったり、切ったり、刻んだりすることができる。また、ホルダ14,28間で茶椀やコップ等の食器を把持して洗うこともできる。
次に、図5〜図7は本発明調理用まな板の実施例2を示すもので、図5は平面図、図6は正面図、図7は使用状態における正面図である。
これら図5〜図7に示す実施例2では、可動のホルダユニットに代えて、可動の押さえ部材ユニット31を備えている。
この押さえ部材ユニット31は、アーム32と、ナット33と、ガイドスリット34と、蝶ボルト37と、スクリューロッド38と、押さえ部材40とを備えて構成されている。
前記ナット33は、アーム32の一端部に取り付けられている。
前記ガイドスリット34は、アーム32の他端部側に上下2枚のプレート35,35の一端部を溶接して取り付け、これら2枚のプレート35,35の他端部にスペーサ36を溶接して取り付けることによって、フレーム9のガイドバー10に嵌合する形状に形成されている。そして、このガイドスリット34を介して可動の押さえ部材ユニット31をフレーム9のガイドバー10に着脱自在に取り付け、かつアーム17を介して押さえ部材40をガイドバー10に沿って移動させ得るようになっている。なお、2枚のプレート35,35のうちの、上部のプレート35にはガイドスリット34に対応する位置に、蝶ボルト用のねじ孔が設けられている。
前記蝶ボルト37は、上部のプレート35に設けられたねじ孔にねじ込まれている。そして、この蝶ボルト37を緩めることにより、アーム32を介して押さえ部材ユニット31をガイドバー10に沿って移動可能とし、締め付けることによって、同アーム32を介して押さえ部材ユニット31をガイドバー10の軸線上の任意の位置に固定し得るようになっている。なお、この蝶ボルト37として前記実施例1の蝶ボルト24をそのまま用いても良い。
前記スクリューロッド38は、前記アーム32の一端部に取り付けられたナット33に螺合されている。このスクリューロッド38の一端部には、ハンドル39が設けられている。
前記押さえ部材40は、この実施例ではスクリューロッド38の他端部に連結された金属製の芯材を、弾褥性を持った材料製のパッドで包んで形成されている。
なお、この実施例2の他の構成については、前記実施例1と同様である。
しかして、この実施例2の調理用まな板は、次のように使用され、作用する。
まず、ここでは固定のホルダ14と可動の押さえ部材40間で把持すべき対象物は、千切り器具101とする。
そこで、押さえ部材ユニット31の蝶ボルト37を緩め、アーム32の他端部に設けられたガイドスリット34をフレーム9のガイドバー10に嵌合させ、フレーム9に押さえ部材ユニット31をスライド可能に装着する。
ついで、まな板本体1上において、ホルダ14と押さえ部材40間に千切り用器具101を設置する。
次に、蝶ボルト37を緩めた状態で、押さえ部材ユニット31のスクリューロッド38の一端部に設けられたハンドル39を握って押さえ部材ユニット31を押し、押さえ部材40を千切り用器具101に当て、ついで押し込み、ホルダ14と押さえ部材40間で千切り用器具101を挟み付ける。
そして、蝶ボルト37を締め付け、フレーム9に押さえ部材ユニット31を固定する。
再びスクリューロッド38のハンドル39を握り、このハンドル39を介してスクリューロッド38を順方向に回転させ、ナット33とスクリューロッド38のねじ作用により押さえ部材40を進出させ、千切り用器具101をホルダ14と押さえ部材40とによりまな板本体1上に固定し、野菜の千切りに使用する。
千切り用器具101の使用後は、ハンドル39を介してスクリューロッド38を逆方向に回転させ、このスクリューロッド38により押さえ部材40を後退させ、まな板本体1から千切り用器具101と千切りされた野菜とを取り出す。
以上説明したところからも分かるように、この実施例2においても、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、必要な仕事を容易にかつ能率良く行うことができる。
なお、この実施例によれば、固定のホルダ14と可動の押さえ部材40とにより、まな板本体1上に食器を把持して洗浄したり、表皮の比較的硬い野菜や果物を把持して洗ったり、皮を剥いたり、切ったりすることもできる。さらには、ホルダ14と押さえ部材40とにより、まな板本体1上にざる等の容器を把持し、その容器に食材や食器を入れて洗ったりすることもできる。
