JP3842837B2 - 照明器具の昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具を電動で昇降させるための照明器具の昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、照明器具を電動で昇降させるための照明器具の昇降装置として図14乃至図16に示すようなものが知られている。この従来例にあっては、ワイヤ1を巻き取るドラム2とドラム2を回転させるモータ3を備えた昇降装置本体4を取付け天井5に固定し、昇降装置本体4からワイヤ1で昇降部6を昇降自在に吊り下げ、昇降部6に調整金具7を回動自在に取付け、調整金具7の下面部にフランジ9を取付けると共にフランジ9に照明器具10を回転自在に吊り下げ、取付け天井5の下方に配設せる内天井11に設けた取付け孔12に化粧枠13を取付けると共に該化粧枠13に調整金具7を取付けた昇降部6が挿通できる大きさの収納孔14を設け、昇降部6を引き上げた状態で昇降部6を収納孔14に通し且つフランジ9を化粧枠13の収納孔14の周囲に当接して収納孔14を遮蔽するようにしたものである。
【0003】
ここで、調整金具7に複数の角度調整孔15を形成し、複数の角度調整孔15のうち任意の一つの角度調整孔15に回転軸8を位置させて該回転軸8により昇降部6に対して調整金具7を回動自在に吊り下げ、回転軸8を挿入して吊り下げる角度調整孔15を選択することでフランジ9の傾斜を変えるようにしている。この場合、フランジ9を取付けた調整金具7はそれ自体の重量バランスのみを考慮して、回転軸8を挿入して吊り下げる角度調整孔15を選択するフランジ9の傾斜角度を複数種類の内天井11の傾斜角度に対応するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上記従来例にあっては、図14に示すように、フランジ9が内天井11の傾斜と同じ傾斜となる角度調整孔15を選択して(図14においては右端の角度調整孔15)に回転軸8を入れて吊り下げることで、フランジ9と内天井11とを同じ傾斜にできるが、フランジ9の下部中央部に図15のように照明器具10の吊り具の上端を吊り下げると、フランジ9を取付けた調整金具7の重量に比べて照明器具10の重量がはるかに大であるため、図15、図16のようにフランジ9を取付けた調整金具7が回動し、この結果、図15、図16のようにフランジ9の傾斜と内天井11の傾斜とが異なってしまい、図15、図16の状態のままワイヤ1を引き上げるとフランジ9の下部が化粧枠13の下部の下面に先に当り、この部分がフランジ9の上部が化粧枠13の上部の下面に当たるまで擦れながらずれることになり、傷が付きやすく、また、昇降部6のスムーズな収納操作がし難いという問題がある。
【0005】
本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、昇降部の収納がスムーズに行え、化粧枠の傷付きを防止できる照明器具の昇降装置を提供することを課題とするのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の照明器具の昇降装置は、ワイヤ1を巻き取るドラム2とドラム2を回転させるモータ3を備えた昇降装置本体4を取付け天井5に固定し、昇降装置本体4からワイヤ1で昇降部6を昇降自在に吊り下げ、昇降部6に調整金具7を回転軸8により回動自在に取付け、調整金具7の下面部にフランジ9を取付けると共にフランジ9に照明器具10を回転自在に吊り下げ、昇降装置本体4の両側に垂設した脚片30の下部に回動金具31の縦片32を回動自在に取付け、回動金具31の縦片32の下端部から外側に向けて連出した外側横片34を取付け天井5の下方に位置する内天井11の下面に当てた状態で取付け固定し回動金具31の縦片32の下端部から内側に向けて連出した内側横片35に化粧枠13を取付けることで内天井11に設けた取付け孔12に化粧枠13を取付け、該化粧枠13に調整金具7を取付けた昇降部6が挿通できる大きさの収納孔14を設け、昇降部6を引き上げた状態で昇降部6を収納孔14に挿通し且つフランジ9を化粧枠13の下面の収納孔14の周囲に当接して収納孔14を遮蔽するようにした照明器具の昇降装置において、回動金具31の縦片32に複数の孔部36を設け、複数の孔部36のうち任意の孔部36を選択してねじ具33を挿通して該ねじ具33により昇降装置本体4の脚片30に回動金具31の縦片32を回動自在に吊り下げると共にねじ具33を挿通して吊り下げる孔部36を選択することで回動金具31の傾斜角度を変えるようにし、且つ調整金具7に複数の角度調整孔15を形成し、複数の角度調整孔15のうち任意の角度調整孔15を選択して回転軸8を通して該回転軸8により昇降部6に対して調整金具7を回動自在に吊り下げると共に回転軸8を挿入して吊り下げる角度調整孔15を選択することでフランジ9の傾斜角度を変えるようにしたものであって、いずれの角度調整孔15に回転軸8を挿入した状態においても回転軸8と照明器具10の回転中心とを同一垂直線上に位置させ、複数の角度調整孔15のうちフランジ9の傾斜角度が回動金具31に取付けた内天井11の傾斜角度及び化粧枠13の傾斜角度と同じ傾斜角度となる角度調整孔15を選択して回転軸8を該当する角度調整孔15に挿入して成ることを特徴とするものである。