JP3843787B2 - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクカートリッジの状態を示すことができる印刷装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタにおいて、インクカートリッジのインク残量を示す方法としては、次の二つの方法が知られている。
【0003】
第1の方法としては、プリンタに接続されたコンピュータにインストールされたプリントドライバが、各インクカートリッジのインク使用量を計算して、インク残量をモニタ画面上に表示するものである。
【0004】
また、第2の方法としては、プリンタ本体のトップカバーを開けた際、インクカートリッジの停止位置でインク残量を表示するものがある。これは、各インクカートリッジの状態に応じて、カートリッジの停止位置を異ならせて指し示すものである。具体的には、黒及びカラーの2つのインクカートリッジについて、それぞれ「インク残量が少ない」状態を示す位置、「インクに問題あり」の状態を示す位置(合計4ヶ所)、及び「黒・カラーともに正常」の状態を示す位置の合計5ヶ所の位置にマークを持つものである。このような構成により、例えば黒インクが少ない場合には、ユーザがトップカバーを開けた時に、キャリッジを「黒インクが少ない」を示すマークの位置まで移動させることにより、ユーザに黒インクが不足していることを知らせるようになっている。そして、このプリンタは、各マークの位置においてインクカートリッジの交換が可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の第2の方法では、インクカートリッジの数が多いプリンタには十分に対応することができない。例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色がそれぞれ別々のカートリッジからなるインクを使用するインクジェットプリンタの場合、同方法では合計9ヶ所のマークを設けなければならない。このため、例えば一般ユーザ向けのプリンタ等の大きさが限られた機種では、すべてのマークを備えるスペースがないか、マークを非常に短い間隔で設けなければならなくなってしまい、ユーザにとって不便である。さらに最近では、6色、7色分のインクカートリッジを使用するインクジェットプリンタもあるため、インクカートリッジの数が増えるほどマークも増えてしまう同方法では、これらのプリンタに対応することができない。
【0006】
また、前記従来のプリンタでは、どのマークの位置でもインクカートリッジが交換できるため、何らかの原因によりキャリッジが突然動き出すような場合に、ユーザがカートリッジ交換をうまく行うことができなかった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、複数のインクカートリッジがある場合に、各インクカートリッジの状態を効率的にプリンタ上に表示することができる印刷装置及びその制御方法を提供することにある。また、本発明は、インクカートリッジの状態を示すマークの位置以外の所定位置でインクカートリッジの交換が行うことができる印刷装置及びその制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のインクカートリッジを保持するキャリッジが往復移動することにより印刷が行われる印刷装置において、各インクカートリッジの状態を監視するインクカートリッジ状態監視手段と、一つのインクカートリッジ状態異常表示手段とを備え、前記インクカートリッジ状態監視手段により複数のインクカートリッジがインク切れであると判断された場合には、該インク切れであると判断された各インクカートリッジが、ユーザがボタンを押すごとに、前記インクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止するように前記キャリッジを移動させるようにしたことを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、インクカートリッジ交換位置を前記インクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置とは異なる位置に配置したことを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷装置において、前記インクカートリッジ交換位置以外ではインクカートリッジの交換ができないように構成したことを要旨とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、複数のインクカートリッジを保持するキャリッジが往復移動することにより印刷が行われる印刷装置の制御方法であって、各インクカートリッジの状態を監視するステップと、前記ステップにより複数のインクカートリッジの状態がインク切れであると判断された場合には、ユーザがボタンを押すごとに、該インク切れであると判断された各インクカートリッジが、一つのインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止するように前記キャリッジを移動させるステップとを備えたことを要旨とする。
