JP3843608B2 - 電動機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器等に用いられる電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電化製品には、非常に多くの電動機が用いられるようになってきている。
【0003】
また、近年の電化製品自身の価格崩壊により、製品の価格が急速に下落してきており、当然のように電化製品の心臓部である電動機に対する価格要求も厳しくなってきている。よって、電動機を開発する際にいかにコストを抑えるかということが、電動機の開発に対する非常に重要な項目となってきている。
【0004】
このような中、電動機のコストを抑えるためには、材料費の削減や、直労費の削減などがあるが、直労費の削減は、設備費との兼ね合いが問題であり、電動機自身の企画台数等も関係するため、簡単に削減する事とはなりにくい、そこで企画台数等に左右されない材料費の削減つまり、部品点数の削減が最も効果的な手段となる。
【0005】
以下に、従来の電動機の組立方法について、図を参照しながら詳細に説明する。
【0006】
図6は、従来電動機の構造断面の一例を表した図であり、図7が従来の電動機組立体を出力軸側から見た正面図である。一般的な電動機の構成としては、一方のブラケットB20に固定子3が、圧入や、ポンチ等により固定されている。そして、固定子の中に一対の軸受を有する回転子4が挿入され、もう一方のブラケットA10との間で、波ワッシャ5等を介して弾性固定される。この際の、ブラケットA10とブラケットB20の固定には、固定ネジ6等が使用されるのが一般的であり、ブラケットB20のネジ穴に、ブラケットA10を挟むようにして取り付けられている。
【0007】
しかしながら上記工法では、ブラケットA10とブラケットB20の固定には、必ず固定用ネジ6が必要であり、その分の材料費が必要になってしまうといった課題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来例の課題点を鑑み、電動機の組立工法に関し、ブラケットAとブラケットBの固定に、固定ネジを使用せずにカシメ工法によって行うと共に、カシメ方法で組み立てた場合にブラケットA・Bを分解した際にカシメ用の爪がなくても、ネジ止めによって再組立する事も可能にする事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電動機のブラケットBには、ブラケットAとの固定のために使用される爪を設けると共に、カシメ工法によって組み立てられた際に、ブラケットA・Bを分解しなければならなくなった時にも、ネジ固定によって組立ができるようにするためのバーリング穴を設けた構成とし、ブラケットAには、カシメ工法でもネジ止め工法にでも使用可能な略三角形の穴を設けた構成とする。
【0010】
このような構成によれば、通常の組立の際にはブラケットBのカシメ用の爪をブラケットAの略三角形の穴に挿入しカシメを行うことでブラケットA・Bが充分に固定ができると共に、カシメ工法でブラケットA・Bを固定した電動機を分解、再組立をした際にもブラケットBを廃棄せずにネジ止め用の穴を利用して、組立することができることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願発明は一対の軸受により保持される回転子と、この回転子の外周に取り付けられる固定子と、前記軸受の保持部を有する一対のブラケットからなる電動機において、前記一対のブラケットの一方には複数のカシメ用爪と、このカシメ用爪に対して周方向に同じ角度ずらして配置された複数のバーリング穴とを備え、もう一方のブラケットには前記カシメ用爪にそれぞれ対応する直線部を有しかつ前記バーリング穴にねじ込むネジが挿入通可能な穴が設けられていることを特徴とする電動機であり、通常は生産性の良いカシメによるブラケット固定を行い、手直しなどのために分解・再組立が必要な時にはカシメ爪を除去して、ブラケットを所定の角度ずらした状態でバーリング穴を使用したネジ固定が可能になります。
【0012】
更に、ブラケットに設けた複数の穴の形状は略三角形形状とするとよい。
更に、一方のブラケットに設けられたカシメ用爪と、前記カシメ用爪に対応するバーリング穴が、周方向180度ずらして配置することにより、構造的な形状が左右対称であるブラケットを容易に組立てることができる。
【0013】
更に、バーリング穴を雌ネジ加工することによりネジ締めするとよい。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1から図5を用いて説明する。
【0015】
本発明の構成を、図面を参照しながら、一実施例を元に詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施例における電動機の断面図を示しており、図2は、本発明の電動機に使用されるブラケットA、図3は、本発明の電動機に使用されるブラケットBを示している。また図1、図5は、本発明の電動機組立体をブラケットA側から見た正面図であり、図1がカシメ工法での組立時、図5が再組立の時のネジ止め状態を示している。本願発明のブラケットAは図2に示すように、点線で示されている部分で形状が対称になっており、180度回転させたとしても同じ位置に同様の部分が配置される。つまり、180度回転させても、軸受を保持する部分を構成するために、軸受を保持する部分とブラケットAとの外周を連結するブリッジが障害となり、組立を困難にすることはない構成になっている。
【0016】
