JP3843900B2 - 情報サービスシステム及びその設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス、電気、水道などの保安監視システムやセンシング情報又は機器制御を行うシステムで用いられる情報端末装置、情報サービスシステム、設定方法及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガスメータの保守管理を行うシステムは、集中監視システム、または自動検針システムと呼ばれ導入が進んでおり、ノーリンリンギング回線を利用し、前記回線で着信可能なTNCUと呼ばれるモデム装置を利用し、ガスメータと電話回線を結び、ガス業者の集中監視センターよりガスメータを遠隔制御、または自動検針できるようにしたものである。またTNCUと、ガスメータの接続を有線ではなく、無線端末を利用し接続するようにしたものもあり導入が進んでいる。
【0003】
また近年、ガス等の生活機器の保守管理に関する情報を家庭内に報知するようにしたシステムが存在する。このようなシステムは、情報端末装置を各ユーザの宅内に設置し、ガスメータから受信した検針情報に加えて、ガス漏れ等の異常情報を、宅内の情報端末装置によってユーザに報知すると共にインターネット回線網等を通じて情報管理サーバ装置に移送することにより、これに対応した保守管理サービス情報を受信するようにしたものである。
【0004】
また、このような機器利用の促進を図るため、前記情報端末装置を利用して様々なサービス提供が行われてきている。
【0005】
これら付随するサービスとしては、例えば、ガスメータ等の保守管理サービスに加え、家の警備等を行うセキュリティサービス、或いは、ガス料金の通知や各種生活関連の情報、たとえば料理に関するレシピ等のコンテンツ情報を情報端末装置の画面等に報知するコンテンツサービスなどがある。そしてこれらの各種情報は情報端末装置にダウンロードされ、ユーザによって利用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、情報端末装置を設置しガスの保安監視を行うサービスを提供する場合、初期設定時または運用期間中に不具合を生じた時の再設定時において、情報端末装置、無線端末、ガスメータなどに通信に必要な端末IDなどの情報をキー操作などによって設定する必要があるが、情報端末装置は、少数のキー入力手段しかなく、非常に操作性が悪いものである為、複数ある沢山の機器の設定を再び行う作業は面倒なものであった。またガスメータの保守設定は、サービス業者の保守員のみが行える操作にする必要があるため、設定を行う者が保守員であることを認証する必要があるが、この場合でも認証する為のID、パスワードなどを入力する必要などが生じ作業性の悪いものであった。さらに情報端末装置は、宅内に設置する装置で、ユーザーが操作することが多いため、ユーザーが使用しない保守設定機能をユーザーに操作させないようし、誤操作等が起こらないようにする必要がある。また情報端末装置を、何台も設置する作業の場合は、予め設定すべきID等を個々に確認し入力する作業であり、非常煩雑でありたいへんな作業であった。
【0007】
また、情報端末装置はユーザーに利用されるコンテンツ情報を提供するが、情報端末装置の制約された入力手段、表示手段では利用しにくい場合があり他の機器では利用できないなどの課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、このような課題を解決するために、保安監視、機器制御等を行う情報端末装置に、記録媒体の挿入するインターフェイス部を設け、記録媒体に保安監視を行う端末機器、情報端末装置などの設定情報又は保守設定を行うための認証情報を記録媒体に保持できるようにすることで、システムで再設定が必要な時、又はサービスを他の機器上で利用したい時に、記録媒体に保持された設定情報又は認証情報を利用できるようにすることで、設定情報又は認証情報の入力を簡略化すると共に、作業の効率化を図るようにしたものである。そして保安監視を行うシステムの保守性、安定性を向上するものである。
【0009】
ここで、情報端末装置で利用できるサービスとは例えば、地域に関する情報や、料理のレシピ情報、商品の販売情報、ガス料金情報などユーザに役立つ様々な情報提供サービスや、侵入検知センサ、緊急コール、ガス漏れ警報機、火災警報機などのセキュリティ情報、保安監視センサからの異常検知情報を管理サービス会社へ通報したり、ユーザーの携帯電話に通報するセキュリティサービスや、携帯電話やパソコンなどで遠隔地より情報端末装置に接続された機器、たとえば洗濯機、エアコン、給湯器、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器などの家電機器に対して制御を行ったり、家電機器の状態を閲覧したり、家電機器に対応した情報をダウンロードするサービスや、ガス、電気、水道などのエネルギー媒体の供給の安全を監視し、使用量を計測し遠隔地で検針する保安監視サービスなどである。
【0010】
このようにすることで、記録媒体に認証情報や設定情報を記録しているので、情報端末装置の少ない入力手段によって認証情報や設定情報を入力する作業を削減し作業を効率的にできるようになり、保安監視サービスなどの保守性が向上する。またユーザーがサービス利用するときのユーザー認証情報を、記録媒体に記録し他の機器で認証確認できるようにすることで、情報端末装置では入力手段が乏しい為に利用しにくいコンテンツなどを利用できるようになり利便性が向上する。またユーザー認証情報を覚える必要がない為、誰にでも簡単に利用できるサービスシステムを提供できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明は、ガス、電気、水道などのエネルギー供給に関する情報又はセンシング情報又は機器への制御情報などを処理する情報処理部と、前記情報を保持・記憶する為の情報記憶部と、通信回線を介して情報処理サーバ装置と通信する送受信部と、認証情報を記録する記録媒体を接続するインターフェイス部を備えた情報端末装置からなる情報サービスシステムにおいて、前記インターフェイス部を介して前記記録媒体にユーザーの認証情報を記録し、前記情報端末装置と異なる情報機器は、前記記録媒体に記録された前記認証情報を読み出し、前記情報処理サーバ装置とでユーザー認証処理を行い、前記情報機器から前記情報処理サーバ装置を制御し、前記情報処理サーバ装置から前記情報端末装置に対して電文情報を送信して、前記情報端末装置および情報端末装置に接続された前記機器の制御を行う情報サービスシステムを構成したものである。
