JP3840083B2 - 誤り訂正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機などに用いられて受信データの誤りを訂正する誤り訂正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。
【0003】
この誤り訂正装置は、ターボデコーダ1を主要要素として有する。ターボデコーダ1は、図6に示すように、ログマップデコーダ(Log-Map decoder)11、インタリーバ1b、ログマップデコーダ1cおよびデインタリーバ1dより構成されている。そしてターボデコーダ1は、ログマップアルゴリズムを用いてターボ符号の復号を行う。
【0004】
さて、ログマップアルゴリズムを用いた誤り訂正復号を行う場合、処理対象となるデータにおけるEb/N0が誤り訂正能力に影響する。なおEbは1ビット当りのエネルギを示し、またN0はノイズレベルを示す。
【0005】
そこで従来の誤り訂正装置では図6に示すように、分散計算部2、Eb/N0変換部3、乗算器4,5、および遅延バッファ6を備えて、ここでEb/N0に応じた適正な復号を行うことを可能とするための前処理を行っている。
【0006】
受信され、復調されて得られた復調データが分散計算部2および遅延バッファ6へと入力される。分散計算部2で復調データの分散が求められる。さらにEb/N0変換部3にて、分散計算部2で求められた分散に基づいて、Eb/N0の真値が求められる。そしてこのようにして求められたEb/N0は、乗算器4で4倍される。
【0007】
一方、遅延バッファ6に入力された復調データは、分散計算部2での分散計算およびEb/N0変換部3でのEb/N0変換による遅延を調整するために遅延された上で乗算器5へと与えられる。上述の乗算器4で求められた4×Eb/N0も乗算器5へと与えられており、乗算器5では復調データに4×Eb/N0が掛け合わされる。このようにして、復調データがその実際のEb/N0の値に基づいて補正されるのである。そして4×Eb/N0が掛け合わされた後の復調データがターボデコーダ1へと与えられる。
【0008】
このように、実際のEb/N0を求めて、その4倍の値を復調データに掛け合わせることで復調データの前処理を行っている。このために、図6に示すような複雑な前処理の回路が必要となって回路規模の増大を招いている。また、復調データに4×Eb/N0を乗じることからターボデコーダ1への入力のダイナミックレンジが非常に広くなるため、これに対応するためにターボデコーダ1の回路規模も増大する。さらに、分散計算部2での分散計算およびEb/N0変換部3でのEb/N0変換による遅延が生じるために、復号遅延が増大する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来は、復号処理を実行するのに先立って行う前処理において実際のEb/N0を考慮しているため、回路規模や復号遅延が増大してしまうという不具合があった。
【0010】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、誤り訂正能力を十分に維持しながら、簡易な構成により、かつ小さな復号遅延で誤り訂正を行うことが可能な誤り訂正装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために第1の本発明は、ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、この誤り訂正復号器にて復号するデータに対して前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の前記エネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の定数を乗算する乗算手段とを備えた。
【0012】
このような手段を講じたことにより、誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の前記エネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の定数が乗算されたのちのデータが誤り訂正復号器に入力され、ログマップアルゴリズムを用いての誤り訂正復号が施される。従って、データにおける実際のエネルギ/ノイズ比を考慮することなしに前記定数を求めるのに使用されたウォーターフォール領域内のエネルギ/ノイズ比であると見なしての前処理が行われることとなる。
【0013】
また前記目的を達成するために第2の本発明は、ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、この誤り訂正復号器にて復号するデータを前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる値に最も近い2の累乗値の指数に相当するビット数だけビットシフトするビットシフト手段とを備えた。
【0014】
このような手段を講じたことにより、誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる値に最も近い2の累乗値の指数に相当するビット数だけビットシフトされたのちのデータが誤り訂正復号器に入力され、ログマップアルゴリズムを用いての誤り訂正復号が施される。従って、データにおける実際のエネルギ/ノイズ比を考慮することなしに前記定数を求めるのに使用されたウォーターフォール領域内のエネルギ/ノイズ比であると見なして前処理が行われ、しかもその前処理はビットシフトによる定数の乗算により行われることとなる。
【0015】
