JP4375452B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム、並びに表示装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム、並びに表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム、並びに表示装置に関し、特に、例えば、画像の動きを表す動き情報の信頼性を表す信頼性情報を、より正確に、かつ低コストで求めることができるようにする画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム、並びに表示装置に関する。
例えば、インターレース走査されるインターレース画像を、ノンインターレース走査されるプログレッシブ画像に変換するIP(Interlace Progressive)変換においては、インターレース画像の各フィールドにおいて、画素値が存在しない画素の補間が行われ、これにより、奇数ライン(奇数番目の水平ライン)、又は偶数ライン(偶数番目の水平ライン)のうちの一方にしか画素値が存在しないフィールドが、奇数ライン、及び偶数ラインの両方に画素値が存在するフレームに変換される。
IP変換における画素の補間の方法としては、フィールド内補間と、フィールド間補間と呼ばれる方法がある。
フィールド内補間、及びフィールド間補間では、インターレース画像のフィールドの、画素値が存在しない画素を、補間の対象の補間対象画素として、その補間対象画素の画素値(の補間値)が、画素値が存在する画素の画素値を用いて求められる。
ここで、本明細書では、垂直同期信号から、次の垂直同期信号まで、つまり、フィールドとフレームを、両方まとめて、ピクチャともいう。
また、以下、適宜、補間対象画素のうちの、注目している補間対象画素を、注目画素といい、注目画素のピクチャ(フィールド、フレーム)を、注目ピクチャという。
フィールド内補間では、注目画素の画素値が、注目ピクチャの画素のうちの、注目画素の近傍の画素の画素値を用いて求められる。
一方、フィールド間補間では、注目画素の画素値が、注目ピクチャの1ピクチャだけ前(時間的に過去)の前ピクチャの画素の画素値、及び、注目ピクチャの1ピクチャだけ後(時間的に未来)の後ピクチャの画素の画素値、並びに、注目画素の動きベクトルを用いて求められる。
すなわち、フィールド間補間では、注目画素の画素値が、前ピクチャの画素のうちの、注目画素の位置から注目画素の動きベクトルの分だけ移動した位置の画素の画素値と、後ピクチャの画素のうちの、注目画素の位置から注目画素の動きベクトルの分だけ移動した位置の画素の画素値とを用いて求められる。
以上のように、フィールド間補間では、注目画素(の画素値)の補間に、注目画素の動きベクトルが用いられる。したがって、注目画素の動きベクトルが、間違った動きを表している場合には、注目画素の画素値として、適切な補間値を求めることができず、その結果、プログレッシブ画像の画質が劣化する。
そこで、注目している注目ブロックについて検出された動きベクトルと、その注目ブロックの周囲のブロックについて検出された動きベクトルとを用い、それらの動きベクトルの一致性に基づいて、注目ブロックについて検出された動きベクトルの信頼性(正確さ)を表す信頼性情報を求め、その信頼性情報に応じて、フィールド内補間で得られる補間値と、フィールド間補間で得られる補間値とを混合し、その混合結果を、注目画素の画素値とするIP変換がある(例えば、特許文献1を参照)。
特公平08-015334号公報
ところで、動きベクトルを検出する方法としては、複数の画素の集まりを用いるブロックマッチングと呼ばれる方法がある。いま、動きベクトルの検出に用いられる複数の画素の集まりをマクロブロック(MB)と呼ぶこととすると、ブロックマッチングでは、あるピクチャのマクロブロックを構成する画素の画素値と、他のピクチャのマクロブロックを構成する画素の画素値との差分(差の絶対値)の総和(以下、動き誤差という)が、マクロブロックを移動しながら求められる。そして、動き誤差が最小になるときの、あるピクチャのマクロブロックと、他のピクチャのマクロブロックとの位置関係が、動きベクトルとして求められる。
ブロックマッチングでは、マクロブロックのサイズが大であるほど(マクロブロックの画素数が多いほど)、信頼性の高い動きベクトルを求めることができる可能性が高い。
しかしながら、マクロブロックのサイズを大にすると、動き誤差を求めるのに必要な計算量が大となり、リアルタイムで処理を行うためには、高速で処理を行うことができるハードウェアが必要となって、装置が高コスト化する。
一方、マクロブロックのサイズを小にすると、動き誤差を求めるのに必要な計算量は小となり、低コスト化を図ることができるが、信頼性の低い動きベクトルが求められる可能性が高くなる。
そして、信頼性が低い可能性が高い動きベクトルの中で、注目ブロックについて検出された動きベクトルと、その注目ブロックの周囲のブロックについて検出された動きベクトルとだけを用いて、注目ブロックについて検出された動きベクトルの信頼性情報を求めるのでは、その信頼性情報が、動きベクトルの信頼性を正確に表していないことがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像の動きを表す動き情報の信頼性を表す信頼性情報を、より正確に、かつ低コストで求めることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の画像処理装置、又はプログラムは、画像の動きを表す動き情報を求める画像処理装置、又は画像処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであり、注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する動き推定手段を備える画像処理装置、又は画像処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムである。
本発明の第1の側面の画像処理方法は、画像の動きを表す動き情報を求める画像処理装置の画像処理方法であり、注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力するステップを含む。
本発明の第2の側面の表示装置は、放送番組としての画像を表示する表示装置であり、前記放送番組としての画像を構成するピクチャにおいて注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する動き推定手段を備える。
本発明の第1及び第2の側面においては、注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報が求められる。また、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値が求められるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値が求められる。そして、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性が判定され、その信頼性を表す信頼性情報が出力される。
なお、画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送し、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本発明の第1及び第2の側面によれば、画像の動きを表す動き情報の信頼性を表す信頼性情報を、より正確に、かつ低コストで求めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した表示装置としてのTV(テレビジョン受像機)の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
チューナ11には、例えば、地上ディジタル放送の放送信号が、アンテナから供給される。
チューナ11は、そこに供給される放送信号から、所定の周波数帯域の信号となっている、例えば、トランスポートストリームを抽出し、デスクランブラ12に供給する。
デスクランブラ12は、チューナ11からのトランスポートストリームにかかっているスクランブルを解き、デマルチプレクサ13に供給する。
デマルチプレクサ13は、デスクランブラ12からのトランスポートストリームから、所定の放送番組としての画像データや音声データが含まれるTS(Transport Stream)パケットを分離して出力する。
デマルチプレクサ13が出力する音声データのTSパケットは、図示せぬデコーダでデコードされる。そして、そのデコードの結果得られる音声データは、図示せぬスピーカに供給され、スピーカから、対応する音声が出力される。
また、デマルチプレクサ13が出力する画像データのTSパケットは、デコーダ14に供給される。デコーダ14は、デマルチプレクサ13からのTSパケットをデコードし、その結果得られるインターレース画像の画像データを、IP変換部15に供給する。
IP変換部15は、デコーダ14からのインターレース画像を対象として、画像処理を行う画像処理装置であり、デコーダ14からのインターレース画像(の画像データ)を、プログレッシブ画像にIP変換する。IP変換部15におけるIP変換によって得られたプログレッシブ画像は、表示パネル16に供給される。
表示パネル16は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成され、IP変換部15からのプログレッシブ画像を表示する。
図2は、図1のIP変換部15の構成例を示している。
IP変換部15は、メモリ部21、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23から構成される。
メモリ部21は、デコーダ14から供給されるインターレース画像をピクチャ(フィールド)単位で一時記憶し、必要に応じて、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23に供給する。
動き推定部22は、メモリ部21に記憶された(インターレース画像の)ピクチャを、順次、注目している注目ピクチャとして、注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、注目画素の動き情報を求めて出力する。
さらに、動き推定部22は、注目ピクチャの複数の画素の動きベクトルを用いて、注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、注目ピクチャに隣接する他のピクチャの複数の画素の動きベクトルを用いて、注目画素の動き情報を評価するための評価値を求める。そして、動き推定部22は、評価値を用いて、注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する。
動き推定部22が出力する動き情報、及び信頼性情報は、プログレッシブ画像生成部23に供給される。
プログレッシブ画像生成部23は、動き推定部22からの動き情報、及び信頼性情報を用い、メモリ部21に記憶されたインターレース画像から、プログレッシブ画像を生成して出力する。
すなわち、プログレッシブ画像生成部23は、注目ピクチャの他の画素の画素値を用いて、フィールド内補間を行うことによって、フィールド内補間値(第1の補間値)を求めるとともに、注目ピクチャに隣接するピクチャの画素の画素値と、動き推定部22からの注目画素の動き情報とを用いて、フィールド間補間を行うことによって、フィールド間補間値(第2の補間値)を求める。
そして、プログレッシブ画像生成部23は、動き推定部22からの信頼性情報が、注目画素の動き情報の信頼性がないことを表している場合、フィールド内補間値を、注目画素の画素値として選択する。
一方、プログレッシブ画像生成部23は、動き推定部22からの信頼性情報が、注目画素の動き情報の信頼性があることを表している場合、フィールド間補間値を、注目画素の画素値として選択する。
プログレッシブ画像生成部23は、メモリ部21に記憶された注目ピクチャにおいて画素値が存在しない画素を補間対象画素とし、その補間対象画素を、順次、注目画素として、注目画素、つまり、補間対象画素の画素値を求める。
そして、プログレッシブ画像生成部23は、注目ピクチャにおいて画素値がある画素と、画素値を求めた補間対象画素とから、プログレッシブ画像を生成する。
次に、図3は、インターレース画像を示している。
インターレース画像のピクチャには、奇数ライン(の画素値)のみ存在し、偶数ライン(の画素値)が存在しないピクチャと、偶数ラインのみ存在し、奇数ラインが存在しないピクチャとがある。そして、奇数ラインのみ存在するピクチャ(奇数フィールド)と、偶数ラインのみ存在するピクチャ(偶数フィールド)とが交互に並んでいる。
ここで、図3では(後述する図4、図6、図7、及び図11においても同様)、奇数ラインを実線で表し、偶数ラインを点線で表してある。
さらに、図3では(後述する図4、図6、図7、及び図11においても同様)、奇数ラインの画素を丸印で表し、偶数ラインの画素を矩形(正方形)で表してある。
なお、奇数ラインの画素を表す丸印のうちの、画素値が存在する画素を表す丸印は実線になっており、画素値が存在しない画素を表す丸印は点線になっている。偶数ラインの画素についても同様に、偶数ラインの画素を表す矩形のうちの、画素値が存在する画素を表す矩形は実線になっており、画素値が存在しない画素を表す矩形は点線になっている。
図3では、第N-1ピクチャ、及び第N+1ピクチャが、偶数ラインのみ存在する偶数フィールドで、第Nピクチャが、奇数ラインのみ存在する奇数フィールドになっている。
ここで、第Nピクチャとは、例えば、ある放送番組としての画像の先頭からN番目のピクチャである。したがって、第N-1ピクチャは、第Nピクチャより1ピクチャ分だけ過去のピクチャ(以下、前ピクチャともいう)であり、第N+1ピクチャは、第Nピクチャより1ピクチャ分だけ未来のピクチャ(以下、後ピクチャともいう)である。
図4は、プログレッシブ画像を示している。
プログレッシブ画像のピクチャには、奇数ライン、及び偶数ラインの両方が存在する。
図2のIP変換部15では、図3に示したインターレース画像の・・・、第N-1ピクチャ、第Nピクチャ、第N+1ピクチャ、・・・を、図4のプログレッシブ画像の・・・、第N-1ピクチャ、第Nピクチャ、第N+1ピクチャ、・・・に変換するIP変換が行われる。
図5は、図2のIP変換部15で行われるIP変換の処理(IP変換処理)を説明するフローチャートである。
IP変換部15では、デコーダ14(図1)からインターレース画像の新たなピクチャが供給されるのを待って、メモリ部21が、ステップS11において、デコーダ14からのインターレース画像のピクチャを一時記憶して、処理は、ステップS12に進む。
ステップS12では、動き推定部22が、メモリ部21に記憶された(インターレース画像の)ピクチャのうちの所定のピクチャを、注目ピクチャとして、その注目ピクチャの補間対象画素(画素値が存在しない画素)の動き情報と、その動き情報の信頼性を表す信頼性情報を求める動き推定処理を行う。
そして、動き推定部22が、動き推定処理によって得られた動き情報、及び信頼性情報を、プログレッシブ画像生成部23に供給して、処理は、ステップS12からステップS13に進む。
ステップS13では、プログレッシブ画像生成部23は、動き推定部22からの動き情報、及び信頼性情報に基づき、メモリ部21に記憶された注目ピクチャのインターレース画像を用いて、注目ピクチャのプログレッシブ画像を生成するプログレッシブ画像生成処理を行い、その結果得られるプログレッシブ画像を、表示パネル16(図1)に供給する。
その後、処理は、ステップS13からステップS11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
次に、IP変換部15で行われるIP変換処理について、さらに説明するが、その前に、ブロックマッチングによる動きベクトルの検出の方法について説明する。
まず、図6を参照して、プログレッシブ画像の動きベクトルの検出の方法について説明する。
なお、ここでは、動きベクトルとしては、例えば、未来方向に向かうベクトル(過去側を始点とし、未来側を終点とするベクトル)を検出することとする。
図6は、プログレッシブ画像の連続する3つの第N-1ピクチャ、第Nピクチャ、及び第N+1ピクチャを示している。
いま、プログレッシブ画像の第Nピクチャを注目ピクチャとし、さらに、その注目ピクチャの、ある画素を注目画素として、注目画素の動きベクトルを検出する場合には、注目ピクチャと、注目ピクチャの1ピクチャだけ後の後ピクチャである第N+1ピクチャとを用いて、動きベクトルが検出される。
すなわち、注目ピクチャである第Nピクチャにおいて、注目画素を中心とする所定のサイズのマクロブロック(以下、適宜、単にブロックという)が設定される。図6では、注目画素を中心とする横×縦が3×3画素のブロックMBNが設定されている。
さらに、注目画素を始点とし、後ピクチャである第N+1ピクチャの画素の位置を終点とする複数のベクトルを、動きベクトルの候補である候補ベクトルとして、複数の候補ベクトルのうちの、1つの候補ベクトルv1が、注目候補ベクトルとして選択される。
