JP3840129B2 - 動きベクトル検出方法と装置、補間画像作成方法と装置及び画像表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動きベクトル検出方法と動きベクトルを用いた動き補償による補間画像作成方法及び画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像表示装置は画像の書き込み後、蛍光体の残光時間の間発光し続けるインパルス型表示装置と、新たに画像の書き込みが行われるまで前フレームの表示を保持しつづけるホールド型表示装置に大別される。インパルス型表示装置には、例えばCRTディスプレイやフィールドエミッション型表示装置(以下、FEDと呼ぶ))がある。ホールド型表示装置としては、例えば液晶表示装置(以下、LCDと呼ぶ)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(以下、ELDと呼ぶ)などが挙げられる。
【0003】
ホールド型表示装置の問題点は、動画表示に生じるボケ現象である。ボケ現象の発生は、図25(a)に示す複数フレームにわたる画像中に動体(楕円で示される)が存在し、その動体の動きに観察者の眼が追随した場合、図25(b)に示されるように複数フレームの画像が重なって網膜上に映し出されることに起因する。表示画像が前フレームから次のフレームへ切り換わる期間までは、同じ前フレームの画像が表示され続けられているにもかかわらず、眼は次フレームの画像の表示を予測して、前フレーム画像上を動体の移動方向に移動しながら観察してしまう。すなわち、眼の追随運動は連続性があり、フレーム間隔より細かいサンプリングを行うため、結果として隣接する二つのフレームの間の画像を埋めるように視認することで、ボケとして観察される。
【0004】
これらの問題を解決するためには、表示のフレーム間隔を短くすればよい。その具体的な手法として、MPEG(Motion Picture Experts Group)1やMPEG2で用いられている動き補償を利用して補間画像を作成し、隣接するフレーム間で補間を行うことが考えられる。動き補償では、ブロックマッチングによって検出される動きベクトルが用いられる。
【0005】
MPEG1やMPEG2では、基本的に圧縮率を上げることを前提においており、動きベクトルが実際の動きを正確に再現しているかどうかは、あまり問題にならない。動きベクトルの誤差は動き補償により作成される予測信号の誤差となって現れ、この予測信号と入力画像信号との誤差信号がDCTにより符号化されるからである。しかし、ホールド型表示装置のような画像表示システムにおいては、このような正確でない動きベクトルを用いた動き補償により補間画像を作成すると、表示画像を劣化させてしまうという問題がある。
【0006】
一方、MPEG4では動きベクトルが実際の動きを再現することが求められるため、幾つかの精度の高い検出方法が考えられている。鄭氏ら(日本放送協会)は、特開平10−304369号公報において、複数フレームとブロックによって形成される斜方体型のデータ群を利用する方法を提案している。この手法は通常の画像が複数フレームで等速運動(静止状態も含む)している点を利用しており、動きベクトル検出精度の向上が期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平10−304369号公報に記載された動きベクトル検出技術では、検出された動きベクトルが実際に正しいかどうかを検定する手段を持っていないため、誤った動きベクトルによる動き補償によって補間画像を作成すると、表示画像が大きく劣化してしまう可能性は依然として残る。また、動きベクトルの検出精度を高めるには、多数のフレームにわたる処理が必要であり、処理時間が長くなるのも欠点である。
【0008】
従って、本発明は少ないフレーム数で、実際の画像の動きとは大きく異なる動きベクトルを排除して、より正確な動きベクトルを検出できる動きベクトル検出方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の目的は、検出された正確な動きベクトルを用いた動き補償により、画像の補間を行うための補間画像を作成し、動画においてはよりリアルな、また静止画においては画質劣化の少ない高品質の画像を得ることができる補間画像作成方法及び画像表示システムを提供することをすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の動きベクトルを求める動きベクトル検出方法において、第mフレームと第m+nフレームの間の複数の動きベクトル候補を求め、動きベクトル候補をm+iフレームと第m+nフレーム間またはm+iフレームと第mフレーム間のフレーム差分に応じてスケール変換し、スケール変換後の動きベクトル候補に従ってm+iフレーム上の画像を仮想的に作成し、仮想的に作成された画像と第m+iフレーム上の実際の画像との相関を最大とする最適動きベクトルを動きベクトル候補から選択することを基本とする。
【0011】
本発明の第1の視点では、画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の動きベクトルを求める動きベクトル検出方法において、(a)第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出し、(b)第m+nフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックとの相関がより大きい複数の第2ブロックを抽出し、(c)第1ブロックと複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出し、(d)第m+iフレームから第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出し、(e)第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出し、(f)第2動きベクトルに従って第m+nフレームから第3ブロックの移動先となる第4ブロックを抽出し、(g)複数の第1動きベクトルから第3ブロックと第4ブロックとの相関を最大とする最適動きベクトルを選択する。
【0012】
本発明の第2の視点では、第1の視点における(a)(b)及び(c)と同様の処理の後、(h)第1動きベクトルのi/nである複数の第3動きベクトルを算出し、(i)第3動きベクトルに従って第m+iフレームから第1ブロックの移動先となる第5ブロックを抽出し、(j)複数の第1動きベクトルから第1ブロックと第5ブロックとの相関を最大とする最適動きベクトルを選択する。
【0013】
本発明の第3の視点では、第1及び第2の視点の両方の効果を考慮し、第1ブロック11と第2ブロック12と第5ブロック15の相関が高くなる複数の第1動きベクトルを求め、第3ブロック13と第4ブロック14の相関が最大となる動きベクトルを最適動きベクトルとして選択する。
【0014】
本発明の第4の視点では、第m+nフレームから第mフレームへの動きベクトルを求める方法を加えた双方向動きベクトル検出によって、より正確な動きベクトルを求める。
【0015】
本発明の第5の視点では、第m+iフレームを支点として第mフレームと第m+nフレーム間で相関の高いブロック対を抽出し、そのブロック対と第m+iフレームの支点位置にあるブロックとの相関が最大となる動きベクトルを最適動きベクトルとする。
【0016】
本発明の第6の視点は、検出された最適動きベクトルを使ってフレーム画像のない時間的位置に補間画像を作成するために、原画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の第m+k(kは任意の実数)フレームの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成方法において、第1〜第5の視点のいずれかの動きベクトル方法により求められた最適動きベクトルを第m+kフレームの時間的位置に応じてスケール変換し、スケール変換後の動きベクトルに従って第m+iフレームから第1ブロックの移動先となる第12ブロックを抽出し、第m+kフレームの第1ブロックと空間的同位置に第12ブロックを割り当てることにより補間画像を作成する。
【0017】