また前記目的を達成するために第3の本発明は、ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、この誤り訂正復号器にて復号するデータに対して前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の数に応じた所定のリファレンス値に基づくレベル調整を行う自動利得制御手段とを備えた。
【0016】
このような手段を講じたことにより、誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の前記エネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の定数に基づいてレベル調整が行われたデータが誤り訂正復号器に入力され、ログマップアルゴリズムを用いての誤り訂正復号が施される。従って、データにおける実際のエネルギ/ノイズ比を考慮することなしに前記定数を求めるのに使用されたウォーターフォール領域内のエネルギ/ノイズ比であると見なしての前処理が行われ、しかもその前処理はレベル調整により行われることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る誤り訂正装置を備えた受信機のブロック図である。なお、図1にて図6と同一部分には同一符号を付している。
【0019】
図1に示すように本実施形態の受信機は、ターボデコーダ1、アンテナ11、ダウンコンバータ12、復調部13、定数出力部14および乗算器15からなる。
【0020】
図示しない送信機から送信された無線信号は、アンテナ11で受信されたのちダウンコンバータ12に入力される。ダウンコンバータ12では、アンテナ11より受信された信号の周波数がダウンコンバートされる。そしてこのようにダウンコンバートされた後の信号は復調部13で復調される。これにより得られる復調データは、乗算器15に入力される。乗算器15には、定数出力部14が発生する定数が別途入力されている。定数出力部14は例えばレジスタなどであって、予め定められた単一の定数を常に出力している。乗算器15では、定数出力部14から出力されてる定数が復調データに掛け合わされる。そして、定数が掛け合わされたのちの復調データが、ターボデコーダ1へと入力される。
【0021】
ターボデコーダ1は、ログマップデコーダ1a、インタリーバ1b、ログマップデコーダ1cおよびデインタリーバ1dより構成されている。そしてターボデコーダ1は、乗算器15から与えられる復調データを復号の対象として、その復号をログマップアルゴリズムを用いて行う。
【0022】
次に、定数出力部14が出力する定数につき説明する。
【0023】
図2にターボデコーダ1の誤り率特性を示す。図2は、横軸にEb/N0を示し、縦軸にビット誤り率を示している。
【0024】
図2に示すように、ターボデコーダ1の特性には、ウォーターフォール領域(waterfall region)と呼ばれる領域と、エラーフロア領域(error floor region)と呼ばれる領域とが表れる。ウォーターフォール領域は、Eb/N0の値に応じてビット誤り率が大きく異なる。エラーフロア領域では、Eb/N0の値が異なっても、ビット誤り率は大きくは変わらない。
【0025】
なお定数は、ターボデコーダ1の特性がウォーターフォール領域内のEb/N0を任意に選定し、そのEb/N0の真値に係数「4」を乗じて求まる値とする。なお、このように定数の決定のために用いるEb/N0を以下では選定Eb/N0と称する。
【0026】
具体的には、符号化利得を「3」とし、図2のウォーターフォール領域内の選定Eb/N0として0.5dBを選定することとする。このとき、定数出力部14が出力するべき定数は、次のように求めることができる。
【0027】
定数=4×10{[10 × log(1/3)+0.5]/10}=1.496
なお、ターボデコーダの量子化を考慮する場合は、上記式で求まる値を整数倍した値を定数とする。
【0028】
かくして本実施形態の受信機では、復調部13で得られた復調データは、定数出力部14が出力する定数が乗算器15で掛け合わされることで前処理が行われ、この上でターボデコーダ1での復号が行われる。
【0029】
さて、本実施形態によると、Eb/N0をその時点での実際の値に拘わりなく選定Eb/N0に一定であるとみなすこととなるから、定数は各時点での実際のEb/N0(以下、実Eb/N0と称する)を4倍した値とは異なる場合がある。しかし本実施形態では、選定Eb/N0はウォーターフォール領域内から選定して定数を定めるようにしているので、実Eb/N0がウォーターフォール領域内にある場合には、選定Eb/N0と実Eb/N0との差は小さい。このため、定数を乗算するだけで適正な前処理が行われることとなり、十分な誤り訂正能力を発揮することができる。実Eb/N0がエラーフロア領域にある場合には、選定Eb/N0と実Eb/N0との差は大きくなるが、実Eb/N0がエラーフロア領域内である状態ではもともと受信状態が良好であるので、前処理が多少不適正であっても十分な誤り訂正能力を発揮することができる。
【0030】
そして本実施形態では、前処理は復調データに定数を乗算するのみであるので、実Eb/N0を求める必要が無く、そのための回路が不要である。さらに、実Eb/N0を求めるための処理遅延が生じないことから復調データを遅延させる必要が無く、遅延回路を不要とすることができるとともに、復号遅延を最小限に抑えることが可能である。また、ターボデコーダ1に入力される信号のダイナミックレンジが増加することがない。
【0031】
つまり本実施形態によると、実Eb/N0がウォーターフォール領域およびエラーフロア領域のいずれにある場合であっも十分な誤り訂正能力を発揮することが可能であり、しかも、簡易な構成により、小さな復号遅延でそれを実現することが可能である。