そして、第N+1ピクチャにおいて、注目候補ベクトルv1の終点の位置の画素を中心として、ブロックMBNと同一のサイズのブロック、すなわち、横×縦が3×3画素のブロックMBN+1,1が、ブロックMBNに対応する対応ブロックとして設定され、ブロックMBNの各画素の画素値と、対応ブロックMBN+1,1の同一の位置の画素の画素値との、例えば、差分(差の絶対値)の総和等である動き誤差が求められる。
他の候補ベクトルについても、同様にして、動き誤差が求められ、候補ベクトルのすべてについて動き誤差が求められると、最小の動き誤差を与える候補ベクトルが、注目画素の動きベクトルとして検出される。
したがって、例えば、いま、候補ベクトルとして、2つのベクトルv1及びv2があるとすると、第N+1ピクチャにおいて、候補ベクトルv1の終点の位置の画素を中心とする対応ブロックMBN+1,1と、第Nピクチャにおいて、注目画素を中心とするブロックMBNとの、画素値の差分の総和が、候補ベクトルv1についての動き誤差として求められる。
さらに、第N+1ピクチャにおいて、候補ベクトルv2の終点の位置の画素を中心とする対応ブロックMBN+1,2と、第Nピクチャにおいて、注目画素を中心とするブロックMBNとの、画素値の差分の総和が、候補ベクトルv2についての動き誤差として求められる。
そして、候補ベクトルv1についての動き誤差と、候補ベクトルv2についての動き誤差とのうちの、候補ベクトルv1についての動き誤差の方が小さければ、候補ベクトルv1が、注目画素の動きベクトルとして検出される。一方、候補ベクトルv2についての動き誤差の方が小さければ、候補ベクトルv2が、注目画素の動きベクトルとして検出される。
以上のように、プログレッシブ画像の動きベクトルを検出する場合には、注目ピクチャと、その後ピクチャ(又は前ピクチャ)とが必要となる。
次に、図7を参照して、インターレース画像の動きベクトルの検出の方法について説明する。
図7は、インターレース画像の連続する3つの第N-1ピクチャ、第Nピクチャ、及び第N+1ピクチャを示している。
インターレース画像についても、プログレッシブ画像と同様に、複数の候補ベクトルのすべてについて動き誤差が求められ、最小の動き誤差を与える候補ベクトルが、注目画素の動きベクトルとして検出される。
但し、インターレース画像においては、図3で説明したように、奇数ラインのみ存在するピクチャ(奇数フィールド)と、偶数ラインのみ存在するピクチャ(偶数フィールド)とが交互に並んでいる。
このため、注目ピクチャである第Nピクチャと、後ピクチャである第N+1ピクチャとでは、画素値が存在する画素の位置がずれている。
そこで、インターレース画像については、動きベクトルの検出が、プログレッシブ画像のように、注目ピクチャである第Nピクチャと、後ピクチャである第N+1ピクチャとを用いて行われるのではなく、後ピクチャである第N+1ピクチャと、注目ピクチャの1ピクチャだけ前の前ピクチャである第N-1ピクチャとを用いて行われる。
すなわち、注目画素を通り、かつ、前ピクチャである第N-1ピクチャの画素の位置を始点とするとともに、後ピクチャである第N+1ピクチャの画素の位置を終点とする複数のベクトルを、動きベクトルの候補である候補ベクトルとして、複数の候補ベクトルのうちの、1つの候補ベクトルv1が、注目候補ベクトルとして選択される。
そして、第N-1ピクチャにおいて、注目候補ベクトルv1の始点の位置の画素を中心とする、注目画素のブロックMBNと同一のサイズのブロックMBN-1,1と、第N+1ピクチャにおいて、注目候補ベクトルv1の終点の位置の画素を中心とする、注目画素のブロックMBNと同一のサイズのブロックMBN+1,1との2つが、注目画素のブロックMBNに対応する対応ブロックとして設定され、2つの対応ブロックMBN-1,1とMBN+1,1との同一の位置の画素の画素値との差分の総和等が、注目候補ベクトルv1についての動き誤差として求められる。
他の候補ベクトルについても、同様にして、動き誤差が求められ、候補ベクトルのすべてについて動き誤差が求められると、最小の動き誤差を与える候補ベクトルが、注目画素の動きベクトルとして検出される。
したがって、例えば、いま、候補ベクトルとして、注目画素を通る2つのベクトルv1及びv2があるとすると、候補ベクトルv1の始点の位置の画素を中心とする第N-1ピクチャの対応ブロックMBN-1,1と、候補ベクトルv1の終点の位置の画素を中心とする第N+1ピクチャの対応ブロックMBN+1,1との、画素値の差分の総和が、候補ベクトルv1についての動き誤差として求められる。
さらに、候補ベクトルv2の始点の位置の画素を中心とする第N-1ピクチャの対応ブロックMBN-1,2と、候補ベクトルv2の終点の位置の画素を中心とする第N+1ピクチャの対応ブロックMBN+1,2との、画素値の差分の総和が、候補ベクトルv2についての動き誤差として求められる。
そして、候補ベクトルv1についての動き誤差と、候補ベクトルv2についての動き誤差とのうちの、候補ベクトルv1についての動き誤差の方が小さければ、候補ベクトルv1が、注目画素の動きベクトルとして検出される。一方、候補ベクトルv2についての動き誤差の方が小さければ、候補ベクトルv2が、注目画素の動きベクトルとして検出される。
以上のように、インターレース画像の動きベクトルを検出する場合には、注目ピクチャの前ピクチャと、その後ピクチャとが必要となる。
次に、図8は、図2のメモリ部21の構成例を示している。
図8において、メモリ部21は、6個のフレーム(フィールド)メモリ310,311,312,313,314、及び315が、シリーズに接続されて構成されている。メモリ31i(i=0,1,・・・,5)は、少なくとも、1フィールド分の画素値を記憶することができる記憶容量を有する。
メモリ部21には、デコーダ14(図1)からインターレース画像のピクチャ(フィールド)が供給される。
デコーダ14からメモリ部21に供給されたピクチャは、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23(図2)に供給されるとともに、フレームメモリ310に供給される。
フレームメモリ310は、デコーダ14からメモリ部21に供給されるピクチャを、次のピクチャ(後ピクチャ)が供給されるまで記憶し、すなわち、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、後段のフレームメモリ311に供給するとともに、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23(図2)に供給する。
フレームメモリ311は、フレームメモリ310と同様に、前段のフレームメモリ310から供給されるピクチャを記憶することにより、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、後段のフレームメモリ312に供給するとともに、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23に供給する。
フレームメモリ312は、フレームメモリ310と同様に、前段のフレームメモリ311から供給されるピクチャを記憶することにより、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、後段のフレームメモリ313に供給するとともに、動き推定部22に供給する。
フレームメモリ313は、フレームメモリ310と同様に、前段のフレームメモリ312から供給されるピクチャを記憶することにより、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、後段のフレームメモリ314に供給するとともに、動き推定部22に供給する。
フレームメモリ314は、フレームメモリ310と同様に、前段のフレームメモリ313から供給されるピクチャを記憶することにより、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、後段のフレームメモリ315に供給するとともに、動き推定部22に供給する。
フレームメモリ315は、フレームメモリ310と同様に、前段のフレームメモリ314から供給されるピクチャを記憶することにより、1ピクチャ分の時間だけ遅延し、動き推定部22に供給する。
したがって、ある時刻tにおいて、デコーダ14からメモリ部21に供給されたピクチャが、第N+1ピクチャであるとすると、メモリ部21では、そのとき、フレームメモリ310ないし315に、第Nピクチャ、第N-1ピクチャ、第N-2ピクチャ、第N-3ピクチャ、第N-4ピクチャ、及び第N-5ピクチャがそれぞれ記憶されているから、第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャの、連続する6ピクチャが出力される。
上述したように、動き推定部22(図2)には、メモリ部21が出力する6つの第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャのすべてが供給され、プログレッシブ画像生成部23(図2)には、メモリ部21が出力する6つの第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャのうちの、3つの第N+1ピクチャないし第N-1ピクチャが供給される。
そして、動き推定部22、及びプログレッシブ画像生成部23では、フレームメモリ310に記憶されたピクチャ、すなわち、フレームメモリ310ないし315に、第Nピクチャないし第N-5ピクチャがそれぞれ記憶されている場合には、第Nピクチャを、注目ピクチャとして処理が行われる。
次に、図9は、図2の動き推定部22の第1の構成例を示すブロック図である。
図9において、動き推定部22は、5個の動きベクトル検出部510,511,512,513、及び514、5つの評価値演算部520,521,522,523、及び524、動き情報算出部53、並びに信頼性判定部54から構成される。
動きベクトル検出部510ないし514は、注目ピクチャと、注目ピクチャに隣接する1以上の他のピクチャとの複数のピクチャについて、画素の動きベクトルを検出し、評価値演算部520ないし524に、それぞれ供給する。
すなわち、例えば、いま、メモリ部21(図8)のフレームメモリ310に、第Nピクチャが記憶されているとすると、そのフレームメモリ310に記憶されている第Nピクチャを、注目ピクチャとして、動きベクトル検出部510ないし514は、注目ピクチャである第Nピクチャと、注目ピクチャに隣接する1以上の他のピクチャとしての、フレームメモリ311ないし314に記憶された第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャとの5つの第Nピクチャないし第N-4ピクチャについて、画素の動きベクトルを検出し、評価値演算部520ないし524に、それぞれ供給する。
具体的には、動きベクトル検出部510には、デコーダ14(図1)からメモリ部21に供給された最新の第N+1ピクチャと、フレームメモリ311(図8)に記憶された第N-1ピクチャとが、メモリ部21から供給される。
動きベクトル検出部510は、注目ピクチャである第Nピクチャの前ピクチャである第N-1ピクチャと、後ピクチャである第N+1ピクチャとを用いて、注目ピクチャである第Nピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv0を、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部520と、動き情報算出部53とに供給する。
動きベクトル検出部511には、フレームメモリ310(図8)に記憶された第Nピクチャと、フレームメモリ312に記憶された第N-2ピクチャとが、メモリ部21から供給される。
動きベクトル検出部511は、注目ピクチャに連続して隣接する4つの第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャのうちの、注目ピクチャの1ピクチャ前の第N-1ピクチャの前ピクチャである第N-2ピクチャと、後ピクチャである第Nピクチャとを用いて、第N-1ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv1を、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部521に供給する。
動きベクトル検出部512には、フレームメモリ311(図8)に記憶された第N-1ピクチャと、フレームメモリ313に記憶された第N-3ピクチャとが、メモリ部21から供給される。
動きベクトル検出部512は、注目ピクチャに連続して隣接する4つの第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャのうちの、注目ピクチャの2ピクチャ前の第N-2ピクチャの前ピクチャである第N-3ピクチャと、後ピクチャである第N-1ピクチャとを用いて、第N-2ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv2を、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部522に供給する。
動きベクトル検出部513には、フレームメモリ312(図8)に記憶された第N-2ピクチャと、フレームメモリ314に記憶された第N-4ピクチャとが、メモリ部21から供給される。
動きベクトル検出部513は、注目ピクチャに連続して隣接する4つの第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャのうちの、注目ピクチャの3ピクチャ前の第N-3ピクチャの前ピクチャである第N-4ピクチャと、後ピクチャである第N-2ピクチャとを用いて、第N-3ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv3を、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部523に供給する。
動きベクトル検出部514には、フレームメモリ313(図8)に記憶された第N-3ピクチャと、フレームメモリ315に記憶された第N-5ピクチャとが、メモリ部21から供給される。
動きベクトル検出部514は、注目ピクチャに連続して隣接する4つの第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャのうちの、注目ピクチャの4ピクチャ前の第N-4ピクチャの前ピクチャである第N-5ピクチャと、後ピクチャである第N-3ピクチャとを用いて、第N-4ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv4を、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部524に供給する。
評価値演算部52k(k=0,1,・・・,4)は、動きベクトル検出部51kから供給される動きベクトルmvkを用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、信頼性判定部54に供給する。
動き情報算出部53は、5個の動きベクトル検出部510ないし514のうちの、注目ピクチャである第Nピクチャについての動きベクトル検出部510から供給される注目画素の動きベクトルと、注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、注目画素の動き情報を求めて、プログレッシブ画像生成部23(図2)に供給する。
信頼性判定部54は、評価値演算部520ないし524から供給される評価値を用いて、動き情報算出部53で求められる注目画素の動き情報の信頼性を判定し、その信頼性を表す信頼性情報を、プログレッシブ画像生成部23(図2)に供給する。
次に、図10を参照して、図9の動きベクトル検出部51kの処理についてさらに説明する。
動きベクトル検出部51kは、注目ピクチャのkピクチャ前の第N-kピクチャを、動きベクトルの検出の対象のピクチャ(以下、検出対象ピクチャともいう)として、その検出対象ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmvkを、前ピクチャである第N-k-1ピクチャと、後ピクチャである第N-k+1ピクチャとを用いて、図7で説明したようにして検出する。
すなわち、動きベクトル検出部51kでは、図7で説明したように、複数の候補ベクトルそれぞれについて、動き誤差が求められ、その動き誤差が最小の候補ベクトルが、動きベクトルとして検出される。
ここで、図10は、複数の候補ベクトルの例を示している。
動きベクトル検出部51kでは、例えば、図10に示す49個のベクトルv(-3,-3)ないしv(3,3)を候補ベクトルとして、動きベクトルが検出される。
いま、検出対象ピクチャである第N-kピクチャの補間対象画素の中で、動きベクトル検出部51kが動きベクトルを検出しようとする画素を、検出対象画素ということとする。また、ピクチャの左から右方向にx軸をとり、上から下方向にy軸をとることとする。
この場合、図10において、候補ベクトルv(x,y)は、検出対象画素を通り、かつ、検出対象ピクチャの後ピクチャである第N-k+1ピクチャの、検出対象画素の位置から(x,y)だけ移動した位置を終点とするとともに、検出対象ピクチャの前ピクチャである第N-k-1ピクチャの、検出対象画素の位置から(-x,-y)だけ移動した位置を終点とするベクトルである。
動きベクトル検出部51kは、検出対象ピクチャである第N-kピクチャの検出対象画素について、図10の49個の候補ベクトルv(x,y)を、順次、注目候補ベクトルとする。