【0022】
この構成によれば、情報端末装置が保持するユーザー認証情報を記録媒体に記録し、他の情報機器でも情報処理サーバ装置への認証を可能とすることで、情報端末装置のハード的な制約条件などで利用できないサービスや、利便性の悪いサービスを、パソコンなどの他の機器で動作するブラウザなどのソフトウェアで利用できるようになりユーザーに対する利便性を向上する。また、情報端末装置に主として提供する必要のない機能を他の情報機器で補間できるようになり、サービス性が向上する。また情報機器であるパソコン、携帯電話などに、記録媒体を接続しユーザー認証を行い、機器制御、設定変更などのサービスを提供できるようになり、情報端末装置が設置された場所以外でも、認証情報を入力することなく利用できるようになるので利便性が向上する。
【0024】
また、この構成によれば、記録媒体に記録されたユーザー認証情報で認証した後、情報処理サーバ装置が提供するサービス情報をパソコンなどの他の機器のソフトウェアで閲覧し操作し、設定を変更することで自宅の情報端末装置に接続される機器に対し設定電文、制御電文を送信するので、記録媒体があれば情報端末装置以外からでも設定ができるようになるので、さらにサービスの利便性が向上する。
【0027】
請求項2の発明は、ガス、電気、水道などのエネルギー供給に関する情報又はセンシング情報又は機器への制御情報などを処理する情報処理部と、前記情報を保持・記憶する為の情報記憶部と、通信回線を介して情報処理サーバ装置と通信する送受信部と、認証情報を記録する記録媒体を接続するインターフェイス部を備えた情報端末装置からなる情報サービスシステムにおいて、前記インターフェイス部を介して前記記録媒体にユーザーの認証情報を記録するステップと、前記情報端末装置と異なる情報機器が前記記録媒体に記録された前記認証情報を読み出すステップと、前記情報処理サーバ装置とでユーザー認証処理を行うステップと、前記情報機器から前記情報処理サーバ装置を制御し、前記情報処理サーバ装置から前記情報端末装置に対して電文情報を送信して、前記情報端末装置および情報端末装置に接続された前記機器の制御を行うステップ、とからなる情報サービスシステムの設定方法である。
【0028】
この構成によれば、情報端末装置が保持するユーザー認証情報を記録媒体に記録し、他の情報機器でも情報処理サーバ装置への認証を可能とすることで、情報端末装置のハード的な制約条件などで利用できないサービスや、利便性の悪いサービスを、パソコンなどの他の機器で動作するブラウザなどのソフトウェアで利用できるようになりユーザーに対する利便性を向上する。また、情報端末装置に主として提供する必要のない機能を他の情報機器で補間できるようになり、サービス性が向上する。また情報機器であるパソコン、携帯電話などに、記録媒体を接続しユーザー認証を行い、機器制御、設定変更などのサービスを提供できるようになり、情報端末装置が設置された場所以外でも、認証情報を入力することなく利用できるようになるので利便性が向上する。また記録媒体に記録されたユーザー認証情報で認証した後、情報処理サーバ装置が提供するサービス情報をパソコンなどの他の機器のソフトウェアで閲覧し操作し、設定を変更することで自宅の情報端末装置に接続される機器に対し設定電文、制御電文を送信するので、記録媒体があれば情報端末装置以外からでも設定ができるようになるので、さらにサービスの利便性が向上する。
【0033】
【実施例】
以下本発明の実施例を図を参照しながら説明する。
【0034】
(実施例1)
図1に示す本システムは、家庭内に設置される情報端末装置2に、メータ1やセンサ4などと通信する機能を持たせ、検針情報、異常情報を情報端末装置2を介して、サービス業者の情報処理サーバ装置3と通信し、保安監視サービスや情報サービスを行うようにしている。情報処理サーバ装置3と、ガス業者集中監視センター8は通信回線で接続され検針情報、ガス異常情報、または無線通信で接続される機器制御情報、機器状態情報等を通信する。
【0035】
また情報端末装置2は、情報処理サーバ装置3よりコンテンツ情報や、情報端末装置2への設定情報などをダウンロードする機能を持ち、ダウンロードした情報を情報端末装置2でユーザが利用できるコンテンツ情報に加工、記憶して、情報サービスを行うと共に、ガス異常などの各種異常情報を情報端末装置2に表示したり、情報処理サーバ装置1へ通報処理する機能を備えている。さらに、情報端末装置2は、定期的に、指定日時に情報処理サーバ装置3より、コンテンツ情報や、設定情報をダウンロードする機能を備える。
【0036】
設定情報とは、情報端末に設定する情報、たとえばコンテンツをダウンロードする日時、コンテンツを利用するときに接続するISP(インターネットサービスプロバイダ)の電話番号、ID、パスワード、DNS(ドメインネームシステム)サーバのIPアドレスまたは利用するコンテンツサービスのアプリケーションサーバのURI(Uniform Resource Identifier)やID、パスワードなどである。また情報端末装置2に接続される機器が何であるかを示す情報、ID情報、無線通信の場合の無線チャンネルや間欠受信間隔や送信時間などの通信条件、異常を検知した時の発呼先、情報端末装置の動作を規定する動作条件などが挙げられる。またガス、電気、水道などのエネルギー供給を管理する機器への異常情報ごとの発呼有無や、報知内容を規定する制御設定情報などである。エネルギー供給の安全を監視する為、情報端末装置2が故障したり、新製品に交換する場合においても迅速かつ確実にシステムの設定を復元する必要があり、他のシステム設定情報などと共に記録媒体に記録されバックアップされるものである。
【0037】
