JP3841753B2 - 2足歩行ロボット - Google Patents
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Description
本発明は、2足歩行ロボットに関する。
背景技術
ヒューマノイドロボット、特に、2足歩行ロボットは、人間用に作られた環境空間で活躍する自律運動機械として、家庭内の介護、火災現場での救助活動のような困難な活動を人間に代わって実行するために開発されている。このようなロボットは、図1に示されるように、多関節により互いに従属的な制御関係にある複数要素系と、その複数要素系(頭101、胴102、脚103)を関係づける関係要素系(1軸、2軸、3軸回転系である関節104、105、106、107、108、109)とから構成されている。複数要素系と関係要素系とから構成される全系の制御は、各系に属する多変数と多くのパラメータで記述されているが、多変数間の独立性と従属性を高精度に分離することは開発段階では現実的に困難であり、また歩行時の脚の浮動運動と着地運動の運動を正確に記述することも困難である。
理論的歩行運動と現実の歩行運動とが一致しない場合に、その不一致の原因がどの変数に起因するかが解析されることになる。しかしながら、各要素系のうちの機械要素は様々な物理的パラメータを持ち、特に、各機械要素の剛性、質量が微妙な歩行運動に重大な影響を及ぼす。このため、制御の不安定性が頭部の質量に起因するのか、胴体、脚の剛性に起因するのかを理論的に解析することは困難である。まして、各機械要素が理論通りに製作されていない場合には、特に解析が困難である。
そこで、要素間の物理的特性を前もって人為的に規定して全要素のパラメータの変動範囲を押さえ込むように設計すること、特に、複合回転系間の減衰を効果的にすることは、後の解析を容易にするだけでなく、設計の良否を確認するためにも重要である。運動の初期条件を規定する機械的原点の調整と初期化の合理的な規定は、設計の良否を実証するために更に重要である。
発明の開示
本発明の目的は、小型化された自立型2足歩行ロボットを提供することである。
本発明の他の目的は、運動解析が容易である2足歩行ロボットを提供することである。
本発明の他の目的は、複合座標系の初期化が容易である2足歩行ロボットを提供することである。
本発明の他の目的は、全運動系の制御をより良好に実現することができる2足歩行ロボットを提供することである。
本発明の観点では、2足歩行ロボットは、基体と、前記基体に堅牢に結合された上体骨格と、前記基体に可動的に結合された2つの脚部と、前記2つの脚部の各々に可動的に結合された足部と、前記上体骨格に可動的に結合された頭部と、前記上体骨格に可動的に結合された2つの腕部とを具備する。前記基体は機械的原点として機能することが好ましい。
2足歩行ロボットは、前記基体の対向する部位に取り付けられた2つの取手を更に具備してもよい。これにより、作業性、保管性が向上する。
また、前記2足歩行ロボットの重心は、前記2足歩行ロボットが初期状態にあるとき、前記2つの取手の前記基体への取り付け部の対応する端部を通る鉛直面間に存在することが好ましい。
また、前記2つの脚部の各々は、第1関節部を介して前記基体を支持する第1リンクと、第2関節部を介して前記第1リンクを支持する第2リンクとを具備してもよい。この場合、前記第1関節部の水平方向に延びる回転軸と前記第2関節部の水平方向に延びる回転軸とは、前記2足歩行ロボットが初期状態にあるとき、前記2つの取手の前記基体への取り付け部の対応する端部を通る鉛直面間に存在することが好ましい。更に、前記足部は、第3関節部を介して対応する前記第2リンクを支持してもよく、前記第3関節部の水平方向に延びる回転軸は、前記2足歩行ロボットが初期状態に有るとき、前記2つの取手の前記基体への取り付け部の対応する端部を通る鉛直面間に存在することが好ましい。
また、前記2つの脚部の各々が、第1関節部を介して前記基体を支持する第1リンクと、第2関節部を介して前記第1リンクを支持する第2リンクとを具備するとき、前記第1リンクの剛性は前記基体の剛性より低く、且つ前記第2リンクの剛性は前記第1リンクの剛性より低いことが好ましい。前記第1関節部は、垂直回転軸を具備することが好ましい。