次に、図8および図9は本発明調理用まな板の実施例3を示すもので、図8はこの実施例で使用する保持器具の一例を示す斜視図、図9は使用状態を示す斜視図である。
これら図8および図9に示す実施例3では、ピンに食材を刺し込んで使用する保持器具41を備えている。
この保持器具41は、取り付け台42と、ピン44を突設してなるプレート43とを有している。
前記プレート43は、取り付け台42に固着具45により支承され、僅かな回転力で回動させ得るようになっている。
前記ピン44は、1本でも良く、複数本でも良いが、図示実施例では円周方向に互いに等間隔をおいて4本設けられている。
この実施例3では、保持器具41を前記実施例1または実施例2に示す調理用まな板に取り付けて使用するもので、図示実施例では図9に示すごとく、実施例1の調理用まな板に取り付けて使用する場合を示している。
すなわち、固定のホルダ14に対して可動のホルダ28の位置を調整し、両ホルダ14,28間に保持器具41の取り付け台42を入れるために必要な間隔を明ける。
ついで、両ホルダ14,28間に保持器具41の取り付け台42を入れ、まな板本体1上に設置し、ハンドル26を握ってスクリューロッド25を順方向に回転させ、ナット13とスクリューロッド25のねじ作用により可動のホルダ28を進め、両ホルダ14,28間で保持器具41の取り付け台42を挟持し、まな板本体1上に保持器具41を固定する。
そして、保持器具41のプレート43に突設されたピン44に、大根や人参等の比較的太い食材102を刺し込んで支持し、洗ったり、包丁や皮剥き器を使って皮を剥いたり、ある範囲を洗ったり、皮を剥いたりした後、プレート43を回して食材102の向きを変え、前述の仕事を数回繰り返して行い、食材102の外周全体にわたって洗ったり、皮を剥いたりする。
食材102に対する所期の仕事が終わったら、その食材102を取り外し、ついでハンドル26を介してスクリューロッド25を逆方向に回転させ、ナット18とスクリューロッド25のねじ作用によりホルダ28を後退させ、保持器具41を外して終了する。
以上のように、この実施例3によれば、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、大根や人参等の比較的長くかつ重い食材102を洗ったり、皮を剥いたりする仕事を、容易にかつ能率良く行うことができる。
なお、前記保持器具41の取り付け台42を、実施例2に示す固定のホルダ14と可動の押さえ部材40間で挟持し、保持器具41をまな板本体1上に固定して使用することもできる。
続いて、図10および図11は本発明調理用まな板の実施例4を示すもので、図10はこの実施例において使用する保持器具の一例を示す斜視図、図11は使用状態を示す正面図である。
これら図10および図11に示す実施例3では、食材や食器を入れる容器等を挟持するための保持器具46を備えている。
この保持器具46は、取り付け台47と、複数本の板ばね49を取り付けてなるプレート48とを有している。
前記プレート48は、取り付け台47に固着具50により支承されていて、僅かな回転力で回動させ得るようになっている。
前記板ばね49は、図示実施例では円周方向に互いに等間隔をおいて4本取り付けられている。
そして、この実施例4では保持器具46を前記実施例1または実施例2に示す調理用まな板に取り付けて使用するもので、図示実施例では図11に示すごとく、実施例1の調理用まな板に取り付けて使用する場合を示している。
前記保持器具46を使用するに当たっては、固定のホルダ14に対して可動のホルダ28の位置を調整し、両ホルダ14,28間に保持器具46の取り付け台47を受け入れるための間隔を明ける。
ついで、両ホルダ14,28間に保持器具46の取り付け台47を入れ、ハンドル26を介してスクリューロッド25を順方向に回転させ、ナット13とスクリューロッド25のねじ作用により可動のホルダ28を進出させ、両ホルダ14,28間で保持器具46の取り付け台47を挟持し、まな板本体1上に保持器具46を固定する。
ついで、保持器具46のプレート47に取り付けられた板ばね49間に、ざる等の容器103を押し込んでセットし、その容器103に芋もしくは果物等の食材104、または食器等を入れ、必要により洗剤や洗浄媒体を入れ、水道水を掛けて洗う。そして、プレート43を回し、食材104や食器を万遍なく洗った後、水道水を止め、水切りを行う。