【0032】
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係る誤り訂正装置を備えた受信機のブロック図である。なお、図3にて図1および図6と同一部分には同一符号を付している。
【0033】
図3に示すように本実施形態の受信機は、ターボデコーダ1、アンテナ11、ダウンコンバータ12、復調部13およびビット位置変換部21からなる。
【0034】
復調部13で得られる復調データは、ビット位置変換部21に入力される。この復調部13からビット位置変換部21へと与えられる復調データは、12bitデータをなしている。ビット位置変換部21は、入力される復調データの12bitから6bitを抽出することで復調データのビット数を変換する。またビット位置変換部21は、抽出する6bitの12bit中の位置を予め定められた定数に応じた位置とする。そして、ビット数が変換されたのちの復調データが、ターボデコーダ1へと入力される。
【0035】
さて、このように構成された本実施形態の受信機では、ターボデコーダ1による復号に先立つ前処理として、ビット位置変換部21によるビット数変換が行われる。このビット数変換は、復調部13における処理のために利用されていた12bitデータがターボデコーダ1での処理に余剰であるために、ビット数を低減するものである。従って、本来はターボデコーダ1での処理に最も有効な情報を含む位置の6ビットを抽出するのであるが、本実施形態では定数に応じて抽出位置をずらす。
【0036】
ここで定数は、前述の第1実施形態と同様に求められる値に最も近い2の累乗値に定める。そしてビット位置変換部21は、定数を2nで示すならば、上記本来の抽出位置からnビットシフトした位置を抽出することとする。これにより、ビット数変換の処理と同時に定数の乗算が行われることとなり、前述の第1実施形態と同様な前処理が施されることとなる。
【0037】
かくして本実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様にして、実Eb/N0がウォーターフォール領域およびエラーフロア領域のいずれにある場合であっも十分な誤り訂正能力を発揮することが可能であり、しかも、簡易な構成により、小さな復号遅延でそれを実現することが可能である。
【0038】
さらに本実施形態によれば、定数出力部14および乗算器15までも不要とすることができ、さらなる構成の簡略化が図れる。しかも本実施形態では、定数を乗算するためにビットシフトをビット数変換と一括して、すなわちビット位置変換部21を流用して行うようにしているから、ビットシフトを行う回路を新たに追加する必要もなく、非常に簡易な構成により実現が可能となる。
【0039】
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3実施形態に係る誤り訂正装置を備えたCDMA受信機のブロック図である。なお、図4にて図1および図6と同一部分には同一符号を付している。
【0040】
図4に示すように本実施形態の受信機は、ターボデコーダ1、アンテナ11、ダウンコンバータ12、RF AGC31、A/Dコンバータ32、ルートロールオフフィルタ33、逆拡散部34、レイク合成部35、データ部抜取り部36、AGC37、第1デインタリーバ38および第2デインタリーバ39からなる。
【0041】
ダウンコンバータ12でダウンコンバートされた後の受信信号は、RF AGC31でA/Dコンバータ32の入力データとして最適なダイナミックレンジに調整するべくAGCがかけられたのちでA/Dコンバータ32へと入力される。受信信号はA/Dコンバータ32でディジタル化され、これにより受信データに変換される。受信データは、ルートロールオフフィルタ33で波形整形される。波形整形された受信データは、逆拡散部34で逆拡散され、チップ単位のデータからシンボル単位のデータに変換される。シンボル単位に変換された受信データは、レイク合成部35により各マルチパス成分が合成される。レイク合成された受信データからは、データ部抜取り部36で情報ビット系列だけが取り出される。データ部抜取り部36で取り出された情報ビット系列は、ターボデコーダ1の入力ビットのダイナミックレンジが最適になるように、AGC37により振幅が調整される。AGCがかけられたのちの情報ビット系列は、第1デインタリーバ38および第2デインタリーバ39により順次デインタリーブされる。そして、第2デインタリーバ39によりデインタリーブされた後の情報ビット系列が復調データとしてターボデコーダ1に入力される。
【0042】
ところで本実施形態においてAGC37のリファレンス値は、前記第1実施形態に示した定数に基づいて決定する。すなわち、データにおけるマークとスペースとの信号点距離が「1」の場合に、振幅調整後のマークとスペースとの信号点距離が「1.496×2」になるようにリファレンス値を決定する。
【0043】
さて、このように構成された本実施形態のCDMA受信機では、ダウンコンバータ12、RF AGC31、A/Dコンバータ32、ルートロールオフフィルタ33、逆拡散部34、レイク合成部35、データ部抜取り部36、AGC37、第1デインタリーバ38および第2デインタリーバ39により復調処理が行われるが、このときAGC37において、ターボデコーダ1での復号処理のための前処理も以下のように行われる。
【0044】
図5は、縦軸にとり得る値の確率を示し、横軸に信号の振幅を示している。つまり図5は、確率密度分布を示している。
【0045】