本発明の第7の視点では、特にインターレース画像について、間引いて取り出す画像を偶数もしくは奇数フィールドの画像とし、ライン補間を行う前に動きベクトルを求めることで余分な処理が入る前に第1の動きベクトルを求める。すなわち、原画像の第mフィールド(mは任意の整数)と第m+nフィールド(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の第m+k(kは任意の実数)フィールドの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成方法であって、第mフィールド(mは任意の整数)の動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出し、第m+2n(nは1以上の整数)フィールドの動きベクトル探索領域から第1ブロックとの相関がより大きい複数の第2ブロックを抽出し、第1ブロックと複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出し、第m+2n−1フィールドから第1ブロックを空間的に1/2ライン垂直方向にシフトさせた空間的位置にある第3ブロックを抽出し、第1動きベクトルの1/2である複数の第2動きベクトルを算出し、第2動きベクトルに従って第m+2nフィールドから、第m+2n−1フィールド内の第1ブロックと空間的同位置にあるブロックの移動先となる第4ブロックを抽出し、第3ブロックを第1垂直方向に線形補間した第13ブロックを作成し、第4ブロックを第1垂直方向とは逆の第2垂直方向に線形補間した第14ブロックを作成し、複数の第1動きベクトルから第13ブロックと第14ブロックとの相関を最大とする最適動きベクトルを選択する。そして、最適動きベクトルを時間的位置に応じてスケール変換し、スケール変換後の動きベクトルに従って第m+2nフィールドから第1ブロックの移動先となる第15ブロックを抽出し、第m+kフィールドの第1ブロックと空間的同位置に第15ブロックを割り当てることにより補間画像を作成する。
【0018】
さらに、本発明の第8の視点によると、上述した補間画像作成方法により作成された補間画像及び原画像を表示する画像表示システムを提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、例えば原画像の第mフレーム1と第m+n(nは、i+1以上の整数、iは1以上の整数)フレーム2との間に補間画像を作成するために、第mフレーム1と第m+nフレーム2との間の最適動きベクトルを検出することを考える。本発明の第1実施形態では、図2に示すような手順で最適動きベクトルを検出する。以下、図1及び図2を用いて本実施形態の処理手順を説明する。
【0020】
まず、第mフレーム1の動きベクトル探索領域から、第1ブロック11を抽出する(ステップS101)。
次に、第m+nフレーム2の動きベクトル探索領域から、第mフレーム1内の第1ブロック11と同じブロックサイズで、かつ第1ブロック11との相関がより大きい複数の第2ブロック12を抽出する(ステップS102)。
ステップS102においてブロック間の相関の大小を調べる方法としては、例えば、ブロック内の画素毎にデータの絶対値差分を計算してその総和である絶対値差分和を求め、絶対値差分和が小さい場合には相関が大きく、絶対値差分和が大きい場合には相関が小さいと判断する公知の方法を用いることができる。
【0021】
次に、第1ブロック11と複数の第2ブロック12間の複数の第1動きベクトルDを動きベクトルの候補として検出する(ステップS103)。
次に、第m+iフレーム3から、第mフレーム1内の第1ブロック11と空間的同位置にある第3ブロック13を抽出する(ステップS104)。
次に、第m+iフレーム3及び第m+nフレーム2間のフレーム差分(n−i)と、第mフレーム1及び第m+iフレーム3間のフレーム差分iとの比から、第1動きベクトルDを第m+iフレーム3内の第3ブロック13の第m+nフレーム2上への動きベクトルに換算、すなわちスケール変換した複数の第2動きベクトル((n−i)/n)*Dを算出する(ステップS105)。フレーム差分とは、二つのフレームのフレーム番号の差である。
【0022】
次に、第2動きベクトル((n−i)/n)*Dに従って、第3ブロック13の第m+nフレーム2への移動先となる第4ブロック14を抽出する(ステップS106)。第4ブロック14は、第2動きベクトル((n−i)/n)*Dに従って仮想的に第m+iフレーム上に作成される画像の一部である。
【0023】
ここで、ある第1動きベクトルDが真の動きを再現しているとすると、第m+iフレーム3においても第1ブロック11と同じブロックが存在するはずであり、その位置は図1中の点線ブロックの位置となる。よって、点線ブロックと第3ブロック13との相対位置関係と、第2ブロック12と第4ブロック14との相対位置関係は等しくなる。そこで、本実施形態では第3ブロック13と第4ブロック14を用いて複数の第1動きベクトルDの各々について適否を判定する。
【0024】
具体的には、第3ブロック13と第4ブロック14との相関を調べる処理を繰り返すことによって、第3ブロック13と第4ブロック14との相関が最大となる動きベクトルを求める。すなわち、複数の第1動きベクトルDの中から、第3ブロック13と第4ブロック14との相関を最大とする最適動きベクトルを選択する(ステップS107)。第3ブロック13と第4ブロック14との相関は、両ブロックの画素の絶対値差分和を計算することにより求められ、絶対値差分和が小さい場合は相関が大、絶対値差分和が大きい場合は相関が小と判断される。
【0025】
上述した本実施形態の動きベクトル検出方法では、次式(1)により計算される絶対値差分和E1が最小となる一つの第1動きベクトルDを最適動きベクトルとして求めることになる。
【数1】
【0026】
ここで、Xはブロックの位置ベクトル、f(A,b)は各ブロックの位置(A)及びフレーム(b)に対応する画素値、α及びβは重み係数をそれぞれ表している。これらの各パラメータの定義については、後述の各実施形態においても適用される。式(1)の右辺第1項は第1ブロック11と第2ブロック12との絶対値差分和、同第2項は第3ブロック13と第4ブロック14との絶対値差分和である。重み係数α及びβは、各ブロックの絶対値差分に重み付けを行う場合に使用され、基本的には第3ブロック13と第4ブロック14との絶対値差分和(相関)を重視するため、β≧αであることが好ましい。
【0027】
次に、図3及び図4を用いて本実施形態による効果を説明する。
簡単のためにi=1、n=2とする。図3に示すように画像として「TEST」という静止画が第mフレーム1から第m+2フレーム2にかけて表示された場合に、第1動きベクトルDとして二つの動きベクトルA及びBが検出されたとする。動きベクトルAは、第mフレーム1上の第1ブロック11と第m+2フレーム2上の第2ブロック12Aとの動きベクトルである。動きベクトルBは、第mフレーム1上の第1ブロック11と第m+2フレーム2上の第2ブロック12Aとは異なる第2ブロック12Bとの動きベクトルである。
【0028】
動きベクトルAをスケール変換した第mフレーム1と第m+1フレーム3との間の動きベクトルに従って第m+1フレーム3内の第3ブロック13の位置に表示されるべき画像14Aを作成すると、「ES」の一部となる。一方、動きベクトルBをスケール変換した第mフレーム1と第m+1フレームとの間の動きベクトルに従って第m+1フレーム2の第3ブロック13の位置に表示されるべき画像14Bを作成すると、「T」となる。
【0029】
本実施形態では、こうして動きベクトルA及びBからそれぞれ作成される画像14A,14Bと、実際の第m+1フレーム3の画像を比較する。すなわち、第3ブロック13とそれぞれの第4ブロック14A,14Bとを比較する。この比較により、動きベクトルBが最適動きベクトルとして選択される。
【0030】
ここで、誤って動きベクトルAが検出される理由は、上記「TEST」の例のように、一つの静止画内に全く同じ文字(この例では「T」)がある場合以外にも、ノイズが大きく影響してくる。例えば、図4に示すように第m+2フレーム2で実際に検出すべき「T」にノイズが発生しており、動きベクトルAが指し示す「T」にノイズが少ない場合は、動きベクトルAが検出されてしまう。これに対し、本実施形態に従って実際に第m+1フレーム3の第3ブロック13とそれぞれの第4ブロック14A,14Bの相関を調べることにより、動きベクトルAが誤って検出される確率が大幅に減少する。発明者らの行った実験からも、この効果を確認することができた。
【0031】
次に、本実施形態に係る動きベクトル検出方法を実施する動きベクトル検出装置の構成を図5に示す。ここでは、説明を簡略化するためにi=1、n=2とする。入力画像信号31は第m+2フレームメモリ32、第m+1フレームメモリ33及び第mフレームメモリ34に順次入力され、これらのメモリ32、33及び34から第m+2フレーム、第m+1フレーム及び第mフレームの画像信号35、36及び37が読み出される。