また、上記上体骨格は、前記上体骨格と前記基体との間に間隙を有するように、前記基体に結合されていて、前記間隙にエネルギー源が配置されていることが好ましい。
また、2足歩行ロボットは、前記上体骨格の背部に設けられた制御部を更に有してもよい。
また、本発明の他の観点では、2足歩行ロボットは、基体と、第1関節部を介して前記基体を支持する第1リンクと、第2関節部を介して前記第1リンクを支持する第2リンクとから構成されている。前記第1リンクの剛性は前記基体の剛性より低く、且つ、前記第2リンクの剛性は前記第1リンクの剛性より低い。また、第3関節部を介して前記第2リンクを支持する足部が更に設けられている。前記基体と床に着地する前記足部との間にある2重振り子系(3、4、7、8)を瞬間的に伝播する機械的応力の緩和又は減衰により、基体にある制御系の機械原点の制御が容易になり、結果的に、前記第2リンクの位置決めが容易になる。更に、最小剛性リンクに取り付けられる前記足部の位置決めが容易になる。
本発明の更に他の観点では、2足歩行ロボットは、機械的原点が設定される基体と、前記基体を第1関節部を介して支持する第1リンクと、前記第1リンクを第2関節部を介して支持する第2リンクと、前記第2リンクを第3関節部を介して支持する足部とを具備する。前記基体は取手を備え、前記取手は、前記基体に2点で結合され、ロボットの全体の重心(G)は、機械的原点を基準とする全体姿勢の初期化時にその2点を含む2鉛直面間に存在することが好ましい。この結果、全体を持ち運ぶ際の回転モーメントが小さく、安定性が高くて、その持ち運びが容易である。初期化時に、前記第1関節部の水平方向に延びる回転軸、前記第2関節部の水平方向に延びる回転軸、及び前記第3関節部の水平方向に延びる回転軸とが2鉛直面間に存在することが好ましい。その2点は、特には、初期化時の前進方向に離隔した2位置に規定されて設けられている。前記取手は、初期化時に機械的原点に対する基準面を形成することが好ましく、前記取手の基準面に基づいて前記足部の下面を調整することができる。特に、前記取手の基準面が前記足部の下面に平行になるように調整することにより、原点に対する足部の調整が容易になる。前記取手は胴体部カバー等の外装体の外側にあって露出していて、定期的に行われる初期化の作業が容易となる。
本発明の更に他の観点では、2足歩行ロボットは、基体と、前記基体に支持される上体骨格と、前記基体を第1関節部を介して支持する第1リンクと、前記第1リンクを第2関節部を介して支持する第2リンクと、前記第2リンクを第3関節部を介して支持する足部と、前記上体骨格により第4関節部を介して支持される上方部とを具備する。高剛性の前記基体に前記上体骨格が取り付けられ、腕部と頭部が関節部を介して前記上体骨格により支持されている。こうして、前記頭部と前記腕部を支持する支持構造体の剛性を高く維持することができる。前記上体骨格は、前記基体に間隙を介して側板部により支持されていて、その間隙にエネルギー源(電池等)が配置され得るので、スペースの利用効率が高い。
前記基体には、それより上方にある上方部とそれより下方にある下方部とに対する取付け・取合い関係のために、多くの多様な穴や取り付け構造が複雑に形成されている。従って、前記基体は、全体に厚い軽合金で形成されている。前記基体には、適正な補強構造が採用され得る。
発明を実施するための最良の形態
以下に、添付図面を参照して、本発明の2足歩行ロボットを詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施例による2足歩行ロボットの斜視図である。図2を参照して、本発明の2足歩行ロボットは、基体6を中心として胴体部1と2つの脚部2が設けられ、胴体部2の背後には制御部26が設けられている。図2では、脚部は1本だけ示されている。
図3を参照して、基体6は、高剛性体である。基体6は、2軸回転自在に各脚部2により支持されている。各脚部2は2軸回転自在に足部5により支持されている。また、基体6は、図4に示されるように、基体6の左右両端部で立ち上がる2つの間隙形成用側板部12(図3では省略されている)を有している。