さらに、動きベクトル検出部51kは、検出対象ピクチャの前ピクチャである第N-k-1ピクチャにおいて、注目候補ベクトルの始点の位置の画素を中心とする、例えば、横×縦が3×3画素の対応ブロックと、検出対象ピクチャの後ピクチャである第N-k+1ピクチャにおいて、注目候補ベクトルの終点の位置の画素を中心とする、横×縦が3×3画素の対応ブロックとを設定し、第N-k-1ピクチャの対応ブロックと、第N-k+1ピクチャの対応ブロックとの同一の位置の画素の画素値との差分の総和を、注目候補ベクトルについての動き誤差として求める。
そして、動きベクトル検出部51kは、図10に示した49個の候補ベクトルv(-3,-3)ないしv(3,3)のうちの、動き誤差が最小の候補ベクトルv(x,y)を、検出対象画素の動きベクトルmvkとして検出する。
なお、候補ベクトルは、図10に示した49個のベクトルに限定されるものではない。
また、対応ブロックのサイズも、横×縦が3×3画素のブロックに限定されるものではない。
次に、図11を参照して、図9の評価値演算部52kの処理についてさらに説明する。
図11は、第Nピクチャが注目ピクチャである場合に、図9の動きベクトル検出部510ないし514で動きベクトルが検出されるインターレース画像の第Nピクチャないし第N-4ピクチャを示している。
評価値演算部520は、動きベクトル検出部510から供給される注目ピクチャである第Nピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv0を用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための第0の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部520は、注目ピクチャの、注目画素p0,0の動きベクトルmv0,0と、注目画素の近傍の複数の画素の動きベクトルとしての、例えば、注目画素p0,0の左隣の画素p0,-1の動きベクトルmv0,-1、注目画素p0,0から2画素分だけ左にある画素p0,-2の動きベクトルmv0,-2、注目画素p0,0の右隣の画素p0,1の動きベクトルmv0,1、及び注目画素p0,0から2画素分だけ右にある画素p0,2の動きベクトルmv0,2との、合計で5個の補間対象画素の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2の、例えば、平均値ave0と分散dis0を、第0の評価値として求める。
ここで、平均値ave0は、式(1)に従って計算される。
ave0=(mv0,0+mv0,-1+mv0,-2+mv0,1+mv0,2)/M
・・・(1)
また、分散dis0は、例えば、式(2)に従って、いわば簡易的に計算される。
dis0=(|mv0,0-ave0|+|mv0,-1-ave0|+|mv0,-2-ave0|+|mv0,1-ave0|+|mv0,2-ave0|)/M
・・・(2)
なお、式(1)及び式(2)において、Mは、正規化のための正規化係数であり、計算に用いられる動きベクトルの数である。したがって、式(1)及び式(2)における正規化係数Mは、5である。
評価値演算部521は、動きベクトル検出部511から供給される注目ピクチャの1ピクチャだけ前の第N-1ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv1を用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための第1の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部521は、注目ピクチャの1ピクチャだけ前の第N-1ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルの、例えば、平均値ave1と分散dis1を、第1の評価値として求める。
ここで、動きベクトル検出部51kでは、動きベクトルmvkが、ピクチャの補間対象画素についてだけ検出される。また、動きベクトル検出部51kが動きベクトルmvkの検出の対象とするピクチャ(検出対象ピクチャ)は、インターレース画像である。したがって、注目ピクチャと、注目ピクチャから偶数のピクチャ数だけ離れたピクチャとでは、動きベクトルが検出される画素(補間対象画素)の位置が一致するが、注目ピクチャと、注目ピクチャから奇数のピクチャ数だけ離れたピクチャとでは、動きベクトルが検出される画素の位置が1ラインだけずれる。
このため、注目ピクチャの1ピクチャだけ前の第N-1ピクチャにおいては、注目画素の位置のラインの画素については、動きベクトルが検出されない。また、注目ピクチャの1ピクチャだけ前の第N-1ピクチャにおいては、注目画素の位置の1ラインだけ下のラインや、上のラインの画素については、動きベクトルが検出される。
そこで、評価値演算部521は、注目ピクチャの1ピクチャだけ前の第N-1ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルとして、例えば、注目画素p0,0の位置の1ラインだけ下のラインにおける、水平方向の位置が注目画素p0,0と一致する画素pd1,0の動きベクトルmvd1,0、画素pd1,0の左隣の画素pd1,-1の動きベクトルmvd1,-1、画素pd1,0から2画素分だけ左にある画素pd1,-2の動きベクトルmvd1,-2、画素pd1,0の右隣の画素pd1,1の動きベクトルmvd1,1、及び画素pd1,0から2画素分だけ右にある画素pd1,2の動きベクトルmvd1,2と、注目画素p0,0の位置の1ラインだけ上のラインにおける、水平方向の位置が注目画素p0,0と一致する画素pu1,0の動きベクトルmvu1,0、画素pu1,0の左隣の画素pu1,-1の動きベクトルmvu1,-1、画素pu1,0から2画素分だけ左にある画素pu1,-2の動きベクトルmvu1,-2、画素pu1,0の右隣の画素pu1,1の動きベクトルmvu1,1、及び画素pu1,0から2画素分だけ右にある画素pu1,2の動きベクトルmvu1,2との、合計で10個の補間対象画素の動きベクトルmvd1,0,mvd1,-1,mvd1,-2,mvd1,1,mvd1,2,mvu1,0,mvu1,-1,mvu1,-2,mvu1,1、及びmvu1,2を用い、その平均値ave1と分散dis1を、第1の評価値として求める。
ここで、平均値ave1は、式(1)と同様の式(3)に従って計算される。
ave1=(mvd1,0+mvd1,-1+mvd1,-2+mvd1,1+mvd1,2+mvu1,0+mvu1,-1+mvu1,-2+mvu1,1+mvu1,2)/M
・・・(3)
また、分散dis1は、式(2)と同様の式(4)に従って計算される。
dis1=(|mvd1,0-ave1|+|mvd1,-1-ave1|+|mvd1,-2-ave1|+|mvd1,1-ave1|+|mvd1,2-ave1|
+|mvu1,0-ave1|+|mvu1,-1-ave1|+|mvu1,-2-ave1|+|mvu1,1-ave1|+|mvu1,2-ave1|)/M
・・・(4)
なお、式(3)及び式(4)において、正規化係数Mは、10である。
評価値演算部522は、動きベクトル検出部512から供給される注目ピクチャの2ピクチャだけ前の第N-2ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv2を用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための第2の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部522は、注目ピクチャの2ピクチャだけ前の第N-2ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルの平均値ave2と分散dis2を、第2の評価値として求める。
ここで、注目ピクチャの2ピクチャだけ前の第N-2ピクチャでは、動きベクトルが検出される画素(補間対象画素)の位置が、注目ピクチャの場合と一致する。
そこで、評価値演算部522は、注目ピクチャの2ピクチャだけ前の第N-2ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルとして、評価値演算部520と同様に、第N-2ピクチャにおいて、注目画素の位置を中心として水平方向に並ぶ5画素の動きベクトルを用いて、式(1)及び式(2)と同様の計算を行うことにより、その5画素の動きベクトルの平均値ave2と分散dis2を、第2の評価値として求める。
評価値演算部523は、動きベクトル検出部513から供給される注目ピクチャの3ピクチャだけ前の第N-3ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv3を用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための第3の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部523は、注目ピクチャの3ピクチャだけ前の第N-3ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルの平均値ave3と分散dis3を、第3の評価値として求める。
ここで、注目ピクチャの3ピクチャだけ前の第N-3ピクチャでは、動きベクトルが検出される画素(補間対象画素)の位置が、第N-1ピクチャと同様に、注目ピクチャと一致しない。
そこで、評価値演算部523は、注目ピクチャの3ピクチャだけ前の第N-3ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルとして、評価値演算部521と同様に、第N-3ピクチャにおいて、注目画素の位置の1ラインだけ下のラインにおける、水平方向の位置が注目画素と一致する画素の位置を中心として水平方向に並ぶ5画素の動きベクトルと、注目画素の位置の1ラインだけ上のラインにおける、水平方向の位置が注目画素と一致する画素の位置を中心として水平方向に並ぶ5画素の動きベクトルとの、合計で10画素の動きベクトルを用いて、式(3)及び式(4)と同様の計算を行うことにより、その10画素の動きベクトルの平均値ave3と分散dis3を、第3の評価値として求める。
評価値演算部524は、動きベクトル検出部514から供給される注目ピクチャの4ピクチャだけ前の第N-4ピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv4を用いて、注目ピクチャの注目画素の動き情報を評価するための第4の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部524は、注目ピクチャの4ピクチャだけ前の第N-4ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルの平均値ave4と分散dis4を、第4の評価値として求める。
ここで、注目ピクチャの4ピクチャだけ前の第N-4ピクチャでは、動きベクトルが検出される画素(補間対象画素)の位置が、注目ピクチャと一致する。
そこで、評価値演算部524は、注目ピクチャの4ピクチャだけ前の第N-4ピクチャの、注目画素の位置の近傍の位置の複数の画素の動きベクトルとして、評価値演算部520と同様に、第N-4ピクチャにおいて、注目画素の位置を中心として水平方向に並ぶ5画素の動きベクトルを用いて、式(1)及び式(2)と同様の計算を行うことにより、その5画素の動きベクトルの平均値ave4と分散dis4を、第4の評価値として求める。
ここで、以下、適宜、注目画素の評価値(第0ないし第4の評価値)を求めるのに用いられる動きベクトルを、評価値演算用動きベクトルという。
なお、評価値演算用動きベクトルとしては、注目画素の位置に対して、空間的や時間的に近い位置の動きベクトルを採用することができ、図11で説明した動きベクトルに限定されるものではない。
また、上述の場合には、評価値演算部52kにおいて、評価値演算用動きベクトルの平均値と分散の両方を、評価値として求めるようにしたが、評価値としては、評価値演算用動きベクトルの平均値、又は分散のうちのいずれか一方だけを求めるようにすることができる。
さらに、上述の場合には、評価値演算部520において、注目ピクチャの注目画素を含む複数の画素の動きベクトルを、評価値演算用動きベクトルとして用いるようにしたが、注目ピクチャについては、その他、例えば、注目画素の動きベクトルの1つだけを、評価値演算用動きベクトルとすることが可能である。
同様に、注目ピクチャの1ないし4ピクチャだけ前のピクチャについても、注目画素の位置、又は注目画素の位置に近い位置の1画素の動きベクトルだけを、評価値演算用動きベクトルとすることが可能である。
ピクチャの1個の動きベクトルだけを、評価値演算用動きベクトルとする場合には、例えば、その評価値演算用動きベクトルが、そのまま評価値となる。
次に、図12のフローチャートを参照して、図9の動き推定部22が行う動き推定処理について説明する。
動き推定処理では、ステップS31において、動きベクトル検出部510ないし514が、メモリ部21(図8)のフレームメモリ310に記憶されたピクチャを、注目ピクチャとし、さらに、その注目ピクチャと、注目ピクチャの1ないし4ピクチャ前の4つのピクチャのそれぞれとの5ピクチャを、検出対象ピクチャとして、その5つの検出対象ピクチャの補間対象画素の動きベクトルを、メモリ部21から供給される注目ピクチャを含む7つのピクチャを用いて検出する。
すなわち、例えば、フレームメモリ310に記憶された注目ピクチャが、第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22には、注目ピクチャを含む7つの第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャが供給される。
動き推定部22では、動きベクトル検出部51kが、第N-kピクチャの補間対象画素の動きベクトルmvkを、メモリ部21から供給される、第N-kピクチャの前ピクチャである第N-k-1ピクチャと、後ピクチャである第N-k+1ピクチャとを用いて、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部52kに供給する。
なお、動きベクトル検出部510ないし514のうちの、注目ピクチャである第Nピクチャの動きベクトルmv0を検出する動きベクトル検出部510では、注目ピクチャの動きベクトルmv0が、評価値演算部520の他、動き情報算出部53にも供給される。
ステップS31の後、処理は、ステップS32に進み、動き情報算出部53は、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つを、注目画素に選択し、動きベクトル検出部510からの注目ピクチャ(の補間対象画素)の動きベクトルmv0を用いて、注目画素の動き情報を求める。
すなわち、動き情報算出部53は、動きベクトル検出部510からの注目ピクチャの動きベクトルmv0のうちの、注目画素の動きベクトルと、注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、具体的には、例えば、注目ピクチャにおいて、注目画素についての評価値演算用動きベクトルとなる、図11で説明した式(1)の5個の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2を用いて、例えば、式(1)の平均値ave0を、注目画素の動き情報として求める。
なお、注目画素の動き情報としては、平均値ave0の他、例えば、平均値ave0と、注目ピクチャの前ピクチャ(第N-1ピクチャ)において、注目画素についての評価値演算用動きベクトルとなる、図11で説明した式(3)の10個の動きベクトルmvd1,0,mvd1,-1,mvd1,-2,mvd1,1,mvd1,2,mvu1,0,mvu1,-1,mvu1,-2,mvu1,1、及びmvu1,2の平均値ave1との平均値(ave0+ave1)/2等を採用することが可能である。
ステップS32の後、処理は、ステップS33に進み、評価値演算部520ないし524は、5つの検出対象ピクチャの動きベクトルを用いて、第0ないし第4の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部52kは、動きベクトル検出部51kからの、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャである検出対象ピクチャの動きベクトルmvkのうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値avekと分散diskとを、第kの評価値として求める。
そして、評価値演算部52kは、第kの評価値としての平均値avek及び分散diskを、信頼性判定部54に供給して、処理は、ステップS33からステップS34に進む。
ステップS34では、信頼性判定部54が、評価値演算部520ないし524から供給される第0ないし第4の評価値としての平均値ave0ないしave4及び分散dis0ないしdis4を用いて、動き情報算出部53が求めた注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を行い、その信頼性を表す信頼性情報を求める。
ここで、信頼性判定部54において、信頼性判定は、例えば、以下の制御文(5)に従って行われる。