【0032】
動きベクトル検出部40は、第m+2フレーム及び第mフレームの画像信号35及び37を受けて、図2中のステップS101〜S103の処理、すなわち第mフレームの画像信号37からの第1ブロックの抽出と、第m+2フレームの画像信号35からの第2ブロックの抽出、及び第1ブロックと第2ブロック間の複数の第1動きベクトル41の検出を行う。動きベクトル判定用ブロック抽出部43は、第m+2フレーム及び第m+1フレームの画像信号35及び36から動きベクトルの判定に用いるブロックを抽出する。第1ブロック11の位置指定は第1ブロック位置指定部38によって行われ、第1ブロック位置指定部38から第1ブロック位置のアドレス39、例えばブロック位置の左上隅のアドレスが動きベクトル検出部40及び動きベクトル判定用ブロック抽出部43へ出力される。
【0033】
動きベクトルスケール変換部42は、図2中のステップS105の処理、すなわち第1動きベクトル41(D)の1/2の動きである複数の第2動きベクトル44(D/2)を算出する。動きベクトル判定用ブロック抽出部43は、図2中のステップS104及びS106の処理、すなわち第m+1フレームの画像信号36からの第3ブロック13の抽出と、第2動きベクトル44に従った第m+2フレームの画像信号35からの第4ブロック14の抽出を行い、第3及び第4ブロックの画像信号45を出力する。
【0034】
動きベクトル判定用ブロック抽出部43からの第3ブロック及び第4ブロックの画像信号45は最適動きベクトル判定部46に入力され、複数の第1動きベクトル41の中で第3ブロックと第4ブロックとの相関を最大とする動きベクトルを最適動きベクトルと判定する処理が行われる。最適動きベクトル判定部46からの判定結果47に従って、動きベクトル選択部48により複数の第1動きベクトル41から一つの動きベクトルが最終的な最適動きベクトル49として選択され、図2中のステップS107の処理が行われる。
【0035】
このように本実施形態では、第m、第m+i及び第m+nフレームの3フレームの画像から動きベクトルを正確に求めることができる。すなわち、第m+iフレームから抽出した第3ブロックと、動きベクトルの候補である複数の第1動きベクトルをスケール変換した第2動きベクトルを用いて第m+nフレームから抽出した第4ブロックとの相関を求めて各第1動きベクトルの適否を検証し、この相関を最大とする一つの動きベクトルのみを最適動きベクトルとして検出しそれ以外の動きベクトルを排除することによって、より正確な動きベクトル検出が可能となる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態として第1実施形態と同様に第mフレーム1と第m+nフレーム2との間の最適動きベクトルを検出する別の手順について、図6及び図7を用いて説明する。
【0037】
本実施形態において、第mフレーム1の動きベクトル探索領域から、第1ブロック11を抽出し、第m+nフレーム2の動きベクトル探索領域から、第mフレーム1内の第1ブロック11と同じブロックサイズで、かつ第1ブロック11との相関がより大きい複数の第2ブロック12を抽出し、さらに第1ブロック11と複数の第2ブロック12間の複数の第1動きベクトルDを最適動きベクトルの候補として検出するまでの処理(ステップS201〜S203)は、第1の実施形態と同様である。
【0038】
本実施形態では、次に第mフレーム1及び第m+nフレーム2間のフレーム差分nと、第mフレーム1及び第m+iフレーム3間のフレーム差分iとの比から、第1動きベクトルDを第mフレーム1内の第1ブロック11の第m+iフレーム3上への動きベクトルにスケール変換した複数の第3動きベクトル(i/n)*Dを算出する(ステップS204)。次に、第3動きベクトル(i/n)*Dに従って、第1ブロック11の第m+nフレーム2への移動先となる第5ブロック15を抽出する(ステップS205)。
【0039】
第1動きベクトルDが真の動きを再現しているとすると、第m+iフレーム3においても第1ブロック11と同じブロックが存在するはずであり、その位置は第5ブロック15の位置となる。よって、第5ブロック15と第1ブロック11は等しくなる。そこで、本実施形態では第1ブロック11と第5ブロック15を用いて、第1動きベクトルDの各々について適否を判定する。
【0040】
具体的には、第1ブロック11と第5ブロック15との相関を調べる。この処理を繰り返すことによって、第1ブロック11と第5ブロック15との相関が最大となる動きベクトルを求める。すなわち、複数の第1動きベクトルDの中から、第1ブロック11と第5ブロック15との相関を最大とする最適動きベクトルを選択する(ステップS206)。第1ブロック11と第5ブロック15との相関は、両ブロックの画素の絶対値差分和を計算することによって求められ、絶対値差分和が小さい場合は相関が大、絶対値差分和が大きい場合は相関が小と判断される。
【0041】
上述した本実施形態の動きベクトル検出方法では、式(2)により計算される絶対値差分和E2が最小となる一つの第1動きベクトルDを最適動きベクトルとして求めることになる。
【0042】
【数2】
【0043】
式(2)の右辺第1項は第1ブロック11と第2ブロック12との絶対値差分和、同第2項は第1ブロック11と第5ブロック15との絶対値差分和である。重み係数α及びβは各ブロックの絶対値差分に重み付けを行う場合に使用され、基本的には第1ブロック11と第5ブロック15との相関を重視するため、β≧αであることが好ましい。
【0044】
図8に、本実施形態に係る動きベクトル検出方法を実施する動きベクトル検出装置の構成を示す。説明を簡略化するためにi=1、n=2とする。図5と対応する要素に同一符号を付して第1の実施形態との相違点を中心に説明すると、動きベクトルスケール変換部42は図7中のステップS204の処理、すなわち第1動きベクトル41(D)の1/2の動きである第3動きベクトル51(D/2)を算出する処理を行う。動きベクトル判定用ブロック抽出部43は、第m+1フレーム及び第mフレームの画像信号36及び37から第1動きベクトルの判定に用いるブロックを抽出する。より詳しくは、動きベクトル判定用ブロック抽出部43は図7中のステップS205の処理、すなわち第3動きベクトル51に従った第m+1フレームの画像信号36からの第5ブロック15の抽出を行う。
【0045】
動きベクトル判定用ブロック抽出部43からの第5ブロックの画像信号52は最適動きベクトル判定部46に入力され、ここで複数の第1動きベクトル41の中で第1ブロック11と第5ブロック15の相関を最大とする動きベクトルを最適な動きベクトルと判定する処理が行われる。最適動きベクトル判定部46からの判定結果47に従って、動きベクトル選択部48により複数の第1動きベクトル41から一つの動きベクトルが最終的な最適動きベクトル49として選択され、図7中のステップS207の処理が行われる。本実施形態によっても、先の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態として、上述した第1及び第2実施形態を組み合わせて、さらに正確な動きベクトル検出を可能とした動きベクトル検出方法について図9及び図10を用いて説明する。本実施形態では、まず第1及び第2実施形態で説明した手順により、第1〜第5ブロック11〜15の抽出を行う(ステップS301〜S308)。
【0047】
次に、ステップS303で検出された複数の第1動きベクトルDから、第1ブロック11、第2ブロック12及び第5ブロック15を用いて、これらの各ブロック11,12,15の相関をより大きくする複数の第1動きベクトルを選択する(ステップS309)。さらに、ステップS309で選択された第1動きベクトルDについて第3ブロック13と第4ブロック14を用いて適否を判定し、第3ブロック13と第4ブロック14との相関を最大とする一つの第1動きベクトルDを最適動きベクトルとして選択する(ステップS310)。
【0048】
従って、上述した本実施形態の動きベクトル検出方法では、次式(3)により計算される絶対値差分和E3が最小となる一つの第1動きベクトルDを最適動きベクトルとして求めることになる。
【数3】
【0049】
式(3)の右辺第1項は第1ブロック11と第2ブロック12との絶対値差分和、同第2項は第1ブロック11と第5ブロック15との絶対値差分和、同第3項は第3ブロック13と第4ブロック14との絶対値差分和である。重み係数α及びβは各ブロックの絶対値差分に重み付けを行う場合に使用され、基本的には第3ブロック13と第4ブロック14との相関を重視するため、β≧αであることが好ましい。
【0050】