各脚部2は、第1脚部3又は第1リンク3と、第2脚部4又は第2リンク4を有する。第1脚部3又は第1リンク3は、第1関節部7を介して2軸回転自在に基体6に結合されている。第2脚部4または第2リンク4は、第2関節部8を介して第1脚部3に1軸回転自在に結合されている。足部5は、第3関節部9を介して第2脚部4に2軸回転自在に結合されている。足部5は、平らな地面又は平らな床に接地する平らな足裏面を部分的に有している。尚、この例では、脚部2及び足部5は、2軸回転自在に結合されているが、1軸回転自在に結合されていてもよい。
こうして、第2脚部4は、第3関節部9を介して足部5により支持され、第1脚部3は、第2関節部8を介して第2脚部4により支持されている。更に、基体6は、第1関節部7を介して第1脚部3により支持されている。
胴体部1は、図4に示されるように、上体骨格11を備えている。上体骨格11は、軽合金により一体物として鋳造されている。上体骨格11は、適正な厚みを有し、高剛性に製作されている。上体骨格11は、間隙形成用側板部12により基体6に堅牢に結合され、基体6により支持されている。上体骨格11は、間隙形成用側板部12により基体6の上面部位から鉛直方向の上方に離隔して支持されている。基体6の上面部位と上体骨格11の底面部位との間に形成される間隙に、電池ケース17が着脱自在に装着されている。
上体骨格11は、図4に示されるように、その上面部位18に頭部装着穴19を有している。また、上体骨格11は、左右の側部位11に腕通し穴23、24を有している。
2つの取手13が基体6の両側の間隙形成用側板部12に対応する部位に設けられている。詳細には、2つの取手13は、基体6の左右両端縁のそれぞれの側面部位14に対向するように強固に固着されている。2つの取手13は、それぞれに、2点P、Qで位置決めされる2箇所で左右の側面部位14に取り付けられている。左右の取手の2点P、Pと左右の2点Q、Qとは、同一平面に存在することが好ましい。また、その平面は、水平面に平行であること、即ちその平面が鉛直軸と直交することが好ましい。特に、2点P、Qは、後述される機械的原点を通る基準面に存在することが好ましい。図3に示されるように、2点P、Pの中点と2点Q、Qの中点とを含む1鉛直面15又はその近傍に2足歩行ロボットが完成したときの全質量の重心Gが位置することが好ましい。
図5に示されるように、基体6と上体骨格11とは、胴体部カバー16により覆われている。図6と図7は、このように胴体部カバー16が基体6に取り付けられたときの2足歩行ロボットの全体を示している。但し、図7では、脚部2は1つだけ示されている。取手13は、胴体部カバー16の外側に露出している。胴体部カバー16は、上体骨格11の頭部装着穴19と腕通し穴23、24に対応する開口部を有している。
図8に示されるように、頭部22は、胴体部カバー16の中で、上体骨格11の頭部装着穴19に軸合わせされ、鉛直方向に支持されるように上体骨格11に装着される。頭部22と同様に、腕部25は、胴体部カバー16内で、上体骨格11の腕通し穴23、24に軸合わせされ、2軸回転自在に上体骨格11に装着される。即ち、図8に示されるように、腕部25は、多軸自由度を持って、上体骨格11に揺動屈折自在に装着されている。背負い式制御部26は、図2に示されるように、胴体部カバー16の背面側に配置され、基体6に対して取り付けられている。
図9は、機械原点の合わせ方法を示している。要素系は、胴体部系S1と、第1リンク系S2と、第2リンク系S3と、足系S4とから構成される。図示の状態は腕系が省略されて歩行試験が行われる場合である。第1リンク系S2と、第2リンク系S3と、足系S4とは、左右に分割されているが、それぞれに同体系として取り扱われる。
取手13は、図10に示されるように、横方向部分13Aと前後方向部分13Bとを有する一体物である。前後方向部分13Bの面、特に、その下面が機械原点の基準面SS1として形成されている。左右の機械原点の基準面SS1に対応する基準面SS2は、基準水平床面SS3から立ち上がる剛体柱31の上面として形成されている。機械原点の基準面SS1と基準面SS2との一致は、剛体柱31と取手13との接触を検知するタッチセンサ(図示せず)により検知されることができる。