If{(ABS(ave0-ave1)<=A) && (ABS(ave1-ave2)<=A) && (ABS(ave2-ave3)<=A) && (ABS(ave3-ave4)<=A) && (ABS(dis0-dis1)<=B) && (ABS(dis1-dis2)<=B) && (ABS(dis2-dis3)<=B) && (ABS(dis3-dis4)<=B)}
{Me_valid = 1}
Else
{Me_valid = 0}
・・・(5)
なお、制御文(5)において、ABS()は、括弧内の値の絶対値を表す。また、A及びBは、定数であり、定数Aは、平均値用の閾値で、定数Bは、分散用の閾値である。さらに、&&は、論理積を表し、Me_validは、信頼性情報を表す。
信頼性情報Me_validが1であることは、動き情報の信頼性があること、つまり、動き情報が表す動きが、注目画素の動きを正しく表している可能性が高いことを表す。一方、信頼性情報Me_validが0であることは、動き情報の信頼性がないこと、つまり、動き情報が表す動きが、注目画素の誤った動き表している可能性が高いことを表す。
制御文"If{X}{Y}Else{Z}"は、Xが真であれば、Yをし、Xが偽であれば、Zをすることを意味する。
したがって、制御文(5)による信頼性判定によれば、注目ピクチャを含む連続する5ピクチャにおいて隣接する2つのピクチャのセットすべてに関して、隣接する2つのピクチャについて求められた評価値どうしの差分が所定の閾値以下(又は未満)であるかを判定する評価値判定の判定結果が真である場合に、注目画素の動き情報の信頼性があると判定される。
すなわち、制御文(5)による信頼性判定によれば、注目ピクチャについて求められた第0の評価値としての平均値ave0と、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャについて求められた第1の評価値としての平均値ave0との差分(差の絶対値)ABS(ave0-ave1)が、閾値A以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、平均値についての第1の評価値判定という)が行われる。
同様に、制御文(5)による信頼性判定によれば、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャについて求められた第1の評価値としての平均値ave1と、注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャについて求められた第2の評価値としての平均値ave2との差分ABS(ave1-ave2)が、閾値A以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、平均値についての第2の評価値判定という)、注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャについて求められた第2の評価値としての平均値ave2と、注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャについて求められた第3の評価値としての平均値ave3との差分ABS(ave2-ave3)が、閾値A以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、平均値についての第3の評価値判定という)、及び、注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャについて求められた第3の評価値としての平均値ave3と、注目ピクチャの4ピクチャ前のピクチャについて求められた第4の評価値としての平均値ave4との差分ABS(ave3-ave4)が、閾値A以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、平均値についての第4の評価値判定という)が行われる。
また、制御文(5)による信頼性判定によれば、注目ピクチャについて求められた第0の評価値としての分散dis0と、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャについて求められた第1の評価値としての分散dis0との差分ABS(dis0-dis1)が、閾値B以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、分散についての第1の評価値判定という)が行われる。
同様に、制御文(5)による信頼性判定によれば、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャについて求められた第1の評価値としての分散dis1と、注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャについて求められた第2の評価値としての分散dis2との差分ABS(dis1-dis2)が、閾値B以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、分散についての第2の評価値判定という)、注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャについて求められた第2の評価値としての分散dis2と、注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャについて求められた第3の評価値としての分散dis3との差分ABS(dis2-dis3)が、閾値B以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、分散についての第3の評価値判定という)、及び、注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャについて求められた第3の評価値としての分散dis3と、注目ピクチャの4ピクチャ前のピクチャについて求められた第4の評価値としての分散dis4との差分ABS(dis3-dis4)が、閾値B以下であるかを判定する評価値判定(以下、適宜、分散についての第4の評価値判定という)が行われる。
そして、信頼性判定によれば、平均値についての第1ないし第4の評価値判定、及び分散についての第1ないし第4の評価値判定の判定結果が、すべて真である場合に、注目画素の動き情報の信頼性があると判定される。
なお、信頼性判定は、評価値としての平均値ave0ないしave4と、分散dis0ないしdis4との両方ではなく、いずれか一方だけを用いて行うことが可能である。
信頼性判定を、平均値ave0ないしave4だけを用いて行う場合には、平均値についての第1ないし第4の評価値判定の判定結果が、すべて真である場合に、注目画素の動き情報の信頼性があると判定される。そして、この場合、評価値演算部520ないし524では、評価値として、平均値ave0ないしave4だけを求めれば済む。
また、信頼性判定を、分散dis0ないしdis4だけを用いて行う場合には、分散についての第1ないし第4の評価値判定の判定結果が、すべて真である場合に、注目画素の動き情報の信頼性があると判定される。そして、この場合、評価値演算部520ないし524では、評価値として、分散dis0ないしdis4だけを求めれば済む。
ステップS34において、信頼性判定部54が、注目画素の動き情報についての信頼性信頼性判定を行い、信頼性情報を求めると、処理は、ステップS35に進み、動き情報算出部53(又は、信頼性判定部54)は、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報を求めたかどうかを判定する。
ステップS35において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていないと判定された場合、すなわち、注目ピクチャの補間対象画素の中に、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素がある場合、処理は、ステップS32に戻り、注目ピクチャの補間対象画素の中の、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素の1つが、新たな注目画素とされ、その新たな注目画素について、以下、同様の処理が行われる。
また、ステップS35において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報が求められたと判定された場合、処理は、ステップS36に進み、動き情報算出部53が、注目ピクチャの各補間対象画素の動き情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力するとともに、信頼性判定部54が、動き情報算出部53が出力する動き情報の信頼性情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力して、動き推定処理は終了する。
次に、図13は、図2のプログレッシブ画像生成部23の構成例を示すブロック図である。
図13において、プログレッシブ画像生成部23は、フィールド間補間部61、フィールド内補間部62、選択部63、及び合成部64から構成される。
フィールド間補間部61には、メモリ部21(図2)から、注目ピクチャの前ピクチャと後ピクチャとが供給される。したがって、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、フィールド間補間部61には、メモリ部21から、注目ピクチャの前ピクチャである第N-1ピクチャと、注目ピクチャの後ピクチャである第N+1ピクチャとが供給される。
さらに、フィールド間補間部61には、動き推定部22(図2)から、注目画素の動き情報が供給される。
フィールド間補間部61は、メモリ部21からの前ピクチャと後ピクチャの画素の画素値と、動き推定部22からの注目画素の動き情報とを用いて、フィールド間補間、又は動き補償(Motion Compensation)補間と呼ばれる補間を行うことによって、補間対象画素である注目画素(の画素値)の補間値の候補の1つとしてのフィールド間補間値(第2の補間値)を求めて、選択部63に供給する。
すなわち、フィールド間補間部61は、例えば、前ピクチャの画素のうちの、注目画素の動き情報としてのベクトルの始点に位置する画素の画素値と、後ピクチャの画素のうちの、注目画素の動き情報としてのベクトルの終点に位置する画素の画素値との平均値を、フィールド間補間値としてを求め、選択部63に供給する。
フィールド内補間部62には、メモリ部21(図2)から、注目ピクチャが供給される。
フィールド内補間部62は、メモリ部21からの注目ピクチャの画素の画素値を用いて、フィールド内補間を行うことによって、補間対象画素である注目画素の補間値の候補の他の1つとしてのフィールド内補間値(第1の補間値)を求めて、選択部63に供給する。
すなわち、フィールド内補間部62は、例えば、注目ピクチャの画素のうちの、注目画素の上に隣接する画素の画素値と、下に隣接する画素の画素値との平均値を、フィールド内補間値としてを求め、選択部63に供給する。
選択部63には、上述したように、フィールド間補間部61からフィールド間補間値が供給されるとともに、フィールド内補間部62からフィールド内補間値が供給される他、動き推定部22(図2)から注目画素の動き情報の信頼性情報Me_validが供給される。
選択部63は、注目画素の補間値として、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値と、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値とのうちの一方を、動き推定部22からの信頼性情報Me_validに従って選択する。
すなわち、選択部63は、動き推定部22からの信頼性情報Me_validが、注目画素の動き情報の信頼性がないことを表している場合、つまり、信頼性情報Me_validが0である場合、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値と、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値とのうちの、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値を選択して、注目画素(の画素値)の補間値として、合成部64に出力する。
また、選択部63は、動き推定部22からの信頼性情報Me_validが、注目画素の動き情報の信頼性があることを表している場合、つまり、信頼性情報Me_validが1である場合、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値と、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値とのうちの、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値を選択して、注目画素(の画素値)の補間値として、合成部64に出力する。
合成部64には、選択部63から、注目ピクチャの注目画素の補間値、つまり、補間対象画素の補間値が供給される他、メモリ部21(図2)から、注目ピクチャが供給される。
合成部64は、メモリ部21からの注目ピクチャの画素値と、選択部63からの注目画素の補間値とを合成し、すなわち、メモリ部21からの注目ピクチャにおける注目画素の画素値として、選択部63からの注目画素の補間値を設定し、これにより、注目ピクチャにおいて画素値がある画素と、画素値(補間値)が求められた補間対象画素とからなる、プログレッシブ画像のピクチャを生成し、表示パネル16(図1)に供給する。
なお、選択部63では、注目画素の補間値として、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値と、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値とのうちの一方を、信頼性情報Me_validに従って選択する他、フィールド間補間値とフィールド内補間値とを、信頼性情報Me_validに従った重みで重み付け加算し、その重み付け加算の結果を、注目画素の補間値として出力することが可能である。
すなわち、上述の場合には、信頼性判定部54(図9)において、制御文(5)による信頼性判定によって、平均値についての第1ないし第4の評価値判定、及び分散についての第1ないし第4の評価値判定の、合計で8つの評価値判定の判定結果が、すべて真である場合に、値が1の信頼性情報を出力し、8つの評価値判定の判定結果の中に、1つでも偽がある場合には、値が0の信頼性情報を出力するようにしたが、その他、信頼性判定部54では、8つの評価値判定の判定結果の真の数が多いほど、値が1に近くなる信頼性情報Me_valid(8つの評価値判定の判定結果の偽の数が多いほど、値が0に近くなる信頼性情報Me_valid)を出力することが可能である。
この場合、選択部63では、フィールド間補間値Pと、フィールド内補間値Qとを、例えば、式Me_valid×P+(1−Me_valid)×Qに従って重み付け加算し、その重み付け加算の結果を、注目画素の補間値として出力することが可能である。
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のプログレッシブ画像生成部23で行われるプログレッシブ画像生成処理について説明する。
プログレッシブ画像生成部23では、メモリ部21(図2)から、フィールド間補間部61に対して、注目ピクチャの前ピクチャと後ピクチャとが供給される。また、メモリ部21から、フィールド内補間部62と合成部64に対して、注目ピクチャが供給される。
ステップS51において、フィールド間補間部61は、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つを、注目画素に選択する。さらに、ステップS51では、フィールド間補間部61は、動き推定部22(図2)から、フィールド間補間部61に対して、注目画素の動き情報が供給されるとともに、動き推定部22から、選択部63に対して、注目画素の動き情報の信頼性情報が供給されるのを待って、メモリ部21からの前ピクチャと後ピクチャの画素の画素値と、動き推定部22からの注目画素の動き情報とを用いて、フィールド間補間を行うことによって、注目画素のフィールド間補間値を求める。
そして、フィールド間補間部61は、注目画素のフィールド間補間値を、選択部63に供給して、処理は、ステップS51からステップS52に進む。
ステップS52では、フィールド内補間部62は、メモリ部21からの注目ピクチャの画素の画素値を用いて、フィールド内補間を行うことによって、注目画素のフィールド内補間値を求め、選択部63に供給して、処理は、ステップS52からステップS53に進む。
ステップS53では、選択部63は、フィールド間補間部61からのフィールド間補間値と、フィールド内補間部62からのフィールド内補間値とを用い、動き推定部22からの信頼性情報Me_validに基づいて、注目画素の補間値を求め、合成部64に供給して、処理は、ステップS54に進む。
すなわち、選択部63は、例えば、フィールド間補間値、又はフィールド内補間値のうちの一方を、信頼性情報Me_validに従って選択し、その選択した方を、注目画素の補間値として、合成部64に供給する。