【0016】
(作用)
請求項1及び4に記載の発明によれば、複数のインクカートリッジがインク切れである場合に、ユーザがボタンを押すごとに、キャリッジが移動してインク切れであると判断された各インクカートリッジが一つのインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止する。従って、インクカートリッジ状態異常表示手段が一つであるため、多くのインクカートリッジを備えたプリンタであっても、表示手段のためのスペースが不足することがない。加えて、ユーザの意思確認を待って、インク切れであると判断された各インクカートリッジがインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置へ移動して停止するように、キャリッジの移動を行うことができる。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、インクカートリッジ交換位置をインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置とは異なる位置に配置したため、ユーザがインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置にてインクカートリッジ交換を行うのを防止できる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、インクカートリッジ交換位置以外ではインクカートリッジの交換ができないように構成されているため、ユーザがインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置にてインクカートリッジ交換を行うのをより確実に防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した印刷装置としてのインクジェットプリンタの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0024】
図1は、プリンタの印刷駆動制御装置の電気構成を示す。同図に示すように、ホストコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ)20は、通信ケーブル21を介してプリンタ1のインタフェイス30に接続されている。ホストコンピュータ20は、プリンタの各種制御及びプリンタの印刷状況のモニタリング等を行うプリンタドライバ22を備えている。プリンタ1は、インタフェイス30、CPU31、ASIC(Application Specific IC(特定用途向けIC))32、PROM33、RAM34、EEPROM35、DCユニット37、キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)38、紙送りモータドライバ39及びヘッドドライバ40を備えている。キャリッジモータ6及び紙送りモータ15は、各モータドライバ38,39にそれぞれ接続されている。またインクカートリッジ10に設けられた印刷ヘッド9(詳しくは各ノズル毎の各圧電振動子)は、ヘッドドライバ40に接続されている。また、インクカートリッジ10には差込検出端子11が設けられており、インクカートリッジ10がキャリッジ52に正常にセットされた場合に差込検出回路12が導通状態となるように構成されている。この差込検出回路12は、高電圧側電源V+と抵抗Rを介して設けられた接地との間に差込検出端子11が挿入されるように構成されており、CPU31とも接続されてインクカートリッジ10の差込状態を検出できるようになっている。CPU31には、リニアエンコーダ13、ホームセンサ41及び紙検出センサ42等のセンサ類が接続されている。
【0025】
ASIC32は、ホストコンピュータ20から受信した印刷データを印刷ヘッド9を制御するときに使用できるようにイメージ展開し、このイメージ展開後のデータを基にヘッドドライバ40を介して印刷ヘッド9を駆動制御する。RAM34は、各種制御のための演算結果を一時格納したり、印刷データおよびイメージ展開後のデータを一時格納するバッファとして機能する。
【0026】
DCユニット37は、CPU31により制御されて交流を直流に変換するもので、各モータドライバ38,39に直流を供給する。CPU31はモータドライバ38,39を介してモータ6,15を電流値制御する。例えばDCモータであるキャリッジモータ6を速度制御するときは、CPU31はキャリッジモータドライバ38に電流指令値を出力し、モータドライバ38によってその電流指令値に応じた直流電流がキャリッジモータ6に給電される。