また、図3に示すブラケットBは外周端の外側にカシメ爪21を設け、このカシメ爪21をやや周方向にずらした個所でバーリング穴7を設けている。このカシメ爪21とバーリング穴7とはブラケットBの中心で対称であります。
【0017】
本発明の電動機の構成としては、従来の電動機と同じようにブラケットB2に固定子3が、圧入や、ポンチ等により固定され、一対の軸受を有する回転子4が挿入され、ブラケットA1との間に波ワッシャ5等により弾性固定されている。この際のブラケットA1とブラケットB2の固定には、ブラケットB2のカシメ用爪21がブラケットA1に設けられた略三角形の穴11に挿入され、前記爪21を2〜3箇所に割るような形で、カシメ加工を行い充分な強度を持たせている。
【0018】
又、カシメ工法により組み立てられた場合に、万が一分解をしなければならなくなった時、カシメ用爪21しかない場合には、分解した際ブラケットB2を廃棄しなければならなくなるが、本発明の電動機であれば、ブラケットB2には、ネジ止め用の穴を設けてあり、ブラケットA1に設けられた略三角形の穴の中心とブラケットB2のネジ穴の中心をカシメによる組立の時と180゜回転させることにより、一致するような構成となっているため、再組立の際には、ネジ止めによって組立が行われることとなる。
【0019】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、電動機の組立工法に際し、ブラケットBの爪を利用してカシメ工法によってブラケットA・Bの固定を行うため、固定用のネジを廃止することができ、材料費の削減になるばかりか、カシメ工法を使用しているにも関わらず、分解・再組立が可能な構成となっており、ロスコストをも抑えることができるため、ここ近年の、電化製品自身の価格急落に伴う電動機への価格要求に対する適応性を格段にアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電動機組立体のカシメ状態時の正面図
【図2】本発明電動機のブラケットAの正面図
【図3】本発明電動機のブラケットBの正面図
【図4】本発明電動機の断面図
【図5】本発明電動機組立体のネジ止め状態時の正面図
【図6】従来電動機の断面図
【図7】従来電動機組立体の正面図
【符号の説明】
1,10 ブラケットA
2,20 ブラケットB
3 固定子
4 回転子
5 波ワッシャ
6 固定ネジ
7 バーリング穴
11 ブラケットAの略三角形穴
21 ブラケットBのカシメ用爪
Claims (4)
- 一対の軸受により保持される回転子と、この回転子の外周に取り付けられる固定子と、前記軸受の保持部を有する一対のブラケットからなる電動機において、前記一対のブラケットの一方には複数のカシメ用爪と、このカシメ用爪に対して周方向に同じ角度ずらして配置された複数のバーリング穴とを備え、もう一方のブラケットには前記カシメ用爪にそれぞれ対応する直線部を有しかつ前記バーリング穴にねじ込むネジが挿入通可能な穴が設けられていることを特徴とする電動機。
- ブラケットに設けた複数の穴の形状は略三角形形状である請求項1記載の電動機。
- 一方のブラケットに設けられたカシメ用爪と、前記カシメ用爪に対応するバーリング穴が、周方向180度ずらして配置されている請求項1記載の電動機。
- バーリング穴が雌ネジ加工された請求項1、2または3記載の電動機。
Priority Applications (1)
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JP18010998A JP3843608B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP18010998A JP3843608B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 電動機 |
Publications (2)
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JP2000014070A JP2000014070A (ja) | 2000-01-14 |
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Family
ID=16077589
Family Applications (1)
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JP18010998A Expired - Lifetime JP3843608B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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JP2015136285A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-07-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 交流整流子電動機、電動送風機及び電動送風機を備える電気機器 |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP18010998A patent/JP3843608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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