受信データは、フェージングや熱雑音により、マークおよびスペースの値から分散が生じる。そのため、図5に示すようにマークおよびスペースを中心に分布を持つようになる。
【0046】
AGC37では、図5(a)に示すようなマークとスペースとの信号点距離が「1」であるときに、これを図5(b)に示すようにマークとスペースの位置を±1.496になるように調節する。
【0047】
このようにすることで本実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様にして、実Eb/N0がウォーターフォール領域およびエラーフロア領域のいずれにある場合であっも十分な誤り訂正能力を発揮することが可能であり、しかも、簡易な構成により、小さな復号遅延でそれを実現することが可能である。
【0048】
さらに本実施形態によれば、定数出力部14および乗算器15までも不要とすることができ、さらなる構成の簡略化が図れる。しかも本実施形態では、復調処理の一環としてのレベル調整を行うAGC37を流用して前処理を行うようにしているから、前処理のための回路を新たに追加する必要もなく、非常に簡易な構成により実現が可能となる。
【0049】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば前記各実施形態では、誤り訂正復号器としてターボデコーダ1を用いる誤り訂正装置を例示しているが、ログマップアルゴリズムを用いて復号を誤り訂正復号器を用いるものであれば他の種類の誤り訂正装置にも本発明の適用が可能である。
【0050】
また前記第2実施形態では、ビット数変換を行うビット位置変換部21を流用して定数を掛け合わせるためのビットシフトを行うようにしているが、ビットシフト回路を別途設けるようにしてもよい。
【0051】
また前記第3実施形態では、復調処理の一環としてのレベル調整を行うAGC37を流用して誤り訂正復号の前処理としてのレベル調整を行うようにしているが、誤り訂正復号の前処理のためのAGCを別途設けるようにしてもよい。
【0052】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の前記エネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の定数に基づく前処理を行ったのちのデータを誤り訂正復号器に入力して、ログマップアルゴリズムを用いての誤り訂正復号を施すようにしたので、データにおける実際のエネルギ/ノイズ比を考慮することなしに前記定数を求めるのに使用されたウォーターフォール領域内のエネルギ/ノイズ比であると見なしての前処理が行われることとなり、この結果、誤り訂正能力を十分に維持しながら、簡易な構成により、かつ小さな復号遅延で誤り訂正を行うことが可能な誤り訂正装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る誤り訂正装置を備えた受信機のブロック図。
【図2】ターボデコーダ1の誤り率特性を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る誤り訂正装置を備えた受信機のブロック図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る誤り訂正装置を備えたCDMA受信機のブロック図。
【図5】確率密度分布を示す図。
【図6】従来の誤り訂正装置のブロック図。
【符号の説明】
1…ターボデコーダ
1a…ログマップデコーダ
1b…インタリーバ
1c…ログマップデコーダ
1d…デインタリーバ
11…アンテナ
12…ダウンコンバータ
13…復調部
14…定数出力部
15…乗算器
21…ビット位置変換部
31…RF AGC
32…A/Dコンバータ
33…ルートロールオフフィルタ
34…逆拡散部
35…レイク合成部
36…データ部抜取り部
37…AGC
38…第1デインタリーバ
39…第2デインタリーバ

Claims (4)

  1. ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、
    この誤り訂正復号器にて復号するデータに対して前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の定数を乗算する乗算手段とを具備したことを特徴とする誤り訂正装置。
  2. ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、
    この誤り訂正復号器にて復号するデータを前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる値に最も近い2の累乗値の指数に相当するビット数だけビットシフトするビットシフト手段とを具備したことを特徴とする誤り訂正装置。
  3. 前記ビットシフト手段は、前記誤り訂正復号器へと入力されるデータの一部のビットを抽出することでビット数を変換するビット数変換手段における前記抽出を行うビット位置を変化させることで実現することを特徴とする請求項2に記載の誤り訂正装置。
  4. ログマップアルゴリズムを用いる誤り訂正復号器と、
    この誤り訂正復号器にて復号するデータに対して前記誤り訂正復号器に入力されるのに先立って、前記誤り訂正復号器でのビット当りのエネルギ/ノイズ比とビット誤り率との関係を示す特性におけるウォーターフォール領域内の所定のエネルギ/ノイズ比に関する真値に所定の係数を乗じて定まる所定の数に応じた所定のリファレンス値に基づくレベル調整を行う自動利得制御手段とを具備したことを特徴とする誤り訂正装置。
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