さらに情報端末装置2と無線装置5a間で無線通信を行う無線装置5aを接続し、無線通信により情報端末装置2を介して電話回線に接続される。電話回線を利用してインターネット網を介して検針値や、ガス異常情報を通信するシステムを構成している。また本システムは、宅内などに設置される端末機器である、ガスメータ、電力メータ、水道メータなどのエネルギー供給の安全監視を行うメータ1、留守中の侵入者を検知する侵入センサ、または人感センサ、火災センサ、ガス漏れセンサ、COセンサなどのセンサ4、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、給湯器、掃除機などの機器9と無線によって通信を行いセンシング情報、制御情報、状態情報を通信する機能を有する。そして情報端末装置2に、メモリカードなどの記録媒体を接続するインターフェイス部を備え、情報端末装置に保持する認証情報をメモリカードに保存し、前記メモリカードを他の情報機器に接続し、情報処理サーバ装置3にアクセス認証し、自宅の機器の状態を確認したり、制御できる機能を備えるものである。
【0038】
このため、本システムにおいては、メータ1や情報端末装置2、情報処理サーバ装置3などによって以下のようにシステムを構築している。
【0039】
メータ1、センサ4、機器9と情報端末装置2の間を無線伝送路によって接続するとともに、情報端末装置2と情報処理サーバ装置3などの間を、情報通信回線網によって接続可能にする。そしてこの情報端末装置2に、電子注文するための商品情報や、ユーザに対するメール情報、広告情報、料理のレシピ等のコンテンツ情報を表示させるとともに、メータ1やセンサ4側から送信されてきた異常情報、例えば、ガス漏れ等を警告するためのガス保安情報や、その家屋への侵入者を知らせるためのセキュリティ情報などを表示させる機能、そして機器9の動作ON/OFFや運転状態を表示する機能を持たせている。
【0040】
メータ1は、家庭毎、もしくは集合住宅等に設置されるもので、ガス漏れ等の異常情報や、検針情報を情報端末装置2に出力する機能を有するものである。具体的に説明すると、図示はしないが内部にガス開閉用弁の付帯したガス管、ガス開閉弁用のアクチュエータ、ガス自動遮断機構、自動検針機構を少なくとも備える。ガス自動遮断機構は、ガス漏れ等の異常を検知した場合に、自動的にガス開閉用弁を閉止する機能アルゴリズムを備えるものであり、自動検針機構は、内部のガス管を流れるガスの流量を計測し、これを電気的なデータに変換して出力し検針することができるものである。そして、少なくとも自動検針情報の送出や、ガス漏れ時の異常発呼の処理を行うために、当該メータ1は図2に示すようにCPU1aやメモリ1b、ガスの供給圧力を監視する圧力センサ、地震を検知する感震センサなどのセンサ1cや無線装置1dなどの必要なハードリソースを備えている。無線装置1dは、次に述べる情報端末装置2の無線装置2eとの間でワイヤレスで通信可能な有効伝送距離内に設置されているものである。なお無線装置1dは、図示はしないが、メータ1と別々に設けて構成してもよい。
【0041】
情報端末装置2は、家庭内(好ましくは台所付近)に設置されるもので、コンテンツ情報、異常情報等、機器の運転情報・センシング情報等を受信し、情報端末装置2を経由して通信される機器への設定を、他の情報機器からでも可能にする機能を備える。そのため情報端末装置2は情報処理サーバ装置3にアクセスしアプリケーション利用する時の認証情報を、インターフェイス部(メモリスロット)に記録媒体(メモリカード)を接続して、前記認証情報を読み出し記録し、他の情報機器でも利用できる機能を備えるようにしたものである。このため、情報端末装置2は、図2に示すようにCPU2a、メモリ2b、flashROM(Read Only Memory)、ROM、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置2dの他に、ディスプレイ2cやボタン、タッチパネル等のユーザインターフェースで入力装置2f、無線装置2e、モデムやイーサネット(登録商標)などの通信インターフェース2gなどのハードリソースを具備し、これらを協働させて、図3に示すような送受信部300、ダウンロード処理301、情報記憶部302、第2の情報記憶部303、コンテンツ情報処理部304、認証情報処理部305、表示部306、設定情報処理部307、インターフェイス部308、記録媒体情報処理部309、無線通信部310、操作部311、異常情報処理部312を機能させている。
【0042】
送受信部300は、当該情報端末装置2をインターネット網若しくは電話回線網などの外部への通信網に接続して、図4に示すように、情報処理サーバ装置3やとの間でデータ送受信可能な状態を実現する。具体的には、図3において送受信部300は、NCU(ネットワークコントロールユニット)6aを介してISP(インターネットサービスプロバイダ)7にダイヤルアップ接続(PPP(Point to Point Protocol)接続)し、そこからインターネット網を通じて情報処理サーバ装置3にTCP/IP接続することができるものであり、また、電話回線網を介して直接に情報処理サーバ装置3に接続されたNCU6bにダイヤルアップ接続することもできるものである。
【0043】
ダウンロード処理部301は、インターネット網もしくは電話回線の直接接続を介し、TCP/IP接続によって情報処理サーバ装置3より送信されるコンテンツ情報、設定情報を受信処理する機能を提供している。ダウンロード処理部301は、時刻情報をもとに予め情報端末装置2に設定された時刻になるとダウンロード情報要求電文を情報処理サーバ装置3へ送信し、アプリケーションサービスを利用するユーザID、パスワードを認証した後、ユーザ毎に更新されたコンテンツ情報、設定情報をダウンロード処理し、情報記憶部302に一時記憶する。
【0044】
情報記憶部302は、メモリ2bで構成される。前述したようにダウンロード処理された情報を一時的に記憶したり、情報端末装置2で実行処理されるプログラム、プロセスを展開する作業領域として使用されるものである。情報記憶部302上に展開されたプロセス等はその処理を停止した場合、その処理に動的に割り当てられメモリ空間を開放し、別のプロセスが次に起動された時使用できるようになる。また、電池などでバックアップされるメモリ(たとえばSRAM)には、認証情報であるユーザーID、パスワードや、端末固有に保持される端末IDや、情報端末装置2と無線通信する機器の機器ID等が記憶され保持される。また認証情報は情報端末装置2と情報処理サーバ装置3で互いに保持する鍵情報などであってもよい。さらに個人を識別する情報であればどのような情報であってもよい。