ステップS54では、フィールド間補間部61が、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、補間値を求めたかどうかを判定する。
ステップS54において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、まだ、補間値を求めていないと判定された場合、処理は、ステップS51に戻り、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つが、新たに注目画素に選択され、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS54において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、補間値が求められたと判定された場合、処理は、ステップS55に進み、合成部64は、メモリ部21からの注目ピクチャの画素値が存在する画素と、選択部63からの補間値を画素値とする画素とを合成することにより、プログレッシブ画像のピクチャを生成し、表示パネル16(図1)に供給して、プログレッシブ画像生成処理は終了する。
以上のように、動き推定部22において、注目画素の動きベクトルと、注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、注目画素の動き情報を求めて出力する一方、注目ピクチャの複数の画素の動きベクトルを用いて、注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、注目ピクチャに隣接する他のピクチャの複数の画素の動きベクトルを用いて、注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、評価値を用いて、注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力するので、動き情報の信頼性を表す信頼性情報を、より正確に、かつ低コストで求めることができる。
すなわち、注目ピクチャが第Nピクチャであるとすると、図9の動き推定部22では、動きベクトル検出部510ないし514において、注目ピクチャである第Nピクチャと、注目ピクチャに隣接する第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャとの、合計で5個の第Nピクチャないし第N-4ピクチャについて、画素の動きベクトルmv0ないしmv4が検出される。
さらに、動き情報算出部53において、注目ピクチャについての動きベクトル検出部510において検出された注目画素の動きベクトルと、注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、すなわち、式(1)の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2を用いて、注目画素の動き情報が求められる。
また、評価値演算部520ないし524において、第Nピクチャないし第N-4ピクチャの動きベクトルmv0ないしmv4を用いて、注目画素の動き情報を評価するための評価値としての平均値ave0ないしave4、及び分散dis0ないしdis4が求められる。
そして、信頼性判定部54において、第Nピクチャないし第N-4ピクチャについて求められた評価値としての平均値ave0ないしave4、及び分散dis0ないしdis4を用いて、注目画素の動き情報の信頼性が判定され、その信頼性を表す信頼性情報が求められる。
したがって、信頼性情報が、注目ピクチャである第Nピクチャだけでなく、注目ピクチャに隣接する第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャをも用いて求められるので、動きベクトルの検出の際に、サイズの小さなマクロブロック(対応ブロック)を用いても、動き情報の信頼性を正確に表す信頼性情報を求めることができる。すなわち、正確な信頼性情報を、低コストで求めることができる。
次に、図15は、メモリ部21(図8)が、時刻t,t+1、及びt+2のそれぞれにおいて、動き推定部22(図9)に供給するピクチャを示している。
いま、時刻tにおいて、メモリ部21が、第Nピクチャを注目ピクチャとして、第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャを、動き推定部22に供給することとする。
この場合、動き推定部22(図6)では、5個の動きベクトル検出部510ないし514において、メモリ部21からの第N+1ピクチャないし第N-5ピクチャを用いて、第Nないし第N+4の動きベクトルmv0ないしmv4が検出され、評価値演算部520ないし524に供給される。
いま、注目ピクチャである第Nピクチャの補間対象画素のうちの、左上から右方向にx番目で、下方向にy番目の画素p(x,y)が注目画素であるとすると、評価値演算部52kは、動きベクトル検出部51kからの動きベクトルmvkのうちの、注目画素p(x,y)についての評価値演算用動きベクトルを用いて、第kの評価値としての平均値avek及び分散diskを求める。
ここで、時刻tにおいて、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャから検出された動きベクトルのうちの評価値演算用動きベクトルを用いて求められる第kの評価値を、Ek,tと表すこととすると、時刻tでは、評価値演算部520において、注目ピクチャである第Nピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第0の評価値E0,tが求められる。
同様に、時刻tでは、評価値演算部521において、注目ピクチャの1ピクチャ前の第N-1ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第1の評価値E1,tが求められ、評価値演算部522において、注目ピクチャの2ピクチャ前の第N-2ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第2の評価値E2,tが求められる。さらに、時刻tでは、評価値演算部523において、注目ピクチャの3ピクチャ前の第N-3ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第3の評価値E3,tが求められ、評価値演算部524において、注目ピクチャの4ピクチャ前の第N-4ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第4の評価値E4,tが求められる。
その後、時刻tから1ピクチャ分の時間が経過した時刻t+1では、第N+1フレームが注目ピクチャとなり、評価値演算部520において、注目ピクチャである第N+1ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第0の評価値E0,t+1が求められる。
同様に、時刻t+1では、評価値演算部521において、注目ピクチャの1ピクチャ前の第Nピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第1の評価値E1,t+1が求められ、評価値演算部522において、注目ピクチャの2ピクチャ前の第N-1ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第2の評価値E2,t+1が求められる。さらに、時刻t+1では、評価値演算部523において、注目ピクチャの3ピクチャ前の第N-2ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第3の評価値E3,t+1が求められ、評価値演算部524において、注目ピクチャの4ピクチャ前の第N-3ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第4の評価値E4,t+1が求められる。
ここで、第Nピクチャと、第N+1ピクチャとでは、補間対象画素の位置が一致していないため、第Nピクチャの画素p(x,y)を、注目画素として、評価値が求められた場合には、第N+1ピクチャの画素p(x,y)を、注目画素として、評価値は求められない。
その後、時刻t+1から1ピクチャ分の時間が経過した時刻t+2では、第N+2フレームが注目ピクチャとなり、評価値演算部520において、注目ピクチャである第N+2ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第0の評価値E0,t+2が求められる。
同様に、時刻t+2では、評価値演算部521において、注目ピクチャの1ピクチャ前の第N+1ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第1の評価値E1,t+2が求められ、評価値演算部522において、注目ピクチャの2ピクチャ前の第Nピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第2の評価値E2,t+2が求められる。さらに、時刻t+2では、評価値演算部523において、注目ピクチャの3ピクチャ前の第N-1ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第3の評価値E3,t+2が求められ、評価値演算部524において、注目ピクチャの4ピクチャ前の第N-2ピクチャの評価値演算用動きベクトルを用いて、第4の評価値E4,t+2が求められる。
ここで、第Nピクチャと、第N+2ピクチャとでは、補間対象画素の位置が一致する。したがって、第Nピクチャの画素p(x,y)を、注目画素として、評価値が求められた場合には、第N+2ピクチャについても、画素p(x,y)を、注目画素として、評価値が求められる。
そして、時刻tにおいて、注目ピクチャである第Nピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、その第Nピクチャから求められる評価値E0,tと、時刻t+2において、注目ピクチャである第N+2ピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、注目ピクチャの2ピクチャ前の第Nピクチャから求められる評価値E2,t+2とは一致する。
同様に、時刻tにおいて、注目ピクチャである第Nピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、注目ピクチャの1ピクチャ前の第N-1ピクチャから求められる評価値E1,tと、時刻t+2において、注目ピクチャである第N+2ピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、注目ピクチャの3ピクチャ前の第N-1ピクチャから求められる評価値E3,t+2とは一致する。さらに、時刻tにおいて、注目ピクチャである第Nピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、注目ピクチャの2ピクチャ前の第N-2ピクチャから求められる評価値E2,tと、時刻t+2において、注目ピクチャである第N+2ピクチャの画素p(x,y)を注目画素として、注目ピクチャの4ピクチャ前の第N-2ピクチャから求められる評価値E4,t+2とは一致する。
一方、制御文(5)による信頼性判定としては、平均値についての第1ないし第4の評価値判定、及び分散についての第1ないし第4の評価値判定の、合計で8つの評価値判定が行われる。そして、その8つの評価値判定の判定結果が、すべて真である場合に、信頼性情報は、動き情報の信頼性が高いことを表す値である1とされる。また、8つの評価値判定の判定結果の中に、1つでも偽がある場合には、信頼性情報は、動き情報の信頼性が低いことを表す値である0とされる。
時刻tにおいて、画素p(x,y)を注目画素として行われる平均値及び分散についての第1の評価値判定(以下、適宜、単に、第1の評価値判定という)は、評価値E0,tとE1,tとを用いて行われる。
さらに、時刻tにおいて、画素p(x,y)を注目画素として行われる平均値及び分散についての第2の評価値判定(以下、適宜、単に、第2の評価値判定という)は、評価値E1,tとE2,tとを用いて行われる。
また、時刻tにおいて、画素p(x,y)を注目画素として行われる平均値及び分散についての第3の評価値判定(以下、適宜、単に、第3の評価値判定という)は、評価値E2,tとE3,tとを用いて行われる。
さらに、時刻tにおいて、画素p(x,y)を注目画素として行われる平均値及び分散についての第4の評価値判定(以下、適宜、単に、第4の評価値判定という)は、評価値E3,tとE4,tとを用いて行われる。
一方、時刻t+2において、画素p(x,y)を注目画素として行われる第1の評価値判定は、評価値E0,t+2とE1,t+2とを用いて行われる。
さらに、時刻t+2において、画素p(x,y)を注目画素として行われる第2の評価値判定は、評価値E1,t+2とE2,t+2とを用いて行われる。
また、時刻t+2において、画素p(x,y)を注目画素として行われる第3の評価値判定は、評価値E2,t+2とE3,t+2とを用いて行われる。
さらに、時刻t+2において、画素p(x,y)を注目画素として行われる第4の評価値判定は、評価値E3,t+2とE4,t+2とを用いて行われる。
上述したように、時刻tの評価値E0,tと、時刻t+2の評価値E2,t+2とは一致する。さらに、時刻tの評価値E1,tと、時刻t+2の評価値E3,t+2とは一致し、時刻tの評価値E2,tと、時刻t+2の評価値E4,t+2とは一致する。
したがって、時刻tにおいて、評価値E0,tとE1,tとを用いて行われる第1の評価値判定と、時刻t+2において、評価値E2,t+2とE3,t+2とを用いて行われる第3の評価値判定とについては、それらの判定結果は一致する。
また、時刻tにおいて、評価値E1,tとE2,tとを用いて行われる第2の評価値判定と、時刻t+2において、評価値E3,t+2とE4,t+2とを用いて行われる第4の評価値判定とについては、それらの判定結果は一致する。
したがって、時刻t+2における信頼性判定は、第1及び第2の評価値判定に用いられる第0ないし第2の評価値E0,t+2,E1,t+2、及びE2,t+2と、過去の信頼性判定の途中結果である判定途中結果、すなわち、時刻t+2の2ピクチャ分だけ前の時刻tの第1及び第2の評価値判定の判定結果とを用いて行うことができる。
過去の信頼性判定の判定途中結果を用いた信頼性判定は、制御文(5)に代えて、制御文(6)に従って行うことができる。
If{(ABS(ave0-ave1)<=A) && (ABS(ave1-ave2)<=A) && (ABS(dis0-dis1)<=B) && (ABS(dis1-dis2)<=B) && (valid_d==1)}
{Me_valid = 1}
Else
{Me_valid = 0}
・・・(6)
なお、式(6)において、valid_dは、2ピクチャ分だけ前の時刻における信頼性判定の判定途中結果を表す。判定途中結果valid_dは、2ピクチャ分だけ前の時刻における信頼性判定において、平均値についての第1の評価値判定(ABS(ave0-ave1)<=A)、平均値についての第2の評価値判定(ABS(ave1-ave2)<=A)、分散についての第1の評価値判定(ABS(dis0-dis1)<=B)、及び、分散についての第2の評価値判定(ABS(dis1-dis2))の判定結果がすべて真である場合に、その旨を表す値である1(真)とされる。
また、判定途中結果valid_dは、2ピクチャ分だけ前の時刻における信頼性判定において、平均値についての第1の評価値判定(ABS(ave0-ave1)<=A)、平均値についての第2の評価値判定(ABS(ave1-ave2)<=A)、分散についての第1の評価値判定(ABS(dis0-dis1)<=B)、及び、分散についての第2の評価値判定(ABS(dis1-dis2))の判定結果の中に、1つでも偽がある場合には、その旨を表す値である0(偽)とされる。
制御文(6)に従った信頼性判定は、過去の信頼性判定の判定途中結果valid_dを用いることで、第3の評価値としての平均値ave3と分散dis3、及び第4の評価値としての平均値ave4と分散dis4を用いずに行うことができる。
したがって、第3及び第4の評価値、ひいては、注目ピクチャから3ピクチャ前のピクチャ、及び4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルは、求める必要がない。
次に、図16は、上述のように、過去の信頼性判定の判定途中結果を用いた信頼性判定を行う図2の動き推定部22の構成例(動き推定部22の第2の構成例)を示すブロック図である。
なお、図中、図9の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
すなわち、図16の動き推定部22は、動き情報算出部53が設けられている点で、図9の場合と共通する。
一方、図16の動き推定部22は、5個の動きベクトル検出部510ないし514に代えて、3個の動きベクトル検出部510ないし512が設けられている点、5個の評価値演算部520ないし524に代えて、3個の評価値演算部520ないし522が設けられている点、及び、信頼性判定部54に代えて、信頼性判定部57が設けられている点で、図9の場合と相違する。
さらに、図16の動き推定部22は、判定途中結果記憶部56が新たに設けられている点で、図9の場合と相違する。
判定途中結果記憶部56は、信頼性判定部57から供給される、信頼性判定の途中結果である判定途中結果を記憶する。