このような構成により、複数の角度調整孔15の任意の角度調整孔15に回転軸8を挿入して調整金具7を回転自在に支持することで、フランジ9を該当する内天井11及び化粧枠13と同じ傾斜角度にすることができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図中4は昇降装置本体であって、図2に示すように、内部にワイヤ1を巻き取るドラム2とドラム2を回転させるモータ3が設けてある。
この昇降装置本体4は取付け天井5に吊りボルト20により取付けられる。昇降部6はワイヤ1により吊り下げられており、この昇降部6の下部の中央部には下方に向けて脚部21が垂設してあり、この脚部21に調整金具7が回転軸8により回転自在に取付けてある。
【0008】
ここで、調整金具7には弧状孔22が設けてあり、この弧状孔22の上縁部の複数箇所に複数の角度調整孔15が設けてある。そして、回転軸8は弧状孔22にスライド自在に挿入してあって、その先端部は昇降部6の脚部21に固着してあり、該回転軸8を弧状孔22内をスライドさせて任意の角度調整孔15に回転軸8を通して任意の角度調整孔15に対して回転軸8に対して遊嵌状態となることで、調整金具7が昇降部6に対して回転自在となっている。
【0009】
調整金具7の下面部にはフランジ9が取付けられる。このフランジ9の下面部には更に照明器具フランジ9aが取付けられる。照明器具フランジ9aの下面部の中央部には照明器具吊り下げ部23が設けてあり、この照明器具吊り下げ部23にチェーンや紐体のような吊り具24の上端部を回動自在に吊り下げ、該吊り具24に照明器具10が吊り下げてある。ここで、照明器具吊り下げ部23が照明器具10のフランジ9に対して相対的に回転する回転中心となっている。
【0010】
ここで、上記のようにして照明器具10を吊り下げると、調整金具7及びフランジ9(照明器具フランジ9aも含む)の合計重量よりも、照明器具10の重量がはるかに重いので、回転軸8を複数個の角度調整孔15のいずれの角度調整孔15に挿入して吊り下げても、照明器具10の吊り具24の上端の照明器具吊り下げ部23への吊り下げ部である回転中心(図2においてAで示す)が必ず回転軸8と同一垂直線上に位置するようになる。
【0011】
上記のように、照明器具10を吊り下げると複数の角度調整孔15のいずれに回転軸8を挿入して吊り下げても、照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置するが、回転軸8を挿入する角度調整孔15が異なると、フランジ9の角度がそれぞれ異なる角度となる。そこで、複数の角度調整孔15のうちそれぞれの角度調整孔15に回転軸8を挿入して吊り下げ支持した場合に、照明器具10を吊り下げた状態における(つまり照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置する状態における)フランジ9のなす角度をそれぞれ内天井11のあらかじめ予定されている複数の傾斜にそれぞれ対応するように設定してある。例えば、図2において複数の角度調整孔15のうち左から1番目の角度調整孔15aに回転軸8を挿入した状態では、照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置し且つフランジ9が水平となるように設定してあり、また、左から2番目の角度調整孔15bに回転軸8を挿入した状態では、照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置し且つフランジ9が水平に対して10°傾斜して10°の傾斜角度の内天井11に対応するように設定してあり、また、左から3番目の角度調整孔15cに回転軸8を挿入した状態では、照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置し且つフランジ9が水平に対して20°傾斜して20°の傾斜角度の内天井11に対応するように設定してあり、また、左から4番目の角度調整孔15dに回転軸8を挿入した状態では、照明器具10の回転中心Aと回転軸8とが同一垂直線上に位置し且つフランジ9が水平に対して30°傾斜して30°の傾斜角度の内天井11に対応するように設定してある。
【0012】
取付け天井5の下方に配設せる内天井11には取付け孔12が形成され、この取付け孔12に化粧枠13が取付けられる。この化粧枠13には調整金具7を取付けた昇降部6が挿通できる大きさの収納孔14が設けてある。