【0045】
前記情報は、EEPROMや他の書き換え可能なROMデバイスに記録することもできる。
【0046】
第2の情報記憶部303は、FlashROMなどの外部記憶装置2dで構成される。情報記憶部302にダウンロード処理部301によって一時記憶されたコンテンツ情報、設定情報などを、ユーザが利用できるように加工処理し、電源が万一切れた場合でも保持されるように第2の情報記憶部303に記録保持する。
【0047】
コンテンツ情報処理部304は、ユーザの操作部311によって第2の情報記憶部303や情報記憶部302よりコンテンツ情報を取り出し、ユーザが利用できるように処理し、表示部306で情報表示を行う。コンテンツ情報は、緊急ボタンの押下による報知や、レシピ情報の表示、電子注文可能なショッピングメニュー表示、またサービス業者が情報処理サーバー装置3を介してユーザに提供する広告情報、電子メール、新着情報などの情報サービス、または通信される機器の運転状態、センシング情報を表示する機能を提供する。
【0048】
認証情報処理部305は、情報端末装置2の設置時に情報処理サーバ装置3よりダウンロードされ、情報記憶部302または第2の情報記憶部303に記録されたユーザーID、パスワードを利用し、認証処理を行うものである。情報端末装置2が情報処理サーバ装置3へ接続し、アプリケーションサービスを受けようとする時、前記サーバ装置3より正規ユーザがアクセスして来たのかを確認する為、情報端末装置2にID、パスワードを要求する。そのとき、認証情報処理部305は、情報記憶部302よりユーザーID、パスワードを読み出し、サーバ装置3へ送信する。認証が確認されるとサービスの利用が可能となる。またこの時の認証にID、パスワードを提供し認証するものだが、場合に応じてパスワードを暗号化した情報を生成し、送信して認証させる機能も備える。前者の認証方法は、PAP(Password Authentication Protocol)、後者はCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)と呼ばれるものである。また読み出しした認証情報(ID、パスワード)は、記録媒体情報処理部309に渡され、インターフェイス部308を介してメモリカード313で書き込み処理される。本システムでのこれらの機能の詳細は後述する。
【0049】
表示部306は、ディスプレイ2cで構成され、ユーザが利用するショッピングメニューや、広告情報、メータ1より報知されるガス異常情報や、センサ4より報知される侵入検知、ガス異常、緊急コールなどのセキュリティ異常情報、または機器9の運転情報、センシング情報などを表示し、ユーザへ情報提供する。また機器9への制御画面を提供し、情報端末装置2より無線通信によって機器9を制御する機能を備える。
【0050】
設定情報処理部307は、情報端末装置2に設定処理されたアプリケーションサーバのURI、ISPの電話番号、DNSサーバのIPアドレス、PPP接続時のID、パスワードなどの設定情報を情報記憶部302または第2の情報記憶部より読み出したり、記録媒体情報処理部309に渡してメモリカードに記録させたりする。また設定情報として、情報端末装置2と通信する端末機器の種類、端末IDなどをも同様に記憶しているものを読み出し、機器の制御画面や運転状態表示画面や、センサが報知してきた情報に対し設定情報を元に、画面に報知するしないの判断を行う。
【0051】
インターフェイス部308は、記録媒体であるメモリカード313(SDカード、スマートメディア、マルチメディアカード、CFカードなど)を挿入するスロット型のコネクタ部である。メモリカード313は、インターフェイス部の通信端子に接続され、メモリカードに記録された情報を読み出し書き込みを行う。
【0052】
記録媒体情報処理部309は、記録媒体であるメモリカード313と通信したデータを書き込みまたは読み出す処理を行うものである。情報記憶部302に保持される設定情報や認証情報も、記録媒体情報処理部309によってメモリカード313に記録され、他の情報機器でも利用できるようにするものである。
【0053】
無線通信部310は無線装置2eを構成するものであり、前述したようにメータ1、センサ4、機器9の無線装置1d、4d、9dとセンサ1c、4c、9dが検知した異常情報または状態変化情報、運転情報等の通信処理を行うものである。またメータ1では、メータで計測する検針値も無線装置1dより無線装置2eへ通信処理される。
【0054】
操作部311は、入力装置2fを構成するボタンやタッチパネル等を通じて所望の入力を可能にするもので、コンテンツの内容を取得するための操作や、緊急ボタンの押下などの操作を行えるようにしている。そして、コンテンツの内容を取得するための操作や、緊急ボタンの押下などが行われると、その操作に応じてディスプレイ2cを構成する表示部306にコンテンツの内容や異常を報知するための情報が出力される。また機器9に対する制御操作も行えるようにしている。たとえばエアコンの運転ON/OFF、温度上げ下げなどである。
【0055】
異常情報処理部312は、メータ1、センサ4のセンサ1c、4cで検知した異常情報を無線装置1d、4dにより無線発呼される。そして検知されたガス異常、家屋への侵入者などの検出する侵入検知情報、緊急コール情報、火災検知情報などの異常情報を表示部306に表示したり、送受信部300、NCU6a、インターネット網を介して保安監視サービスを行うサービス業者の情報処理サーバ装置3へ通報処理を行うものである。さらに機器9が故障やメンテナンスが必要になった時は、機器内で判断処理され情報端末装置2へ故障診断された旨を情報表示する。そして、所定のメンテナンス業者、修理業者などに通報処理される。
【0056】
一方、情報処理サーバ装置3は、前記情報端末装置2から送信されてきた異常情報の種別を判断し、その異常情報に対する指示情報や、その異常情報の報知を終了させるための終了情報を送信するものである。そのため、図4に示すようにCPU3a、メモリ3b、外部記憶装置3c、通信インターフェース3dなどのハードリソースを具備し、これらを協働させて、図5に示す送受信部501、受信データ判断部502、ユーザ情報管理部503,ユーザ管理データベース504、送信データ作成部505、コンテンツ情報データベース506、設定入力部507を機能させる。