信頼性判定部57は、3つの評価値演算部520ないし522で求められた評価値と、判定途中結果記憶部56に記憶された過去の信頼性判定の判定途中結果とを用いて、注目画素の動き情報についての信頼性判定を行い、その信頼性判定によって得られる、注目画素の動き情報の信頼性情報を、プログレッシブ画像生成部23(図2)に供給する。
すなわち、図16の動き推定部22には、図9の5個の動きベクトル検出部510ないし514に代えて、3個の動きベクトル検出部510ないし512しか設けられていない。さらに、図16の動き推定部22には、図9の5個の評価値演算部520ないし524に代えて、3個の評価値演算部520ないし522が設けられていない。
このため、図16の動き推定部22では、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、3個の動きベクトル検出部510ないし512において、第Nピクチャないし第N-2ピクチャの動きベクトルが、第N+1ピクチャないし第N-3ピクチャを用いて求められる。
そして、3つの評価値演算部520ないし522において、第0ないし第2の評価値が、第Nピクチャないし第N-2ピクチャの動きベクトルを用いて、それぞれ求められ、信頼性判定部57に供給される。
信頼性判定部57は、以上のようにして、3つの評価値演算部520ないし522から供給される第0ないし第2の評価値の他、判定途中結果記憶部56に記憶された2ピクチャ分だけ前の時刻に行われた信頼性判定の判定途中結果である第1及び第2の評価値判定の判定結果を用いて、上述の制御文(6)に従い、注目画素の動き情報についての信頼性判定を行う。
また、信頼性判定部57は、信頼性判定の判定途中結果、すなわち、第0ないし第2の評価値を用いて行われる第1及び第2の評価値判定の判定結果を、判定途中結果記憶部56に供給して記憶させる。この、判定途中結果記憶部56に記憶された判定途中結果は、2ピクチャ分だけ後の時刻において、信頼性判定に用いられる。
次に、図17のフローチャートを参照して、図16の動き推定部22が行う動き推定処理について説明する。
動き推定処理では、ステップS61において、動きベクトル検出部510ないし512が、メモリ部21(図8)のフレームメモリ310に記憶されたピクチャを、注目ピクチャとし、さらに、その注目ピクチャと、注目ピクチャの1ないし2ピクチャ前の2つのピクチャのそれぞれとの3ピクチャを、検出対象ピクチャとして、その3つの検出対象ピクチャの補間対象画素の動きベクトルを、メモリ部21から供給される注目ピクチャを含む5つのピクチャを用いて検出する。
すなわち、例えば、フレームメモリ310に記憶された注目ピクチャが、第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22には、注目ピクチャを含む5つの第N+1ピクチャないし第N-3ピクチャが供給される。
動き推定部22では、動きベクトル検出部51kが、第N-kピクチャの補間対象画素の動きベクトルmvk(k=0,1,2)を、メモリ部21から供給される、第N-kピクチャの前ピクチャである第N-k-1ピクチャと、後ピクチャである第N-k+1ピクチャとを用いて、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部52kに供給する。
なお、動きベクトル検出部510ないし512のうちの、注目ピクチャである第Nピクチャの動きベクトルmv0を検出する動きベクトル検出部510では、注目ピクチャの動きベクトルmv0が、評価値演算部520の他、動き情報算出部53にも供給される。
ステップS61の後、処理は、ステップS62に進み、動き情報算出部53は、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つを、注目画素に選択し、動きベクトル検出部510からの注目ピクチャ(の補間対象画素)の動きベクトルmv0を用いて、注目画素の動き情報を求める。
すなわち、動き情報算出部53は、例えば、図12のステップS32と同様に、注目ピクチャにおいて、注目画素についての評価値演算用動きベクトルとなる、図11で説明した式(1)の5個の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2を用いて、式(1)の平均値ave0を、注目画素の動き情報として求める。
ステップS62の後、処理は、ステップS63に進み、評価値演算部520ないし522は、3つの検出対象ピクチャの動きベクトルを用いて、3つの第0ないし第2の評価値を求める。
すなわち、評価値演算部52kは、動きベクトル検出部51kからの、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャである検出対象ピクチャの動きベクトルmvkのうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値avekと分散diskとを、第kの評価値mvk(k=0,1,2)として求める。
そして、評価値演算部52kは、第kの評価値としての平均値avek及び分散diskを、信頼性判定部57に供給して、処理は、ステップS63からステップS64に進む。
ステップS64では、信頼性判定部57が、判定途中結果記憶部56から、2ピクチャ分だけ前の時刻での信頼性判定の判定途中結果valid_dを読み出し、処理は、ステップS65に進む。
ステップS65では、信頼性判定部57が、評価値演算部520ないし522から供給される第0ないし第2の評価値としての平均値ave0ないしave2及び分散dis0ないしdis2と、直前のステップS64で判定途中結果記憶部56から読み出した判定途中結果valid_dとを用いて、動き情報算出部53が求めた注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を、上述の制御文(6)に従って行い、その信頼性を表す信頼性情報を求める。
ステップS65で信頼性情報が求められると、処理は、ステップS66に進み、信頼性判定部57は、直前のステップS65で行った信頼性判定の途中で得られる判定途中結果、すなわち、制御文(6)における平均値についての第1の評価値判定(ABS(ave0-ave1)<=A)、平均値についての第2の評価値判定(ABS(ave1-ave2)<=A)、分散についての第1の評価値判定(ABS(dis0-dis1)<=B)、及び、分散についての第2の評価値判定(ABS(dis1-dis2))の判定結果がすべて真であるかどうかを表す判定途中結果を、判定途中結果記憶部56に供給して記憶させ、処理は、ステップS67に進む。
ステップS67では、動き情報算出部53(又は、信頼性判定部57)は、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報を求めたかどうかを判定する。
ステップS67において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていないと判定された場合、すなわち、注目ピクチャの補間対象画素の中に、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素がある場合、処理は、ステップS62に戻り、注目ピクチャの補間対象画素の中の、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素の1つが、新たな注目画素とされ、その新たな注目画素について、以下、同様の処理が行われる。
また、ステップS67において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報が求められたと判定された場合、処理は、ステップS68に進み、動き情報算出部53が、注目ピクチャの各補間対象画素の動き情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力するとともに、信頼性判定部57が、動き情報算出部53が出力する動き情報の信頼性情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力して、動き推定処理は終了する。
以上のように、図16の動き推定部22でも、図9の場合と同様に、信頼性情報が、実質的に、注目ピクチャと、注目ピクチャに隣接する第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャとを用いて求められるので、動きベクトルの検出の際に、サイズの小さなマクロブロック(対応ブロック)を用いて、動き情報の信頼性を正確に表す信頼性情報を求めることができる。
さらに、図16の動き推定部22では、信頼性判定の判定途中結果を記憶しておき、過去の信頼性判定の判定途中結果を用いて、信頼性判定を行うので、IP変換部15(図2)(ひいては、図1のTV)の小型化を図ることができる。
すなわち、図16の動き推定部22では、過去の信頼性判定の判定途中結果を用いて、信頼性判定を行うので、第3及び第4の評価値、ひいては、注目ピクチャから3ピクチャ前のピクチャ、及び4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルは、求める必要がない。
言い換えれば、図16の動き推定部22では、第0ないし第2の評価値、ひいては、注目ピクチャの動きベクトルと、注目ピクチャから1ピクチャ前のピクチャ、及び2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを求めれば済む。
したがって、メモリ部21から動き推定部22に対しては、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、注目ピクチャを含む5つの第N+1ピクチャないし第N-3ピクチャを供給すれば良いので、図8のメモリ部21は、第Nピクチャないし第N-3ピクチャを記憶する4つのフレームメモリ310ないし313で構成することができる。
その結果、図16の動き推定部22によれば、メモリ部21を、6つのフレームメモリ310ないし315で構成しなければならない図9の動き推定部22に比較して、IP変換部15(図5)の小型化を図ることができる。
次に、図18は、図2の動き推定部22の第3の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図9の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
すなわち、図18の動き推定部22は、評価値演算部520ないし524、動き情報算出部53、及び信頼性判定部54が設けられている点で、図9の場合と共通する。
一方、図18の動き推定部22は、5個の動きベクトル検出部510ないし514に代えて、1個の動きベクトル検出部510、及び4個の動きベクトル記憶部581ないし584が設けられている点で、図9の場合と相違する。
動きベクトル記憶部581ないし584は、過去に注目ピクチャであったピクチャについて、動きベクトル検出部510が検出した動きベクトルを記憶する。
すなわち、動きベクトル記憶部581には、動きベクトル検出部510から、注目ピクチャの動きベクトルが供給される。動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510から供給される注目ピクチャの動きベクトルを、次の注目ピクチャの動きベクトルが動きベクトル検出部510から供給されるまで記憶し、評価値演算部521と動きベクトル記憶部582に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510から注目ピクチャの動きベクトルmv0が供給されるとき、その注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1を記憶しており、その動きベクトルmv1を、評価値演算部521と動きベクトル記憶部582に供給する。
動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581から供給される注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを、その後のピクチャの動きベクトルが動きベクトル記憶部581から供給されるまで記憶し、評価値演算部522と動きベクトル記憶部583に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581から注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1が供給されるとき、その1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2を記憶しており、その動きベクトルmv2を、評価値演算部522と動きベクトル記憶部583に供給する。
動きベクトル記憶部583は、動きベクトル記憶部582から供給される注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを、その後のピクチャの動きベクトルが動きベクトル記憶部582から供給されるまで記憶し、評価値演算部523と動きベクトル記憶部584に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部583は、動きベクトル記憶部582から注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2が供給されるとき、その1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv3を記憶しており、その動きベクトルmv3を、評価値演算部523と動きベクトル記憶部584に供給する。
動きベクトル記憶部584は、動きベクトル記憶部583から供給される注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを、その後のピクチャの動きベクトルが動きベクトル記憶部583から供給されるまで記憶し、評価値演算部524に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部584は、動きベクトル記憶部583から注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv3が供給されるとき、その1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv4を記憶しており、その動きベクトルmv4を、評価値演算部524に供給する。
以上から、図18の動き推定部22では、動きベクトル検出部510が、注目ピクチャの動きベクトルmv0を検出して、評価値演算部520に供給するとき、動きベクトル記憶部58k(k=1,2,3,4)は、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャの動きベクトルmvkを記憶しており、その動きベクトルmvkを、評価値演算部52kに供給する。
そして、図18の動き推定部22には、1個の動きベクトル検出部510しか設けられていない。このため、図18の動き推定部22では、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、1個の動きベクトル検出部510において、第Nピクチャの動きベクトルが、第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを用いて求められる。
したがって、メモリ部21から動き推定部22に対しては、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、その第Nピクチャの動きベクトルを求めるのに必要な2つの第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを供給するだけで済む。
次に、図19のフローチャートを参照して、図18の動き推定部22が行う動き推定処理について説明する。
動き推定処理では、ステップS71において、動きベクトル検出部510が、メモリ部21(図8)のフレームメモリ310に記憶されたピクチャを、注目ピクチャとし、さらに、その注目ピクチャを、検出対象ピクチャとして、その検出対象ピクチャの補間対象画素の動きベクトルを、メモリ部21から供給される注目ピクチャの前ピクチャと後ピクチャの2つのピクチャを用いて検出する。
すなわち、例えば、フレームメモリ310に記憶された注目ピクチャが、第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22には、注目ピクチャの後ピクチャである第N+1ピクチャと、前ピクチャである第N-1ピクチャとが供給される。
動き推定部22では、動きベクトル検出部510が、注目ピクチャである第Nピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv0を、メモリ部21から供給される、注目ピクチャの後ピクチャである第N+1ピクチャと、前ピクチャである第N-1ピクチャとを用いて、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部520と、動き情報算出部53とに供給して、処理は、ステップS72に進む。