しかして、現場において内天井11の傾斜に対応して、複数個の角度調整孔15のうちから回転軸8を挿入する角度調整孔15を選択して回転軸8により昇降部6に調整金具7を取付ける。例えば、内天井11が水平の場合には左から1番目の角度調整孔15aに回転軸8を挿入して調整金具7を吊り下げることで、照明器具10を吊り下げた状態でフランジ9を水平にでき、また、内天井11の傾斜角度が10°の場合には左から2番目の角度調整孔15bに回転軸8を挿入して調整金具7を吊り下げることで、照明器具10を吊り下げた状態でフランジ9の傾斜角度を10°にでき、また、内天井11の傾斜角度が20°の場合には左から3番目の角度調整孔15cに回転軸8を挿入して調整金具7を吊り下げることで、照明器具10を吊り下げた状態でフランジ9の傾斜角度を20°にでき、また、内天井11の傾斜角度が30°の場合には左から4番目の角度調整孔15dに回転軸8を挿入して調整金具7を吊り下げることで、照明器具10を吊り下げた状態でフランジ9の傾斜角度を30°にできるので、ワイヤ1を巻き上げてフランジ9を化粧枠13の下面の収納孔14の周囲に当接した場合、フランジ9の上端外周部の各部が同時に化粧枠13の下面に当接し、したがって、従来のようにフランジ9の外周の一部が先に化粧枠13に当接した状態で擦りながらずれて取付けられるというようなことがなく、化粧枠13を傷つけることなく、スムーズに昇降部6と調整金具7とを化粧枠13の収納孔14に挿通して収納し、フランジ9により化粧枠13の下面の収納孔14を遮蔽することができるものである。この状態が照明器具10の最終取付け状態であって、照明器具10はこの状態で使用される。そして、ランプ交換や掃除等の場合にはワイヤ1を巻き戻すことで、照明器具10を下方に下げてランプ交換をしたり、掃除をしたりするものである。
【0013】
ところで、現場で施工する場合の施工順序は以下の順序で行うものである。
すなわち、まず、内天井11に図4のようにして取付け孔12をあける。次に、図5に示すようにゲージ紙39を用いて取付け孔12の両側の内天井11下面に印40を付ける。この場合、印40は後で取付ける化粧枠13の外径の内側に付ける。上記印40の位置は、両側に付けた印40を結ぶ線が取付け孔12の中心を通るような位置に付けるものである。
【0014】
次に、取付け天井5に吊りボルト20を取付ける。ここで、図6(a)のように、内天井11が水平な場合には吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとを一致させる。また、図6(b)のように、内天井11の傾斜角度が10°の場合には吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとが7mmずれるようにする。また、図6(c)のように、内天井11の傾斜角度が20°の場合には吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとが15mmずれるようにする。また、図6(d)のように、内天井11の傾斜角度が30°の場合には吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとが20mmずれるようにする。また、図6(e)のように、内天井11の傾斜角度が40°の場合には吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとが10mmずれるようにする。なお、吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとを内天井11の傾斜角度に応じてずらしたのは、吊りボルト20に昇降装置本体4を取付けた場合に、フランジ9の下面部の中心(つまり照明器具吊り下げ部23の位置)が吊りボルト20、回転軸8と一致するようにするためである。そして、取付け孔12の中心を通り且つ内天井11に直交する線上に該フランジ9の下面部の中心が位置することになる。
【0015】
ここで、図3に示すように昇降装置本体4の両側には脚片30が垂設してあり、脚片30の下部には回動金具31の縦片32がねじ具33により回動自在に取付けてある。図7に示すように回動金具31の下端部には外側に向けて外側横片34が連出され、また回動金具31の下端部には内側に向けて内側横片35が連出されている。回動金具31の縦片32には弧状をした弧状孔60が設けてあり、弧状孔60の上縁部の複数箇所に複数の孔部36が設けてあり、ねじ具33は弧状孔60を挿通して脚片30に螺合してある。そして、ねじ具33を緩めることで任意の孔部36にねじ具33を位置させて回動金具31を吊り下げるようになっている。