【0057】
送受信部501は、インターネット回線網を介して情報端末装置2からTCP/IP接続があったときに情報端末装置2との間で送受信を行う状態、NCU及び電話回線網を介して直接的なダイヤルアップ接続が確立したときに情報端末装置2との間で送受信を行う状態をとりうるものである。
【0058】
受信データ判断部502は、情報端末装置2から受信するデータの種別をそのデータに付帯するデータ識別子によって判断する。本実施形態の受信データには、異常情報や検針情報、または情報端末装置2より認証情報を記録したメモリカードを利用した情報機器からの制御情報などが含まれる。具体的には、所定の記憶領域には、データ識別子とそれに対応する処理コマンドとの関係が対をなして格納されており、ユーザ情報管理部503は受信したデータのデータ識別子に対応する処理コマンドを取り出して実行する。例えば、ユーザ情報管理部503は、それが機器9への制御情報であるときには送信データ作成部505に受理応答の送信データを作成させ、これを送受信部501からNCU6b及び電話回線網やインターネット網を介して情報端末装置2に送信するとともに、必要に応じてユーザ情報管理データベース504に情報を蓄積する。そして、情報端末装置2へ送信された制御情報を解釈して所定の機器を制御しその応答を受信する。
【0059】
また、受信したデータが検針情報であるときには、その検針値をユーザ情報管理データベース504に蓄積する。このほかに、ユーザ情報管理部503は、一定のイベント発生時に緊急遮断すべき旨を自発的に出力する機能も備えており、この緊急遮断の判断に基づいて送信データ作成部505に緊急遮断命令を作成させ、これを送受信部501からNCU及び電話回線網を介して情報端末装置2に送信する。
【0060】
送信データ作成部505は、メモリ3bや外部記憶装置3c等の適宜の記憶領域にデータ作成プログラムを有しているもので、予め定めた処理コマンドが実行されると、CPU3aがこれを開始条件として前記記憶領域からデータ作成プログラムを読み出し、このプログラムに従って情報端末装置2に対して送信すべき情報を作成する。
【0061】
コンテンツ情報データベース506は、情報端末装置2からの要求に応じてコンテンツ情報を送信する機能を有するものである。
【0062】
受信データ判断部502は、情報端末装置2から受信するデータの種別をそのデータに付帯するデータ識別子に基づいて判断する。本実施形態の受信データは、ユーザが随意に行うコンテンツ活用操作に基づいて送られてくるコンテンツ要求データが含まれる。
【0063】
情報端末装置2から送信されたコンテンツ要求信号に応じて、ユーザ情報管理部503は、それが商品購入情報であるときには送信データ作成部505に注文受理応答の送信データを作成させ、これを送受信部501からNCU6b及び電話回線網やインターネット網を介して情報端末装置2に送信するとともに、必要に応じてユーザ情報管理データベース504に情報を蓄積する。
【0064】
コンテンツ情報データベース506には、情報端末装置の表示部306で報知させる画像情報、メータ設定情報、サービス情報(レシピ、商品情報、ニュース、広告、お知らせ情報)などのコンテンツデータが格納されており、適宜更新されていくものである。また情報端末装置2よりのダウンロード要求を送受信部501で受信処理し、受信データ判断部502により、そのデータに付帯するデータ識別子に基づいて判断すると、送信されてくるユーザが使用しているコンテンツ情報と、現在提供できるコンテンツ情報をコンテンツ情報データベース506の管理情報を比較し、ユーザに必要なコンテンツを差分収集し、送信するコンテンツ情報、設定情報を送信データ作成部505で作成する。これを送受信部501からNCU6b及び電話回線網やインターネット網を介して情報端末装置2に送信するとともに、必要に応じてユーザ情報管理データベース504に情報を蓄積する。
【0065】
設定入力部507は、情報処理サーバ装置3のコンテンツ情報データベース505に、ユーザごとに設定されるメータ1、情報端末装置2、センサ4、機器9などへの設定情報を入力するものである。設定入力部507は、キーボード、マウス、タッチパネルのような入力デバイスで構成される。ガス業者の運用管理者が、ユーザのメータ1の検針日時等の設定を変更する場合、設定入力部507によって変更する日時情報を、変更したいユーザの項目へ入力する。入力された情報は、コンテンツ情報データベース505へ登録される。そして、情報端末装置2が情報処理サーバ装置3にコンテンツ情報をダウンロードするタイミングで、前記の変更設定情報より設定情報ファイルを少なくとも1つ以上生成し、インターネット網を介して情報端末装置2にダウンロードさせる。
【0066】
以下本システムの動作・作用について説明する。
【0067】
まず、図6は情報端末装置2にメモリカードを挿入接続し、情報端末装置2に保持するアプリケーションサービスの認証情報をメモリカードに記録し、前記メモリカードを他の情報機器へ接続し、ユーザー-宅内の機器への制御や設定変更を行う操作を模式的に示す図である。
【0068】
情報端末装置2は、情報端末装置2の設置設定時に設定されたアプリケーションサービスを利用するユーザーID、パスワードを本体内部のメモリ(情報記憶部302または第2の情報記憶部303)に保持している。この情報は、ユーザーが関与するものではなく、情報処理サーバ装置3により自動で付与されるとともに、情報端末装置2に記録され管理される。そしてユーザーが情報端末装置2を操作し、商品購入サービス、レシピ情報の閲覧などを利用する場合、情報処理サーバ装置3との通信開始時に正規のユーザーであることを確認する為にやりとりされる。そしてユーザーが、出先でPDAを利用して情報端末装置2に接続されたエアコン603を操作して、自宅に帰る前にエアコンを起動しておきたいと思う時に対応する為に次に説明する機能を備える。情報端末装置2は、メモリスロット(インターフェイス部308)を備え、メモリカード313を挿入することで、内部の認証情報をメモリカードに記録できる。この時、情報端末装置2の表示部306を確認し、認証情報をメモリカード313に書き込む旨の内容説明が表示され、「確認」キーなどの押下処理によって認証情報の書き込みが開始される。この時、セキュリティ上問題な為、認証情報の書き込み処理を行うメモリカードの作成には制限を持たせたりすることもできる。またID、パスワードの内容が複製されたり、内容が解読されないように、前記ID、パスワード情報を暗号化して記録するようにすることも可能であり、セキュリティ性が向上する。暗号化する手法として、インターネット上のセキュア通信で用いられるハッシュ関数を用いる方法でもよい。ハッシュ関数は、与えられた原文から固定長の疑似乱数を生成する演算手法であり、通信を行う両端でデータのハッシュ値を求めて両者を比較すれば、データが通信途中で改ざんされていないか調べることができるものである。不可逆な一方向関数を含むため、ハッシュ値から原文を再現することはできないものであり、この関数には、MD5、SHA−1などがある。