前記食材104や食器を水切りした後、これを容器103ごと取り出す。ついで、ハンドル26を介してスクリューロッド25を逆方向に回転させ、このスクリューロッド25によりホルダ28を後退させ、保持器具46を取り外して終了する。
以上のように、この実施例4においても、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、まな板本体1上に保持器具46を固定し、この保持器具46のプレート48に取り付けられた板ばね49間に容器103をセットし、その容器103に食材104または食器を入れて洗って水切りする等の一連の仕事を、容易にかつ能率良く行うことができる。
なお、この実施例4においても、前記保持器具46を実施例2に示す固定のホルダ14と可動の押さえ部材40間で挟持し、まな板本体1上に固定して使用することができる。
進んで、図12〜図14は本発明調理用まな板の実施例5を示すもので、図12はこの実施例で使用する食材トングズの平面図、図13は同食材トングズの側面図、図14は同食材トングズの使用状態の平面図である。
これら図12〜図14に示す実施例5では、比較的細長い食材を押さえてほぼ等間隔に切るために、食材トングズ51を使用する。
この食材トングズ51は、背板52と、2片で一対をなす多数のはさみ部材53と、多数の食材カット用スリット54とを有して構成され、全体として金属板または比較的硬質の合成樹脂により製作されている。
前記背板52は、左右方向に細長い矩形に形成されていて、はさみ部材53の連結板として機能している。
前記はさみ部材53は、前記背板52の上下両端部から前方に向かって屈曲された2片で一対をなし、かつ食材をつかみ得るばねおよび形状を有している。また、このはさみ部材53は背板52の左右方向(長さ方向)に所要の間隔をおいて多数設けられている。
前記食材カット用スリット54は、背板52の左右方向に隣合うはさみ部材53,53間に形成されている。したがって、食材カット用スリット54は[はさみ部材の組数−1]に相当する数、形成されている。
しかして、この実施例5では食材トングズ51を実施例1または実施例2に示す調理用まな板に装着して使用するもので、図示実施例では図14に示すごとく、実施例1の調理用まな板に装着して使用する場合を示している。
そこで、食材トングズ51を使用するに当たっては、たくあん、ごぼうや野沢菜等の比較的長い食材105を、あらかじめ食材トングズ51内に納まる長さに切っておく。
ついで、固定のホルダ14に対して可動のホルダ28の位置を調整し、両ホルダ14,28間に食材トングズ51を受け入れるために必要な間隔を明ける。
そして、食材トングズ51のはさみ部材53列の開口部側を前側に向けて、両ホルダ14,28間に食材トングズ51を納め、ハンドル26を介してスクリューロッド25を順方向に回転させ、ナット13とスクリューロッド25のねじ作用により可動のホルダ28を進め、両ホルダ14,28間で食材トングズ51を把持し、まな板本体1上に食材トングズ51を固定する。
ついで、前述のごとく食材トングズ51内に納まる長さに切った食材105を食材トングズ51内に横長に詰める。そして、包丁やナイフを使い、食材トングズ51の食材カット用スリット54を使って食材105を好みの長さに切断する。
食材105を切断後、ハンドル26を介してスクリューロッド25を逆方向に回転させ、このスクリューロッド25により可動のホルダ28を後退させる。ついで、切断した食材105入り食材トングズ51を引き出す。そして、食材トングズ51から切断した食材105を取り出して終了する。
以上のように、この実施例5によれば、片手だけしか利かない障害者が、その利く方の片手だけを使って、たくあん、ごぼうや野沢菜等の比較的長い食材105を、ほぼ好みの長さに合わせて、容易にかつ能率良く切断することができる。
なお、前記食材トングズ51を実施例2に示す調理用まな板に装着して使用する場合には、食材トングズ51の長さ方向の押さえ部材40側の端部にプレートを当てることによって、食材トングズ51を固定のホルダ14と可動の押さえ部材40間で把持し、食材トングズ51をまな板本体1上に固定して使用することができる。