人の体重程度の質量を持つ2足歩行ロボットは両側の取手13により持ち運ばれて、機械原点の基準面SS1が2体の剛性柱31の両基準面SS2に合致させられる。又は、遠隔無線操縦によりその2足歩行ロボットが操縦され、機械原点の基準面SS1が2体の剛性柱の両基準面SS2に合致させられる。その後、座標系S1を基準として他の3つの座標系S2、S3、S4が初期化される。即ち、初期状態では、要素系は、全ての座標系S1、S2、S3、S4の原点にリセットされる。
図11Aと11Bは、機械原点の許容範囲を示している。両側の取手13の両点P、Pを含む1鉛直面32と両側の取手13の両点Q、Qを含む1鉛直面33とで挟まれる空間が許容範囲として定義される。制御目標は、第1関節部7の水平方向に延びる水平回転軸10、第2関節部8の水平方向に延びる水平回転軸8H、第3関節部の水平方向に延びる水平回転軸9Hが、2鉛直面32、33の間に位置することである。水平回転軸7H、8H、9Hが1鉛直面にある必要はない。反対に、水平回転軸7H、8H、9Hが1鉛直面にない方が安定性に優れている。水平回転軸7H、8H、9Hがこのような許容範囲にあるとき、2足歩行ロボットの全体の重心Gもその許容範囲にあるように、全体の質量分布が初めから設計されている。足部5の下面の接地面は、この許容範囲に含まれている。このような重心位置調整が終了した時点で、各関節部に対応するサーボモータまたは回転駆動部の回転位置がリセットされ、初期化される。
尚、この例では、取手13が基体6の側面部位14に取り付けられているが、取手13に代えて突起部(図示せず)として形成されてもよい。また、左右の取手13は、同一平面上に設置される必要はなく、両取手13を含め斜め平面に重心位置があれば、姿勢を容易に安定化することができる。ロボットの自らの原点合わせは、取手と基準平面とを用いることにより可能である。
歩行制御には、多様なパラメータが含まれている。衝撃緩和と適正な剛性と運動体の質量の適正化は、歩行制御のために重要な物理的要素であることが判明してきている。本発明による2足歩行ロボットでは、下記関係が設定されている。
(1)基体6、又は基体6と基体6に堅牢に結合されている物体の剛性>第1脚部3の剛性>第2脚部4の剛性
(2)基体6に上方から重力を及ぼす全物体の合計質量>第1脚部3の質量>第2脚部4の質量
(3)条件(1)+条件(2)
これらの物体の剛性は、それぞれの物体の両端部位を支持して一定位置又は一定領域に荷重又は圧力を作用させたときの曲げ剛性、ねじれ剛性等により定義され得る。基体6に結合されていて、基体6より下方遠方にある物体の剛性がより低く、且つ、質量が低いことが重要である。条件(1)、(2)及び/又は(3)は、方向制御の変数依存性、パラメータ依存性の解析を容易にする。例えば、足部5の質量がより大きい場合、足部5の運動が全系の制御に大きな影響を与え、全系の運動がサーボモータの追随性に大きく依存しているのか、大きいイナーシャ(慣性質量)の足部5の遠心運動に大きく依存しているのか判断しづらい。しかしながら、足部5の質量が小さく設定されれば、全系の運動がサーボモータの追随性に大きく依存することが判断され得る。このようなことは、特に、各系の剛性に強く依存する。適正に高い剛性が与えられる第1リンクの剛性、第2リンクの剛性は、基体の剛性との比較で基体の剛性より低くなるように設計される。
取手13を含む水平領域の近傍に重心位置がくるように、取手位置が決められると、取手13によりロボットの全体を持ち運びする際にその安定性がよい。特に、取手13によりロボットが剛性柱に据え付けられたとき、取手13の基準面と足部5の下面とが平行になるように調整することにより、取手13に対する足部の位置調整が容易である。
ロボット内で剛性度が最も高い基体6又はこれに一体に結合された高剛性の上体骨格11に腕部25と頭部22を揺動自在に取り付ける場合にも、全体の軽量化を実現することができる。そのような基体6と上体骨格11の間にバッテリーが挿入され、剛性の高さを維持しながらスペースの利用効率を上げることができる。
図12は、胴体部カバー16と背負い式制御部26の全体を示している。図13は、背負い式制御部26の上層部位26Aが取り外され、胴体部カバー16が切り開かれて、基体6の一部が示されている。図14は、基体6の全体の斜視図である。図14で、矢Fはフロント方向を示している。基体6は、軽合金鋳造により高剛性に一体物として製作され、鉛直方向に適正な厚みが全体的に与えられている。革体6には、2足に対応する2つの位置決め穴41が形成されている。各足の位置決めのために、位置決めピン穴45が形成されている。2足は、基体6に形成されているボルト穴44に通されるボルトで強固に基体6に結合される。2つの位置決め穴41には十字状に強化リブ49が形成されている。