図11に、本実施形態に係る動きベクトル検出方法を実施する動きベクトル検出装置の構成を示す。説明を簡略化するためにi=1、n=2とする。図5及び図8と対応する要素に同一符号を付して第1及び第2の実施形態との相違点を中心に説明すると、動きベクトル検出部40は、図10中のステップS301〜S303の処理、すなわち第mフレームの画像信号37からの第1ブロックの抽出と、第m+2フレームの画像信号35からの第2ブロックの抽出、及び第1ブロックと第2ブロック間の複数の第1動きベクトル41(D)の検出を行い、この際に第1及び第2ブロックの画像信号53を最適動きベクトル判定部46へ出力する。
【0051】
動きベクトルスケール変換部42は、図10中のステップS305及びS307の処理、すなわち第1動きベクトルの(n−i)/nである第2動きベクトル44及び第1動きベクトルのi/nである第3動きベクトル51の算出を行うが、この場合はi=1、n=2であるため、第2及び第3動きベクトルとして共に第1動きベクトル(D)の1/2の動きベクトル(D/2)を算出することになる。
【0052】
動きベクトル判定用ブロック抽出部43は、第m+2フレーム、第m+1フレーム及び第mフレームの画像信号35,36及び37から動きベクトルの判定に用いるブロックを抽出する。より詳しくは、動きベクトル判定用ブロック抽出部43は図10中のステップS306及びS308の処理、すなわち第m+1フレームの画像信号36からの第3ブロック13の抽出と、第2動きベクトル44に従った第m+2フレームの画像信号35からの第4ブロック14の抽出、及び第3動きベクトル51に従った第m+1フレームの画像信号36からの第5ブロック15の抽出を行い、第3、第4及び第5ブロックの画像信号54を出力する。
【0053】
動きベクトル判定用ブロック抽出部43からの第3、第4及び第5ブロックの画像信号54は最適動きベクトル判定部46に入力され、ここで図10中のステップS309の処理、すなわち複数の第1動きベクトル41の中で第1ブロック11と第2ブロック12及び第5ブロック15の相関がより大きい複数の動きベクトルの選択が行われ、さらに第3ブロック13と第4ブロック14の相関が最大となる一つの動きベクトルを最適な動きベクトルと判定する処理が行われる。最適動きベクトル判定部46からの判定結果47に従って、動きベクトル選択部48により図10中のステップS310の最適動きベクトルの選択処理が行われ、ここで選択された動きベクトルが最終的な最適動きベクトル49として出力され、図10中のステップS310の処理が行われる。
【0054】
このように本実施形態では、第1及び第2実施形態を組み合わせた構成とすることによって、より正確な動きベクトル検出が可能となる。
【0055】
(第4実施形態)
次に、図12〜図14を用いて本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第mフレーム1と第m+nフレーム2間の第m+iフレーム3の位置に補間画像を作成する場合において、第mフレーム1から第m+nフレーム2への第1動きベクトルD及び第m+nフレーム2から第mフレーム1への第4動きベクトルEの両方を求める。第1動きベクトルDの検出については、第1実施形態と同様に行う(ステップS401〜S406,S412)。
【0056】
一方、第4動きベクトルEの検出においては、第m+nフレームから第1ブロック11と空間的同位置にある第6ブロック16を抽出し(ステップS407)、さらに第mフレーム1内の動きベクトル探索領域で第6ブロック16と同じブロックサイズの複数のブロックから第6ブロック16との相関がより大きい第7ブロック17を抽出し(ステップS408)、第6ブロック16と第7ブロック16間の第4動きベクトルEを検出する(ステップS409)。ブロック間の相関は、両ブロックの画素の絶対値差分和を計算することによって求められ、絶対値差分和が小さい場合は相関が大、絶対値差分和が大きい場合は相関が小と判断される。
【0057】
次に、第mフレーム1と第m+iフレーム3上のフレーム差分iと第m+nフレーム2と第mフレーム1のフレーム差分nとの比から、第4動きベクトルEを第6ブロック16の第m+iフレーム3から第mフレーム1への移動量にスケール変換した第5動きベクトル(i/n)*Eを算出する(ステップS410)。第5動きベクトル(i/n)*Eに従って、第mフレーム1の第1ブロック11と空間的同位置にある第m+iフレーム3内の第3ブロック13の第mフレーム1への移動先となる第8ブロック18を抽出する(ステップS411)。
【0058】
次のステップS412の最適第1動きベクトルの選択では、第1実施形態と同様に第3ブロック13と第4ブロック14の絶対値差分和を求めて相関を調べ、第1動きベクトルから第3ブロック13と第4ブロック14との相関が最大となる一つの動きベクトルを求める。一方、次のステップS413の最適第4動きベクトルの選択では、第4動きベクトルから第3ブロック13と第8ブロック18との相関が最大となる一つの動きベクトルを選択する。
【0059】
次に、第3ブロック13と第4ブロック14の絶対値差分和E1と第3ブロック13と第8ブロック18の絶対値差分和E4を比較し(ステップS414)、絶対値差分和が小さい方の動きベクトルを採用する。すなわち、E1がE4より小さい場合は、ステップS412で検出された最適第1動きベクトルを最適動きベクトルとして選択し(ステップS415)、E4がE1より小さい場合は、ステップS413で検出された最適第4動きベクトルの逆ベクトル−Eを最適動きベクトルとして選択し(ステップS416)。
【0060】
本実施形態における第4動きベクトルを求めるために計算すべき絶対値差分和E4は、次式で表すことができる。
【0061】
【数4】
【0062】
ここで、重み係数α及びβはE1を求めるのに使用する値と同じものを使用することが好ましい。
【0063】
図15に、本実施形態に係る動きベクトル検出方法を実施する動きベクトル検出装置の構成を示す。説明を簡略化するためにi=1、n=2とする。図5と対応する要素に同一符号を付して第1の実施形態との相違点を中心に説明すると、図15では新たに動きベクトル検出部60、動きベクトルスケール変換部62、動きベクトル判定用ブロック抽出部63及び最適動きベクトル判定部66が設けられている。動きベクトル検出部40、動きベクトルスケール変換部42、動きベクトル判定用ブロック抽出部43及び最適動きベクトル判定部46は、第1の実施形態と同様であり、これらによって図13中のステップS401〜S406及びS412の処理が行われる。
【0064】
新たに設けられた動きベクトル検出部60では、図13中のステップS407〜S409の処理、すなわち第m+2フレーム内から動きベクトル探索領域にある第6ブロック16を抽出する処理と、第6ブロック16に対して第mフレーム1内の動きベクトル探索領域で同じブロックサイズの第7ブロック17を抽出する処理、及び第6ブロック16と第7ブロック17間の第4動きベクトル61を検出する処理が行われる。
【0065】
第6ブロック16の位置指定は第1ブロック11指定部38によって行われ、第1ブロック位置のアドレス、例えば左上隅のアドレス39が動きベクトル検出部60及び動きベクトル判定用ブロック抽出部63へ出力される。
【0066】
動きベクトルスケール変換部62は、図14中のステップS410の処理、すなわち第4動きベクトル61の1/2の動きである複数の第5動きベクトル64を算出する。動きベクトル判定用ブロック抽出部63は、図14中のステップS411の処理、すなわち第5動きベクトル64に従った第mフレームの画像信号37からの第8ブロック18の抽出を行い、第8ブロック18の画像信号65を出力する。
【0067】
動きベクトル判定用ブロック抽出部43からの第3ブロックの画像信号45Aと動きベクトル判定用ブロック抽出部63からの第8ブロックの画像信号65は最適動きベクトル判定部66に入力され、複数の第4動きベクトル61の中で第3ブロック13と第8ブロック18との相関を最大とする動きベクトルを最適第4動きベクトルと判定する図14中のステップS413の処理が行われる。
【0068】
最適動きベクトル判定部46及び66からの判定結果47,67に従って、動きベクトル選択部68により図14中のステップS415,S416の最適動きベクトルの選択処理が行われ、ここで選択された動きベクトルが最終的な最適動きベクトル69として出力される。
【0069】
本実施形態によると、第1の実施形態で説明した第mフレームから第m+nフレームへの最適第4動きベクトルを求める処理に、これとは時間的な方向が逆である第m+nフレームから第mフレームへの最適第4動きベクトルを求める処理を加え、これらのうちでより最適な方を最終的に選択することによって、さらに正確な動きベクトル検出を行うことができる。