ステップS72では、動き情報算出部53は、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つを、注目画素に選択し、動きベクトル検出部510からの注目ピクチャ(の補間対象画素)の動きベクトルmv0を用いて、注目画素の動き情報を求める。
すなわち、動き情報算出部53は、例えば、図12のステップS32と同様に、注目ピクチャにおいて、注目画素についての評価値演算用動きベクトルとなる、図11で説明した式(1)の5個の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2を用いて、式(1)の平均値ave0を、注目画素の動き情報として求める。
ステップS72の後、処理は、ステップS73に進み、評価値演算部520が、動きベクトル検出部510からの、注目ピクチャの動きベクトルmv0のうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値ave0と分散dis0とを、第0の評価値として求め、信頼性判定部54に供給する。
さらに、ステップS73では、評価値演算部52k(k=1,2,3,4)が、動きベクトル記憶部58kに記憶された、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャの動きベクトルmvkのうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値avekと分散diskとを、第kの評価値として求め、信頼性判定部54に供給して、処理は、ステップS73からステップS74に進む。
ステップS74では、信頼性判定部54が、評価値演算部520ないし524から供給される第0ないし第4の評価値としての平均値ave0ないしave4及び分散dis0ないしdis4を用いて、動き情報算出部53が求めた注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を、制御文(5)に従って行い、その信頼性を表す信頼性情報を求めて、処理は、ステップS75に進む。
ステップS75では、動きベクトル記憶部581ないし584が、注目ピクチャと、注目ピクチャの1ないし3ピクチャ前のピクチャそれぞれとの、合計で4ピクチャの動きベクトルを、注目ピクチャの後のピクチャの1ないし4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルとして記憶する。
すなわち、動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510で検出されて供給される注目ピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部581に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1として使用される。
また、動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581に記憶されていた注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部582に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2として使用される。
さらに、動きベクトル記憶部583は、動きベクトル記憶部582に記憶されていた注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部583に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv3として使用される。
また、動きベクトル記憶部584は、動きベクトル記憶部583に記憶されていた注目ピクチャの3ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部584に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv4として使用される。
ステップS75の後、処理は、ステップS76に進み、動き情報算出部53(又は、信頼性判定部54)は、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報を求めたかどうかを判定する。
ステップS76において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていないと判定された場合、すなわち、注目ピクチャの補間対象画素の中に、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素がある場合、処理は、ステップS72に戻り、注目ピクチャの補間対象画素の中の、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素の1つが、新たな注目画素とされ、その新たな注目画素について、以下、同様の処理が行われる。
また、ステップS76において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報が求められたと判定された場合、処理は、ステップS77に進み、動き情報算出部53が、注目ピクチャの各補間対象画素の動き情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力するとともに、信頼性判定部54が、動き情報算出部53が出力する動き情報の信頼性情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力して、動き推定処理は終了する。
以上のように、図18の動き推定部22でも、図9の場合と同様に、信頼性情報が、注目ピクチャと、注目ピクチャに隣接する第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャとを用いて求められるので、動きベクトルの検出の際に、サイズの小さなマクロブロック(対応ブロック)を用いて、動き情報の信頼性を正確に表す信頼性情報を求めることができる。
さらに、図18の動き推定部22では、動きベクトル記憶部581ないし584において、過去に注目ピクチャであったピクチャ、つまり、いま注目ピクチャとなっているピクチャの1ないし4ピクチャ前のピクチャについて、動きベクトル検出部510で検出された動きベクトルを記憶するので、IP変換部15(図2)(ひいては、図1のTV)の小型化を図ることができる。
すなわち、図18の動き推定部22では、いま注目ピクチャとなっているピクチャの1ないし4ピクチャ前のピクチャについては、注目ピクチャとなったときに検出された動きベクトルを記憶しているので、再度検出する必要がなく、動きベクトルは、いま注目ピクチャとなっているピクチャについてだけ検出すれば済む。
したがって、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22に対しては、第Nピクチャの動きベクトルの検出に必要な2つの第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを供給すれば良いので、図8のメモリ部21は、第Nピクチャと第N-1ピクチャを記憶する2つのフレームメモリ310と311で構成することができる。
その結果、図18の動き推定部22によれば、メモリ部21を、6つのフレームメモリ310ないし315で構成しなければならない図9の動き推定部22や、メモリ部21を、4つのフレームメモリ310ないし313で構成しなければならない図16の動き推定部22に比較して、IP変換部15(図5)の小型化を図ることができる。
次に、図20は、図2の動き推定部22の第4の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図9、図16、又は図18の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
すなわち、図20の動き推定部22は、3個の評価値演算部520ないし522、動き情報算出部53、判定途中結果記憶部56、及び信頼性判定部57が設けられている点で、図16の場合と共通する。
一方、図20の動き推定部22は、3個の動きベクトル検出部510ないし512に代えて、1個の動きベクトル検出部510と、図18の2個の動きベクトル記憶部581及び582とが設けられている点で、図16の場合と相違する。
図18で説明したように、動きベクトル記憶部581と582は、過去に注目ピクチャであったピクチャについて、動きベクトル検出部510が検出した動きベクトルを記憶する。
すなわち、動きベクトル記憶部581には、動きベクトル検出部510から、注目ピクチャの動きベクトルが供給される。動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510から供給される注目ピクチャの動きベクトルを、次の注目ピクチャの動きベクトルが動きベクトル検出部510から供給されるまで記憶し、評価値演算部521と動きベクトル記憶部582に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510から注目ピクチャの動きベクトルmv0が供給されるとき、その注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1を記憶しており、その動きベクトルmv1を、評価値演算部521と動きベクトル記憶部582に供給する。
動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581から供給される注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを、その後のピクチャの動きベクトルが動きベクトル記憶部581から供給されるまで記憶し、評価値演算部522に供給する。
したがって、動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581から注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1が供給されるとき、その1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2を記憶しており、その動きベクトルmv2を、評価値演算部522に供給する。
以上から、図20の動き推定部22では、動きベクトル検出部510が、注目ピクチャの動きベクトルmv0を検出して、評価値演算部520に供給するとき、動きベクトル記憶部58k(k=1,2)は、注目ピクチャのkピクチャ前のピクチャの動きベクトルmvkを記憶しており、その動きベクトルmvkを、評価値演算部52kに供給する。
そして、図20の動き推定部22には、1個の動きベクトル検出部510しか設けられていない。このため、図20の動き推定部22では、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、1個の動きベクトル検出部510において、第Nピクチャの動きベクトルが、第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを用いて求められる。
したがって、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22に対しては、図18の場合と同様に、第Nピクチャの動きベクトルを求めるのに必要な2つの第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを供給するだけで済む。
次に、図21のフローチャートを参照して、図20の動き推定部22が行う動き推定処理について説明する。
動き推定処理では、ステップS81において、動きベクトル検出部510が、メモリ部21(図8)のフレームメモリ310に記憶されたピクチャを、注目ピクチャとし、さらに、その注目ピクチャを、検出対象ピクチャとして、その検出対象ピクチャの補間対象画素の動きベクトルを、メモリ部21から供給される注目ピクチャの前ピクチャと後ピクチャの2つのピクチャを用いて検出する。
すなわち、例えば、フレームメモリ310に記憶された注目ピクチャが、第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22には、注目ピクチャの後ピクチャである第N+1ピクチャと、前ピクチャである第N-1ピクチャとが供給される。
動き推定部22では、動きベクトル検出部510が、注目ピクチャである第Nピクチャの補間対象画素の動きベクトルmv0を、メモリ部21から供給される、注目ピクチャの後ピクチャである第N+1ピクチャと、前ピクチャである第N-1ピクチャとを用いて、図7で説明したようにして検出し、評価値演算部520と、動き情報算出部53とに供給して、処理は、ステップS82に進む。
ステップS82では、動き情報算出部53は、注目ピクチャの補間対象画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素のうちの1つを、注目画素に選択し、動きベクトル検出部510からの注目ピクチャ(の補間対象画素)の動きベクトルmv0を用いて、注目画素の動き情報を求める。
すなわち、動き情報算出部53は、例えば、図12のステップS32と同様に、注目ピクチャにおいて、注目画素についての評価値演算用動きベクトルとなる、図11で説明した式(1)の5個の動きベクトルmv0,0,mv0,-1,mv0,-2,mv0,1、及びmv0,2を用いて、式(1)の平均値ave0を、注目画素の動き情報として求める。
ステップS82の後、処理は、ステップS83に進み、評価値演算部520が、動きベクトル検出部510からの、注目ピクチャの動きベクトルmv0のうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値ave0と分散dis0とを、第0の評価値として求め、信頼性判定部57に供給する。
さらに、ステップS83では、評価値演算部521が、動きベクトル記憶部581に記憶された、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1のうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値ave1と分散dis1とを、第1の評価値として求め、信頼性判定部57に供給する。
また、ステップS83では、評価値演算部522が、動きベクトル記憶部582に記憶された、注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2のうちの、図11で説明した評価値演算用動きベクトルの平均値ave2と分散dis2とを、第2の評価値として求め、信頼性判定部57に供給して、処理は、ステップS83からステップS84に進む。
ステップS84では、信頼性判定部57が、判定途中結果記憶部56から、2ピクチャ分だけ前の時刻での信頼性判定の判定途中結果valid_dを読み出し、処理は、ステップS85に進む。
ステップS85では、信頼性判定部57が、評価値演算部520ないし522から供給される第0ないし第2の評価値としての平均値ave0ないしave2及び分散dis0ないしdis2と、直前のステップS84で判定途中結果記憶部56から読み出した判定途中結果valid_dとを用いて、動き情報算出部53が求めた注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を、上述の制御文(6)に従って行い、その信頼性を表す信頼性情報を求める。
ステップS85で信頼性情報が求められると、処理は、ステップS86に進み、信頼性判定部57は、直前のステップS85で行った信頼性判定の途中で得られる判定途中結果、すなわち、制御文(6)における平均値についての第1の評価値判定(ABS(ave0-ave1)<=A)、平均値についての第2の評価値判定(ABS(ave1-ave2)<=A)、分散についての第1の評価値判定(ABS(dis0-dis1)<=B)、及び、分散についての第2の評価値判定(ABS(dis1-dis2))の判定結果がすべて真であるかどうかを表す判定途中結果を、判定途中結果記憶部56に供給して記憶させ、処理は、ステップS87に進む。
ステップS87では、動きベクトル記憶部581と582が、注目ピクチャと、注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャとの、合計で2ピクチャの動きベクトルを、注目ピクチャの後のピクチャの1と2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルとして記憶する。
すなわち、動きベクトル記憶部581は、動きベクトル検出部510で検出されて供給される注目ピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部581に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv1として使用される。
また、動きベクトル記憶部582は、動きベクトル記憶部581に記憶されていた注目ピクチャの1ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを記憶する。動きベクトル記憶部582に記憶された動きベクトルは、いま、注目ピクチャとなっている1ピクチャ後のピクチャが、新たな注目ピクチャとなったとき、その新たな注目ピクチャの2ピクチャ前のピクチャの動きベクトルmv2として使用される。
