JP3840910B2 - フロントアンダーランプロテクタ支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等と乗用車とが正面衝突した場合にその乗用車がトラック等の下側へもぐり込むのを防止するため、トラック等のフロントバンパ下方に配置されるフロントアンダーランプロテクタの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフロントアンダーランプロテクタ支持装置は、特開平8−324362号公報に例示されているように、フロントアンダーランプロテクタがコ字状断面のブラケットに取り付けられているが、フロントアンダーランプロテクタには車両後方に向かって非常に大きな負荷が作用するので、単一の上記ブラケットにおける強度をきわめて大きく設定する必要があり、従って、コストの上昇を招く等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、構造が簡単で、強度の大きいフロントアンダーランプロテクタ支持装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるフロントアンダーランプロテクタ支持装置は、それぞれ断面略コ字状で車両前後方向に延びそれぞれのウェブ部同士が結合された複数のブラケットを有し、少なくとも上記ブラケットのいずれかの上面が車体フレームの下面に結合されていると共に、上記複数のブラケットの前端部にフロントアンダーランプロテクタが結合されている。
【0005】
すなわち、複数の断面略コ字状ブラケットのウェブ部同士が結合されて、少なくともいずれかのブラケットの上面が車体フレームの下面に結合されることにより、フロントアンダーランプロテクタ支持装置が構成されていて、車両前後方向に延びて2重縦壁となったブラケットのウェブ部によりフロントアンダーランプロテクタ支持装置の強度が格段に高められているので、簡単な構造であるにもかかわらず、上記支持装置はフロントアンダーランプロテクタを強固に支持することができ、とくに、ブラケットとフロントアンダーランプロテクタとの結合点から外れた位置に大きな負荷がかけられたとき、ブラケットに作用するねじれ力に対する強度が大きく、フロントアンダーランプロテクタを安定的に支持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の各実施形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1〜図3において、ブロー成形によりそれぞれ断面略コ字状とされた箱型ブラケット1、2は、それらのウェブ部3、4同士がリベットやボルト、または、スポット溶接により図3の+印個所で背中合わせに結合され、両者が一体化されており、いずれも車両の前後方向に延びている。
【0007】
また、ブラケット1の上面が車両前後方向に延びる車体フレーム5の前端部下面に図2の○印個所でリベットやボルト、または、スポット溶接により結合されて、支持装置10が構成されており、車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタ6がブラケット1、2の各前端面に図1の△印個所でリベットやボルト、または、スポット溶接により結合されることによって、図示しないフロントバンパの下方でフロントアンダーランプロテクタ6が支持装置10により支持されている。
【0008】
この場合、ブラケット1、2のウェブ部3、4同士が背中合わせに結合され、車両の前後方向に延びて2重縦壁となったウェブ部3、4や上下フランジ部により支持装置10としての強度が格段に高められているので、簡単な構造であるにもかかわらず、ブラケット1、2の前端面にそれぞれ結合されたフロントアンダーランプロテクタ6を支持装置10が強固に支持することができ、とくに、乗用車との正面衝突時に、ブラケット1、2とフロントアンダーランプロテクタ6との結合点から車幅方向に外れた位置でフロントアンダーランプロテクタ6に大きな負荷がかけられたとき、支持装置10には大きなねじれ力が作用するが、2重縦壁となったウェブ部3、4により上記ねじれ力に対する強度が非常に大きい。
【0009】
従って、支持装置10はフロントアンダーランプロテクタ6を常に強固に、かつ、安定的に支持することができ、ひいては、各ブラケット1、2の肉厚を低減させて、支持装置10の軽量化を図ることができる。
【0010】
しかも、ブラケット1、2自体はそれぞれドロー成形により製造されていて、各ブラケット1、2が箱型であるにもかかわらず溶接部分が存在しないため、ブラケット1、2に荷重が作用したときの破壊の起点がとくにないので、ブラケット1、2の強度を比較的高く保持させることも可能となる。
【0011】
また、ブラケット1の上面が車体フレーム5の下面に結合されていて、支持装置10の装備により車体フレーム5の形状を格別に変更する必要がなく、従って、フロントアンダーランプロテクタ6が取り付けられていない車両と車体フレーム5を容易に共用できる利点がある。
【0012】
図4に示す実施形態例では、ドロー成形によりそれぞれ断面略コ字状とされた箱型ブラケット1、2は、それらのウェブ部3、4同士が+印個所で背中合わせに結合されて、車両の前後方向に延びている一方、ブラケット1の上面が上記実施形態例の場合と同様に車体フレーム5の下面に結合されていると共に、車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタ6がブラケット1、2の各前端面に△印個所で結合され、かつ、ブラケット2におけるウェブ部4の上部が◇印個所で車体フレーム5のウェブ部に結合されていて、ブラケット2のウェブ部4も車体フレーム5のウェブ部と背中合わせに結合されており、ブラケット2のウェブ部4と車体フレーム5のウェブ部とが結合されているために、支持装置10の強度を上記実施形態例より一層増大させることができる。
【0013】
さらに、図5に示す実施形態例では、ドロー成形によりそれぞれ断面略コ字状とされた箱型ブラケット1、2が入れ子状に組み合わされ、それらのウェブ部3、4同士が結合されて、車両の前後方向に延びている一方、重なり合ったブラケット1、2の上部が車体フレーム5の下面に結合されていると共に、車幅方向に延びるフロントアンダーランプロテクタ6がブラケット1、2の重なり合った各前端面に結合されていて、図1の実施形態例と同等の作用効果を奏することができる外、支持装置10の車幅方向における寸度を縮小させることができる特色がある。
【0014】
【発明の効果】
本発明にかかるフロントアンダーランプロテクタ支持装置においては、複数の断面略コ字状ブラケットのウェブ部同士が結合されていて、車両前後方向に延びて2重縦壁となったブラケットのウェブ部により強度が格段に高められているので、簡単な構造であるにもかかわらず、フロントアンダーランプロテクタを強固に、かつ、安定的に支持することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における斜視図。
【図2】上記実施形態例の要部上面図。
【図3】図2の III矢視図。
【図4】本発明の他の実施形態例における斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態例における前面図。
【符号の説明】
1、2 ブラケット
3、4 ウェブ部
5 車体フレーム
6 フロントアンダーランプロテクタ
10 支持装置
Claims (3)
- それぞれ断面略コ字状で車両前後方向に延びそれぞれのウェブ部同士が結合された複数のブラケットを有し、少なくとも上記ブラケットのいずれかの上面が車体フレームの下面に結合されていると共に、上記複数のブラケットの前端部にフロントアンダーランプロテクタが結合されたフロントアンダーランプロテクタ支持装置。
- 請求項1において、上記ブラケットのウェブ部同士が背中合わせに結合されたフロントアンダーランプロテクタ支持装置。
- 請求項1または請求項2において、上記ブラケットがドロー成形により製造されたフロントアンダーランプロテクタ支持装置。
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