【0027】
ROM33にはCPU31が実行する各種制御プログラムやプログラム実行時に用いられる各種設定データなどが記憶されており、その中に例えばキャリッジモータ6を電流値制御するための制御プログラム及びその設定データが記憶されている。
【0028】
次に、図2〜図5によりプリンタ1におけるキャリッジ52の動作を説明する。図2〜図5は、プリンタ1上方のハウジング50部分を示すものである。図2に示すように、ハウジング50にはキャリッジ52の主走査方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って開口部51が設けられており、キャリッジ52は通常同図の最右端のホームポジション53に位置するようになっている。また、ハウジング50は、通常は図示しないトップカバーに覆われている。キャリッジ52には4つのインクカートリッジ(ブラック10B、シアン10C、マゼンタ10M、イエロー10Y)が保持されている。開口部51には、ホームポジション53と隣接する位置に、紙送り方向に幅が大きく取られているインクカートリッジ交換位置54が設けられている。インクカートリッジ交換位置54では、インクカートリッジの交換を行うことができる一方、同位置以外では開口部51の紙送り方向の幅が小さくインクカートリッジ10の交換を行うことができないようになっている。
【0029】
また、ハウジング50には、電源スイッチ60、給排紙ボタン61、紙詰まり表示LED62、カートリッジ交換ボタン63、インクカートリッジ状態異常表示装置としてのインクカートリッジ状態表示LED64、各種ボタン65及びインクカートリッジ状態異常表示手段としてのマーク66が設けられている。給排紙ボタン61は印刷用紙の給排紙を行うボタンであり、紙詰まり表示LED62は印刷用紙が紙詰まりとなった場合に点灯するものである。カートリッジ交換ボタン63は、これを押すごとにキャリッジ52を移動させるものである。インクカートリッジ状態表示LED64は、インク残量少となった時に点滅し、インク切れの場合及びインクカートリッジが正常に差し込まれていない場合に点灯するようになっている。マーク66は、インクカートリッジ状態の異常を示すもので、このマーク66に並んだインクカートリッジ10が異常であることを示すようになっている。マーク66の位置は、開口部51のホームポジション53と対向する端部周辺に設けられており、キャリッジの右端のカートリッジ(本実施形態ではイエローY)を表示できる位置となっている。
【0030】
なお、本実施形態において、インクカートリッジの異常状態とは、インク残量少、インク切れ及びインクカートリッジ差込不良の3種類をいう。本実施形態におけるインク残量の算出方法は、次のように行われる。即ち、インク滴の吐出数に、予め計測しておいたインク滴1滴あたりの重量を乗算してインクの使用量を算出し、算出したインク使用量からインクカートリッジ内のインク残量を推定する。これらの計算は、ホストコンピュータ20に接続されたプリンタドライバ22によって行われる。プリンタドライバ22は、インクカートリッジ状態監視手段を構成する。
【0031】
また、インク残量少及びインク切れの判断は、所定のしきい値を越えたか否かで判断される。本実施形態では、しきい値1及び2が設けられており、しきい値1はインク使用量がインク総重量の90%に相当し、これを越えるとインク残量少と判断される。また、しきい値2はインク使用量がインク総重量の98%に相当し、これを越えるとインク切れと判断される。
【0032】
ここで、例えばインクカートリッジ10のブラック10B及びマゼンタ10Mのインクが切れたとする。この場合、図2の状態でインクカートリッジ状態表示LED64が点灯する。ユーザがトップカバーを開いてカートリッジ交換ボタン63を押すと、キャリッジモータ6が駆動し、図3の矢印方向にキャリッジ52を移動させる。そして、キャリッジ52をブラック10Bのカートリッジとマーク66が一致する位置で停止させる。これにより、ブラック10Bのカートリッジがインク切れであることが指し示される。次に、ユーザが再度カートリッジ交換ボタン63を押すと、キャリッジモータ6が駆動し、図4の矢印方向にキャリッジ52を移動させる。そして、キャリッジ52をマゼンタ10Mのカートリッジとマーク66が一致する位置で停止させる。これにより、マゼンタ10Mのカートリッジがインク切れであることが指し示される。次に、ユーザが再度カートリッジ交換ボタン63を押すと、キャリッジモータ6が駆動し、図5の矢印方向にキャリッジ52を移動させる。そして、キャリッジ52をインクカートリッジ交換位置54まで移動させて停止する。ユーザはこの位置にて、ブラック10Bとマゼンタ10Mのカートリッジを新品と交換する。そして、ユーザがトップカバーを閉じると、キャリッジモータ6が駆動し、図5の矢印方向にキャリッジ52を移動させる。そして、キャリッジ52を図2に示すホームポジション53にて停止させる。