ここで、図7において右から1番目の孔部36aにねじ具33を位置させた状態では回動金具31は後述の位置決め用施工金具38を取付けた状態における自身の自重により外側横片34が水平となるように設定してあり、また、図7において右から2番目の孔部36bにねじ具33を位置させた状態では回動金具31は後述の位置決め用施工金具38を取付けた状態における自身の自重により外側横片34が10°傾斜するように設定してあり、また、図7において右から3番目の孔部36cにねじ具33を位置させた状態では回動金具31は後述の位置決め用施工金具38を取付けた状態における自身の自重により外側横片34が20°傾斜するように設定してあり、また、図7において右から4番目の孔部36dにねじ具33を位置させた状態では回動金具31は後述の位置決め用施工金具38を取付けた状態における自身の自重により外側横片34が30°傾斜するように設定してある。なお、図7において孔部36eにねじ具33を位置させた状態では回動金具31は後述の位置決め用施工金具38を取付けた状態における自身の自重により外側横片34が40°傾斜するように設定してある。
【0016】
そして、内天井11の傾斜角度に合わせて回動金具31の角度を合わせる。次に、吊りボルト20に昇降装置本体4を挿入してナットにより取付けると共に、回動金具31の外側横片34を内天井11の下面に当て、木ねじ37により固定する。この場合、図8に示すように、両側に位置する内側横片35間に図13に示すような位置決め用施工金具38を配置してねじにより取付けておき、位置決め用施工金具38の両側に設けた目印41をすでに内天井11の下面に付けている印40に合わせて外側横片34の位置決めした状態で、外側横片34を内天井11の下面に木ねじ37により取付けるものである。このことにより前述のように、内天井11の傾斜に応じて吊りボルト20の位置を取付け孔12の中心からずらした状態で、外側横片34の内天井11への固定位置をそれぞれ内天井11の傾斜に対応して取付け孔12の中心からずらして取付けることができるものである。つまり、図12(イ)には内天井11が水平の場合、(ロ)は内天井11が10°傾斜した場合、(ハ)は内天井11が20°傾斜した場合、(ニ)は内天井11が30°傾斜した場合、(ホ)は内天井11が40°傾斜した場合を示しており、図12において、Lは吊りボルト20の位置(=昇降部6の中心位置)、Pは埋め込み孔12の中心を示している。
【0017】
尚、位置決め用施工金具38には内天井11の傾斜に応じた取付け時のずれ状態の説明を表示するための表示欄50を設けてもよい。
次に、位置決め用施工金具38を外し、内側横片35の位置決め用施工金具38を取付けていた孔を利用して図9のように化粧枠13を取付ける。次に、図10のようにワイヤ1を巻き戻して昇降部6を下降させ、内天井11の傾斜に合わせて既に述べたように複数の角度調整用孔5のうち内天井11の傾斜角度に対応した角度調整孔15を選択して回転軸8により調整金具7を回転自在に取付けて調整金具7の角度調整をする。
【0018】
次に、図11のように調整金具7にフランジ9を取付ける。更に、フランジ9に照明器具フランジ9aを取付け、照明器具フランジ9aに照明器具10を吊り具24を介して吊り下げるものである。
上記のようにして施工するのであるが、吊りボルト20の取付けに当たって、吊りボルト20の中心Oと取付け孔12の中心Pとを内天井11の傾斜角度に応じてずらしてあるので、吊りボルト20に昇降装置本体4を取付けた場合に、フランジ9が内天井11と同じ角度に傾斜していても、フランジ9の下面部の中心(つまり照明器具吊り下げ部23の位置)と吊りボルト20、回転軸8とを一致させると共に取付け孔12の中心を通り且つ内天井11に直交する線上に該フランジ9の下面部の中心位置させることができる。そして、このような内天井11の傾斜角度に対応して前述のように図12に示すような位置決め用施工金具38を用いることで、現場において簡単且つ確実に外側横片34を内天井11の下面に木ねじ37により取付けるものである。
【0019】
なお、添付図面に示す実施形態においては、取付け天井5が傾斜し、内天井11が取付け天井5と同じ傾斜となるように傾斜させた実施形態が示してあるが、取付け天井5は傾斜していても、傾斜していなくてもよく、また、内天井11は取付け天井5と同じ傾斜であっても、あるいは異なる傾斜であってもよい。