図15と図16は、第1関節部7の骨格部52を示している。第1関節部7の骨格部52は、固定部52Aと回転部52Bとを有する。骨格部52の固定部52Aの頂部の外周面は、円筒面54に形成されている。円筒面54は、図14の位置決め穴41に同軸に装着される。その装着の際には、固定部52Aの頂面から鉛直方向に立ち上がる位置決めピン55が、図14の位置決めピン通し穴45に挿入され、骨格部52と基体6との位置関係が固定される。骨格部52と基体6とは、骨格部52側のボルト孔56と基体6側のねじ通し穴44に通されるボルト(図示せず)によって、強固に、且つ、高剛性に結合される。
重心Gから遠い足部5は、第1脚部3と第2脚部4とを介して多軸自由度を持つように制御されている。このため、浮遊運動時と着地運動時の足部5の運動制御は、第1脚部3と第2脚部4とが基体6より高剛性である場合に比べて、基体6に固定されている基準座標系に対してより忠実に実行される。こうして、第1関節部7は、基体6に対して2軸揺動可能又は、1軸揺動可能である。
本発明による2足歩行ロボットは、原点合わせが高精度に容易で行うことが可能である。特に、機械原点から遠方になるほど剛性が低く、着地衝撃が遠方になるほど減衰する。剛性の低さは基体から遠方になるほど質量が小さいことと関連し、浮遊状態の回転モーメントの制御が容易となる。結果的に着地時における制御の初期化が容易となる。取手が重心位置に近く設定され、安定性がよい。2足歩行ロボットが静止状態で機械原点がその取手を利用して固定されるとき、ロボットの系の初期化が行われる。このため、初期化作業が簡素である。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来の2足歩行ロボットを示す斜視図であり、
図2は、本発明の実施例による2足歩行ロボットの一部を示す斜視図であり、
図3は、図2の脚部を幾何学的に示す側面図であり、
図4は、上体骨格を示す斜視図であり、
図5は、カバー付き上体骨格を示す斜視図であり、
図6は、図2に示される2足歩行ロボットの側面図であり、
図7は、図2に示される2足歩行ロボットの一部の正面図であり、
図8は、腕、胴体部、頭部を示す斜視図であり、
図9は、本発明の実施例による2足歩行ロボットにおいて、原点合わせの方法を示す正面図であり、
図10は、取手を幾何学的に示す斜視図であり、
図11Aは、本発明の実施例による2足歩行ロボットにおいて、原点合わせの方法を示す斜視図であり、図11Bは原点合わせの方法を幾何学的に示す図であり、
図12は、電源部が取り付けられた胴体部カバー付きの状態を示す斜視図であり、
図13は、本発明の実施例による2足歩行ロボットの胴体部を示す斜視図であり、
図14は、基体を示す斜視図であり、
図15は、脚部を示す側面拡大図であり、
図16は、図14の上面図である。
Claims (4)
- 基体と、
2つの脚部とを備え、
前記2つの脚部の各々は、
第1関節部を介して前記基体を支持する第1リンクと、
第2関節部を介して前記第1リンクを支持する第2リンクと、
第3の関節部を介して前記2つの脚部の各々に可動的に結合された足部と
を具備し、
前記第1リンクの剛性は前記基体の剛性より低く、前記第2リンクの剛性は前記第1リンクの剛性より低い
2足歩行ロボット。 - 請求項1に記載の2足歩行ロボットにおいて、
前記基体の対向する部位に取り付けられた2つの取手を更に具備する2足歩行ロボット。 - 請求項2に記載の2足歩行ロボットにおいて、
前記2足歩行ロボットの重心は、前記2足歩行ロボットが初期状態にあるとき、前記2つの取手の前記基体への取り付け部の対応する端部を通る鉛直面間に存在する2足歩行ロボット。 - 請求項2に記載の2足歩行ロボットにおいて、
前記第1乃至第3関節部の各々の水平回転軸は、前記2足歩行ロボットが初期状態にあるとき、前記2つの取手の前記基体への取り付け部の対応する端部を通る鉛直面間に存在する2足歩行ロボット。
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