【0070】
(第5実施形態)
次に、図16及び図17を用いて本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、第mフレーム1と第m+nフレーム2間の動きベクトルを求めるために、まず第m+iフレーム3の動きベクトル探索対象から第9ブロック19を抽出する(ステップS501)。次に、第mフレーム1の動きベクトル探索領域から複数の第10ブロック20を抽出する(ステップS502)。
【0071】
次に、第9ブロック19から第mフレーム1への動きベクトルとして第9ブロック19と第10ブロック20間の第6動きベクトルFを検出する(ステップS503)。さらに、第9ブロック19から第m+nフレーム2への動きベクトルとして第6動きベクトルFと方向が逆で、大きさが第m+iフレーム3と第m+nフレーム2間のフレーム差分(n−i)と、第mフレーム1と第m+iフレーム3間のフレーム差分iとの比を満たす第7動きベクトル−((n−i)/i)*Fを算出する(ステップS504)。第7動きベクトル−((n−i)/i)*Fに従って、第m+nフレーム2から第9ブロック19の移動先となる第11ブロック21を抽出する(ステップS505)。
【0072】
次に、第10ブロック20と第11ブロック21の相関がより大きい複数の第6動きベクトルFを検出する(ステップS506)。第6動きベクトルFが真の動きを再現しているとすると、第m+iフレーム3においても第10ブロック20もしくは第11ブロック21と同一ブロックが存在するはずであり、その位置は第9ブロック19の位置となる。
【0073】
そこで、本実施形態では第9ブロック19の画像を第m+iフレーム3から抽出し、第9ブロック19と第10ブロック20と第11ブロック21の画像を用いて第6動きベクトルFの適否を判定する。具体的には第10ブロック20と第11ブロック21の相関を調べて、より相関の大きい複数の第6動きベクトルを求め、さらに第9ブロック19と第10ブロック20の相関を調べてより相関が大きい一つの第6動きベクトルを最適な動きベクトルとして選択する。
【0074】
本実施形態における計算すべき絶対値差分和E5は、次式のように表すことができる。
【数5】
【0075】
式(5)では第9ブロック19と第10ブロック20の相関を調べているが、第9ブロック19と第11ブロック21の相関を調べるようにしても良い。その場合の計算すべき絶対値差分和E6は、次式のように表すことができる。
【数6】
【0076】
ここで、式(5)(6)における重み係数α及びβについては、β≧αであることが好ましい。
【0077】
更に、第9ブロック19と第10ブロック20及び第9ブロック19と第11ブロック21から相関を調べることもでき、その場合の計算すべき絶対値差分和E7は次式のように表すことができる。
【数7】
【0078】
ここで、重み係数α及びβについては時間方向に相関の高いブロック間を重視する。つまり、iとn−iを比較し、より小さい方のフレーム間のブロックを重視する。例えばi=1、n=3の場合には、n−iが2となることから、第9ブロック19と第10ブロック20の相関を重視し、αをβより大きくするのが好ましい。
【0079】
本実施形態では、式(5)(6)(7)に示したE5,E6またはE7が最小となる動きベクトルFを最適動きベクトルとして求めることになる。
【0080】
図18に、本実施形態に係る動きベクトル検出方法を実施する動きベクトル検出装置の構成を示す。説明を簡略化するためにi=1、n=2とする。図5と対応する要素に同一符号を付して第1の実施形態との相違点を中心に説明すると、動きベクトル判定用ブロック抽出部83では、図17中のステップS501の処理、すなわち第m+1フレームの画像信号36内から動きベクトル探索領域にある第9ブロック19を抽出する処理が行われる。第9ブロック19の位置指定は第9ブロック11指定部78によって行われ、第9ブロック位置のアドレス、例えば左上隅のアドレス79が動きベクトル判定用ブロック抽出部83へ出力される。
【0081】
動きベクトル検出部80では、図17中のステップS502〜S506の処理、すなわち第m+iフレーム3から第mフレーム1への動きベクトルである第6動きベクトルFを検出して該動きベクトルFとは逆方向で1/2の動きである第7動きベクトルを算出する処理と、第6動きベクトルと第7動きベクトルを用いて第9ブロック19に対する第mフレーム1上の第10ブロック20及び第m+nフレーム2上の第11ブロック21を抽出する処理、及び第10ブロック20と第11ブロック21の相関がより大きい複数の第6動きベクトル81と第10ブロック20の画像信号82を出力する処理を行う。
【0082】
次に、最適動きベクトル判定部86では、複数の第6動きベクトル81の中で第9ブロック19と第10ブロック20の相関が最大となる動きベクトルを最適動きベクトルと判定する処理が行われる。最適動きベクトル判定部86からの判定結果87に従って、動きベクトル選択部88により図17中のステップS507の最適動きベクトルの選択処理が行われ、ここで選択された動きベクトルが最終的な最適動きベクトル89として出力される。
【0083】
ここでは第10ブロック20と9ブロックの相関を判定する構成について説明したが、前述のように第11ブロック21と第9ブロック19の相関を判定する場合についても同様の構成を用いて実施できる。
【0084】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態として動きベクトル検出に基づく動き補償を用いた補間画像作成方法について、図19及び図20を用いて説明する。本実施形態に係る補間画像の作成方法は、例えば第1実施形態で求めた最適動きベクトルDをスケール変換した動きベクトルを用いて第12ブロック22を抽出し、第12ブロック22を補間フレームの第1ブロックと空間的同位置に割り当てることにより補間画像を作成することが基本となる。
【0085】
より詳しく説明すると、原画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の第m+k(kは任意の実数)フレームの位置、例えば図19に示すように第mフレーム1と第m+iフレーム3間の第m+kフレームの位置に補間画像を作成する場合、まず第1の実施形態と同様にして第mフレーム1と第m+nフレーム2間の最適動きベクトルDを求めた後、最適動きベクトルDを第m+kフレームの時間的位置に応じてスケール変換する(ステップS601〜S602)。
【0086】
すなわち、第mフレーム1と第m+nフレーム2のフレーム差分nと、第m+kフレームと第m+iフレーム3のフレーム差分(i−k)との比から、第1ブロック11と空間的に同位置となる第m+kフレーム上のブロックの第m+kフレームから第m+iフレーム3への移動量、つまり動きベクトル((i−k)/n)*Dを算出する。
【0087】
次に、スケール変換後の動きベクトル((i−k)/n)*Dに従って、第m+iフレーム3から第1ブロック11の移動先となる第12ブロック22、すなわち第1ブロック11と空間的に同位置となる第m+kフレーム上のブロックの第m+iフレーム3上への移動先となる第12ブロック22を抽出する(ステップS603)。
【0088】
次に、第m+kフレームの第1ブロックと空間的同位置に第12ブロック22を割り当て第m+kフレームの補間画像を作成する(ステップS604)。第m+kフレーム上の各ブロックは、第mフレーム1から空間的に同位置となるブロックによって構成されているため、第m+kフレーム上に敷き詰められた状態にあり、各ブロックに対応して補間ブロックを作成することで、補間画像を隙間なく、また重なり合うことなく作成できる。
【0089】
補間画像は前述のように第mフレーム1と第m+iフレーム3間のフレームに作成することもできるし、同じ動きベクトルDを用いて第m+iフレーム3と第m+nフレーム2間のフレームに作成することができる。例えばi=1、n=2とすると、第mフレーム1と第m+2フレームから検出される動きベクトルDを用いて、第m+0.5フレーム(第mフレーム1と第m+1フレームの間)画像と、第m+1.5フレーム(第m+1フレームと第m+2フレームの間)画像をほぼ同時に求められる。これは、第mフレーム1と第m+1フレーム間の動きベクトルを求めた後、その動きベクトルを用いて第m+0.5フレームを作成し、第m+1フレームと第m+2フレーム間の別の動きベクトルを求めた後、その動きベクトルを用いて第m+1.5フレームを作成した場合に比べ、計算時間を短縮することが可能になる。