ステップS87の後、処理は、ステップS88に進み、動き情報算出部53(又は、信頼性判定部57)は、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報を求めたかどうかを判定する。
ステップS88において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていないと判定された場合、すなわち、注目ピクチャの補間対象画素の中に、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素がある場合、処理は、ステップS82に戻り、注目ピクチャの補間対象画素の中の、まだ、動き情報、及び信頼性情報が求められていない画素の1つが、新たな注目画素とされ、その新たな注目画素について、以下、同様の処理が行われる。
また、ステップS88において、注目ピクチャの補間対象画素すべてについて、動き情報、及び信頼性情報が求められたと判定された場合、処理は、ステップS89に進み、動き情報算出部53が、注目ピクチャの各補間対象画素の動き情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力するとともに、信頼性判定部57が、動き情報算出部53が出力する動き情報の信頼性情報を、順次、プログレッシブ画像生成部23に出力して、動き推定処理は終了する。
以上のように、図20の動き推定部22でも、図9の場合と同様に、実質的に、信頼性情報が、注目ピクチャと、注目ピクチャに隣接する第N-1ピクチャないし第N-4ピクチャとを用いて求められるので、動きベクトルの検出の際に、サイズの小さなマクロブロック(対応ブロック)を用いて、動き情報の信頼性を正確に表す信頼性情報を求めることができる。
さらに、図20の動き推定部22では、動きベクトル記憶部581と582において、過去に注目ピクチャであったピクチャ、つまり、いま注目ピクチャとなっているピクチャの1と2ピクチャ前のピクチャについて、動きベクトル検出部510で検出された動きベクトルを記憶するとともに、判定途中結果記憶部56において、信頼性判定の判定途中結果を記憶しておき、過去の信頼性判定の判定途中結果を用いて、信頼性判定を行うので、IP変換部15(図2)(ひいては、図1のTV)のさらなる小型化を図ることができる。
すなわち、図20の動き推定部22では、過去の信頼性判定の判定途中結果を用いて、信頼性判定を行うので、第3及び第4の評価値、ひいては、注目ピクチャから3ピクチャ前のピクチャ、及び4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルは、検出する、又は記憶しておく必要がない。
言い換えれば、図20の動き推定部22では、第1及び第2の評価値、ひいては、注目ピクチャの動きベクトルと、注目ピクチャから1ピクチャ前のピクチャ、及び2ピクチャ前のピクチャの、合計で3ピクチャの動きベクトルがあれば、図9の場合と同一の信頼性判定を行うことができる。
さらに、図20の動き推定部22では、いま注目ピクチャとなっているピクチャの1と2ピクチャ前のピクチャについては、注目ピクチャとなったときに検出された動きベクトルを記憶しているので、再度検出する必要がなく、動きベクトルは、いま注目ピクチャとなっているピクチャについてだけ検出すれば済む。
したがって、注目ピクチャが第Nピクチャである場合には、メモリ部21から動き推定部22に対しては、第Nピクチャの動きベクトルの検出に必要な2つの第N+1ピクチャ及び第N-1ピクチャを供給すれば良いので、図8のメモリ部21は、第Nピクチャと第N-1ピクチャを記憶する2つのフレームメモリ310と311で構成することができる。
さらに、図20の動き推定部22では、第3及び第4の評価値を求め、ひいては、注目ピクチャから3ピクチャ前のピクチャ、及び4ピクチャ前のピクチャの動きベクトルを求める(記憶する)代わりに、過去の信頼性判定の判定途中結果を記憶するので、その判定途中結果を記憶する1個の判定途中結果記憶部56を設けることで、図18の2個の動きベクトル記憶部583及び584と、2個の評価値演算部523及び524とを設けずに済む。
その結果、図20の動き推定部22によれば、図18の場合に比較して、IP変換部15(図2)の小型化を図ることができる。
次に、上述したIP変換部15(図2)の動き推定部22やプログレッシブ画像生成部23の一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図22は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されており、CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク105に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部108で受信されてハードディスク105にインストールされたプログラム、またはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体111から読み出されてハードディスク105にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
以上、本発明を、インターレース画像をプログレッシブ画像に変換するIP変換に適用した場合について説明したが、本発明は、その他、画像から動き情報を求める画像処理装置に適用可能である。
また、本実施の形態では、画素単位で、動き情報を求めることとしたが、動き情報は、画像を複数の画素からなるブロックに分割し、そのブロック単位で求めることが可能である。但し、動き情報をブロック単位で求めることは、ブロックを構成する1つの画素の動き情報を求め、その動き情報を、ブロックを構成するすべての画素の動き情報とすることとみなすことができるので、結局は、動き情報を画素単位で求めることと等価である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用したTVの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 IP変換部15の構成例を示すブロック図である。 インターレース画像を示す図である。 プログレッシブ画像を示す図である。 IP変換処理を説明するフローチャートである。 プログレッシブ画像を対象とした動きベクトルの検出の方法を説明する図である。 インターレース画像を対象とした動きベクトルの検出の方法を説明する図である。 メモリ部21の構成例を示すブロック図である。 動き推定部22の第1の構成例を示すブロック図である。 複数の候補ベクトルの例を示す図である。 評価値演算部52kの処理を説明する図である。 動き推定処理を説明するフローチャートである。 プログレッシブ画像生成部23の構成例を示すブロック図である。 プログレッシブ画像生成処理を説明するフローチャートである。 メモリ部21から動き推定部22に供給される画像を示す図である。 動き推定部22の第2の構成例を示すブロック図である。 動き推定処理を説明するフローチャートである。 動き推定部22の第3の構成例を示すブロック図である。 動き推定処理を説明するフローチャートである。 動き推定部22の第4の構成例を示すブロック図である。 動き推定処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 チューナ, 12 デスクランブラ, 13 デマルチプレクサ, 14 デコーダ, 15 IP変換部, 16 表示パネル, 21 メモリ部, 22 動き推定部, 23 プログレッシブ画像生成部, 310ないし315 フレームメモリ, 510ないし514 動きベクトル検出部, 520ないし524 評価値演算部, 53 動き情報算出部, 54 信頼性判定部, 56 判定途中結果記憶部, 57 信頼性判定部, 581ないし584 動きベクトル記憶部, 61 フィールド間補間部, 62 フィールド内補間部, 63 選択部, 64 合成部, 101 バス, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体

Claims (11)

  1. 画像の動きを表す動き情報を求める画像処理装置において、
    注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する
    動き推定手段を備える画像処理装置。
  2. 前記動き推定手段は、
    注目ピクチャについて、画素の動きベクトルを検出する1個の動きベクトル検出手段と、
    過去に注目ピクチャであった複数のピクチャについて検出された画素の動きベクトルを記憶する複数の動きベクトル記憶手段と、
    前記動きベクトル検出手段において検出された注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求める動き情報算出手段と、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトル、並びに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求める複数の評価値演算手段と、
    動き情報の信頼性を判定する信頼性判定の途中結果である判定途中結果を記憶する判定途中結果記憶手段と、
    前記複数の評価値演算手段で求められた評価値と、前記判定途中結果記憶手段に記憶された過去の信頼性判定の判定途中結果とを用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を行うとともに、その信頼性判定の判定途中結果を、前記判定途中結果記憶手段に記憶させる信頼性判定手段と
    を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記動き推定手段は、
    注目ピクチャと、前記注目ピクチャに隣接する1以上の他のピクチャとの複数のピクチャについて、画素の動きベクトルを検出する複数の動きベクトル検出手段と、
    前記複数の動きベクトル検出手段のうちの、前記注目ピクチャについての動きベクトル検出手段において検出された注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求める動き情報算出手段と、
    前記複数の動きベクトル検出手段において検出された、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトル、並びに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求める複数の評価値演算手段と、
    前記複数の評価値演算手段で求められた評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定手段と
    を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記動き推定手段は、
    注目ピクチャと、前記注目ピクチャに隣接する1以上の他のピクチャとの複数のピクチャについて、画素の動きベクトルを検出する複数の動きベクトル検出手段と、
    前記複数の動きベクトル検出手段のうちの、前記注目ピクチャについての動きベクトル検出手段において検出された注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求める動き情報算出手段と、
    前記複数の動きベクトル検出手段において検出された、前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトル、並びに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求める複数の評価値演算手段と、
    動き情報の信頼性を判定する信頼性判定の途中結果である判定途中結果を記憶する判定途中結果記憶手段と、
    前記複数の評価値演算手段で求められた評価値と、前記判定途中結果記憶手段に記憶された過去の信頼性判定の判定途中結果とを用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定を行うとともに、その信頼性判定の判定途中結果を、前記判定途中結果記憶手段に記憶させる信頼性判定手段と
    を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記動き推定手段は、
    注目ピクチャについて、画素の動きベクトルを検出する1個の動きベクトル検出手段と、
    過去に注目ピクチャであった複数のピクチャについて検出された画素の動きベクトルを記憶する複数の動きベクトル記憶手段と、
    前記動きベクトル検出手段において検出された注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求める動き情報算出手段と、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトル、並びに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求める複数の評価値演算手段と、
    前記複数の評価値演算手段で求められた評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定する信頼性判定手段と
    を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記動き推定手段は、複数の動きベクトルの平均値と分散とのうちの一方、又は両方を、前記評価値として求める
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記動き推定手段は、
    注目ピクチャを含む連続する複数のピクチャにおいて隣接する2つのピクチャのセットすべてに関して、隣接する2つのピクチャについて求められた前記評価値どうしの差分が所定の閾値以下であるかを判定する評価値判定の判定結果が真である場合に、前記注目画素の動き情報の信頼性があると判定し、
    少なくとも1つのセットに関しての評価値判定の判定結果が偽である場合に、前記注目画素の動き情報の信頼性がないと判定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記注目画素について、前記注目ピクチャの他の画素の画素値を用いて第1の補間値を求める第1の補間手段と、
    前記注目画素について、前記注目ピクチャに隣接するピクチャの画素の画素値と動き情報とを用いて第2の補間値を求める第2の補間手段と、
    前記信頼性情報が、前記動き情報の信頼性がないことを表している場合、前記第1の補間値を選択して、前記注目画素の画素値として出力し、前記信頼性情報が、前記動き情報の信頼性があることを表している場合、前記第2の補間値を選択して、前記注目画素の画素値として出力する選択手段と
    を有し、インターレース画像から、プログレッシブ画像を生成するプログレッシブ画像生成手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 画像の動きを表す動き情報を求める画像処理装置の画像処理方法において、
    注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する
    ステップを含む画像処理方法。
  10. 画像の動きを表す動き情報を求める画像処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する
    動き推定手段として、コンピュータを機能させるプログラム。
  11. 放送番組としての画像を表示する表示装置において、
    前記放送番組を受信する受信手段と、
    前記放送番組としての画像を構成するピクチャにおいて注目している注目ピクチャの画素のうちの、注目している注目画素の動きベクトルと、前記注目画素の近傍の画素の動きベクトルとを用いて、前記注目画素の動き情報を求めて出力する一方、
    前記注目ピクチャの前記注目画素の動きベクトル、及び、前記注目画素の近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求めるとともに、前記注目ピクチャに連続する複数のピクチャそれぞれにおける前記注目画素の位置近傍の複数の画素それぞれの動きベクトルを用いて、前記注目画素の動き情報を評価するための評価値を求め、前記評価値を用いて、前記注目画素の動き情報の信頼性を判定して、その信頼性を表す信頼性情報を出力する
    動き推定手段と、
    前記注目画素について、前記注目ピクチャの他の画素の画素値を用いて第1の補間値を求めるとともに、前記注目ピクチャに隣接するピクチャの画素の画素値と動き情報とを用いて第2の補間値を求め、
    前記信頼性情報が、前記動き情報の信頼性がないことを表している場合、前記第1の補間値を選択して、前記注目画素の画素値として出力し、前記信頼性情報が、前記動き情報の信頼性があることを表している場合、前記第2の補間値を選択して、前記注目画素の画素値として出力することにより、インターレース画像から、プログレッシブ画像を生成する
    プログレッシブ画像生成手段と、
    前記プログレッシブ画像を表示する表示手段と
    を備える表示装置。
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