【0069】
図7に、PDAのWEBブラウザに表示したユーザー専用のエアコンコントロール画面を示す。認証情報(ID、パスワード)を記録したメモリカードを、移動時でも利用できる情報機器PDA(Personal Digital Assistants)601に挿入すると、無線通信機能(無線LAN、PHS、Bluetooth)などによってインターネット接続し、アプリケーションサービスを提供するURIに対して接続を行い、その表示画面上から宅内の情報端末装置2に接続された機器9の遠隔制御、状態表示、設定変更等を行うものである。
【0070】
図8に、本システムの動作の簡易的なフローチャートを示し、動作、作用の説明を行う。
【0071】
まず、ユーザーは情報端末装置2の表示画面等を操作し、前記情報端末装置2のメモリに記録された情報処理サーバ装置3を利用する為の認証情報(ID、パスワード)を、インターフェイス部308に接続したメモリカード313に記録するように操作する。この時前記認証情報は、ユーザーがパソコン等で閲覧しても内容が分からないように暗号化処理され記録される
(ステップS801)。
【0072】
次にユーザーは、前記記録媒体であるメモリカード313を情報端末装置より取り出す。そして、前記メモリカードのスロットインターフェイスを備える別の情報機器であるパソコン、携帯電話またはPDAなどを操作しインターネットに接続する。図6、図7ではPDA601で操作する例を示す。この時インターネットに接続する媒体は何でもよく、有線通信であっても、無線通信であっても構わない(ステップS802)。
【0073】
ユーザーは、インターネットに接続した後、サービス業者がユーザーに対し情報処理サーバ装置3によって提供するホームページにアクセスし、HTML、javascript、javaなどを利用して作成したホームページをブラウザで閲覧し、ユーザー認証入力を要求する画面を表示する(ステップS803)。
【0074】
そしてユーザーは、PDA601前記情報機器をメモリカード313を挿入、接続する。挿入接続されると、PDA601は前記メモリカード313に記録された認証情報を読み出し、インターネッを介して情報処理サーバ装置3へ、認証情報を送信する。前記認証情報を受信した情報処理サーバ3は、図5のユーザー情報管理部503によりユーザー情報データベースを参照し、前記認証情報が正規のユーザーからのアクセスであるかを判定する。認証がOKであると、認証完了情報をPDA601に応答する(ステップS804)。
【0075】
ユーザー認証完了すると、情報処理サーバ装置3が備えるCGI(Common Gateway Interface)プログラムを起動し、ユーザー情報データベースが管理する、ユーザーが利用するサービス、情報端末装置2に接続された機器の情報、現在の情報処理端末装置の設定情報などを元に、ユーザー専用の設定変更ページ、制御メニューページを表示する。図7PDA601は、ユーザー宅に設置されたエアコン602の制御メニュー画面701を表示している。この画面は、一例であり、図示はしないが他の機器に対する制御メニュー、また機器の設定変更メニュー、機器の運転状態メニューなども表示する機能を備えるものである。そしてタッチパネルで構成されたPDA601の画面を操作し、運転ボタン「ON」を押下し、設定温度ボタン「▽」「△」を押下し設定温度を変更し、「設定」ボタンを表示画面上で押下する。そして、PDA601より制御命令/設定変更の電文がインターネットを介して送信され、情報処理サーバ装置3で受信されるス(ステップS805)。情報処理サーバ装置3で、前記電文を受信すると、設定変更や制御命令があったことをユーザー情報データベース504に記録し、情報端末装置2へ送信する制御電文、設定変更電文を生成しする(ステップS806)。
【0076】
そしてNCU6bよりNCU6aを呼出し、接続し前記電文を情報処理端末装置2へ送信し、情報端末装置2によってエコーネットなどの無線プロトコルに変換し無線を介してエアコン602に制御命令を送信する。制御に対応する結果応答は、前記の逆経路で返信され応答される(ステップS807)。
【0077】
この時の情報端末装置2への接続は、直接NCU6bからNCU6aに接続し、制御電文を送信する方法でなく、NCU6bよりNCU6aを呼出した後、情報端末装置2よりISP7を経由し、インターネットを介して情報処理サーバ装置3で生成した制御電文を取りにくるようにしてもよい。図6において、ISP7と情報処理サーバ装置3は直接接続されているように図示しているが、インターネットを介在して接続されている。また直接専用線などで接続されてもよい。
【0078】
そして、前記制御命令を受信したエアコン602は、運転ONされ、設定温度を変更して運転動作するものである(ステップS808)。
【0079】
また本実施例では、エアコン602のコントロールをPDA601を利用する例を説明したが、対象とするエアコン以外の機器でもよく、ユーザー宅などに設置される家電機器、設備機器に対し制御できる。他の情報機器は、PDAでなくてもよく、パソコン、携帯電話、ゲーム機またはSTBなどでもよい。またPDAなどに接続された通信手段は、無線媒体を用いて説明したが、優先の手段であってよくモデム、イーサネット(商標)を用いてもよい。さらに無線媒体は、無線LAN、Bluetooth、PHS、携帯電話、エコーネット等、サービス業者の情報処理サーバ装置3に接続できるものであれば何でもよい。
【0080】
(実施例2)
