JP3840679B2 - 送風用炉内構造物 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炉内に熱風を吹出すフロータ或いはダクト等を構成するための送風用炉内構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炉内の被熱物に高温度の熱風を吹付けて熱処理する熱処理炉においては、従来から耐熱鋼板により炉内ダクト,フロータ等の送風用チャンバを形成することで耐熱性を維持している。
【0003】
ところが繰り返し高温度に加熱されることで耐熱鋼板においてもクリープが進行し、送風用チャンバの側壁が座屈変形を起こし送風に支障を来たすおそれがあった。
特に1000℃以上の高温度の熱風が送風されると、インコネル600等の超耐熱性鋼板を使用していたとしても変形は避けられない状況であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、さらに耐熱性が優れ、変形のおそれがない送風用炉内構造物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明に係る送風用炉内構造物は、炉床面にレンガ等の耐火物製の一対の起立壁を所定間隔を置いて平行に隆設し、耐熱性合金板により形成された送風用チャンバの両上端縁を前記起立壁の上部に止着することにより該送風用チャンバを両起立壁間に吊下状に支持してなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を金属ストリップの連続熱処理炉について図面に従い説明する。図示した熱処理炉は炉床に設けられたフロータ1より熱風を吹出しその風圧で金属ストリップ2を浮揚させ矢印の方向に搬送するものであり、図1はその長尺なる炉体3の一部を縦断面図にて示し、図2には水平断面図を示す。同図中、4は炉内天井部に設けられた炉内ガス循環用のファン、5は該ファン4により吸収された炉内ガスをガイドする天井ダクト、6は該炉体3の両側壁内に設けられた垂直ダクトである。また、7は炉体3内に配設された加熱用のラジアントチューブである。
【0007】
8は図3にも示したように炉床面9にレンガ等の耐火物10を積んで炉床面9上に所定間隔を置いて平行に隆設された一対の起立壁で、該起立壁8の上端面部11にインコネル600等の耐熱性合金板によりに形成された送風用チャンバ12の両上端縁を定置部材13を介して止着することにより該送風用チャンバ12を両起立壁8間に吊下状に支持する。そして該送風用チャンバ12の底面と炉床面9との間に間隙14が形成されるようにしている。
【0008】
即ち、送風用チャンバ12は厚さ数ミリの耐熱性合金板を凵形に折曲すると共に、その両上端縁を起立壁8の上端面部11に安定して載置し得る横長アングル状の定置部材13に溶接し、該定置部材13によって該送風用チャンバ12を起立壁8間に吊下状に支持している。なお、該送風用チャンバ12を設けたことにより内部の熱風が耐火物10に直接触れることなく耐火物10の粉塵等が熱風中に散乱するのを防止できる。
【0009】
フロータ1は両上端面部11間に架設され、送風用チャンバ12内の熱風をノズル部17より斜め上に向けて吹出すもので、該フロータ1も超耐熱性の合金板により形成されている。そして前記定置部材13の上縁部と該フロータ1の両側縁部との間に伸縮性自在なる薄手の超耐熱性シート18を溶接にて張設しその間隙を気密に封止している。このためファン4により吸収された炉内ガスは天井ダクト5,垂直ダクト6を通って送風用チャンバ12に送給され、フロータ1のノズル部17より吹出して金属ストリップ2を浮揚させ該金属ストリップ2を所要温度に加熱する。
【0010】
なお、フロータ1は起立壁8上に支持されているため、送風用チャンバ12に荷重が掛かることなく常に水平を保つことができる。
この、実施形態では送風用チャンバ上にフロータ1を設けた例を示したが、送風用チャンバ上を平板(図示せず)により封止することにより、炉床面上にダクトを形成することもできる。
【0011】
【発明の効果】
このように本発明の送風用炉内構造物は、耐火物製の一対の起立壁間に送風用チャンバを吊下状に支持してなるので、熱風により該送風用チャンバがクリープを起こしても座屈変形するようなおそれはなく、通風に支障を及ぼさない。このため耐熱性が著しく向上し1000℃以上の熱風にも長期に亘り耐用し得る有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続熱処理炉の一部を示す縦断面図。
【図2】本発明に係る連続熱処理炉の一部を示す水平断面図。
【図3】図1の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 フロータ
2 金属ストリップ
3 炉体
4 ファン
8 起立壁
9 炉床面
11 上端面部
12 送風用チャンバ
13 定置部材
14 間隙
【発明の属する技術分野】
本発明は、炉内に熱風を吹出すフロータ或いはダクト等を構成するための送風用炉内構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炉内の被熱物に高温度の熱風を吹付けて熱処理する熱処理炉においては、従来から耐熱鋼板により炉内ダクト,フロータ等の送風用チャンバを形成することで耐熱性を維持している。
【0003】
ところが繰り返し高温度に加熱されることで耐熱鋼板においてもクリープが進行し、送風用チャンバの側壁が座屈変形を起こし送風に支障を来たすおそれがあった。