【0090】
また別の方法として、計算処理に余裕がある場合に、第mフレーム1と第m+2フレームから検出される動きベクトルD1 を用いて、第m+0.5フレーム画像と第m+1.5フレーム画像を求めた後、第m+1フレームと第m+3フレームから検出される別の動きベクトルD2 を用いて、第m+1.5フレーム画像と第m+2.5フレーム画像を求め、更に2つの第m+1.5フレーム画像と第m+2フレーム画像の相関を調べ、第m+2フレーム画像と相関が高くなるように各ブロックを選択する方法を取るようにしても良い。
【0091】
(第7実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態として、原画像がインターレース画像の場合において動きベクトルの検出及び補間画像の作成を行う方法について、図21〜図23を用いて説明する。
【0092】
まず、第mフィールド1の動きベクトル探索領域から第1ブロック11を抽出し(ステップS701)、さらに第m+2n(nは1以上の整数)フィールドの動きベクトル探索領域内で第1ブロック11と同じブロックサイズの複数のブロックから第1ブロック11との相関がより大きい複数の第2ブロック12を抽出し(ステップS702)、第1ブロック11と第2ブロック12を結ぶベクトルを第1動きベクトルDとして検出する(ステップS703)。
【0093】
次に、第m+2n−1フィールドから第mフレーム1の第1ブロック11と空間的に1/2ライン垂直方向(上もしくは下)にシフトした空間位置にある第3ブロック13を抽出する(ステップS704)。次に、第1動きベクトルDと方向が同じで動き量が1/2の第2動きベクトルD/2を検出し(ステップS705)、第2動きベクトルD/2に従って第m+2nフィールドから第3ブロック13と空間的に同位置にあるブロックの第m+2nフィールドへの移動先となる第4ブロック14を抽出する(ステップS706)。
【0094】
次に、第3ブロック13を第1垂直方向(例えば、上方向)に線形補間した第13ブロック23を作成し(ステップS707)、さらに第4ブロック14を第1垂直方向とは逆の第2垂直方向(例えば、下方向)に線形補間した第14ブロック24を作成する(ステップS708)。そして、第13ブロック23と第14ブロック24を用いて第1動きベクトル11の適否の判定を行う。すなわち、例えば第13ブロック23と第14ブロック24の絶対値差分和を求めることで両ブロック間の相関を調べ、相関が最大となる第1動きベクトルDを最適動きベクトルとして選択する(ステップS709)。
【0095】
次に、第m+kフィールドの補間画像を基本的には第6実施形態と同様の方法を用いて作成する。すなわち、第6実施形態において説明した図20中のステップS602〜S604と同様に、ステップS709で求められた最適動きベクトルを第m+kフィールドの時間的位置に応じてスケール変換して第3動きベクトルを求め(ステップS710)、スケール変換後の第3動きベクトルに従って第m+2nフィールドから第1ブロック11の移動先となる第15ブロックを抽出し(ステップS711)、第m+kフィールドの第1ブロック11と空間的同位置に第15ブロックを割り当ててて第m+kフィールドの補間画像を作成する(ステップS712)。
【0096】
例えば、k=0.5として第m+1.5フィールドの補間画像を作成する場合は、第1動きベクトルの最適動きベクトルと方向が同じで動き量が1/4の第3動きベクトルに従って、第m+2nフィールド上への移動先となる第5ブロックを第m+2nフィールドから抽出し、第5ブロックを第m+1.5フィールドに割り当てる。同様にして、第m+1.5フィールド上の各第5ブロックを求めて、第m+1.5フィールド上に割り当ててゆくことによって、補間画像が完成する。但し、この方法は基本的にプログレッシブ画像をフィールド画像として求める場合であり、補間画像のフィールドについてもインターレース処理を行う場合は、垂直方向にラインの間引きを行わなければならない。
【0097】
(第8実施形態)
最後に、本発明の第8実施形態として、これまでの各実施形態で説明した動きベクトル検出方法及びこれに基づく補間画像の作成方法を用いた画像表示システムについて説明する。
【0098】
図24は、画像表示システムの概略構成を示しており、入力画像信号101は補間フィールド画像作成部102及び画像切替部104に入力される。補間フィールド画像作成部102では、補間画像信号103がこれまで述べた手順によって作成され、補間画像信号103は画像切替部104へ出力される。画像切替部104では、入力画像信号101をそのまま出力するか、補間画像信号104を出力するかの制御が行われる。画像切替部104からの出力画像信号105は、ホールド型表示装置である高速リフレッシュ表示装置106へ出力される。表示装置106では、出力画像信号105に含まれる同期信号に対応して、リフレッシュレートを変えて画像の表示が行われる。
【0099】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば画像の実際の動きとは異なる誤った動きベクトルを排除し、正確な動きベクトル検出を行うことができる。また、検出された正確な動きベクトルを用いて補間画像を作成することにより、フレーム周波数の低い入力画像信号からフレーム周波数の高い出力画像信号を作成でき、動画においてはよりリアルな画像を提供し、静止画においては画質劣化の少ない画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図2】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図3】同実施形態の作成画像出力結果とその効果を示す図
【図4】誤った動きベクトルが検出される画像の例を示す図
【図5】同実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図7】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図8】同実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第3の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図10】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図11】同実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図13】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図14】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図15】同実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図
【図16】本発明の第5の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図17】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図18】同実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図
【図19】本発明の第6の実施形態に係る補間画像作成方法を説明する図
【図20】同実施形態に係る補間画像作成手順を示すフローチャート
【図21】本発明の第7の実施形態に係る動きベクトル検出方法を説明する図
【図22】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図23】同実施形態に係る動きベクトル検出手順を示すフローチャート
【図24】本発明の一実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図
【図25】従来のホールド型表示装置におけるボケ現象について説明する図
Claims (11)
- 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の動きベクトルを求める動きベクトル検出方法において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出するステップと、