本願発明の第2の実施例について、図9のフローチャートを用いて説明を行う。本実施例において、同一の処理内容ステップについては説明を省略する。本実施例が前記実施例と異なるのは、情報端末装置2が、認証情報ではなく、設定情報を扱うと共に記録媒体に書き込みすると、所定のタイミングで認証情報を記録媒体に書き込みを行ったことを情報処理サーバ装置3へ通報する点について異なるものである。
【0081】
図9のフローチャートにその動作を簡易的に示す。
【0082】
情報端末装置2は、情報端末装置2に接続されるメータ1、センサ4、機器9との通信条件、各端末のID情報、またはガス異常検知通報、セキュリティサービス、テレコンサービス、情報配信サービスなどのアプリケーションサービスの動作条件をユーザー宅設置時に第2の情報記憶部303や、電池でバックアップされた情報記憶部302などのメモリに記録保持する(ステップ901)。
【0083】
この時のアプリケーションサービスの設定情報とは、セキュリティサービスでの、センサが異常検知してから判定時間、異常検知時の解除パスワード、接続されたセンサ4の端末ID、異常通報先情報、情報端末装置の動作などである。またガスメータ1や機器9などの端末ID情報などである。
【0084】
ユーザーや保守員は情報端末装置2の表示画面等を操作し、前記情報端末装置2のメモリに記録された情報端末装置2に接続された機器の設定情報(端末ID、通信条件、動作条件など)を、インターフェイス部308に接続したメモリカード313に記録するように操作する。この時前記認設定情報は、パソコン等で閲覧しても内容が分からないように暗号化処理され記録されてもよい。また上記操作とは逆に、メモリカード313に記録された設定情報を、情報端末装置2の情報記憶部302に読み出し、情報端末装置2の設定情報を更新し、設定変更を行う(ステップ902)。
【0085】
上記操作(メモリカード313への記録、またはメモリカード313から読み出し設定変更)が行われると情報端末装置2は、図3の設定情報処理部307によって処理され、メモリカード313への記録時は、記録した設定情報、日時を情報記憶部302などに保持し、コンテンツのダウンロード処理が定期的に行われるタイミングなどに情報処理サーバ装置3へ前記情報をインターネット経由で送信する。また設定情報を書き込んだメモリカード313を、インターフェイス部308に挿入、接続し記録媒体情報処理部309によって情報が読み出しされ、設定情報処理部307によって、情報端末装置2の設定を変更更新する時、その設定を行った時にNCU6aによってISP接続し、インターネットを介して送受信部300によって、情報端末装置2に設定した設定情報を送信し、情報処理サーバ装置3に記録する(ステップS903)。
【0086】
なお本実施例はいずれも情報端末装置の手段の全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるためのプログラムとしても同様構成できるものである。
【0087】
以上のように、情報端末装置に記録媒体を接続し、認証情報、設定情報を記録するインターフェイス部を備えることで、認証情報、設定情報を他の情報機器でも利用できるようになりユーザーの利便性、または情報端末装置のの設定を行う保守員のメンテナンス性、作業性が向上する。また、初期設置時において、保守設定の認証情報を記録した記録媒体を使用しないと、情報端末装置の設定作業ができないようにすることができるようになり、保守設定用の設定入力作業が削減できるようになり、保守員の利便性の向上がはかれる。
【0088】
情報端末装置はガスメータや、センサ機器、家電機器などの少なくとも1つ以上の機器と通信する機能を持つと共にその接続された通信機器に対しての設定情報を記録媒体に記録できるようになるので、前記設定情報を記録した記録媒体を保管しておくことで、情報端末装置内の情報が破損した時や、再設定が必要になった時、または新しい情報端末装置と交換する必要が生じた時などは、すぐにユーザーが利用している機器構成での設定を復元できるようになり、サービス性、利便性が向上する。またガスなどの保安監視サービスを利用する場合において、保安監視システムがダウンしても設定をすぐに復元できるので、保安監視システムとしての品質、信頼性を向上できる。設定情報を暗号化するので、ガス、電気、水道などの保安監視サービスに関わる設定情報、及び認証情報などを、他の情報機器で閲覧して変更できないようにするので、保安監視サービスなどのサービスの安全性を維持しつつ、設定情報を保管できる利便性を提供できるようになる。また認証情報に関しても同様に、利便性を向上しつつセキュリティを維持できるようになる。
【0089】
記録媒体への設定情報の書き込み、記録媒体からの設定情報の読み出し及び設定を行った場合、情報処理サーバ装置へ設定処理内容を通報処理することで、情報端末装置で利用できるサービスの状態と、ユーザーに提供するサービスを管理する情報処理サーバ装置の管理情報を同期できる為、サービスの品質を向上する。
【0090】
情報端末装置が保持するユーザー認証情報を記録媒体に記録し、他の情報機器でも情報処理サーバ装置への認証を可能とすることで、情報端末装置のハード的な制約条件などで利用できないサービスや、利便性の悪いサービスを、パソコン上で利用できるようになりユーザーに対する利便性を向上する。また、情報端末装置に主として保有することが必要のない機能を他の情報機器で補間できるようになり、サービス性が向上する。また情報機器であるパソコン、携帯電話などで記録媒体を接続しユーザー認証を行い、前記情報機器のブラウザで閲覧するホームページより宅内機器の状態表示、機器制御、設定変更などのサービスを提供できるようになり、情報端末装置が設置された場所以外でも、認証情報を入力することなく利用でき利便性、操作性が向上するようになる。
【0091】
記録媒体に記録されたユーザー認証情報で認証した後、情報処理サーバ装置が提供するホームページ上から設定変更などをすることで、自宅の情報端末装置に接続される機器に対し設定電文、制御電文を送信できるので、さらにシステムが提供するサービスの利便性が向上する。
【0092】