特に1000℃以上の高温度の熱風が送風されると、インコネル600等の超耐熱性鋼板を使用していたとしても変形は避けられない状況であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、さらに耐熱性が優れ、変形のおそれがない送風用炉内構造物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明に係る送風用炉内構造物は、炉床面にレンガ等の耐火物製の一対の起立壁を所定間隔を置いて平行に隆設し、耐熱性合金板により形成された送風用チャンバの両上端縁を前記起立壁の上部に止着することにより該送風用チャンバを両起立壁間に吊下状に支持してなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を金属ストリップの連続熱処理炉について図面に従い説明する。図示した熱処理炉は炉床に設けられたフロータ1より熱風を吹出しその風圧で金属ストリップ2を浮揚させ矢印の方向に搬送するものであり、図1はその長尺なる炉体3の一部を縦断面図にて示し、図2には水平断面図を示す。同図中、4は炉内天井部に設けられた炉内ガス循環用のファン、5は該ファン4により吸収された炉内ガスをガイドする天井ダクト、6は該炉体3の両側壁内に設けられた垂直ダクトである。また、7は炉体3内に配設された加熱用のラジアントチューブである。
【0007】
8は図3にも示したように炉床面9にレンガ等の耐火物10を積んで炉床面9上に所定間隔を置いて平行に隆設された一対の起立壁で、該起立壁8の上端面部11にインコネル600等の耐熱性合金板によりに形成された送風用チャンバ12の両上端縁を定置部材13を介して止着することにより該送風用チャンバ12を両起立壁8間に吊下状に支持する。そして該送風用チャンバ12の底面と炉床面9との間に間隙14が形成されるようにしている。
【0008】
即ち、送風用チャンバ12は厚さ数ミリの耐熱性合金板を凵形に折曲すると共に、その両上端縁を起立壁8の上端面部11に安定して載置し得る横長アングル状の定置部材13に溶接し、該定置部材13によって該送風用チャンバ12を起立壁8間に吊下状に支持している。なお、該送風用チャンバ12を設けたことにより内部の熱風が耐火物10に直接触れることなく耐火物10の粉塵等が熱風中に散乱するのを防止できる。
【0009】
フロータ1は両上端面部11間に架設され、送風用チャンバ12内の熱風をノズル部17より斜め上に向けて吹出すもので、該フロータ1も超耐熱性の合金板により形成されている。そして前記定置部材13の上縁部と該フロータ1の両側縁部との間に伸縮性自在なる薄手の超耐熱性シート18を溶接にて張設しその間隙を気密に封止している。このためファン4により吸収された炉内ガスは天井ダクト5,垂直ダクト6を通って送風用チャンバ12に送給され、フロータ1のノズル部17より吹出して金属ストリップ2を浮揚させ該金属ストリップ2を所要温度に加熱する。
【0010】
なお、フロータ1は起立壁8上に支持されているため、送風用チャンバ12に荷重が掛かることなく常に水平を保つことができる。
この、実施形態では送風用チャンバ上にフロータ1を設けた例を示したが、送風用チャンバ上を平板(図示せず)により封止することにより、炉床面上にダクトを形成することもできる。
【0011】
【発明の効果】
このように本発明の送風用炉内構造物は、耐火物製の一対の起立壁間に送風用チャンバを吊下状に支持してなるので、熱風により該送風用チャンバがクリープを起こしても座屈変形するようなおそれはなく、通風に支障を及ぼさない。このため耐熱性が著しく向上し1000℃以上の熱風にも長期に亘り耐用し得る有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続熱処理炉の一部を示す縦断面図。
【図2】本発明に係る連続熱処理炉の一部を示す水平断面図。
【図3】図1の要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 フロータ
2 金属ストリップ
3 炉体
4 ファン
8 起立壁
9 炉床面
11 上端面部
12 送風用チャンバ
13 定置部材
14 間隙
Claims (1)
- 炉床面にレンガ等の耐火物製の一対の起立壁を所定間隔を置いて平行に隆設し、耐熱性合金板により形成された送風用チャンバの両上端縁を前記起立壁の上部に止着することにより該送風用チャンバを両起立壁間に吊下状に支持してなることを特徴とした送風用炉内構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27709095A JP3840679B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 送風用炉内構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27709095A JP3840679B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 送風用炉内構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989463A JPH0989463A (ja) | 1997-04-04 |
JP3840679B2 true JP3840679B2 (ja) | 2006-11-01 |
Family
ID=17578643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27709095A Expired - Fee Related JP3840679B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 送風用炉内構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3840679B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP27709095A patent/JP3840679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0989463A (ja) | 1997-04-04 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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