第m+nフレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出するステップと、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出するステップと、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出するステップと、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出するステップと、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出するステップと、
前記複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択するステップとを有する動きベクトル検出方法。 - 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の最適動きベクトルを求める動きベクトル検出方法において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出するステップと、
第m+n(nはi+1以上の整数)フレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出するステップと、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出するステップと、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出するステップと、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出するステップと、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出するステップと、
前記第1動きベクトルのi/nである複数の第3動きベクトルを算出するステップと、
前記第3動きベクトルに従って前記第m+iフレームから前記第1ブロックの移動先となる複数の第5ブロックを抽出するステップと、
前記複数の第1動きベクトルから前記第1ブロックと前記第2ブロック及び前記第5ブロックの相関を大きくする順に複数の第1動きベクトルを選択するステップと、
選択された複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択するステップとを有する動きベクトル検出方法。 - 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の最適動きベクトルを求める動きベクトル検出方法において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出するステップと、
第m+n(nはi+1以上の整数)フレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出するステップと、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出するステップと、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出するステップと、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出するステップと、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出するステップと、
第m+nフレームから前記第1ブロックと空間的に同位置にある第6ブロックを抽出するステップと、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から前記第6ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第7ブロックを抽出するステップと、
前記第6ブロックと前記複数の第7ブロック間の複数の第4動きベクトルを検出するステップと、
前記第4動きベクトルのi/nである複数の第5動きベクトルを算出するステップと、
前記第5動きベクトルに従って前記第mフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第8ブロックを抽出するステップと、
前記複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適第1動きベクトルとして選択するステップと、
前記複数の第4動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第8ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適第4動きベクトルとして選択するステップと、
前記第3ブロック及び前記第4ブロックの画素値についての第1の絶対値差分和と前記第3ブロック及び前記第8ブロックの画素値についての第2の絶対値差分和とを比較し、第1の絶対値差分和が第2の絶対値差分和より小さい場合は前記最適第1動きベクトルを最適動きベクトルとして選択し、第2の絶対値差分和が第1の絶対値差分和より小さい場合は前記最適第4動きベクトルの逆ベクトルを最適動きベクトルとして選択するステップとを有する動きベクトル検出方法。 - 原画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の第m+k(kは任意の実数)フレームの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成方法において、
請求項1乃至3のいずれかの動きベクトル検出方法により求められた前記最適動きベクトルを前記第m+kフレームの時間的位置に応じてスケール変換するステップと、
前記スケール変換後の動きベクトルに従って前記第m+iフレームから前記第m+kフレーム内で前記第1ブロックと空間的同位置にある補間ブロックの移動先となる第12ブロックを抽出するステップと、
前記第m+kフレーム内で前記第1ブロックと空間的同位置にある前記補間ブロックに前記第12ブロックを割り当てることにより前記補間画像を作成するステップとを有する補間画像作成方法。 - 原画像の第mフィールド(mは任意の整数)と第m+2フィールド間の第m+k(kは任意の実数)フィールドの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成方法であって、
前記第mフィールド(mは任意の整数)の動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出するステップと、
前記第m+2フィールドの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出するステップと、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出するステップと、
第m+1フィールドから前記第1ブロックを空間的に1/2ライン垂直方向にシフトさせた空間的位置にある第3ブロックを抽出するステップと、
前記第1動きベクトルの1/2である複数の第2動きベクトルを算出するステップと、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+2フィールドから前記第m+1フィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出するステップと、
前記第3ブロックを第1垂直方向に線形補間した第13ブロックを作成するステップと、
前記第4ブロックを前記第1垂直方向とは逆の第2垂直方向に線形補間した複数の第14ブロックを作成するステップと、
前記複数の第1動きベクトルから前記第13ブロックと前記第14ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択するステップと、
前記最適動きベクトルを前記第m+kフィールドの時間的位置に応じてスケール変換するステップと、
前記スケール変換後の動きベクトルに従って前記第m+2フィールドから前記第m+kフィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある補間ブロックの移動先となる第15ブロックを抽出するステップと、
前記第m+kフィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある前記補間ブロックに前記第15ブロックを割り当てることにより前記補間画像を作成するステップとを有する補間画像作成方法。 - 請求項4または5に記載の補間画像作成方法により作成された前記補間画像及び前記原画像を表示する画像表示システム。