また、図7に示す施工例を示す図面では回動金具31に40°傾斜した内天井11に対応できるようにねじ具33を挿入する孔部36eを設けたが、この場合には調整金具7にも40°傾斜した内天井11に対応するための角度調整孔を更に設けるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明にあっては、上述のように、回動金具の縦片に複数の孔部を設け、複数の孔部のうち任意の孔部を選択してねじ具を挿通して該ねじ具により昇降装置本体の脚片に回動金具の縦片を回動自在に吊り下げると共にねじ具を挿通して吊り下げる孔部を選択することで回動金具の傾斜角度を変えるようにし、且つ調整金具に複数の角度調整孔を形成し、複数の角度調整孔のうち任意の角度調整孔を選択して回転軸を挿通して該回転軸により昇降部に対して調整金具を回動自在に吊り下げると共に回転軸を挿入して吊り下げる角度調整孔を選択することでフランジの傾斜角度を変えるようにしたものであって、いずれの角度調整孔に回転軸を挿入した状態においても回転軸と照明器具の回転中心とを同一垂直線上に位置させ、複数の角度調整孔のうちフランジの傾斜角度が回動金具に取付けた内天井の傾斜角度及び化粧枠の傾斜角度と同じ傾斜角度となる角度調整孔を選択して回転軸を該当する角度調整孔に挿入してあるので、複数の角度調整孔の任意の角度調整孔に回転軸を挿入して調整金具を回転自在に支持することで、フランジを該当する内天井及び化粧枠と同じ傾斜角度にすることができるものであり、この結果、フランジの傾斜角度が内天井の傾斜角度と異なる従来例に比べて、昇降部の収納がスムーズに行え、化粧枠がフランジにより傷付くのが防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具を引き上げている途中の状態を示す全体断面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】同上の施工順序を示し、内天井に取付け孔をあけた段階の斜視図である。
【図5】同上のゲージ紙により内天井に印を付ける段階を示す説明図である。
【図6】同上の吊りボルトを取付ける段階を示し、(a)乃至(e)はそれぞれ内天井の傾斜の異なる場合における吊りボルトと取付け孔の中心との位置関係を示す説明図である。
【図7】同上に用いる回動金具を示す正面図である。
【図8】(a)は同上の位置決め用施工金具を用いて外側横片を内天井の目的とする位置に固定している状態の斜視図であり、(b)は同上の要部拡大下面図である。
【図9】同上の化粧枠の取付け段階を示す斜視図である。
【図10】同上の調整金具の取付け角度調整の段階を示す斜視図である。
【図11】同上のフランジの取付け段階を示す斜視図である。
【図12】同上の内天井の傾斜が違った場合における取付け孔の中心とねじ具の中心との位置関係を示す説明図である。
【図13】同上に用いる位置決め用施工金具を示す斜視図である。
【図14】従来例を示す断面図である。
【図15】従来例の問題点を示す断面図である。
【図16】従来例の問題点を示す全体断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ
2 ドラム
3 モータ
4 昇降装置本体
5 取付け天井
6 昇降部
7 調整金具
8 回転軸
9 フランジ
10 照明器具
11 内天井
12 取付け孔
13 化粧枠
14 収納孔
15 角度調整孔

Claims (1)

  1. ワイヤを巻き取るドラムとドラムを回転させるモータを備えた昇降装置本体を取付け天井に固定し、昇降装置本体からワイヤで昇降部を昇降自在に吊り下げ、昇降部に調整金具を回転軸により回動自在に取付け、調整金具の下面部にフランジを取付けると共にフランジに照明器具を回転自在に吊り下げ、昇降装置本体の両側に垂設した脚片の下部に回動金具の縦片を回動自在に取付け、回動金具の縦片の下端部から外側に向けて連出した外側横片を取付け天井の下方に位置する内天井の下面に当てた状態で取付け固定し回動金具の縦片の下端部から内側に向けて連出した内側横片に化粧枠を取付けることで内天井に設けた取付け孔に化粧枠を取付け、該化粧枠に調整金具を取付けた昇降部が挿通できる大きさの収納孔を設け、昇降部を引き上げた状態で昇降部を収納孔に挿通し且つフランジを化粧枠の下面の収納孔の周囲に当接して収納孔を遮蔽するようにした照明器具の昇降装置において、回動金具の縦片に複数の孔部を設け、複数の孔部のうち任意の孔部を選択してねじ具を挿通して該ねじ具により昇降装置本体の脚片に回動金具の縦片を回動自在に吊り下げると共にねじ具を挿通して吊り下げる孔部を選択することで回動金具の傾斜角度を変えるようにし、且つ調整金具に複数の角度調整孔を形成し、複数の角度調整孔のうち任意の角度調整孔を選択して回転軸を挿通して該回転軸により昇降部に対して調整金具を回動自在に吊り下げると共に回転軸を挿入して吊り下げる角度調整孔を選択することでフランジの傾斜角度を変えるようにしたものであって、いずれの角度調整孔に回転軸を挿入した状態においても回転軸と照明器具の回転中心とを同一垂直線上に位置させ、複数の角度調整孔のうちフランジの傾斜角度が回動金具に取付けた内天井の傾斜角度及び化粧枠の傾斜角度と同じ傾斜角度となる角度調整孔を選択して回転軸を該当する角度調整孔に挿入して成ることを特徴とする照明器具の昇降装置。
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