本発明の実施例1を示す平面図である。 同実施例1を示す正面図である。 図1をA−A線で切断し、反時計方向に90°回転して示した断面図である。 同実施例1の使用状態の正面図である。 本発明の実施例2を示す平面図である。 同実施例2の正面図である。 同実施例2の使用状態の正面図である。 本発明の実施例3で使用する保持器具の一例を示す斜視図である。 同実施例3において保持器具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施例4で使用する保持器具の一例を示す斜視図である。 同実施例4において保持器具の使用状態を示す正面図である。 本発明の実施例5で使用する食材トングズの一例を示す平面図である。 同食材トングズの側面図である。 実施例5において食材トングズの使用状態を示す平面図である。
符号の説明
1 まな板本体
4 支柱
9 フレーム
10 ガイドバー
11 フレームの支持部材
14 固定のホルダ
16 可動のホルダユニット
17 アーム
18 ナット
19 ガイドスリット
24 蝶ボルト
25 スクリューロッド
26 ハンドル
28 可動のホルダ
30 ホルダのガイドリング
31 可動の押さえ部材ユニット
32 アーム
33 ナット
34 ガイドスリット
37 蝶ボルト
38 スクリューロッド
39 ハンドル
40 可動の押さえ部材
41 保持器具
42 保持器具の取り付け台
43 同プレート
44 同ピン
46 保持器具
47 保持器具の取り付け台
48 同プレート
49 同板ばね
51 食材トングズ
52 食材トングズの背板
53 食材トングズにおける2片で一対をなすはさみ部材
54 同食材カット用スリット

Claims (4)

  1. まな板本体(1)上に、フレーム支持用の支柱(4)を突設し、
    前記支柱(4)に、少なくともガイドバー(10)と支持部材(11)とを有するフレーム(9)を、前記支持部材(11)を介して固定し、
    前記フレーム(9)にホルダ(14)を固定し、
    一端部にナット(23)を設けたアーム(17)を前記ガイドバー(10)に着脱自在に、かつ同ガイドバー(10)に沿ってスライド可能に、しかも同ガイドバー(10)の長さ方向の選択した位置に固定可能に取り付け、
    前記ナット(23)に、一端部にハンドル(24)を有するスクリューロッド(25)を螺合し、
    前記スクリューロッド(25)の他端部にホルダ(28)を連結し、このホルダ(28)を前記ガイドバー(10)に沿って平行に移動可能に取り付けた、
    ことを特徴とする片手が不自由な障害者のための調理用まな板。
  2. まな板本体(1)上に、フレーム支持用の支柱(4)を突設し、
    前記支柱(4)に、少なくともガイドバー(10)と支持部材(11)とを有するフレーム(9)を、前記支持部材(11)を介して固定し、
    前記フレーム(9)にホルダ(14)を固定し、
    一端部にナット(33)を設けたアーム(32)を前記ガイドバー(10)に着脱自在に、かつ同ガイドバー(10)に沿ってスライド可能に、しかも同ガイドバー(10)の長さ方向の選択した位置に固定可能に取り付け、
    前記ナット(33)に、一端部にハンドル(39)を有するスクリューロッド(38)を螺合し、
    前記スクリューロッド(38)の他端部に、把持すべき物品の押さえ部材(40)を取り付けた、
    ことを特徴とする片手が不自由な障害者のための調理用まな板。
  3. 取り付け台(42)上に、1本または複数本のピン(44)を突設したプレート(43)を回動可能に取り付けた保持器具(41)を備え、
    この保持器具(41)の取り付け台(42)の部分を、前記ホルダ(14),(28)により、または前記ホルダ(14)と押さえ部材(40)により挟持した、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の片手が不自由な障害者のための調理用まな板。
  4. 取り付け台(47)上に、円周方向に間隔をおいて複数本の板ばね(49)を設けたプレート(48)を回動可能に取り付けた保持器具(46)を備え、
    この保持器具(46)の取り付け台(47)の部分を、前記ホルダ(14),(28)により、または前記ホルダ(14)と押さえ部材(40)により挟持した、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の片手が不自由な障害者のための調理用まな板。
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