またプログラムとすることで、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ又は他の装置の一部の機能として実現できるようになり、利便性、汎用性が向上し、システムが構築しやすくなる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【0093】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、上記実施形態はガス機器に関するものであったが、電気、水道などを始めとする他の生活関連インフラ整備に関して使用される情報端末装置及び周辺機器からなるシステムの構築の際にも同様に適用が可能なものである。
【0094】
なお、図では、NCUが情報端末装置と別設で記述しているが、同一筐体内に構成してもよい。また、メータ、センサは、無線装置と一体で記述しているが別設でも構わない。
【0095】
また図3において、NCU6bは情報処理サーバ装置3と別に設けて記載しているが、情報処理サーバ装置3内にあってもよい。
【0096】
また図1において、情報処理サーバ装置3とガス業者集中監視センター8間の通信回線は、電話回線でなくてもよく、インターネット回線、専用線等何でもよい。
【0097】
情報端末装置2は1つの装置としているが、複数の装置で構成することもできる。
【0098】
また図8、図9のフローチャートにおいて、処理内容またはその順番がこのとおりである必要はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0099】
なお図3で記載した異常情報処理部312、記録媒体情報処理部309、設定情報処理部307、認証情報処理部305、ダウンロード処理部301、コンテンツ情報処理部304などの情報処理を行う部分は、情報処理部として構成することもでき、同様に情報端末装置を構成できる。
【0100】
また図3の情報端末装置2や図5の情報処理サーバー装置3などはひとつの装置で構成しなくても別々の装置として構成し、各手段を通信線で接続するようなネットワークの形態で実施してもよい。
【0101】
また、情報端末装置と情報処理サーバ装置は、ISPを経由し、インターネットで接続されると説明したが、それに限定にされものでなく、NCUで情報処理サーバ装置と直接接続してもよい。また通信回線は、電話回線、ISDN回線、ADSL、CATV、FTTH(光ケーブル)、無線LAN,イーサネット(商標)などでもよい。
【0102】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成であるから、情報端末装置が保持するユーザー認証情報を記録媒体に記録し、他の情報機器でも情報処理サーバ装置への認証を可能とすることで、情報端末装置のハード的な制約条件などで利用できないサービスや、利便性の悪いサービスを、パソコンなどの他の機器で動作するブラウザなどのソフトウェアで利用できるようになりユーザーに対する利便性を向上する。また、情報端末装置に主として提供する必要のない機能を他の情報機器で補間できるようになり、サービス性が向上する。また情報機器であるパソコン、携帯電話などに、記録媒体を接続しユーザー認証を行い、機器制御、設定変更などのサービスを提供できるようになり、情報端末装置が設置された場所以外でも、認証情報を入力することなく利用できるようになるので利便性が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシステム全体を概略的に示す構成説明図
【図2】同実施形態で用いる情報端末装置のハードリソースを示す図
【図3】同実施形態で用いる情報端末装置の機能ブロック図
【図4】同情報管理サーバ装置のハードリソースを示す図
【図5】同実施形態で用いる情報管理サーバ装置の機能ブロック図
【図6】同実施形態のPDAよりエアコン制御を行う操作の構成を示す図
【図7】同実施形態に係るPDAに表示された制御メニュー画面を示す図
【図8】同実施形態での認証情報を記録した記録媒体を用いた遠隔制御処理の手順を示すフローチャート
【図9】別実施形態での設定情報を記録媒体に記録し、サーバ装置への通報処理の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
2 情報端末装置
3 情報処理サーバ装置
300 送受信部
302 情報記憶部
303 第2の情報記憶部
308 インターフェイス部
309 記録媒体情報処理部
312 異常情報処理部(情報処理部)
313 メモリカード(記録媒体)
Claims (2)
- ガス、電気、水道などのエネルギー供給に関する情報又はセンシング情報又は機器への制御情報などを処理する情報処理部と、前記情報を保持・記憶する為の情報記憶部と、通信回線を介して情報処理サーバ装置と通信する送受信部と、認証情報を記録する記録媒体を接続するインターフェイス部を備えた情報端末装置からなる情報サービスシステムにおいて、
前記インターフェイス部を介して前記記録媒体にユーザーの認証情報を記録し、前記情報端末装置と異なる情報機器は、前記記録媒体に記録された前記認証情報を読み出し、前記情報処理サーバ装置とでユーザー認証処理を行い、前記情報機器から前記情報処理サーバ装置を制御し、前記情報処理サーバ装置から前記情報端末装置に対して電文情報を送信して、前記情報端末装置および情報端末装置に接続された前記機器の制御を行う情報サービスシステム。 - ガス、電気、水道などのエネルギー供給に関する情報又はセンシング情報又は機器への制御情報などを処理する情報処理部と、前記情報を保持・記憶する為の情報記憶部と、通信回線を介して情報処理サーバ装置と通信する送受信部と、認証情報を記録する記録媒体を接続するインターフェイス部を備えた情報端末装置からなる情報サービスシステムにおいて、
前記インターフェイス部を介して前記記録媒体にユーザーの認証情報を記録するステップと、前記情報端末装置と異なる情報機器が前記記録媒体に記録された前記認証情報を読み出すステップと、前記情報処理サーバ装置とでユーザー認証処理を行うステップと、前記情報機器から前記情報処理サーバ装置を制御し、前記情報処理サーバ装置から前記情報端末装置に対して電文情報を送信して、前記情報端末装置および情報端末装置に接続された前記機器の制御を行うステップ、とからなる情報サービスシステムの設定方法。
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