【0033】
次に、以上のように構成されたプリンタのインクカートリッジの状態を検出する方法について、図6により説明する。
各インクカートリッジには識別番号(i)が付けられており、本実施形態では、ブラック10Bは「i=0」、シアン10Cは「i=1」、マゼンタ10Mは「i=2」及びイエロー10Yは「i=3」と設定されている。各インクカートリッジの状態を検出する際には、まずインクカートリッジの識別番号がクリア(i=0)にされる(ステップS10)。そして、「i=0」であるブラック10Bのカートリッジについて、インクカートリッジを正常に差し込んだか否かが確認される(ステップS11)。このステップでは、インクカートリッジ10の差込検出端子11がキャリッジ52に正常にセットされ、差込検出回路12が導通状態となっているか否かにより判断される。ここで正常に差し込まれていない場合(NO)は、インクカートリッジ状態表示LED64を点灯させ(ステップS12)、ステップS18へ進む。一方、インクカートリッジが正常に差し込まれている場合(ステップS11でYES)は、インク使用量の算出が行われる(ステップS13)。そして、算出されたインク使用量がしきい値1より大きいか否かが確認される(ステップS14)。インク使用量がしきい値1より大きい場合(YES)は、インク残量少であると判断しインクカートリッジ状態表示LED64を点滅させる(ステップS15)。一方、インク使用量がしきい値1より小さい場合(NO)は、ステップS18へ進む。次に、算出されたインク使用量がしきい値2より大きいか否かが確認される(ステップS16)。インク使用量がしきい値2より大きい場合(YES)は、インク切れであると判断しインクカートリッジ状態表示LED64を点灯させる(ステップS17)。一方、インク使用量がしきい値2より小さい場合(NO)は、ステップS18へ進む。
【0034】
ステップS18では、インクカートリッジ識別番号(i)が最大値max(本実施形態ではmax=3)であるか否かが確認される。この場合はブラック10Bのルーチンであり、「i=0」であるためNOと判断され、ステップS19によりiが加算されて「i=1」となり、ステップS11に戻る。そして、以下シアン10C、マゼンタ10M及びイエロー10Yのカートリッジについても同様なルーチンが繰り返されて、max=3となった段階(ステップS18でYES)で処理を終了する。
【0035】
次に、図6によりインクカートリッジの状態が検出された後のプリンタの制御方法を、図7により説明する。
まず、インクカートリッジの識別番号がクリア(i=0)にされる(ステップS30)。そして、カートリッジ交換ボタン63が押されたか否かを確認する(ステップS31)。カートリッジ交換ボタン63が押されない場合(NO)は、押されるまでこのステップを繰り返し、押された場合(YES)はインクカートリッジ状態表示LED64が点滅又は点灯しているか否かが確認される(ステップS32)。LED64が点滅も点灯もしていない場合(NO)は、ステップS40に進む。一方、LED64が点滅又は点灯している場合は、インクカートリッジの状態に異常があると判断し、LED64の点滅又は点灯がi番目のインクカートリッジに起因するものか否かが確認される(ステップS33)。ここで、LED64の点滅又は点灯がi番目のものでない場合(NO)は、ステップS36に進む。一方、LED64の点滅又は点灯がi番目のものである場合(YES)は、インクカートリッジ状態異常表示手段であるマーク66にi番目のインクカートリッジを示すようキャリッジ52を移動させる(ステップS34)。次にカートリッジ交換ボタン63が押されたか否かを確認する(ステップS35)。カートリッジ交換ボタン63が押されない場合(NO)は、押されるまでこのステップを繰り返し、押された場合(YES)はインクカートリッジ識別番号(i)が最大値maxであるか否かが確認される。(ステップS36)。識別番号(i)が最大値maxでない場合(NO)は、ステップS37によりiが加算されて、ステップS32に戻り、一連のルーチンが繰り返される。一方、識別番号(i)が最大値maxである場合(max=3)は、ステップS40に進む。ステップS40では、キャリッジ52をカートリッジ交換位置54へ移動させる。そして、異常と判断されたインクカートリッジ10をユーザが交換する(ステップS41)。交換が終わりユーザがトップカバーを閉じると、キャリッジ52はホームポジション53へ移動(ステップS42)して、処理を終了する。
【0036】
上記実施形態のプリンタによれば、以下のような効果を得ることができる。
・上記実施形態では、インクカートリッジ10の状態が異常である場合に、キャリッジ52が移動して異常であると判断されたインクカートリッジ10が一つのインクカートリッジ状態異常表示手段であるマーク66に指し示される。従って、インクカートリッジ状態異常表示手段が一つであるため、インクカートリッジ毎にマークを設ける必要がなく、マークのためのスペースが不足することがない。