- 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の動きベクトルを求める動きベクトル検出装置において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出するステップと、
第m+nフレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出する手段と、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出する手段と、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出する手段と、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出する手段と、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出する手段と、
前記複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択する手段とを有する動きベクトル検出装置。 - 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の最適動きベクトルを求める動きベクトル検出装置において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出する手段と、
第m+n(nはi+1以上の整数)フレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出する手段と、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出する手段と、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出する手段と、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出する手段と、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出する手段と、
前記第1動きベクトルのi/nである複数の第3動きベクトルを算出する手段と、
前記第3動きベクトルに従って前記第m+iフレームから前記第1ブロックの移動先となる複数の第5ブロックを抽出する手段と、
前記複数の第1動きベクトルから前記第1ブロックと前記第2ブロック及び前記第5ブロックの相関を大きくする順に複数の第1動きベクトルを選択する手段と、
選択された複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択する手段とを有する動きベクトル検出装置。 - 画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の最適動きベクトルを求める動きベクトル検出装置において、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出する手段と、
第m+n(nはi+1以上の整数)フレームの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出する手段と、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出する手段と、
第m+iフレームから前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックを抽出する手段と、
前記第1動きベクトルの(n−i)/nである複数の第2動きベクトルを算出する手段と、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+nフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出する手段と、
第m+nフレームから前記第1ブロックと空間的に同位置にある第6ブロックを抽出する手段と、
前記第mフレームの動きベクトル探索領域から前記第6ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第7ブロックを抽出する手段と、
前記第6ブロックと前記複数の第7ブロック間の複数の第4動きベクトルを検出する手段と、
前記第4動きベクトルのi/nである複数の第5動きベクトルを算出する手段と、
前記第5動きベクトルに従って前記第mフレームから前記第3ブロックの移動先となる複数の第8ブロックを抽出する手段と、
前記複数の第1動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第4ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適第1動きベクトルとして選択する手段と、
前記複数の第4動きベクトルから前記第3ブロックと前記複数の第8ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適第4動きベクトルとして選択する手段と、
前記第3ブロック及び前記第4ブロックの画素値についての第1の絶対値差分和と前記第3ブロック及び前記第8ブロックの画素値についての第2の絶対値差分和とを比較し、第1の絶対値差分和が第2の絶対値差分和より小さい場合は前記最適第1動きベクトルを最適動きベクトルとして選択し、第2の絶対値差分和が第1の絶対値差分和より小さい場合は前記最適第4動きベクトルの逆ベクトルを最適動きベクトルとして選択する手段とを有する動きベクトル検出装置。 - 原画像の第mフレーム(mは任意の整数)と第m+nフレーム(nはi+1以上の整数、iは1以上の整数)間の第m+k(kは任意の実数)フレームの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成装置において、
請求項7乃至9のいずれかの動きベクトル検出装置により求められた前記最適動きベクトルを前記第m+kフレームの時間的位置に応じてスケール変換する手段と、
前記スケール変換後の動きベクトルに従って前記第m+iフレームから前記第m+kフレーム内で前記第1ブロックと空間的同位置にある補間ブロックの移動先となる第12ブロックを抽出する手段と、
前記第m+kフレーム内で前記第1ブロックと空間的同位置にある前記補間ブロックに前記第12ブロックを割り当てることにより前記補間画像を作成する手段とを有する補間画像作成装置。 - 原画像の第mフィールド(mは任意の整数)と第m+2フィールド間の第m+k(kは任意の実数)フィールドの時間的位置に補間すべき補間画像を作成する補間画像作成装置であって、
前記第mフィールド(mは任意の整数)の動きベクトル探索領域から第1ブロックを抽出する手段と、
前記第m+2フィールドの動きベクトル探索領域から前記第1ブロックとの相関が大きい順に選択した複数の第2ブロックを抽出する手段と、
前記第1ブロックと前記複数の第2ブロック間の複数の第1動きベクトルを検出する手段と、
第m+1フィールドから前記第1ブロックを空間的に1/2ライン垂直方向にシフトさせた空間的位置にある第3ブロックを抽出する手段と、
前記第1動きベクトルの1/2である複数の第2動きベクトルを算出する手段と、
前記第2動きベクトルに従って前記第m+2フィールドから前記第m+1フィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある第3ブロックの移動先となる複数の第4ブロックを抽出する手段と、
前記第3ブロックを第1垂直方向に線形補間した第13ブロックを作成する手段と、
前記第4ブロックを前記第1垂直方向とは逆の第2垂直方向に線形補間した複数の第14ブロックを作成する手段と、
前記複数の第1動きベクトルから前記第13ブロックと前記第14ブロックとの相関のうち最大の相関に対応する一つの動きベクトルを最適動きベクトルとして選択する手段と、
前記最適動きベクトルを前記第m+kフィールドの時間的位置に応じてスケール変換する手段と、
前記スケール変換後の動きベクトルに従って前記第m+2フィールドから前記第m+kフィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある補間ブロックの移動先となる第15ブロックを抽出する手段と、
前記第m+kフィールド内で前記第1ブロックと空間的同位置にある前記補間ブロックに前記第15ブロックを割り当てることにより前記補間画像を作成する手段とを有する補間画像作成装置。
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