【0037】
・上記実施形態では、マーク66の位置をホームポジション53から遠く離れた位置に設けられている。従って、インクカートリッジ状態の表示が行われるときには、キャリッジ52がホームポジション53からマーク66まで大きく移動する。このため、ユーザが異常であるインクカートリッジをはっきりと確認することができる。
【0038】
・上記実施形態では、インクカートリッジ状態異常表示装置としてインクカートリッジ状態表示LED64を備えている。また、インク残量少、インク切れ及びインクカートリッジ差込不良のいずれかの場合に、インクカートリッジ状態表示LED64が点滅又は点灯するように構成されている。従って、一つのマーク66とインクカートリッジ状態表示LED64のみで、インクカートリッジの状態をインクカートリッジの異常の種類に応じて表示することができる。
【0039】
・上記実施形態では、マーク66へのキャリッジ52の移動は、ユーザによりカートリッジ交換ボタン63が押されたときに行われる。従って、ユーザの意思確認を待ってキャリッジの移動を行うことができるため、特に複数のインクカートリッジに異常がある場合は、ユーザが一つ一つの異常をより確実に確認することができる。
【0040】
・上記実施形態では、インクカートリッジ交換位置54をインクカートリッジ状態異常表示手段であるマーク66とは異なる位置に配置している。またインクカートリッジ交換位置54以外では、インクカートリッジの交換ができないように構成されている。従って、ユーザがインクカートリッジをマーク66の位置で交換を行うのをより確実に防止できる。
【0041】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、インクカートリッジ状態異常表示手段であるマーク66を一つのみ設けたが、このマークを異常状態の種類毎に一つずつ設けることとしてもよい。この場合、例えば、第1のマークを「インク残量少」を示すものとして、第2のマークを「インク切れ又はインクカートリッジ差込不良」を示すものとしてそれぞれ設ける場合が想定される。従って、このように構成した場合、インクカートリッジ状態異常表示手段が異常状態の種類毎に一つ設けられているため、多くのインクカートリッジを備えたプリンタであっても、表示手段のためのスペースが不足することがない。
【0042】
・上記実施形態では、インクカートリッジを4つ使用するプリンタであったが、インクカートリッジを複数持つもの(2以上であれば、例えば6つ又は7つでもよい)に応用してもよい。
【0043】
・上記実施形態では、しきい値1をインク総重量の90%、しきい値2をインク総重量の98%としたが、両しきい値は別の値を採用してもよい。また、しきい値は、インク総重量ではなく、インク吐出回数に応じた値を採用してもよい。さらに、印刷ヘッド9付近にモニタを設けてインクの使用量を同モニタにより計測するタイプのプリンタに上記実施形態の制御方法を採用してもよい。また、しきい値をさらに設けることにより、より細かい態様でインクの状態を表示できるようにしてもよい。この場合、インクカートリッジ状態表示LED64の表示形態をしきい値の数だけ増やすか、インクカートリッジ状態表示LEDを複数設けるようにしてもよい。
【0044】
・上記実施形態では、しきい値1及び2によりインクの状態を判断したが、しきい値を一つのみとしてもよい。この場合、上記実施形態ほど詳細にインクの状態を表示することができないが、プリンタの制御を簡素化することができる。
【0045】
・上記実施形態では、インクカートリッジ状態異常表示装置としてのインクカートリッジ状態表示LED64を設けたが、液晶ディスプレイや音声出力による表示等により置き換えてもよい。
【0046】
・上記実施形態では、インクカートリッジの異常状態を、インク残量少、インク切れ及びインクカートリッジ差込不良の3種類としたが、その他の異常状態を検出できるようにしてもよい。例えば、プリンタに対して使用不可のタイプのインクカートリッジを検出する場合、インクの状態が劣化して使用できない場合、キャリッジの所定のインク差込位置に異なる色のインクカートリッジを差し込んだ場合等が検出できるようにしてもよい。
【0047】
・上記実施形態では、インクカートリッジ状態監視手段としてプリンタドライバ22を設けたが、インクカートリッジ状態監視手段をプリンタ本体に設けるようにしてもよい。
【0048】
・上記実施形態では特に言及しなかったが、上記プリンタ1によるインクカートリッジ状態の検出とともに、プリンタドライバ22による表示をホストコンピュータ20の画面上で行うこととしてもよい。これにより、プリンタ1本体とホストコンピュータ20の画面上のいずれでも、インクカートリッジ状態の検出を確認することができる。
【0049】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
(1)コンピュータに、請求項4に記載の印刷装置の制御方法における前記各ステップを実行させるためのプログラム、及びこのプログラムを格納した記録媒体。
【0050】
従って、この(1)に記載の発明によれば、プログラム又はプログラムを格納した記録媒体を実行又はインストール及び実行することにより、請求項4と同様の効果を得ることができる。
【0051】
(2)請求項2または3の印刷装置を制御するための制御方法。
従って、この(2)に記載の発明によれば、請求項2〜4と同様の効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1及び4に記載の発明によれば、複数のインクカートリッジがインク切れである場合に、ユーザがボタンを押すごとに、キャリッジが移動してインク切れであると判断された各インクカートリッジが一つのインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止する。従って、インクカートリッジ状態異常表示手段が一つであるため、多くのインクカートリッジを備えたプリンタであっても、表示手段のためのスペースが不足することがない。加えて、ユーザの意思確認を待って、インク切れであると判断された各インクカートリッジがインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置へ移動して停止するように、キャリッジを移動させることができる。
【0054】
また、請求項2及び3に記載の発明によれば、インクカートリッジ交換位置をインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置とは異なる位置に配置したため、ユーザがインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置にてインクカートリッジ交換を行うのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のプリンタの電気的構成図。
【図2】プリンタのキャリッジの動作を示す説明図。
【図3】同じくプリンタのキャリッジの動作を示す説明図。
【図4】同じくプリンタのキャリッジの動作を示す説明図。
【図5】同じくプリンタのキャリッジの動作を示す説明図。
【図6】同じくプリンタの動作を示すフローチャート図。
【図7】同じくプリンタの動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1…印刷装置としてのインクジェットプリンタ
10…インクカートリッジ
22…インクカートリッジ状態監視手段としてのプリンタドライバ
52…キャリッジ
63…カートリッジ交換ボタン
64…インクカートリッジ状態異常表示装置としてのインクカートリッジ状態表示LED
66…インクカートリッジ状態異常表示手段としてのマーク

Claims (4)

  1. 複数のインクカートリッジを保持するキャリッジが往復移動することにより印刷が行われる印刷装置において、
    各インクカートリッジの状態を監視するインクカートリッジ状態監視手段と、
    一つのインクカートリッジ状態異常表示手段とを備え、
    前記インクカートリッジ状態監視手段により複数のインクカートリッジがインク切れであると判断された場合には、該インク切れであると判断された各インクカートリッジが、ユーザがボタンを押すごとに、前記インクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止するように前記キャリッジを移動させるようにしたことを特徴とする印刷装置。
  2. インクカートリッジ交換位置を前記インクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置とは異なる位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記インクカートリッジ交換位置以外ではインクカートリッジの交換ができないように構成したことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 複数のインクカートリッジを保持するキャリッジが往復移動することにより印刷が行われる印刷装置の制御方法であって、
    各インクカートリッジの状態を監視するステップと、
    前記ステップにより複数のインクカートリッジの状態がインク切れであると判断された場合には、ユーザがボタンを押すごとに、該インク切れであると判断された各インクカートリッジが、一つのインクカートリッジ状態異常表示手段に指し示される位置に移動して停止するように前記キャリッジを移動させるステップとを備えたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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